JP6310763B2 - 端子接続構造及び端子接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端子接続構造及び端子接続方法に関する。
自動車では、多くの電気電子装置が電源であるバッテリーに接続され、車体パネル等の被取付部に固定したアース端子を介してアースされている。このようなアース方法では、電気回路を構成する複数の電線が集合されて(束ねられて)、種々の端子接続構造によってアース端子と接続される。アース端子等の端子接続構造は、接続信頼性、要求電流電圧値の供給、隣接回路への電磁気的なリーク防止、電気ショートの排除、防水性等の他、車両への組付け作業性の容易さや組付け信頼性の確保、さらには、資源保護の観点からの易解体性も要求される。
例えば特許文献1に開示されたアース端子を車体パネルに固定した取付構造では、図9(a)に示すように、電線501が、アース端子523の電線かしめ爪525によってかしめられ、裸線の熱圧着部がアース端子523の熱圧着面527に熱圧着される。アース端子523は、ボルト529及びナット531の締結力と、車体固定爪533による係合力とにより、車体パネル(被取付部)535に固定されている。アース端子523は、かしめ力及び熱圧着力が固定力より弱く設定されている。これにより、アース端子523の熱圧着面527と直交する方向に電線501を引き剥がせば、ボルト529及びナット531を取り除くことなく電線501を車体パネル535から容易に取り外せる。アース端子523に破断溝を形成する必要がないため、通電時に電気抵抗値が上昇しない。電線501の取り外し力を低く設定する場合でも、製造上ばらつきの要素が入りにくく、量産品にも易解体性を付与して容易に適用できる。
また、特許文献2に開示された防水処理用のボルト止め端子の防水構造では、図9(b)に示すように、電線501の先端の芯線露出部503が端子505の一端に形成された芯線接続部507に接続され、電線501の絶縁被覆部509が端子505の他端に形成された絶縁被覆保持部511により保持される。絶縁被覆保持部511の両端には、側壁の上端に延長した加締め片513が設けられる。芯線接続部507と絶縁被覆保持部511とよりなる電線固定部515の側方には、芯線接続部507よりも絶縁被覆保持部511の側に位置されて相手部材に固定するためのボルト締結板部517が突設されている。芯線接続部507と芯線露出部503と絶縁被覆部509の端部とは、止水剤519に浸漬してモールドされる。それにより、電線501の絶縁被覆と芯線521の隙間及び芯線521と芯線521の隙間に止水剤519が浸透され、防水性が確保されている。
特開2007−305362号公報 特開2008−262787号公報
ところで、車体パネルに固定したアース端子を介してアースする従来のアース方法では、上述したように車体パネル535(被取付部)のアースポイント(ボルト529)に対して、アース端子523を使って電線501をまとめながら接続したり、ジョイント(ボンダー或いはジョイントコネクタ)を使って複数の電線501をまとめながらボデー(被取付部)へ接続したりしていた。すなわち、従来のアース方法は、アース端子等の端子接続構造を用いると共に、ボデーを経由してバッテリーのマイナス端子へ電気的接続を行っていた。
しかしながら、従来のアース端子等の端子接続構造では、図10(a)に示すように、複数の電線501の各芯線521と例えば端子537の芯線接続部538とを電気的に接続(熱溶着、超音波接続、圧着接続など)する際、図10(b)に示すように、まとめた電線501の各端末部が外側へ広がったり、各電線501の芯線521がほつれたりして、複数の電線501の各芯線521と端子537の芯線接続部538とを電気的に接続することが困難となる場合がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、電線の芯線ほつれが防止され、複数の電線がまっすぐのまま接続可能となって、電気的な接続の信頼性が向上する端子接続構造及び端子接続方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の芯線が絶縁性の被覆で覆われた電線と、複数の前記電線の各端末部の前記被覆の一部がセミストリップ状態で残されて前記芯線が露出した複数の芯線露出部が電気的に接続される芯線接続部と、被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部とを有する接続端子と、を備え、前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態で残された前記被覆の一部と前記芯線露出部の基端側の前記被覆との双方が、前記芯線接続部における前記芯線露出部の両側の位置にそれぞれ設けられた加締め爪によって前記芯線接続部に個別に固定され、前記芯線露出部が表出していることを特徴とする端子接続構造。
上記(1)の構成の端子接続構造によれば、複数の電線のそれぞれの端末部において、例えば被覆に切り込みが入れられ、被覆の一部が芯線に対して切り込みを拡げる方向に移動される。移動された被覆の一部(分離被覆)は、芯線末端を覆ったまま芯線に残される。即ち、それぞれの電線は、被覆と、分離被覆との間に、芯線露出部が表出したセミストリップ状態となる。
セミストリップ状態となったそれぞれの電線は、分離被覆によって束ねられた状態となるため、芯線がほつれて外側へ広がったりすることがない。これにより、複数の電線同士の芯線は、きれいにそろえられて、一体となって接続端子の芯線接続部に電気的に接続(熱溶着、超音波接続、圧着接続等)可能となる。
(2) 複数の芯線が、絶縁性の被覆で覆われた電線と、複数の前記電線の各端末部の前記被覆の一部がセミストリップ状態で残されて前記芯線が露出した複数の芯線露出部が電気的に接続される芯線接続部と、被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部とを有する接続端子と、を備え、前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部が、緊締部材により束ねた状態とされることを特徴とする端子接続構造。
上記(2)の構成の端子接続構造によれば、複数の電線の各芯線が、分離被覆によってまとめられると共に、それぞれの電線のまとめられている芯線同士は、分離被覆が緊締部材によって一束或いは複数束に束ねられることで、相互に密接し、より確実な一体構造となって接続端子の芯線接続部に接続可能となる。
(3) 複数の前記接続端子における前記端子固定部同士が電気的に接続された状態で前記被取付部材に固定されることを特徴とする上記(1)または(2)の端子接続構造。
上記(3)の構成の端子接続構造によれば、異種金属の芯線を有してなる電線同士が接続される場合、異なる金属の芯線ごとに電線を各接続端子の芯線接続部に接続することができる。例えば、アルミニウム芯線はアルミニウム電線用の接続端子の芯線接続部に接続され、銅芯線は銅電線用の接続端子の芯線接続部に接続される。即ち、アルミニウム芯線の接続されたアルミニウム電線用の接続端子と、銅芯線の接続された銅電線用の接続端子とは、それぞれの端子固定部が重ねられて一体となって被取付部材に固定される。従って、異種金属のアルミニウム芯線と銅芯線とが接触することがなくなる。これにより、異種金属の腐食電位の違いにより、よりひ(卑)な電位の金属(例えばアルミニウム)の腐食が促進される所謂ガルバニック腐食を抑止できる。
(4) 芯線が絶縁性の被覆で覆われた電線の端末部の前記被覆の一部をセミストリップ状態に残して前記芯線を露出させる芯線露出工程と、被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部を有する接続端子の芯線接続部に、前記芯線が露出した複数の前記電線における芯線露出部を電気的に接続する芯線接続工程と、前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部を緊締部材により束ねた状態とする緊締工程と、を備えることを特徴とする端子接続方法。
上記(4)の構成の端子接続方法によれば、複数の電線のそれぞれの端末部において、例えば被覆に切り込みが入れられ、被覆の一部が芯線に対して切り込みを拡げる方向に移動される。被覆の一部(分離被覆)が移動されると、被覆と分離被覆との間に芯線露出部が表出する。即ち、セミストリップ状態となる。このようにして芯線露出部が表出したそれぞれの電線は、芯線露出部同士が接続端子の芯線接続部にまとめられる。まとめられた電線は、分離被覆によって束ねられた状態となるため、芯線がほつれて外側へ広がったりすることがない。この状態で、まとめられた芯線露出部が芯線接続部に電気的に接続(熱溶着、超音波接続、圧着接続等)される。その結果、複数の電線同士の芯線は、きれいにそろえられて、一体となって接続端子の芯線接続部に接続される。
更に、上記()の構成の端子接続方法によれば、複数の電線が芯線接続部に接続される場合、芯線露出部の表出したそれぞれの電線の分離被覆が緊締部材によって一束或いは複数束に束ねられて固定される。これにより、芯線露出部同士が確実に密接した状態で拘束され、芯線接続部に電気的に接続される際にもばらけが生じにくくなって、生産性が向上する。また、緊締部材によって複数の電線をサブハーネス毎に束ねた後、まとめられた芯線露出部を芯線接続部に一括して電気的に接続することもでき、ワイヤハーネスの生産性が向上する。
) 前記芯線接続部に接続された前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部を除去する除去工程を備えることを特徴とする上記(4)の端子接続方法。
上記()の構成の端子接続方法によれば、それぞれの電線の芯線露出部を一体に接続するまでの間は拘束に必要であったが、芯線露出部の接続完了後には不要となった分離被覆が、芯線接続工程の後の除去工程によって除去されることで、端子接続構造が小型・軽量化される。
本発明に係る端子接続構造及び端子接続方法によれば、複数の電線の芯線ほつれが防止され、電線がまっすぐのまま接続可能となって、電気的な接続の信頼性が向上する。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る端子接続構造を備えた一対の接続端子の使用状態を示す斜視図である。 図1に示した一対の接続端子を分離した状態を示す斜視図である。 図2に示した接続端子の端子接続方法を説明するための工程説明図である。 異なる芯線接続部を有する変形例に係る接続端子の端子接続構造を説明するための説明図である。 他の変形例に係る接続端子の端子接続構造を説明するための説明図である。 (a)は複数の分離被覆が治具によって固定された状態の電線の端末部を示す斜視図、(b)は緊締部材によって分離被覆が固定された状態の複数束の電線の端末部を示す平面図である。 (a)ほつれの生じている芯線の平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)はセミストリップ状態によってまっすぐにそろった芯線の平面図、(d)は(c)のB−B断面図である。 接続端子の芯線接続部が接続された電線の端末部に樹脂皮膜を施す工程を説明するための説明図である。 (a)は従来の取付構造の斜視図、(b)は従来の防水処理用のボルト止め端子の接続部分を止水処理している状態を示す断面図である。 (a)は芯線にほつれが生じている複数の電線と接続端子の平面図、(b)はほつれが生じている芯線が接続端子の芯線接続部にセットされた状態の平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係る端子接続構造を備えた接続端子は、アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43である。これらアルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43に電気的に接続される複数の電線17は、それぞれの導体が絶縁性の被覆31によって覆われる。これら複数の電線17のそれぞれは、各補機に接続されている。導体は、複数本の芯線27(素線)からなる。本実施形態における電線17は、芯線27がアルミニウム芯線33又は銅芯線35である。本実施形態において、アルミニウム芯線33を有するアルミニウム電線37は、アルミ電線用接続端子39に接続される。また、銅芯線35を有する銅電線41は、銅電線用接続端子43に接続される。
本実施形態に係るアルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、車体パネル(被取付部材)51に固定されて、電気的に接続される端子固定部29,29Aをそれぞれ有する。車体パネル51は、図示しないバッテリーのマイナス端子に接続される。すなわち、アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、車体パネル51を経由して例えばバッテリーのマイナス端子に電気的に接続される。勿論、本発明の接続端子は、バッテリーのマイナス端子に電気的に接続されるものに限らない。
アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、図2に示すように、芯線接続部15の後端側(端子固定部29と反対側)に、電線17の被覆31を外周側から加締めつける一対の加締め爪53が形成されている。
芯線接続部15には、複数の電線17の各端末部の被覆31の一部がセミストリップ状態で残されて芯線27が露出した複数の芯線露出部13が、超音波接続により電気的に接続される。そして、芯線27同士、及び芯線27と芯線接続部15とが接合されて熱圧着部30となる。なお、芯線露出部13が芯線接続部15に電気的に接続される方法は、超音波接続に限らず、熱溶着や圧着接続等の種々の接続方法を適用可能である。また、本実施形態におけるアルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43の接続構造においては、各端末部の被覆31の一部がセミストリップ状態で残された分離被覆23(図3参照)は、芯線接続後に切除されている。
芯線接続部15の前側には、上述の端子固定部29が連設される。アルミ電線用接続端子39の端子固定部29は、芯線接続部15よりも幅広の略正方形状の板状に形成されている。端子固定部29は、芯線接続部15の中心線に対して側方に偏芯して形成されている。一方、銅電線用接続端子43の端子固定部29Aは、芯線接続部15の中心線に対して端子固定部29とは反対側に偏芯して形成された略正方形状の板状に形成されている。これにより、アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、端子固定部29と端子固定部29Aを重ねた際に、それぞれの電線17が重ならないように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る端子接続構造を備えたアルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、図1に示すように、端子固定部29,29A同士が電気的に接続された状態で車体パネル51に固定可能となっている。そこで、本実施形態では、アルミ電線用接続端子39と銅電線用接続端子43とが、重ねられて車体パネル51に固定されることにより、端末集中アースが構成されている。なお、本実施形態に係るアルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、それぞれ単独で車体パネル51に固定されてもよい。
端子固定部29,29Aには、ボルト11が挿通されるボルト穴55が穿設されている。端子固定部29,29Aは、ボルト穴55に挿通されたボルト11が車体パネル51のボルト貫通部51aを貫通し、貫通先端にナット52が螺合されることで、車体パネル51に導通した状態に固定される。端子固定部29,29Aには、リサイクル用薄肉部57が形成されている。これにより、解体時、電線17を所定の力で引っ張ることにより、端子固定部29,29Aの一部分がリサイクル用薄肉部57を境に電線17と共に引き剥がせるようになっている。その結果、ボルト11を締結解除せずに、容易な解体が可能となっている。また、端子固定部29,29Aには、相互に重ねた際に接触する導通用インデント59および挟持片60が形成されている。これにより、アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43は、2枚合わせ使用時における電気的な接触信頼性が高められている。
次に、本実施形態に係る端子接続方法を説明する。
本実施形態に係る端子接続方法は、芯線露出工程と、芯線接続工程と、除去工程と、を有する。なお、アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43における端子接続方法は同じなので、以下、アルミ電線用接続端子39の端子接続方法を例に説明する。
芯線露出工程では、図3の(a)に示すように、アルミニウム芯線33が絶縁性の被覆31で覆われたアルミニウム電線37の端末部の被覆31の一部をセミストリップ状態に残して、アルミニウム芯線33を露出させる。被覆31の一部は、被覆31から離れて分離被覆23となってアルミニウム芯線33に残された状態となる。アルミニウム電線37は、被覆31と分離被覆23との間が、アルミニウム芯線33が露出した芯線露出部13となる。
芯線接続工程では、車体パネル51に固定されて、電気的に接続される端子固定部29を有するアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に、アルミニウム芯線33が露出した複数のアルミニウム電線37における芯線露出部13を電気的に接続する。この接続は、例えば熱溶着、超音波接続、圧着接続等によって行われる。
先ず、図3の(b)に示すように、複数のアルミニウム電線37のまとめられた端末部がアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に置かれ、被覆31が加締め爪53により加締められる。
そして、超音波接続による接続では、図示しない超音波溶接機のアンビル上にアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15が載置され、芯線接続部15に置かれた芯線露出部13を挟んでアンビルと対に超音波溶接機のホーン(振動子)が配置される。次いで、芯線露出部13をアンビルとホーンとで挟んだ状態で、ホーンを超音波振動させる。ホーンが超音波振動するのに伴い、芯線露出部13が摩擦により加熱されて、図3の(c)に示すように、アルミニウム芯線33同士、及びアルミニウム芯線33と芯線接続部15とが接合されて熱圧着部30となる。その結果、アルミニウム電線37は、芯線露出部13がアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に電気的に接続される。
除去工程では、図3の(d)に示すように、芯線接続部15に接続された熱圧着部30の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の分離被覆23をアルミニウム芯線33ごと切断して除去する。
アルミ電線用接続端子39に上記の加工が行われることで、アルミニウム芯線33が接続されたアルミ電線用接続端子39が完成する。更に、使用条件などの要請に応じて、アルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に接続されたアルミニウム電線37の端末部を止水剤でモールドしてもよい。
なお、本実施形態に係るアルミ電線用接続端子39は、分離被覆23が除去されて完成品とされているが、分離被覆23が残されて完成品とされてもよいことは勿論である。
本発明に係る端子接続構造及び端子接続方法において、接続端子の形状は、芯線接続部15および端子固定部29を備えるものであれば、特に限定されない。
例えば、図4に示すように、接続端子21は、U字状に屈曲した状態に電線17を接続するものであってもよい。この接続端子21は、芯線接続部19の一端側に、被覆31を加締める加締め爪53が設けられる。芯線接続部19の他端側には、ボルト穴55が穿設された端子固定部61が設けられる。
そして、芯線27が絶縁性の被覆31で覆われた電線17の端末部の被覆31の一部をセミストリップ状態に残して、芯線27を露出させる。被覆31の一部は、被覆31から離れて分離被覆23となって芯線27に残された状態となる。電線17は、被覆31と分離被覆23との間が、芯線27が露出した芯線露出部13となる。
セミストリップ状態とされた電線17は、図4の(a)に示すように、加締め爪53に被覆31が固定された後、U字状に屈曲される。
次に、電線17の芯線露出部13が、超音波接続により電気的に接続される。そして、図4の(b)に示すように、芯線27同士、及び芯線27と芯線接続部19とが接合されて熱圧着部30となる。この接続端子21によれば、分離被覆23が芯線接続部19の端縁から突出した状態となるので、除去工程における分離被覆23の切除が容易に行える。分離被覆23が、芯線接続工程の後の除去工程によって除去されることで、接続端子21は端子接続構造が小型・軽量化される。
また、図5に示す接続端子25は、四角形に形成した芯線接続部63の上下辺部のそれぞれに一対の加締め爪53を有し、一方の側辺部に端子固定部29を有する。この接続端子25は、電線17の端末部における被覆31と分離被覆23との双方を加締め爪53によって固定し、この間に表出する芯線露出部13の芯線27が熱圧着部30となって芯線接続部63に電気的に接続される。この接続端子25によれば、芯線露出部13の両側が加締め爪53によって固定されるので、超音波接続による接続時に、芯線露出部13における芯線27の不所望の動きをより確実に規制することができ、超音波接続を効率よく行える。
更に、本実施形態に係る端子接続方法において、芯線露出部13の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の被覆31の一部である分離被覆23が、緊締部材により束ねた状態とされる緊締工程を備えることもできる。
即ち、アルミ電線用接続端子39の芯線接続部15には、複数のアルミニウム電線37の複数の分離被覆23が存在するので、これら分離被覆23が緊締部材によって一束或いは複数束に束ねられた状態とされる。
複数の分離被覆23を束ねる緊締部材は、図6の(a)に示すように、凹部45を形成した仮止治具47とすることができる。また、緊締部材は、図6の(b)に示すように、それぞれの電線束ごとの分離被覆23を結束する結束バンド49や粘着テープ等であってもよい。なお、それぞれの電線束は、アルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に接続される前に、例えばサブハーネス毎に束ねたものであり、芯線露出部13を芯線接続部15に一括して電気的に接続するまでにバラけることがないように夫々束ねられている。
次に、上記の構成を有する端子接続構造及び端子接続方法の作用を説明する。
本実施形態に係る端子接続構造では、複数の電線17のそれぞれの端末部において、例えば被覆31に切り込みが入れられ、被覆31の一部が芯線27に対して切り込みを拡げる方向に移動される。移動された被覆31の一部(分離被覆23)は、芯線末端を覆ったまま芯線27に残される。つまり、それぞれの電線17は、被覆31と、分離被覆23との間に、芯線露出部13が表出したセミストリップ状態となる(芯線露出工程)。勿論、電線17の端末部における被覆31の一部を分離被覆23が残るように所定幅を以て剥ぎ取ることで、芯線露出部13が表出したセミストリップ状態とすることもできる。
セミストリップ状態となったそれぞれの電線17は、分離被覆23によって束ねられた他状態となるため、図7の(a),(b)に示すように、芯線27がほつれて外側へ広がったりすることがない。これにより、電線17同士の芯線27は、図7の(c),(d)に示すように、きれいにそろえられてほぼ整列して一体となってアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に接続(熱溶着、超音波接続、圧着接続等)可能となる(芯線接続工程)。
また、図6に示したように、本実施形態に係る端子接続構造及び端子接続方法では、複数の電線17の各芯線27が、分離被覆23によってまとめられると共に、それぞれの電線17のまとめられている芯線27同士は、分離被覆23が結束バンド49によって複数束に束ねられることで、相互に密接し、より確実な一体構造となって接続端子の芯線接続部15に接続可能となる。
更に、結束バンド49によって複数の電線17をサブハーネス毎に束ねた後、まとめられた芯線露出部13を芯線接続部15に一括して電気的に接続することもでき、ワイヤハーネスの生産性が向上する。
また、本実施形態に係る端子接続構造では、図1に示したように、異種金属のアルミニウム芯線33又は銅芯線35を有してなるアルミニウム電線37と銅電線41同士が接続される場合、異なる金属のアルミニウム芯線33又は銅芯線35ごとにアルミニウム電線37又は銅電線41がアルミ電線用接続端子39又は銅電線用接続端子43の芯線接続部15にそれぞれ接続される。即ち、アルミニウム芯線33はアルミ電線用接続端子39の芯線接続部15に接続され、銅芯線35は銅電線用接続端子43の芯線接続部15に接続される。アルミニウム芯線33が接続されたアルミ電線用接続端子39と、銅芯線35が接続された銅電線用接続端子43は、それぞれの端子固定部29,29Aが重ねられて一体となって車体パネル51に固定される。従って、異種金属のアルミニウム芯線33と銅芯線35とが直接的に接触することがなくなる。これにより、異種金属の腐食電位の違いにより、よりひ(卑)な電位の金属(例えばアルミニウム)の腐食が促進される所謂ガルバニック腐食を抑止できる。
さらに、上述した本実施形態に係る端子接続方法では、図4に示したように、それぞれの電線17の芯線露出部13を一体に接続するまでの間は拘束に必要であったが、芯線露出部13の接続完了後には不要となった分離被覆23が、芯線接続工程の後の除去工程によって除去されることで、接続端子21の端子接続構造が小型・軽量化される。
また、本実施形態に係る端子接続方法によれば、分離被覆23を最終的に切除する場合、この分離被覆23を樹脂皮膜を形成する際のマスキングとして利用することが可能となる。
図8(a)に示すように、端子固定部29が形成された芯線接続部15には、図8(b)に示すように、分離被覆23で端子固定部29を覆うようにして端末部がセミストリップ状態の電線17が配置される。電線17は、この状態で、芯線露出部13が芯線接続部15に電気的に接続される。電線17が接続された接続端子65は、分離被覆23を下側として液状樹脂に浸される(所謂ジャブ付けされる)。分離被覆23と共に端子固定部29を覆った樹脂皮膜67は、分離被覆23が切除されることで、図8(c)に示すように、分離被覆23と共に端子固定部29の表面から除去される。これにより、マスキング材を用いたマスキング工程を設けることなく、樹脂皮膜67に覆われていない端子固定部29を有する端子接続構造を容易に得ることができる。
従って、本実施形態に係る端子接続構造及び端子接続方法によれば、複数の電線17の芯線ほつれが防止され、電線17がまっすぐのまま接続可能となって、電気的な接続の信頼性が向上する。
ここで、上述した本発明に係る端子接続構造及び端子接続方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の芯線27が絶縁性の被覆31で覆われた電線17と、複数の前記電線17の各端末部の前記被覆31の一部がセミストリップ状態で残されて前記芯線27が露出した複数の芯線露出部13が電気的に接続される芯線接続部15と、被取付部材(車体パネル51)に固定されて電気的に接続される端子固定部29,29Aとを有する接続端子(アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43)と、を備えることを特徴とする端子接続構造。
[2] 前記芯線露出部13の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部(分離被覆23)が、緊締部材(結束バンド49)により束ねた状態とされることを特徴とする上記[1]に記載の端子接続構造。
[3] 複数の前記接続端子(アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43)における前記端子固定部29,29A同士が電気的に接続された状態で前記被取付部材(車体パネル51)に固定されることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の端子接続構造。
[4] 芯線27が絶縁性の被覆31で覆われた電線17の端末部の前記被覆31の一部をセミストリップ状態に残して前記芯線27を露出させる芯線露出工程と、被取付部材(車体パネル51)に固定されて電気的に接続される端子固定部29,29Aを有する接続端子(アルミ電線用接続端子39および銅電線用接続端子43)の芯線接続部15に、前記芯線27が露出した複数の前記電線17における芯線露出部13を電気的に接続する芯線接続工程と、を備えることを特徴とする端子接続方法。
[5] 前記芯線露出部13の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部(分離被覆23)を緊締部材(結束バンド49)により束ねた状態とする緊締工程を備えることを特徴とする上記[4]に記載の端子接続方法。
[6] 前記芯線接続部15に接続された前記芯線露出部13の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部(分離被覆23)を除去する除去工程を備えることを特徴とする上記[4]または[5]に記載の端子接続方法。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
13…芯線露出部
15…芯線接続部
17…電線
21…接続端子
25…接続端子
23…分離被覆部(残された被覆の一部)
27…芯線
29,29A…端子固定部
31…被覆
39…アルミ電線用接続端子(接続端子)
43…銅電線用接続端子(接続端子)
47…仮止治具(緊締部材)
49…結束バンド(緊締部材)
51…車体パネル(被取付部材)
65…接続端子

Claims (5)

  1. 複数の芯線が絶縁性の被覆で覆われた電線と、
    複数の前記電線の各端末部の前記被覆の一部がセミストリップ状態で残されて前記芯線が露出した複数の芯線露出部が電気的に接続される芯線接続部と、被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部とを有する接続端子と、を備え
    前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態で残された前記被覆の一部と前記芯線露出部の基端側の前記被覆との双方が、前記芯線接続部における前記芯線露出部の両側の位置にそれぞれ設けられた加締め爪によって前記芯線接続部に個別に固定され、前記芯線露出部が表出していることを特徴とする端子接続構造。
  2. 複数の芯線が、絶縁性の被覆で覆われた電線と、
    複数の前記電線の各端末部の前記被覆の一部がセミストリップ状態で残されて前記芯線が露出した複数の芯線露出部が電気的に接続される芯線接続部と、被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部とを有する接続端子と、を備え、
    前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部が、緊締部材により束ねた状態とされることを特徴とする端子接続構造。
  3. 複数の前記接続端子における前記端子固定部同士が電気的に接続された状態で前記被取付部材に固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子接続構造。
  4. 芯線が絶縁性の被覆で覆われた電線の端末部の前記被覆の一部をセミストリップ状態に残して前記芯線を露出させる芯線露出工程と、
    被取付部材に固定されて電気的に接続される端子固定部を有する接続端子の芯線接続部に、前記芯線が露出した複数の前記電線における芯線露出部を電気的に接続する芯線接続工程と、
    前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部を緊締部材により束ねた状態とする緊締工程と、
    を備えることを特徴とする端子接続方法。
  5. 前記芯線接続部に接続された前記芯線露出部の端末側にセミストリップ状態でそれぞれ残された複数の前記被覆の一部を除去する除去工程を備えることを特徴とする請求項4に記載の端子接続方法。
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