JP6311418B2 - テープ貼付装置、ハンド装置及びテープ貼付方法 - Google Patents

テープ貼付装置、ハンド装置及びテープ貼付方法 Download PDF

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Description

本発明は、テープ貼付装置、ハンド装置及びテープ貼付方法に関する。
従来、タックやテープ、シール等を台紙から剥離し、貼付対象物へ貼付するタックラベラーやテープ貼付装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−220877号公報
台紙上のテープの形状がいわゆる長尺形状である場合、円弧状の吸着パッドをテープの長手方向に沿って回転させてテープを台紙から剥離することがある。具体的に、テープの直交する二方向の一方の寸法が他方の寸法よりも大きい場合、テープ表面に円弧状の吸着パッドを吸着させ、テープの長手方向に吸着パッドを回転させてテープを台紙から剥離する。このとき、吸着パッドには吸着孔が開口、すなわち、吸着孔の一端が露出しており、この吸着孔を通じてテープ表面を吸引することにより、吸着パッドの吸着面にテープを吸着する。これにより、台紙上のテープを剥離することができる。しかしながら、吸着孔を通じてテープを吸着すると、吸着孔に吸われた位置が凹むことがある。このような凹みは、気泡の原因となり、テープを貼付対象物へ貼付した際に皺の原因となる。また、テープが長尺形状であると、テープが撓み易い。このような撓みもテープを貼付対象物に貼付した際の皺の発生原因となり得る。
1つの側面では、本明細書開示のテープ貼付装置、ハンド装置及びテープ貼付方法は、吸着パッドに吸着して剥離したテープにおける撓みや凹みを抑制することを課題とする。
本明細書開示のテープ貼付装置は、台紙上の長尺形状のテープを剥離するとともに、剥離した前記テープを貼付対象物に貼付するハンド装置を備えるテープ貼付装置であって、前記ハンド装置は、円弧状部を有し、吸着孔の一端が露出して前記テープを吸着する吸着面を前記円弧状部の外周側面に備える吸着パッドと、前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げて前記吸着面を拡張する拡張機構と、を備える。
本明細書開示のハンド装置は、台紙上の長尺形状のテープを剥離するとともに、剥離した前記テープを貼付対象物に貼付するハンド装置であって、円弧状部を有し、吸着孔の一端が露出して前記テープを吸着する吸着面を前記円弧状部の外周側面に備える吸着パッドと、前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げて前記吸着面を拡張する拡張機構と、を備える。
本明細書開示のテープ貼付方法は、吸着パッドが有する円弧状部の外周側面に備えられ、吸着孔の一端が露出した吸着面に台紙上の長尺形状のテープを吸着させて巻き取る工程と、前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げ、前記吸着面を拡張させて吸着している前記テープを引っ張る工程と、前記吸着面に吸着したテープを貼付対象物に貼付する工程と、を含む。
本明細書開示のテープ貼付装置、ハンド装置及びテープ貼付方法によれば、吸着パッドに吸着して剥離したテープにおける撓みや凹みを抑制することができる。
図1は第1実施形態のテープ貼付装置の概略構成を示す斜視図である。 図2はテープを吸着するハンド装置の斜視図である。 図3はテープを吸着するハンド装置の三面図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図、図3(C)は底面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれハンド装置の主要部の斜視図である。 図5はハンド装置の主要部の三面図であり、図5(A)は背面図であり、図5(B)は平面図であり、図5(C)は正面図である。 図6は空気導入軸を通じて空気貯留室に空気を導入する様子を模式的に示す説明図である。 図7(A)、(B)はそれぞれ吸着ブロックの斜視図である。 図8は吸着ブロックの三面図であり、図8(A)は正面図であり、図8(B)は平面図であり、図8(C)は背面図である。 図9は環状の吸着パッドの斜視図である。 図10(A)は吸着パッドの側面図であり、図10(B)は吸着パッドの正面図である。 図11は吸着ブロックが半径方向に移動する様子を模式的に示す説明図である。 図12はテープ貼付装置の機能ブロック図である。 図13はテープ貼付装置の空気導入/吸着系を示す説明図である。 図14はハンド装置が作動する様子を示す模式図であり、図14(A−1)は空気導入軸に空気が導入されていない状態を示し、図14(A−2)はテープに撓みが生じている様子を示し、図14(B−1)は空気導入軸に空気が導入された状態を示し、図14(B−2)はテープの撓みが解消する様子を示す説明図である。 図15は比較例のハンド装置の斜視図である。 図16は第1実施形態のテープ貼付装置の動作の一例を示すフロー図である。 図17(A)〜(E)は第1実施形態のテープ貼付装置が台紙からテープを剥離する工程を時系列的に示す説明図である。 図18(A)〜(F)は第1実施形態のテープ貼付装置が貼付対象物である基板にテープを貼付する工程を時系列的に示す説明図である。 図19は第2実施形態のハンド装置の斜視図である。 図20は第2実施形態のハンド装置の三面図であり、図20(A)は平面図であり、図20(B)は正面図であり、図20(C)は側面図である。 図21(A)はハンド装置の空気導入軸に空気が導入されていない状態を示す説明図であり、図21(B)はハンド装置の空気導入軸に空気が導入されている状態を示す説明図である。 図22は第3実施形態のハンド装置の主要部を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1を参照しつつ、第1実施形態のテープ貼付装置1の概略構成について説明する。図1は第1実施形態のテープ貼付装置1の概略構成を示す斜視図である。テープ貼付装置1は、後に図17、図18を参照して詳述するように台紙100から柔軟なテープ101を剥離し、剥離したテープ101を電子装置に装備される基板102上へ貼付する。ただし、テープ貼付装置1は、このような用途に限定されるものではなく、台紙から剥離したテープやシールを貼付対象物に貼付する用途に広く適用することができる。テープ貼付装置1が取り扱うテープやシールは、テープやシールの直交する二方向の一方の寸法が他方の寸法よりも大きい形状を有する長尺形状である。テープ貼付装置1は、フレーム2を備え、図中のX部を拡大して示すようにフレーム2内にロボット装置10とハンド装置50を備えている。ロボット装置10は、アーム部材11を介してハンド装置50を上下左右前後方向に移動させることができる。
次に、ハンド装置50について図2乃至図6を参照しつつ説明する。図2はテープ101を吸着するハンド装置50の斜視図である。図3はテープ101を吸着するハンド装置50の三面図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図、図3(C)は底面図である。図4(A)、(B)はそれぞれハンド装置の主要部の斜視図である。図5はハンド装置50の主要部の三面図であり、図5(A)は背面図であり、図5(B)は平面図であり、図5(C)は正面図である。図6は空気導入軸55を通じて空気貯留室55dに空気を導入する様子を模式的に示す説明図である。
ハンド装置50は、吸着孔72が開口し、すなわち、吸着孔72の一端が露出し、テープ101を吸着する吸着面Fを備える吸着パッド70と、この吸着パッド70を吸着面Fの裏面側から押し広げて吸着面Fを拡張する拡張機構を備える。吸着パッド70は環状であり、これにより、円弧状部を有している。拡張機構は、具体的に、吸着パッド70の環状(円弧状部)の内側に周方向に沿って並べられ、それぞれ環状の径方向に移動可能に配置された複数の吸着ブロック60を含む。第1実施形態における吸着ブロック60は、移動体の一例である。吸着ブロック60は、後に詳説するように、中空の空気導入軸55の周囲に配置される。そして、吸着ブロック60は、空気導入軸55内、具体的には、空気導入軸55内に設けられた空気貯留室55d内に開口し、空気導入軸55に導入された空気が導入される空気導入筒部60bを備える。吸着ブロック60は、空気導入軸55から放射状に広がるように配置されており、第1実施形態のハンド装置50では、8個の吸着ブロック60が配置されている。なお、吸着ブロック60の数は、8個に限定されず、他の個数であってもよい。
図6を参照すると、ハンド装置50は、空気導入軸55を備える。空気導入軸55は、空気導入ポート55aを備えるとともに、先端側にフランジ部55bを備える。また、空気導入軸55の基端側には駆動軸54が接続されている。駆動軸54は、ベアリング部52が設けられた軸受部51によって回転自在に支持されている。ハンド装置50は、ホルダ部53に設けられたロック部材53aを備える。ロック部材53aは、駆動軸54を両側から挟持することで駆動軸54の回転を停止させることができる。空気導入軸55の内部には、空気導入ポート55aから導入された空気が流通する空気通路55cと、この空気通路55cと連通する空気貯留室55dが設けられている。空気貯留室の外周壁には、外部に連通する保持孔55d1が設けられている。保持孔55d1は、円周上に等間隔で8箇所に設けられている。この保持孔55d1に吸着ブロック60が備える空気導入筒部60bが摺動自在に差し込まれることにより、8個の吸着ブロック60は空気導入軸55の周囲に配置されている。各吸着ブロック60は、空気導入筒部60bが保持孔55d1に対し摺動することによって環状の吸着パッド70の径方向に移動する。
ここで、個々の吸着ブロック60について図7、図8を参照しつつ説明する。図7(A)、(B)はそれぞれ吸着ブロック60の斜視図である。図8は吸着ブロック60の三面図であり、図8(A)は正面図であり、図8(B)は平面図であり、図8(C)は背面図である。第1実施形態の吸着ブロック60は、樹脂製であるが、金属製、その他の材質であってもよい。吸着ブロック60は、正面側又は背面側から見たときに扇形状を呈する。そして、吸着ブロック60は、背面側に吸着ポート60aを備える。吸着ポート60aは、扇形状の外周側面に開口する吸着空気通路61に連通している。この吸着空気通路61は、吸着パッド70が備える吸着孔72と連通することとなる。吸着ブロック60には、上述した空気導入筒部60bが設けられている。この空気導入筒部60bは、扇形状の内周側面に設けられている。空気導入筒部60bは、有底の筒状部材であり、解放側が露出した状態で設けられている。このように、空気導入筒部60bは、有底であることから、吸着空気通路61とは分離した状態で設けられている。吸着ブロック60の扇形状の外周側面には、一対の厚み方向壁部60c1と一対の周方向壁部60c2が設けられている。厚み方向壁部60c1及び周方向壁部60c2は、扇形状の外周側面に嵌め合い凹部60cを形成している。吸着空気通路61は、この嵌め合い凹部60c内に開口している。
つぎに、吸着パッド70について図9、図10を参照しつつ説明する。図9は環状の吸着パッド70の斜視図である。図10(A)は吸着パッド70の側面図であり、図10(B)は吸着パッド70の正面図である。吸着パッド70は、切れ目のない環状を備える。従って、360°に相当する円弧状部を有する。吸着パッド70の幅及び直径はテープ101の寸法に応じて決められている。吸着パッド70は、伸縮性を有するゴム製である。ここで、吸着パッド70の材料は、第1実施形態におけるテープ101の貼付対象物が基板102であることを考慮して静電対策用の材料が用いられている。吸着パッド70の外周側面は、テープ101を吸着する吸着面Fとなっている。吸着パッド70は、内周側面、すなわち、吸着面Fの裏面側に8個の嵌め合い凸部71を備える。そして、この嵌め合い凸部71に内外を貫通する吸着孔72が設けられている。このため、複数の吸着孔72が集まった領域が形成されている。吸着孔72が集まった領域の間には、伸展部73が形成されている。すなわち、吸着パッド70には、周方向に沿って、吸着孔72が集まった領域と伸展部73が交互に配置されている。伸展部73は、吸着パッド70が径方向に押し広げられたときに主として伸展する部分である。この伸展部73は、内周側に配置される吸着ブロック60が備える周方向壁部60c2の位置に対応する。
このような吸着ブロック60及び吸着パッド70は、図4乃至図5に明確に示されるように、吸着パッド70の内側に吸着ブロック60が配置されて組み立てられる。この際、吸着パッド70と吸着ブロック60とは、凹凸、すなわち、嵌め合い凹部60cと嵌め合い凸部71とが嵌合する。このように、凹凸が嵌合することにより、吸着ブロック60の脱落が抑制されるとともに、吸着に供する空気の漏れが抑制される。なお、吸着ブロック60は、空気導入筒部60bが保持孔55d1に挿入されていること、フランジ部55bに抑えられていることによっても脱落が抑制されている。
吸着ブロック60は、図11に示すように空気貯留室55d内に空気が導入され、その空気が空気導入筒部60bに入り込むことによって径方向外側に移動する。各吸着ブロック60が径方向外側に移動すると吸着パッド70が周方向に伸展する。これにより、吸着面Fに吸着されたテープが周方向に引っ張られ、撓みや吸着孔72に吸われることによって生じやすい凹みが解消される。
つぎに、図12を参照してテープ貼付装置1の機能ブロック図について説明する。テープ貼付装置1は、制御部3を備える。制御部3は、ロボットコントローラ部3aとハンド装置コントローラ部3bを備える。ロボットコントローラ部3aは、ロボット10の動作を制御する。ハンド装置コントローラ部3bは、ハンド装置50の動作を制御する。ハンド装置コントローラ部3bは、図13に示すように2つのソレノイドバルブポート3b1と8つのエジェクタポート3b2を備える。2つのソレノイドポート2b1のうち、一方は、空気導入ポート55aに繋がれ、空気導入軸55内へ空気を導入する。他方は、ロック部材53aに繋がれ、ロック部材53aを動作させる。8つのエジェクタポート3b2は、それぞれ吸着ブロック60が備える吸着ポート60aに繋がれ、テープ101を吸着する際に真空引きを行う。
このようなテープ貼付装置1におけるハンド装置50の動作につき、図14を参照しつつ説明する。図14はハンド装置50が作動する様子を示す模式図であり、図14(A−1)は空気導入軸55に空気が導入されていない状態を示し、図14(A−2)はテープに撓みが生じている様子を示している。図14(B−1)は空気導入軸55に空気が導入された状態を示し、図14(B−2)はテープの撓みが解消する様子を示す説明図である。図14(A−1)に示すように吸着ブロック60が内側、すなわち、空気導入軸55に当接するような位置にある場合には、図14(A−2)に示すように吸着パッド70に吸着されたテープ101aに撓み101aが生じることがある。このような状態から図14(B−1)に示すように各吸着ブロック60が径方向外側に移動し、吸着パッド70を吸着面Fの裏面側から押し広げると吸着面Fが拡張する。この結果、図14(B−2)に示すようにテープ101が周方向に引っ張られ、撓み101aが解消する。このとき、撓み101aだけでなく、吸着孔72に吸われることによって生じる凹みも解消される。
図15は、比較例のハンド装置150を示す斜視図である。比較例のハンド装置150は、実施形態のハンド装置50と異なり、環状の吸着ブロック160を備える。ハンド装置150は、吸着ブロック160の外周側に環状の吸着パッド170を備える点で、第1実施形態のハンド装置50と共通する。しかしながら、吸着ブロック160が分割されておらず、吸着ブロック160は径方向外側に移動することができない。このため、吸着パッド170は周方向に伸展することができず、その結果、吸着パッド170が吸着したテープに生じる撓みや凹みを解消することができない。これに対し、第1実施形態のハンド装置50であれば、上述のように吸着パッドに吸着して剥離したテープにおける撓みや凹みを抑制することができる。
次に、図16乃至図18を参照しつつ第1実施形態のテープ貼付装置1の動作について説明する。図16は第1実施形態のテープ貼付装置1の動作の一例を示すフロー図である。図17(A)〜(E)は第1実施形態のテープ貼付装置が台紙からテープを剥離する工程を時系列的に示す説明図である。図18(A)〜(F)は第1実施形態のテープ貼付装置1が貼付対象物である基板102にテープを貼付する工程を時系列的に示す説明図である。テープ貼付装置1は、あらかじめ準備されたプログラムに従って、主として制御部3によって実行される。
まず、ステップS1では、ロボット装置10が、テープ101が貼付された状態の台紙100が設置された剥離台上空までハンド装置50を移動させる(図17(A))。そして、ステップS2において、ロボット装置10は、ハンド装置50を吸着位置高さまで下降させる。そして、各吸着ブロック60が備える吸着ポート60aに接続されたエジェクタポート3b2を作動させて吸着動作を開始する。また、ロック部材53aを駆動するソレノイドポート3b1を停止させて駆動軸54を回転可能に開放する(図17(B))。ステップS2に引き続き行われるステップS3では、ロボット装置10によりハンド装置50を移動させ、吸着パッド70を回転させながら台紙100上のテープ101を吸着パッド70の吸着面Fに吸着させて巻き取る(図17(C))。ステップS3に引き続き行われるステップS4では、ロボット装置10は、ハンド装置50をテープエンドまで移動させ、その後、ロック部材53aを駆動するソレノイドポート3b1を稼働させて駆動軸54を固定する(図17(D))。次いで、ステップS5では、ロボット装置10は、ハンド装置50を上空へ移動させる。これにより、テープのピックアップが完了する(図17(E))。
ステップS5に引き続き行われるステップS6では、ロボット装置10は、ハンド装置50を貼付位置上空まで移動させる(図18(A))。そして、ステップS7において、空気導入ポート55aへ繋がれたソレノイドポート3b1を稼働させて空気導入軸55へ空気を導入する(図18(B))。これにより、各吸着ブロック60は、径方向外側に移動し、吸着パッド70を周方向に伸展させ、吸着面Fを拡張する。この結果、吸着面Fに吸着されたテープ101に生じた撓みや凹みを解消する。
ステップS7に引き続き行われるステップS8では、ロボット装置10は、ハンド装置50を貼付高さ、すなわち、テープ101が貼付対象物である基板102に接触する位置まで下降させる。そして、ロック部材53aを駆動するソレノイドポート3b1を停止させて駆動軸54を回転可能に開放する。また、このとき、貼付スタート位置となる吸着ブロック60が備える吸着ポート60aに接続されたエジェクタポート3b2を停止作動させて吸着を停止する。これにより、貼付動作初期における位置づれを抑制することができる(図18(C))。そして、ステップS9において、ロボット装置10は、ハンド装置50を移動させ(図18(D))、ステップS10においてハンド装置50を貼付完了位置まで移動させる。ステップS10では、さらに、ロック部材53aを駆動するソレノイドポート3b1を稼働させて駆動軸54を固定し、すべての吸着ブロック60の吸着を停止する(図18(E))。ステップS10において駆動軸54を固定するのは、テープ101のずれを抑制する為である。すなわち、吸着パッド70が回転し、テープ101の位置がずれることを抑制する為である。
ステップS10に引き続き行われるステップS11では、ハンド装置50を上空へ移動させる(図18(F))。これにより、吸着パッド70が回転し、吸着面Fに吸着したテープ101を貼付対象物である基板102に貼付することができる。なお、ステップS11では、次回の動作に備えて、空気導入軸55への空気の導入を停止、吸着ブロック60を空気導入軸55側へ復帰させておく。吸着ブロック60は、弾性を有するゴム製の吸着パッド70を備えているので、空気導入軸55への空気の導入が停止されると、自動的に元位置へ復帰することができる。以上で、テープ貼付装置1の一連の動作が完了する。なお、各工程の順序は適宜変更することができる。
第1実施形態では、空気導入軸55に導入された共通する空気の力を利用して各吸着ブロック60を径方向外側に移動させているので、各吸着ブロック60を均等に移動させることができる。また、保持孔55d1に挿入された空気導入筒部60dがガイドとなるので、スムーズに移動することができ、吸着パッド70を歪みなく拡大することができる。
なお、第1実施形態では、吸着ブロック60側に嵌め合い凹部60cを設け、吸着パッド70側に嵌め合い凸部71を設けているが、凹凸の関係を入れ替えてもよい。
(第2実施形態)
つぎに、図19乃至図21を参照しつつ、第2実施形態のハンド装置250について説明する。ハンド装置250は、第1実施形態のハンド装置50に代えて、テープ貼付装置1に搭載することができる。図19は第2実施形態のハンド装置250の斜視図である。図20は第2実施形態のハンド装置250の三面図であり、図20(A)は平面図であり、図20(B)は正面図であり、図20(C)は側面図である。図21(A)はハンド装置250の空気導入軸255に空気が導入されていない状態を示す説明図であり、図21(B)はハンド装置250の空気導入軸255に空気が導入されている状態を示す説明図である。
第2実施形態のハンド装置250が第1実施形態のハンド装置50と異なるのは、吸着パッドの形状である。すなわち、第1実施形態では、環状の吸着パッド70が採用されていたが、第2実施形態では、半円形の吸着パッド270が採用され、これにより、吸着パッド270は、円弧状部を備えている。このように、第1実施形態と第2実施形態とでは、吸着パッドの形状が異なるが、その他の基本的な構成は、両者は共通する。
吸着パッド270は、吸着パッド70と同様に吸着孔272と伸展部273を備える。また、空気導入軸255は、空気導入ポート255aを備える。第2実施形態では、4個の吸着ブロック260が半円形に並べられている。吸着ブロック260自体は、空気導入ポート260aを備える点も吸着ブロック60とほぼ共通しているが、空気導入筒部260bの形状が異なっている。図21(B)
を参照すると、空気導入筒部260bの露出端部には鍔部260b1が設けられている。そして、鍔部260b1と空気貯留室255dの内周壁との間にバネ部材262が介装されている。このバネ部材262は、空気導入筒部260bを介して吸着ブロック260を中心側に付勢している。これは、第1実施形態とことなり、半円形の吸着パッド270が採用されていることに鑑み、吸着ブロック260をスムーズに空気導入軸255側に復帰させるために採られた措置である。
このように、吸着パッド270の形状は、円形すなわち、環状に限定されるものでなく、他の形状を採用することもできる。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態について、図22を参照しつつ説明する。図22は第3実施形態のハンド装置の主要部を示す説明図である。第3実施形態は、第1実施形態、第2実施形態とは拡張機構が異なる。すなわち、第1実施形態、第2実施形態では、空気の力で吸着ブロック60、260を径方向外側に移動させていた。これに対し、第3実施形態では、テーパ軸部材350を用いて各吸着ブロック360を径方向外側に移動させる。テーパ軸部材350は、基端側350bの直径が先端部350aの直径よりも大きい寸法を有する。このようなテーパ軸部材350を周方向に沿って並べられた吸着ブロック360の中心部へ押し込むと、吸着ブロック360は、それぞれ径方向外側に押し出される。これにより、吸着ブロック360の周囲に配置された吸着パッド370が周方向に広がる。この結果、第1実施形態や第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 テープ貼付装置
2 フレーム
10 ロボット装置
50、250 ハンド装置
53a ロック部材
54 駆動軸
55、255 空気導入軸
55d 空気貯留室
55d1 保持孔
60、260、360 吸着ブロック(移動体)
60c 嵌め合い凹部
61 吸着空気通路
70、270、370 吸着パッド
F 吸着面
71 嵌め合い凸部
72、272 吸着孔
73、273 伸展部
100 台紙
101 テープ
101a 気泡
102 基板(貼付対象物)
350 テーパ軸部材

Claims (7)

  1. 台紙上の長尺形状のテープを剥離するとともに、剥離した前記テープを貼付対象物に貼付するハンド装置を備えるテープ貼付装置であって、
    前記ハンド装置は、円弧状部を有し、吸着孔の一端が露出して前記テープを吸着する吸着面を前記円弧状部の外周側面に備える吸着パッドと、前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げて前記吸着面を拡張する拡張機構と、を備えるテープ貼付装置。
  2. 前記拡張機構は、前記吸着パッドの前記円弧状部の内側に周方向に沿って並べられ、それぞれ前記円弧状部の径方向に移動可能に配置された複数の移動体を含む請求項1に記載のテープ貼付装置。
  3. 前記移動体は、中空の空気導入軸の周囲に配置され、前記空気導入軸内に開口し、前記空気導入軸に導入された空気が導入される空気導入筒部を備える請求項2に記載のテープ貼付装置。
  4. 前記移動体は、前記吸着パッドが備える吸着孔と連通する吸着空気通路を備える請求項2又は3に記載のテープ貼付装置。
  5. 前記吸着パッドと前記移動体とは、凹凸によって嵌合した請求項2又は3に記載のテープ貼付装置。
  6. 台紙上の長尺形状のテープを剥離するとともに、剥離した前記テープを貼付対象物に貼付するハンド装置であって、円弧状部を有し、吸着孔の一端が露出して前記テープを吸着する吸着面を前記円弧状部の外周側面に備える吸着パッドと、前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げて前記吸着面を拡張する拡張機構と、を備えるハンド装置。
  7. 吸着パッドが有する円弧状部の外周側面に備えられ、吸着孔の一端が露出した吸着面に台紙上の長尺形状のテープを吸着させて巻き取る工程と、
    前記吸着パッドを前記吸着面の裏面側から前記円弧状部の径方向外側に押し広げ、前記吸着面を拡張させて吸着している前記テープを引っ張る工程と、
    前記吸着面に吸着したテープを貼付対象物に貼付する工程と、
    を含むテープ貼付方法。
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