JP6312515B2 - ポリ塩化ビニル製手袋及びその製造方法 - Google Patents

ポリ塩化ビニル製手袋及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、例えば食器洗いや掃除や洗濯などの家事、又はその他の用途に作業用手袋として用いられるポリ塩化ビニル製手袋、及び、そのポリ塩化ビニル製手袋を生産する製造方法に関する。
従来、ポリ塩化ビニル製手袋は、一般作業では好適に使用されるが、洗剤を用いた食器洗いなどの場合には滑り易く、破損の原因になってしまった。
そこで、下記特許文献1に記載された作業用手袋は、手袋本体の外表面に変性ウレタン層あるいは変性NR層を介してNBR皮膜が設けられ、NBR皮膜の表面にNBRゴム粉を突出せしめてすべり止め皮膜としている(例えば、特許文献1参照)。
実公平06−050492号公報
このような従来の作業用手袋では、皮膜の表面から同材料のゴム粉を突出させるため、皮膜とゴム粉の接着強度が高く、食器洗いなどの作業時にゴム粉が食器などの物品に接触しても、ゴム粉が皮膜の表面から抜け落ちることはなかった。
しかし乍ら、ポリ塩化ビニル製手袋において、ポリ塩化ビニル製の手袋本体の表面からゴム粉が突出するように設けた場合には、ポリ塩化ビニル製の表面層とゴム粉の材料が異なって接着強度が劣るため、食器洗いなどの作業時にゴム粉が食器などの物品に接触すると、ゴム粉がポリ塩化ビニル製の表面層から抜け落ち易い。それが原因で長期に亘り滑り止め効果を維持できないという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、ポリ塩化ビニル製の手のひら面からのゴム粉の脱落を防止すること、などが本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるポリ塩化ビニル製手袋は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]
成形型に沿って全体的に浸漬成形されるポリ塩化ビニル製の手袋本体と、
前記手袋本体中に配合されるゴム粉と、を備え、
前記ゴム粉は、前記手袋本体の内部に多数それぞれ分散して配置され、いずれかの前記ゴム粉の一部を前記手袋本体の手のひら面に露出させ、該露出部が前記手のひら面と面一となるように埋め込まれることを特徴とするポリ塩化ビニル製手袋。
このような特徴を有する本発明のポリ塩化ビニル製手袋は、ポリ塩化ビニル製の手袋本体の内部に多数のゴム粉がそれぞれ分散して配置され、それらのうちいくつかのゴム粉を、その一部が露出部となって、手袋本体の手のひら面に露出する。さらに、これらゴム粉の露出部が手のひら面から突出せず、手のひら面と面一状の平滑に埋め込まれる。それにより、食器洗いなどの作業時においてゴム粉の露出部が、食器などの物品と接触しても、ゴム粉の露出部2aが引っ掛からず、移動不能に保持される。
したがって、ポリ塩化ビニル製の手のひら面からのゴム粉の脱落を防止することができる。
その結果、ポリ塩化ビニル製の手袋本体の表面からゴム粉が突出するように設けられる従来のものに比べ、滑り易い洗剤を使った食器洗いなどでも食器が滑り落ちることがなく、洗剤などを使った滑り易い作業における安全性の向上が図れるとともに、長期に亘り滑り止め効果を維持できて商品寿命が長く、経済性に優れる。
本発明の実施形態に係るポリ塩化ビニル製手袋の全体構成を示す説明図であり、(a)が反転離型前の手のひら側の正面図、(b)が反転離型後の手のひら側の正面図である。 図1(b)を部分拡大して示す縦断側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るポリ塩化ビニル製手袋Aは、例えば食器洗いや掃除や洗濯などの家事、特に洗剤を使った作業に有効な軟質手袋である。図1(a)(b)及び図2に示すように、ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合されたポリ塩化ビニル系ペーストに、成形型Bを浸漬することで、成形型Bに沿って浸漬成形される。成形後は、成形型Bから反転離型して完成品が得られる。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係るポリ塩化ビニル製手袋Aは、手袋の成形型Bに沿って全体的に浸漬成形されるポリ塩化ビニル製の手袋本体1と、手袋本体1中に配合される多数のゴム粉2と、を主要な構成要素として備えている。
手袋本体1は、成形型Bに沿って全体的に浸漬成形されるベース層11と、成形型Bに沿って部分的に浸漬成形される滑り止め層12と、を有することが好ましい。
ベース層11は、使用者の手の全体を覆うように手袋形状に形成される。ベース層11は、使用者の手の全体を覆うように手袋形状に形成される。ベース層11の手のひら側において、少なくとも食器洗いなどの作業時に食器などの物品と対向する指先部位11aやその他の必要箇所には、後述するゴム粉2を配合した滑り止め層12が部分的に配置され、作業時に滑り止め層12を物品と接触させることが好ましい。
さらに、ベース層11の外側表面に滑り止め層12を積層して、滑り止め層12が積層されないベース層11の他の部位に比べ、肉厚になるように形成することが好ましい。
ベース層11及び滑り止め層12の具体例として、図1(a)示される場合には、5本の指先部位11aの総てに、第一滑り止め部12aをそれぞれ積層している。それに加えて、図1(b)に二点鎖線で示されるように、手のひらの一部11bに第二滑り止め部12bを積層し、親指の根本部位11cに第三滑り止め部12cを積層することも可能である。これら滑り止め層12の内部には、後述するゴム粉2が配置されている。
さらに、ベース層11の内側裏面には、パイルが植毛された層や発泡層などからなる被覆層3を、ベース層11の内側裏面に沿って形成している。
また、滑り止め層12の他の例として図示しないが、5本の指先部位11aのうちいずれかに第一滑り止め部12aを積層したり、第二滑り止め部12bの積層位置を変えたり、親指以外の他の指の根本部位11cなどにも第三滑り止め部12cを積層したり、手のひらの一部11b又は各指の根本部位11cのいずれか一方か若しくは両方に第二滑り止め部12bや第三滑り止め部12cを積層せずに平滑面としたり、被覆層3が形成されずにベース層11を露出させたり、被覆層3に代えて他の層を形成するなど、変更することも可能である。
ゴム粉2は、例えばスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)などのゴム材料からなる粉末又は粒子である。ゴム粉2としては、その粒径が5〜400μm、好ましくは30〜300μm、より好ましくは50〜250μmの粉末又は粒子を用いる。
ゴム粉2の粒径は、目開き又はメッシュが異なる複数種類の篩を用いて、その目開き又はメッシュを通過させることで測定した。例えば、目開き300μmの篩を通過するが、目開き250μmの篩を通過しなかったゴム粉を、粒径が250μmのゴム粉とした。
ゴム粉2の形状は、多面体や球体などの一定形状に形成された均一な立体、不定形状に形成された不均一な立体が用いられる。不均一な立体の具体例としては、ゴム材料の塊を機械的に粉砕したゴム粉末を用いることが好ましい。
さらに、ゴム粉2は、図2に示されるように、手袋本体1(滑り止め層12)の内部に多数それぞれ分散して配置され、これらゴム粉2のうちいずれかのゴム粉2の一部を手袋本体1の手のひら面1aに露出させ、この露出部2aが手のひら面1aと面一となるように平滑に埋め込まれている。
すなわち、手袋本体1(滑り止め層12)の内部に分散配置される多数のゴム粉2のうち、手のひら面1a側に配置されるいくつかのゴム粉2は、その一部が露出部2aとなって手のひら面1aから露出させているものの、露出部2aは手のひら面1aから突出せず平滑に埋め込まれている。
[ベース層及び滑り止め層について]
ベース層11及び滑り止め層12の成分は、主にポリ塩化ビニルと可塑剤の混合物であり、それに加えて希釈剤,安定剤,粘度調整剤,ゲル化剤,顔料などの軟質塩化ビニル手袋に通常使用される各種の添加剤を配合している。詳しく説明すると、ベース層11及び滑り止め層12は、ポリ塩化ビニルを主成分とし、それぞれ異なる量の可塑剤を配合している。
ポリ塩化ビニルとしては、浸漬成形に使用される一般的な重合度1000〜2500の乳化重合ポリ塩化ビニルが好適に使用される。
このポリ塩化ビニルとしては、新第一塩ビ社製のZEST(登録商標)P−21(重合度1400)が該当する。
可塑剤として、食器洗いなどの食品接触用途以外が目的の場合は、ジエチルヘキシルフタレートなどのフタル酸エステルが好適に使用される。
なお、ポリ塩化ビニル製手袋Aが食品と接触する用途の場合には、可塑剤として、ジエチルヘキシルテレフタレートなどのテレフタル酸エステル、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸エステル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステルなどの1,2−シクロヘキサンジカルボン酸エステル、トリエチルヘキシルトリメリテートなどのトリメリット酸エステル、ポリエステルなどが単独又は併用で使用される。
ベース層11に含まれる可塑剤と、滑り止め層12に含まれる可塑剤との配合比は、ベース層11に含まれる可塑剤の配合量よりも、滑り止め層12に含まれる可塑剤の配合量を少なくしている。
つまり、ベース層11のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合割合よりも、滑り止め層12のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合割合を少なくしている。
ベース層11及び滑り止め層12のポリ塩化ビニルに含まれる可塑剤の配合例としては、ベース層11においてポリ塩化ビニル100重量部に配合される可塑剤を100重量部とした時に、滑り止め層12においてポリ塩化ビニルが100重量部に配合される可塑剤を30〜70重量部とし、ベース層11に対する可塑剤の配合量よりも、滑り止め層12に対する可塑剤の配合量が30重量部以上少なくなるように設定することが好ましい。
[製造方法]
そして、本発明の実施形態に係るポリ塩化ビニル製手袋Aを生産するための製造方法は、ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合されたベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストに成形型Bを全体的に浸漬することで、成形型Bに沿ってベース層11が全体的に浸漬成形されるベース形成工程と、ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合された滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、成形型Bを部分的に浸漬することで、成形型Bに沿って滑り止め層12が部分的に浸漬成形される滑り止め形成工程と、を主要な工程として含んでいる。
ベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストと滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストは、それぞれの粘度が任意に設定され、粘度を調整することで、浸漬成形されるベース層11の厚みと滑り止め層12の厚みが変化する。滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストには、所定量のゴム粉2が配合される。
特に、ベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストの粘度を調整することにより、手袋本体1の全体(主にベース層11)の厚みが、用途に応じて極薄手(約200μm未満),薄手(約200〜350μm),中厚手(約350〜450μm),厚手(約450μm以上)など、複数種類のポリ塩化ビニル製手袋Aが得られる。
ベース形成工程及び滑り止め形成工程の具体的な工程順としては、図1(a)に示されるように、先ず部分的な滑り止め層12が浸漬成形される滑り止め形成工程を行い、滑り止め層12が乾燥した後に、全体的なベース層11が浸漬成形されるベース形成工程を行うことで、滑り止め層12の表面に沿ってベース層11を全体的に積層することが好ましい。
それにより、ベース形成工程が完了した後に、図1(b)に示されるように、成形型Bからベース層11及び滑り止め層12が一体形成されたポリ塩化ビニル製手袋Aを剥がし、裏返す(反転離型)ことで、ゴム粉2を埋め込んだ滑り止め層12が外側に露出するポリ塩化ビニル製手袋Aの完成品が得られる。
すなわち、ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合された滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、成形型Bを部分的に浸漬することで、成形型Bに沿って部分的に滑り止め層12が浸漬成形される滑り止め形成工程と、ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合されたベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、滑り止め層12が浸漬成形された成形型Bを全体的に浸漬することで、滑り止め層12の表面に沿って全体的に積層されるようにベース層11が浸漬成形されるベース形成工程と、ベース層11の乾燥後に成形型Bからベース層11及び滑り止め層12を剥がし裏返すことで滑り止め層12が外側に露出するように離型する反転離型工程と、を含んでいる。
また、その他の例として図示しないが、先ず成形型Bに沿って全体的なベース層11が浸漬成形されるベース形成工程を行い、ベース層11が乾燥した後に、部分的な滑り止め層12が浸漬成形される滑り止め形成工程を行うことで、ベース層11の表面に沿って滑り止め層12を部分的に積層する。滑り止め形成工程が完了した後は、成形型Bからベース層11及び滑り止め層12が一体形成されたポリ塩化ビニル製手袋Aを剥がす(正転離型する)ことにより、そのままで滑り止め層12が外側に露出するポリ塩化ビニル製手袋Aの完成品を得ることも可能である。
ただし、正転離型の場合には、滑り止め層12の表面が成形型Bと接触せず、ゴム粉2が滑り止め層12の表面から突出し易くなるため、他の方法によりゴム粉2の露出部2aを滑り止め層12の表面と面一状の平滑に埋め込む必要がある。
このような本発明の実施形態に係るポリ塩化ビニル製手袋A及びその製造方法によると、ポリ塩化ビニル製の手袋本体1(滑り止め層12)の内部に、多数のゴム粉2がそれぞれ分散して配置され、全てのゴム粉2のうちいくつかのゴム粉2は、ゴム粉2のその一部が露出部2aとなって、手袋本体1(滑り止め層12)の手のひら面1aに露出する。さらに、これらゴム粉2の露出部2aは、手のひら面1aから突出せず、手のひら面1aと面一状となる平滑状態に埋め込まれる。
それにより、食器洗いなどの作業時においてゴム粉2の露出部2aが、食器などの物品と接触しても、ゴム粉2の露出部2aが引っ掛からず、移動不能に保持される。
したがって、ポリ塩化ビニル製の手のひら面1aからのゴム粉2の脱落を防止することができる。
その結果、滑り易い洗剤を使った食器洗いなどでも食器が滑り落ちることがなく、洗剤などを使った滑り易い作業における安全性の向上が図れるとともに、長期に亘り滑り止め効果を維持できて商品寿命が長く、経済性に優れる。
特に、手のひら面1aにおいて少なくとも作業時に物品と対向する指先部位11aに、ゴム粉2を部分的に分散配置した場合には、食器洗いなどの作業時にゴム粉2の露出部2aが、食器などの物品と必ず接触する。
したがって、グリップ性を向上させることができる。
その結果、洗剤を使った食器洗いなどでも食器の滑り落ちをより確実に防止できる。
ところで、従来のポリ塩化ビニル製手袋では、その表面となる手袋本体の全体がポリ塩化ビニルに多量の可塑剤を配合しているため、手袋本体の表面全体に亘って、可塑剤の成分が多量に浮き出るか又は染み出ていた。
このような従来のポリ塩化ビニル製手袋が滑り易かった原因としては、洗剤を使った食器洗いなどの作業を行うと、手袋本体の表面全体に存在する多量の可塑剤の成分と、洗剤に含まれる界面活性剤などの滑り成分とが接触し、これら両者の相互作用により更に滑り易くなったと推測される。
従来のポリ塩化ビニル製手袋では、洗剤の付いた食器などの物品を持った状態で、物品が僅かでも滑り始めると、一気にツルッと滑り落ちる状況が見られる。つまり、物品を持ち続けるために必要な静止摩擦力が、手袋本体の表面に浮き出た(染み出た)可塑剤の成分量によっては、多大な悪影響を与えることが解った。
これに対し、手袋本体1においてベース層11のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合割合よりも、滑り止め層12のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合割合を少なくした場合には、ベース層11のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合割合よりも可塑剤の配合割合を少なくした滑り止め層12が部分的に浸漬成形される。
そのため、ベース層11の表面に浮き出る(染み出る)可塑剤の成分量よりも、滑り止め層12の表面に浮き出る(染み出る)可塑剤の成分量の方が少なくなる。
それにより、滑り止め層12の表面で、洗剤が付いた食器などの物品を持って食器洗いなどの作業を行っても、洗剤に含まれる界面活性剤などの滑り成分と可塑剤の成分との相互作用による滑り易さが、ベース層11の表面に比べて減少する。つまり、滑り止め層12の表面は、物品を持ち続けるために必要な静止摩擦力が、ベース層11の表面よりも大きいので、洗剤が付いた食器などの物品に対し引っ掛かり易くなる。さらに、滑り止め層12の表面における動的摩擦力が大きくなるため、物品が多少滑っても、取り落とし難くなる。
したがって、簡単な浸漬成形による滑り止め層12で洗剤が付いた食器などの滑り易い物品に対するグリップ性能を更に向上させることができる。
その結果、滑り易い洗剤を使った食器洗いなどでも食器が滑り落ちることを防止でき、洗剤などを使った滑り易い作業における安全性の向上が図れる。
さらに、ベース層11において少なくとも作業時に物品と対向する指先部位11aに滑り止め層12を、ベース層11の表面に沿って積層されるように浸漬成形した場合には、食器洗いなどの作業時に滑り止め層12が食器などの物品と必ず接触し、ベース層11において滑り止め層12が積層される指先部位11aの厚みが、その他の部位に比べて肉厚になる。
したがって、滑り止め層12によるグリップ性の更なる向上と指先部位11aの強度アップを同時に達成することができる。
その結果、洗剤を使った食器洗いなどでも食器の滑り落ちをより確実に防止でき、且つ指先部位11aが破れ難くなって長期に亘り使用でき、経済性に優れる。
以下に、本発明の実施例を説明する。
[実施例1〜8及び比較例1〜5]
表1に示す実施例1〜8と表2に示す比較例1〜5は、それらに記載されたゴム粉2の形成方法、手袋本体1の浸漬成形方法、手袋本体1の表面(手のひら面1a)におけるゴム粉2の形状、ゴム粉2の粒径によって浸漬成形された手袋である。
さらに、実施例1〜8及び比較例1〜5に記載された可塑剤(ジエチルヘキシルフタレート)の配合量(重量部)をポリ塩化ビニルに混合することにより、異なる配合割合のベース層11と滑り止め層12がそれぞれ浸漬形成される。
詳しく説明すると、ポリ塩化ビニル(新第一塩ビ社製のP−21)100重量部、炭化水素系希釈剤を3〜70重量部、その他の添加剤として安定剤(Ca/Zn系)と適量の粘度調整剤(ヒュームドシリカ)を配合することにより、ベース層用のポリ塩化ビニル系ペースト及び滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストとして、所定粘度のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物が作製されている。少なくとも滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストとしては、温度40℃における粘度が400〜5000cpsの範囲内であるポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を用いている。
つまり、実施例1〜8及び比較例1〜5は、表1と表2に記載された可塑剤(ジエチルヘキシルフタレート)の配合量で、ベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストと、滑り止め層12のポリ塩化ビニル系ペーストがそれぞれ作成され、前述した製造方法により、ベース層11と滑り止め層12をそれぞれ同様に浸漬成形している。手袋本体1の全体の厚みが中厚手であり、ベース層11の厚みを約400μmとし、滑り止め層12の厚みを約100μmにしている。
実施例1〜8及び比較例3,4は、図1(a)(b)の実線及び図2に示されるように、所定量のゴム粉2が分散して配合された滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに成形型Bを部分的に浸漬することにより、成形型Bに沿って部分的に滑り止め層12が約100μmの厚みで浸漬成形される。滑り止め層12が乾燥した後に、ベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、滑り止め層12が浸漬成形された成形型Bを全体的に浸漬することにより、滑り止め層12の表面に沿ってベース層11が全体的に約400μmの厚みで浸漬成形されている。
そのため、ゴム粉2の露出部2aが手袋本体1の滑り止め層12の表面と面一となるように平滑に埋め込まれる。成形後は成形型Bから反転離型して完成品を得ており、共通の構成にしている。
実施例1〜8は、ゴム粉2の粒径や滑り止め層12のポリ塩化ビニルに対する可塑剤の配合量が異なっている。
詳しく説明すると、実施例1では、ゴム粉2として粒径が4μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を30重量部にしている。
実施例2では、ゴム粉2として粒径が5μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を30重量部にしている。
実施例3では、ゴム粉2として粒径が30μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を40重量部にしている。
実施例4では、ゴム粉2として粒径が50μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を40重量部にしている。
実施例5では、ゴム粉2として粒径が250μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を60重量部にしている。
実施例6では、ゴム粉2として粒径が300μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を60重量部にしている。
実施例7では、ゴム粉2として粒径が400μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を70重量部にしている。
実施例8では、ゴム粉2として粒径が250μmの機械粉砕されたゴム粉末を用い、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を110重量部にしている。
一方、比較例1〜3は、ゴム粉2として粒径が250μmの機械粉砕されたゴム粉末を用いており、共通の構成にしている。比較例1,2,4は、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を40重量部にしており、共通の構成にしている。
比較例1は、ベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストに成形型Bを全体的に浸漬することで、成形型Bの表面に沿ってベース層11が浸漬成形され、ベース層11が乾燥した後に、多数のゴム粉2が分散して配合された滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、ベース層11が浸漬成形された成形型Bを部分的に浸漬することで、ベース層11の表面に沿って滑り止め層12を部分的に積層している。それにより、ゴム粉2が手袋本体1の滑り止め層12の表面から突出して配置される。成形後は成形型Bから正転離型して完成品を得るところが異なっている。
比較例2は、比較例1と同様に正転離型して完成品を得ることは共通しているが、ゴム粉2が配合されない滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストを用い、ベース層11の表面に沿って積層される滑り止め層12を部分的に浸漬成形した直後、半ゲル状態の滑り止め層12の表面に多数のゴム粉2を散布して分散配置している。それにより、ゴム粉2が手袋本体1の滑り止め層12の表面から突出しているところが異なっている。
比較例3では、滑り止め層12のポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の配合量を20重量部にしたところが異なっている。
比較例4では、ゴム粉2として粒径が450μmの機械粉砕されたゴム粉末を用いており、ゴム粉2が手袋本体1の滑り止め層12の表面から突出しているところが異なっている。
比較例5では、実施例5と共通しているものの、滑り止め層12にゴム粉2を配置してないところが異なっている。つまり、比較例5の滑り止め層12は、ゴム粉2が配合されない滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに成形型Bを部分的に浸漬することで浸漬成形されている。
表1及び表2に示される評価結果(ゴム粉の脱落性、グリップ性、成形性、柔軟性)は、以下の指標に基づくものである。
ゴム粉の脱落性は、実施例1〜8及び比較例1〜5の手袋を装着し、実際に作業を行ってゴム粉2の脱落の有無を確認する試験を行い、4段階で評価した結果である。
「ゴム粉が全く脱落しない」を◎、「ゴム粉が僅かに脱落するものの食器の持ち上げに支障が無い」を○、「ゴム粉の一部が脱落する」を△、「ゴム粉のほとんどが激しく脱落する」を×と評価した。
グリップ性は、実施例1〜8及び比較例1〜5の手袋を装着し、市販の合成洗剤1.5mLを水1000mLに溶かした洗剤水に、食器(コップ)を沈めた状態で、食器を持ち上げ、軽く水分を切るために振り動作を行った時の滑り具合を確認する試験を行い、5段階で評価した結果である。
「食器が全く滑らない」を◎、「食器が滑らない」を○、「食器が若干滑るものの食器の持ち上げに支障が無い」を○△、「食器がやや滑って持ち上げられないこともある」を△、「食器が滑って全く持ち上げられない」を×と評価した。
成形性は、前述した製造方法で、実施例1〜8及び比較例1〜5の手袋を生産する試験を行い、2段階で評価した結果である。
「ベース層11及び滑り止め層12が容易に成形可能」を○、「ベース層11及び滑り止め層12の成形が困難」を×と評価した。
柔軟性は、実施例1〜8及び比較例1〜5の手袋を装着し、各手袋の曲がり具合(使い易さ)を確認する試験を行い、3段階で評価した結果である。
「曲げ易い」を◎、「僅かに硬さを感じるものの食器の持ち上げに支障が無い程度の曲がり具合」を○、「曲げ難い」を×と評価した。
Figure 0006312515


Figure 0006312515
実施例1〜8と比較例1〜5を比較すると、実施例1〜8は、ゴム粉の脱落性、グリップ性、成形性、柔軟性のすべてにおいて良好な評価結果が得られている。
この評価結果から明らかなように、実施例1〜8は、ゴム粉の脱落性とグリップ性に加えて成形性及び柔軟性を向上させることができる。
なお、実施例1は、ゴム粉2の粒径が5μm未満で小さいため、食器などの物品と十分な接触面積が得られず、「グリップ性」において実施例2〜7に比べやや劣る評価結果となったものの、食器の持ち上げに支障がなくて許容範囲内であった。
実施例8は、滑り止め層12における可塑剤の配合量がより多く、滑り止め層12の表面に浮き出る可塑剤の量も多くなるため、「ゴム粉の脱落性」において実施例1〜7に比べやや劣る評価結果となったものの、食器の持ち上げに支障がなくて許容範囲内であった。さらに、「グリップ性」においては、実施例2〜7に比べやや劣る評価結果となったものの、食器の持ち上げに支障がなくて許容範囲内であった。
これに対して、比較例1〜5は、ゴム粉の脱落性、グリップ性、成形性、柔軟性のいずれかで不良な評価結果になっている。
詳しく説明すると、比較例1と比較例2は、ゴム粉2が手袋本体1の滑り止め層12の表面から突出しているため、食器洗いなどの作業時においてゴム粉2が食器などの物品に引っ掛かって脱落し易く、ゴム粉の脱落性で不良な評価結果になった。
比較例3は、滑り止め層12における可塑剤の配合量が不足して粘度が高くなり、希釈剤を添加しても目的とする厚みに成形できないため、成形性で不良な評価結果になった。さらに、滑り止め層12における可塑剤の配合量が不足して滑り止め層12が非常に硬くなり、柔軟性で不良な評価結果になった。
比較例4は、ゴム粉2の粒径が450μmであるため、手袋本体1の全体の厚みが中厚手でベース層11の厚みが約400μmである場合には、ゴム粉2の粒径がベース層11の厚みよりも大きくなってしまい、成形性で不良な評価結果になった。不良の理由は、粒径の大きなゴム粉2が妨げとなって、ゴム粉2の背後に浸漬成形されるベース層11の厚みを極端に薄くしてしまった。それにより、ベース層11においてゴム粉2で肉薄となった部分には、ピンホールなどの貫通孔が発生し易くなるとともに、ベース層11の他の肉厚部分に比べ物性が低下して、強度不足となった。
したがって、手袋本体1の全体の厚みが極薄手や薄手など、中厚手よりも薄くなれば、ゴム粉2の背後に浸漬成形されるベース層11の厚みも更に薄くなって、成形性でより不良な評価結果になることが実証された。
比較例5は、手袋本体1の滑り止め層12の表面にゴム粉2が無いため、グリップ性で不良な評価結果になった。
以上の試験から実施例2〜8のように、ゴム粉2の粒径が5〜400μmである場合には、食器などの物品と十分な接触面積が得られると同時に、手袋本体1の厚みが用途に応じて極薄手や薄手であっても、ゴム粉2が手のひら面1aから突出せず、ゴム粉2の背後に浸漬成形されるベース層11の厚みも薄くならない。
したがって、ゴム粉2の脱落防止とゴム粉2の背後に浸漬成形されるベース層11の強度アップを共に達成することができる。
特に、実施例3〜6のように、ゴム粉2の粒径が30〜300μmである場合には、よりゴム粉2の脱落防止性能とグリップ性の向上させることができる。
これらの中でも、実施例4,5のように、ゴム粉2の粒径が50〜250μmである場合には、より更にゴム粉2の脱落防止性能とグリップ性を共に向上させることができる。
なお、前述した実施例1〜8及び比較例1〜5では、手袋本体1の全体の厚みが中厚手であり、ベース層11の厚みを約400μmとし、滑り止め層12の厚みを約100μmにした場合について説明したが、これに限定されず、それ以外の極薄手,薄手,厚手のように厚みが変化しても、前述した評価結果と略同様な評価結果になった。
さらに、前述したポリ塩化ビニル製手袋A及びその製造方法では、成形型Bに沿って直接的にベース層11が浸漬成形されるノンサポート型の手袋及び製造方法を説明したが、これに限定されず、例えば実公平06−050492号公報に記載されるように、メリヤス等の編布などの手袋基体を成形型Bに装着してから、その外側にベース層11が浸漬成形されるサポート型の手袋及び製造方法であっても良い。
A ポリ塩化ビニル製手袋 1 手袋本体
1a 手のひら面 2 ゴム粉
2a 露出部 11 ベース層
11a 指先部位 12 滑り止め層
B 成形型

Claims (5)

  1. 成形型に沿って全体的に浸漬成形されるポリ塩化ビニル製の手袋本体と、
    前記手袋本体中に配合されるゴム粉と、を備え、
    前記ゴム粉は、前記手袋本体の内部に多数それぞれ分散して配置され、いずれかの前記ゴム粉の一部を前記手袋本体の手のひら面に露出させ、該露出部が前記手のひら面と面一となるように埋め込まれることを特徴とするポリ塩化ビニル製手袋。
  2. 前記手のひら面において少なくとも作業時に物品と対向する指先部位に、前記ゴム粉を部分的に分散配置したことを特徴とする請求項1記載のポリ塩化ビニル製手袋。
  3. 前記ゴム粉の粒径が5〜400μmであることを特徴とする請求項1又は2記載のポリ塩化ビニル製手袋。
  4. 前記手袋本体が、前記成形型に沿って全体的に浸漬成形されるポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤を配合したベース層と、前記成形型に沿って部分的に浸漬成形される前記ポリ塩化ビニルに所定量の前記可塑剤と前記ゴム粉を配合した滑り止め層と、を有し、
    前記ベース層の前記ポリ塩化ビニルに対する前記可塑剤の配合割合よりも、前記滑り止め層の前記ポリ塩化ビニルに対する前記可塑剤の配合割合を少なくしたことを特徴とする請求項1又は2記載のポリ塩化ビニル製手袋。
  5. ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合されるとともに多数のゴム粉が分散して配合された滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、成形型を部分的に浸漬することで、前記成形型に沿って部分的に滑り止め層が浸漬成形される滑り止め形成工程と、
    ポリ塩化ビニルに所定量の可塑剤が配合されたベース層用のポリ塩化ビニル系ペーストに、前記滑り止め層が浸漬成形された前記成形型を全体的に浸漬することで、前記滑り止め層の表面に沿って全体的に積層されるようにベース層が浸漬成形されるベース形成工程と、
    前記ベース層の乾燥後に前記成形型から前記ベース層及び前記滑り止め層を剥がし裏返すことで前記滑り止め層が外側に露出するように離型する反転離型工程と、を含み、
    前記ベース層用のポリ塩化ビニル系ペースト中の前記ポリ塩化ビニルに対する前記可塑剤の配合割合よりも、前記滑り止め層用のポリ塩化ビニル系ペースト中の前記ポリ塩化ビニルに対する前記可塑剤の配合割合を少なくし、
    前記ゴム粉の一部を前記滑り止め層の外面から露出させ、該露出部が前記滑り止め層の外面から突出させず平滑に埋め込まれるように分散して配置したことを特徴とするポリ塩化ビニル製手袋の製造方法。
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