JP6313595B2 - ヒートポンプ式乾燥装置及びその運転方法 - Google Patents

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本発明は、超臨界域のCO2冷媒を用いるヒートポンプ装置と、乾燥器とが分離して配置されるヒートポンプ式乾燥装置及びその運転方法に関する。
産業用乾燥装置の用途は広く、包装印刷機器や、機能性フィルム等を生産する機器においては、印刷やフィルムコーティングを行なう際に、熱風で印刷物やフィルムを乾燥する乾燥装置が用いられている。かかる乾燥装置では、蒸気や燃料の燃焼を熱源として加熱された空気を用いている。包装印刷機器では、顔料や塗工液等の主成分を有機溶剤や水で希釈し、フィルム等に塗布し、有機溶剤や水を熱によって除去し乾燥させる。また、ラミネート加工機も、有機溶剤を熱によって保護フィルムから除去し乾燥させる。
一方、衣類の乾燥や、その他の産業用乾燥装置に、加熱手段としてヒートポンプ装置を用いた乾燥装置が提案されている。この乾燥装置は、前記加熱手段に比べ、高い熱効率を得ることができる。例えば、特許文献1には、CO2を冷媒とし、空気加熱器及び水熱源蒸発器等から構成されるヒートポンプ装置を備えた熱風発生装置で外気を加熱し、この高温空気を木材、海産物、工業部品等の乾燥に用いることが開示されている。
特開2010−281553号公報
空気加熱式乾燥装置は、有機溶剤や引火性のある化学物質を用いる生産設備では、防爆エリアに設置しなければならない使用機器と、非防爆エリアに設置してもよい使用機器の設置場所の制約がある。そのため、安全確保の観点から、ヒートポンプ装置と空気加熱器とを遠隔設置できるヒートポンプ式乾燥装置が求められている。
また、衣類乾燥などの産業用乾燥装置では、乾燥器と分離して、ヒートポンプ装置を機械室に設置する方法が考えられる。
ヒートポンプ装置を用いた乾燥装置をこれらの乾燥装置に適用する場合、乾燥空気の温度や風量の変動に対応しながら、安定運転を行う必要があるとともに、ヒートポンプ装置と空気加熱器とを遠隔設置した場合に安全性を確保する必要がある。
問題がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、ヒートポンプ装置と空気加熱器とが分離して配置されたヒートポンプ式乾燥装置において、乾燥空気の温度や風量の変動に対して高い熱効率を維持し、安定運転と安全性を確保可能な分散型乾燥装置を実現することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のヒートポンプ式乾燥装置は、被乾燥物が出入りする乾燥室を備えた乾燥器と、該乾燥器に送られる乾燥空気を加熱するヒートポンプ装置とを備えたヒートポンプ式乾燥装置において、ヒートポンプ装置は、空気加熱器と、該空気加熱器と分散配置され、圧縮機及び蒸発器を含む他の構成機器と、空気加熱器と他の構成機器との間でCO2媒体を循環させるCO2循環路とを備え、該CO2循環路は、他の構成機器から空気加熱器に超臨界域のCO2媒体を送る往路と、空気加熱器で乾燥空気の加熱に供した後のCO2媒体を他の構成機器に戻す復路とで構成され、往路を構成する配管の隔壁は断熱構造を有している。
本発明のヒートポンプ装置では、熱交換媒体は乾燥に適する高温を供給できるCO2媒体を採用する。乾燥空気は60℃〜80℃程度に加熱される必要があるので、CO2媒体は90〜120℃程度の高温を保有する必要がある。そのため、CO2媒体の圧力を超臨界状態となる12MPa程度まで高めるようにする。
従って、空気加熱器に搬送途中のCO2媒体の熱ロスを少なくするため、他の構成機器から空気加熱器にCO2媒体を送る往路の搬送配管を断熱構造とする。これによって、搬送途中のCO2媒体の温度低下を防止でき、高い熱効率を維持できる。
本発明の一実施態様において、空気加熱器は防爆エリアに設けられ、他の構成機器は非防爆エリアに設けられている。空気加熱器を防爆エリアに配置することで、乾燥装置の安全性を確保できる。
本発明装置の一実施態様において、CO2循環路は、往路を形成する内側管と、復路を形成する外側管とが同心状に配置された二重管で構成され、内側管を構成する隔壁は断熱構造を有している。
これによって、往路を形成する内側管を流れるCO2媒体を保温できる。この実施態様では、復路を形成する外側管の断熱を行う必要がない。
本発明装置の一実施態様において、前記断熱構造は、往路を構成する配管を囲繞するように配置され、実質的に真空状態に減圧された密閉空間を有している。
さらに、前記密閉空間はメンテナンス区間毎に管軸方向に仕切られ、各密閉空間を真空引き可能な減圧装置に連通させることができる。これによって断熱効果を向上できる。
なお、往路及び復路を構成する配管は、真空条件に適用できる鋼管やCu、Al等の材質で構成するとよい。
本発明の一実施態様は、CO2循環路の高圧領域と低圧領域とに夫々開閉弁を介して接続されたCO2回収タンクを備えている。
これによって、運転停止時にCO2循環路及び空気加熱器でCO2媒体が高圧のままにならないように、CO2回収タンクにCO2ガスを回収する高圧低下運転を行うことで、運転停止時のCO2循環路のCO2媒体圧力を所望圧に減圧できる。
前記実施態様において、複数のCO2回収タンクをCO2循環路の高圧領域と低圧領域とに並列に接続させることができる。
これによって、CO2循環路のCO2媒体を複数のCO2回収タンクに段階的に分配することで、CO2循環路及び空気加熱器を段階的に減圧できる。そのため、CO2循環路の高圧領域の減圧操作を確実に実行できる。
なお、運転開始時は、圧縮機の吸入圧力が設定値に下がってきてから、CO2回収タンクの低圧領域側の開閉弁を開け、低圧領域にCO2媒体を放出する。これでCO2回収タンクの内圧はほぼ低圧となるので、運転中高圧となったCO2循環路からCO2媒体を回収できる。
本発明装置の一実施態様は、空気加熱器より上流の往路に設けられ、CO2媒体から熱を吸収する補助熱交換器と、空気加熱器出口の乾燥空気の温度を検出する温度センサと、補助熱交換器で吸収した熱を放熱する放熱器とを備え、温度センサの検出値に応じて放熱器の放熱量を調整するようにしたものである。
これによって、乾燥器の負荷が変動しても、CO2媒体圧力及び乾燥空気の温度を所望の値に制御できる。
本発明装置の一実施態様において、ヒートポンプ装置の蒸発器に熱源水循環路を接続すると共に、蒸発器で冷却された熱源水を冷熱源とする冷却装置を設けることで、ヒートポンプ装置のフル稼働及び安定稼働が可能になる。
これによって、外気から取り込んだ乾燥用空気を乾燥に必要な高温空気に加熱できる。また、大気開放口から外気を取り込んだ場合でも、乾燥用空気を余裕をもって乾燥に必要な高温に保持できる。さらに、冷却装置を乾燥器側設備に必要な空調装置や生産ラインの冷却装置として用いることができる。
また、乾燥空気搬送路の入口に設けられた第1の送風機、及び乾燥空気搬送路の出口に設けられた第2の送風機とを備え、これらの送風機を夫々別々に稼動させることで、乾燥器に必要な乾燥空気の風量の確保と、ヒートポンプ装置の安定稼動とが可能となる。
また、空気流量センサ及び空気温度センサの検出値に基づいて、制御装置でヒートポンプ装置の運転又は第2の送風機の送風量を制御することで、乾燥器に必要な温度及び風量の乾燥空気の安定供給が可能になる。
こうして、ヒートポンプ装置の省エネ安定運転を可能にすると共に、装置全体の安全性を高めることができる。
なお、前記空気流量センサは、直接空気流量を検出せず、乾燥空気の圧力又は流速を検出し、それらの検出値から間接的に乾燥空気の流量を求める構成のものでもよい。
また、本発明では、ヒートポンプ装置の熱交換媒体として、超臨界CO2を用いているが、代替フロンを用いることができる。超臨界CO2を用いた場合、CO2は空気加熱器で凝縮せず、代替フロンを用いた場合には代替フロンは空気加熱器で凝縮する。
本発明装置の一実施態様は、空気取入口と被乾燥物を乾燥する乾燥器との間の乾燥空気供給路に設けられた空気加熱器と、乾燥空気供給路に供給する送風機と、乾燥空気供給路に設けられた空気流量センサ及び空気温度センサとを備えている。
前記実態態様において、さらに、空気流量センサ及び空気温度センサ及び超臨界CO2の搬送圧力の検出値に基づいて、ヒートポンプ装置の運転を制御すると共に、第2の送風機の送風量を制御する制御装置を設けることができる。
本発明装置によれば、電熱ヒータや蒸気加熱を加熱源とし、あるいは燃料燃焼式熱風発生器を加熱源とした既存の乾燥装置を改造し、ヒートポンプ装置を導入するに当たって、防爆エリアのため一体型で設置の制約のあった課題を、空気加熱器とヒートポンプの他の構成機器とを分散配置することによって解決でき、熱効率が良いヒートポンプ式乾燥装置に改造できる。しかも、既存の機器を大幅改造することなく、ほぼそのまま利用でき、ヒートポンプ装置等の新設機器を既存機器に追設するだけでよいので、改造工程を短期間かつ低コストで終了できる。
第1の本発明のヒートポンプ式乾燥装置の運転方法は、CO2循環路の高圧領域のCO2媒体圧力を検出する圧力検出ステップと、CO2媒体圧力が閾値を超えたとき、圧縮機の回転数を制御してCO2媒体圧力を前記閾値以下とする圧力調整ステップとからなるものである。
これによって、ヒートポンプ装置の高圧領域で、CO2媒体圧力を許容圧力以下に調整でき、安全性を確保できる。
第2の本発明のヒートポンプ式乾燥装置の運転方法は、CO2循環路の高圧領域のCO2媒体圧力を検出する圧力検出ステップと、CO2媒体圧力が上限圧力を超えたとき、CO2循環路のCO2媒体をCO2回収タンクに回収してCO2媒体圧力を上限圧力以下とする圧力調整ステップとからなるものである。
これによって、ヒートポンプ装置の高圧領域で、CO2媒体圧力を許容圧力以下に調整でき、安全性を確保できる。
前記実施態様において、さらに、空気加熱器出口の乾燥空気の温度を検出する温度検出ステップと、乾燥空気の温度検出値と温度設定値との差が閾値以下となるように圧縮機の回転数を制御する回転数制御ステップとをさらに含むことができる。
空気加熱器とヒートポンプ装置の他の構成機器とが遠隔設置される場合、乾燥空気の温度制御の時定数が長くなるため、乾燥器の負荷変動に対応するために、CO2媒体の圧力制御と空気加熱器側の温度制御とを併用するようにしたものである。これによって、空気加熱器出口の乾燥空気の温度制御の応答性を向上させることができる。
本発明によれば、空気加熱器と他の構成機器とを遠隔配置したヒートポンプ装置において、CO2搬送路を断熱構造としたことで熱ロスを抑制でき、乾燥空気の温度や風量の変動に対して高い熱効率を維持し、かつ安定した運転が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の全体構成である。 前記乾燥装置のCO2媒体搬送管の横断面図である。 前記CO2媒体搬送管の往管の縦断面図である。 前記乾燥装置のヒートポンプ装置のモリエル線図である。 前記乾燥装置の運転停止手順を示すフロー図である。 図5の運転停止手順をさらに具体的に示したフロー図である。 前記乾燥装置の運転開始手順を示すフロー図である。 図7の運転開始手順をさらに具体的に示したフロー図である。 本発明の第2実施形態に係るCO2搬送管の縦断面図である。 図9中のA―A線に沿う横断面図である。 本発明の乾燥装置の変形例の構成図である。 本発明の乾燥装置の別な変形例の構成図である。 本発明の乾燥装置のさらに別な変形例のフロー図である。 本発明の乾燥装置のさらに別な変形例のブロック線図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態に係るヒートポンプ式乾燥装置及びその運転方法を図1〜図8に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るヒートポンプ式乾燥装置10の全体構成図である。図1において、A1は防爆エリアを示し、A2は非防爆エリアを示している。乾燥空気供給路12の一端に空気取入口14が設けられ、その下流にエアフィルタ16及び送風機18が設けられている。送風機18の作動で外気aが空気取入口14から乾燥空気供給路12に取り入れられる。送風機18の下流には非防爆エリアA2に設けられたヒートポンプ装置20の一部を構成する空気加熱器26が設けられている。
ヒートポンプ装置20は、熱交換媒体としてCO2が循環するCO2循環路22に、圧縮機24、空気加熱器26、膨張弁28及び蒸発器30が介設されている。また、圧縮機24の下流のCO2循環路22と、膨張弁28の下流のCO2循環路22とに接続されたバイパス路32が設けられ、バイパス路32に2個のCO2回収タンク34a及び34bが並列に設けられている。CO2回収タンク34a及び34bの上流及び下流に開閉弁36a、36b、38a及び38bが設けられている。蒸発器30と、乾燥器側設備に必要な空調装置や生産ラインの冷却装置に冷熱を供給する冷却装置40との間に熱源水循環路42が接続されている。また、膨張弁28をバイパスするバイパス路が設けられ、該バイパス路に均圧弁39が設けられている。
空気加熱器26より下流の乾燥空気供給路12に、大気開放口44及び46、及び流量調整用のダンパ48が設けられている。また、大気開放口44及び46にも流量調整用のダンパ50及び52が設けられている。大気開放口46より下流の乾燥空気供給路12にエアフィルタ54が設けられ、エアフィルタ54より下流の乾燥空気供給路12に乾燥器56が設けられている。送風機18の送風量と後述する給気ファン62の送風量との違いに基づいて、大気開放口44及び46で外気aの出し入れが行われる。これによって、乾燥空気供給路12を流れる乾燥空気の流量が調整される。
乾燥器56は直列に配置された複数の乾燥室58を有している。乾燥空気供給路12はエアフィルタ54の下流側で乾燥室58の数に対応した数の分岐路12a〜12cに分岐し、各分岐路は夫々乾燥室58に接続されている。各分岐路12a〜12cには、補助空気加熱器60及び給気ファン62が設けられている。また、各乾燥室58には排気路64が接続され、排気路64には排気ファン66が設けられている。
複数の乾燥室58には分岐路12a〜12cから乾燥空気が供給されると共に、フィルムfが導入され、フィルムfは乾燥室58の内部で乾燥処理される。
また、圧縮機34からCO2媒体を空気加熱器26に送る往路22aが設けられ、空気加熱器26で、CO2媒体は乾燥空気供給路12に導入された外気aを加熱する。空気加熱器26で外気aを加熱した後のCO2媒体は復路22bを通り、膨張弁28出口のCO2循環路22に戻る。
空気加熱器26入口の往路22aに補助熱交換器68が設けられている。補助熱交換器68にはCO2媒体とは別な熱媒体が循環する熱媒循環路70が接続されている。熱媒循環路70は、他方でフィルムfを予熱する予熱器72及び放熱器74に接続されている。前記熱媒体は空気加熱器26で加熱され、予熱器72でフィルムfを予熱すると共に、放熱器74で放熱する。これによって、フィルムfの加熱量が調整される。
空気加熱器26下流の乾燥空気供給路12に圧力センサ76が設けられ、エアフィルタ54下流の乾燥空気供給路12に風量センサ78及び温度センサ80が設けられている。これらセンサの検出値は制御装置82に入力され、制御装置82は、これらの検出値に基づいて、送風機18及び給気ファン62の回転数を制御すると共に、ダンパ48、50及び52の開度を制御する。
次に、往路22a及び復路22bの構成を図2及び図3に基づいて説明する。
ヒートポンプ装置20の高圧領域においてCO2媒体は超臨界域となっている。そのため、圧縮機吐出温度から膨張弁28の入口までの温度幅が広がるほど、高温側のエンタルピが大きくなり、ヒートポンプ装置20のCOPが向上する。例えば、空気加熱器26のCO2媒体入口温度を90〜120℃とすると、CO2媒体の圧力は12MPa程度となる。一方、空気加熱器26の出口では、上記理由から空気取り入れ温度10〜30℃近傍の20〜40℃まで近づけることにより、高いCOPが得られる。
また、空気加熱器26にCO2媒体を送る往路22aは、供給温度90〜120℃から熱ロスによる温度降下があると所定の温熱量が確保できなくなり、乾燥工程に大きな影響を与える。これを補うためにヒートポンプ装置20から送られるCO2媒体の温度を高くすると、圧縮機24の動力が増加してヒートポンプ装置20のCOPが低下する。
これを避けるため、空気加熱器26に超臨界域のCO2媒体を送る往路22aの配管は防熱を行うとともに、一方、戻りの復路22bは常温に近いため防熱無しの配管を基本とする。
図2において、往路22aを構成する往管84と、復路22bを構成する復管86とは並列に並べられて台板88上に固定されている。往管84は内管84aと外管84bとで構成されている。内管84aの内部にCO2流路F1が形成され、復管86の内部にCO2流路F2が形成されている。往管84の内管84aの径は復管86の径より大径に形成されている。外管84bの内側に空間sが形成されている。
図3は往管84の縦断面図である。図3において、空間sは管軸方向にメンテナンス区間毎に仕切板90で仕切られている。複数に仕切られた空間sは夫々管路92を介して減圧装置(不図示)に連通している。該減圧装置の作動によって、空間sは真空引きされてほぼ真空圧となり、空間sは断熱空間を形成している。外管84b及び空間sで断熱構造を構成している。空間sには固体伝導の小さい微粒体を充填する。
往路22aに対して復路22bのCO2媒体の密度は2〜3倍となるため、復管86を小径化できる。そのため、配管断面積は内管84a>復管86とし、好ましくは、内管84a:復管86=2:1の比に近い値となるように配管径を選択する。
こうして、往管84を流れるCO2媒体を温度を90〜120℃に保持する。往管84は真空断熱構造を有している。仕切り板90で区画した気密性のあるメンテナンス区間を設置し、真空引きラインにより真空度を確保すると共に、真空度の管理を行い、断熱効果を維持する。
また、多孔質の微粒充填材は、空気の対流を防ぎ、点接触でつながるため、優れた断熱効果が期待できる。従来使用されるロックウールの使用温度範囲、熱伝達率の代替防熱材の例として、微粒多孔質材のパーライトを用いることができる(−150℃〜600℃、熱伝達率0.05W/m・K)。
かかる構成において、空気取入口14から取り入れられた外気aは、空気加熱器26で60〜80℃程度の温度に加熱される。そして、加熱空気は乾燥器56でフィルムfを乾燥し、その後排気される。送風機18及び給気ファン62は制御装置82によって別々に稼動される。これによって、乾燥室58に必要な乾燥空気の風量の確保と、ヒートポンプ装置20の安定稼働とが可能になる。
また、風量センサ78及び温度センサ80の検出値に基づいて、制御装置82で送風機18の送風量を制御することで、乾燥室58に必要な風量及び温度の乾燥空気を安定供給できる。
ヒートポンプ装置20で、CO2媒体は圧縮機24→空気加熱器26→膨張弁28→蒸発器30の順にCO2循環路22を循環している。CO2媒体が圧縮機24の出口から往路22aを通って空気加熱器26に流れる高圧領域Phでは、運転時にCO2媒体は12MPa程度の高圧及び90〜120℃の高温となり、空気加熱器26で外気aを加熱乾燥させる。空気加熱器26で外気aの乾燥に供された後のCO2媒体は、復路22bで20〜40℃の温度に下がっている。
運転中に、高圧側開閉弁36a及び36bを開けて高圧領域のCO2媒体をCO2回収タンク34a及び34bに回収する。圧力バランス後に高圧側開閉弁36a及び36bを閉じてCO2媒体を貯蔵し、運転停止時のCO2媒体を所定圧に減圧する。
図4は、超臨界域のCO2媒体を用いたヒートポンプ装置のモリエル線図を示す。実線のサイクルは乾燥加熱運転を示し、破線のサイクルは高圧低下運転を示している。これらサイクルは、右上から反時計回りに、圧縮機24吐出→(空気加熱器26入口)→空気加熱器26出口→膨張弁28→蒸発器30→圧縮機24吸入の順に循環している。
実線のサイクルで示す乾燥運転では、圧縮機24の出口で120℃、12MPaの高温高圧になった超臨界CO2媒体は、遠隔配置された空気加熱器26に供給され、乾燥用の空気を加熱して、30℃、12MPa程度で往路22aに戻る。破線のサイクルで示す高圧低下運転では、ヒートポンプ装置20を停止する前に、CO2媒体の回収を行いながら8MPaまで降下させる容量制御運転を行う。
空気加熱器26と他の構成機器を遠隔配置して往路22a及び復路22bで接続する分散型ヒートポンプ乾燥装置は、運転停止時に装置配管の圧力を高いまま維持することは安全上好ましくない。そのため、CO2媒体をCO2回収タンク34a及び34bに回収して、CO2循環路22を所定の圧力まで降圧させる必要がある。この回収ステップでは、まず、CO2臨界点(31.1℃、7.4MPa)を下回らない状態で回収する。そのため、高圧低下運転の設定圧力を8MPaとして、回収時に気液混相状態にならない超臨界冷媒を回収する。
図5及び図6に運転停止時の具体的な操作手順を示し、図7及び図8に運転開始時の具体的な操作手順を示す。
高圧低下運転による第1回収ステップはCO2回収タンク34aで行う。高圧領域の容量をVh(m)、圧力をPh(MPa)として回収タンク容量VT(m)とすると、回収圧力Pは容量比の逆数として求められるので、P=Vh×Ph/(Vh+VT)となる。例えば、高圧領域の容量を1m、圧力を12MPa⇒回収圧8MPaとすると、容量は1.5mとなり、CO2回収タンク34aの容量は0.5mとなる。
次に、さらに高圧領域Phの圧力を下げる必要がある場合は、第2回収ステップで、CO2回収タンク34bで運転停止後に高圧部の回収を行う。CO2回収タンク34bの容量を0.5mとすると5.3MPaとなる。
このように、複数のCO2回収タンクによるステップ回収を行うことにより、設定圧力まで降下できる。CO2回収タンクの本数は、費用との兼ね合いはあるが、複数本で構成する方が減圧圧力をより低くできる。
回収ステップが終了してヒートポンプ装置20内の圧力が設定圧を得られたら、低圧領域Pと高圧領域Phを、均圧弁39開によりバイパスして同圧にする均圧ステップを行い、装置運転停止が完了する。
一方、ヒートポンプ装置20の運転を開始するときは、均圧状態での圧縮機24の運転になるため、圧縮機24を起動して吸入圧力を設定圧力まで下げてから、CO2回収タンク34bに貯蔵しているCO2媒体の放出を行う。回収タンク圧と圧縮機吸入圧力の差がなくなったら、CO2回収タンク34bの放出は完了したと判断できる。
次に、第1回収ステップで貯蔵したCO2回収タンク34aの貯蔵分を放出し、かつ容量制御の圧縮容量を増加させながら、空気加熱器26に送る設定冷媒温度及び圧力になるよう調整する。
また、運転中に乾燥負荷の変動によって、ヒートポンプ装置20の圧力変動がある場合は、圧縮機24の回転数制御とCO2回収タンク34a及び34bを用いて回収や放出を行うことにより、圧縮機24の吐出圧力を安定させることも可能となる。
以上の回収ステップと放出ステップを行うことにより、ヒートポンプ装置20に急激な圧力変動がなく、スムーズな運転操作を行うことができる。また、CO2搬送配管を含めた機器が停止後に高圧状態のまま維持されることがないので、安全性も確保できる。さらに圧縮機24の容量制御を加えることにより、乾燥器56の負荷変動に対応できる。
さらに、高圧低下運転の際には、CO2回収タンク34aの高圧側開閉弁36aを開けて高圧ラインのCO2媒体を回収する。CO2回収タンク34a内の圧力がバランスしたら開閉弁36aを閉じる。
さらに第2ステップで、運転が停止した後でCO2回収タンク34bの高圧側開閉弁36bを開けて高圧ラインのCO2媒体を回収する。その後、圧力バランスした後開閉弁36bを閉じる。
第3ステップで、高圧領域の圧力Pdと低圧領域の圧力Psを均圧させて、安全圧まで下げて次の運転開始まで維持する。
CO2回収タンクを2本設置する場合は、均圧後の装置圧力は、CO2回収タンク34a>CO2回収タンク34b>配管・装置になる。
一方、運転開始でのCO2回収タンクからの放出を行う運転開始時は、圧縮機を起動して吸入圧力を設定圧力まで下げてから、CO2回収タンクの低圧側の開閉弁38a又は38bを開けて低圧領域へCO2媒体を放出し、低圧バランス後に開閉弁38a又は38bを閉じて、回収スタンバイをする。
複数タンクの場合は、これを手順に繰返し、高圧12MPa程度の乾燥運転条件になるように調整を行う。
運転中に、空気加熱器26の負荷変動によりヒートポンプ装置20の高圧領域が規定圧力(例えば12MPa)を超える場合は、CO2回収タンクにCO2媒体を回収して、高圧の運転圧力を調整する。
なお、図6及び図8において、設定圧力のうち高圧低下ステップの設定圧力P1は、臨界点圧力7.4MPa以上を設定して、運転中に圧縮機24の高圧領域でCO2媒体が凝縮液化しないよう配慮する。P4の設定差圧は放出を確認する圧力差を設定する。
また、本実施形態では、図1に示すように、圧縮機24の吐出口に圧力センサ94を設けている。そして、圧力センサ94の検出値が閾値を超えたとき、圧縮機24の回転数を制御して、高圧領域のCO2媒体圧力を閾値以下とする。
また、空気加熱器26とヒートポンプ装置20の他の構成機器とが距離を隔てて設置されているため、温度制御によるフィードバックは時定数が長く安定するまで時間を要し、的確性を欠く。そこで、ヒートポンプ装置20は圧縮機24の吐出圧力を検出して一定範囲で運転することとし、乾燥器56での温度制御は、空気加熱器26の下流側の乾燥空気供給路の空気温度を計測して、途中ダンパ52による吸気により温度調節を行う。
また、空気加熱器26の入口手前に補助熱交換器68を設けて余分の熱量を冷却除去してCO2媒体温度を下げることで、空気加熱器26の温度調整を行ってもよい。
運転開始条件では、装置自体の加熱のために温度上昇が遅く、圧力上昇が先行する。その場合は、起動時の制御吐出圧1(例えば8MPa)を設定しておき、圧縮機24の回転数を上げて冷媒循環量を増やしながら8MPaを維持するように暖機運転を行う。次に、運転制御圧2(例えば12MPa)を設定し、さらに圧縮機24の回転数を上げて乾燥器56の運転状態を調整する。一時的に高圧領域の圧力が上昇する場合は、圧縮機24の回転数制御により圧力を調整するが、圧力変動スピードが速くて回転数制御を行うと大きなハンチングを起こす場合は、CO2回収タンクに一時的にCO2媒体を回収し、急激な圧力上昇が生じないように対処する。
空気加熱器26は、取り入れた外気aの加熱を行うため、空気加熱器26を構成する熱交換器は、超臨界CO2と加熱空気との熱交換器となるため、フィンコイル、プレートフィンコイル、プレート熱交やマイクロチャンネルなどを用いる。
空気加熱器26の空気入口温度は10℃〜30℃程度で、超臨界CO2媒体の温度90〜120℃で乾燥工程に適した60〜80℃の乾燥空気となるように加熱する。また、空気加熱器26出口のCO2媒体温度は低いほど、ヒートポンプ装置20のCOPが高くなるので、20〜40℃程度になる。このため、熱交換器流路の空気と超臨界CO2の流れ方向を対向流とした熱交換器を採用することにより、超臨界CO2の加熱能力を効率よく引き出せる乾燥装置を提供できる。
本実施形態によれば、往路22aにおける搬送途中のCO2媒体の温度低下を防止でき、高い熱効率を維持できる。
また、運転中、CO2回収タンク34a及び34bにCO2媒体を回収する高圧低下運転を行うことで、高圧領域のCO2媒体圧力を許容値以下に保持できると共に、運転停止時のCO2循環路22のCO2媒体圧力を所望値に減圧できる。
また、空気加熱器26の入口に補助熱交換器68を設けたことで、フィルムfの予熱が可能になると共に、CO2媒体温度の調整が可能になる。
なお、ヒートポンプ装置20のヒートポンプサイクルは単純なサイクルを表示したが、さらにCOPを向上させるためには、熱回収熱交換器を設置して、空気加熱器26からの戻りの低温高圧媒体(20〜40℃)と蒸発器30から圧縮機24間の低温低圧媒体(0〜10℃)と熱交換を行い、さらに高圧領域のエンタルピー幅を増やすことにより、COPを向上できる。
また、本実施形態では、空気加熱器26を一台設け、複数の乾燥室58を配置にしているが、場合によっては複数台の空気加熱器を設け、これらに超臨界CO2媒体を供給してもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態として、往路22a及び復路22bの別な構成を図9及び図10に基づいて説明する。本実施形態に係る往路22a及び復路22bは三重管100で構成されている。
三重管100は、互いに同心状に配置され円形断面を有する内側管102、中間管104及び外側管106で構成されている。内側管102の内部に形成されたCO2流路F1は往路22aに当たり、外側管106の内側に形成されたCO2流路F2は復路22bに当たる。
中間管104の内側に形成された空間sは、前記第1実施形態と同様に、管軸方向にメンテナンスコスト区間毎に仕切板90で複数に仕切られている。各空間sは管路92を介して減圧装置(不図示)に連通している。該減圧装置を作動させ、空間sを真空引きすることで、空間sはほぼ真空圧に保持され、断熱空間を形成している。また、空間sはパーライトなどの固体伝導の小さい微粒体が充填されている。中間管104と空間sとで断熱構造を構成している。
本実施形態によれば、往路22a及び復路22bを三重管100で構成することで、コンパクト化できると共に、空間sを真空圧とし、かつ微粒体を充填したことで、良好な断熱特性を得ることができる。なお、経時変化で真空度が甘くなる場合、定期点検で真空引きを行うとよい。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態で用いられた往路22aの断熱構造は、いずれも真空圧に保持された断熱空間sを有しているが、本発明は、これに限定されない。例えば、断熱空間sの代わりに、断熱材で形成された断熱層を設けた断熱構造としてもよい。
(変形例)
以下、本発明の各種変形例を説明する。第1の変形例を図11に基づいて説明する。本変形例は、工場建屋内防爆エリアA1に複数の空気加熱器26a〜26cが設けられ、非防爆エリアA2にヒートポンプ装置20の他の構成機器が設けられている。複数の空気加熱器26と他の構成機器とは、共通のCO2循環路22で接続されている。
図12は、別な変形例を示している。本変形例は、複数の空気加熱器26a〜26cと他の構成機器とは、夫々別々のCO2循環路22A〜22Cで接続されている。
図13及び図14は、ヒートポンプ装置30の圧縮機24の別な運転制御装置及び運転制御方法を示している。図13において、本運転制御装置は、圧縮機24の駆動装置としてインバータ付きモータ24aを備えている。また、空気加熱器26の出口の乾燥空気供給路12に温度センサ110が設けられ、圧縮機24の出口の往路22aに圧力センサ94及び温度センサ114が設けられている。各センサの検出値は制御装置82に入力され、制御装置82は、前記検出値に基づいてインバータ付きモータ24aの回転数を制御する。
図14に示すように、この運転制御装置による運転制御方法は、空気加熱器26出口の乾燥空気の温度設定値TASと温度検出値TAOとの差が閾値C1以下となるように、圧縮機24の回転数をPIDでインバータ制御するものである。このとき、圧縮機24の吐出圧力Pdが上限圧力Pd1を超えたなら、CO2循環路22のCO2媒体をCO2回収タンク34a又は34bに戻して、圧縮機24の吐出圧力Pdを減圧する。
本変形例によれば、空気加熱器26出口の乾燥空気の温度を応答性良く制御できると共に、圧縮機24の吐出圧力が上限圧力を超えるのを防止できる。
本発明によれば、ヒートポンプ装置と空気加熱器とが分離して配置されたヒートポンプ式乾燥装置において、乾燥空気の温度や風量の変動に対して高い熱効率を維持し、安定運転と安全性を確保できる。
10 ヒートポンプ式乾燥装置
12 乾燥空気供給路
12a、12b、12c 分岐路
14 空気取入口
16、54 エアフィルタ
18 送風機
20 ヒートポンプ装置
22 CO2循環路
22a 往路
22b 復路
24 圧縮機
26 空気加熱器
28 膨張弁
30 蒸発器
32 バイパス路
34a、34b CO2回収タンク
36a、36b、38a、38b 開閉弁
39 均圧弁
40 冷却装置
42 熱源水循環路
44、46 大気開放口
48、50、52 ダンパ
56 乾燥器
58 乾燥室
60 補助空気加熱器
62 給気ファン
64 排気路
66 排気ファン
68 補助熱交換器
70 熱媒循環路
72 予熱器
74 放熱器
76 圧力センサ
78 風量センサ
80 温度センサ
82 制御装置
84 往管
84a 内管
84b 外管
86 復管
90 仕切板
92 管路
100 三重管
102 内側管
104 中間管
106 外側管
A1 防爆エリア
A2 非防爆エリア
F1、F2 CO2流路
Ph 高圧領域
低圧領域

Claims (10)

  1. 被乾燥物が出入りする乾燥室を備えた乾燥器と、該乾燥器に送られる乾燥空気を加熱するヒートポンプ装置とを備えたヒートポンプ式乾燥装置において、
    前記ヒートポンプ装置は、空気加熱器と、該空気加熱器と分散配置され、圧縮機及び蒸発器を含む他の構成機器と、前記空気加熱器と前記他の構成機器との間でCO2媒体を循環させるCO2循環路とを備え、
    前記CO2循環路は、前記他の構成機器から前記空気加熱器に超臨界域のCO2媒体を送る往路と、前記空気加熱器で乾燥空気の加熱に供した後のCO2媒体を前記他の構成機器に戻す復路とで構成され、
    前記往路を構成する往管は、
    前記CO2媒体が流れる第1管と、
    前記第1管の外周側に設けられ、真空状態の断熱空間を内側に形成する第2管と、
    を含む
    断熱構造を有していることを特徴とするヒートポンプ式乾燥装置。
  2. 前記空気加熱器は防爆エリアに設けられ、前記他の構成機器は非防爆エリアに設けられ
    前記往管を含む前記CO2循環路は、前記防爆エリア内の前記空気加熱器と前記非防爆エリア内の前記他の構成機器との間を接続している
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  3. 前記CO2循環路は、前記第1管を形成する内側管と、前記第2管を形成する外側管とが同心状に配置された二重管で構成される請求項1又は2に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  4. 前記断熱構造は、前記往路を構成する第1管を囲繞するように配置され、実質的に真空状態に減圧された密閉空間を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  5. 前記CO2循環路の高圧領域と低圧領域とに夫々開閉弁を介して接続されたCO2回収タンクを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  6. 複数の前記CO2回収タンクが前記CO2循環路の高圧領域と低圧領域とに並列に接続されていることを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  7. 前記空気加熱器より上流の前記往路に設けられ、CO2媒体から熱を吸収する補助熱交換器と、
    前記空気加熱器出口の乾燥空気の温度を検出する温度センサと、
    前記補助熱交換器で吸収した熱を放熱する放熱器とを備え、
    前記温度センサの検出値に応じて前記放熱器の放熱量を調整するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ式乾燥装置。
  8. 請求項1に記載されたヒートポンプ式乾燥装置の運転方法において、
    前記CO2循環路の高圧領域のCO2媒体圧力を検出する圧力検出ステップと、
    前記CO2媒体圧力が閾値を超えたとき、前記圧縮機の回転数を制御して前記CO2媒体圧力を前記閾値以下とする圧力調整ステップとからなることを特徴とするヒートポンプ式乾燥装置の運転方法。
  9. 請求項4に記載されたヒートポンプ式乾燥装置の運転方法において、
    前記ヒートポンプ式乾燥装置は、前記CO2循環路の高圧領域と低圧領域とに夫々開閉弁を介して接続されたCO2回収タンクを備え、
    前記CO2循環路の高圧領域のCO2媒体圧力を検出する圧力検出ステップと、
    前記CO2媒体圧力が上限圧力を超えたとき、前記CO2循環路のCO2媒体を前記CO2回収タンクに回収して前記CO2媒体圧力を上限圧力以下とする圧力調整ステップとからなることを特徴とするヒートポンプ式乾燥装置の運転方法。
  10. 前記空気加熱器出口の乾燥空気の温度を検出する温度検出ステップと、
    前記乾燥空気の温度検出値と温度設定値との差が閾値以下となるように前記圧縮機の回転数を制御する回転数制御ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のヒートポンプ式乾燥装置の運転方法。
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