JP6313898B1 - リンク機構及びホースクリップ取付け治具 - Google Patents

リンク機構及びホースクリップ取付け治具 Download PDF

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Abstract

【課題】ホースクリップによるホースの締め付けが良好なホースクリップ取付け治具、及びそれに好適なリンク機構を提供する。【解決手段】リンク機構30は、ベース体31に所定の軸線周りに回転可能に支持される駆動リンク32と、ベース体31に同一直線方向へスライド移動可能に支持される一対のスライダ33と、を備える。ベース体31、駆動リンク32及び各スライダ33は、駆動リンク32の回転運動を各スライダ33が同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動に変換する。ホースクリップ取付け治具はリンク機構30を備える。ベース体31には、ホースクリップ50の各爪部52,53を下側として載置可能な上面31d(載置部)が設けられる。各スライダ33には、ホースクリップ50の各爪部52,53を押圧可能な水平壁部33d及び支持駒36(クランプ部)が設けられる。【選択図】図7

Description

本発明は、リンク機構、及びそれを用いたホースクリップ取付け治具に関する。
ホースクリップ取付け治具として、例えば下記特許文献1に記載されているように、作業者によるレバーの回転操作に応じて、ホースバンド(ホースクリップ)の両端が押圧され、これによりホースバンドが拡径状態となってホースバンドの内側へホースが差し込み可能となるものが知られている。具体的に、下記特許文献1に記載された治具では、ホースバンドの両端に形成された爪部のうちの一方が、機台に固定されたストッパ片及び爪受部材により位置決めされる一方、爪部のうちの他方がトグルクランプの出力ロッドにより押圧されるように構成され、出力ロッドの押圧動作に伴い、ホースバンドが縮径する向きの弾性力に抗しつつ拡径するようになっている。
特開2007−268673号公報
上記特許文献1に記載された治具では、ホースバンドの両爪部のうちの一方は移動が規制されるが、他方は移動が許容される構成とされている。このため、ホースバンドが拡径状態から縮径状態へと弾性復帰する際には、他方の爪部側のバンド端部が周方向へ弾性復帰するのに伴い、ホースが摩擦により巻き込まれるように追従することとなる。その結果、他方のバンド端部に対応するホースの部位のみがホースの軸線周りに捩られ、両バンド端部でホースの捩れ具合が極端に異なることから、ホースバンドによるホースの締め付けが不十分となるおそれがあった。
本発明は、上記課題に対処するためになされたものであり、その目的は、ホースクリップによるホースの締め付けが良好なホースクリップ取付け治具、及びそのような効果を奏するのに有効に機能するリンク機構を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のリンク機構は、ベース体に所定の軸線周りに回転可能に支持される駆動リンクと、ベース体に同一直線方向へスライド移動可能に支持される少なくとも一対のスライダと、を備え、ベース体、駆動リンク及び各スライダは、駆動リンクの回転運動を、各スライダが同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動に変換するようにリンク結合されており、
ベース体上には、一対のスライダ、駆動リンクがこの順に組み合わされ、
駆動リンクは、支持ピンを介してベース体に取り付けられ、力点部で受ける駆動力に基づいて支持ピンの軸線周りに回転駆動され、
各スライダにはスライドピンが挿通され、各スライドピンの一端がベース体に設けられた直線状のピン用溝に沿って移動可能とされ、各スライドピンの他端が駆動リンクに設けられた長孔に沿って移動可能とされており、
各スライダのベース体に対する移動位置は、ピン用溝と長孔との交差位置によって特定されることを特徴とする。
また、本発明のホースクリップ取付け治具は、上記リンク機構を備え、ベース体には、ホースクリップの各爪部を下側として該ホースクリップを立たせた状態で載置可能な載置部が設けられ、各スライダには、ホースクリップの各爪部又はホースクリップのクリップ本体を押圧可能なクランプ部が設けられていることを特徴とする。
この場合、本願発明のホースクリップ取付け治具の適用対象となるホースクリップとしては、例えば以下に示すものが考えられる。
(1)ホースクリップは、両端を有する線状又は帯状の長手部材が円環状に曲げ形成されたクリップ本体と、クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部と、を備える。そして、このホースクリップは、一対の爪部に互いに接近する向きの押圧力が付与されない初期状態では、クリップ本体の両端部が正面視にて交差し、クリップ本体がその内側へ挿通されたホースを締め付ける縮径状態となる。一方、クリップ本体に作用する縮径する向きの弾性力に抗しつつ一対の爪部に互いに接近する向きの押圧力が付与された作動状態では、クリップ本体の内側へ挿通されたホースの抜き差しを許容する拡径状態となる。
(2)別のホースクリップは、両端を有する線状又は帯状の長手部材が円環状に曲げ形成されたクリップ本体と、クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部と、を備える。そして、このホースクリップは、初期状態では、爪部同士がクリップ本体における縮径する向きの弾性力に抗しつつ相互に押し合う接触状態に保持されてクリップ本体の内側へ挿通されたホースの抜き差しを許容する拡径状態となる。一方、クリップ本体に押圧力が作用した作動状態では、爪部同士の接触状態が解除されて正面視にてクリップ本体の両端部が交差するようにクリップ本体が弾性復帰し、クリップ本体の内側へ挿通されたホースを締め付ける縮径状態となる。
本発明のリンク機構では、駆動リンクの回転運動に伴い、各スライダが同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動を行う。したがって、ベース体の中央部に一対のスライダによってクランプされるホースクリップを設置するような設定としておけば、一対のスライダの動作に応じて、ホースクリップの両爪部がそれぞれ同じ量だけ周方向に沿って互いに接近又は離間するようになる。これにより、ホースクリップが拡径状態から縮径状態へと弾性復帰する際には、クリップの両端部がそれぞれ周方向へ弾性復帰するのに伴い、ホースが摩擦により巻き込まれるように追従することとなる。すなわち、一方の端部に対応するホースの部位と、他方の端部に対応するホースの部位とがホースの軸線周りに互いに反対方向へ均等に捩られることとなり、相互の部位の捩り作用によってホースクリップによるホースの締め付けを十分に確保することが可能である。
また、本発明のホースクリップ取付け治具は、上記リンク機構を主体とすることで、簡易に構成することが可能である。
本発明の実施例1に係るホースクリップ取付け治具の初期状態を示す斜視図。 図1のホースクリップ取付け治具の作動状態を示す斜視図。 図1のホースクリップ取付け治具からリンク機構を取り除いた状態を示す正面図。 (A),(B)は図1のホースクリップ取付け治具の適用対象となるホースクリップを示す斜視図であり、(A)は初期状態(縮径状態)を示し、(B)は作動状態(拡径状態)を示す。 (A),(B)は図1のホースクリップ取付け治具の適用対象となる別のホースクリップを示す斜視図であり、(A)は初期状態(縮径状態)を示し、(B)は作動状態(拡径状態)を示す。 (A),(B)は本発明の実施例1に係るリンク機構を示す斜視図であり、(A)は初期状態を示し、(B)は作動状態を示す。 図6(A)のリンク機構の正面側の分解斜視図。 図6(A)のリンク機構の背面側の分解斜視図。 (A)は拡径状態にある図5(A)のホースクリップにホースが挿通されている状態を示す説明図。(B)は従来の治具を用いて(A)のホースクリップを縮径状態としたときの説明図。(C)は(B)の場合において、従来の治具を用いたときのホースの捩れ態様を示す説明図。(D)は本実施例1の治具を用いたときのホースの捩れ態様を示す説明図。 (A),(B)は実施例1の変形例に係るリンク機構を示す斜視図であり、(A)は初期状態を示し、(B)は作動状態を示す。 本発明の実施例2に係るリンク機構を示す斜視図。 図11のリンク機構の正面側の分解斜視図。 図12のリンク機構の正面側の分解斜視図。 本発明の実施例3に係るリンク機構を示す斜視図。 (A),(B)は図14のリンク機構の適用対象となるホースクリップを示す斜視図であり、(A)は初期状態(拡径状態)を示し、(B)は作動状態(縮径状態)を示す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図3に示されるように、ホースクリップ取付け治具1は、ホースHSにホースクリップ50を取り付けるための手動の器具であり、作業台(図示省略)に設置される平板状の下台11と、下台11の一端部に立設される柱部12と、柱部12の上端に下台11と平行に片持ち状態で配置される平板状の上台13と、を備える。
下台11には、柱部12寄りの位置に下取付部材14を介して固定ブロック21が取り付けられている。また、下台11には、柱部12とは反対側の他端部に、下トグルクランプ60が取付座61を介して取り付けられている。そして、下トグルクランプ60のプッシュロッド62と固定ブロック21との間には、リンク機構30が介装されている。
上台13には、その自由端部に上トグルクランプ70が取付部71を介して取り付けられている。上トグルクランプ70のプッシュロッド72には、上取付部材15を介して可動ブロック22が取り付けられている。可動ブロック22は、作業者による上トグルクランプ70のレバー73の回転操作に応じて、プッシュロッド72と共に上下動可能とされている。
固定ブロック21は、可動ブロック22と共に一対のブロック20を構成している。固定ブロック21には、ホースコネクタHCの下半分の形状に対応した下型部21aが形成され、可動ブロック22には、ホースコネクタHCの上半分の形状に対応した上型部22aが形成されており、両ブロック21,22によりホースHSに差し込まれるホースコネクタHCが挟持されてその移動が阻止される。
また、可動ブロック22には、上型部22aに連通して上方へ延び出すスリット部22bが形成されている。スリット部22bは、例えばホースHSに表示された基準位置としてのマーカーを視認するために利用することができる。一対のブロック20が本発明の保持部材に相当し、下トグルクランプ60が本発明の第一クランプ部材に相当し、上トグルクランプ70が本発明の第二クランプ部材に相当する。
ここで、図4(A)、図4(B)に基づいて、本実施例1で使用されるホースクリップ50について説明しておく。ホースクリップ50は、例えばSS材やSC材等の両端を有する帯状の長手部材が円環帯状に曲げ形成されたクリップ本体51と、クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部52,53と、を備える。
一対の爪部52,53に互いに接近する向きの押圧力が付与されない初期状態(図4(A)参照)では、クリップ本体51の両端部51a,51bが正面視にて交差し、クリップ本体51の内側へ挿通されたホースHSを締め付ける縮径状態となる。このような縮径状態にあっても、クリップ本体51の内径は、ホースHSの差し込まれていないホースコネクタHCの先端部を余裕をもって挿通可能な大きさに設定されている。
一方、クリップ本体51に作用する縮径する向きの弾性力に抗しつつ一対の爪部52,53に互いに接近する向きの押圧力Fが付与された作動状態(図4(B)参照)では、クリップ本体51の内側へ挿通されたホースHSの抜き差しを許容する拡径状態となる。
本実施例1のホースクリップ50では、クリップ本体51の一方の端部51a及び爪部52の幅方向の中間部に貫通孔54が連通形成され、他方の端部51bが貫通孔54内に収容されるようになっている。ただし、ホースクリップ50に限らず、例えば図5(A)、図5(B)に示されるようなクリップ本体51が螺旋状に曲げ形成されてなるホースクリップ150等、形状が異なる各種のホースクリップを使用することができる。なお、ホースクリップ150については、ホースクリップ50と同じ機能を果たす部位には同じ符号を付して説明を省略する。
次に、リンク機構30について説明する。リンク機構30は、ホースクリップ50を縮径状態から拡径状態へ、あるいは拡径状態から縮径状態へと弾性変形させる役割を果たし、図6〜図8に示されるように、ベース体31、駆動リンク32、一対のスライダ33、支持ピン34、一対のスライドピン35、一対の支持駒36を含んで構成されている。ベース体31、駆動リンク32及び各スライダ33は、駆動リンク32の回転運動を、各スライダ33が同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動に変換するようにリンク結合されている。
ベース体31は、所定厚みの略四角形状のプレートで形成されている。なお、以下の説明では、図6、図7において、紙面の表裏方向をベース体31の前後方向(各プレートの厚さ方向)、紙面の左右方向をベース体31の左右方向(水平方向)、紙面の上下方向をベース体31の上下方向(鉛直方向、装置の高さ方向)とする。ベース体31の前部には、その中間位置に左右に貫通するピン用溝31aと凸部用溝31bが平行に形成されている。
図7、図8に示されるように、ピン用溝31aはT溝とされ、各スライドピン35の頭部35aを誘導可能とされている。凸部用溝31bはU溝とされ、各スライダ33の凸部33cを誘導可能とされている。ピン用溝31aの底部には、その中心位置に前後に貫通する段付き状のピン孔31a1が形成されている。ピン孔31a1の大径部には、支持ピン34の頭部34aが収容され、ピン孔31a1の小径部には、支持ピン34の軸部34bが挿通されている。
ベース体31の前部の上端位置には、前面に対して前方へ突出し、かつ上面31dに対して上方へ突出する前側垂直壁部31cがピン用溝31a、凸部用溝31bと平行、かつ左右側面にわたり形成されている。ベース体31の後部の上端位置には、上面に対して上方へ突出する後側垂直壁部31eが形成されている。後側垂直壁部31eの中間位置には、上向きに開口する円弧状の切り欠き部31e1が形成されている。切り欠き部31e1は、ホースクリップ50のクリップ本体51を支持可能な大きさに形成されている。
ベース体31の上面31dは、前側垂直壁部31cと後側垂直壁部31eとで前後を区画され、ホースクリップ50の爪部52,53を下側としてクリップ本体51を立たせた状態で載置可能とされている。ベース体31の上面31dが本発明の載置部に相当する。ベース体31の前部の上下部には、それぞれの中間位置に前後に貫通するねじ孔31fが形成されている。ベース体31は、ねじ孔31fに挿通されるねじ(例えば皿キャップスクリュ)により、取付けプレート23のねじ孔23aを介して固定ブロック21に取り付けられるようになっている(図3参照)。
ベース体31が固定ブロック21に取り付けられているとき、ベース体31の上面31dに載置されたホースクリップ50のクリップ本体51の軸心が、一対のブロック20を構成する固定ブロック21の下型部21aに配置されたホースコネクタHCの軸心と同じ高さとなるように高さ寸法が設定されている。なお、「同じ高さ」とは、両軸心高さの厳格な一致を求める意ではなく、後述するように従来技術に比してホースクリップ50,150によるホースHSの締め付けが十分に確保される程度において、両軸心高さの相違を十分に許容する意である。
各スライダ33は、ベース体31に比べて厚みの薄い矩形状のプレートで形成されている。各スライダ33の中間部には、前後に貫通するピン孔33aが形成されている。ピン孔33aにはスライドピン35が挿通されている。また、各スライダ33の中間部には、互いに向かい合うようにベース体31の中心側へ開口する切り欠き33bが形成されている。切り欠き33bは、各スライダ33が互いに接近した際に、ベース体31に挿通された支持ピン34との干渉を回避する役割を果たす。
各スライダ33の後面の下部には、後面に対して後方へ突出し、かつ左右面にわたるように水平に延び出す凸部33cが形成されている。凸部33cはベース体31の凸部用溝31bに誘導されて左右方向へ移動する。各スライダ33の後面の上部には、後方へ水平に突出する水平壁部33dが形成されている。
各水平壁部33dの上面には、ホースクリップ50のクリップ本体51を支持可能な支持駒36がねじ37(例えば皿キャップスクリュ)により取り付けられている。各支持駒36は、正面視にて略台形状をなす、全体として略四角錐台状の小型のブロックであり、内側の面同士が向き合い、かつ内側へ向かうに従って双曲線状に高さが低くなるような傾斜面36aとされている。
各支持駒36の内側端には、僅かな厚みを有する端面36bが水平壁部33dの端面33d1と面一となるように形成されている。各支持駒36の端面36bが互いに接近した状態では、各傾斜面36aがホースクリップ50のクリップ本体51を支持可能な円弧状の曲面を形成するようになる。
各水平壁部33dの端面33d1と各支持駒36の端面36bは、ホースクリップ50の各爪部52,53を押圧する役割を果たし、各スライダ33の内側面に対しホースクリップ50の各爪部52,53の厚さ分だけ左右方向外方へ引っ込められて段付き状に形成されている。これにより、各スライダ33の内側面同士は接触するものの、各水平壁部33dの端面33d1同士や各支持駒36の端面36b同士は接触しないようになっている。各水平壁部33dと各支持駒36が本発明のクランプ部に相当する。
各水平壁部33dの基端部には、各スライダ33の後部にわたり左右に貫通する係合溝33eが形成されている。各スライダ33側においては、係合溝33eがベース体31の前側垂直壁部31cと係合し、ピン孔33aに挿通されたスライドピン35の頭部35aがベース体31のピン用溝31aと係合し、凸部33cがベース体31の凸部用溝31bと係合している。
この場合、係合溝33eと前側垂直壁部31cとの係合により、各スライダ33のベース体31の前方への抜けが阻止されている。そして、各スライダ33の下部における係合、すなわち凸部33cの凸部用溝31bへの係合、及び各スライダ33の上部における係合、すなわち係合溝33eの前側垂直壁部31cへの係合により、各スライダ33のベース体31に対する左右へのスムーズな移動が確保されるようになっている。
駆動リンク32は、所定距離離れた大小二つの円を共通接線で囲んだ幾何学形状をなし、所定厚みのプレートで形成されている。大円側の大径部32aの中心部には、前後に貫通するピン孔32cが形成されている。ピン孔32cには、支持ピン34の軸部34bが挿通され、止め輪39により抜けが阻止されている(図6(A)参照)。大径部32aには、ピン孔32cを中心とした左右の点対称位置に一対の長孔32dが形成されている。各長孔32dは緩やかな円弧状に形成され、各長孔32dには、スライドピン35の軸部35bが挿通されている。
また、大径部32aには、ピン孔32cを中心とした上下の位置にそれぞれ作業孔32eが形成されている。上述したように、ベース体31は、ねじ孔31fに挿通される固定ねじにより固定ブロック21に取り付けられるが、予め組み付けられたリンク機構30を固定ブロック21に取り付ける場合や、それとは逆に取り外す場合には、作業孔32eを利用した作業工具のねじ緩め作業により固定ねじを容易に緩めることができ、作業効率を極めて良好とすることができる。
小円側の小径部32bの中心部には、前後に貫通するピン孔(図示省略)が形成され、このピン孔に挿通された連結ピン38を介して下トグルクランプ60のプッシュロッド62が連結されている。連結ピン38は、支持ピン34と同様、止め輪39により抜けが阻止されている。これにより、駆動リンク32は、作業者による下トグルクランプ60のレバー63の回転操作に応じて、支持ピン34の軸線周りに回転可能とされている。小径部32bが本発明の力点部に相当する。
次に、上記のように構成されたホースクリップ取付け治具1の使用方法、及びそれに伴う及びリンク機構30の動作について説明する。
まず、図1に示されるように、ホースクリップ取付け治具1の初期状態において、固定ブロック21の下型部21a内にホースコネクタHCを配置する。そして、ホースコネクタHCの先端部をホースクリップ50のクリップ本体51の内側へ挿通しつつ、両爪部52,53によりクリップ本体51を立たせた状態でホースクリップ50をベース体31の上面31dに載置する(図6(A)参照)。
この状態で、図2に示されるように、上トグルクランプ70のレバー73を図中左方向へ回転操作すると、ホースコネクタHCが両ブロック21,22により挟持され、その移動が阻止された状態となる。さらに、下トグルクランプ60のレバー63を図中右方向へ回転操作すると、プッシュロッド62が押し動かされ、駆動リンク32は、図6(A)の初期状態から図6(B)の作動状態へと、支持ピン34を回転中心として図中反時計回りに所定角度だけ回転する。
駆動リンク32が反時計回りに回転すると、各スライドピン35の頭部35aがベース体31のピン用溝31aに沿って移動し、各スライドピン35の軸部35bが駆動リンク32の長孔32dに沿って移動する(図6(B)、図7、図8参照)。各スライダ33のベース体31に対する移動位置は、ピン用溝31aと長孔32dとの交差位置によって特定される。本実施例1では、図6(A)の初期状態では、各スライドピン35の軸部35bが長孔32d内の最も外側に位置する一方で、図6(B)の作動状態では、各スライドピン35の軸部35bが長孔32d内の最も内側に位置するように構成されている。
このような構成により、駆動リンク32の作動状態では、各スライダ33の水平壁部33dの端面33d1、及び各支持駒36の端面36b(図6(B)、図7、図8参照)が、いずれもクリップ本体51の鉛直方向基準線Vに接近した状態となる。この状態では、ホースクリップ50の各爪部52,53が互いに接近する向きに押圧され、各爪部52,53が離間しているときよりもクリップ本体51の内径が大きくなった拡径状態となっている(図4(B)参照)。この場合、クリップ本体51の内径中心は、クリップ本体51の拡径に伴い極僅かな量だけ上方向へ変位するが、左右方向へはほとんど変位しない。
図2に戻って、クリップ本体51の拡径状態において、ホースHSをクリップ本体51の内側へ挿通しつつ、ホースコネクタHCに差し込む。この状態で、下トグルクランプ60のレバー63を図示左方向へ回転操作すると、プッシュロッド62が引き戻され、駆動リンク32は、図6(A)の初期状態へと復帰する。最後に、上トグルクランプ70のレバー73を図示右方向へ回転操作すると、可動ブロック22が上方の初期位置へと移動し、ホースクリップ50により締め付けられたホースコネクタHC付きのホースHSを下型部21aから取り外すことができる(図1参照)。
従来の治具では、例えば図5に示されるようなホースクリップ150を用いてホースHSとホースコネクタHCとの強固な接続を図る場合、例えばホースクリップ150の爪部52の移動は規制され、爪部53の移動は許容されるように構成されていた。このため、ホースクリップ150が図9(A)の拡径状態から図9(B)の縮径状態へと弾性復帰する際には、爪部53の側の端部51aが周方向へ弾性復帰するのに伴い、ホースHSが摩擦により巻き込まれるように追従していた。すなわち、図9(C)において、ホースHSの表面上に長手方向に沿って印されたマーカーM1の変化態様からも明らかなように、端部51aに対応するホースHSの部位のみがホースの軸線L周りに捩られていた。
これに対し、上記実施例1のホースクリップ取付け治具1では、リンク機構30を構成する駆動リンク32の回転運動に伴い、各スライダ33が同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動を行う。リンク機構30では、ベース体31の上面31dの中央部にホースクリップ150が載置され、各スライダ33の水平壁部33d及び支持駒36の動作に応じて、ホースクリップ150の各爪部52,53がそれぞれ同じ量だけ周方向に沿って互いに接近又は離間するようになる。
これにより、ホースクリップ150が拡径状態から縮径状態へと弾性復帰する際には、両端部51a,51bがそれぞれ周方向へ弾性復帰するのに伴い、ホースHSが摩擦により巻き込まれるように追従するようになる。すなわち、図9(D)において、ホースHSの表面上に長手方向に沿って印されたマーカーM2の変化態様からも明らかなように、一方の端部51aに対応するホースHSの部位と、他方の端部51bに対応するホースHSの部位とがホースHSの軸線L周りに互いに反対方向へ均等に捩られるため、相互の部位の捩り作用によってホースクリップ150によるホースHSの締め付けを十分に確保することができる。
また、上記実施例1では、各スライダ33に挿通されたスライドピン35の頭部35aがベース体31のピン用溝31aに沿って移動可能とされ、各スライドピン35の軸部35bが駆動リンク32の長孔32dに沿って移動可能とされている。そして、各スライダ33のベース体31に対する移動位置が、ピン用溝31aと長孔32dとの交差位置によって特定されるように構成されている。
これにより、駆動リンク32に入力された駆動力がスライドピン35を介して各スライダ33の水平壁部33d及び支持駒36に伝達されるため、ホースクリップ50の各爪部52,53をほぼ確実に押圧することができる。
また、上記実施例1では、駆動リンク32の小径部32bには、その小径部32bに連結された下トグルクランプ60のレバー63操作に応じて駆動力が付与されるように構成されている。これにより、ホースクリップ50を拡径又は縮径するための操作方法が簡単かつ確実なものとなる。
また、上記実施例1では、一対のブロック20により、ホースHSに挿入されるホースコネクタHCが保持され、ブロック20を構成する固定ブロック21では、ホースコネクタHCの軸心がベース体31の上面31dに載置されたホースクリップ50のクリップ本体51の軸心と同じ高さとなるように高さ寸法が設定されている。
これにより、ホースHSをホースクリップ50のクリップ本体51の内側へ挿入し、さらにホースコネクタHCに差し込む場合、ホースHSをクリップ本体51の内側へ真っ直ぐに押し込めばよく、作業効率を高めることができる。また、ホースクリップ50が拡径状態から縮径状態へと弾性復帰する際に、両端部51a,51bがそれぞれ周方向へ弾性復帰しても、ホースHSに対して軸線L周りの捩り力以外の力が加えられることを良好に防止することができる。
また、上記実施例1では、保持部材としての一対のブロック20が、下側の固定ブロック21と上側の可動ブロック22で構成され、可動ブロック22は、その可動ブロック22に連結された上トグルクランプ70のレバー73操作に応じて上下動可能とされている。これにより、ホースコネクタHCを固定ブロック21に配置し、あるいはホースクリップ50による締め付け作業が完了したホースHSを固定ブロック21から取り外すための操作方法を簡単かつ確実なものとすることができる。
また、上記実施例1では、ベース体31が固定ブロック21に取り付けられている。これにより、ホースクリップ取付け治具1を構成する部品点数を減らしつつ、ホースクリップ取付け治具1をシンプルに構成することができる。
(変形例)
上記実施例1のリンク機構30では、下トグルクランプ60のレバー63を押し動かす方向へ回転操作することで、駆動リンク32が支持ピン34を回転中心として図1中、反時計回りに回転し、図6(A)の初期状態から図6(B)の作動状態へと変化するように構成されていた。ただし、本願発明のリンク機構は、リンク機構30に限らず、例えば図10(A)、図10(B)に示される構成のリンク機構130としてもよい。なお、図示は省略してあるが、リンク機構130以外の構成は、上記実施例1と同じである。以下の説明では、実施例1のリンク機構30と同じ部材、同じ機能を果たす部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
リンク機構130では、下トグルクランプ60のレバー63を引き戻す方向へ回転操作することで、駆動リンク32が支持ピン34を回転中心として図10(A)中、時計回りに回転し、図10(A)の初期状態から図10(B)の作動状態へと変化するように構成されている点で、リンク機構30とは異なる。また、駆動リンク32における支点から力点までの距離、すなわち大径部32aの支持ピン34の回転中心から小径部32bの連結ピン38の回転中心までの距離は、リンク機構130の方がリンク機構30よりも長く設定されており、レバー63に対する操作力の低減化が図られている。
この変形例1のように、駆動リンク32の構成は適宜変更可能であり、このような変形例によっても、上記実施例1と同様な効果を得ることができる。
上記実施例1のリンク機構30は、一対のスライダ33を備えて構成されていたが、例えば図11〜図13のリンク機構230に示されるように、一対のスライダ33A,33Bを二組備えた構成とすることもできる。なお、図示は省略してあるが、リンク機構230以外の構成は、上記実施例1と同じである。以下の説明では、実施例1のリンク機構30と同じ部材、同じ機能を果たす部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図12、図13に示されるように、実施例2のベース体31ではピン用溝31aが二つ形成されている点で、ピン用溝31aが一つだけ形成されている実施例1のベース体31とは異なる。スライダ33Aは、実施例1のスライダ33と同様な形状に形成され、係合溝33eがベース体31の前側垂直壁部31cと係合し、ピン孔33aに挿通されたスライドピン35Aの頭部35aがベース体31の下側のピン用溝31aと係合し、凸部33cがベース体31の凸部用溝31bと係合している。また、各水平壁部33dの端面33d1と各支持駒36の端面36bは、各スライダ33Aの内側面に対し左右方向内方へ突設されて段付き状に形成されている点で、各スライダ33の内側面に対し左右方向外方へ引っ込められて段付き状に形成されている実施例1のベース体31とは異なる。
一方、スライダ33Bは、スライダ33Aよりも小形に形成され、上部において後方へ水平に突出する水平壁部33dの代わりに垂直壁部33fが形成され、これにより支持駒36が省略されて垂直壁部33fがホースクリップ50の爪部52,53の一方を直接押圧するように構成されている点、ピン孔33aに挿通されたスライドピン35Bの頭部35aがベース体31の上側のピン用溝31aと係合している点、下部において後方へ突出する凸部33gが凸部用溝31bではなく下側のピン用溝31aと係合するように構成されている点で、スライダ33Aとは異なっている。
駆動リンク32の大径部32aには、左右の各部位に一対の長孔32d1,32d2が形成されている。各長孔32d1にはスライドピン35Aの軸部35bが挿通され、各長孔32d2にはスライドピン35Bの軸部35bが挿通されるようになっている。
本実施例2では、駆動リンク32が支持ピン34を回転中心として図中反時計回りに所定角度だけ回転すると、各スライドピン35Aの頭部35aがベース体31の下側のピン用溝31aに沿って移動し、各スライドピン35Aの軸部35bが駆動リンク32の長孔32d1に沿って移動する。一方、各スライドピン35Bの頭部35aがベース体31の上側のピン用溝31aに沿って移動し、各スライドピン35Bの軸部35bが駆動リンク32の長孔32d2に沿って移動する。各スライダ33Aのベース体31に対する移動位置は、下側のピン用溝31aと長孔32d1との交差位置によって特定され、各スライダ33Bのベース体31に対する移動位置は、上側のピン用溝31aと長孔32d2との交差位置によって特定される。
このような構成により、駆動リンク32の作動状態では、各スライダ33Aの水平壁部33dの端面33d1、各支持駒36の端面36b、及び各スライダ33Bの垂直壁部33fの端面33f1(図12、図13参照)が、対応するクリップ本体51の鉛直方向基準線Vに接近した状態となる。したがって、上記実施例1と同様、各クリップ本体51の中心位置をほとんど変えることなく、二つのクリップ本体51をいずれも拡径状態とすることができる。
この実施例2のリンク機構230によれば、駆動リンク32に対する一度の回転操作によって、各ホースクリップ50をほぼ同時に縮径状態から拡径状態へと弾性変形させることができる。これにより、簡易な構成としつつ、複数のホースの集合体であるホースアセンブリへの適用も可能となる。
上記実施例1のリンク機構30は、初期状態では縮径状態にあるが、爪部52,53が互いに接近する向きに押圧された作動状態では拡径状態となるホースクリップ50(図4(A)、図4(B)参照)や、ホースクリップ150(図5(A)、図5(B)参照)を弾性変形させるのに好適であった。ただし、図14に示されるような下記実施例3のリンク機構330によれば、例えば図15(A)、図15(B)に示されるようなホースクリップ250を弾性変形させることができる。なお、図示は省略してあるが、リンク機構330以外の構成は、上記実施例1と同じである。以下の説明では、実施例1のリンク機構30と同じ部材、同じ機能を果たす部位には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
ホースクリップ250は、例えばSS材やSC材等の両端を有する帯状の長手部材が円環帯状に曲げ形成されたクリップ本体51と、クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部52,53と、を備える。図15(A)に示されるホースクリップ250の初期状態では、爪部52,53同士がクリップ本体51における縮径する向きの弾性力に抗しつつ相互に押し合う接触状態に保持され、クリップ本体51の内側へ挿通されたホースHSの抜き差しを許容する拡径状態となっている。
一方、図15(B)に示されるように、クリップ本体51に押圧力が作用した作動状態では、爪部52,53同士の接触状態が解除されて正面視にてクリップ本体51の両端部51a,51bが交差するようにクリップ本体51が弾性復帰し、クリップ本体51の内側へ挿通されたホースHSを締め付ける縮径状態となる。
本実施例3のリンク機構330では、図14に示されるように、各支持駒36の内側に形成された垂直壁部36cが、ホースクリップ250のクリップ本体51を直接押圧するように構成されている点で、実施例1の支持駒36とは異なっている。リンク機構330の初期状態において、ホースHSをクリップ本体51の内側へ挿通しつつ、ホースコネクタHC(図1参照)に差し込む。この状態で、下トグルクランプ60のレバー63の回転操作に応じて、駆動リンク32が図中反時計回りに回転すると、各スライダ33及び各支持駒36の垂直壁部36cが同期して互いに接近し、ホースクリップ250のクリップ本体51が互いに接近する向きに押圧される。
これにより、爪部52,53同士の接触状態が解除され、クリップ本体51の両端部51a,51bが交差するようにクリップ本体51が弾性復帰する(図15(B)参照)。その結果、クリップ本体51の内側へ挿通されたホースHSが締め付けられる縮径状態となる。
その後、下トグルクランプ60のレバー63を回転操作して、駆動リンク32を初期位置に復帰させ、さらに上トグルクランプ70のレバー73を回転操作して、可動ブロック22を上方の初期位置へと移動させれば、上記実施例1と同様、ホースクリップ250により締め付けられたホースコネクタHC付きのホースHSを固定ブロック21の下型部21aから取り外すことができる(図1参照)。
上記実施例1〜3等では、可動ブロック22が上トグルクランプ70の手動操作に応じて上下動し、駆動リンク32が下トグルクランプ60の手動操作に応じて回転するように構成されていたが、これに代えて、例えば流体シリンダにより可動ブロック22や駆動リンク32が駆動制御されるように構成することも可能である。
また、上記実施例1〜3等では、一対のブロック20が上下に型開き、型閉じするように構成されていたが、これに代えて、例えば一対のブロックが左右に型開き、型閉じするように構成することも可能である。
なお、上記実施例1〜3等では、一対のブロック20を使用する構成とされていたが、一対のブロック20を省略し、リンク機構30,130,230,330を主要部とする治具としてもよい。
その他、本発明は上記実施例1〜3及びその変形例に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えた態様で実施することが可能である。
1 ホースクリップ取付け治具
20 一対のブロック(保持部材)
21 固定ブロック
22 可動ブロック
30,130,230,330 リンク機構
31 ベース体
31a ピン用溝
31d 上面(載置部)
32 駆動リンク
32b 小径部(力点部)
32d,32d1,32d2 長孔
33,33A,33B スライダ
33d 水平壁部(クランプ部)
33f 垂直壁部(クランプ部)
34 支持ピン
35,35A,35B スライドピン
36 支持駒(クランプ部)
50,150,250 ホースクリップ
51 クリップ本体
51a,51b 端部
52,53 爪部
60 下トグルクランプ(第一クランプ部材)
70 上トグルクランプ(第二クランプ部材)
HS ホース
HC ホースコネクタ

Claims (7)

  1. ベース体に所定の軸線周りに回転可能に支持される駆動リンクと、
    前記ベース体に同一直線方向へスライド移動可能に支持される少なくとも一対のスライダと、を備え、
    前記ベース体、前記駆動リンク及び前記各スライダは、前記駆動リンクの回転運動を、前記各スライダが同期して互いに接近又は離間する向きの直線運動に変換するようにリンク結合されており、
    前記ベース体上には、前記一対のスライダ、前記駆動リンクがこの順に組み合わされ、
    前記駆動リンクは、支持ピンを介して前記ベース体に取り付けられ、力点部で受ける駆動力に基づいて前記支持ピンの軸線周りに回転駆動され、
    前記各スライダにはスライドピンが挿通され、前記各スライドピンの一端が前記ベース体に設けられた直線状のピン用溝に沿って移動可能とされ、前記各スライドピンの他端が前記駆動リンクに設けられた長孔に沿って移動可能とされており、
    前記各スライダの前記ベース体に対する移動位置は、前記ピン用溝と前記長孔との交差位置によって特定されることを特徴とするリンク機構。
  2. 両端を有する線状又は帯状の長手部材が円環状に曲げ形成されたクリップ本体と、前記クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部と、を備え、前記一対の爪部に互いに接近する向きの押圧力が付与されない初期状態では、前記クリップ本体の両端部が正面視にて交差し、前記クリップ本体の内側へ挿通されたホースを締め付ける縮径状態となる一方、前記クリップ本体に作用する縮径する向きの弾性力に抗しつつ前記一対の爪部に互いに接近する向きの押圧力が付与された作動状態では、前記クリップ本体の内側へ挿通された前記ホースの抜き差しを許容する拡径状態となるように構成されたホースクリップを前記ホースに取り付けるためのホースクリップ取付け治具であって、
    請求項1に記載のリンク機構を備え、
    前記ベース体には、前記ホースクリップの各爪部を下側として該ホースクリップを立たせた状態で載置可能な載置部が設けられ、
    前記各スライダには、前記ホースクリップの各爪部を押圧可能なクランプ部が設けられ、
    前記駆動リンクの回転に応じて、前記ホースクリップの各爪部が前記各スライダのクランプ部により押圧され、拡径状態となった前記ホースクリップのクリップ本体の内側へ前記ホースが挿通可能とされていることを特徴とするホースクリップ取付け治具。
  3. 両端を有する線状又は帯状の長手部材が円環状に曲げ形成されたクリップ本体と、前記クリップ本体の両端から径方向の外側へそれぞれ延び出す一対の爪部と、を備え、初期状態では、前記爪部同士が前記クリップ本体における縮径する向きの弾性力に抗しつつ相互に押し合う接触状態に保持されて前記クリップ本体の内側へ挿通されたホースの抜き差しを許容する拡径状態となる一方、前記クリップ本体に押圧力が作用した作動状態では、前記爪部同士の接触状態が解除されて正面視にて前記クリップ本体の両端部が交差するように前記クリップ本体が弾性復帰し、前記クリップ本体の内側へ挿通された前記ホースを締め付ける縮径状態となるように構成されたホースクリップを前記ホースに取り付けるためのホースクリップ取付け治具であって、
    請求項1に記載のリンク機構を備え、
    前記ベース体には、前記ホースクリップの各爪部を下側として該ホースクリップを立たせた状態で載置可能な載置部が設けられ、
    前記各スライダには、前記ホースクリップのクリップ本体を押圧可能なクランプ部が設けられ、
    拡径状態にある前記ホースクリップのクリップ本体の内側へ前記ホースが挿通された状態で、前記駆動リンクの回転に応じて、前記ホースクリップのクリップ本体が前記各スライダのクランプ部により押圧され、前記爪部同士の接触状態が解除されて縮径状態となった前記ホースクリップのクリップ本体により前記ホースが締め付け可能とされていることを特徴とするホースクリップ取付け治具。
  4. 前記駆動リンクの力点部には、当該力点部に連結された第一クランプ部材の手動操作に応じて駆動力が付与される請求項2又は3に記載のホースクリップ取付け治具。
  5. 前記ホースに挿入されるホースコネクタを保持可能な保持部材が設けられ、前記保持部材は、前記ホースコネクタの軸心が前記ベース体の載置部に載置された前記ホースクリップのクリップ本体の軸心と同じ高さとなるように該ホースコネクタを保持し、当該ホースコネクタが前記ホースクリップのクリップ本体の内側へ予め挿通された状態で、前記ホースが前記ホースクリップのクリップ本体の内側へ挿入可能、かつ前記ホースコネクタに差し込み可能とされている請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のホースクリップ取付け治具。
  6. 前記保持部材は、前記ホースコネクタを上下で挟み込んで移動を阻止する一対のブロックで構成され、前記一対のブロックは、下側が固定ブロック、上側が可動ブロックとされており、前記可動ブロックは、当該可動ブロックに連結された第二クランプ部材の手動操作に応じて上下動可能とされている請求項5に記載のホースクリップ取付け治具。
  7. 前記ベース体は、前記固定ブロックに取り付けられている請求項6に記載のホースクリップ取付け治具。
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