JP3198457U - フレア工具 - Google Patents

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善治 森
善治 森
行宏 横瀬
行宏 横瀬
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Abstract

【課題】フレア加工を効率よくそして正確に行うことができるフレア工具を提供する。【解決手段】パイプPの端部を保持する複数の保持穴8bを有するゲージバー8と、ゲージバーに保持されるパイプの端部を押圧してフレアを形成する円錐状のコーンを有し複数の保持穴が並ぶ方向に沿ってゲージバーに対して相対的にスライドするヨーク本体2と、を備えるフレア工具1であって、ゲージバーには、複数の保持穴に対応するそれぞれの位置に形成される複数の凹部と、ヨーク本体のスライドをガイドするガイド溝と、が設けられ、ヨーク本体には、前記凹部にはまりつつゲージバーを押圧する押圧部が設けられるとともに前記ガイド溝にスライド可能に嵌合するブラケットが着脱可能に固定されており、ブラケットは、ヨーク本体よりも剛性の高い材料で構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、パイプの接続端部にフレアを形成するフレア工具に関する。
従来、冷暖房配管工事等において、パイプの接続端部に接続金具を取り付けるためのフレアを形成する工具として、ゲージバーに保持されたパイプの端部内に逆円錐形のコーンを押し当てハンドルの回転によりパイプにフレア加工を施すフレア工具が一般的に用いられている。
当該フレア工具においてフレア加工を行う場合には、まず、ゲージバーを左右に開いて加工を行うパイプのサイズに合ったゲージバーの穴にパイプを挿入し、ゲージバーの上面の位置にパイプの先端を合せてゲージバーを閉じる。そして、フレア工具のヨーク本体をパイプが保持されている穴の上に移動させ、クランプを回転させてヨーク本体をゲージバーに固定する。そして、ハンドルを回転させることで、コーンがパイプの端部内に押し当たり、パイプの端部にフレアを形成することができる。
フレア工具は一般的に鋼鉄製で重く作業性が優れないために、狭い場所や暗い場所で作業を行う時に、ヨーク本体を銅管パイプが保持されている位置に正確に合わせ難い場合がある。ヨーク本体のコーンの先端の位置をゲージバーの穴の中心に正確に合わせることができず、そのズレが大きいとコーンの先端が銅管パイプの円筒を外れ、ゲージバーの穴のすり鉢状の金属面に直接当たり、傷を付けてしまうことで高価な部品を使用不能にする事例が数多く見られる。また、ゲージバーの穴とその中の銅管の中心線が外れると銅管のフレア形状の仕上がりが不良となり、再加工による時間と材料費の無駄が生じることになる。
本考案はこのようなフレア工具の課題を解決するものであり、フレア加工を効率よくそして正確に行うことができるフレア工具を提供することを目的とする。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、その考案の要旨とするところは以下のとおりである。(1)パイプの端部を保持する複数の保持穴を有するゲージバーと、前記ゲージバーに保持される前記パイプの端部を押圧してフレアを形成する円錐状のコーンを有し複数の前記保持穴が並ぶ方向に沿って前記ゲージバーに対して相対的にスライドするヨーク本体と、を備えるフレア工具であって、前記ゲージバーには、複数の前記保持穴に対応するそれぞれの位置に形成される複数の凹部と、前記ヨーク本体のスライドをガイドするガイド溝と、が設けられ、前記ヨーク本体には、前記凹部にはまりつつ前記ゲージバーを押圧する押圧部が設けられるとともに前記ガイド溝にスライド可能に嵌合するブラケットが着脱可能に固定されており、前記ブラケットは、前記ヨーク本体よりも剛性の高い材料で構成されていることを特徴とする。
(2)前記ブラケットは、前記ヨーク本体の底面に沿って設けられ前記ヨーク本体に着脱可能に固定される固定部と、前記固定部から上方に向かって延び前記ガイド溝にスライド可能に嵌合する嵌合部と、を有することを特徴とする上記(1)に記載のフレア工具。
(3)前記嵌合部は、第一嵌合部と、第二嵌合部と、を有し、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部は複数の前記保持穴が並ぶ方向に離隔して配置されていることを特徴とする上記(2)に記載のフレア工具。
(4)前記ヨーク本体はアルミニウムから形成され、前記ブラケットは鋼から形成されていることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか一つに記載のフレア工具。
(5)前記ゲージバーには、複数の前記保持穴が形成される方向にスライドするパイプ端部規制具であって、前記ガイド溝にスライド可能に嵌合する突出部と、前記ゲージバーの上面の位置にパイプの端部の位置を合わせる規制面を有する規制部と、を有するパイプ端部規制具が保持されていることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれか一つに記載のフレア工具。
本考案によれば、フレア加工を効率よくそして正確に行うことができるフレア工具を提供することができる。
フレア工具の斜視図である。 図1のT1−T2位置においてフレア工具をX−Z面に沿って切断した断面図である。 図1のフレア工具の正面図である。 図1のフレア工具の底面図である。
以下、本考案の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のフレア工具1の斜視図である。図2は、図1のT1−T2位置においてフレア工具をX−Z面に沿って切断した断面図である。図3は、図1のフレア工具の正面図である。図4は、図1のフレア工具の底面図である。なお、図2、図3及び図4では、図1において図示したパイプPは図示されていない。また、各図において、フレア工具1の前後方向をX方向、幅方向をY方向、X方向及びY方向に鉛直な方向(上下方向)をZ方向とする。
フレア工具1は、たとえば冷暖房配管工事等において、パイプの接続端部に接続金具を取り付けるために、パイプ端部を拡径してフレアを形成する工具である。
本実施形態のフレア工具1は、図1に示すように、パイプPの端部を保持するゲージバー8と、ゲージバー8を保持するヨーク本体2と、を備える。フレア工具1は、ゲージバー8に保持されるパイプPの端部に向かってヨーク本体2に設けられるコーン10(図2を参照)を押し込むことで、パイプP端部を拡径方向に塑性変形させてフレアを形成する。
まず、ヨーク本体2について説明する。ヨーク本体2は、図1に示すように、ゲージバー8を保持する本体部201と、本体部201に対してZ方向を回転軸として正逆回転可能であって、回転動作に応じてZ方向に進退する可動部200と、を備える。可動部200には、ハンドル5と、軸部4と、コーン10(図2を参照)とが設けられ、これらは互いに連動して可動する。本体部201には、協働してゲージバー8を保持する第1の保持部21及び第2の保持部22と、軸部4が挿入される案内通路15(図2を参照)と、ゲージバー8をヨーク本体2に固定するクランプ部6とが設けられる。
次に、ヨーク本体2の可動部200の構成要素について、図1及び図2を用いて説明する。
ハンドル5は、円柱状の部材であり、可動部200を回転させるための部材である。図1に示すように、ハンドル5の上面における可動部200の回転軸に対応する位置には、穴部5aが設けられる。穴部5aは、X−Y平面における断面が六角の形状に形成されており、ドリルドライバやインパクトドライバなどの先端工具を挿入することができる。なお、穴部5aのX−Y平面における断面の形状は、ドリルドライバやインパクトドライバなどの先端工具が挿入できればよく、例えば、四角形や八角形であってもよい。また、可動部200の回転軸部の上端に、ハンドル5の径方向に延びる棒状部材を連結し、この棒状部材を手動で前記回転軸部周りに回転させることにより、可動部20を可動させてもよい。また、ハンドル5の形状は回転させることができれば特に限定されない。
軸部4は、上方に配置されるハンドル5と下方に配置されるコーン10とに連結される部材である。軸部4は、図2に示すように、外周面に第1のネジ部4aが形成されており、後述する案内通路15の内周面に設けられる第2のネジ部15aに螺合する。軸部4は、内部のスプリング4bなどによって構成されるクラッチ機構を備えてもよい。クラッチ機構は、ハンドル5(可動部200)を回転させてフレアを形成している際に、ハンドル5を回転させるトルクが所定のトルクに達した場合にハンドル5を空転させ、コーン10がそれ以上パイプP側に移動しないようにする機構である。これにより、コーン10がパイプPに対して過剰に押し当てられて異常なフレアが形成されることを防ぐことができる。
コーン10は、ゲージバー8に保持されたパイプPの端部を回転しながら押し広げて、フレアを形成する部材である。コーン10は、図2に示すように、円錐状の形状である。コーン10の先端の位置は、ハンドル5(可動部200)を回転させた場合であっても常に可動部200の回転軸の位置にあるが、コーン10の回転軸は、可動部200の回転軸に対して傾いている。つまり、コーン10は、いわゆる偏心コーンである。ハンドル5を回転させると、軸部4を介してコーン10が回転し、コーン10が回転しながらパイプを広げていくため、ムラの少ないフレアを形成することができる。
次に、ヨーク本体2の本体部201の構成要素について、図1乃至図3を用いて説明する。
案内通路15は、図2に示すように、筒状に成形されており、その内径は、軸部4の外径よりも大きく設定されている。そして、案内通路15には、軸部4が挿入される。案内通路15の内周面には、上述の通り、第2のネジ部15aが形成されており、軸部4の外周面に形成される第1のネジ部4aが螺合する。ハンドル5(可動部200)を回転させることで、軸部4はZ方向に螺進し、回転方向によりコーン10をゲージバー8に対して上方に可動させたり、下方に可動させたりすることができる。
また、案内通路15の内周面の上部には、図2に示すように、第2のネジ部15aが設けられていない空回り領域が形成されている。ハンドル5(可動部200)を回転させ、可動部200を上方に可動させた場合あっても、第1のネジ部4aの下端は、第2のネジ部15aの上端よりも上方に可動しないため、可動部200の上方への可動は、所定の位置で制限される。
第2の保持部22は、第1の保持部21と協働してゲージバー8を保持する部材である。第2の保持部22には、図3に示すように、押圧部であるボールプランジャー部14が形成される。ボールプランジャー部14は、ヨーク本体2をゲージバー8に対して相対的にスライド移動させる際に、ヨーク本体2を各保持穴8bの位置に合せやすくする。ボールプランジャー部14は、鋼球14aと圧縮ばね14bとケース14cなどで構成される。鋼球14aは圧縮ばね14bによってゲージバー8に向けてY方向に付勢されており、鋼球14aがゲージバー8をY方向に押圧している。また、鋼球14aはリング14dによりケース14cから飛び出ないように押えられている。後述するように、ボールプランジャー部14が形成される方向(右方向)におけるゲージバー8の側面には、ゲージバー8の各保持穴8bに対応する位置に凹部8dがそれぞれ形成されている。ヨーク本体2をゲージバー8に対してスライドさせていくと、ゲージバー8に向けてY方向に付勢されている鋼球14aがそれぞれの凹部8dにはまるため、ヨーク本体2を各保持穴8bの位置に簡単に位置合わせすることができる。なお、図3では、ボールプランジャー部14及び凹部8dの構造を理解しやすいように、それらの構造を破線で示している。
第2の保持部22には、図2及び図3に示すように、ブラケット30が着脱可能に固定されている。着脱手段には、ネジ31が用いられる。ブラケット30は、後述するゲージバー8に形成されるガイド溝8cにスライド移動可能に嵌合している。これにより、ヨーク本体2をゲージバー8に対して容易にスライド移動させることができる。ブラケット30は、ヨーク本体2よりも剛性の高い材料で構成することができる。
ブラケット30は、第2の保持部22の底面に沿って設けられ第2の保持部22に固定される固定部30aと、ガイド溝8cに嵌合し固定部30aから上方に向かって延びる第一嵌合部30b及び第二嵌合部30cとを有する。第一嵌合部30bと第二嵌合部30cとは、図2に示すように、互いにX方向に離隔した位置に配置される。なお、図2では、嵌合部(30b、30c)及びガイド溝8cの構造を理解しやすいように、嵌合部(30b、30c)の上端部及びガイド溝8cを破線で示している。また、図3では、ブラケット30の構造を理解しやすいように、パイプ端部規制具11は図示されていない。
ブラケット30はガイド溝8cによってガイドされるため、ブラケット30が固定されるヨーク本体2はX方向に沿って安定してスライド移動できる。ここで、ブラケット30を設けずに、ガイド溝8cに嵌合する嵌合部を第2の保持部22に直接成形することも考えられる。しかしながら、ヨーク本体2の軽量化などを目的として、ヨーク本体2の原材料を例えばアルミニウムとした場合、第2の保持部22に直接成形される嵌合部も同様にアルミニウムとなり、嵌合部が破損や変形しやすくなるという問題がある。つまり、ヨーク本体2をガイドする際にガイド溝8cから嵌合部に負荷が加わり、嵌合部の機械的強度が低下するおそれがある。そして、嵌合部が破損や変形した場合には、ヨーク本体2全体を新しいものに交換しなくてはいけない。
一方、ブラケット30をヨーク本体2よりも剛性の高い材料(例えば、鋼)で構成することにより、ブラケット30の機械的強度が高められて、破損などを起こりにくくすることができる。また、破損などが生じた場合には、ネジ31の締結を解除することで、ブラケット30を簡単に交換することができる。
また、ブラケット30に設けられる第一嵌合部30bと第二嵌合部30cは、図2に示すように、X方向に所定間隔を隔てて並んで配置される。この場合、第一嵌合部30bと第二嵌合部30cのどちらか一方のみしか設けられていない場合と比較して、ゲージバー8はX−Y平面に対して傾きにくくなり、姿勢を安定化することができる。つまり、ゲージバー8が本体部201に安定して保持され、正確なフレアを形成することができる。
第1の保持部21は、第2の保持部22と協働してゲージバー8を保持する部材である。第1の保持部21には、図3に示すように、第1の保持部21をY方向に貫通する開口部21aが設けられている。そして、開口部21aの内周面には、ネジ山が設けられている。開口部21aのネジ山には、後述するクランプ部6の軸部6aの外周面に設けられるネジ山が螺合し、クランプ部6が第1の保持部21に保持される。なお、第1の保持部21は、ゲージバー8のクランプ部6側の側面との間に隙間を有するように形成される。この隙間により後述のようにゲージバー8の一方(可動側バー82)を他方(固定側バー81)に対して開くためのスペースを確保することができる。なお、第1の保持部21とゲージバー8との間に隙間があっても、ブラケット30がガイド溝8cに案内されるので、ヨーク本体2はゲージバー8に対してガタつくことなく安定してスライドさせることができる。
クランプ部6は、ゲージバー8をヨーク本体2に固定する部材である。クランプ部6は、図3に示すように、軸部6aと、軸部6aに連結する頭部6bとを備える。軸部6aの外周面には、上述の通り、ネジ山が設けられており、開口部21aの内周面に設けられるネジ山に螺合する。また、頭部6bには、X−Z平面における断面が六角形の形状に成形される穴部6dが設けられている。穴部6dは、軸部6aが連結されていない頭部6aのY方向の側面(左側の側面)におけるクランプ部6の回転軸の位置に形成される。穴部6dには、例えば、六角レンチなどの六角形の端部を有する工具を挿入することができる。なお、穴部6dのX−Z平面における断面の形状は、工具が挿入できればよく、例えば、四角形や八角形であってもよい。
クランプ部6(頭部6b)を回転させることで、クランプ部6はヨーク本体2に対してY方向に螺進する。そして、クランプ部6は、クランプ部6(頭部6b)の回転方向により、ヨーク本体2に対して左側に可動したり、右側に可動したりする。クランプ部6(頭部6b)を回転させ、クランプ部6をヨーク本体2に対して右側に移動させると、軸部6aの先端部6はゲージバー8に当接する。そして、クランプ部6(頭部6b)をさらに回転させて、先端部6cをゲージバー8に強く押し当てることで、ゲージバー8を閉じてパイプPを保持穴8bによって確実に保持させるとともに、ヨーク本体2をゲージバー8に対して固定することができる。後述するようにゲージバー8のクランプ部6側(左側)の側面には、保持穴8bに対応するそれぞれの位置に溝部8eが形成されている。先端部6cはこの溝部8eの形状に合うように形成されており(本実施形態では円錐台形状)、クランプ部6(頭部6b)を回転させて先端部6cを溝部8eにはまるように固定することで、ヨーク本体2の位置をゲージバー8の保持穴8bの位置に位置決めして固定することができる。なお、図3では、先端部6c、溝部8e、穴部6d、軸部6a及び開口部21aの構造を理解しやすいように、それらを破線で示している。
次に、ゲージバー8について説明する。ゲージバー8は、フレア加工を行うパイプPの端部を保持する部材である。ゲージバー8は、図4に示すように、径の異なる様々な規格のパイプPを保持できるように、径の異なる複数の保持穴8bが形成されている。これらの保持穴8bは、ヨーク本体2のスライド方向(ゲージバー8の長手方向)に沿って所定間隔を隔てて形成されている。ゲージバー8は、回転軸であるリング8a(図1及び図4を参照)で一端部側が連結されている。ゲージバー8はリング8aを軸として開いて2つに分割することができる。本実施形態のゲージバー8は、第1のバーである固定側バー81と、第2のバーである可動側バー82とで構成され、可動側バー82がヨーク本体2に対してリング8aを回転軸として開くことができる。
固定側バー81には、ガイド溝8cと複数の凹部8dとが形成される。ガイド溝8cはX方向(つまり、固定バー81の長手方向)に沿って形成される。上述のようにガイド溝8cには、第2の保持部22に固定されるブラケット30がスライド可能に嵌合しており、X方向に沿ったヨーク本体2の相対的なスライド移動をガイドする。
複数の凹部8dは、上述の通り、ボールプランジャー部14の鋼球14aがはまり込むことでヨーク本体2の位置決めを補助するための穴である。パイプPの端部にフレアを形成する場合には、パイプPの端部を保持した保持穴8bの径方向における中心線と可動部200の回転軸(コーン10の先端の位置)とを正確に合せる必要がある。そのため、可動部200の回転軸が保持穴8bの径方向における中心線と重なる場合に、鋼球14aが凹部8dにはまり込むように、鋼球14aと凹部8dの位置が設定されていればよい。本実施形態では凹部8dは、固定側バー81の側面であって、各保持穴8bの径方向における中心線をY方向に延長した延長線上の位置にそれぞれ形成される。従って、鋼球14aも、第2の保持部22における、各保持穴8bの径方向における中心線をY方向に延長した延長線上の位置に配置されればよい。
可動側バー82には、上述の通り、ヨーク本体2の位置決め時にクランプ部6の先端部6cがはまる複数の溝部8eが形成されている。本実施形態では、先端部6cが円錐台形状であるため、溝部8eは円錐台状の穴である。各溝部8eは、凹部8dと同様に、可動側バー82の側面であって、各保持穴8bの径方向における中心線をY方向に延長した延長線上の位置にそれぞれ形成される。本実施形態では、ボールプランジャー部14と各凹部8dによって、ヨーク本体2(コーン10)が各保持穴8bの位置に位置決めされるため、可動側バー82側に溝部8eを設けなくてもよい。
次に、ゲージバー8に保持されるパイプ端部規制具11について説明する。パイプ端部規制具11は、X方向にスライドし、ゲージバー8に保持されるパイプPの端部をゲージバー8の上面と同一面の位置よりも上方に飛び出さないように規制することでパイプPの端部の位置決めをする。パイプ端部規制具11は、図1、図2及び図4に示すように、ゲージバー8の外縁に沿った板状部材により構成され、ゲージバー8の上面、下面及び第2の保持部22側の側面を覆う。パイプ端部規制具11は、ゲージバー8の上面において規制部11bを有し、ゲージバー8の下面において、突出部11aが設けられる底部11cを有する。
規制部11bは、図4に示すように、保持穴8b側に突き出ており、パイプPの端部の位置をゲージバー8の上面の位置と同一面の位置に合わせる規制面110が構成される。また、底部11cは、ゲージバー8が保持するパイプPを干渉しないように保持穴8bに重ならない位置に配置される。また、底部11cに設けられる突出部11aは、図2などに示すように、底部11cから上方に向かって延び、ガイド溝8cにスライド可能に嵌合する。当該構成により、パイプ端部規制具11は、保持するパイプPの位置にスライドされて、パイプPの端部をゲージバー8の上面の位置と同一面の位置で規制し、位置合わせすることができる。なお、図4では、先端部6c、溝部8e、凹部8dおよび鋼球14aの構造を理解しやすいように、それらの構造を破線で示している。
以上が、本実施形態のフレア工具1の構成である。次に、フレア工具1によってフレアを形成する際の動作を説明する。
まず、ヨーク本体2をリング8a側に寄せた状態でゲージバー8を開いて、加工対象のパイプPの口径に合う保持穴8bにパイプ端部規制具11をスライドさせる。本実施形態では固定側バー81にはブラケット30が固定されているので、可動側バー82を固定側バー81に対して開閉する。当該保持穴8bにパイプPの端部をゲージバー8の下方から挿入し、パイプPの端部が規制部11bの規制面110に接触するところまで挿し込んで、ゲージバー8を閉じる。パイプ端部規制具11はゲージバー8に密接しているため、パイプPの端部をゲージバー8の上面の位置と同一面の位置にぴったりと合わせた状態でパイプPを保持することができる。なお、パイプ端部規制具11が設けられていない場合には、フレア工具1の使用者が手などによってパイプPの端部を規制し、パイプPの端部をゲージバー8の上面の位置と同一面の位置に合わせることもできる。
次に、パイプ端部規制具11を移動させるとともにヨーク本体2をパイプPを保持している保持穴8bの位置に移動させる。たとえば、図2に示すように、パイプPが複数の保持穴8bのうち最も径の小さい保持穴8bに保持されている場合には、パイプ端部規制具11を最も径の大きい保持穴8bの方向へ移動させるとともに、ヨーク本体2を最も径の小さい保持穴8bの位置に移動させる。本実施形態ではボールプランジャー部14と凹部8dにより、ヨーク本体2を保持穴8b付近に移動させればゲージバー8に向かってY方向に付勢されている鋼球14aが凹部8dにはまり込む。そのため、ヨーク本体2を各保持穴8bの位置に位置決めでき、簡単にそして正確に可動部200の回転軸と保持穴8bの径方向における中心線とを合せることができる。また、ガイド溝8cとブラケット30によって、ヨーク本体2をゲージバー8に対して安定してスライドさせることできる。なお。ヨーク本体2をスライドさせれば、パイプ端部規制具11はヨーク本体2に押されてスライドするので、ヨーク本体2をスライドさせることでパイプ端部規制具11を移動させてもよい。
次に、クランプ部6(頭部6b)を回転させて先端部6cを対応する溝部8eに押し込んでパイプPを保持させるとともに、ヨーク本体2をゲージバー8に対してしっかりと固定する。
次に、ドリルドライバやインパクトドライバなどの先端工具をハンドル5の穴部5aに挿入し、ハンドル5(可動部200)を回転させる。これにより、コーン10がパイプPの端部の内部に押し込まれ、コーン10が回転しながらフレアを形成する。上述のクラッチ機構を備える場合であれば、クラッチ機構が動作してトルクがコーン10に伝わらなくなった時点でフレアが完成する。その後、以上と逆の手順でハンドル5(可動部200)、クランプ部6(頭部6b)を逆に回し、ヨーク本体2をリング8a側に寄せてゲージバー8を開き、パイプPを保持穴8bから外せばフレア形成の作業が完了する。
以上の本実施形態のフレア工具1によれば、ガイド溝8cに嵌合しヨーク本体2に固定されるブラケット30によって、ヨーク本体2をゲージバー8に対して相対的にスライドさせる場合に、安定してスライドさせることできる。また、位置決め部材であるボールプランジャー部14と凹部8dにより、ヨーク本体2を保持穴8bの付近に移動させることで、ゲージバー8に向かってY方向に付勢されている鋼球14aが凹部8dにはまり込み、ヨーク本体2を簡単に各保持穴8bの位置に位置決めすることができる。そして、可動部200の回転軸(コーン10の先端)と保持穴8bの径方向における中心線とを正確に合せることができるので、高精度で正確にフレアを形成することができる。つまり、本実施形態によりフレア加工を効率よくそして正確に行うことができるフレア工具1を提供することができる。
以上説明した本実施形態では、ボールプランジャー部14は、第2の保持部22に設けられ、クランプ部6は、第1の保持部21に設けられているが、それらの配置はこれに限られない。すなわち、クランプ部6を、第2の保持部22における、各保持穴8bの径方向における中心線をY方向に延長した延長線上の位置に設け、第2の保持部22側のゲージバー8の側面をクランプ部6の先端部6cによって固定することもできる。また、ボールプランジャー部14を、第1の保持部21における、各保持穴8bの径方向における中心線をY方向に延長した延長線上の位置に設けることもできる。この場合でも、ガイド溝8cとブラケット30によってヨーク本体2を安定してスライド可能とし、ボールプランジャー部14と凹部8dによって位置決めを容易にすることができる。ただし、この場合には、可動部側バー82が常にボールプランジャー部14の鋼球14aにより押圧された状態となり、可動側バー82を固定側バー81に対して開く際にも力が加わってしまうので、好ましくは本実施形態のように固定側バー81側にボールプランジャー部14が形成される方がよい。
本考案を特定の態様により詳細に説明したが、本考案の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
1 フレア工具
2 ヨーク本体
4 軸部
5 ハンドル
6 クランプ部
8 ゲージバー
10 コーン
11 パイプ端部規制具
14 ボールプランジャー部
15 案内通路
21 第1の保持部
22 第2の保持部
30 ブラケット
200 可動部
201 本体部
P パイプ

Claims (5)

  1. パイプの端部を保持する複数の保持穴を有するゲージバーと、前記ゲージバーに保持される前記パイプの端部を押圧してフレアを形成する円錐状のコーンを有し複数の前記保持穴が並ぶ方向に沿って前記ゲージバーに対して相対的にスライドするヨーク本体と、を備えるフレア工具であって、
    前記ゲージバーには、複数の前記保持穴に対応するそれぞれの位置に形成される複数の凹部と、前記ヨーク本体のスライドをガイドするガイド溝と、が設けられ、
    前記ヨーク本体には、前記凹部にはまりつつ前記ゲージバーを押圧する押圧部が設けられるとともに前記ガイド溝にスライド可能に嵌合するブラケットが着脱可能に固定されており、
    前記ブラケットは、前記ヨーク本体よりも剛性の高い材料で構成されていることを特徴とするフレア工具。
  2. 前記ブラケットは、前記ヨーク本体の底面に沿って設けられ前記ヨーク本体に着脱可能に固定される固定部と、前記固定部から上方に向かって延び前記ガイド溝にスライド可能に嵌合する嵌合部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のフレア工具。
  3. 前記嵌合部は、第一嵌合部と、第二嵌合部と、を有し、
    前記第一嵌合部と前記第二嵌合部は複数の前記保持穴が並ぶ方向に離隔して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のフレア工具。
  4. 前記ヨーク本体はアルミニウムから形成され、前記ブラケットは鋼から形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のフレア工具。
  5. 前記ゲージバーには、複数の前記保持穴が形成される方向にスライドするパイプ端部規制具であって、前記ガイド溝にスライド可能に嵌合する突出部と、前記ゲージバーの上面の位置にパイプの端部の位置を合わせる規制面を有する規制部と、を有するパイプ端部規制具が保持されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のフレア工具。
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