JP6314629B2 - 履歴記憶装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
また、画像形成装置として、履歴情報をモデル名毎に分類して記録することで、履歴情報を個々のプリンタ毎に分類して記録する場合に比べてリムーバブル記憶媒体に必要な記憶容量を小さくするものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、履歴管理装置として、複数の電子機器とこれら電子機器の属性又は状態を示す属性項目とを関連づけたグループデータを記憶しておき、履歴管理装置が印刷装置の動作履歴情報を収集する際に、グループデータを参照することにより、収集すべき動作履歴の項目や収集対象となる印刷装置を限定し、収集される動作履歴のデータ量を削減して、通信回線のトラフィックを抑制するものがある(例えば、特許文献3参照)。
請求項2に係る発明は、前記記憶手段は、前記第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が、既に前記記憶領域に記憶されている前記第2の履歴情報に含まれる前記事象情報と重複し、重複する当該事象情報の数が予め設定された数を超えたとき、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる請求項1に記載の履歴記憶装置である。
請求項3に係る発明は、前記記憶手段は、前記第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が予め設定された条件を満たすとき、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて前記記憶領域に記憶させる請求項1又は2に記載の履歴記憶装置である。
請求項4に係る発明は、前記記憶手段は、前記グループ情報領域における空き領域の容量が、前記事象情報に関連付けられた前記付随情報を記憶するのに必要とされる容量に満たなくなったときは、以後の記憶させるべき前記第1の履歴情報を、当該第1の履歴情報に含まれる前記事象情報を削除することなく、当該グループ情報領域とは異なる他の記憶領域に記憶させる請求項1から3のうちいずれか1項に記載の履歴記憶装置である。
請求項5に係る発明は、供給された記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体の供給又は当該記録媒体への画像の形成に関して発生した事象に対応した事象情報と当該事象情報に付随する付随情報とを含む第1の履歴情報を記憶領域に記憶させるに際して、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報が、既に当該記憶領域に記憶されている第2の履歴情報に含まれる事象情報と重複するときは、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる当該付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる記憶手段と、前記記憶領域から前記第1の履歴情報を読み出すに際して、当該第1の履歴情報に含まれる当該付随情報が関連付けられた当該事象情報に基づいて、削除された当該事象情報を復元し、当該事象情報と当該付随情報とを含む当該第1の履歴情報を復元する復元手段とを有する履歴記憶装置と、を備え、前記記憶領域に、前記事象情報毎に関連付けられたグループ情報領域が設定され、前記記憶手段は、前記事象情報に付随する前記付随情報を、当該事象情報に関連付けられた前記グループ情報領域に記憶させることにより、当該付随情報を当該事象情報に関連付けることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、コンピュータに、発生した事象に対応した事象情報と当該事象情報に付随する付随情報とを含む第1の履歴情報を記憶領域に記憶させるに際して、当該第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が、既に当該記憶領域に記憶されている第2の履歴情報に含まれる事象情報と重複するときは、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる機能と、前記記憶領域から前記第1の履歴情報を読み出すに際して、前記付随情報が関連付けられた前記事象情報に基づいて、削除された当該事象情報を復元し、当該事象情報と当該付随情報とを含む当該第1の履歴情報を復元する機能と、を実現させ、前記記憶領域に、前記事象情報毎に関連付けられたグループ情報領域が設定され、前記記憶させる機能は、前記事象情報に付随する前記付随情報を、当該事象情報に関連付けられた前記グループ情報領域に記憶させることにより、当該付随情報を当該事象情報に関連付けることを特徴とするプログラムである。
請求項2に係る発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、各事象が予め設定された回数を超えて発生した場合に限って、付随情報を事象情報に関連付けた形式で記憶させることができる。
請求項3に係る発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、予め設定された条件に応じて、第1の履歴情報を、付随情報を事象情報に関連付けた形式で記憶させるか否かの選択の自由度を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、事象情報に関連付けた形式で付随情報をグループ情報領域に記憶させることができなくなった場合にも、第1の履歴情報を記憶させることができる。
<<実施形態1>>
<画像形成装置10の構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。実施形態1の画像形成装置10は、記憶部120、操作パネル130、印刷部140(画像形成部の一例)及び画像形成制御部100を備えている。これら記憶部120、操作パネル130及び印刷部140と画像形成制御部100とは、それぞれ互いに接続されていて、互いに文書データ(画像情報を含むデータ。以下、同じ。)及び制御信号の送受信を行う。
また、画像形成制御部100は、利用者クライアント(図示省略)等が接続されたWAN(Wide Area Network:ワイドエリアネットワーク)200に接続されている。
イベントとは、画像形成装置10の各構成の動作内容に関する情報、画像形成装置10が受けた指示内容に関する情報、画像形成装置10の各構成の状態(ステータス)に関する情報及びエラーに関する情報などである。
なお、記憶部120に記憶される文書データは、WAN200を通じて入力されるものに限らず、例えば、図示を省略した画像入力部により入力されたものであってもよい。
また、ログ情報Lp(第1の履歴情報)は、記憶領域への記憶の動作の対象となっていたり、記憶領域からの読み出しの動作の対象となっていたりするものを意味している。一方、ログ情報(第2の履歴情報)は、既に記憶領域に記憶されていて、記憶領域への記憶の動作の対象となっているものではなく、又、記憶領域からの読み出しの動作の対象となっているものではないものを意味している。
印刷部140は、例えば電子写真方式によって、供給された用紙(図示省略:記録媒体の一例)に対して、前述した文書データに応じたトナー像を印刷する。さらに、印刷部140は、記憶部120に記憶されたログ情報Lpを用紙に印刷する。
ROM103は、CPU102により実行されるプログラムを記憶している。CPU102は、ROM103に記憶されているプログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにしてプログラムを実行する。NVRAM105は、電源を供給しなくても記憶している情報を保持することが可能な不揮発性メモリであり、例えば、システム情報(マシン設定情報等)などの機器管理情報、FAXアドレス帳などの利用者情報が記憶されている。
なお、CPU102によって実行されるプログラムは、磁気記憶媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記憶媒体(光ディスクなど)、光磁気記憶媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記憶媒体に記憶した状態で提供し得る。また、このプログラムは、通信手段を用いて画像形成装置10等にダウンロードさせてもよい。
CPU102が、ROM103に記憶されているプログラムを読み出してプログラムを実行すると、画像形成装置10の記憶部120、操作パネル130及び印刷部140が、このプログラムによって制御される。
例えば、利用者クライアントから文書データの印刷要求がWAN200を通じて画像形成制御部100のネットワークI/F108に入力されると、CPU102はプログラムにしたがって、印刷要求とともに入力された文書データを、ローカルI/F109を通じて記憶部120に一時的に記憶させる。
利用者は、操作パネル130の表示画面において、印刷開始の指示待ちとなっている文書データを1つ又は2つ以上選択して、操作パネル130に印刷開始の指示を入力する。
印刷部140は、画像出力部I/F106を通じた画像形成制御部100からの制御により、入力された文書データに応じたトナー像を用紙に印刷する。
本実施の形態の画像形成装置10は、上述した画像形成機能の他に、正常でない動作等障害が発生した場合に、後にその障害を解析するなどの目的で、障害等のイベント(事象)が発生した際のログ情報Lp(第1の履歴情報)を、記憶部120の記憶領域に記憶する機能と、記憶領域に記憶されたログ情報Lpを読み出して用紙に印刷する機能とを有している。
イベント情報Jiとして設定されているイベントとしては、例えば、用紙の供給又は用紙への画像の形成などに関して発生したイベントであり、具体的には、原稿や用紙の情報、電源制御情報、文書データの印刷等ジョブの実行情報、エラー情報(用紙詰まり情報や用紙切れ情報、トナー無し情報、温度異常情報、動作異常情報等)などである。イベントは上記のものに限定されるものではなく、画像形成装置10の内部で生じた状態の変化などであってもよい。
具体的には、用紙切れのイベントが発生したとき、CPU102がその用紙切れのイベントの種類iに対応したイベント情報Jiと日時情報Kpとを有するログ情報Lp(第1の履歴情報)を生成し、生成したログ情報Lpを、ローカルI/F109を介して記憶部120の記憶領域に記憶させる。
イベント毎領域Niは、イベント情報Ji毎、すなわちイベントの種類i毎に対応して設定されている。つまり、実施形態1は、ログ情報Lpとして記憶されるイベントの種類iが8種類設定されている(i=1,2,…,8)ことで、イベント情報JiはJ1,J2,…,J8の8種類が存在する。そして、イベント毎領域Niも、イベント情報J1に対応してイベント毎領域N1、イベント情報J2に対応してイベント毎領域N2、というように、各イベント情報J1,J2,…,J8に対応して1つずつイベント毎領域N1,N2,…,N8が設定される。
なお、各イベント毎領域Niは予め設定されているのではなく、後述するように、新たな種類のイベントが発生したときに設定される。
CPU102は、記憶部120に、ログ情報Lpに含まれるイベント情報Jiだけを管理テーブル領域Mに記憶させ、イベント情報Jiに対応したイベント毎領域Niを設定させる。CPU102はさらに、そのログ情報Lpからイベント情報Jiを削除して日時情報Kpだけ残し、この残された日時情報Kpを、設定されたイベント毎領域Niに記憶させる。
これにより、記憶されるログ情報Lp(第1の履歴情報)は、このログ情報Lp(第1の履歴情報)に含まれるイベント情報J2に関連付けられた日時情報Kpとして記憶部120の記憶領域に記憶される。
このとき、新たに発生したログ情報Lp(第1の履歴情報)に含まれるイベント情報Jiは削除されているため、管理テーブル領域Mには記憶されないが、新たに記憶されたログ情報Lpの日時情報Kpは、そのログ情報Lpに含まれていたイベント情報Jiと同じでかつ既に管理テーブル領域Mに記憶されているイベント情報Jiに対応したイベント毎領域Niに記憶されるため、実質的に、そのログ情報Lpに含まれるイベント情報Jiに関連付けられて記憶部120の記憶領域に記憶される。
CPU102は、同じイベント情報Jiが管理テーブル領域Mに存在しないと判定したとき(S3においてNO)は、ログ情報Lpに含まれるイベント情報Jiを管理テーブル領域Mに記憶させるとともに、そのイベント情報Jiに対応するイベント毎領域Niを設定する。さらに、CPU102は、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、設定したイベント毎領域Niに記憶させて(S4)、処理を終了する。
以上の処理をイベントの発生毎に繰り返すことにより、記憶部120の管理テーブル領域M及びイベント毎領域N1,N2,…,N8には、図2に示すように、ログ情報Lpが記憶される。
一方、イベント毎領域N1〜N8には、イベントが発生する毎に6バイトの日時情報Kpが記憶されていくため、イベント毎領域N1〜N8に記憶される情報量はイベントの発生した数pに比例して増加し、その情報量は6pバイト(=6バイト×p)となる。
したがって、ログ情報Lpは、記憶部120の記憶領域において、合計(32+6p)バイトの領域を占める。
ここで、実施形態1の場合と、実施形態1の形式を採用せずにログ情報Lpをそのまま記憶部120の記憶領域に記憶させた場合(以下、「本発明を採用しない場合」という。)とを単純に比較すると、イベントが発生した数pが9回以上のとき、実施形態1は本発明を採用しない場合よりも、記憶部120の記憶領域において占める領域を低減することができる。
これとは反対に、例えば、1回目に発生したイベントと2回目に発生したイベントとが同じ種類のイベントであった場合、実施形態1では、1つ分のイベント情報Jiの情報量4バイトを削減することができるため、ログ情報Lpは、記憶部120の記憶領域において、合計16バイトの領域を占める。一方、本発明を採用しない形態では、ログ情報Lpは、記憶部120の記憶領域において、合計20バイトの領域を占める。
したがって、実施形態1の画像形成装置10及びプログラムによれば、ログ情報Lpとして記憶部120に記憶させる情報の量を、全体として減らすことができる。
したがって、実施形態1のログ記憶装置50によっても、ログ情報Lpとして記憶部120に記憶させる情報の量を、全体として減らすことができる。
しかし、実際に発生したイベントの数iが想定よりも多くなった場合は、イベント毎領域Niには、新たに発生したイベントに対応するログ情報Lpの日時情報Kpを記憶するのに足りる空き領域が無い。
また、予め設定されているイベント毎領域Niとは異なる他の記憶領域として、イベントの種類に拘わらずログ情報Lpを記憶する共通領域を設定し、最も新しく発生したログ情報Lpの日時情報Kpは、既に空き領域が無くなったイベント毎領域Niに上書きして記憶するのではなく、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除することなく、ログ情報Lpの全体をそのまま共通領域に記憶させるようにしてもよい。
また、最も新しく発生したログ情報Lpについては、既に空き領域が無くなったイベント毎領域Niにそのログ情報Lpの日時情報Kpを上書きしたり、ログ情報Lpの全体を共通領域にて記憶したりせずに、記憶部120への記憶を行わないようにしてもよい。
実施形態1における記憶部120に記憶されたログ情報Lpは、後に読みだされることでメンテナンス等において活用される。
実施形態1のログ記憶装置50及び画像形成装置10は、イベント毎領域Niに記憶された日時情報Kpが関連付けられたイベント情報Jiに基づいて、日時情報Kpが付随し、削除されたイベント情報Jiを復元する復元手段の一例を備えている。この復元手段は、CPU102が、ROM103に記憶されているプログラムを読み出して、そのプログラムに記述されたコマンドにしたがった処理を実行することにより実現される。
CPU102は、全てのログ情報LpをRAM104又は記憶部120のテンポラリファイルに記憶させた後に、全てのログ情報Lpを対象として、日時情報Kpに基づいて、発生日時の古い順序に並べ替えを行う。そして、発生日時の古い順序に並べ替えられたログ情報Lpのリストが、CPU102により、画像出力部I/F106を介して印刷部140に入力される。
このように、実施形態1におけるCPU102は、記憶部120の記憶領域に記憶されたログ情報Lpを読み出すに際して、日時情報Kpが関連付けられたイベント情報Jiに基づいて、日時情報Kpが付随し削除されたイベント情報Jiを復元する復元手段の一例となっている。
そして、このように構成された実施形態1によれば、記憶領域への記憶の際に削除されたイベント情報Jiを印刷の際に復元することができ、印刷されたログ情報Lpとして活用することができる。
実施形態1のログ記憶装置50、画像形成装置10及びプログラムは、新たに発生したイベントに対応したイベント情報Jiが、管理テーブル領域Mに存在しないときは、CPU102がイベント毎領域Niを設定するが、本発明は、実施形態1において、CPU102が、イベント毎領域Niを設定するに際して、予め設定された条件を満たしたときにのみ、イベント毎領域Niを設定するようにしてもよい。
実施形態2におけるCPU102は、図5に示すように、イベントが発生する(S11)と、そのイベントに対応したログ情報Lpを作成する(S12)。次いで、CPU102は、作成されたログ情報Lpに含まれたイベント情報Jiが、予め設定された条件に一致するか否かを判定する(S13)。
また、例えば、その画像形成装置10の使用状況や置かれている環境等により、発生するイベントの種類の間で発生頻度に偏りがあるなどの場合に、発生頻度の多いイベントの種類に対応したイベント情報Jiを有するログ情報Lpだけを、イベント情報Jiに関連付けた形式で記憶させるときは、予め設定された条件として、その発生頻度の高いイベント情報Jiを設定しておけばよい。
CPU102は、同じイベント情報Jiが管理テーブル領域Mに存在しないと判定したとき(S14においてNO)は、ログ情報Lpに含まれるイベント情報Jiを管理テーブル領域Mに記憶させるとともに、そのイベント情報Jiに対応するイベント毎領域Niを設定する。さらに、CPU102は、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、設定したイベント毎領域Niに記憶させて(S15)、処理を終了する。
また、CPU102は、作成したログ情報Lpにおけるイベント情報Jiが、予め設定された条件に一致しない(例えば、発生頻度の高いイベント情報Jiではない)と判定したとき(S13においてNO)は、ログ情報Lpを、イベント情報Jiと日時情報Kpとを組み合わせたままで、実施形態1で説明した共通領域に記憶させて(S17)、処理を終了する。
実施形態1のログ記憶装置50、画像形成装置10及びプログラムは、新たに発生したイベントに対応したイベント情報Jiが、2回目以降に生成された場合のみならず、1回目に生成された場合にも、CPU102がイベント毎領域Niを設定するが、本発明は、実施形態1において、同じ種類のイベント情報Jiが特定の回数を超えて発生したときに、イベント毎領域Niを設定するようにしてもよい。
実施形態3におけるCPU102は、図6に示すように、イベントが発生する(S21)と、そのイベントに対応したログ情報Lpを作成する(S22)。次いで、CPU102は、作成されたログ情報Lpに含まれたイベント情報Jiに対応するイベント毎領域Niが設定されているか否かを判定する(S23)。
CPU102は、同じイベント情報Jiが管理テーブル領域Mに存在しないと判定したとき(S24においてNO)は、カウンタt(図示省略)を1に設定した上で、そのログ情報Lpを、イベント情報Jiと日時情報Kpとを組み合わせたままで、共通領域に記憶させて(S25)、処理を終了する。
例えば、閾値t0として2が設定されているときは、CPU102は、カウンタtが2のとき、カウンタtが閾値t0を超えていない(t≦t0)と判定し(S26においてNO)、カウンタtが3のとき、カウンタtが閾値t0を超えた(t0<t)と判定する(S26においてYES)。
一方、CPU102が、カウンタtが閾値t0を超えたと判定したとき(S26においてYES)は、CPU102は、ログ情報Lpに含まれるイベント情報Jiに対応するイベント毎領域Niを設定する(S27)。さらに、CPU102は、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、設定したイベント毎領域Niに記憶させる(S28)。加えて、CPU102は、同じイベント情報Jiを有し、既に共通領域に記憶されているログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、設定したイベント毎領域Niに記憶させ、このログ情報Lpを共通領域から削除し(S28)、処理を終了する。
このように構成された実施形態3のログ記憶装置50、画像形成装置10及びプログラムによると、実施形態1の作用、効果に加えて、各イベントが予め設定された回数(閾値t0)を超えて発生した場合に限って、日時情報Kpをイベント情報Jiに関連付けた形式で記憶させることができる。
実施形態1〜3のログ記憶装置50、画像形成装置10及びプログラムは、イベント情報Jiの発生状況に応じてイベント毎領域Niを記憶領域に動的に設定する例であるが、記憶領域に、ランダムに領域を設定できない場合もある。
すなわち、管理テーブル領域Mやイベント毎領域Niを設定する記憶領域として、NVRAM105などの不揮発性メモリを使用した場合、不揮発性メモリは、基本的には連続した領域が必要であるため、動的にイベント毎領域Niを設定する実施形態1〜3をそのまま適用することができない場合がある。ただし、不揮発性メモリ上に、ファイルシステムなどの、追記が容易な機能を適用した場合は、実施形態1〜3をそのまま適用することもできる。
そこで、共通領域以外に、記憶領域の一部を各イベント毎領域Niとして予め分割して確保しておき、発生頻度の高いイベントに対応したログ情報Lpのみを、イベント情報Jiに関連付けた形式で記憶させるようにしてもよい。
ここで、管理テーブル領域Mは、予め設定された閾値t0の回数を超えて発生したイベントのうち、その閾値t0を超えた順が早い方から3つのイベントに対応するイベント情報Ji(図7においては、3つのイベント情報J2,J1,J8を例示している。)が記憶される領域と、記憶された3つのイベント情報Jiに対応して設定されるイベント毎領域Ni(図7においては、3つのイベント毎領域N2,N1,N8を例示している。)のアドレス情報Vi(図7においては、3つのアドレス情報V2,V1,V8を例示している。)を指定する領域とからなる。
各イベント毎領域N2,N1,N8は、それぞれアドレス情報V2,V1,V8によって特定される記憶領域に、連続した固定長で予め設定されている。
実施形態4におけるCPU102は、図8に示すように、イベントが発生する(S31)と、そのイベントに対応したログ情報Lpを作成する(S32)。次いで、CPU102は、作成されたログ情報Lpに含まれたイベント情報Jiに対応するイベント毎領域Niが設定されているか否かを判定する(S33)。
CPU102は、同じイベント情報Jiが共通領域に存在しないと判定したとき(S34においてNO)は、カウンタt(図示省略)を1に設定した上で、そのログ情報Lpを、イベント情報Jiと日時情報Kpとを組み合わせたままで、共通領域に記憶させて(S35)、処理を終了する。
一方、CPU102が、カウンタtが閾値t0を超えたと判定したとき(S36においてYES)は、CPU102は、イベント毎領域Ni用として確保していた領域がまだ残っているか否か、すなわちイベント毎領域Niを取得できるか否かを判定する(S37)。
CPU102は、3つ分のイベント毎領域Niに対応する記憶領域が既に特定のイベント毎領域Niとして3つ分設定されているときは、イベント毎領域Niを取得できないと判定する。一方、CPU102は、3つ分のイベント毎領域Niに対応する記憶領域のうち、少なくとも1つ分の記憶領域が残っているときは、イベント毎領域Niを取得できると判定する。
一方、CPU102が、イベント毎領域Niを取得できると判定したとき(S37においてYES)は、CPU102は、イベント毎領域Niを取得し、取得したイベント毎領域Niのアドレス情報Viとイベント情報Jiとを対にして管理テーブル領域Mに記憶させる(S38)。
さらに、CPU102は、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、取得したイベント毎領域Niに記憶させる(S39)。加えて、CPU102は、同じイベント情報Jiを有し、既に共通領域に記憶されているログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、取得したイベント毎領域Niに記憶させ、このログ情報Lpを共通領域から削除し(S39)、処理を終了する。
CPU102が、空き領域があると判定したとき(S40においてYES)は、ログ情報Lpからイベント情報Jiを削除し、残った日時情報Kpを、対応するイベント毎領域Niに記憶させて(S41)、処理を終了する。
一方、CPU102が、空き領域が無いと判定したとき(S40においてNO)は、そのログ情報Lpを、イベント情報Jiと日時情報Kpとを組み合わせたままで、共通領域に記憶させて(S35)、処理を終了する。
また、実施形態4のログ記憶装置50、画像形成装置10及びプログラムによると、イベント情報Jiに関連付けた形式で日時情報Kpをイベント毎領域Niに記憶させることができなくなった場合にも、ログ情報Lpをそのまま共通領域に記憶させることで、ログ情報Lpが喪失されるのを回避することができる。
上述した各実施形態1〜4は、本発明の付随情報として日時情報Kpを適用したものであるが、本発明の付随情報は日時情報Kpに限定されるものではない。
Claims (6)
- 発生した事象に対応した事象情報と当該事象情報に付随する付随情報とを含む第1の履歴情報を記憶領域に記憶させるに際して、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報が、既に当該記憶領域に記憶されている第2の履歴情報に含まれる事象情報と重複するときは、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる当該付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる記憶手段と、
前記記憶領域から前記第1の履歴情報を読み出すに際して、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報が関連付けられた前記事象情報に基づいて、削除された当該事象情報を復元し、当該事象情報と当該付随情報とを含む当該第1の履歴情報を復元する復元手段と、を備え、
前記記憶領域に、前記事象情報毎に関連付けられたグループ情報領域が設定され、
前記記憶手段は、前記事象情報に付随する前記付随情報を、当該事象情報に関連付けられた前記グループ情報領域に記憶させることにより、当該付随情報を当該事象情報に関連付けることを特徴とする履歴記憶装置。 - 前記記憶手段は、前記第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が、既に前記記憶領域に記憶されている前記第2の履歴情報に含まれる前記事象情報と重複し、重複する当該事象情報の数が予め設定された数を超えたとき、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる請求項1に記載の履歴記憶装置。
- 前記記憶手段は、前記第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が予め設定された条件を満たすとき、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて前記記憶領域に記憶させる請求項1又は2に記載の履歴記憶装置。
- 前記記憶手段は、前記グループ情報領域における空き領域の容量が、前記事象情報に関連付けられた前記付随情報を記憶するのに必要とされる容量に満たなくなったときは、以後の記憶させるべき前記第1の履歴情報を、当該第1の履歴情報に含まれる前記事象情報を削除することなく、当該グループ情報領域とは異なる他の記憶領域に記憶させる請求項1から3のうちいずれか1項に記載の履歴記憶装置。
- 供給された記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体の供給又は当該記録媒体への画像の形成に関して発生した事象に対応した事象情報と当該事象情報に付随する付随情報とを含む第1の履歴情報を記憶領域に記憶させるに際して、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報が、既に当該記憶領域に記憶されている第2の履歴情報に含まれる事象情報と重複するときは、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる当該付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる記憶手段と、前記記憶領域から前記第1の履歴情報を読み出すに際して、当該第1の履歴情報に含まれる当該付随情報が関連付けられた当該事象情報に基づいて、削除された当該事象情報を復元し、当該事象情報と当該付随情報とを含む当該第1の履歴情報を復元する復元手段とを有する履歴記憶装置と、を備え、
前記記憶領域に、前記事象情報毎に関連付けられたグループ情報領域が設定され、
前記記憶手段は、前記事象情報に付随する前記付随情報を、当該事象情報に関連付けられた前記グループ情報領域に記憶させることにより、当該付随情報を当該事象情報に関連付けることを特徴とする画像形成装置。 - コンピュータに、発生した事象に対応した事象情報と当該事象情報に付随する付随情報とを含む第1の履歴情報を記憶領域に記憶させるに際して、当該第1の履歴情報に含まれる前記事象情報が、既に当該記憶領域に記憶されている第2の履歴情報に含まれる事象情報と重複するときは、当該第1の履歴情報に含まれる当該事象情報を削除し、当該第1の履歴情報に含まれる前記付随情報を、当該事象情報に関連付けて当該記憶領域に記憶させる機能と、
前記記憶領域から前記第1の履歴情報を読み出すに際して、前記付随情報が関連付けられた前記事象情報に基づいて、削除された当該事象情報を復元し、当該事象情報と当該付随情報とを含む当該第1の履歴情報を復元する機能と、を実現させ、
前記記憶領域に、前記事象情報毎に関連付けられたグループ情報領域が設定され、
前記記憶させる機能は、前記事象情報に付随する前記付随情報を、当該事象情報に関連付けられた前記グループ情報領域に記憶させることにより、当該付随情報を当該事象情報に関連付けることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (2)
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