JP6311873B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
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Description
金型入子は、キャビティ表面50を有する入子表部材51と、キャビティ表面50を有しない入子裏部材52に分割して構成されている。入子裏部材52は冷却回路54を有している。キャビティ表面50の近傍を通過する溝を入子表部材51の裏面からキャビティ表面50に向かって形成し、前記溝に電熱ヒーター53を収容し、前記溝を入子裏部材52で閉塞して、電熱ヒーター53を入子表部材51に形成された前記溝の最深部に配置している。
図11ではキャビティ表面55の中央付近では電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状が構成できるが、キャビティ表面55の側壁付近では電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状が範囲59のように構成できなくなる。
図1は、成形品100を成形するための金型を示す。図2はその一部の分解図を示す。
この金型は、成形品100を樹脂成形するに必要なキャビティを形成する第1金型1と第2金型2で構成されている。第1金型1には、前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面1aが形成されている。第2金型2には、前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面2aが形成されている。
第1金型1の第1入れ子4の下面がキャビティ表面1a、第2金型2の第1入れ子4の上面がキャビティ表面2aとなっている。
第2金型2は、次のように組み合わせて構成されている。
この金型の成形サイクルと温度プロファイルを図4(a)に示す。
第1入れ子4の第1溝8と第2入れ子5の第2溝10とで挟み込で支持されているコイルヒーター7は、コイルヒーター7の外径によって異なるが、第1入れ子4へのコイルヒーター7の外形部の接触面積を増やす目的で、ヒーター外形を0.1〜0.2mm程度潰し込む設定としている。絶縁物の粉末の密度のバラツキの差と発熱線が外側のシーズ管に接触することのみを考慮すれば、コイルヒーター7外形を0.1〜0.2mm程度潰し込む設定には問題がない。
図6(a)は前述した本発明の第2入れ子5の表面に対して面直方向に設けた溝深さ18はコイルヒーター7の外形より0.1〜0.2mm程度潰し込む設定とし、溝幅方向19では逆にヒーターと金型のクリアランスを大きくとる設定とした実施例を示す。
加熱開始からt1秒後の第1入れ子4における熱伝播の到達を第1熱伝播範囲4-21、加熱開始からt1秒後の第2入れ子5における熱伝播の到達を第1熱伝播範囲5-21とし、加熱開始からt2秒後の第1入れ子4における熱伝播の到達を第2熱伝播範囲4-22、加熱開始からt2秒後の第2入れ子5における熱伝播の到達を第2熱伝播範囲5-22とする。なお、t2は加熱開始から加熱工程の完了までにかかる加熱時間である。
コイルヒーター7による加熱効率を向上させるためには、第1入れ子4のヒーター保持半径26と、コイルヒーター7で形成されるクリアランスを極力小さくすることが望ましいことから、クリアランスは設けずに、組み込み初期の常温状態では0.1mm強くコイルヒーター7を挟み込む設定とした。初期段階で0.02mm程度発生する金型の加工誤差を吸収し、ヒーター押え代29で設定するように0.1mm強くヒーターを挟み込むことで、金型のヒーター挿入溝形状に沿うようにコイルヒーター7の外形形状を形成する。
ヒーター保持半径26 < ヒーター保持半径27
とすることで、第2入れ子5への加熱を少なくできる。キャビティ表面2a以外の余分な加熱を減少させ冷却必要な熱量を抑えることで、金型の冷却効率を向上させることができ、短時間で十分な金型の加熱冷却が可能となり成形タクトの短い連続成形生産を行っても、樹脂厚肉部のヒケや、金型から取り出した後の反り変形などが無く、成形品の外観品質の良好な状態で、成形品を得ることができる。
コイルヒーター7の配置方法については、キャビティ表面2aからできるだけ均一距離かつ均等間隔になるように、第1入れ子4の第1溝18の深さは、キャビティ表面2aからどの部分をみても均一距離となるように設定し、かつヒーター直線区間の間隔31はすべて均等に配置している。複数本のヒーターを使用した場合には、ヒーターの制御回路数が増え制御コントローラーが大きく高価な設備となり、コストアップにもなるため、この実施の形態では1本のコイルヒーター7を折り曲げて使用している。
上記の実施の形態では、第3入れ子6の凹部に積み重ねた第1入れ子4と第2入れ子5を配置して構成していたが、図9に示したこの具体例では、第1入れ子4の内側に第2入れ子5と第3入れ子6を収容して、第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6とを組み合わせて構成されている。
1 第1金型
1a キャビティ表面
2 第2金型
2a キャビティ表面
4 第1入れ子
5 第2入れ子
6 第3入れ子
7 コイルヒーター
8 第1溝
9 冷却回路
10 第2溝
11 型開・取り出し工程
12 型閉工程
13 射出・保圧工程
14 ガラス転移点
15 ヒーター直下の金型キャビティ表面温度
16 ヒーター間の金型キャビティ表面温度
17 冷却工程
18 溝深さ
19 溝幅方向
20 空気断熱層
4-21 第1熱伝播範囲
5-21 第1熱伝播範囲
4-22 第2熱伝播範囲
5-22 第2熱伝播範囲
t2 加熱開始から加熱工程の完了までにかかる加熱時間
23 最低昇温点
26 第2入れ子4のヒーター保持半径
27 第2入れ子4のヒーター保持半径
28 第2入れ子4のヒーター保持半径中心
29 ヒーター押し代
30 コイルヒーター押し当て点
32 コイルヒーター7の折り曲げ部
Claims (4)
- 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
少なくとも一方の金型は、
前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
前記第2入れ子に冷却回路を設け、
第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
前記加熱回路は、断面が直径Dの円筒形であり、
前記第2溝の幅は、前記直径Dより大きく、
前記第1溝の断面は、半径rの半円状であり、半径rはD/2より小さいことを特徴とする、射出成形用金型。 - 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
少なくとも一方の金型は、
前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
前記第2入れ子に冷却回路を設け、
第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
キャビティ面の曲面接線と型開き型締め方向とのなす小さい方の角度αが0°に近づくにつれて、第1溝の深さを浅くすることを特徴とする、射出成形用金型。 - 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
少なくとも一方の金型は、
前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
前記第2入れ子に冷却回路を設け、
第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
前記加熱回路は、少なくとも一つ以上の曲げ部を有し、前記曲げ部をキャビティ面の範囲外に配置することを特徴とする、射出成形用金型。 - 前記加熱回路からの前記第1入れ子への熱伝播を、前記加熱回路からの前記第2入れ子への熱伝播よりも大きくすることを特徴とする、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の射出成形用金型。
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JP2014088644A Active JP6311873B2 (ja) | 2014-04-23 | 2014-04-23 | 射出成形用金型 |
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