JP6311281B2 - 複写帳票 - Google Patents
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Description
しかしながら郵送料金を考慮すると封書を用いずに葉書を用いたいというニーズがある。上記のような申し込みにおいては、個人情報や暗証番号など関係者以外の者に見られたくない秘密情報が存在する。このような秘密情報を葉書を利用して送付する場合には、前記秘密情報が表示された葉書の表示領域を隠蔽用紙片で覆い隠し、当該紙片を剥がさない限り前記情報を見ることが出来ないようにする策が講じられている。(例えば特許文献2参照)
第1の発明によれば、前記接着構造(20)は、第一用紙(30)と重なり合って複写帳票をなす第二用紙(60)との接着に寄与する。
切取り予定線が折畳み予定線((X)または(Y))を兼ねているので道具を用いずに二つ折りしやすい。
また、連接された三つの領域(a、b、c)からなる第一用紙(30)と第二用紙(60)とが前記中央の領域(b)の接着構造(20)ならびに前記線状の剥離可能な接着構造((80)または(90))によって接着させる構造としたことにより複写可能で、かつ、二種類の領域の何れかを選択して二つ折り葉書となる複写帳票を、効率よく、低コストで製造できる。
また、第二用紙(60)の表出面には記入領域が設けられているため記入後の第二用紙(60)をお客様控え用紙として保存できる。
さらに、第1の発明によれば、領域aまたは領域cの端辺に線状の剥離可能な接着構造((80)または(90))によって領域aまたは領域cに対応する第二用紙(60)と第一用紙(30)の端部内側が接着されている。そのため第二用紙(60)の端部が第一用紙(30)から捲り上がり両者が剥がれて分離するという懸念がなくなる。
さらに第一用紙(30)は連接する三つの領域(a、b、c)に区分され、中央の領域(b)に剥離可能な接着構造(20)が形成されているので、何れか二つの領域((a、b)または(b、c))を選択して分離し二つ折りすることで、二つ折りされた葉書となる。
この場合、線状の剥離可能な接着構造((80)または(90))は、切取り予定線を兼ねる折畳み予定線((X)または(Y))で二つ折りしたときに、剥離可能な接着構造どうしが重なるので、領域aと領域bまたは領域bと領域cとがより強固に接着可能となる。
第2の発明によれば、剥離層(70)があることで剥離可能な接着構造(20)が第二用紙(60)から剥がれやすくなる。さらに、第二用紙(60)に形成された発色剤層42の染料マイクロカプセルが破壊された場合に第一用紙(30)に染料が移行したり二つ折りされた葉書に複写されたりするのを剥離層(70)は抑止することができる。
第3の発明によれば、三つの領域(a、b、c)のうち接着構造(20)が形成されていない側の領域(aまたはc)を広くあるいは狭く設定することで葉書として機能する。
図1において、30は第一用紙、20は接着構造、40は複写構造、41は顕色剤層、42は発色剤層、51は葉書、52は葉書、60は第二用紙、70は剥離層、75はスプロケットホール、80は線状の剥離可能な接着構造、90は線状の剥離可能な接着構造、Xは切取り予定線を兼ねる折畳み予定線、Yは切取り予定線を兼ねる折畳み予定線、aは領域、bは領域、cは領域、sは断裁線を示している。
線状の剥離可能な接着構造80または90の幅は1mm〜5mmが好ましい。1mmより短いと第一用紙30と第二用紙60とが剥がれやすく、5mmより長いと第一用紙30と第二用紙60とが剥がれにくくなる。長さは葉書の縦方向と同じ長さでよい。線状の剥離可能な接着構造80または90の材質は、接着構造20と同じ材質とすることができる。勿論、異なっていてもよい。
複写構造40は、第一用紙30と第二用紙60の対向面に設けられ、第一用紙30の前記対向面には発色剤層42が、第二用紙60の前記対向面には顕色剤層41が設けられている。第一用紙30の領域bに形成されている接着構造20は、前記顕色剤層41を覆うように設けられている。第二用紙60に形成されている剥離層70は、前記発色剤層42を覆うように設けられている。
フェノール性化合物としては、例えば、フェノール、0−クレゾール、p−クレゾール、p−エチレン1ノール、t−ブチルフェノール、2.6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、2.2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、α−ナフトール、β−ナフトール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノール、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、0−クロロフェノール、0−ブロモフェノール、0−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、p−(p−クロロフェニル)フェノール、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プロピル、p−安息香酸オクチル、p−オキシ安息香酸ドデシル、カテコール、ヒドロキノン、レゾルシン、3−メチルカテコール、p−t−ブチルカテコール、ジ−t−ブチルヒドロキノン、4.4′−メチレンジフェノール、ビスフェノールA.1.2−ジオキシナフタレン、2,3−ジオキシナフタレン、クロルカテコールジヒドロキシベンゾフェノン、フェノールフタレイン、0−タレゾールフタレイン、プロトカテキュ酸メチル、プロトカテキュ酸エチル、プロトカテキュ酸オクチル、プロトカテキュ酸ドデシル、ビロガノール、オキシヒドロキノン、2.4.6−ドリオキシメチルベンゼン、2.3.4−トリオキシエチルベンゼン、没食子酸、没食子酸メチル;没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、2.3.5−t−オキシナフタレン、タンニン酸、フェノール樹脂等が挙げられる。
第一用紙30の接着構造20が形成された領域bと対向する第二用紙60の領域に剥離層70が形成されている。剥離層70の機能としては、第二用紙60に形成された発色剤である染料マイクロカプセルが破壊されて染料が対向する第一用紙30に移行しないように目止めするという働きがある。また、第二用紙60に接着剤が貼着しないようにする働きもある。さらに領域bに形成されている接着剤が第二用紙60と剥がれやすいような機能(剥離性)も兼ねている。本発明の場合、剥離層70としてメジウムインキを用いた。厚さは2μm〜5μmである。一般にメジウムインキとは、インキの特性値を変えずに濃度を落とすための透明インキ(希釈剤)のことで、透明樹脂と溶剤からなるインキであるが、必要に応じて、充填剤、可塑剤、分散剤、潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防黴剤、などの添加剤を、適宜加えてもよい。これらの組成物を、分散、混練し、また、必要に応じて、溶剤で固形分量や粘度を調整して、インキ組成物とすればよい。本発明では、電子線または紫外線硬化型のメジウムインキを用いることも可能である。
第一用紙30の三つの領域(a、b、c)のうち領域aを選択した場合、切取り予定線を兼ねる折畳み予定線Yで領域cを切り離し、切取り予定線を兼ねる折畳み予定線Xで折畳み一方の面が表出するように形成し、領域aと領域bとが葉書51となるようにした。本発明の場合、領域aの面積は、領域bの面積より大きく形成し、葉書51としての機能を有するようにした。
第一用紙30の三つの領域(a、b、c)のうち領域cを選択した場合、切取り予定線を兼ねる折畳み予定線Xで領域aを切り離し、切取り予定線を兼ねる折畳み予定線Yで折畳み一方の面が表出するように形成し、領域bと領域cとが葉書52となるようにした。本発明の場合、領域bの面積は、領域cの面積より大きく形成し、葉書52としての機能を有するようにした。
複写帳票がノーカーボンの場合の具体例として、第一用紙30と第二用紙60の用紙の種類と厚さは
第一用紙30:ノーカーボンボトム用紙(表面に顕色剤が塗工されている)
150μm〜200μm
第二用紙60:ノーカーボントップ用紙(裏面に発色剤が塗工されている)
60μm〜100μm
1.第一用紙30の三つの領域a、b、cのサイズは
a領域 152mm×104mm(縦横長さ)
b領域 152mm×101mm(縦横長さ)
c領域 152mm×97mm(縦横長さ)である。
2.接着構造20の縦横長さは
152mm×96mmである。
3.第一用紙30の三つの領域(a、b、c)の合計重さは
約8gである。よって領域a、b又は、領域b、cのそれぞれの重さは、そ の3分の2の約5gとなる。
従って、顕色剤層41、接着構造20の重さを含めても、葉書51、52の 重さは通常葉書としての条件を満たしている。
4.第二用紙60の剥離層の厚さは、
2μm〜5μmである。
5.線状の剥離可能な接着構造80または90の幅は2mm
長さは152mmである。
1.第一用紙30の三つの領域a、b、cのサイズは
a領域 150mm×101mm(縦横長さ)
b領域 150mm×98mm(縦横長さ)
c領域 150mm×94mm(縦横長さ)である。
2.接着構造20の縦横長さは
150mm×96mmである。
3.第一用紙30の三つの領域(a、b、c)の合計重さは
約7gである。よって領域a、b又は、領域b、cのそれぞれの重さは、そ の3分の2の約4gとなる。
従って、顕色剤層41、接着構造20の重さを含めても、葉書51、52の 重さは通常葉書としての条件を満たしている。
4.第二用紙60の剥離層の厚さは、
2μm〜5μmである。
5.線状の剥離可能な接着構造80または90の幅は2mm
長さは150mmである。
30 第一用紙
40 複写構造
41 顕色剤層
42 発色剤層
51 葉書
52 葉書
60 第二用紙
70 剥離層
75 スプロケットホール
80 線状の剥離可能な接着構造
90 線状の剥離可能な接着構造
X 切取り予定線を兼ねる折畳み予定線
Y 切取り予定線を兼ねる折畳み予定線
a 領域
b 領域
c 領域
s 断裁線
Claims (7)
- 切取り予定線を兼ねる折畳み予定線を介して連接する三つの領域に区分され、前記三つの領域のうち、中央の領域に剥離可能な接着構造が形成され、前記三つの領域のうち選択された連接する二つの領域は折畳み予定線を介して二つ折りされて葉書となる第一用紙と、前記第一用紙の前記接着構造を介して前記第一用紙と重なり合う第二用紙と、前記第一用紙と前記第二用紙との間の少なくとも前記接着構造の形成された領域を除く領域に複写構造が形成され、前記第一用紙と前記第二用紙の対向する四辺のうち少なくとも一辺の端部内側であって、二つ折りされて葉書となる際に、前記中央の領域に形成された剥離可能な接着構造と重なる領域の少なくとも一部が線状の剥離可能な接着構造を介して接着されており、前記三つの領域のうち、前記中央の領域以外の領域を広く設定することで選択された連接する二つの領域を二つ折りしたときに、一方の面の一部が表出した葉書となることを特徴とする複写帳票。
- 前記第一用紙の中央の領域に形成された剥離可能な接着構造と対向する前記第二用紙の領域に剥離層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の複写帳票。
- 前記第一用紙の前記中央の領域に形成された剥離可能な接着構造が、前記中央の領域より狭く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の複写帳票。
- 前記第二用紙の表出面には記入領域が設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか一項記載の複写帳票。
- 前記第二用紙の表出面にはプリンター印字領域が設けられていることを特徴とする請求項1〜4何れか一項記載の複写帳票。
- 前記第一用紙の表出面には前記プリンター印字領域が設けられていることを特徴とする請求項5記載の複写帳票。
- 前記第一用紙の表出面には宛先情報が形成されていることを特徴とする請求項1〜6何れか一項記載の複写帳票。
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JP2007118390A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Toppan Forms Co Ltd | 隠蔽情報所持体用シート |
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