JP6313463B2 - 電力変換装置、電力変換方法および電力変換システム - Google Patents

電力変換装置、電力変換方法および電力変換システム Download PDF

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Description

本発明は、モータ等を駆動制御するための電力変換装置、電力変換方法および電力変換システムに関するものである。
従来、モータの速度を制御する電力変換装置と、緊急停止などの安全機能を実行する安全モジュールとを一体にした電力変換システムが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2011−229359号公報
特許文献1に記載のシステムでは、安全機能を実行するためには、必ず安全モジュールが必要である。しかし、安全モジュールは、安全機能を実現するために部品コストや開発コストが大きく、製品価格が高くなってしまうという問題がある。
特に、機能安全規格IEC61508の認証を取得するためには、装置を構成する部品として長寿命の部品を採用したり、部品を冗長化して装置の故障率を低減することが必要となる。更に、ソフトウェアを用いて安全機能を実現する場合は、ソフトウェアのバグの入り込みを防ぐために、開発計画から仕様策定、実装、テスト、運用に至る開発プロセスを徹底的に管理して行う。そのため、開発コストが増大してしまう。インバータやサーボなどのモータ制御装置を対象とした機能安全規格IEC61800−5−2には、モータへのトルクを遮断する機能(STO:Safe torque off)や、モータを減速停止させてからSTOを実行する機能(SS1:Safe stop 1)など様々な安全機能が規定されている。一般的に、STOはハードウェアのみでの実現が可能であるが、SS1を実現するためにはソフトウェア制御が必要になる。その結果、開発コストが増大してしまう。
そこで、本発明では、電力変換装置本体でも安全機能を実行でき、さらに安全モジュールを電力変換装置本体に取り付けることで安全機能を拡張できる電力変換装置を提供することを目的とする。
直流を交流に変換するインバータ部を有し、モータを可変速制御する電力変換装置であって、前記インバータ部を駆動するゲート駆動部と、前記ゲート駆動部を制御する制御部と、安全機能を実行する安全機能部と、を備え、前記制御部と前記安全機能部とを分離独立に構成することにより実現する。
本発明によれば、電力変換装置本体でも安全機能を実行でき、さらに安全モジュールを電力変換装置本体に取り付けることで安全機能が拡張できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
実施例1に係る電力変換装置で動作させる場合の機能的構成の例を示すブロック図である。 実施例1に係る安全機能部と接続して動作させる場合の機能的構成を示すブロック図の例である。 実施例1に係る電力変換装置の構成およびデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置が緊急停止をする際のデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置に含まれる駆動部の構成を示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の構成および接続時のデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の構成および緊急停止信号受信時のデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の構成およびモータ減速時のデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の構成およびモータを停止させる時のデータの流れを示す図の例である。 実施例1に係る安全機能実行部の構成を示す図の例である。 実施例1に係る処理のフローチャートの例である。 実施例1に係るSTO判定処理のフローチャートの例である。 実施例1に係るSS1動作を説明する図である。 実施例1に係るSLS動作を説明する図である。 実施例1に係るSSM動作を説明する図である。 実施例1に係る電力変換装置に搭載された操作部、表示部の表示例を示した図である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の接続処理を説明するフローチャートの例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の電源を入れてからモータの運転を開始するまでのフローチャートの例である。 実施例1に係る電力変換装置がモータ運転中に安全機能部が接続又は接続解除された場合のフローチャートの例である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部を接続しない状態の回路図である。 実施例1に係る電力変換装置と安全機能部が接続された状態の回路図である。 実施例1に係るオプション接続部と本体接続部が接続されていない状態の回路図である。
図1(a)は、実施例1に係る電力変換装置で動作させる場合の機能的構成の例を示すブロック図である。
なお、各図における共通の構成については同一の参照番号を付してある。また、以下に説明する各実施例は図示例に限定されるものではない。
図1(a)は、電力変換装置10と緊急停止部30とモータ40と負荷機械50から構成される。
モータ40は、電気的なエネルギーを機械的なエネルギーに変換する機器であり、例えば、3相交流モータなどである。
負荷機械50は、例えばエレベータや工作機械等の産業機械の構成要素で、モータ40に接続されて駆動される。
緊急停止部30は、負荷機械50を安全な状態にするための緊急停止信号を出力するものである。例えば、負荷機械50に携わる作業員などによって押下されて緊急停止信号を出力する緊急停止スイッチや、あるいは負荷機械50に人が近づいたり進入禁止のドアが開いたりしたことを検知して緊急停止信号を出力するライトカーテンやセーフティドアロックなどである。また、これら複数の装置と接続されて使用され、装置から緊急事態の通知を受けたら、緊急停止信号を出力するセーフティリレーやセーフティPLCなどでも良い。緊急停止信号は国際規格IEC61800−5−2で定められている安全機能の実行を要求する安全要求信号の一つである。
電力変換装置10は、モータ40を駆動制御するものである。その詳細な構成については後述する。電力変換装置10は、緊急停止部30から緊急停止信号を受信した場合、モータ40を停止する。
図1(b)は、実施例1に係る安全機能部と接続して動作させる場合の機能的構成を示すブロック図の例である。
安全機能部20は、電力変換装置10と接続されて動作し、モータ40の緊急停止だけでなく、モータ40を減速して停止したり一定速度に保ったりする安全機能を実行するように電力変換装置10に制御信号を出す。その詳細な構成については後述する。
このように、電力変換装置10はそれ単体でもモータ40の制御及び安全機能を実行でき、更に安全機能部20を接続すれば、より高度な安全機能が実行できるようになる。
図2は、実施例1に係る電力変換装置の構成およびデータの流れを示す図の例である。図2では、運転管理101が持つ動作パターンによりモータ40を駆動する通常状態における、信号の流れを矢印で示す。
電力変換装置10は、運転管理部101、本体制御部102、駆動部103、電流検出器104、STO信号受信部105および106、STO自己診断107、オプション接続部108、109、通信部110、表示部111等から構成される。
運転管理部101は、本体制御部102に速度指示を出してモータの駆動制御をする。例えば、CPU(Central Processing Unit)とCPU上で動作するプログラムで構成される。また、表示部111に電力変換装置10の状態を通知するように指示を出したり、外部機器と通信をする際に通信部110に対して通信の指示を出したりする。
本体制御部102は、駆動部103にPWM(Pulse Width Modulation)制御信号を出力する。例えば、CPU上で動作するプログラムである。
駆動部103は、モータ40にトルクを与えるための電力を供給するものであり、その詳細な構成は図4を用いて説明する。
電流検出器104は、駆動部103からモータ40に供給される電流を測定するものであり、例えばホール素子で構成される。
STO信号受信部105は、緊急停止信号を受信するための端子であり、緊急停止部から出力される緊急停止信号を駆動部103に送信する。STO信号受信部106も同様に構成される。
STO自己診断部107は、STO信号受信部105から駆動部103までの間を信号が伝達されるかどうかを診断する。所定の時間間隔でテストパルスを送信し、駆動部103に信号が到達したかどうかを検出する。もし信号が届かなかった場合はエラー発生を運転管理部101に通知する。
オプション接続部108は、安全機能部20と接続するための端子である。安全機能部20と接続された際に、接続完了信号を出力し、安全機能部20と分離された際に、接続解除信号を出力する。例えば、具体的には、接続完了信号を出力するとは、オプション接続部108の端子の電圧が高くなった状態(例えば24V等になった状態)になるということであり、接続解除信号を出力するとは、端子の電圧が低くなった状態(例えば0V等になった状態)になるということである。電力変換装置10の電源が入った状態において、運転管理部101はオプション接続部108の端子電圧を取得することで、安全機能部20と接続されているかどうかを判断できる。
オプション接続部109もオプション接続部108と同様である。
モータ40を通常運転する際は、まず運転管理部101が目標速度を本体制御部102に送信し、本体制御部102が目標速度に合わせてPWM制御信号を駆動部103に出力する。そして、駆動部103は、モータ40にトルクを発生させるためのPWM制御された電圧を供給し、モータ40が駆動される。この状態において、モータ40に供給される電流を電流検出器104が測定し、本体制御部102に出力する。本体制御部102は電流検出器104から取得した電流を用いてPWM制御を行う。
図3は、実施例1に係る電力変換装置が緊急停止をする際のデータの流れを示す図の例である。図3を用いて、処理の流れを説明する。
まず、緊急停止部30が緊急停止信号をSTO信号受信部に出力する。次に、緊急停止信号を受けたSTO信号受信部は駆動部103に緊急停止信号を出力する。そして、緊急停止信号を受けた駆動部103は、図4に示すゲート駆動部1035によってPWM制御信号を遮断する。
これにより、モータ40への給電を遮断することができる。
図4は実施例1に係る電力変換装置に含まれる駆動部の構成を示す図の例である。図4を用いて、モータ40の駆動と緊急停止の仕組みを説明する。
駆動部103は、ゲート駆動部1035、整流回路部1032、直流平滑回路部1033、インバータ部1034から構成される。
整流回路部1032は、例えばダイオードブリッジで構成され、外部の交流電源60から供給される交流電圧を直流電圧に変換する。
直流平滑回路部1033は、例えばコンデンサで構成され、整流回路部1032で変換された直流電圧を平滑化する。
インバータ部1034は、例えば6つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成され、直流平滑回路部1033で平滑化された直流電圧を交流電圧に変換する。
ゲート駆動部1035は、例えばゲートドライバIC(Integrated Circuit)で構成され、インバータ部1034のIGBTを駆動する。
本体制御部102は、PWM制御信号をゲート駆動部1035に出力し、ゲート駆動部1035は受信したPWM制御信号をインバータ部1034に出力する。インバータ部1034は、受信したPWM制御信号を用いてPWM制御された交流電圧を生成し、モータ40に供給する。これにより、モータ40の駆動制御が可能となる。
また、ゲート駆動部1035はSTO信号受信部105、106から緊急停止信号を受信する。緊急停止信号を受信したゲート駆動部1035は、インバータ部1034に供給するPWM制御信号を遮断する。これにより、インバータ部1034がモータ40に供給する電圧のPWM制御も遮断され、モータ40のトルクが発生しなくなる。
このようにして、駆動部103はモータ40へのトルク供給を止め、モータ40を停止させる。
図5は実施例1に係る電力変換装置と安全機能部の構成および接続時のデータの流れを示す図の例である。
安全機能部20は、通信部210、制御部211、221、安全機能実行部212、222、MCU自己診断部213、223、減速指示部214、224、本体接続部208、209、STO自己診断部207から構成される。
通信部210は、安全機能部20が他の情報処理装置とデータのやり取りを行う。電力変換装置10と情報のやり取りを行う場合にも利用する。また、安全機能部20がインターネットや他の情報処理装置などにアクセスするための通信処理等も行う。また、通信部210は1つのみを使用する場合に限らず、例えば、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、CDMA(Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution:登録商標)等の複数の通信方式を利用可能にするために複数備えても良い。また、通信部210および通信部110は、二重化しても良い。二重化することにより、どちらか一方の通信部が故障したとしても、もう一方の通信部を使用して通信が行われるため、装置の安全性が向上する。
制御部211は、例えばCPUで構成され、データの管理や計算、送受信などの処理を行う。制御部221も同様である。
安全機能実行部212は、モータ40の速度を監視したり緊急停止部からの停止信号を受け付けてSTO実行信号を出力したりする。詳細な構成は図9を用いて説明する。安全機能部222も同様である。
MCU自己診断部213は、制御部211が正常に動作しているか否かを診断する。例えば、ウォッチドッグタイマーを用いて制御部211上で実行されるプログラムがハングアップしていないかどうかを定期的に確認する。MCU自己診断部223も同様である。
減速指示部214は、安全機能実行部212から緊急停止信号を受信したら、電力変換装置10に対して減速指示信号を出力する。減速指示部224も同様である。
本体接続部208は、電力変換装置10と接続するための端子である。本体接続部209も同様である。
STO自己診断部207は、安全機能実行部212から駆動部103までの間を信号が伝達されるかどうかを診断する。所定の時間間隔でテストパルスを送信し、駆動部103に信号が到達したかどうかを検出する。もし信号が届かなかった場合はエラー発生を運転管理部101に通知する。
図5は、電力変換装置10と安全機能部20を接続した際の信号の流れを矢印で示しており、この図を用いて接続処理時のデータの流れを説明する。
まず、電力変換装置10のオプション接続部108と、安全機能部20の本体接続部208が接続されると、オプション接続部108と本体接続部208はそれぞれ接続完了信号を出力する。また、オプション接続部109と本体接続部209も同様にそれぞれ接続完了信号を出力する。オプション接続部108および109から出力された接続完了信号は、運転管理部101に送信される。さらに、通信部110、通信部210を経由して、制御部211に接続完了信号が送信される。また、本体接続部208および209から出力された接続完了信号は、制御部211に送信される。さらに、通信部210、通信部110を経由して、運転管理部101に送信される。このようにして、電力変換装置10と安全機能部20から出力された接続完了信号がお互いに交換され、合計4つの接続完了信号が出力されることになる。
これらの接続完了信号は、運転管理部101および制御部211で受信される。全ての接続完了信号を受信できた場合は正常に接続が完了したと判断して、表示部111に安全機能部が正常に接続されたことを示すメッセージを表示する。もし、全ての接続完了信号が受信できなかった場合は接続エラーと判断し、接続エラーを示す表示をする。
図19を用いて、オプション接続部と本体接続部の詳細について説明する。
図19(a)は、電力変換装置10と安全機能部20を接続しない状態の回路図を示している。オプション接続部108、109は安全機能部20と接続されていない。この状態で電力変換装置10の電源を入れても、オプション接続部108、109の端子の電圧は低い状態(例えば、0V)である。すなわち、オプション接続部108、109から接続解除信号が出力され、運転管理部101がそれを受信する。
図19(b)は、電力変換装置10と安全機能部20が接続された状態の回路図を示している。端子130は電力変換装置10から安全機能部20に電圧を供給するための端子である。端子130は安全機能部20の端子230に接続される。安全機能部20の内部において、端子230と本体接続部208、209は電気的につながっている。そのため、オプション接続部108、109と本体接続部208、209が接続された状態で、電力変換装置10の電源を入れると、オプション接続部108、109および本体接続部208、209の電圧が高くなる(例えば、24Vになる)。すなわち、接続完了信号が出力される。
なお、端子130とオプション接続部108の端子、オプション接続部109の端子は、まとめて一つのコネクタとして構成しても良い。
図19(c)は、電力変換装置10と安全機能部20が接続された状態だが、オプション接続部108と本体接続部208は、接触不良などにより接続されていない状態の回路図を示している。この状態では、電力変換装置10の電源を入れると、オプション接続部109と本体接続部209の電圧は高くなる(例えば、24Vになる)が、オプション接続部108と本体接続部208の電圧は低い状態(例えば、0V)である。すなわち、オプション接続部109と本体接続部209からは接続完了信号が出力され、オプション接続部108と本体接続部208からは接続解除信号が出力される。
このように、オプション接続部および本体接続部の電圧を取得することで接続状態が分かるため、接続状態の変化をすぐに知ることができる。それにより、故障と判断した場合はすぐにモータを停止させ、安全を確保することができる。
なお、電力変換装置10に接続用スイッチボタンを備えつけても良い。接続用スイッチボタンは、安全機能部20が接続されているかどうかを示すボタンである。例えば、安全機能部20を接続させた場合に、ユーザがこの接続用スイッチボタンを押して接続中であることを明示的に電力変換装置10に通知する。これにより、電力変換装置10は確実に接続状態を知ることができ、安全を担保できる。
また、電力変換装置10は、接続状態を運転管理部101などに記憶させておいても良い。これにより、運転管理部10は接続状態を確認する際に、オプション接続部108、109から出力される接続完了信号または接続解除信号の他にも、運転管理部101が記憶している接続情報を用いて接続状態を確認できるため、より安全が担保できる。
図16を用いて、電力変換装置10と安全機能部20の接続判定処理フローの詳細を説明する。
まず、オプション接続部と本体接続部が接続されている場合は(ステップS301;Yes)、オプション接続部108、109が接続完了信号を出力し(ステップS302)、本体接続部208、209も接続完了信号を出力する(ステップS303)。ここで、オプション接続部もしくは本体接続部が正常に動作すれば4つの接続完了信号が出力されるが、いずれかが故障している場合は接続完了信号が4つは出力されない。また、オプション接続部と本体接続部が接続されていない場合は(ステップS301;No)、オプション接続部108、109が接続解除信号を出力し(ステップS304)、本体接続部208、209も接続解除信号を出力する(ステップS305)。
そして、オプション接続部および本体接続部から出力された接続完了信号または接続解除信号を、運転管理部101が受信する(ステップS306)。
次に、タイマーが起動済みかどうかを確認し(ステップS307)、タイマーが起動していない場合は(ステップS307;No)、タイマーを起動する(ステップS308)。このタイマーは、運転管理部が所定の時間内に全ての接続完了信号を受信できない場合は接続エラーであると判断する際に、時間を計測するために利用する。
そして、運転管理部101が接続完了信号または接続解除信号のうちどちらの信号を受信したかを確認し(ステップS309)、接続完了信号を受信した場合は(ステップS309;接続完了信号)、接続中状態に遷移する(ステップS311)。ここで、接続中状態とは、運転管理部101が保持する状態の1つであり、接続完了信号が出力されてくるのを待つ状態である。例えば、実行プログラム中に定義された変数(例えば、state)として状態を保持し、変数stateの値が1の場合は接続中状態を示す。接続解除信号を受信した場合は(ステップS309;接続解除信号)、未接続状態へ遷移する(ステップS310)。未接続状態とは、電力変換装置10に安全機能部20が接続されていないことを示す状態である。接続エラー状態とは異なり、未接続状態でも電力変換装置10はモータの運転を開始できる。
次に、全ての接続完了信号を受信したかどうかを確認する(ステップS312)。全ての接続完了信号を受信できた場合は(ステップS312;Yes)、接続が正常に行われたと判断して、接続完了状態に遷移する(ステップS317)。もし、まだ全ての接続完了信号を受信できていなかった場合は(ステップS312;No)、タイマーが満了したかどうかを確認し(ステップS313)、まだタイマーが満了していなかったら(ステップS313;No)、ステップS306に戻って信号を受信する処理を実行する。
全ての接続完了信号を受信できないままタイマーが満了した場合(ステップS313;Yes)、接続中状態かどうかを確認する(ステップS314)。もし接続中状態であった場合(ステップS314;Yes)は、接続エラーと判断して接続エラー状態に遷移する(ステップS315)。また、もし接続中状態でなかった場合(ステップS314;No)は、未接続状態を維持する(ステップS316)。
そして、表示部111に接続状態に従った内容を表示する(ステップS318)。例えば、接続完了状態であれば「正常に接続が完了しました」や、接続エラー状態であれば「接続エラーです」などと表示する。また、LEDなどを用いて、接続状態を表示してもよい。正常に接続された際に点灯されるLEDと、接続エラーの際に点灯されるLEDを分けても良いし、1つのLEDで接続状態によって点灯する色を変えてユーザに通知するようにしても良い。これにより、ユーザはそのLEDを見れば接続状態が一目で確認でき、より安全性が向上する。
なお、図16に図示していないが、接続完了信号は制御部211でも受信し、運転管理部101と同様の処理を実行することによって、接続が正常に行われたかエラーが発生したかを知ることができる。
なお、電力変換装置10において、オプション接続部108、109の機能を、STO信号受信部105、106に持たせても良い。これにより部品の点数が削減でき、コスト削減が可能である。
なお、電力変換装置10と安全機能部20の接続は、両者の電源がOFFの状態で行う。そして、接続が完了した後に電源をONにして、その後にユーザが運転スタートボタンを押下することで、モータの運転が開始される。その際に、接続が正常に完了していればモータの運転を開始させても良いが、もし接続エラーが発生している場合は、モータを運転させないことが望ましい。
図17を用いて、電力変換装置10と安全機能部20の電源を入れてから、モータの運転を開始するまでの処理のフローについて説明する。
まず、ユーザによって電力変換装置10と安全機能部20の電源がONにされると(ステップS401)、図16に記載した接続処理を実行する(ステップS402)。これにより、前記接続状態が接続完了状態、接続エラー状態、接続中状態、未接続状態のいずれかに遷移する。そして、ユーザによってスタートボタンが押下される(ステップS403)。次に、運転管理部101が接続状態を確認する(ステップS404)。接続状態が接続完了状態または未接続状態であれば(ステップS404;「接続完了状態または未接続状態」)、モータの運転開始処理を行う(ステップS406)。また、接続状態が接続中状態であれば(ステップS404;「接続中状態」)、接続中である旨を表示部111に表示して(ステップS405)、再びスタートボタン押下の待ち受け状態に戻る。また、接続状態が接続エラー状態であれば(ステップS404;「接続エラー状態」)、接続エラーである旨を表示部111に表示して(ステップS407)、再びスタートボタン押下の待ち受け状態に戻る。
また、安全機能部20を接続した状態でモータを運転している際に、何らかの原因で接続が外れた場合は、すぐにモータの運転を停止させることが望ましい。逆に、安全機能部20を接続しないで電力変換装置10単体でモータを運転している際に、安全機能部20が接続された場合は、意図しない接続と判断して、すぐにモータの運転を停止させることが望ましい。
図18を用いて、モータの運転中に接続解除または接続された場合の電力変換装置10の処理のフローを説明する。
まず、運転管理部101が本体制御部102に速度指示を出してモータの駆動制御をする(ステップS500)。
次に、オプション接続部108、109から、接続が解除されたことを示す接続解除信号または接続されたことを示す接続完了信号が出力されたか否かを確認する(ステップS501)。もし、信号が出力されなかった場合は(ステップS501;No)、再びモータ駆動制御を行う(ステップS500)。もし、信号が出力された場合は(ステップS501;Yes)、接続状態を取得して確認する(ステップS502)。そして、信号の種類と接続状態との組合せにより、実行する処理内容を決める(ステップS503)。
例えば、接続完了状態で接続解除信号が出力された場合は、安全機能部20が取外されたか接続不良が発生したか誤動作と判断し、モータを安全な状態にしなくてはならない。そのため、モータを安全に停止する旨を表示し、運転管理部が本体制御部へモータを停止するよう指示するSTOを実行する。
また、未接続状態で接続完了信号が出力された場合は、安全機能部20が取り付けられたと判断し、運転中に安全機能部20を取り付けてもモータの運転に影響はないが安全機能や安全度は向上しないことをユーザに通知する表示を行う。この場合、STOは実行しなくても良い。
また、接続完了状態であるのに接続完了信号が出力された場合、もしくは、未接続状態であるのに接続解除信号が出力された場合は、機器が正常に動作していれば起こり得ない組合せなので、オプション接続部108、109が故障している可能性があると判断して、故障の可能性をユーザに通知する表示を行い、STOを実行する。
このように、オプション接続部108、109が出力した信号の種類と、接続状態との組合せにより表示部111に表示する内容と、STOを実行するか否か等を決定する。
そして、ユーザに通知すべき内容があれば表示部111にその内容を表示する(ステップS504)。
その後、STOを実行する必要があれば(ステップS505;Yes)、STOを実行し(ステップS506)、接続エラー状態に遷移する(ステップS507)。STO実行の必要がなければ(ステップS505;No)、再びモータ駆動制御を行う(ステップS500)。
次に、図6、図7、図8を用いて緊急停止部から緊急停止信号が出力されてから、駆動部103にセーフトルクオフ信号が入力されるまでの動作を説明する。
まず、図6を用いて、緊急停止部から緊急停止信号が出力され電力変換装置に通知する際の処理の流れの概要を説明する。
まず、緊急停止部30から緊急停止信号が出力されると、当該信号が安全機能実行部212、222に入り、後述する動作パラメータを付加して減速指示部214、224に出力される。そして、通信部210、110を介して運転管理101に送信される。
次に、図7を用いて、モータ40を減速させて安全機能実行部がモータ40の速度を監視する処理の流れを説明する。
運転管理101は減速の指示を受けると、本体制御部102に減速度などのパラメータと共に減速の指示を出す。これを受けて本体制御部102は、駆動部103にPWM制御信号を出力し、モータ40を減速する。
そして、本体制御部102は電流検出器104から出力されるモータ速度を推測するための電流値を取得する。更に、安全機能実行部212、222も電流検出器104から電流値を取得する。この値を用いて、安全機能実行部212、222はモータ40の速度監視を開始する。その後、モータ40の速度が所定の閾値を超過すると、安全機能実行部212、222は105、106を経由してセーフトルクオフ信号を駆動部103に対して出力する。
図8に示すように、セーフトルクオフ信号は、STO信号受信部105、106を介して駆動部103に入力される。そして、駆動部103はモータ40に発生するトルクをオフにする。
このようにして、緊急停止部から緊急停止信号が出力された際にモータ40の速度を減速して停止することができ、安全機能が拡張できる。
ここで、図9を用いて、安全機能実行部212の詳細な構成について説明する。安全機能実行部222も同様の構成である。
安全機能実行部212は、STO実行部2121、動作パラメータ記憶部2122、動作監視部2123、モータ速度推測部2125、時間監視部2126から構成される。
STO実行部2121は、電力変換装置のSTO信号受信部105と接続するための端子であり、セーフトルクオフ信号を出力する。
動作パラメータ記憶部2122は、減速度や速度の閾値などといった動作パラメータを記憶する。例えば、RAMなどで構成される。
モータ速度推測部2125は、電流検出器104が出力する電流値などを基にして、モータ40の速度を推測する。モータ40に給電される電流の大きさや周波数からモータ40に発生するトルクを計算し、モータ40の回転速度に変換する。なお、モータに付加してモータの回転数を出力するエンコーダを使っても良い。これにより、より正確なモータの速度が分かり、安全機能が向上する。
時間監視部2126は、緊急停止信号を受信してからの経過時間を計測する。所定の時間間隔で経過時間を動作監視部2123に出力する。
動作監視部2123は、モータ40の速度および経過時間を取得して、所定の閾値に達したか否かを監視する。もし、所定の閾値に達した場合は、セーフトルクオフ信号を出力する。
図10を用いて、動作監視部2123の処理の流れを説明する。
まず、緊急停止部から緊急停止信号が出力され、当該信号を安全機能実行部212の動作監視部2123が受信すると、動作パラメータ記憶部2122から動作パラメータを取得する(ステップS100)。次に、動作監視部2123は、取得した動作パラメータを減速指示部214に出力する。その後、減速指示部214は運転管理101から減速開始信号を受信したかどうかを判定する。もし減速開始信号を受信していなかった場合(ステップS102;No)、減速指示信号を再度出力する(ステップS104)。そして、緊急停止信号を受信してから所定の時間が経過していない場合(ステップS105;No)、処理は再びステップS102に戻る。もし、所定の時間が経過していた場合(ステップS105;Yes)は電力変換装置10に何かしらのエラーが発生したと判断して、STO信号を出力する(ステップS106)。
減速指示を出力した後に減速開始信号が受信できた場合は(ステップS102;Yes)、STO判定処理を実行する(ステップS103)。そして、STO判定処理が終了すると、動作監視部2123がSTO信号を出力する(ステップS106)。
ここで、図11を用いて、STO判定処理の詳細な流れを説明する。
STO判定処理は、まず、動作監視部2123が動作パラメータ記憶部2122から動作パラメータを取得する(ステップS201)。ここで、動作パラメータとは減速度やセーフトルクオフ信号を出力する閾値となる速度などであり、その詳細については図12を用いて後述する。
次に、モータの初速度が取得済か否かを確認し(ステップS202)、取得済みでなかった場合(ステップS202;No)、モータの速度を取得して(ステップS203)、取得した速度をモータの初速度として動作パラメータ記憶部2122に記憶する(ステップS204)。モータの初速度が取得済であった場合(ステップS202;Yes)、そのままモータの速度と時刻を取得し(ステップS205)、モータ速度の閾値を計算する(ステップS206)。そして、モータ速度が閾値を超えているか否かを判断し(ステップS207)、もし閾値を超えていた場合(ステップS207;Yes)、STO判定処理を終了して、STO信号出力(図10のステップS106)を行う。もし閾値を超えていなかった場合(ステップS207;No)、ステップS205に戻って処理を実行する。
図12を用いて、モータを減速して停止させる動作について説明する。なお、この減速停止動作は、機能安全規格IEC61800−5−2に規定されているSS1(Safety Stop 1)に対応する。
図12のグラフは縦軸がモータ速度、横軸が時刻を示している。まず、モータが速度V0で動作中に、時刻T1に緊急停止信号を受信したら、モータの減速を開始する。そして、速度V1まで減速したら(時刻T3)トルクをオフにする。その後、モータは無制御状態となり停止する。
また、減速度に上限と下限を設定してもよい。例えば、点線603を上限、点線604を下限とする範囲内を許容範囲として、モータの速度がこの範囲内に入っていればそのまま減速を続ける。もし、この範囲をモータの速度が超えた場合は、異常発生と見なしてすぐにトルクをオフにする。線602は、モータ40がなかなか減速しない場合の速度の時間変化を示している。線602は、時刻T2に上限を示す点線603と交わる。ここで、異常発生と見なしてトルクをオフにする。
このように、モータの減速をより細かく制御でき、安全性が向上する。
なお、動作パラメータ記憶部2122に記憶する動作パラメータの一例としては、モータの初速度V0、トルクオフを実行する速度V1、緊急停止信号を受信してからトルクオフを実行するまでの最低経過時間dT2と標準経過時間dT3および最大経過時間dT4、モータの初速度V0からの速度の上昇分dV2と下降分dV1、緊急停止信号を受信してから減速が開始されるまでの最大時間dT1などである。モータの初速度V0以外の動作パラメータは、予め外部機器から設定しておく。
図15は、実施例1に係る電力変換装置に搭載された操作部、表示部の表示例を示した図である。操作部、表示部は、必ずしも電力変換装置に装着されたものに限定される必要はなく、ケーブルなどで電力変換装置から着脱可能な構成のものでもよい。
電力変換装置10には、運転開始ボタン701、運転停止ボタン702、表示部703、OKボタン704、上ボタン705、下ボタン706などのインタフェースを備えている。
エラー発生時には、表示部703にエラーである旨を通知する表示がされる。例えば、エラーの番号“No.001”や、エラーの内容“Connection error”などという内容が表示される。
このように、エラーの内容を表示することで、ユーザはなぜモータ40が停止したのか、などの理由が分かり、使い勝手が向上する。
国際規格IEC61800−5−2には、モータ速度が所定の値を超過しないようにする機能(SLS:Safely−limited speed)や、モータの速度が所定の値以下であるかどうかを示す安全出力信号を出力する機能(SSM:Safe speed monitor)などの安全機能が規定されている。
安全機能の実行を要求する安全要求信号が入力された際に、上記の安全機能が実行できれば、モータをより安全に制御できるようになる。
これらの安全機能を実現するためには、安全機能実行部212の動作パラメータ記憶部2122に、安全要求信号が入力された際に実行する安全機能の種類を示すパラメータを保持しておく。具体的には、プログラム上の変数を用意しておき、例えば、当該変数の値が1であればSS1を実行し、2であればSLSを実行する、といった制御を安全機能実行部212が行う。更に、各安全機能に関する動作パラメータを動作パラメータ記憶部2122に保持しておく。
図13を用いて、SLSを実行する際の動作を説明する。
図13のグラフは縦軸がモータ速度、横軸が時刻を示している。速度V0は、動作中のモータの速度である。また、速度V1は、モータがこの速度を超過しないようにする制限速度である。
まず、モータが速度V0で動作中に、時刻T1にSLS開始信号を受信すると、モータの減速を開始する。そして、速度V1まで減速したら、その後は速度V1を超えないようにモータの速度を監視する。速度V0から速度V1に減速する際も、所定の減速度で減速が行われているかどうかを監視する。点線803がその許容範囲を示している。モータの速度が、点線803より遅ければ正常であると判断する。
線801は、モータ40の速度変化を示している。速度制御が正常に行われ、制限速度V1を超えないようにモータの速度が制御されている。
線802は、モータ40の速度制御に異常が発生し、制限速度V1を超えてしまう場合の速度の時間変化を示している。線802は、時刻T4に制限速度V1を示す点線803と交わる。ここで、異常発生と見なして、安全機能実行部212はトルクをオフにする信号を電力変換装置10に送信し、モータを停止させる。
なお、動作パラメータ記憶部2122に記憶する動作パラメータとしては、モータの初速度V0、モータの初速度V0からの速度の上昇分dV、SLS信号を受信してから減速が開始されるまでの最大時間dT1、SLS信号を受信してから制限速度V1までモータを減速するまでの最長時間dT2などである。モータの初速度V0以外の動作パラメータは、予め外部機器から設定しておく。
図14を用いて、SSMを実行する際の動作を説明する。
図14のグラフは縦軸がモータ速度、横軸が時刻を示している。速度V0は、動作中のモータの速度である。また、速度V1は、モータ速度がこの速度以下であれば安全速度信号を出力する閾値である。
SSM開始信号を受信すると、安全機能実行部212は、モータ40の速度を受信する。
そして、図14中の時刻T1において、モータ40の速度が速度V1以下になった場合、安全機能実行部212は安全速度信号を出力する。安全速度信号は、通信部210および通信部110を経由して運転管理部101に送信される。安全速度信号を受信した運転管理部101は、表示部111に安全速度でモータが動作中であることを通知する旨を表示する。例えば、「安全速度の範囲内で動作しています」などと表示する。
また、図14中の時刻T2において、モータ40の速度が速度V1を超過した場合、安全機能実行部212は安全速度超過信号を出力する。安全速度超過信号は、通信部210および通信部110を経由して運転管理部101に送信される。安全速度超過信号を受信した運転管理部101は、表示部111に、モータの速度が安全速度を超過したことを通知する旨を表示する。例えば、「安全速度を超過しました」などと表示する。
再び、時刻T3において、モータ40の速度が速度V1以下になると、安全速度信号が出力され、表示部111に安全速度で動作中の旨が表示される。
このようにして、様々な安全機能が実行できるようになり、モータをより安全に制御できるようになる。
また、電力変換装置10および安全機能部20を起動した後に、動作パラメータが未設定の状態だった場合は、動作パラメータが未設定であることをユーザに通知し、デフォルト設定(例えばSTO)を設定する。
そのためには、安全機能部20は起動した後に、動作パラメータ記憶部2122に記憶されている、実行する安全機能の種類を示す変数の値をチェックする。この変数の値が、未設定であることを示す値、例えば99であれば、未設定であると判断し、電力変換装置10の表示部111にパラメータ未設定である旨を伝える信号を出力する。この信号を受信した表示部111は、「動作パラメータが未設定です」などの表示を行って、ユーザに通知する。
なお、動作パラメータが未設定の状態だった場合は、安全のためにモータ40を起動しないように制御しても良い。このようにすることで、ユーザの意図しない動作をモータがする危険性がなくなり、より安全性が向上する。
10 電力変換装置、20 安全機能部、30 緊急停止部、40 モータ、50 負荷機械、101 運転管理部、102 本体制御部、103 駆動部、104電流検出器、105,106 信号受信部、107 STO自己診断、108,109 オプション接続部、110,210 通信部、111 表示部、207 STO自己診断部、208,209本体接続部、211,221 制御部、212, 222 安全機能実行部、213,223MCU自己診断部、214,224減速指示部、1032 整流回路部、1033 直流平滑回路部、1034 インバータ部、1035ゲート駆動部

Claims (11)

  1. 直流を交流に変換しモータへ電力を供給するインバータと前記インバータを制御するゲート駆動部とを備える駆動部と、
    安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受信するオプション接続部とを備え、
    前記オプション接続部からの信号が入力されていないとき、前記ゲート駆動部は緊急停止部により送信されたセーフトルクオフ信号を受信すると、前記インバータへ前記モータを駆動する電圧を供給しないよう制御し、
    前記オプション接続部からの信号が入力されていないとき、前記ゲート駆動部は緊急停止部により前記セーフトルクオフ信号を受信しないと、前記インバータへ前記モータを駆動する電圧を供給するように制御可能であることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記ゲート駆動部へインバータを制御する信号を送信する本体制御部と、
    前記駆動部を制御する信号を安全機能部から受信する第一の通信部とを備え、
    前記オプション接続部からの信号が入力されているとき、第一の通信部が安全機能部からモータの速度を指示する速度制御信号を受信し、本体制御部へ前記速度制御信号を送信し、本体制御部は前記速度制御信号に基づいてゲート駆動部へモータを減速する電圧を供給する信号を出力するようインバータへ指示することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータに流れる電流を検出する電流検出器を備え、
    前記オプション接続部からの信号が入力されているとき、電流検出器が検出したインバータに流れる電流の値を安全機能部へ送信し、
    送信した電流の値を基に安全機能部が出力したセーフトルクオフ信号を前記ゲート駆動部が受信し、インバータへモータを駆動する電圧を供給しないように制御することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記本体制御部からモータが稼働中かどうかを示す情報と、前記オプション接続部から安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受け取り、モータが稼働中に安全機能部が接続されていることを示す信号が途絶えたとき、表示部へ安全機能部との接続が途絶えたことを示す情報を出力し、本体制御部へモータを停止するよう指示する運転管理部を備えることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記本体制御部からモータが稼働中かどうかを示す情報と、前記オプション接続部から安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受け取り、モータが稼働中に安全機能部が接続されたことを示す信号を受け取ったとき、表示部へモータ稼働中に安全機能部が接続されたことを示す情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 電力変換装置と安全機能部を備える電力変換システムであって、
    前記電力変換装置は、
    直流を交流に変換しモータへ電力を供給するインバータと前記インバータを制御するゲート駆動部とを備える駆動部と、
    安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受信し、前記電力変換装置が接続されているかどうかを示す信号を送信するオプション接続部と
    前記インバータに流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記駆動部を制御する信号を安全機能部から受信する第一の通信部とを備え、
    前記安全機能部は、
    安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を送信し、前記電力変換装置が接続されているかどうかを示す信号を受信する本体接続部と、
    前記電流検出器からインバータの電流の値を受け取り、受け取った電流値に基づいてモータを制御する情報を生成する安全機能実行部と、
    安全機能実行部が生成したモータを制御する情報を電力変換装置へ送信する第二の通信部とを備えることを特徴とする電力変換システム。
  7. ゲート駆動部がインバータを制御し、インバータが直流を交流に変換しモータへ電力を供給し、
    オプション接続部が安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受信し、
    前記オプション接続部からの信号が入力されていないとき、前記ゲート駆動部は緊急停止部により送信されたセーフトルクオフ信号を受信すると、前記インバータへ前記モータを駆動する電圧を供給しないよう制御し、
    前記オプション接続部からの信号が入力されていないとき、前記ゲート駆動部は緊急停止部により前記セーフトルクオフ信号を受信しないと、前記インバータへ前記モータを駆動する電圧を供給するように制御可能であることを特徴とする電力変換方法。
  8. 前記オプション接続部からの信号が入力されているとき、第一の通信部が安全機能部からモータの速度を指示する速度制御信号を受信し、
    本体制御部へ前記速度制御信号を送信し、
    本体制御部は前記速度制御信号に基づいてゲート駆動部へモータを減速する電圧を供給する信号を出力するようインバータへ指示することを特徴とする請求項7に記載の電力変換方法。
  9. 前記オプション接続部からの信号が入力されているとき、電流検出器が検出したインバータに流れる電流の値を安全機能部へ送信し、
    送信された電流の値を基に安全機能部が出力したセーフトルクオフ信号を前記ゲート駆動部が受信し、
    ゲート駆動部がインバータへモータを駆動する電圧を供給しないように制御することを特徴とする請求項8に記載の電力変換方法。
  10. 運転管理部が前記本体制御部からモータが稼働中かどうかを示す情報と、前記オプション接続部から安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受け取り、
    モータが稼働中に安全機能部が接続されていることを示す信号が途絶えたとき、表示部へ安全機能部との接続が途絶えたことを示す情報を出力し、本体制御部へモータを停止するよう指示することを特徴とする請求項9に記載の電力変換方法。
  11. 安全管理部が前記本体制御部からモータが稼働中かどうかを示す情報と、前記オプション接続部から安全機能部が接続されているかどうかを示す信号を受け取り、
    モータが稼働中に安全機能部が接続されたことを示す信号を受け取ったとき、表示部へモータ稼働中に安全機能部が接続されたことを示す情報を出力することを特徴とする請求項9に記載の電力変換方法。
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