JP6311873B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は深物成形品の製造に使用する射出成形用金型に関する。
例えば、セキュリティカメラ用ドームレンズや、カーナビゲーションシステム用タッチパネル、車載用ヘッドランプカバー等の電子機器商品には、箱物形状でその立ち壁の長さが10mm以上ある深物透明成形品が使用されている。
従来、成形品の近傍に電熱ヒーターを配置し、樹脂の射出前に、金型の成形品近傍を樹脂のガラス転移点以上に昇温させるものがある。その状態で樹脂を金型内に流入することで、流動中に樹脂が金型に接触した際に起きる樹脂の固化を遅らせることができ、金型への樹脂の転写を向上できる。そのため、成形品の光沢感や透明感を良化させることができる他に、製品形状や、ゲート点数により、分割した樹脂の流れが再び会合した際に発生するウエルドラインを抑制できる。そして、樹脂の充填完了後に冷却水を金型内に流すことで、ヒーターによって、昇温した金型を冷却し、そして、樹脂を冷却することで、樹脂を固化させ、高品位な外観で成形品を得ることができる。
図10は特許文献1に記載された射出成形用金型を示す。
金型入子は、キャビティ表面50を有する入子表部材51と、キャビティ表面50を有しない入子裏部材52に分割して構成されている。入子裏部材52は冷却回路54を有している。キャビティ表面50の近傍を通過する溝を入子表部材51の裏面からキャビティ表面50に向かって形成し、前記溝に電熱ヒーター53を収容し、前記溝を入子裏部材52で閉塞して、電熱ヒーター53を入子表部材51に形成された前記溝の最深部に配置している。
これにより、電熱ヒーター53をキャビティ表面50の近傍に均一に配置することができ、金型を電熱ヒーターで加熱した際に、温度上昇のムラ無しに、金型を急速加熱し、ウエルドラインの発生を抑制することができるとともに、成形品外観表面の転写ムラが無い高光沢や高透明な成形品を得ることができる。
特開2010−264703号公報
しかしながら従来の構成では、キャビティ表面50が平面、もしくは限りなく平面に近い湾曲で定義された曲面である場合でしか構成できない。通常、電熱ヒーター53はキャティ表面50から等距離に配置し、複数本ある場合はその配置間隔も等間隔にすることが望ましい。それは、キャビティ表面50の温度分布を限りなく均一にできるからである。キャビティ表面50の温度分布を限りなく均一にすることで、余分な加熱部分の冷却をする必要がなくなり、短時間での量産成形が可能となり、また成形品外観表面の転写ムラの不良をなくすことができる。
ここで、ヘッドライトカバーのような深物成形品100Aの成形に、従来の構成を適用した場合を、図11、図12を用いて詳細な説明を行う。
図11ではキャビティ表面55の中央付近では電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状が構成できるが、キャビティ表面55の側壁付近では電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状が範囲59のように構成できなくなる。
電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状をキャビティ表面の面直方向に構成したものを図12に示す。この方式では電熱ヒーター58を定置固定させるための溝形状は構成できるものの、キャビティ表面55を有する入子表部材56の溝形状にキャビティ表面55を有しない入子裏部材57の突起形状を挿入組み込みすることができない。
また、ドームレンズのような球状の成形品100Bでは図13に示すように、電熱ヒーター58はキャビティ表面55との干渉を避けるために、入子裏部材57の底面から挿入する方法しかなく、キャビティ表面55の温度分布を均一にすることは不可能である。
そのため従来の構成では、キャビティ表面の温度ムラが治まるまで成形ができないため、どうしても成形サイクルが長くかかってしまう問題があり、短時間な成形サイクルで連続成形を行った場合には、成形品外観面の転写ムラの課題が残る。
本発明は従来の課題を解決するもので、特に深物外観品の金型の加熱と冷却の性能、均熱性を向上させ、成形タクトの短い連続成形生産を行った場合でも、外装成形品の外観品位を損なうことなく、良好な状態の成形品を提供することを目的とする。
本発明の射出成形用金型は、一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、少なくとも一方の金型は、前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、前記第2入れ子に冷却回路を設け、第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込むみ、前記加熱回路は、断面が直径Dの円筒形であり、前記第2溝の幅は、前記直径Dより大きく、前記第1溝の断面は、半径rの半円状であり、半径rはD/2より小さいことを特徴とする。
本発明の構成によれば、平面もしくは限りなく平面に近い湾曲で定義された曲面で構成された成形品のみならず、深物成形品、球状成形品でも成形キャビティ表面の温度ムラが少ない金型の加熱を行うことで、短時間で金型を昇温することができ、成形タクトの短い連続成形生産を行っても、ウエルドラインや光沢感、透明感不足などの、成形外観不具合の無い状態で、成形品を得ることができる。
また、効率の良い金型の冷却を行うことで、短時間で金型、及び樹脂の冷却を行うことができ、成形タクトの短い連続成形生産を行っても、冷却不足による、樹脂厚肉部のヒケや、金型から取り出した後の反り変形を緩和することができ、特に外装成形部品において、品位が良好な外観を有する射出成形品を安定して得ることができる。
外装成形部品で、生産性が良く外観品位の良好な成形品を得ることが出来れば、塗装処理等の成形後の後化粧をする工程を削減することができ、塗料などの資源を削減することができる他、樹脂部材のリサイクルが可能になる。
本発明の射出成形用金型の実施の形態の断面図 同実施の形態における一部の分解図 同実施の形態における第1入れ子を取り外した状態の斜視図 同実施の形態における(a)温度プロファイルと(b)金型の温度測定点を示す断面図 同実施の形態における要部の詳細断面図 (a)同実施の形態における熱伝播範囲を説明する断面図と(b)比較例における熱伝播範囲を説明する断面図 同実施の形態における第1,第2入れ子によるコイルヒーターの挟持状態を示す詳細断面図 同実施の形態におけるキャビティ表面とコイルヒーターの位置関係を示す第1入れ子の斜視図 本発明の別の実施の形態を示す分解斜視図 従来の金型の断面図 深物成形品に従来技術を適用した場合の金型断面図 深物成形品に従来技術を適用した場合の別の金型断面図 球状成形品に従来技術を適用した場合の金型断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、成形品100を成形するための金型を示す。図2はその一部の分解図を示す。
この金型は、成形品100を樹脂成形するに必要なキャビティを形成する第1金型1と第2金型2で構成されている。第1金型1には、前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面1aが形成されている。第2金型2には、前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面2aが形成されている。
この実施の形態の第1,第2金型1,2は、何れも第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6を組み合わせて構成されている。
第1金型1の第1入れ子4の下面がキャビティ表面1a、第2金型2の第1入れ子4の上面がキャビティ表面2aとなっている。
第1,第2金型1,2はその構造が同じであるため、ここでは第2金型2を例に挙げて説明する。
第2金型2は、次のように組み合わせて構成されている。
第1入れ子4と第2入れ子5は、第1入れ子4の上面のキャビティ表面2aとは反対側の第1入れ子4の下面4bに、第2入れ子5の上面5aが接触するように重ねられている。第3入れ子6は、第2入れ子5の下面5bに上面6aが接触するように重ねられている。第3入れ子6は、第2入れ子5からの熱伝達を少なくするための断熱材の役割を持たせている。
第1入れ子4と第2入れ子5の間には、加熱回路としてのコイルヒーター7が配置されている。コイルヒーター7は、金属製のシーズ管の中に発熱線が通っている構造で、シーズ管と発熱線の間には、絶縁物の粉末が充填されている。
第1入れ子4の下面4bには、コイルヒーター7の上半分を収容する半径rの半円状半円状の第1溝8が形成されている。第2入れ子5の上面5aには、コイルヒーター7の下半分を収容する半円状の第2溝10が形成されており、この第2溝10と第1入れ子4の第1溝8とでコイルヒーター7を挟み込んでいる。さらに、第2入れ子5の内部には、水管で構成される冷却回路9が形成されている。
コイルヒーター7と第2入れ子5に設置している冷却回路9との位置関係は、図1の様に成形品100から近い方にコイルヒーター7を位置させ成形品100からコイルヒーター7より遠い位置に冷却回路9を配置する。コイルヒーター7と冷却回路9の平面形状は、図3に示すように何れもキャビティ面3に沿って蛇行させた形状であり、冷却回路9の直線区間9dがコイルヒーター7の直線区間7dの間に位置するように配置している。
この実施の形態では、第1金型1も第2金型2と同じように、三分割された第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6を組み合わせて構成されている。この成形品100は深物透明外装品であって、第1金型1のキャビティ表面1aならびに第2金型2のキャビティ表面2aには、鏡面ミガキを施し、成形品100の中で高透明面を要求される外装面となる。
このような金型の構造にすると、成形品100が深物形状であっても、コイルヒーター7をキャビティ表面から均一かつ均等間隔に配置できる。
この金型の成形サイクルと温度プロファイルを図4(a)に示す。
成形サイクルは、第1,第2金型1,2を型締めする型閉め工程12と、キャビティに成形樹脂を射出して保圧する射出・保圧工程13と、冷却回路9に通水して第1,第2金型1,2を冷却する冷却工程17と、型開きして成形品100を取り出す型開き・取り出し工程11で構成されている。図4(a)の温度プロファイルは、図4(b)に示したキャビティ表面2aのコイルヒーター7から最も近いキャビティ表面の位置P15の温度15と、コイルヒーター7間隔が広くなってしまう隣り合うヒーター両方から最も遠い位置のキャビティ表面の位置P16の温度16の金型温度を示したグラフであり、横軸に時間(秒)、縦軸にキャビティ表面2aの金型温度(℃)を示している。
射出成形を行う際には、成形前、もしくは1サイクル前の型開き・取り出し工程11から、コイルヒーター7により第1,第2金型1,2を加熱し、キャビティ表面1a,2aを昇温する。
そして、型閉め工程12から射出・保圧工程13の直前まで、すなわち樹脂がキャビティに注入される前に、キャビティ表面の温度を成形樹脂のガラス転移点14よりも10℃〜20℃程度高い温度まで昇温させる。例えば、成形樹脂としてポリカーボネート樹脂を用いた場合には、150℃程度のガラス転移点14に対して、キャビティ表面の温度を160℃〜170℃程度に設定する。この温度に設定する際には、キャビティ表面のみ温度が上がっていれば、流動する成形樹脂の接触する部位が高温状態になっているため、成形樹脂の固化を遅延させることができ、ウエルドラインの消失ができる他に、成形圧力の伝播を向上させることができるため、金型への樹脂の転写を向上し、高光沢状態での成形品を得ることができる。
しかしながら、透明部品や表面が梨地で構成されている成形品は、従来技術のようにガラス転移点14より高い金型表面温度にすればよいだけではない。キャビティ表面の温度が180℃以上となってしまう部位が発生した場合では、ウエルドラインの消失は可能であるがキャビティ表面の温度が160℃の部位と180℃の部位との流入樹脂の転写率が異なるため、成形品外観の転写ムラという問題が新たに発生してしまう。
透明部品ではキャビティ表面の温度が高い場所では更に光沢感が増し、外観品質にムラがあるように見えてしまう。表面が梨地で構成されている成形品ではキャビティ表面の温度が高い場所では更に梨地の凹部への成形樹脂の入り込みが増すため、部分的に梨地の深さが変化し、外観品質にムラがあるように見えてしまう。この問題を解決するために従来の深物の透明部品の金型では、ヒーターをキャビティ表面から均一かつ均等間隔に配置できないため、加熱時に発生するキャビティ表面の温度ムラが少なくなるまで射出待機をし、成形をしているため、成形タクトが長くなってしまっていた。
一方、本発明では深物形状であっても、コイルヒーター7をキャビティ表面から均一かつ均等間隔に配置できる構成であるため、成形タクト短縮と外観品質向上に非常に有効である。
図5は、第2金型2の詳細断面図を示す。
第1入れ子4の第1溝8と第2入れ子5の第2溝10とで挟み込で支持されているコイルヒーター7は、コイルヒーター7の外径によって異なるが、第1入れ子4へのコイルヒーター7の外形部の接触面積を増やす目的で、ヒーター外形を0.1〜0.2mm程度潰し込む設定としている。絶縁物の粉末の密度のバラツキの差と発熱線が外側のシーズ管に接触することのみを考慮すれば、コイルヒーター7外形を0.1〜0.2mm程度潰し込む設定には問題がない。
次に、第2入れ子5を第1入れ子4に挿入組み込みする際に特徴となるのが、コイルヒーター7を定置させるための溝形状となるのだが、図5の通り、コイルヒーター7の設置面となる第2入れ子5の表面の構成、つまり、キャビティ面の曲面の接線と型開き型締め方向17とのなす小さい方の角度αにより、コイルヒーター7を定置させるための第1溝8の溝形状が異なってくることが分かる。
具体的には、角度αが90°に近いと第1溝8の溝形状を深く、角度αが0°に近づくにつれ溝形状を浅くしている。これは第2入れ子5の挿入方向に対して、第1溝8の溝形状と第2入れ子5の先端部分に巻き付け固定しているコイルヒーター7が第2入れ子5への挿入時に干渉することを防止するためである。
より詳細には、第1入れ子4の第2入れ子5との表面と、第1溝8の最深部との距離を、第1溝8の溝深さとする。2つの第1溝8を比較すると、角度αが90°に近い方の第1溝8の溝深さは、角度αが90°に遠い方の第1溝8の溝深さよりも、溝深さをより深く設定している。
第2入れ子5の第2溝10の形状であるが、前述でも述べたように、キャビティ表面のみ温度が上がっていればよいため、第2入れ子5とコイルヒーター7の接触面積は極力少なく設定する必要がある。
第2溝10の溝深さ18は、コイルヒーター7の外形より0.1〜0.2mm程度潰しこむ設定とするが、第2溝10の溝幅19では逆にコイルヒーター7と第2入れ子5のクリアランスを大きくとる設定としている。
コイルヒーター7と第1入れ子4のクリアランスは、一般に小さければ小さいほど金型への熱伝導が向上し、急速な金型の加熱が可能であるためである。このクリアランスの設定については、クリアランスが0.5mmを超えると、コイルヒーター7と第1入れ子4および第2入れ子5がほぼ接触しなくなり、コイルヒーター7の熱を第1入れ子4および第2入れ子5に伝えることができない。
よって、コイルヒーター7のみが発熱し、第1入子4および第2入れ子5が加熱されず、コイルヒーター7が異常昇温により断線し破損してしまう恐れがある。よって、第1入れ子4のみならず、クリアランスを大きくとることが特徴である第2入れ子5の溝幅方向19でのコイルヒーター7と金型のクリアランスも0.5mmを超える設定にしてはならない。
ここで、前述の様に、短時間で高効率な加熱冷却を行うには、第1入れ子4の加熱によるキャビティ表面2aの昇温の際に、第2入れ子5への余分な加熱は行わない方がよい。また、第2入れ子5に熱が伝わったとしても、その熱を第1入れ子4および第2入れ子5から第3入れ子6に逃がさないために、第3入れ子6の第2入れ子5との接触面には、空気断熱層20を設けて、接触表面積を少なくすることで、第2入れ子5から第3入れ子6への熱伝導を防止している。
第1入れ子4の加熱冷却をより効率良く行うためには、第1入れ子4と第2入れ子5の熱を第3入れ子6に伝導させないことが効果的であり、断熱の役割を果たすように、第3入れ子6に、例えばSUS304の様な低い熱伝導性(熱伝導率16.2W/mK)の材料を用い、第1入れ子4と第2入れ子5に熱伝導率は22.2W/mKの例えば冷間ダイス鋼(SKD11)を使用すれば、第1入れ子4と第2入れ子5から第3入れ子6への熱伝導を低くし、第1入れ子4の熱応答性を向上させることができ、第1入れ子4の加熱冷却をより効率良く行うことができる。
このような成形金型、及び成形方法によると、第1入れ子4のキャビティ表面1a,3の加熱冷却を効率的に行うことができ、成形タクトの短い連続成形生産を行っても、ウエルドラインや光沢感・透明感不足、樹脂厚肉部のヒケや、金型から取り出した後の反り変形などが無く、外観品質の良好な状態で、成形品100を得ることができる。
次に、第1溝8と第2溝10のコイルヒーター7とのクリアランスと、コイルヒーター7の加熱による熱伝播の関係を説明する。
図6(a)は前述した本発明の第2入れ子5の表面に対して面直方向に設けた溝深さ18はコイルヒーター7の外形より0.1〜0.2mm程度潰し込む設定とし、溝幅方向19では逆にヒーターと金型のクリアランスを大きくとる設定とした実施例を示す。
これに対して図6(b)は比較例であって、その設定をせずにヒーター外形とのクリアランスを極力無くす従来技術を表す断面図である。
加熱開始からt1秒後の第1入れ子4における熱伝播の到達を第1熱伝播範囲4-21、加熱開始からt1秒後の第2入れ子5における熱伝播の到達を第1熱伝播範囲5-21とし、加熱開始からt2秒後の第1入れ子4における熱伝播の到達を第2熱伝播範囲4-22、加熱開始からt2秒後の第2入れ子5における熱伝播の到達を第2熱伝播範囲5-22とする。なお、t2は加熱開始から加熱工程の完了までにかかる加熱時間である。
熱伝播による加熱でキャビティ表面2aを昇温させる際には、隣り合うコイルヒーター7の直線区間7dの二つの第2熱伝播範囲4-22の交点である最低昇温点4-23の温度を、成形樹脂のガラス転移点以上まで昇温させなければならない。この最低昇温点4-23は図4(b)における位置P16である。
この時、コイルヒーター7と第2入れ子5のクリアランスを、図6(a)の実施例のように設定することで、加熱開始からt2秒後の第1,第2入れ子4,5における熱伝播の到達範囲を、第1入れ子4における第2熱伝播範囲4-22と、加熱開始からt2秒後の第2入れ子5における第2熱伝播範囲5-22に分割できる。
キャビティ表面2aの温度を樹脂のガラス転移点以上まで昇温させた場合、第2熱伝播範囲5−22による第2入れ子5の昇温は、第1入れ子4よりも少ないため、冷却工程17に入った際の金型温度を低く保つことができ、冷却工程の時間を削減しても、金型が十分に冷却でき、樹脂内部の熱を冷却し、金型から取り出す前に十分な固化を促進できるため、ヒケや反り変形等の、外観品質不良を防ぐことができる。
これに対して比較例の図6(b)の様なクリアランス設定では、コイルヒーター7の同心円状に均一に熱が伝播され、本来、加熱が不要である第2入れ子5の冷却回路9の近傍まで加熱されてしまい、その冷却が必要になるため、キャビティ表面2aの冷却により樹脂を取り出し可能温度まで冷却するのに時間がかかってしまう。
なお、図6(a)(b)において、説明のためにコイルヒーター7からの熱伝播のみを第1入れ子4の第1熱伝播4−21および第2入れ子5の第1熱伝播5−21として図示したが、実際には、第1入れ子4から第2入れ子5へ熱伝播する。しかし、この第1入れ子4から第2入れ子5への熱伝播は理解を容易にするために省略した。
図7は、第1入れ子4と第2入れ子5によるコイルヒーター7の保持の詳細を示している。
コイルヒーター7による加熱効率を向上させるためには、第1入れ子4のヒーター保持半径26と、コイルヒーター7で形成されるクリアランスを極力小さくすることが望ましいことから、クリアランスは設けずに、組み込み初期の常温状態では0.1mm強くコイルヒーター7を挟み込む設定とした。初期段階で0.02mm程度発生する金型の加工誤差を吸収し、ヒーター押え代29で設定するように0.1mm強くヒーターを挟み込むことで、金型のヒーター挿入溝形状に沿うようにコイルヒーター7の外形形状を形成する。
コイルヒーター7のシーズ管の材料にSUS304を使用すれば、その熱膨張係数は17.5×E−6(1/K)であり、コイルヒーター直径Dを6mmとし加熱時に約500℃まで温度が上がれば、熱膨張により直径が約0.05mm太くなるため、2回目以降の金型組立てを行った際でも初期の組み込み状態で塑性変形を起こしてしまったヒーター外形に対しても、加熱工程では確実に第1入れ子4のヒーター接触面とコイルヒーター7の間にはクリアランスが発生しないことが可能となる。
また、前述の様に、第2入れ子5は加熱しても、成形品100の品質向上に影響は無く、逆に冷却効率の悪化を招いてしまうため、極力加熱しない方が良い。そのために、第2入れ子5のヒーター保持半径27とコイルヒーター7で形成されるクリアランスを大きく設定することが望ましい。そのためヒーター保持半径27は、(D/2)+0.1mm=3.1mm程度に設定すると良い。しかしながら、前記の組み込み初期の常温状態では0.1mm強くヒーターを挟み込む設定とするため、ヒーター保持半径27の中心であるヒーター保持半径中心28を、第1入れ子ヒーター保持半径26の中心より第1入れ子4側へ0.2mm移動した状態で、ヒーター保持半径27を形成することで、コイルヒーター7が押し当てられる押し当て点30では、ヒーター保持半径27とコイルヒーター7との間には挟み込む方向でのクリアランスはなく、溝幅方向のみに約0.1mmのクリアランスを設けることができる。よって、第2入れ子5への加熱を少なくすることができる。
上記の様に、第1入れ子4のヒーター保持半径26と第2入れ子5のヒーター保持半径27の関係を、
ヒーター保持半径26 < ヒーター保持半径27
とすることで、第2入れ子5への加熱を少なくできる。キャビティ表面2a以外の余分な加熱を減少させ冷却必要な熱量を抑えることで、金型の冷却効率を向上させることができ、短時間で十分な金型の加熱冷却が可能となり成形タクトの短い連続成形生産を行っても、樹脂厚肉部のヒケや、金型から取り出した後の反り変形などが無く、成形品の外観品質の良好な状態で、成形品を得ることができる。
コイルヒーター7の平面形状が、キャビティ面3に沿って蛇行させた形状であることは先に説明したが、コイルヒーター7とキャビティ面3とのより詳細な位置関係を、図8に基づいて詳しく説明する。
図8は、図1に示した断面図に仮想線で示す一部の部分を表した斜視図を示している。
コイルヒーター7の配置方法については、キャビティ表面2aからできるだけ均一距離かつ均等間隔になるように、第1入れ子4の第1溝18の深さは、キャビティ表面2aからどの部分をみても均一距離となるように設定し、かつヒーター直線区間の間隔31はすべて均等に配置している。複数本のヒーターを使用した場合には、ヒーターの制御回路数が増え制御コントローラーが大きく高価な設備となり、コストアップにもなるため、この実施の形態では1本のコイルヒーター7を折り曲げて使用している。
しかしながら、1本のコイルヒーター7を折り曲げて使用する場合は折り曲げ部32が発生するため、その部分のみヒーター配置密度が高くなるため、キャビティ表面の温度がその部分のみ高くなってしまう。
そのため、コイルヒーター7の温度が比較的高温となるような場合には、コイルヒーター7の蛇行形状を、折り曲げ部32が金型キャビティ表面2aの範囲外にすることが、キャビティ面3での温度むらの解消に有効である。さらに、折り曲げ部32のワット密度を下げることがより好ましい。ワット密度を下げる一例としては、コイルヒーター7の発熱線の折り曲げ部32にあたる部分のみを、発熱線に比べて低抵抗の導線に取り替えることで、折り曲げ部32の部分が発熱しないようにする例を挙げることができる。
このことから、キャビティ表面2a以外の余分な加熱を減少させ冷却必要な熱量を抑えることで、金型の冷却効率を向上させることができ、短時間で十分な金型の加熱冷却が可能となり成形タクトの短い連続成形生産を行っても、樹脂厚肉部のヒケや、金型から取り出した後の反り変形などが無く、外観品質の良好な状態で、成形品を得ることができる。
以上の説明においてはほんの一例を示しただけで本発明による成形金型とその成形方法を応用すれば多様な外装成形品において、短時間な成形時間で生産性の良い、連続成形を行った場合でも、ウエルドラインや光沢感・透明感不足、ヒケや反り変形の無い、外観品質の良好な状態で、成形品を得ることができる。例えば、実施の形態1で示した金型構成によれば、生産性が良く外観品位の良好な成形品を得ることが出来るだけでなく、塗装処理等の成形後の後化粧をする工程を削減することができ、塗料などの資源を削減することができる他、樹脂部材のリサイクルが可能になる。
図9は、第2金型2の別の具体例を示す。
上記の実施の形態では、第3入れ子6の凹部に積み重ねた第1入れ子4と第2入れ子5を配置して構成していたが、図9に示したこの具体例では、第1入れ子4の内側に第2入れ子5と第3入れ子6を収容して、第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6とを組み合わせて構成されている。
第2入れ子5には、第1入れ子4と接する面に、自由に曲げることが可能なコイルヒーター7を巻き付け、第2入れ子5の内部には、水管配置自由度の高い冷却回路9を内蔵している。冷却回路9の内蔵方法は、金属光造形設備を用いた造形方法や、冷却回路9を中心に第2入れ子5を更に分割させ、ゴムリングやゴムパッキンをその分割面に挟み込むことで内蔵する方法、その分割面を超音波振動接合により接合することで内蔵する方法などが挙げられる。
第2入れ子5を、キャビティ表面2aを有する第1入れ子4と、断熱材の役割を持たせている第3入れ子6との間に挟みこむように固定することで、深物成形品、球状成形品でも成形キャビティ表面の温度ムラが少ない金型の加熱を行うことで、短時間で金型を昇温することができ、成形タクトの短い連続成形生産を行っても、ウエルドラインや光沢感、透明感不足などの、成形外観不具合の無い状態で、成形品を得ることができる。
上記の各実施の形態では、第1,第2金型1,2の何れもが、第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6とを組み合わせて構成されていたが、第1金型1または第2金型2の一方が、第1入れ子4と、第2入れ子5と、第3入れ子6とを組み合わせて構成されていても、従来と比べて有効である。
特に深物透明部品や鏡面状の高光沢面を要求される、家電や車載部材の外装成形品において、高タクトで効率的な連続成形生産を行う場合に用いることができる。
100 成形品
1 第1金型
1a キャビティ表面
2 第2金型
2a キャビティ表面
4 第1入れ子
5 第2入れ子
6 第3入れ子
7 コイルヒーター
8 第1溝
9 冷却回路
10 第2溝
11 型開・取り出し工程
12 型閉工程
13 射出・保圧工程
14 ガラス転移点
15 ヒーター直下の金型キャビティ表面温度
16 ヒーター間の金型キャビティ表面温度
17 冷却工程
18 溝深さ
19 溝幅方向
20 空気断熱層
4-21 第1熱伝播範囲
5-21 第1熱伝播範囲
4-22 第2熱伝播範囲
5-22 第2熱伝播範囲
t2 加熱開始から加熱工程の完了までにかかる加熱時間
23 最低昇温点
26 第2入れ子4のヒーター保持半径
27 第2入れ子4のヒーター保持半径
28 第2入れ子4のヒーター保持半径中心
29 ヒーター押し代
30 コイルヒーター押し当て点
32 コイルヒーター7の折り曲げ部

Claims (4)

  1. 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
    少なくとも一方の金型は、
    前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
    前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
    前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
    前記第2入れ子に冷却回路を設け、
    第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
    前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
    前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
    前記加熱回路は、断面が直径Dの円筒形であり、
    前記第2溝の幅は、前記直径Dより大きく、
    前記第1溝の断面は、半径rの半円状であり、半径rはD/2より小さいことを特徴とする、射出成形用金型。
  2. 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
    少なくとも一方の金型は、
    前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
    前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
    前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
    前記第2入れ子に冷却回路を設け、
    第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
    前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
    前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
    キャビティ面の曲面接線と型開き型締め方向とのなす小さい方の角度αが0°に近づくにつれて、第1溝の深さを浅くすることを特徴とする、射出成形用金型。
  3. 一対の金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を射出して成形する成形金型において、
    少なくとも一方の金型は、
    前記キャビティの一部を構成するキャビティ表面を有する第1入れ子と、
    前記第1入れ子の前記キャビティ表面と違う面に接触する第2入れ子と、
    前記第2入れ子の前記第1入れ子と接触する面と違う面に接触する第3入れ子とを設けるとともに、
    前記第2入れ子に冷却回路を設け、
    第1入れ子の第2入れ子と接触する面に第1溝を設け、
    前記第2入れ子の第1入れ子と接触する面に第2溝を設け、
    前記第1溝と前記第2溝で加熱回路を挟み込み、
    前記加熱回路は、少なくとも一つ以上の曲げ部を有し、前記曲げ部をキャビティ面の範囲外に配置することを特徴とする、射出成形用金型。
  4. 前記加熱回路からの前記第1入れ子への熱伝播を、前記加熱回路からの前記第2入れ子への熱伝播よりも大きくすることを特徴とする、
    請求項1〜請求項のいずれかに記載の射出成形用金型。
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