JP6312018B2 - タイル剥がし工具及びタイル剥がし方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の内外壁に貼り付けられたタイルを剥がす工具に関する。特には、劣化した(ひび割れ、浮き、欠け等)タイルのみを、簡単にかつ静かに剥がすことのできるタイル剥がし工具及びタイル剥がし方法に関する。
ひび割れや浮き、欠けなどの劣化したタイルを剥がすには、例えば、そのタイルの周囲の目地にダイヤモンドカッター付きグラインダー等で溝を形成し、溝にタガネの先端を差し込み、タガネ後部をハンマーでたたいてタイルを剥がす作業を行う場合がある。この作業は大きな騒音や振動を発生させ、場合によっては建物全体が振動するようなこともある。そこで、本発明者は、てこの原理を利用して、騒音や振動を発生させずに簡単にタイルを剥がすことのできる工具を提案した(特許文献1参照)。
図14は、タイル剥がし工具の一例を示す図である。図14(A)は平面図、図14(B)は側面図である
このタイル剥がし工具201は、薄いへら状の縦長の本体210を有する。本体210の一面の、先端からやや内寄りの部分には、てこの支点となる突起部213が、横方向に延びるように形成されている。この突起部213の先端側の面、及び、突起部213が形成された面の反対側の面の先端の面には、硬質粒体(例えばダイヤモンド粒子)が付着した高摩擦抵抗層214、215が形成されている。
図15を参照して、このタイル剥がし工具の使用例を説明する。
まず、剥がすべきタイルTの周囲の目地Jに、ダイヤモンドカッター等で溝Sを形成しておく。なお、目地材を全く使わない工法で貼り付けたタイルの場合は、この工程は不要である。次に、タイル剥がし工具201を、突起部213がタイルと反対側となるように向けて、先端を溝Sに差し込み、突起部213を目地Jの表面に当接させる。そして、タイル剥がし工具の本体210を、突起部213を支点として、突起部213の側に回動させる。この際、突起部213は高摩擦抵抗層214で目地Jに当接しているので、支点の位置はずれない。すると、本体210の突起部213から先の部分は、矢印Wの方向に回動し、タイルTに基体Bの表面に対して平行な力Xと、同面と直交する方向の力Yがかかり、タイルTが基体Bから分離する。この際、本体210の先端の高摩擦抵抗層215がタイルTの側面に当接しているので、両者の間に滑りなどが生じず、本体210を回動させる力を損失なくタイルTを分離する力に伝えることができる。
この工具201を使用すると、騒音や振動を発生させずに、比較的小さい力でタイルを剥がすことができるが、突起部213を支点として作用させるために、突起部213が当接する目地が必要となる。しかし、劣化したタイルの位置や建物によっては目地の無い壁面があったり、目地が柔らかい材料で作製されている場合がある。このような場合、支点となる突起部が安定しないため、一度の作業ではうまくいかないおそれがある。なお、目地が無い場合は、目地の代替物となる治具を使用する方法もあるが、作業性が悪くなる。
特願2010−211949
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであって、目地が無い場合や柔らかい場合でも、てこの原理を利用して安定してタイルを剥がすことのできるタイル剥がし工具及び方法を提供することを目的とする。
本発明のタイル剥がし工具は、 基体に貼られたタイルを剥がす工具であって、 前記タイルの一方の側壁に当てられる当て部(レバー側当て部)、及び、該レバー側当て部から延びるレバー部を有するレバーと、 前記タイルの他方の側壁に当てられる当て部(当て板側当て部)、及び、該当て板側当て部から屈曲して前記タイルの表面に沿うように延びる表面沿い部を有する当て板と、を備え、 前記レバー側当て部及び前記当て板側当て部のタイル側壁当て面には、硬質粒体が付着しており、 前記レバー側当て部と前記当て板側当て部で前記タイルを挟み、前記レバーにモーメントを加えることにより前記タイルを前記基体から剥がすことを特徴とする。
本発明によれば、タイルを両側から挟んだ状態で、レバーのてこの作用を利用するので、タイルの一方の側から剥がす場合に比べて、より確実に剥がすことができる。この際、タイルが挟まれるレバー及び当て板には、高摩擦抵抗体である硬質粒体が付着しているので、タイルを滑らないように挟持できる。硬質粒体としては、ダイヤモンド等の粒体を使用できる。このような硬質粒体は、タイルの側壁の面に噛み込んで滑り止めとして作用する。硬質粒体の付着方法としては、電着や溶着等を利用できる。
なお、基体とは、建物の躯体や壁、コンクリート、モルタルなどを示す。
本発明においては、レバーが、略コの字状の板材であって、二箇所の屈曲部を挟んで対向する対向板部のそれぞれに、モーメント付与部材を貫通させる孔が形成されており、対向板部の一方の端がレバー側当て部となっていることが好ましい。
本発明によれば、モーメント付与部材で加えられた力を損失無くレバーのてこの作用に伝えることができる。これにより、工具を簡単な構成としつつ十分な強度と剛性をもたせることができ、さらに、安価に製造することができる。
レバーは、略コの字状、あるいはチャンネル状とすることができる。
本発明においては、 前記当て板が、タイルの挟持方向に延びる複数の長片部を有する簾状の部材であり、 前記レバーに、前記当て板の長片部が入り組む複数の開口が形成されていて、前記当て板が、前記レバーに対してタイル挟持方向にスライド可能とされており、 さらに、該当て板側当て部と、前記レバー側当て部との間隔を調整する当て板長さ調整固定具を備えることが好ましい。
当て板をレバーに対して、タイル挟持方向にスライド可能とすることにより、当て板の実質的な長さ(当て板の当て部とレバーの当て部との間隔)を、タイルの長さに合わせて調整することができる。したがって、様々な寸法のタイルに適用できる。
本発明においては、 前記当て板長さ調整固定具が、 前記当て板の、前記側当て部の反対側の端部(反当て部)が載るブロックと、 前記当て板の反当て部を前記ブロックに挟む挟み板と、 前記当て板を、前記挟み板と前記ブロックとの間に挟んで締結する締結部材と、を備え、 前記当て板の当て部と、前記レバーの当て部との間隔を所定の間隔に調整した後、前記ブロックを前記挟み板を介して前記レバーの当て部の反タイル側の面に当てた状態で、前記当て板と前記ブロックとを前記締結部材で固定することとできる。
この場合、当て板長さ調整固定具が、ブロックから垂下する、長さ可変支持部材を備えることが好ましい。
長さ可変支持部材でブロックを支持すると、剥がされるタイルに隣接するタイルが存在しない場合にも、当て板長さ調整固定具を基体の表面に支持することができ、レバーを安定に回動させることができる。
長さ可変支持部材は、例えば、締結部材とすることができる。つまり、複数の締結部材の内のいくつかを長さの長いものとして、ブロックから垂下した部分で、ブロックを基体に支持することができる。
本発明においては、 前記挟み板の、前記当て板の反当て部に接触する(挟む)面と、前記レバーの側当て部の反タイル側の面に当たる先端部分にも、硬質粒体が付着していることが好ましい。
この場合、挟み板と当て板の反当て部側の端部との間の摩擦が高くなり、締結部材をきつく締め付けなくても、当て板の反当て板側端部を、挟み板とブロックとの間に挟んで固定できる。さらに、挟み板の先端部分と、レバーの反タイル側の面との間の摩擦が高くなり、同先端部分がレバーの反タイル側の面に当たる位置が変動しにくい。
本発明においては、 前記当て板長さ調整固定具が、前記レバーの当て部の上方に位置しており、 前記ブロックの角部が、前記挟み板を介して前記レバーの側当て部の反タイル側の面に当たり、 該角部が、前記レバーの回動支点となることもできる。
挟み板の先端部分を介したブロックの角部を回動支点としてレバーを回動させると、レバーの当て部からタイルに、基体の表面と平行な方向のせん断力が作用する。この際、挟み板の先端部分には硬質粒体が付着しているので、レバーの反タイル側の面に当接している位置が変動しない、すなわち、支点の位置が変動しにくい。したがって、当て板長さ調整固定具が、隣接するタイルに載った状態でなく、宙に浮いた状態でも、タイルを剥がす力が得られる場合もある。
本発明においては、 前記当て板に、前記レバーの当て部が挿入される、タイルの挟持方向と直交する方向に延びる複数のスリットが形成され、 前記スリットの位置を選択することにより、前記当て板の当て部と前記レバーの当て部との間の間隔を調整することもできる。
本発明においても、当て板に、当て板から垂下する、長さ可変支持部材を備えることができる。
この場合も、長さ可変支持部材で当て板を支持すると、剥がされるタイルに隣接するタイルが存在しない場合にも、レバーを安定に回動させることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、タイルを両側から挟んで、レバーのてこの作用を利用してタイルを剥がすので、タイルの一方の側から剥がす場合に比べて、より確実に剥がすことができる。タイルが挟まれるレバー及び当て板には、高摩擦抵抗体である硬質粒体が付着しているので、タイルを滑らないように挟持できる。
本発明の第1の実施の形態に係るタイル剥がし工具の斜視図である。 図2(A)は、図1のタイル剥がし工具の側面図、図2(B)は、図2(A)のA部を拡大した図である。 略コの字状のレバーを示す図であり、図3(A)は側面図、図3(B)は背面図である。 当て板を示す図であり、図4(A)は側面図、図4(B)は平面図である。 図1のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 図1のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタイル剥がし工具の当て板長さ調整固定具の構造を説明する図であり、図7(A)は側面図、図7(B)は背面図である。 図7のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 図7のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタイル剥がし工具を示す図であり、図10(A)は側面図、図10(B)は図10(A)のA部を拡大した図、図10(C)は背面図である。 図10のタイル剥がし工具の当て板を示す図であり、図11(A)は側面図、図11(B)は平面図である。 図10のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 図10のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 従来のタイル剥がし工具を示す図であり、図14(A)は平面図、図14(B)は側面図である。 図14のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす工程を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態に係るタイル剥がし工具を示す側面断面図である。 図16のタイル剥がし工具の主要部を拡大して示す側面断面図である。 図16のタイル剥がし工具の使用方法を工程順(A)〜(D)に示す図である。 図16のタイル剥がし工具のレバーの詳細を示す図であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図16のタイル剥がし工具の当て板の詳細を示す図であって、(A)は側面図、(B)は底面図である。 図16のタイル剥がし工具のブロックの詳細を示す図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である。 図16のタイル剥がし工具の板バネの詳細を示す図であって、(A)は側面断面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は正面図である。 図16のタイル剥がし工具のブロック押えレバーの詳細を示す図であって、(A)は側面断面図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るタイル剥がし工具を説明する。図1は、タイル剥がし工具の斜視図、図2(A)は、タイル剥がし工具の側面図であり、図2(B)は、図2(A)のA部を拡大した図である。
タイル剥がし工具1は、タイルの一方の側壁に当てられるレバー10と、タイルの他方の側壁に当てられる当て板30と、レバー10に回転モーメントを加える取っ手60(モーメント付与部材)とを主に備える。レバー10と当て板30とで、剥がすべきタイルの対向する側壁を挟み、取っ手60を回動させることにより、レバー10がてこの作用をして、挟まれたタイルが剥がされる。
まず、図3を参照してレバー10の構造を説明する。図3(A)は、レバーの側面図、図3(B)は、レバーの背面図である。
レバー10は、断面形状が略コの字状の板材であって、二枚の対向板部11、12と、これらの対向板部とほぼ直角の屈曲部で接続する中央板部13とを有する。対向板部は長さが異なっており、一方の対向板部11が短く、もう一方の対向板部12は長く形成されている。両対向板部11、12の幅方向の中心には、同軸上を延びる円形の孔15が開けられている。両孔15には、図1、図2(A)に示すように、取っ手60が挿通される。取っ手60は、例えば、円形のパイプとすることができる。取っ手60の、長い方の対向板部12から突き出た端部には、抜け止めのキャップ61が取り付けられている。図2(A)に示すように、取っ手60と、レバー10の対向板部11、12とはほぼ直交した姿勢に固定される。
長い方の対向板部12の下部には、この例では三個の縦長の長方形の開口17が、幅方向に並んで等間隔で開けられている。図3(A)に示すように、これらの開口17の下方の、同対向板部12の先端部はやや薄肉となっており、その両面には、高摩擦抵抗粒子が付着した層が形成されている。高摩擦抵抗粒子は、例えばダイヤモンド粒子等の硬質粒子であり、溶着や電着により付着している。この、長い方の対向板部12の高摩擦抵抗先端部19が、剥がされるタイルの一方の側壁に当てられる当て部(レバー側当て部)となる。短い方の対向板部11、中央板部13、当て部19から延びる長い方の対向板部12を、レバー部ともいう。
図4を参照して、当て板の構造を説明する。図4(A)は、当て板の側面図、図4(B)は、平面図である。
当て板30は、断面形状がL字状の板材であり、タイルのもう一方の側壁に当てられる短板部31と、タイルの表面に沿う長板部(表面沿い部)32とを有する。短板部31の先端部の両面には、高摩擦抵抗粒子が付着した層が形成されている。高摩擦抵抗粒子は、レバーと同様に、例えばダイヤモンド粒子等の硬質粒子であり、溶着や電着により付着している。この、短板部31の高摩擦抵抗先端部33が、剥がされるタイルのもう一方の側壁に当てられる当て部(当て板側当て部)となる。高摩擦抵抗先端部33の長さL1は、この例では10mmである。
図4(B)に示すように、当て板30の長板部32は、長さ方向(タイルの挟持方向)に延びる複数(この例では3本)の長片部35を有する簾状の形状を有する。これらの長片部35は、図1、図2(B)に示すように、レバー10の長い方の対向板部12に形成された長方形状の開口17に挿入される。長片部35を開口17に沿ってスライドさせることにより、当て板30の当て部33と、レバー10の当て部19との間の間隔Lが変わる。つまり、剥がされるタイルの長さに応じて両当て部間の間隔を変えることができる。
当て板30には、当て部33とレバー側の当て部19との間隔Lを調整して固定する当て板長さ調整固定具40が備えられている。
当て板長さ調整固定具40は、図2(B)に示すように、当て板30の長片部35の端部(反当て部側端部)が載るブロック41と、反当て部側端部をブロック41に挟む挟み板45と、反当て板側端部を、挟み板45とブロック41との間に挟んで締結する締結部材55とを備える。
ブロック41は、図2(B)に示すように、断面形状が略台形で、図1に示すように、当て板30の幅方向に長い中実の部材であり、略平行な上面41aと下面41b、上から下へ外方向へ傾斜した傾斜面41cと、上下面とほぼ直角な垂直面41dとを有する。上下面間には、複数(この例では4個)のネジ孔43が、幅方向に渡って等間隔で開けられている。これらのネジ孔43には、締結部材55である六角穴付きボルトが螺合する。
挟み板45は、断面形状が略L字状で、ブロック41の幅とほぼ同じ幅の板状の部材であり、上片46と、上片46から鈍角に傾斜した傾斜片47とを有する。上片46の長さは、ブロック41の上面41aの長さとほぼ等しく、傾斜片47の長さは、ブロック41の傾斜面41cの長さよりもやや長い。上片46と傾斜片47との間の角度は、ブロック41の上面41aと傾斜面41cとの間の角度とほぼ等しい。挟み板45の上片46と傾斜片47との間の屈曲部には、幅方向に渡って等間隔で複数(この例では3個)の四角形の孔48が開けられている。この角孔48には、当て板30の長片部35が通される。さらに、上片46には、複数(この例では4個)の円形の孔49が、幅方向において角孔48と重ならない位置に等間隔で開けられている。この円孔49には、締結部材55である六角穴付きボルトが挿通される。
さらに、上片46の下面と、傾斜片47の先端の両面には、各々高摩擦抵抗粒子が付着した層51、53が形成されている。高摩擦抵抗層51、53は、レバー等と同様に、例えばダイヤモンド粒子等の硬質粒子を溶着した層とすることができる。
挟み板45は、上片46がブロック41の上面41aに載り、傾斜片47が傾斜面41cに載るようにブロック41に重ねられる。そして、挟み板45の上片46の円孔49を通って、ブロック41のネジ孔43に螺合したボルト55によって、ブロック41に取り付けられる。挟み板45の傾斜片47の先端と、ブロック41の垂直面41dとの距離L2は、この例では29.8mmである。
当て板長さ調整固定具40は、図1、図2に示すように、レバー10の開口17から突き出た、当て板30の長片部35の端部(反当て部側端部)に取り付けられる。
当て板30の各長片部35の端部は、挟み板45及びブロック41の傾斜面の側から、挟み板45の角孔48を通って、挟み板45の上片46とブロック41の上面41aとの間に挟まれて、ボルト55により固定されている。この状態で、ブロック41の角(傾斜面41cと下面41bとの間の角)を挟み板45の先端を介して、レバー10の長い方の対向板部12の反タイル側の面に当接させると、レバーと当て板の両当て部19、33間の間隔L3が決定される。ボルト55を緩めると、挟み板45とブロック41は長片部35に沿ってスライド可能となる。
次に、図5、図6を参照して、このタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす方法の一例を説明する。
当て板長さ調整固定具40は、当て板30の長片部35の先端付近に、ボルト55で軽く仮止めしておく。また、当て板30の当て部33をレバー10から離れる方向にスライドさせて、両当て部33、19間の間隔L3をできるだけ広くしておく(図2の状態)
まず、図5(A)に示すように、剥がされるタイルTの周囲の目地Jに、グラインダー等により溝Sを形成する。
そして、図5(B)に示すように、タイルTの一方の側壁側の目地Jに形成された溝Sに、レバー10の当て部19を先端まで挿入する。この際、レバー10の開口17に通された当て板30と、当て板30に組み付けられている当て板長さ調整固定具40は、隣接するタイルの上面に乗るようにしておく。
次に、当て板30を、当て部33がタイルTのもう一方の側壁側の目地Jの溝Sに達するまでスライドさせた後、図5(C)に示すように、当て部33を溝Sに先端まで差し込む。ここで、当て板30は、レバー10の開口17内で上下方向に移動可能であるため、当て部33は溝Sの深さ(タイルTの厚さ)に応じて差し込まれる長さを変更できる。これにより、タイルTの両側壁が、レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間に挟まれる。そして、当て板長さ調整固定具40を、当て板30の長片部35に沿ってレバー10の方向へスライドさせ、挟み板45の先端をレバー10の反タイル側の面に当接させる。この状態でボルト55を締めて、当て板30の長片部35の端部を、挟み板45とブロック41との間に挟んで固定する。ボルト55を締める際には、例えば、ワンタッチレバーを使用すると短時間で締めることができる。これにより、レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間隔がタイルTの長さに固定され、タイルTが両当て部19、33間に挟まれる。これらの当て部19、33は、ダイヤモンド粒子が溶着された高摩擦抵抗層となっているので、タイルTを滑らないように確実に挟持することができる。また、挟み板45の上片46の下面も、ダイヤモンド粒子が溶着された高摩擦抵抗層51となっているので、同層51と当て板30の長片部35との間の摩擦力が高くなり、ボルト55をきつく締め付けなくても、当て板30を当て板長さ調整固定具40に固定することができる。
次に、図6(A)に示すように、取っ手60の反レバー側の端部を、上方(図の時計方向)に回動させる。すると、レバー10は、挟み板45の先端を介したブロック41の先端を支点P1として、時計方向に回動する。挟み板45の先端は高摩擦抵抗層53であり、回動中も先端とレバー10との当接面との位置がずれないので、支点P1は回動角度分しか変動しない。これにより、レバー10の支点P1から下方の当て部19が矢印Wの方向に回動し、タイルTに基体Bの表面とほぼ平行な方向の力Xと上方向の力Yがかかって、タイルTがせん断力と上方向への力とにより基体Bから分離する。
なお、図6(A)に示すように、当て板30とレバー10とは、当て板30の長片部35がレバー10の開口17に挿通されているだけで、レバー10は当て板30に対して角度が固定されていない。このため、レバー10のみが、支点P1(傾斜片47の先端の高摩擦抵抗層)を中心にして挟み板45の傾斜片47の側に回動する。レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間隔は当て板長さ調整固定具40で固定されているので、さらにレバー10を回動させると、当て板30に挟み板45を介してタイルTと反対の方向に引っ張られる力が働く。すると、当て板30の当て部33は溝に挿入されて固定されているので、両当て部19、33間の距離が縮まろうとする。そして、図6(B)に示すように、この縮まろうとする力によりタイルTがレバー10の当て部19の側からめくれ上がる。さらに、図2で説明したように、支点P1とレバー10の先端との距離(レバー10の当て部19の長さL1とほぼ等しい)は長くても10mm程度であり、タイルTの長さL3やブロック41の長さの数分の一と短い。このため、レバー10の回動に伴い、レバー10の当て部19からの力Wが、当て板30の当て部33からの力や、ブロック41の下角P2よりも、てこの原理により数倍以上となり、十分な剥離力となる。この力Wにより、タイルは、レバー10の当て部19が接している側から剥離され始める。さらに、レバー10の支点P1とレバー10の先端(作用点)との距離(レバー10の当て部19の長さL1とほぼ等しい)は、支点P1と、レバー10の対向板部12の取っ手60が挿入されている部分(力点)との間隔L4よりも短いので、てこの原理により、より小さい力でレバー10を回動させることができる。
さらに、取っ手60の握り部60aの中心とレバー10の対向板部12との距離L5を、例えば500mmとすれば、支点P1からの距離が、レバー10の当て部19の長さL1の50倍以上となり、当て部19の面からの回動力Wは、手回し力の50倍以上となる。
前述のように、レバー10と当て板30の各当て部19、33や、挟み板45の先端は、高摩擦抵抗を与えるダイヤモンド粒子が溶着された高摩擦抵抗層となっているので、上記の運動中に、タイルTは両当て部19、33間に滑らないように挟持され、挟み板45がレバー10に当接している位置が変動しない。したがって、取っ手60を回動する力を損失なくタイルTの引き剥がしに利用できる。
なお、図6(A)で説明したように、レバー10を支点P1を中心としてやや回動させただけでも、タイルTには基体Bの表面と平行な力Xや上方向の力Yがかかり、タイルTを基体Bから引き剥がす力が得られる。この場合、ブロック41の先端が、挟み板45の先端を介して、レバー10の反タイル側の面に当接しているだけでよい。ここで、挟み板45の先端は前述の通り高摩擦抵抗層53となっているので、挟み板45がレバー10に当接している位置は回動角度分しか変動しない。したがって、ブロック41が載るタイルや目地が存在しなくても、タイルTを剥がす力が得ることもできる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るタイル剥がし工具を説明する。
この例では、剥がすべきタイルの周囲に目地や他のタイルが存在しない場合に適用できる工具について説明する。
この工具は、図1等のタイル剥がし工具1とほぼ同様の構造を有するが、当て板長さ調整固定具をタイルの代替として使用するために、同固定具の構造が異なる。以下、当て板長さ調整固定具の、図1の固定具との相違点のみを、図7を参照して説明する。図7(A)は側面図、図7(B)は背面図である。
この例の当て板長さ調整固定具40Aは、図7(B)に示すように、4本の締結部材(六角穴付きボルト)のうち、外側の2本56の長さが、内側の2本55の長さよりも長い。長さの差は、一般的なタイルの厚さ程度である。つまり、外側の2本の締結部材56は、ブロック41に完全に螺合させたとき、ブロック41の下方から突き出る。
図8、図9を参照して、このタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がす方法の一例を説明する。
まず、図8(A)に示すように、剥がされるタイルTの一方の側壁に、レバー10の当て部19を当てる。次に、当て板30を、当て部33がタイルTのもう一方の側壁に達するまで、レバー10に対してスライドさせる。これにより、タイルTが、レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間に挟まれる。
次に、当て板長さ調整固定具40Aを、当て板30の長片部35に沿ってレバー10の方向へスライドさせ、挟み板45の先端をレバー10のタイルと反対側の面に当接させる。そして、外側の2本の締結部材56を、剥がされるタイルTの厚さと同程度の長さだけブロック41から突き出るように螺合させる。これにより、ブロック41は基体Bに対して締結部材56によって支持される。この状態で内側の2本の締結部材55を締めて、当て板30の長片部35の端部を、挟み板45とブロック41との間に挟んで固定する。これにより、レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間の間隔がタイルTの長さに固定されて、タイルTが両当て部19、33間に挟まれる。この例では2本の締結部材55で当て板30の長片部35を当て板長さ調整固定具40Aに固定する場合もあるが、挟み板45の上片46の下面はダイヤモンド粒子が溶着された高摩擦抵抗層51となって、この面と長片部35との間の摩擦力が高くなっているので、2本の締結部材55だけでも十分に長片部30を固定することができる。
次に、図1の工具と同様に、取っ手60の反レバー側の端部を、上方(図の時計方向)に回動させる。すると、図8(B)に示すように、レバー10は、レバー10に当接している挟み板45を介したブロック41の先端を支点として、時計方向に回動し、レバー10の当て部19からタイルTに、基体Bとほぼ平行な方向の力Xと上方向の力Yがかかる。ここで、ブロック41は外側の締結部材56によって基体Bに対して安定に支持されているとともに、挟み板45の先端はダイヤモンド粒子が溶着された高摩擦抵抗層53となっているので、挟み板45の先端がレバー10に当接している位置(支点)は回動角度分しか変動しない。
その後、図9に示すように、さらに取っ手60を回動させると、図1の工具と同様に、レバー10のみが、支点P1(傾斜片47の先端の高摩擦抵抗層)を中心にして挟み板45の傾斜片47の側に回動し、タイルTがレバー10の当て部19の側からめくれ上がる。
以上説明したように、剥がされるタイルの周囲に他のタイルや目地が存在しない場合でも、当て板長さ調整固定具40の締結部材55の一部(本例では2本)の長さを変えるだけで簡単に対応することができる。
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るタイル剥がし工具を説明する。図10(A)は側面図、図10(B)は図10(A)のA部を拡大して示す図、図10(C)は背面図である。
このタイル剥がし工具1Aも、タイルの一方の側壁に当てられるレバー10と、タイルの他方の側壁に当てられる当て板30と、レバーに回転モーメントを加える取っ手60(モーメント付与部材)とを主に備える。ただし、図1のタイル剥がし工具と比べて当て板の構造が異なり、それに伴ってレバーの構造もやや異なる。以下、当て板の構造を主に説明する。
図11を参照して、当て板の構造を説明する。図11(A)は側面図、図11(B)は平面図である。
この例の当て板30も、断面形状がL字状の板材であり、長さの短い短板部31と、長さの長い長板部32とを有する。短板部31の先端部は、図1の工具の当て板と同様に、ダイヤモンド粒子の溶着層からなる高摩擦抵抗粒子が付着しており、剥がされるタイルのもう一方の側壁に当てられる当て部33となっている。
長板部32の中央付近には、タイルの挟持方向と直交する方向(幅方向)に延びる複数(この例では11本)のスリット37が、所定の間隔で平行に形成されている。スリット37の幅は、レバー10の対向板部12の幅よりもやや長く、長さは、対向板部12の厚さよりもやや長く形成されており、スリット37にレバー10の対向板部12が挿入可能となっている。
長板部31の先端部の両側にはネジ孔39が開けられている。各ネジ孔39には、図10(A)、図10(C)に示すように、下面からボルト111が螺合している。このボルト111は、当て板30の長板部32の、隣接するタイルの表面からの高さを調整するためのものである。
レバーの構造を、図10を参照して説明する。
レバー10の長い方の対向板部12の先端部は、図1の工具のレバーと同様に、ダイヤモンド粒子の溶着層からなる高摩擦抵抗粒子が付着しており、剥がされるタイルの側壁に当てられる当て部19となっている。この当て部19の上方には、複数(この例では3個)のネジ孔が、幅方向にわたって等間隔で開けられている。これらのネジ孔には、外側からボルト113が螺合している。図10(B)に示すように、ボルト113のヘッドの側面の一部113aは、上から下に向かってやや外方向に湾曲した面となっている。レバー10の長い方の対向板部12が当て板30のスリット37に挿入された際、ボルト113の湾曲側面113aが、当て板30の長板部32の上面に当接する。
この例のタイル剥がし工具1Bの使用方法を、図12、図13を参照して簡単に説明する。
この工具は、図1の工具の当て板長さ調整固定具を備えていない。このため、レバー10の対向板部12が挿通されるスリット37の位置によって、当て板30の実質的な長さ(レバーの当て部19と当て板の当て部33との間隔)が調整される。したがって、まず、当て板30の当て部33からの距離が、剥がされるタイルTの長さとほぼ同じ位置にあるスリット37に、レバー10の対向板部12を挿入する。そして、図12(A)に示すように、タイルTの周囲の目地Jに形成した溝Sに、レバーの当て部19と当て板の当て部33とを挿入する。このとき、図12(B)に示すように、当て板30の先端部の両側に螺合したボルト111のヘッドが、隣接するタイルの表面に当接する。
この際、図13(A)に拡大して示すように、ボルト113は、ヘッドの湾曲側面113aが、当て板30の長板部32に向くように回転させておく。次に、取っ手60の反レバー側の端部を、上方(図の時計方向)に回動させる。すると、図13(B)に示すように、レバー10は、ボルト113のヘッドの湾曲側面113aと当て板30の長板部32との接点を支点P1として、時計方向に回動する。レバー10の対向板部12と、スリット37の内壁との間にはややスキマがあいているので、レバー10はスリット37内で、狭い角度範囲内で回動可能となっている。このため、ここでは、レバー10のみが回動し、ボルト113のヘッドの湾曲側面113aが長板部32に接するようになる。そして、レバー10の、支点P1から下方の当て部が矢印Wの方向に回動し、タイルTに基体Bの表面とほぼ平行な方向の力Xと上方向の力Yがかかって、タイルTが基体Bから分離される。
また、レバー10の当て部19と当て板30の当て部33との間隔は前述のように固定されているので、さらに取っ手60を回動させようとすると、レバー10の回動に伴って当て板30も同方向に回動しようとする。この際、当て板30が、ボルト111のヘッドを支点としてやや時計方向に回動し、レバー10と当て板30との間に挟持されているタイルTとともに浮き上がろうとするのを防ぐため、ボルト111は支点P1より離れた当て板30の端部に取り付け、当て板30の回動支点とならないようにしている。
本発明では、スリット37の間隔によっては、所望の長さに正確に設定できない場合もあるが、目地はある程度の幅を有しているので、実際の使用には問題がない。
この例の場合も、剥がされるタイルに隣接するタイル(ボルト111のヘッドが載るタイル)が存在しない場合は、ボルト111の長さを長くしてボルト111のヘッドを基体の表面に当てればよい。これにより、当て板30はボルト111で基体に支持されるので、レバー10を安定に回動させることができる。
本発明のタイル剥がし方法は、前述に記載のタイル剥がし工具を使用してタイルを剥がすことを特徴とする。
次に、図16〜図23を参照しつつ、本発明の第4の実施形態に係るタイル剥がし工具を説明する。
このタイル剥がし工具は、図16・17に示すように、以下の主要部材を備える。
(1)タイルTの一方の側壁Tbに当てられる当て部319(レバー側当て部)、及び、該レバー側当て部319からタイルTの表面に対して直立するように立ち上がるレバー部311を有する剥がしレバー310
(2)タイルTの他方の側壁Tdに当てられる当て部333(当て板側当て部)、及び、該当て板側当て部333から屈曲して前記タイルTの表面Tcに沿うように延びる表面沿い部332を有する当て板330
(3)当て板側当て部333とレバー側当て部319の間の間隔を調整する、チャック式当て板長さ調整固定具369の1部材としてのブロック341
(4)同じく、チャック式当て板長さ調整固定具369の1部材としての板バネ380
(5)同じく、チャック式当て板長さ調整固定具369の1部材としてのブロック押えレバー370
このタイル剥がし工具の主な特徴は、ワンタッチチャック式(バネ・レバー式)の当て板長さ調整固定具を備えることと(図18(B)・(C)参照)、剥がしレバー310がタイルT上に真っ直ぐ立ち上がる直板状であることである。ただし、一定寸法(例えば100mm)立ち上がって、その上は、操作性がよい程度の角度(30〜60度程度)、タイルTの上に被さるように傾けてもよい)。
図19に示すように、剥がしレバー310は、工具鋼等の板の両端部を曲げてリブ313を形成した柄部(レバー部)311を主に構成されている。柄部311は、図19(A)の正面視で、下に行くほど幅広、上に行くほど幅狭となっている。正面の上部には、取手パイプ360を接続固定するための穴315が上下に2個開けられている。なお、ここでは、タイルTの表面に近い側を「下」、遠い側を「上」と呼ぶが、タイルTが垂直壁面に貼られている場合は、剥がしレバー310は水平に延びる姿勢となる。
剥がしレバー310の下部は、リブ313のない単板部316となっている。単板部316の下端部(したがって剥がしレバー310の下端部)はレバー側当て部319となっている。同レバー側当て部319は、その一面に、帯状の硬質粒体(ダイヤモンド粒など)の電着層が形成されている。このレバー側当て部319の硬質粒体を有する面は、図17や図18(B)・(C)に示すように、剥がす対象物であるタイルTの側壁Tbに当てられる。
剥がしレバー310の単板部316における、当て部319の上には、開口317が開けられている(この例では3箇所)。この開口317には、当て板330の長片部335(図20(B)参照)が通る。この開口317から先の長片部335の長さを変えることにより、タイルTを挟む両当て部319・333の間の間隔を調整可能となっている(図18(B)参照)。なお、単板部316の両端の小穴318は、板バネ380を剥がしレバー310側に寄せるコイルスプリング395(図16参照)取り付け用である。
図20(A)に示すように、当て板330は、図の左端部の短板部331と、それから直角に折れて延びる長板部332からなる。短板部331の長板部332側の面には、帯状の硬質粒体(ダイヤモンド粒など)の電着層が形成されており、当て板側当て部333となっている。この当て板側当て部333は、図17や図18(B)・(C)に示すように、剥がす対象物であるタイルTの側壁Tdに当てられる。
図20(B)に示すように、当て板330の長板部332は、細長い三枚の長片部335に分かれている。各長片部335は、図19(A)に示す剥がしレバー310の開口317を通る。また、各長片部335は、図22(A)、(C)、(D)に示す板バネ380の開口387も通る。
図21に示すように、ブロック341は、少々厚い長方形の板状のものである。ブロック341の、図21(A)の左端部(一方の長辺部)には、上側の傾斜部341d(角度30°)と、下側の先端部341fが形成されている。これらの傾斜部341d及び先端部341fの表面には、ダイヤモンド粒の電着層が形成されている(傾斜部341dの上の方の部分は電着層なくともよい)。先端部341fは、図17に示すように、剥がしレバー310の下部(レバー側当て部319の少し上)に当たり、当て板長さ調整固定具369が固定位置にあるとき(ブロック押えレバー370が斜め横に倒されているとき)には、先端部341fは、剥がしレバー310のレバー側当て部319をタイルT側壁Tbに、強く押し当てられる。また、先端部341fは、レバー310のテコとしての回動の支点となる。同傾斜部341dは傾斜が付けられており、剥がしレバー310が、先端部341fを支点として、例えば60度以上回動できるようになっている。
ブロック341の底面341hにも、ダイヤモンド粒の電着層が形成されている。ブロック341の底面341hは、図17に示すように、当て板330の長片部335に載り、当て板長さ調整固定具369が固定位置にあるときには、底面341hは長片部335に強く押し当てられる。
図21(B)に示すように、ブロック341の傾斜部341dから離れた側の端(他方の長辺341m)近くには、板バネ380との係合部としてのスリット341jが、ブロック341の長辺と平行に切り込まれている。スリット341jの一方の端は、ブロック341の一方の短辺341nに開放されており、長辺341mに平行に、同長辺の長さに近い長さで延びている。スリット341jの他方の端(奥341k)の先には、わずかの肉残り部341cが残されている。このスリット341jには、図17に示すように、板バネ380が差し込まれる。
ブロック341の上面341bには、溝341aが掘り込まれている。溝341aは、短辺方向のほぼ中央部において、ブロック長辺341fに平行に、ブロックの長手方向全長に亘って延びている。図21(A)に示すように、溝341aの断面は、略半円状であるが、傾斜部341d側の一方の縁はテーパが付いている。テーパの角度θ1は、この例では35°である。ちなみに、溝341aの他方の縁の角度θ2は、この例では85°である。この溝341aは、図23のブロック抑えレバー370の先端379が、図18(C)に示すように溝341a部を支点として部分回動した際にずれないようにしたものである。したがって、角度θ1、θ2は、板バネ380、ブロック抑えレバー370の寸法の関係から選択される。溝341aには、図17に示すように、ブロック押えレバー370の先端(下端)が差し込まれる。
図22を参照しつつ、ワンタッチチャック式の当て板長さ調整固定具の板バネ380の詳細構造を説明する。この板バネ380は、側面視(図22(A))において、横に寝た略U字状である。板バネ380の底部389は、平であり、この底部389の上面は、図17に示すように、当て板330の長片部335の下面に当たる。この底部389の一端(図の右側)は自由端であり、その反対側はアール部385につながっている。
板バネ380のアール部385(一部はストレートな鉛直平面部386)は、底部389の端から立ち上がっている。このアール部385と底部389とのつなぎの部分には、図22(D)「正面図」や図22(C)「下面図」に示す窓387が3箇所開いている。この窓387には、当て板330の長片部335が通る(図17・図20参照)。
鉛直平面部386は、底部389の端から立ち上がるアールの直上の部分に、わずかな幅で設けられている。この鉛直平面部386は、ブロック341のスリット341j(図21(A))に入り込む(図17参照)。
アール部385の最上部の近傍(頂部383)は、平面視(図22(B))で、幅狭となっている。この頂部383は、ブロック押えレバー370のスリット377(図23参照)内を通る(図17参照)。
頂部383の先は、直線的にやや低くなったあとで、斜め上に直線的に折り曲げられた折り上げ部381となっている。この折り上げ部381は、図17に示す当て板長さ調整固定具369の解除位置(二点差線)において、ブロック押えレバー370の回転ストッパ機能とスリット377からバネ頂部383が抜け出しにくいように角度付けされている。
図23を参照しつつ、ブロック押えレバー370の詳細構造を説明する。ブロック押えレバー370は、平面視(図23(B))で三味線のばちのようなヘラ状のものであり、幅狭の柄部371や、柄部371の先から台形状に拡がるヘラ部373、ヘラ部373の先の下折れ部375からなる。下折れ部375の上から三分の一程度のところには、幅方向に延びるスリット377が開けられている。このスリット377には、板バネ380の折り上げ部381や頂部383が通る(図17参照)。下折れ部375の先端379は、円弧状に丸みを付けてあり、ブロック341の溝341aに入り込む。
次に、図16・17・18を主に参照しつつ、この実施形態のタイル剥がし工具の総合的な作用を説明する。まず、組立は、次のように行うことができる。
ア)剥がしレバー310の開口317(図19)に、当て板330の長片部335を通す。この際、剥がしレバー側当て部319と当て板側当て部333とを対向させる。
イ)板バネ380を、その窓387(図22)に「当て板長片部」335を通しながら、図17の右側から差し込む。
ウ)ブロック341を「当て板長片部」335上において、ブロック341のスリット341j(図21)を板バネ380に通しながら、図17の奥側から手前側に差し込む。
エ)ブロック押えレバー370を、そのスリット377(図23)に板バネ380の折り上げ部381・頂部383を通して、板バネ380に係合させる。
オ)図16に示すように、コイルスプリング395(左右2個)を剥がしレバー310の左右の小穴318と板バネ380の小穴400の間に掛け渡す。取手パイプ360を剥がしレバー310の上部に取り付ける。
次に、この工具を用いてタイルTを剥がす方法を説明する。
まず、図18(A)に示すように、ダイヤモンドカッターなどを用いて、剥がしたいタイルTの両側の目地に切り込みVを入れる。
次に、図18(B)に示すように、当て板側当て部333とレバー側当て部319との間の間隔を調整しながら、両当て部を目地の切り込み凹に差し込む。この際、チャック式当て板長さ調整固定具369は、図18(B)に示す、ブロック押えレバー370の固定解除位置、すなわち、ブロック押えレバー370を上に立てた状態としておく。この状態においては、板バネ380は緩んだ状態であり、ブロック341は、当て板330上を図の左右方向(タイル挟み方向)にスライド可能である。なお、コイルスプリング395(図16参照)が、ブロック341を剥がしレバー310に寄る方向に付勢しているが、その強さは弱いので、手でブロック341を容易に動かすことができる(図18においてはコイルスプリング395は図示省略してある)。つまり、当て板330に対して剥がしレバー310は図の左右方向(タイル挟み方向)にスライド可能であって、両当て部319・333の間の間隔は調整可能である。
次に、図18(C)において太い矢印で示すように、ブロック押えレバー370を斜め横に回動して倒して、ブロック押えレバー370を固定位置とする。すると、ブロック341は、板バネ380とブロック押えレバー370とによって、図の左方向及び下方向に押されて移動不能となる。このため、剥がしレバー310もブロック341によって図の左方向に押され、その当て部319と、それに対向する当て板330の当て部333との間でタイルTを強く挟む。このとき、ブロック341や各当て部319・333に設けたダイヤモンド電着層(硬質粒体付着層)によって、各当て部319・333とタイル側壁Tb・Tdとの間、並びに、剥がしレバー310と当て板長片部335との間は、高い摩擦力でズレが防止される
このようにシッカリとタイルTを挟んだ状態で、図18(D)に太い矢印で示すように、剥がしレバー310を図の時計方向に回動させる(傾ける)と、タイルTは剥がれて持ち上がる。なお、図16に示すように、剥がしレバー310に取手筒360を接続しているので、タイルTを剥がすための高い回動モーメントを得ることができる。
図16〜23の実施形態のタイル剥がし工具では、ブロック押えレバー370の回動操作というワンタッチの操作で、タイルTを挟む当て部333・319の間隔決めと強力な固定を実現できるチャック式「当て板長さ調整固定具」369を設けたので、手間をかけずに、タイルTを次々と強力に保持して剥がすことができる。また、剥がしレバー310がタイルT表面から真上に立ち上がるか、約100mm立ち上がった所で剥がしタイル側に図17の符号310aで示すように少し曲がった形状とする構造であるので、狭い足場などでネジ締め作業不要でワンタッチ固定ができ、容易に剥がし作業ができるという利点がある。さらに、作業時間の短縮という効果もある。
1 タイル剥がし工具
10 レバー 11、12 対向板部
13 中央板部 15 孔
17 開口 19 高摩擦抵抗先端部(当て部)
30 当て板 31 短板部
32 長板部(表面当て部) 33 高摩擦抵抗先端部(当て部)
35 長片部 37 スリット
39 ネジ
40 当て板長さ調整固定具 41 ブロック
43 ネジ孔 45 挟み板
46 上片 47 傾斜片
48 角孔 49 丸孔
51、53 高摩擦抵抗層 55、56 締結部材(ボルト)
111 ボルト 113 ボルト
310;剥がしレバー、311;柄部、313;リブ、315;穴、316;単板部、
317;開口、319;レバー側当て部、318;小穴
330;当て板、331;短板部、332;長板部(表面沿い部)、
333;当て板側当て部、335;長片部、
341;ブロック、341a;溝、341b;上面、341c;肉残り部、
341d;傾斜部、341f;先端部、341h;底面、341j;スリット、
341k;奥、341m;他方の長辺、341n;一方の短辺、
360;取手パイプ、369;チャック式当て板長さ調整固定具
370;ブロック押えレバー、371;柄部、373;ヘラ部、375;下折れ部
377;スリット、379;先端
380;板バネ、381;折り上げ部、383;頂部、385;アール部、
386;鉛直平面部、387;窓、389;底部、395;コイルスプリング

Claims (7)

  1. 基体に貼られたタイルを剥がす工具であって、前記タイルの一方の側壁に当てられる当て部(レバー側当て部)、及び該レバー側当て部から延びるレバー部を有するレバーと、
    前記タイルの他方の側壁に当てられる当て部(当て板側当て部)、及び該当て板側当て部から屈曲して、前記タイルの表面に添うようにタイルの挟持方向に延びる複数の長片部を有する簾状の部材を有する当て板と、を備え、前記レバーに、前記当て板の長片部が入り組む複数の開口が形成されていて、前記当て板が、前記レバーに対してタイル挟持方向にスライド可能とされており、さらに、該当て板側当て部と、前記レバー側当て部との間隔を調整する当て板長さ調整固定具を備え、前記レバー側当て部及び、前記当て板側当て部には、滑り止め材として硬質粉体が付着しており、前記レバー側当て部と前記当て板側当て部で前記タイルを挟み、前記レバーにモーメントを加えることにより、前記タイルを前記基体から剥がすことを特徴とするタイル剥がし工具。
  2. 前記当て板側当て部と、前記レバー側当て部との間隔を調整する当て板長さ調整固定具として、
    A)以下A1)、A2)及びA3)を有するブロックと、
    A1)前記当て板の前記長片部に載り、前記当て板長さ調整固定具が固定位置にあるときに前記長片部に強く押し当てられる底面、
    A2)前記レバーの下部に当たり、前記当て板長さ調整固定具が固定位置にあるときに、前記レバーの前記レバー側当て部を前記タイル側壁に強く押し当てる先端部、
    A3)下記板バネとの係合部、
    B)以下B1)、B2)及びB3を有する板バネと、
    B1)前記当て板の長片部の下面に当たる底部、
    B2)該底部の端から立ち上がる、前記当て板の前記長片部が通る窓を有するアール部、
    B3)該アール部に接続された、下記ブロック押えレバーの下記スリット内を通る頂部、
    C)以下C1)、C2)及びC3)を有するブロック押さえレバーと、
    C1)柄部、
    C2)該柄部の先のヘラ部、
    C3)該ヘラ部の先につながる、前記スリットが開けられているとともに、その先端が前記ブロックの前記溝に入り込む下折れ部、
    を具備することを特徴とする」請求項1記載のタイル剥がし工具。
  3. 前記当て板長さ調整固定具が、
    前記当て板の、前記当て板側当て部の反対側の端部(反当て部)が載るブロックと、前記当て板の反当て部を前記ブロックに挟む挟み板と、
    前記当て板の反当て部を、前記挟み板と前記ブロックとの間に挟んで締結部材と、
    を、備え、
    前記当て板側当て部と、前記レバー側当て部との間隔を所定の間隔に調整した後、前記ブロックを前記挟み板を介して前記レバー側当て部の反タイル側の面に当てた状態で、前記当て板と前記ブロックとを前記締結部材で固定することを特徴とする請求項1に記載のタイル剥がし工具。
  4. 前記挟み板の、前記当て板の反当て部に接触する面と、前記レバーの側当て部の反タイル側の面に当たる先端部分にも、硬質粒体が付着していることを特微とする請求項3に記載のタイル剥がし工具。
  5. 前記当て板長さ調整固定具は、前記レバーの当て部の上方に位置しており、
    前記ブロックの角部が、前記挟み板を介して前記レバー側当て部の反タイル側の面に当たり、
    該角部が、前記レバーの回動支点となることを特徴とする請求項3又は4に記載のタイル剥がし工具。
  6. 前記当て板に、前記レバー側当て部が挿入される、タイルの狭持方向と直交する方向に延びる複数のスリットが形成され、
    前記スリットの位置を選択することにより、前記当て板の当て部と前記レバーの当て部との間の間隔を調整することを特徴とする請求項1に記載のタイル剥がし工具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイル剥がし工具を使用して、基体に貼られたタイルを剥がすことを特徴とするタイル剥がし方法。
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