JP5146166B2 - 手袋 - Google Patents

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本発明は、少なくとも表面に滑り止め層を備えた手袋に関し、特に、湿潤や洗剤濡れ、油濡れ等に対しても優れた滑り止め効果を有し、作業用或いはスポーツ用として好適な手袋に関する。
従来、滑り止め層を備える手袋として、ポリウレタンや塩化ビニル樹脂の粉末を手袋表面に付着させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、特に油濡れに対しては、十分な効果が得られない。
また、滑り止め層として、ゴム状重合体をバインダーとしてゴム粉末を手袋表面に接着されてなり、ゴム粉末は粒度が10〜100メッシュで、メチルエチルケトン不溶解分量が30重量%以上、且つ、該ゴム粉末を構成する重合体と手袋を構成するゴム状重合体との溶解度パラメーターの差が1.0以下としたものや、編布または織布からなる手袋表面に、スチレン−ブタジエンゴム粉末を配合したゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを用いて形成された皮膜を有するもの等、ゴム粉末を配合した表面層を形成するものが提案されている(例えば、特許文献2〜4参照。)。このような表面層を形成するものでは、繰り返しの使用に対する耐久性は向上するものの、湿潤、洗剤濡れ、油濡れなどに対する滑り止め効果は十分なものではない。
また、地組織に合成繊維フィラメントよりなる直立立毛を備えてなる布帛を樹脂製手袋の掌に装着してなり、樹脂製手袋の掌から合成繊維フィラメントよりなる直立立毛が突出しているため、手袋をクリーナーとしてそのまま使用してこびりついた汚れが容易に取れ、台所の食器洗い用、トイレ掃除用、入浴時の体洗い用などに使用できるものが提案されているが(例えば、特許文献5参照。)、製造コストが増大するとともにこのような起毛手袋では、例えば食品等を扱う場合に衛生面から使用できないなど用途が限定されてしまう。
特開平4−333604号公報 特開平11−279818号公報 特開2001−192915号公報 特開2001−192916号公報 実開平6−68660号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、特に湿潤、洗剤濡れ、油濡れなど極めて滑りやすい状況においても優れた滑り止め効果を奏するとともに、滑り止め層が繰り返しの使用に対しても優れた耐久性を有しており、また製造コストの増大も抑えられ、広い用途に使用することができる滑り止め層を備えた手袋を提供する点にある。
すなわち本発明は、樹脂又はゴムよりなる手袋あるいは手袋基布である繊維製原手に樹脂又はゴムを被覆してなる手袋において、少なくとも表層部分に、メラミン樹脂発泡砕断片又はメラミン樹脂発泡砕断片とNBR(ニトリルブタジエンゴム)粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる滑り止め層を形成してなることを特徴とする手袋である。
ここで、前記メラミン樹脂発泡砕断片は、三次元格子状の立体構造を有するメラミン樹脂発泡体を粉砕して得られる、前記格子状部分が切断された三次元方向に延びる切断手を備えたものが好ましい。
また、前記滑り止め層の表面上に突出する前記メラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さは、好ましくは3〜400μm、より好ましくは3〜200μm、さらに好ましくは15〜200μmとされる。
更に、前記メラミン樹脂発泡砕断片の最大直線長さは、1〜700μm、より好ましくは3〜500μm、さらに好ましくは3〜400μmとされる。
また、前記滑り止め層が、樹脂又はゴム成分100重量部に対し、前記メラミン樹脂発泡砕断片を3〜70重量部含有したものが好ましい。メラミン樹脂発泡砕断片の添加により湿潤、洗剤、油に対して滑り止め効果は得られるものの、特に油に対して3重量部以上で効果が見られ70重量部よりも多く添加するとメラミン樹脂発泡砕断片が凝集して手袋への均一付着性が失われるため好ましくない。
また、前記メラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる場合に、前記滑り止め層の表面上に突出する前記NBR粒子の突出部の高さが、30〜1500μmであることが好ましい。また、前記表面上に突出するNBR粒子の突出部の高さの平均値が、同じく表面上に突出するメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さの平均値よりも大きい値であることが好ましい。
また、前記滑り止め層が、ポリウレタン樹脂に前記メラミン樹脂発泡砕断片を混合したものをコーティングしたものが、湿潤、洗剤、油に対してより優れた滑り止め効果を得られるため好ましく、更に、前記滑り止め層が、ポリウレタン樹脂にメラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を混合したものをコーティングしたものでは、非湿潤時においても優れた滑り止め効果が得られる。
また、前記滑り止め層の厚みが、5〜30μmであるものが好ましい。5μmより薄いと製造が困難となり、また砕断片も手袋から取れやすくなる。30μmより厚いと手袋の厚みが増え、触感が硬くなり作業性が低下する虞がある。
なお、上記メラミン樹脂発泡砕断片やNBR粒子の「突出部の高さ」とは、滑り止め層外面のほぼ平らな表面からメラミン樹脂発泡砕断片やNBR粒子により凸条に突出した先端までの垂直距離をいい、表面から外側へ飛び出るメラミン樹脂発泡砕断片やNBR粒子の全体が完全に露出している場合のほか、先端側は露出しているが基端側が樹脂又はゴムにコートされている場合なども含め、上記ほぼ平らな表面から、突出先端までの垂直距離により測定したものである。
以上にしてなる本願発明によれば、少なくとも表層部分に、樹脂又はゴムにメラミン樹脂発泡砕断片を含有してなる滑り止め層を形成したので、該メラミン樹脂発泡砕断片が湿潤、洗剤濡れ、油濡れ等に対して優れた滑り止め効果を奏するとともに、低コストで容易に製造することができる。また、起毛のように毛が落ちることがなく、食品などの用途にも使用可能である。
また、前記メラミン樹脂発泡体が、三次元格子状の立体構造を有する発泡体であり、該発泡体を粉砕して得られる前記メラミン樹脂発泡砕断片は、前記格子部分が切断された三次元方向に延びる切断手を備えているので、滑り止め効果が更に向上し、特に滑りやすい油濡れに対しても十分な滑り止め効果を奏する。
また、メラミン樹脂発泡砕断片とともにNBR粒子を含有したものでは、上記湿潤や洗剤濡れ、油濡れに加えて、乾いたガラス面などに対しても良好な滑り止め効果を発揮でき、特に滑り止め層表面上に突出するNBR粒子の突出部の高さの平均値を、同じく表面上に突出するメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さの平均値より大きくなるようにすれば、乾いたガラス面に対してより確実な滑り止め効果を発揮する。
次に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る手袋は、樹脂又はゴムよりなり、あるいは手袋基布である繊維製原手に樹脂又はゴムを被覆してなり、少なくとも表層部分に樹脂又はゴムにメラミン樹脂発泡砕断片を含有した滑り止め層を形成したものである。また、表層部分のみでなく、全体をメラミン樹脂発泡砕断片を含有して構成してもよいが、手袋原手に樹脂又はゴムを被覆した手袋の表面に、さらにメラミン樹脂発泡砕断片を含有した樹脂又はゴムをコーティングして形成することが好ましい実施例である。なお、原手を使わずに手袋全体を樹脂又はゴムで構成してもよい。メラミン樹脂発泡砕断片は、メラミン樹脂発泡体を粉砕して得られる砕断片であり、メラミン樹脂発泡体は、三次元格子状の立体構造を有する発泡体である。したがって、該発泡体を粉砕して得られるメラミン樹脂発泡砕断片は、図1に示すように、前記格子部分の接続手が切断された三次元方向に延びる切断手を備えている。即ち、メラミン樹脂発泡体は三次元方向に延びる手を互いに繋いだ三次元格子状の立体構造を有しており、その手が適宜な箇所で切断されることで上記破断片が作製されることから、当該破断片はいずれも接続手が切断された接続手を端部に備えることとなる。そして、切断される箇所によって中間部分に切断されていない接続手が残されているものや残されていないものとなるのである。
粉砕により得られるメラミン樹脂発泡砕断片の大きさは、最大直線長さが、3〜400μm程度に設定される。ここに最大直線長さとは、切断手先端と任意の点を直線で結んだ際に得られる長さのうち最大の長さをいう。三次元方向に延びる切断手の長さは、1〜250μmのものが好ましい。このメラミン樹脂発泡砕断片が滑り止め層に含有され、主に切断手が滑り止め層表面上に突出することで滑り止め効果を発揮するのである。そして、この滑り止め層表面上に突出する前記メラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さは、3〜400μmが好ましく、3〜200μmがより好ましく、15〜200μmがさらに好ましい。3μmよりも短いと上記滑り止め効果が小さくなり、400μmよりも長いと使用中に当該突出した砕断片が容易に折れてしまう。切断手の太さは、1〜20μm程度が好ましい。
滑り止め層のメラミン樹脂発泡砕断片の配合量は、樹脂又はゴム成分100重量部に対し、前記メラミン樹脂発泡砕断片を3〜70重量部、より好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは5〜20重量部含有してなる。滑り止め層に用いる樹脂又はゴムとしては、ポリウレタン樹脂が特に好ましいが、NBRやクロロプレンゴム(CR)、イソプレンゴム(IR)、塩化ビニル樹脂その他の樹脂又はゴムを広く用いることができる。本例では、ポリウレタン樹脂に前記メラミン樹脂発泡砕断片を混合したものをコーティングしたものである。滑り止め層の厚みは、好ましくは5〜30μmに設定される。
上記滑り止め層は、コーティングする樹脂又はゴムにメラミン樹脂発泡砕断片のみ含有したものでもよいし、メラミン樹脂発泡砕断片とその他の粒子を混合して使用することができる。この混合する粒子の形状は球状、多面体状、半球状、おわん状等どのような形状でもよい。これらを混合することで、対象物と粒子が接触した際に、面に近い凸状の接点を有することで、非湿潤時での滑り止め性を高めることができる。その中でも、ゴム又は樹脂からなる有機物の粒子は滑り止め性が高く、中でもNBR粒子は強度、柔軟性のバランスがよく滑り止め性が高く、好ましい。NBR粒子は、加硫NBRゴムを粉砕した非発泡の粒子であり、その配合量は、樹脂又はゴム成分100重量部に対して25〜55重量部、より好ましくは30〜50重量部含有してなる。
このようにメラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる場合、滑り止め層表面上に突出するNBR粒子の突出部の高さが30〜1500μmとなることが好ましい。更に、前記表面上に突出するNBR粒子の突出部の高さの平均値が、同じく表面上に突出するメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さの平均値よりも大きい値となることが好ましい。
次に、ガラスに対する滑り止め効果を触感にて比較した試験について説明する。
(実施例1〜7)
以下の手順で作成した。まず、ナイロン糸を用いた縫製原手を加工用手型に被せ、下記の原料1に浸漬し、引き上げた。次いで、これを50℃の温水中で60分間浸漬し、水溶性有機溶媒と水を置換することによりポリウレタンを発泡凝固させた。その後、水中から手型を取り出し、乾燥させる。続いて、乾燥させた手袋を、下記原料2に浸漬し、引き上げ乾燥させる。さらに、乾燥させた手袋を、下記原料3に浸漬し、引き上げて乾燥させた。乾燥終了後、手型から手袋を離型することで、各手袋を得た。
(原料1)
ポリウレタン樹脂(「クリスボン(登録商標)7667」大日本インキ化学工業社製)とDMF(ジメチルホルムアミド)を用いて固形分濃度が10%となるように調整したもの。
(原料2)
IPA(イソプロピルアルコール)、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、ポリウレタン樹脂(「クリスボン(登録商標)3354」大日本インキ化学工業社製)を分散させ、固形分濃度が10%となるように調整したもの。
(原料3)
IPA、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、ポリウレタン樹脂(「クリスボン(登録商標)3354」大日本インキ化学工業社製)、メラミン樹脂発泡砕断片を分散させ、固形分濃度が11%になるように調整したもの。メラミン樹脂発泡砕断片はメラミン発泡体を粉砕することで得た。
実施例1〜7の手袋において、滑り止め層として最終コーティングされる原料3におけるメラミン樹脂発泡砕断片の配合量は、表1に記載されているとおりである。
(実施例8〜12)
上記実施例の製造方法に従い、原料1の工程後、原料2に浸漬し、引き上げて乾燥させ、上記原料3として、IPA、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、一般的な加硫NBRゴムを粉砕した非発泡粒子とメラミン樹脂発泡砕断片を分散させたものを用いて最終の滑り止め層をコーティングした。実施例8〜12のNBR非発泡粉砕粒子の配合量およびメラミン樹脂発泡砕断片の配合量は表1に記載されているとおりである。
(比較例1)
上記実施例1の製造方法に従い、原料1の工程後、原料2に浸漬し、引き上げて乾燥させ、原料3に浸漬せずに、手型から手袋を離型した。すなわち、比較例1の手袋は最終の滑り止め層のコーティングは行わず、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量は0重量部
とした。
(比較例2)
上記実施例の製造方法に従い、原料1の工程後、原料2に浸漬し、引き上げて乾燥させ、上記原料3として、IPA、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、一般的な加硫NBRゴムを粉砕した粒子40重量部を分散させたものを用いて最終の滑り止め層をコーティングしたものである。
(比較例3、4)
上記原料3として、IPA、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、ポリウレタン樹脂(「クリスボン(登録商標)3354」大日本インキ化学工業社製)、ポリウレタン樹脂の発泡粉砕粒子を分散させたものを用いて最終の滑り止め層をコーティングしたものである。原料3が異なる以外は、上記実施例1〜8と同じである。ポリウレタン発泡粉砕粒子の配合量は、表1に記載されているとおり、ポリウレタン樹脂100重量部に対して、比較例3が5重量部、比較例4が10重量部である。
(比較例5)
上記実施例の製造方法に従い、原料1の工程後、原料2に浸漬し、引き上げて乾燥させ、上記原料3として、IPA、キシレンを1:1の割合で混合した溶媒中に、PVA発泡砕断片10重量部を分散させたものを用いて最終の滑り止め層をコーティングしたものである。
以上のように作成した実施例1〜12の手袋、比較例1〜5の手袋を用い、非湿潤時,湿潤時,洗剤濡れ、油濡れの各状態のガラスに対する滑り止めの効果について、10人の被験者による評価を行い、9 …滑らない、8 …殆ど滑らない、7 …滑り難い、6 …若干滑るときがあるが滑り難い、5 …若干滑るときがある、4 …若干滑るが使用可能である、3…滑るが使用可能である。2 …滑る、1…非常に滑る、の九段階の触感で比較評価した結果を、表1に示す。特に非湿潤時のガラスに対する滑り止め効果についてメラミン樹脂発泡砕断片とNBR非発泡粉砕粒子の突出部の高さの関係を考察するべく、実施例1、3、8〜12についてのみ前記突出部の高さを測定し、表1に示した。
表1に示すように、特に油濡れのガラスに対して、実施例1〜12で滑り止め効果が発揮され、特にメラミン樹脂発泡砕断片の配合量が多いほど効果があった。油濡れに対しては、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量を3重量部以上にすることが好ましいことが分かる。
洗剤については、実施例1〜12で滑り止め効果が生じ、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量が5〜20重量部でとくに良好な滑り止め効果を発揮した。
湿潤時のガラスに対しても、実施例1〜8で概ね滑り止め効果を生じ、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量3〜20重量部でとくに良好な滑り止め効果を発揮した。
なお、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量が70重量部以上(実施例6)では、外観が設計品質と異なるものとなり、硬さについても設計品質より硬くなり、粒子剥離も見られた。
非湿潤時については、実施例1、3で使用可能であるが滑ると評価された。これに対し、メラミン樹脂発泡砕断片の配合量、突出部の高さが実施例1、3と同じだが、NBR粒子をブレンドしている実施例8、9では、非湿潤時でも滑り難いという評価がされた。これにより、NBR粒子をブレンドすることで、湿潤、洗剤、油に対する滑り止め効果を維持しつつ、非湿潤時にも優れた滑り止め効果を奏することが分かる。
また、実施例8は、実施例9に比べてメラミン樹脂発泡砕断片の配合量が少なく、その分、油に対する滑り止め効果が比較的劣るが、実施例10、11の結果が示すように同じ配合量でもメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さを増やすことで、油に対する滑り止め効果も著しく向上する。そして、実施例8、10〜12からも分かるように、NBR粒子の突出部の高さがメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さよりも大きいほど非湿潤時の滑り止め効果に優れることが分かる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
メラミン樹脂発泡砕断片の電子顕微鏡写真。 (a)は実施例1の滑り止め層表面の電子顕微鏡写真、(b)は同じく倍率を高めた電子顕微鏡写真。 (a)は実施例8の滑り止め層表面の電子顕微鏡写真、(b)は同じく表面を斜め方向から撮影した写真。

Claims (9)

  1. 樹脂又はゴムよりなる手袋あるいは手袋基布である繊維製原手に樹脂又はゴムを被覆してなる手袋において、少なくとも表層部分に、メラミン樹脂発泡砕断片又はメラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる滑り止め層を形成してなることを特徴とする手袋。
  2. 前記メラミン樹脂発泡砕断片が、三次元格子状の立体構造を有するメラミン樹脂発泡体を粉砕したものであり、前記格子の部分が切断された三次元方向に延びる切断手を備えている請求項1記載の手袋。
  3. 前記滑り止め層の表面上に突出する前記メラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さが、3〜400μmである請求項2記載の手袋。
  4. 前記メラミン樹脂発泡砕断片の最大直線長さが、3〜400μmである請求項1〜3の何れか1項に記載の手袋。
  5. 前記滑り止め層が、樹脂又はゴム成分100重量部に対し、前記メラミン樹脂発泡砕断片を3〜70重量部含有してなる請求項1〜4の何れか1項に記載の手袋。
  6. 前記メラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる場合に、前記滑り止め層の表面上に突出する前記NBR粒子の突出部の高さが、30〜1500μmである請求項1〜5の何れか1項に記載の手袋。
  7. 前記メラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を樹脂又はゴムに含有させてなる場合に、前記滑り止め層の表面上に突出するNBR粒子の突出部の高さの平均値が、同じく表面上に突出するメラミン樹脂発泡砕断片の突出部の高さの平均値よりも大きい値である請求項1〜6の何れか1項に記載の手袋。
  8. 前記滑り止め層が、ポリウレタン樹脂に前記メラミン樹脂発泡砕断片又はメラミン樹脂発泡砕断片とNBR粒子の双方を混合したものをコーティングしてなる請求項1〜7の何れか1項に記載の手袋。
  9. 前記滑り止め層の厚みが、5〜30μmである請求項1〜8の何れか1項に記載の手袋。
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