JP5644611B2 - 吸着ハンド及びシール貼付装置 - Google Patents

吸着ハンド及びシール貼付装置 Download PDF

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Description

本発明は、台紙上に貼り付けられたシールを吸着して台紙から剥がし、吸着したシールをワークに貼り付ける吸着ハンド及びシール貼付装置に関する。
従来、台紙上に並べて貼り付けられたシールを吸着して台紙から剥がし、製品などの所定の位置にシールを貼り付ける装置が知られている。
例えば、円弧状の吸着面でシールを吸着し、吸着盤本体の回転に伴ってシールを製品に貼り付ける貼付装置が知られている。この貼付装置では、円弧状の吸着面に複数の吸引孔が設けられている。
また、台紙上に連続して並列された細長いシールを1枚ずつ剥離させ、ワークの所定位置に貼り付ける貼付装置が知られている。この貼付装置では、円弧状の吸着面に複数の細孔が設けられている。1つの吸引系統が複数の細孔を含み、各吸引系統は個別に吸引動作をすることができる。
特開2009−179386号公報 特開2006−264723号公報
シールをワークの所定の位置に貼り付ける際、シールを貼り付ける位置の精度を高めるためには、台紙からシールを確実に剥離することが望ましい。円弧状の吸着面にシールを吸着させる場合、特に、吸着面がシールと最初に接触する際に確実にシールを剥離することが望ましい。
しかしながら、円弧状の吸着面に複数の吸引孔が設けられている貼付装置を用いてシールを吸引する場合、吸着面がシールと最初に接触する際にシールと接触していない吸引孔からも空気を吸引してしまうため、吸引力が不足することがある。そのため、吸着面がシールと最初に接触する際にシールを剥離できない場合がある。
一方、複数の吸引系統が個別に吸引動作を行うことができる貼付装置によれば、シールと接触していない部分の吸引孔の吸引動作を停止することにより、シールを確実に剥離することが可能となる。しかしながら、複数の吸引系統を個別に制御するため、装置構成が複雑となる。
そこで、簡易な構成で従来よりも確実にシールを剥離することができる吸着ハンド及びシール貼付装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、シール部材を吸引する吸着ハンドであって、第1吸引口と第2吸引口とが設けられ、前記シール部材を吸着させるための円弧状の吸着面と、第1吸引口を吸引路に連通させる第1連通路と、第2吸引口を前記吸引路に連通させる第2連通路と、第1吸引口が前記シール部材と接触し第2吸引口が前記シール部材と接触していない状態において第2連通路を閉じ、第2吸引口が前記シール部材と接触している状態において第2連通路を開く弁と、を備えることを特徴とする吸着ハンドを提供する。
第2の観点では、上記吸着ハンドを備えるシール貼付装置を提供することを目的とする。
開示の吸着ハンド及びシール貼付装置によれば、簡易な構成で従来よりも確実にシールを剥離することができる。
シール貼付装置の一例を示す全体構成図である。 吸着ハンドの一例を示す斜視図である。 第1の実施形態の吸着ハンドの断面図である。 吸着ハンドの内部を示す斜視図である。 (a)は、吸着ハンドがシールを吸引し始める状態の断面図であり、(b)は、吸着ハンドがシールを吸引する途中の状態の断面図であり、(c)は、吸着ハンドがシールを完全に吸引した状態の断面図である。 (a)は、吸着ハンドがワークにシールを貼り付け始める状態の断面図であり、(b)は、吸着ハンドがワークにシールを貼り付ける途中の状態の断面図であり、(c)は、吸着ハンドがワークにシールを完全に貼り付けた状態の断面図である。 第1の実施形態の弁の形状を説明する断面図である。 (a)は、第2の実施形態の吸着ハンドの断面図であり、(b)は、第2の実施形態の吸着ハンドを回転させた状態の断面図である。
<第1の実施形態>
まず、図1を参照して、本実施形態のシール貼付装置10について説明する。図1は、本実施形態のシール貼付装置10の一例を示す全体構成図である。図1は、搬送機構60によって移動させられる台紙の上に剥離可能な状態で貼り付けられたシールSを吸着ハンド20が吸引し、台紙から剥がす状態を示すものである。図1に示されるように、シール貼付装置10は、吸着ハンド20と、搬送機構60と、移動装置70と、吸引装置80と、を備える。
搬送機構60は、剥離可能な状態で上面にシールSが貼り付けられた台紙を例えば一定速度で、折り返し部62において折り返しながら、図1に矢印で示される方向に移動させる。つまり、シールSは、搬送機構60により移動させられる台紙の側がシールSの粘着面となるようにして搬送される。図1には1枚のシールSのみが示されているが、複数枚のシールSが等間隔で搬送されてもよい。
吸着ハンド20は、搬送機構60によって搬送される台紙上のシールSを吸引して、シールSを台紙から剥離する。吸着ハンド20の詳細な構成については後述する。
移動装置70は、図示しない駆動機構を備え、吸着ハンド20を水平方向、鉛直方向に移動させることができる。また、移動装置70は、吸着ハンド20の吸着面がシールSに順次接するように、節点72を支点として回転方向Tの方向に吸着ハンド20を回転させることができる。移動装置70は、例えば、ロボットアームである。
吸引装置80は、吸着ハンド20と接続されている。吸引装置80は、吸着ハンド20の内部の空気を吸引し、シールSを吸着ハンド20に吸着させることができる。吸引装置80は、例えば、真空発生機である。
ここで、図2を参照して、吸着ハンド20の形状を説明する。図2は、本実施形態の吸着ハンド20の一例を示す斜視図である。図2に示されるように、吸着ハンド20は、円弧状の吸着面22を備える。また、円弧状の吸着面22には、第1吸引口24と第2吸引口26とが形成されている。第1吸引口24は、円弧状の吸着面22の一端側(図2の左側)に形成され、第2吸引口26は、吸着面22の他端側(図2の右側)に形成されている。
なお、図2に示される例では、第1吸引口24、第2吸引口26はそれぞれ3つずつ形成されているが、第1吸引口24、第2吸引口26の数は特に限定されるものではない。
次に、図3を参照して、吸着ハンド20の内部の構造を説明する。図3は、円弧状の吸着面22に沿った吸着ハンド20の断面図である。図3に示されるように、吸着ハンド20は、内部に第1中空部28と、第2中空部30と、連通路32と、吸引路38と、弁40と、を備える。
第1中空部28は、吸着ハンド20の中心軸Xに対して、第1吸引口24が形成される側(図3の左側)に形成されている。また、第1中空部28は、第1吸引口24と連通している。
第2中空部30は、吸着ハンド20の中心軸Xに対して、第2吸引口26が形成される側(図3の右側)に形成されている。また、第2中空部30は、第2吸引口26と連通している。
連通路32は、第1連通口34を介して第1中空部28と連通している。また、連通路32は、第2連通口36を介して第2中空部30と連通している。
吸引路38は連通路32と連通している。また、吸引路38は、吸引装置80と接続されている。吸引路38、連通路32を介して、第1中空部28及び第2中空部30の内部の空気は吸引装置80により吸引されるため、第1吸引口24、第2吸引口26において吸引力が生じる。
弁40は、第2中空部30の内部において第2連通口36が設けられる面を覆うように設けられている。図3に示される例では、弁40は上端部をピン42(固定部材)で固定され、図1に示した回転方向Tの方向の吸着ハンド20の回転に伴い、弁40は図3に矢印で示される方向に、ピン42を支点として回転する。
第2連通口36が設けられている面に弁40が接触することにより、第2連通口36は弁40によって閉塞し、閉じた状態となる。また、図3に矢印で示される方向に弁40が回転することにより、第2連通口36は開いた状態となる。
また、第2連通口36が設けられる面には、凹部44が形成されている。凹部44は第2連通口36の下側に形成され、弁40によって閉塞しうる。
ここで、図4を参照して、第2連通口36、弁40、凹部44の位置関係について説明する。図4は、第2中空部30の側から見た吸着ハンド20の内部を示す斜視図である。図4は、弁40が第2連通口36を閉塞させた状態を示す。
弁40の幅(ピン42と平行な方向の長さ)が第2連通口36の直径より長く、第2連通口36を閉塞させることができるものであれば、弁40の幅は特に限定されるものではない。
また、凹部44の幅は第2連通口36よりも長いことが好ましい。凹部44の幅を長くすることにより、後述するように、第2連通口36の実効的な面積を小さくすることができるためである。図4に示される例では、凹部44の幅は弁40の幅と等しい。
次に、図5を参照して、本実施形態の吸着ハンド20がシールSを吸引する際の動作について説明する。図5(a)は、吸着ハンド20がシールSを吸引し始める状態の断面図である。図5(b)は、吸着ハンド20がシールSを吸引する途中の断面図である。図5(c)は、吸着ハンド20がシールSを完全に吸引した状態の断面図である。
図5(a)に示されるように、搬送機構60により搬送される台紙上のシールSの先端が折り返し部62に達すると、シールSの剛性により先端が台紙から剥離されて直進する。シールSのうち折り返し部62を越えた部分が第1吸引口24と接触するように、移動装置70は、吸着ハンド20を移動させる。この際、弁40の自重により第2連通口36が閉じた状態となる。そのため、吸引装置80の吸引動作により、第1連通口34、第1中空部28を介して第1吸引口24には吸引力が生じるが、第2吸引口26には吸引力が生じない。
この際、第1吸引口24に吸引力が生じ、第2吸引口26には吸引力が生じないような状態であれば、第1吸引口24と第2吸引口26との位置関係は特に限定されるものではないが、第1吸引口24が吸着面22の端部に形成され、第2吸引口26が吸着面22の他の端部に形成されることにより、より安定してシールSを剥離することができる。
円弧状の吸着面22に沿って吸着ハンド20を時計回りに回転させ、図5(b)に示されるように吸着ハンド20の中心軸Xが鉛直方向に達した際、第2連通口36を介して弁40が吸引されるため、弁40により第2連通口36は閉じた状態のままである。そのため、第1吸引口24には吸引力が生じているが、第2吸引口26には吸引力が生じていない。
円弧状の吸着面22に沿って吸着ハンド20を更に時計回りに回転させ、図5(c)に示されるように、シールSが第2吸引口26と接触するように、移動装置70は吸着ハンド20を移動させる。この際、弁40がピン42を支点として反時計回りに回転し、第2連通口36が開いた状態となる。そのため、吸引装置80の吸引動作により、第1連通口34、第1中空部28を介して第1吸引口24に吸引力が生じ、また、第2連通口36、第2中空部30を介して第2吸引口26にも吸引力が生じる。第1吸引口24及び第2吸引口26からの吸引力により、シールSは、既に吸着面22に吸着されている部分についてはその吸着が維持され、台紙に貼り付いていた部分については台紙から剥離される。
本実施形態の吸着ハンド20によれば、図5(a)や図5(b)に示されるように、第1吸引口24がシールSと接触し、第2吸引口26がシールSと接触していない状態において、弁40により第2連通口36は閉じた状態となっている。そのため、吸引装置80による吸引力が第2吸引口26には生じずに第1吸引口24に生じるため、シールSの先端部分を第1吸引口24が吸引する際の吸引力を高めることができる。
また、図5(c)に示されるように、吸着ハンド20を回転させることにより、第1吸引口24だけでなく第2吸引口26にも吸引力を生じさせることができる。
そのため、簡易な構成で従来よりも確実にシールSを剥離することが可能となる。
次に、本実施形態の吸着ハンド20が吸引したシールSをワーク90に貼り付ける際の動作について説明する。図5(c)に示されるように吸着ハンド20が台紙からシールSを剥離した後、移動装置70はシールSを貼り付けるワーク90の上方に吸着ハンド20を移動させる。図6(a)は、吸着ハンド20がワーク90にシールSを貼り付け始める状態の断面図である。図6(b)は、吸着ハンド20がワーク90にシールSを貼り付ける途中の状態の断面図である。図6(c)は、吸着ハンド20がワーク90にシールSを完全に貼り付けた状態の断面図である。
図6(a)に示されるように、第2吸引口26がシールSを吸引している側がワーク90と接触するように、移動装置70は吸着ハンド20を移動させる。この際、第2連通口36は開いた状態となっており、第2吸引口26には吸引力が生じている。なお、シールSがワーク90に粘着する粘着力は第2吸引口26に生じる吸引力よりも大きい。
続いて、円弧状の吸着面22に沿って吸着ハンド20を反時計回りに回転させ、図6(b)に示されるように吸着ハンド20の中心軸Xが鉛直方向に達した際に、弁40により第2連通口36は閉じた状態となる。そのため、第1吸引口24には吸引力が生じているが、第2吸引口26には吸引力が生じていない。
円弧状の吸着面22に沿って吸着ハンド20を更に反時計回りに回転させ、図6(c)に示されるように、シールSがワーク90に完全に貼り付けられるように、移動装置70は吸着ハンド20を移動させる。
このようにして、吸着ハンド20が吸引したシールSは、ワーク90に貼り付けられる。
シールSがワーク90に貼り付けられた後、移動装置70は搬送機構60の上方に吸着ハンド20を移動させ、図5を参照して説明したように、再び吸着ハンド20がシールSを吸引するように、移動装置70が吸着ハンド20を移動させる。以後、図5を参照して説明したシールSの剥離動作と、図6を参照して説明したシールSの貼付動作を繰り返す。
なお、本実施形態では、シールSの剥離動作とシールSの貼付動作を行う際、吸引装置80は吸引路38を介して吸引動作を続けている。しかしながら、シールSの粘着力が弱い場合は、図6(c)に示される状態において、第1吸引口24からの吸引力が強くなり、シールSがワーク90に貼り付きにくくなる場合もあり得る。その場合、図6(c)に示されるようにシールSがワーク90に完全に貼り付けられた状態で、吸引装置80が吸引動作を停止することが好ましい。吸引装置80が吸引動作を停止することにより、シールSの粘着力が弱い場合においても、シールSをワーク90に容易に貼り付けることが可能となる。
また、本実施形態の吸引装置80は、シールSの剥離動作と貼付動作に限定されるものではなく、ラベルを剥離、貼付する際にも同様に適用することができる。
また、図5(c)においては、シールSが第2吸引口26と接触する状態において、弁40がピン42を支点として回転し、第2連通口36が開いた状態となる例について説明したが、第2連通口36に生じる吸引力のモーメントよりも弁40に作用する重力によるモーメントの方が大きくなることにより、第2連通口36が開いた状態となる。以下、図7を参照して、第2連通口36に生じる吸引力のモーメントと弁40に作用する重力によるモーメントについて説明する。
図7は、本実施形態の弁40の形状を説明する断面図である。図7において、吸着ハンド20の中心軸Xは鉛直方向に対して角度θだけ傾斜している。ここで、第2連通口36の面積をsとし、第2連通口36に作用する単位面積当たりの吸引力をpとすると、第2連通口36に生じる吸引力fは、s×pとなる。
また、弁40の重心Gに作用する重力をWとすると、重力Wのうち弁40の法線方向成分Fは、W×sinθとなる。
ピン42から弁40の重心Gまでの距離をL、ピン42から第2連通口36までの距離をLとする。このとき、ピン42に対する重力WのモーメントはF×Lとなり、ピン42に対する第2連通口36の吸引力のモーメントは、f×Lとなる。
したがって、ピン42に対する第2連通口36の吸引力のモーメントよりも、ピン42に対する重力Wのモーメントが大きい場合、すなわち、f×L<F×Lの条件が満たされる場合、吸着ハンド20の中心軸Xが鉛直方向に対して角度θだけ傾斜した状態で、第2連通口36が開いた状態となる。これは、ピン42から弁40の重心Gまでの距離Lが長くなるように、また、ピン42から第2連通口36までの距離Lが短くなるようにすることで、吸着ハンド20を回転させた際に第2連通口36が開いた状態となりやすいことを意味する。
なお、凹部44が形成されていない場合、第2連通口36が形成される面や弁40の材質などの条件によって、f×L<F×Lの条件が満たされているにも関わらず、第2連通口36が弁40により閉じたままの状態となることがある。これは、第2連通口36が弁40によって強く閉じられている場合に、第2連通口36の実効的な面積が実際の面積sよりも大きくなる場合があるためである。
これに対して、本実施形態では、第2連通口36が設けられる面に凹部44が形成されることにより、第2連通口36の実効的な面積が大きくなるのを抑制することができる。これは、凹部44が形成される部分では、弁40と凹部44の底との間に空間が形成されるため、この部分に吸引力が生じるのを抑制することができるためである。
以上説明したように、本実施形態の吸着ハンド20は、第2中空部30に設けられた弁40が吸着ハンド20の回転に伴い第2連通口36を開いたり閉じたりすることができるため、簡易な構成で従来よりも確実にシールSを剥離することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の吸着ハンド20について説明する。本実施形態の吸着ハンド20の基本的な構成は、図3を参照して説明した第1の実施形態と同様である。本実施形態の吸着ハンド20は、弁40の構成が第1の実施形態とは異なる。以下、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、第1の実施形態とは構成が異なる弁40の構成について、図8を参照して説明する。
図8(a)は、本実施形態の吸着ハンド20の断面図である。図8(b)は、本実施形態の吸着ハンド20を回転させた状態の断面図である。図8(a)に示されるように、本実施形態では、第2中空部30にボールスプライン軸46(支持部材)が設けられている。ボールスプライン軸46は、弁40が直線状に移動することができるように、弁40を支持する。
図8(b)に示されるように、第2吸引口26がシールSと接触するように吸着ハンド20を回転させると、弁40が自重でボールスプライン軸46に沿って移動し、第2連通口36が開いた状態となる。
吸着ハンド20の中心軸Xが鉛直方向に対して角度θだけ傾斜している場合、第2連通口36に生じる吸引力fよりも弁40に作用する重力Wのうちボールスプライン軸46の方向に沿った成分Fの方が大きければ、第2連通口36は開いた状態となる。これは、弁40の質量を大きくすることで、吸着ハンド20を回転させた際に第2連通口36が開いた状態となりやすいことを意味する。
本実施形態のように、吸着ハンド20の回転に伴い、直線状に移動する弁40により第2連通口36を開閉する形態においても、簡易な構成で従来よりも確実にシールSを剥離することができる。
以上、本発明の吸着ハンド、及び、シール貼付装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
特に、第1吸引口24がシールSと接触し第2吸引口26がシールSと接触していない状態において、第2連通口36が閉じた状態となり、かつ、第2吸引口26がシールSと接触している状態において、第2連通口36が開いた状態となるものであれば、弁40の形状は上述した実施形態以外の形状とすることができる。
(付記)
なお、本発明は、以下の付記に記載されるように構成することができる。
(付記1)
シール部材を吸引する吸着ハンドであって、
第1吸引口と第2吸引口とが設けられ、前記シール部材を吸着させるための円弧状の吸着面と、
第1吸引口を吸引路に連通させる第1連通路と、
第2吸引口を前記吸引路に連通させる第2連通路と、
第1吸引口が前記シール部材と接触し第2吸引口が前記シール部材と接触していない状態において第2連通路を閉じ、第2吸引口が前記シール部材と接触している状態において第2連通路を開く弁と、
を備えることを特徴とする吸着ハンド。
(付記2)
前記弁の一端を固定する固定部材を備え、
前記弁は、前記固定部材を支点として回転することによって第2連通路を開閉する、付記1に記載の吸着ハンド。
(付記3)
直線状に可動な状態で前記弁を支持する支持部材を備え、
前記弁は、直線状に移動することによって第2連通路を開閉する、付記1に記載の吸着ハンド。
(付記4)
第2連通路が閉じた状態において前記弁が接触する内壁面には、凹部が形成されている、付記1乃至3のいずれかに記載の吸着ハンド。
(付記5)
シール部材を吸引してシール部材をワークに貼り付けるためのシール貼付装置であって、
第1吸引口と第2吸引口とが設けられ、前記シール部材を吸着させるための円弧状の吸着面と、第1吸引口を吸引路に連通させる第1連通路と、第2吸引口を前記吸引路に連通させる第2連通路と、第1吸引口が前記シール部材と接触し第2吸引口が前記シール部材と接触していない状態において第2連通路を閉じ、第2吸引口が前記シール部材と接触している状態において第2連通路を開く弁と、を備える吸着ハンドと、
前記吸引路を通して空気を吸引する吸引装置と、
円弧状の前記吸着面に沿って前記シール部材上で前記吸着ハンドを移動させる移動装置と、
を備えることを特徴とするシール貼付装置。
(付記6)
前記移動装置は、前記シール部材を吸引する際、第1吸引口が前記シール部材と接触した後に、第2吸引口が前記シール部材と接触するように、前記吸着ハンドを移動させる、付記5に記載のシール貼付装置。
10 シール貼付装置
20 吸着ハンド
22 吸着面
24 第1吸引口
26 第2吸引口
28 第1中空部
30 第2中空部
32 連通路
34 第1連通口
36 第2連通口
38 吸引路
40 弁
42 ピン
44 凹部
46 ボールスプライン軸
60 搬送機構
62 折り返し部
70 移動装置
72 節点
80 吸引装置
90 ワーク
S シール

Claims (5)

  1. シール部材を吸引する吸着ハンドであって、
    第1吸引口と第2吸引口とが設けられ、前記シール部材を吸着させるための円弧状の吸着面と、
    第1吸引口を吸引路に連通させる第1連通路と、
    第2吸引口を前記吸引路に連通させる第2連通路と、
    第1吸引口が前記シール部材と接触し第2吸引口が前記シール部材と接触していない状態において第2連通路を閉じ、第2吸引口が前記シール部材と接触している状態において第2連通路を開く弁と、
    を備えることを特徴とする吸着ハンド。
  2. 前記弁の一端を固定する固定部材を備え、
    前記弁は、前記固定部材を支点として回転することによって第2連通路を開閉する、請求項1に記載の吸着ハンド。
  3. 直線状に可動な状態で前記弁を支持する支持部材を備え、
    前記弁は、直線状に移動することによって第2連通路を開閉する、請求項1に記載の吸着ハンド。
  4. シール部材を吸引してシール部材をワークに貼り付けるためのシール貼付装置であって、
    第1吸引口と第2吸引口とが設けられ、前記シール部材を吸着させるための円弧状の吸着面と、第1吸引口を吸引路に連通させる第1連通路と、第2吸引口を前記吸引路に連通させる第2連通路と、第1吸引口が前記シール部材と接触し第2吸引口が前記シール部材と接触していない状態において第2連通路を閉じ、第2吸引口が前記シール部材と接触している状態において第2連通路を開く弁と、を備える吸着ハンドと、
    前記吸引路を通して空気を吸引する吸引装置と、
    円弧状の前記吸着面に沿って前記シール部材上で前記吸着ハンドを移動させる移動装置と、
    を備えることを特徴とするシール貼付装置。
  5. 前記移動装置は、前記シール部材を吸引する際、第1吸引口が前記シール部材と接触した後に、第2吸引口が前記シール部材と接触するように、前記吸着ハンドを移動させる、請求項4に記載のシール貼付装置。

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