JP6310131B1 - 電子部品用チタン銅 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品用チタン銅の曲げ加工性を改善し、たたき加工を加えられても曲げ加工性に優れた電子部品用チタン銅及びその製造方法を提供すること。【解決手段】Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、加工硬化指数が0.05〜0.25であり、表面における{200}結晶面からのX線回折積分強度I{200}と、純銅標準粉末のX線回析積分強度I0{200}とが、0.15≦I{200}/I0{200}≦0.70の関係を満たすチタン銅。【選択図】なし

Description

本発明は、電子部品、特にコネクタ、バッテリー端子、ジャック、リレー、スイッチ、オートフォーカスカメラモジュール、リードフレーム等に好適な電子部品用チタン銅及びその製造方法に関する。
近年、電気・電子機器や車載部品に使用されるリードフレーム、コネクタなどの電子部品の小型化が進み、電子部品を構成する銅合金部材の狭ピッチ化及び低背化の傾向が著しい。小型のコネクタほどピン幅が狭く、小さく折り畳んだ加工形状となるため、使用する銅合金部材には、必要なバネ性を得るための高い強度が求められる。この点、チタンを含有する銅合金(以下、「チタン銅」と称する。)は、比較的強度が高く、応力緩和特性にあっては銅合金中最も優れているため、特に強度が要求される信号系端子用部材として、古くから使用されてきた。
チタン銅は時効硬化型の銅合金である。溶体化処理によって溶質原子であるTiの過飽和固溶体を形成させ、その状態から低温で比較的長時間の熱処理を施すと、スピノーダル分解によって、母相中にTi濃度の周期的変動である変調構造が発達し、強度が向上する。この際、問題となるのは、強度と曲げ加工性が相反する特性である点である。すなわち、強度を向上させると曲げ加工性が損なわれ、逆に、曲げ加工性を重視すると所望の強度が得られないということである。一般に、冷間圧延の圧下率を高くするほど、導入される転位量が多くなって転位密度が高くなるため、析出に寄与する核生成サイトが増え、時効処理後の強度を高くすることができるが、圧下率を高くしすぎると曲げ加工性が悪化する。このため、強度及び曲げ加工性の両立を図ることが課題とされてきた。
このような背景の下、特許文献1(特開2013−100586号公報)には、1.5〜5.0質量%のTiを含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、引張強さが800MPa以上であり、板厚に対し45〜55%の断面位置である板厚方向の中央部において、板厚方向と平行にEBSD測定を行い、結晶方位を解析したときに、Cube方位{001}<100>の面積率が5%以上、Brass方位{110}<112>の面積率が40%以下、Copper方位{112}<111>の面積率が20%以下であるチタン銅が記載されている。当該公報によれば、銅合金板内部の結晶方位をこのように制御することで、ノッチ曲げに対しては、十分といえる曲げ加工性が得られる。
また、特許文献2(国際公開第2012/029717号)には、Tiを1.0〜5.0mass%含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金板材であって、EBSD測定における結晶方位解析において、Cube方位{001}<100>の面積率が5〜50%であることを特徴とする銅合金板材が記載されている。当該公報によれば、Cube方位集積割合と曲げ加工性について相関があり、これを制御することで曲げ加工性に優れ、優れた強度を有する銅合金板材が得られる。
また、特許文献3(特開2015−190044号公報)には、仕上冷間圧延前の段階での最大側平均結晶粒径/平均結晶粒径の比を一定以下に小さく制御するとともに、粗大第二相粒子の個数密度を低減することにより、銅合金板材の曲げ加工性のレベルを向上させ、かつバラツキを低減することができると記載されている。そして、特許文献4(特開2004−052008号公報)には、Tiを1.0乃至5.0質量%含有し残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有し、(結晶粒径の偏差/平均結晶粒径)比の値が0.60以下であることを特徴とするチタン銅合金材が記載されており、かかるチタン銅合金材の曲げ加工性及び応力緩和特性等の機械的特性が均一且つ良好である。
特開2013−100586号公報 国際公開第2012/029717号 特開2015−190044号公報 特開2004−052008号公報
ところで、信号系端子用部材の中には、実装時のクリック感を担保するために、予め端子の両側にたたき加工することで、板厚を薄くした後に、従来と同様の曲げ加工を加えるものもある。この際に問題となるのは、たたき加工を加えることで加工歪が導入されるため、たたき加工を加えない状態に比べて曲げ加工性が損なわれてしまう点である。そのため、たたき加工を加えても曲げ加工性を維持することが課題とされている。特許文献1ないし4に記載される発明は、曲げ加工性を向上させる点で一定の効果を奏するものの、たたき加工を加えられた電子部品用チタン銅の曲げ加工性の要求に対応するにはさらなる改善が望まれる。
また、たたき加工を加えられた電子部品用チタン銅の曲げ加工性に有益な制御方法は明らかにされていない。
そこで、本発明は電子部品用チタン銅の曲げ加工性をさらに改善し、たたき加工を加えられても曲げ加工性に優れた電子部品用チタン銅及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、加工硬化指数と、表面における{200}結晶面からのX線回折積分強度I{200}と、純銅標準粉末のX線回析積分強度I0{200}とを同時に制御することは、たたき加工を加えられた電子部品用チタン銅の曲げ加工性を改善するために重要であることを見出した。
また、本発明者らは、上記制御を行うには、チタン銅のインゴットを熱間圧延した後、冷間圧延工程及びその後の最終溶体化処理工程等を経てチタン銅を製造するにあたり、冷間圧延工程における1パス当たりの最小加工度、トータルの加工度を一定範囲とし、さらに最終溶体化処理工程の400℃以上における昇温速度を一定範囲とし、加熱温度を一定範囲とすることが必要であることを見出した。
本発明は、上記知見に基づいて完成したものである。
そこで、本発明は以下のように特定される。
(1)Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、加工硬化指数が0.05〜0.25であり、表面における{200}結晶面からのX線回折積分強度I{200}と、純銅標準粉末のX線回析積分強度I0{200}とが、0.15≦I{200}/I0{200}≦0.70の関係を満たすチタン銅。
(2)加工度10%の冷間圧延を加えたのちに、JIS−H3130(2012)に従ってW曲げ試験をBadway方向にr/t=1.0で行ったときに、曲げ部の外周表面における平均粗さRaが1.0μm以下である(1)に記載のチタン銅。
(3)圧延面に対するEBSD測定における結晶方位解析において、方位差5°以上を結晶粒界とみなしたときの平均結晶粒径が2〜30μmである(1)又は(2)に記載のチタン銅。
(4)JIS−Z2241(2011)に従って引張試験を行ったときの、圧延方向に平行な方向における0.2%耐力が800MPa以上である(1)〜(3)のいずれか一項に記載のチタン銅。
(5)(1)〜(4)の何れか一項に記載のチタン銅を備えた電子部品。
(6)Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなるチタン銅のインゴットを熱間圧延した後、冷間圧延工程及びその後の最終溶体化処理工程を含む(1)〜(4)のいずれか一項に記載のチタン銅の製造方法であって、
前記最終溶体化処理前の冷間圧延工程における1パスあたりの最小加工度が10〜30%であり、トータルの加工度をηとし、η=ln{(冷間圧延前の厚み)/(冷間圧延後の厚み)}で表したとき、ηが3.0以上5.0未満であり、
前記最終溶体化処理工程において、Tiの添加量(質量%)をXとする場合、加熱温度(℃)が52×X+610〜52×X+680であり、400℃以上における昇温速度が20〜30℃/秒である
ことを特徴とするチタン銅の製造方法。
本発明によれば、電子部品用チタン銅の曲げ加工性が改善され、たたき加工を加えられても曲げ加工性に優れた電子部品用チタン銅及びその製造方法を提供することができる。
(Ti濃度)
本発明に係るチタン銅においては、Ti濃度を2.0〜4.5質量%とする。チタン銅は、溶体化処理によりCuマトリックス中へTiを固溶させ、時効処理により微細な析出物を合金中に分散させることにより、強度及び導電率を上昇させる。
Ti濃度が2.0質量%未満になると、析出物の析出が不充分となり所望の強度が得られない。Ti濃度が4.5質量%を超えると、加工性が劣化し、圧延の際に材料が割れやすくなる。強度及び加工性のバランスを考慮すると、好ましいTi濃度は2.5〜3.5質量%である。
(第三元素)
本発明に係るチタン銅においては、Fe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択される第三元素の1種以上を含有させることにより、強度を更に向上させることができる。但し、第三元素の合計濃度が0.5質量%を超えると、加工性が劣化し、圧延の際に材料が割れやすくなる。そこで、これら第三元素は合計で0〜0.5質量%含有することができ、強度及び加工性のバランスを考慮すると、上記元素の1種以上を総量で0.1〜0.4質量%含有させることが好ましい。なお、添加元素ごとには、Zr、P、B、V、MgおよびSiは0.01〜0.15質量%、Fe、Co、Ni、Cr、Mo、NbおよびMnは0.01〜0.3質量%、Znは0.1〜0.5質量%含有させることができる。
(加工硬化指数(n値))
引張試験において試験片を引張り、荷重を負荷すると、弾性限度を越えて最高荷重点に達するまでの塑性変形域では試験片各部は一様に伸びる(均一伸び)。この均一伸びが発生する塑性変形域では真応力σtと真ひずみεtの間には、下記の式(1)の関係が成立し、これをn乗硬化則という。
σt=Kεt n (1)
ここで、式(1)中、nは、加工硬化指数といい(須藤一著:材料試験法、内田老鶴圃社、(1976)、p.34)、0≦n≦1の値をとる。
n乗硬化則の成立する材料では、応力−ひずみ曲線の最高荷重点における真ひずみと加工硬化係数は一致することから、本発明においては、最高荷重点における真ひずみを加工硬化指数(n値)とする(須藤一著、「材料試験法」、内田老鶴圃社、1976年、p.35)。具体的には、後述する0.2%耐力を測定するのと同様の方法で、圧延平行方向の引張試験を、JIS−Z2241(2011)に従って行い、応力−ひずみ曲線を得る。真ひずみεtは、得られた応力−ひずみ曲線より読み取った最高荷重点における公称ひずみεを、下記の式(2)に代入して算出する。
εt=ln(1+ε) (2)
曲げ加工性に優れたチタン銅を得る上では、n値を所定範囲とすることが重要である。チタン銅は、たたき加工によって加工硬化が生じ、強度上昇する。このとき、強度は曲げ加工性とトレード・オフの関係にあるため、強度上昇により曲げ加工性は劣化してしまう。たたき加工による強度上昇を抑えるためには、加工硬化指数が小さくなるように制御しておくことが好ましい。具体的には、圧延方向に平行な方向における加工硬化指数(n値)が0.05〜0.25である。n値は、好ましくは0.08〜0.22であり、さらに好ましくは0.11〜0.19である。
(結晶方位)
本発明に係るチタン銅においては、表面における{200}結晶面からのX線回折積分強度I{200}と、純銅標準粉末のX線回析積分強度I0{200}とが、0.15≦I{200}/I0{200}≦0.70の関係を満たすことが好ましい。これは、I{200}/I0{200}の強度が高いと、結晶粒ごとのひずみが不均一となり、曲げ加工性が劣化するためである。
一方、I{200}/I0(200)の比が小さすぎると、圧延集合組織が発達し、曲げ加工性が劣化するためである。
従って、I{200}/I0(200)の比は、0.25以上かつ0.60以下とすることが好ましく、0.30以上かつ0.50以下とすることがより好ましい。
なおX線回折積分強度は、所定のX線回折装置を用いることにより測定可能である。
(曲げ加工性)
本発明に係るチタン銅は優れた曲げ加工性を有することができる。本発明に係るチタン銅においては一実施形態において、たたき加工を模擬した加工度10%の冷間圧延を加えたのちに、JIS−H3130(2012)に従ってW曲げ試験をBadway方向にr/t=1.0で行ったときに、曲げ部の外周表面における平均粗さRaが1.0μm以下であるという特性を有する。平均粗さRaはJIS−B0601(2013)に準拠して算出する。曲げ加工後にも曲げ部の平均粗さが小さいということは、破断を引き起こすおそれのある有害なクラックが曲げ部に入りにくいことを意味する。一般的には曲げ試験前の本発明に係るチタン銅の表面の平均粗さRaは0.2μm以下である。
たたき加工を模擬した加工度は、下記の数式に基づくものである。式中、T0は、冷間圧延を行う前のインゴットの厚さであり、Tは、冷間圧延が終了した時のインゴットの厚さである。
加工度(%)={(T0−T)/T0}×100
(平均結晶粒径)
強度、曲げ加工性及び疲労特性をバランス良く高める観点から、本発明に係るチタン銅の一実施形態においては、圧延面における平均結晶粒径を2〜30μmの範囲に制御することが好ましく、2〜15μmの範囲に制御することがより好ましく、2〜10μmの範囲に制御することが更により好ましい。
平均結晶粒径とは、圧延面に対するEBSD(Electron Back Scatter Diffraction:電子後方散乱回折)測定における結晶方位解析により、EBSDに付属している解析ソフト(例:TSLソリューションズ社製のOIM Analysis)を用いて、方位差5°以上を結晶粒界とみなした場合における平均結晶粒径をいう。
(0.2%耐力)
本発明に係るチタン銅においては一実施形態において、圧延方向に平行な方向での0.2%耐力が800MPa以上を達成することができる。本発明に係るチタン銅の0.2%耐力は好ましい実施形態において850MPa以上であり、更に好ましい実施形態において900MPa以上であり、更に好ましい実施形態においては950MPa以上である。
0.2%耐力の上限値は、本発明が目的とする強度の点からは特に規制されないが、手間及び費用がかかることから、本発明に係るチタン銅の0.2%耐力は一般には1300MPa以下であり、典型的には1200MPa以下であり、より典型的には1100MPa以下である。
本発明においては、チタン銅の圧延方向に平行な方向での0.2%耐力は、JIS−Z2241(2011)(金属材料引張試験方法)に準拠して測定する。
(チタン銅の厚み)
本発明に係るチタン銅の一実施形態においては、厚みを1.0mm以下とすることができ、典型的な実施形態においては厚みを0.02〜0.8mmとすることができ、より典型的な実施形態においては厚みを0.05〜0.5mmとすることができる。
(用途)
本発明に係るチタン銅は種々の伸銅品、例えば板、条、管、棒及び線に加工することができる。本発明に係るチタン銅は、限定的ではないが、スイッチ、コネクタ、オートフォーカスカメラモジュール、ジャック、端子(特に、バッテリー端子)、リレー等の電子部品における導電材やばね材として好適に使用することができる。これらの電子部品は例えば車載部品や電気・電子機器用部品として使用可能である。
(製造方法)
以下、本発明に係るチタン銅の好適な製造例を工程毎に順次説明する。
<インゴット製造>
溶解及び鋳造によるインゴットの製造は、基本的に真空中又は不活性ガス雰囲気中で行う。溶解において添加元素の溶け残りがあると、強度の向上に対して有効に作用しない。よって、溶け残りをなくすため、FeやCr等の高融点の第三元素は、添加してから十分に攪拌したうえで、一定時間保持する必要がある。一方、TiはCu中に比較的溶け易いので第三元素の溶解後に添加すればよい。従って、Cuに、Fe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択される1種以上を合計で0〜0.5質量%含有するように添加し、次いでTiを2.0〜4.5質量%含有するように添加してインゴットを製造することが望ましい。
<均質化焼鈍及び熱間圧延>
インゴット製造時に生じた凝固偏析や晶出物は粗大なので均質化焼鈍でできるだけ母相に固溶させて小さくし、可能な限り無くすことが望ましい。これは曲げ割れの防止に効果があるからである。具体的には、インゴット製造工程後には、900〜970℃に加熱して3〜24時間均質化焼鈍を行った後に、熱間圧延を実施するのが好ましい。液体金属脆性を防止するために、熱延前及び熱延中は960℃以下とし、且つ、元厚から全体の圧下率が90%までのパスは900℃以上とするのが好ましい。
<冷間圧延及び焼鈍>
熱間圧延後、冷間圧延を行う。冷間圧延の加工度は典型的には30%以上とする。
次いで、焼鈍を実施することができる。ここで、焼鈍の条件は典型的には900℃で1〜5分とする。この冷間圧延及び焼鈍は必要に応じて適宜繰り返すことができる。
<第一溶体化処理>
冷間圧延及び焼鈍を適宜繰り返した後、第一溶体化処理を行うのが好ましい。ここで予め溶体化を行っておく理由は、最終の溶体化処理での負担を軽減させるためである。すなわち、最終の溶体化処理では、第二相粒子を固溶させるための熱処理ではなく、既に溶体化されてあるのだから、その状態を維持しつつ再結晶のみ起こさせればよいので、軽めの熱処理で済む。具体的には、第一溶体化処理は加熱温度を850〜900℃とし、2〜10分間行えばよい。そのときの昇温速度及び冷却速度においても極力速くし、ここでは第二相粒子が析出しないようにするのが好ましい。なお、第一溶体化処理は行わなくても良い。
<中間圧延>
加工硬化指数や結晶方位は、最終の溶体化処理における再結晶が大きく影響する。その再結晶の駆動力となるのは、前の工程である中間圧延で導入されるひずみであるため、1パスあたりの最小加工度やトータルの加工度を制御することが重要となる。ここで、冷間圧延工程における1パスあたりの最小加工度を10〜30%とし、トータルの加工度をηとし、η=ln{(冷間圧延前の厚み)/(冷間圧延後の厚み)}で表したとき、ηを3.0以上5.0未満とすることが必要である。
1パスあたりの最小加工度が10%未満の場合、最終的に得られるチタン銅のI(200)/I0(200)を0.70以下に制御することが困難となり、一方、1パスあたりの最小加工度が30%を超えると材料が破断するなど、製造が困難となる。この観点から、1パスあたりの最小加工度は13〜27%が好ましく、16〜24%がより好ましい。
また、トータルの加工度ηが3.0未満の場合、最終的に得られるチタン銅のI(200)/I0(200)を0.15以上に制御することが困難となり、一方、トータルの加工度ηが5.0以上であっても、最終的に得られるチタン銅のI(200)/I0(200)を0.70以下に制御することが困難となる。この観点から、トータルの加工度ηは3.3〜4.7が好ましく、3.6〜4.4がより好ましい。
1パスあたりの加工度は、下記の数式から求められる。式中、T0は、当該パスによる圧延を行う前のインゴットの厚さであり、Tは、当該パスによる圧延が終了した時のインゴットの厚さである。
加工度(%)={(T0−T)/T0}×100
<最終の溶体化処理>
最終の溶体化処理では、析出物を完全に固溶させることが望ましいが、完全に無くすまで高温に加熱すると、結晶粒が粗大化しやすいので、加熱温度は第二相粒子組成の固溶限付近の温度とする。具体的には、Tiの添加量(質量%)をXとする場合、加熱温度(℃)を52×X+610〜52×X+680とする。加熱温度が52×X+610を下回る場合、未再結晶となり、加熱温度が52×X+680を上回る場合、結晶粒径が粗大化し、最終的に得られるチタン銅の曲げ性はいずれも著しく劣化する。
ここで、400℃以上における昇温速度を20〜30℃/秒に制御する必要がある。400℃以上の温度範囲において、昇温速度が20℃/秒未満の場合、昇温時間が長くなるため昇温過程での析出が起こり、昇温速度が30℃/秒を超える場合、昇温時間が短くなるため不安定な熱処理となり最終的に得られるチタン銅の加工硬化指数を0.25以下に制御することが困難となる。
また、最終の溶体化処理での加熱時間は短いほうが結晶粒の粗大化を抑制できる。加熱時間は例えば30秒〜10分とすることができ、典型的には1分〜8分とすることができる。この時点で第二相粒子が発生しても微細かつ均一に分散していれば、強度と曲げ加工性に対してほとんど無害である。しかし粗大なものは最終の時効処理で更に成長する傾向にあるので、この時点での第二相粒子は生成してもなるべく少なく、小さくしなければならない。
<最終の冷間圧延>
最終の溶体化処理に引き続いて最終の冷間圧延を行う。最終の冷間加工によって強度を高めることができるが、本発明において意図されるような曲げ加工性を得るためには圧下率を5〜50%、好ましくは20〜40%とすることが望ましい。
<時効処理>
最終の冷間圧延に引き続いて時効処理を行う。材料温度300〜500℃で1〜50時間加熱することが好ましく、材料温度350〜450℃で10〜30時間加熱することがより好ましい。時効処理は、酸化被膜の発生を抑制するためにAr、N2、H2等の不活性雰囲気で行うことが好ましい。
以上を総括すると、本発明に係るチタン銅の製造方法の一実施形態においては、
Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなるチタン銅のインゴットを鋳造する工程と、
当該インゴットを熱間圧延した後、
1パスあたりの最小加工度が10〜30%であり、トータルの加工度をηとし、η=ln{(冷間圧延前の厚み)/(冷間圧延後の厚み)}で表したとき、ηが3.0以上5.0未満である冷間圧延を行う工程、及び
Tiの添加量(質量%)をXとする場合、加熱温度(℃)が52×X+610〜52×X+680であり、400℃以上における昇温速度が20〜30℃/秒である最終溶体化処理工程
を含む。
なお、当業者であれば、上記各工程の合間に適宜、表面の酸化スケール除去のための研削、研磨、ショットブラスト酸洗等の工程を行なうことができることは理解できるだろう。
以下に本発明の実施例を比較例と共に示すが、これらは本発明及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。
表1に示す合金成分を含有し残部が銅及び不可避的不純物からなる合金を実験材料とし、合金成分、冷間圧延及びその後の最終溶体化処理の製造条件が0.2%耐力、加工硬化指数(n値)、I{200}/I0{200}及び圧延後の曲げ加工性に及ぼす影響を調査した。
まず、真空溶解炉にて電気銅2.5kgを溶解し、第三元素を表1に示す配合割合でそれぞれ添加した後、同表に示す配合割合のTiを添加した。添加元素の溶け残りがないよう添加後の保持時間にも十分に配慮した後に、これらをAr雰囲気で鋳型に注入して、それぞれ約2kgのインゴットを製造した。
上記インゴットに対して950℃で3時間加熱する均質化焼鈍の後、900〜950℃で熱間圧延を行い、板厚25mmの熱延板を得た。面削による脱スケール後、冷間圧延と焼鈍を繰り返して素条の板厚(2.2〜24mm)とし、素条での第一の溶体化処理を行った。第一の溶体化処理の条件は850℃で10分間加熱とし、その後、水冷した。次いで、表1に示される条件で中間の冷間圧延を行った後、急速加熱が可能な焼鈍炉に挿入して最終の溶体化処理を行い、その後、水冷した。このときの加熱条件は表1に記載の通りとした。次いで、酸洗による脱スケール後、圧下率25%の最終冷間圧延を行い板厚0.1mmとし、最後に400℃×20時間の条件で時効処理を行って発明例及び比較例の試験片とした。
作製した試験片について、次の評価を行った。
(0.2%耐力)
JIS13B号試験片を作製し、上述した測定方法に従い引張試験機を用いて圧延方向と平行な方向の0.2%耐力を測定した。
(平均結晶粒径)
各試験片の板面(圧延面)を研磨したのちエッチングし、これに対しEBSD(Electron Back Scatter Diffraction:電子後方散乱回折)測定における結晶方位解析により、EBSDに付属している解析ソフト(例:TSLソリューションズ社製のOIM Analysis)を用いて、方位差5°以上を結晶粒界とみなした場合における平均結晶粒径を測定した。
(加工硬化指数(n値))
圧延方向と平行な方向の引張試験を行い、応力−ひずみ曲線を得て、前述した方法によりn値を求めた。
(結晶方位)
各試験片について、株式会社リガク製、RINT2500のX線回折装置を用いて、以下の測定条件で表面の回折強度曲線を取得し、{200}結晶面、{220}結晶面、{311}結晶面のそれぞれの積分強度Iを測定して、(I{220}+I{311})/I{200}を算出した。また純銅標準粉末試料についても、同様の測定条件で{200}結晶面の積分強度Iを測定し、I{200}/I0{200}を算出した。
・ターゲット:Co管球
・管電圧:30kV
・管電流:100mA
・走査速度:5°/min
・サンプリング幅:0.02°
・測定範囲(2θ):5°〜150°
(圧延後の曲げ性)
たたき加工を模擬した加工度10%の圧延を加えたのち、JIS−H3130(2012)に従いW曲げ試験をBadway(曲げ軸が圧延方向と同一方向)、r/t=1.0で実施し、この試験片の曲げ部の外周表面を観察した。観察方法はレーザーテック社製コンフォーカル顕微鏡HD100を用いて曲げ部の外周表面を撮影し、付属のソフトウェアを用いて平均粗さRa(JIS−B0601:2013に準拠)を測定し、比較した。なお、曲げ加工前の試料表面はコンフォーカル顕微鏡を用いて観察したところ凹凸は確認できず、平均粗さRaはいずれも0.2μm以下であった。曲げ加工後の表面平均粗さRaが1.0μm以下の場合を○、Raが1.0μmを超える場合を×と評価した。
Figure 0006310131
(考察)
発明例1〜18では、加工硬化指数及びI{200}/I0{200}が本発明の範囲内であるので、曲げ加工性が優れている。また、平均結晶粒径が2〜30μmであり、0.2%耐力が800MPa以上であった。
一方、比較例1は、1パス当たりの最小加工度が低すぎたことでI{200}/I0{200}が本発明の範囲外となり、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例2は、1パス当たりの最小加工度が高すぎたことにより、材料が破断し、製造が不可能であった。
比較例3のトータルの加工度が低すぎたことにより、I{200}/I0{200}が本発明の下限値を下回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例4のトータルの加工度が高すぎたことにより、I{200}/I0{200}が本発明の上限値を上回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例5の400℃以上における昇温速度が低すぎたことにより、加工硬化指数が本発明の下限値を下回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例6の400℃以上における昇温速度が高すぎたことにより、加工硬化指数が本発明の上限値を上回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例7の加熱温度が低すぎたことにより、再結晶ができず、本発明が意図するチタン銅を製造できなかった。
比較例8の加熱温度が高すぎたことにより、加工硬化指数が本発明の上限値を上回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例9に添加される第三元素が多すぎたことにより、圧延の際に材料が割れてしまい、本発明が意図するチタン銅を製造できなかった。
比較例10に添加されるTiが少なすぎたことにより、I{200}/I0{200}が本発明の上限値を上回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。
比較例11に添加されるTiが多すぎたことにより、圧延の際に材料が割れてしまい、本発明が意図するチタン銅を製造できなかった。
比較例12は、1パス当たりの最小加工度が10%を下回り、また400℃以上における昇温速度が20℃/分を下回ったので、I{200}/I0{200}が本発明の上限値を上回った。そのため、曲げ加工性が発明例よりも劣っていた。

Claims (6)

  1. Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなり、加工硬化指数が0.05〜0.25であり、表面における{200}結晶面からのX線回折積分強度I{200}と、純銅標準粉末のX線回析積分強度I0{200}とが、0.15≦I{200}/I0{200}≦0.70の関係を満たすチタン銅。
  2. 加工度10%の冷間圧延を加えたのちに、JIS−H3130(2012)に従ってW曲げ試験をBadway方向にr/t=1.0で行ったときに、曲げ部の外周表面における平均粗さRaが1.0μm以下である請求項1に記載のチタン銅。
  3. 圧延面に対するEBSD測定における結晶方位解析において、方位差5°以上を結晶粒界とみなしたときの平均結晶粒径が2〜30μmである請求項1又は2に記載のチタン銅。
  4. JIS−Z2241(2011)に従って引張試験を行ったときの、圧延方向に平行な方向における0.2%耐力が800MPa以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載のチタン銅。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のチタン銅を備えた電子部品。
  6. Tiを2.0〜4.5質量%含有し、第三元素としてFe、Co、Ni、Zn、Cr、Zr、P、B、Mo、V、Nb、Mn、Mg、及びSiからなる群から選択された1種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部が銅及び不可避的不純物からなるチタン銅のインゴットを熱間圧延した後、冷間圧延工程及びその後の最終溶体化処理工程を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載のチタン銅の製造方法であって、
    前記最終溶体化処理工程前の冷間圧延工程における1パスあたりの最小加工度(各パスのうち加工度が最小であるパスの加工度)が10〜30%であり、トータルの加工度をηとし、η=ln{(冷間圧延前の厚み)/(冷間圧延後の厚み)}で表したとき、ηが3.0以上5.0未満であり、
    前記最終溶体化処理工程において、Tiの添加量(質量%)をXとする場合、加熱温度(℃)が52×X+610〜52×X+680であり、400℃以上における昇温速度が20〜30℃/秒である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチタン銅の製造方法。
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