JP6308561B2 - 耐火被覆構造体の施工方法及びこの施工方法に用いられる耐火被覆構造体 - Google Patents

耐火被覆構造体の施工方法及びこの施工方法に用いられる耐火被覆構造体 Download PDF

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Description

本発明は、トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターに取り付けられるエレクター取付孔又は、トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を閉塞する耐火被覆構造体の施工方法及びこの施工方法に用いられる耐火被覆構造体に関する。
シールド工法によって形成されたシールドトンネルは、高強度コンクリートを用いた複数のトンネルセグメントや、鋼製の複数のトンネルセグメントで内壁が形成されている。このようなシールドトンネルでは、掘削した後にコンクリート製のトンネルセグメントあるいは鋼製のトンネルセグメントで内壁を形成するので、トンネル内壁の二次覆工を省略することができる。
また、トンネルセグメントには、トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又は、トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔が設けられている。これらのエレクター取付孔又は、注入専用孔のトンネル内部側の開口は特許文献1、2に開示されているように樹脂や金属等のプラグや蓋によって閉塞されている。樹脂や金属等のプラグや蓋をエレクター取付孔又は、注入専用孔の開口に取り付ける場合には、接着や、複数本のボルトによって固定している。
ところで、トンネル内で火災が発生し、シールドトンネルの内壁が加熱されて高温になると、例えば内壁が高強度コンクリート製のトンネルセグメントで形成されている場合には、高強度コンクリートは急激な加熱を受けると容易に爆裂を生じ、構造耐力が著しく低下して安全性の確保が困難となる事例が多々報告されている。また、トンネルセグメント同士を接合する接合部に用いる止水シールが加熱されると溶融することにより、例えば海底トンネル等の場合にはトンネル内部への浸水の恐れが危惧される。
このため、これらの現象を防止する目的から、耐火性能の優れた部材によって、トンネルセグメントを被覆する工法及び部材が種々検討され、近年、高強度コンクリート自体に耐火構造を有するトンネルセグメントが開発されたので、コンクリート製のトンネルセグメントの表面に耐火被覆を施す必要がなくなった。
特開平11−336491号公報 特開平8−74495号公報
ところが、トンネルセグメントをトンネル内壁に布設する際に必要なエレクター取付孔や、トンネルセグメントの背面側と地山との間の隙間にグラウト(充填物)を注入する注入専用孔の開口部分は、上記のように樹脂や金属等のプラグや蓋を用いており耐火構造となっていないのが現状である。
このため、トンネル内で火災が発生すると、エレクター取付孔や注入専用孔の開口部分を閉塞しているプラグや蓋が脱落し、エレクター取付孔や注入専用孔の開口から高熱が侵入してトンネルセグメントに重大な損傷を与えてしまうことが想定される。
また、エレクター取付孔や、注入専用孔の開口部分にプラグや蓋を固定する際に接着する場合は、トンネル内で火災が発生すると接着部分が溶けてプラグや蓋が脱落するおそれがある。
さらに、複数本のボルトによってプラグや蓋を開口部分に固定する場合、ボルトを締め付ける作業工数が多くなり、工期も長くなる。
そこで、本発明は、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口を閉塞する耐火被覆構造体の脱落に対する安全性を確保することができ、耐火被覆構造体で開口を閉塞する工数を短縮することができる耐火被覆構造体の施工方法及びこの施工方法に用いられる耐火被覆構造体の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の耐火被覆構造体の施工方法においては、トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又はトンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を耐火被覆構造体で閉塞する耐火被覆構造体の施工方法であって、無機質結合材100重量部と、吸熱物質15〜500重量部と、無機質軽量骨材10〜200重量部と、有機質軽量骨材2〜20重量部とを含む耐火被覆材からなる耐火蓋を開口に嵌合するとともに、エレクター取付孔又は注入専用孔内に耐火蓋に設けた取り付け固定部材の吊手を挿入し、該吊手を前記エレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合させて、耐火蓋を開口に固定し、耐火蓋で開口を閉塞することを特徴とする。
また、本発明の対価被覆構造体の施工方法においては、トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又はトンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を耐火被覆構造体で閉塞する耐火被覆構造体の施工方法であって、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなる耐火蓋を開口に嵌合するとともに、耐火蓋を貫通するボルトと、このボルトの先端側に設けられた吊手とで形成され、該吊手がボルトに螺合する締結ナット部と、この締結ナット部と一体に形成されてエレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する係合アーム部とで形成された取り付け固定部材の吊手をエレクター取付孔又は注入専用孔内に挿入した後に、ボルトを回転させて締結ナット部を耐火蓋側へ移動させることでボルトの頭部と吊手とで耐火蓋を開口に固定し、耐火蓋で開口を閉塞することを特徴とする。
また、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口縁部には、開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大するように環状の斜面壁が形成され、該斜面壁に耐火蓋の外周に設けられた傾斜側面が当接することを特徴とする。
また、本発明の耐火被覆構造体においては、トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又は、前記トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を閉塞する耐火被覆構造体であって、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなり前記開口に嵌合する耐火蓋と、この耐火蓋を前記開口に取り付け固定する取り付け固定部材とで形成され、前記耐火蓋は、無機質結合材100重量部と吸熱物質15〜500重量部と無機質軽量骨材10〜200重量部と有機質軽量骨材2〜20重量部とからなる板状の耐火被覆材と、該耐火被覆材に埋設された補強用の補強メッシュ部材とで形成され、前記取り付け固定部材は、前記耐火被覆材の表裏を貫通する挿通孔に挿通されるボルトと、このボルトの先端側に取り付けられて前記エレクター取付孔又は、前記注入専用孔の内壁に係合する吊手とで形成されていることを特徴とする。
また、吊手は、ボルトに螺合する締結ナット部と、この締結ナット部と一体に形成されてエレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する係合アーム部とで形成されていることを特徴とする。
また、耐火蓋は、耐火被覆材が円板状で該耐火被覆材の外周側面に傾斜側面が設けられ、該傾斜側面は、エレクター取付孔又は注入専用孔のトンネル内部側の開口の開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大するように形成された環状の斜面壁に密着当接することを特徴とする。
本発明に係る耐火被覆構造体の施工方法によれば、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなる耐火蓋を取り付け固定部材の吊手をエレクター取付孔又は、注入専用孔の内壁に係合することで固定するので、トンネル内で火災が発生しても、エレクター取付孔又は、注入専用孔の開口を閉塞する耐火被覆構造体の脱落に対する安全性を確保することができ、エレクター取付孔や注入専用孔の開口から高熱が侵入してトンネルセグメントに重大な損傷を与えてしまうことを防止することができる。また、吊手をエレクター取付孔又は、注入専用孔内に挿入し、内壁に係合するだけで耐火被覆構造体を固定することができるので、工数を削減することができる。
また、取り付け固定部材の吊手をエレクター取付孔又は注入専用孔内に挿入した後にボルトを回転させて締結ナット部を耐火蓋側へ移動させることで結合アーム部がエレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合し、ボルトの頭部と吊手とでエレクター取付孔又は注入専用孔の開口に耐火蓋が固定されるので、耐火被覆構造体の脱落に対する安全性を確保することができる。
また、耐火蓋をエレクター取付孔又は注入専用孔の開口に嵌合し、固定する場合、開口縁部に設けた斜面壁に耐火蓋の外周に設けた傾斜側面が当接するので、耐火蓋を開口に緊密に固定することができる。
また、耐火蓋は耐火被覆材が、無機質結合材100重量部と、吸熱物質15〜500重量部と、無機質軽量骨材10〜200重量部と、有機質軽量骨材2〜20重量部とからなるので、トンネル内で火災が発生しても耐火蓋が損傷することがなく、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口からの耐火蓋の脱落も防止することができる。さらに、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口からの脱落を防止することができるので、トンネル内の火災時にエレクター取付孔又は注入専用孔から高熱が侵入してトンネルセグメントに重大な損傷を与えることがない。
本発明に係る耐火被覆構造体によれば、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなる耐火蓋と、エレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する取り付け固定部材とからなるので、トンネル内で火災が発生しても、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口を閉塞する耐火被覆構造体の脱落に対する安全性を確保することができ、エレクター取付孔や注入専用孔の開口から高熱が侵入してトンネルセグメントに重大な損傷を与えてしまうことを防止することができる。
また、耐火蓋が、無機質結合材100重量部と吸熱物質15〜500重量部と無機質軽量骨材10〜200重量部と有機質軽量骨材2〜20重量部とからなる板状の耐火被覆材と、該耐火被覆材に埋設された補強用の補強メッシュ部材とで形成され、取り付け固定部材が、耐火被覆材の表裏を貫通する挿通孔に挿通されるボルトと、このボルトの先端部側に取り付けられてエレクター取付孔又は、注入専用孔の内壁に係合する吊手とで形成されているので、トンネル内で火災が発生しても耐火蓋が損傷することがなく、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口からの脱落も防止することができる。さらに、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口からの脱落を防止することができるので、トンネル内の火災時にエレクター取付孔又は注入専用孔から高熱が侵入してトンネルセグメントに重大な損傷を与えることがない。
また、吊手が、ボルトに螺合する締結ナット部と、この締結ナット部と一体に形成されてエレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する係合アーム部とで形成されているので、ボルトを締め付けて締結ナット部を耐火蓋側へ移動させることでボルトの頭部と吊手の係合アーム部とで耐火蓋をエレクター取付孔又は注入専用孔のトンネル側の開口に強固に固定することができる。
また、耐火蓋をエレクター取付孔又は注入専用孔のトンネル側開口に固定した状態では、耐火蓋の外周側面に設けた傾斜側面がエレクター取付孔又は注入専用孔の開口縁部に設けた傾斜壁に密着当接するので、エレクター取付孔又は注入専用孔の開口を緊密に閉塞することができる。
図1は、トンネル断面の一部を示し、(a)は断面図、(b)は(a)のA部を拡大した拡大断面図である。 図2は、エレクター取付孔のトンネル内部側の開口部分を示す断面図である。 図3は、注入専用孔のトンネル内部側の開口部分を示す断面図である。 図4は、本発明に係る耐火被覆構造体の耐火蓋を示す透過平面図である。 図5は、本発明に係る耐火被覆構造体が注入専用孔を閉塞した状態を示す断面図である。 図6は、本発明に係る耐火被覆構造体の耐火蓋を示す透過斜視図である。 図7は、本発明に係る耐火被覆構造体の耐火蓋を示す部分断面斜視図である。 図8は、本発明に係る耐火被覆構造体の取り付け固定部材を示す側面図である。 図9は、取り付け固定部材の吊手を示し、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は斜視図である。
以下に本発明に係る耐火被覆構造体の施工方法及びこの施工方法に用いられる耐火被覆構造体の実施の形態について説明する。初めに本実施の形態の耐火被覆構造体が施工されるトンネルセグメントについて図1(a)、(b)、図2、図3を用いて説明し、次に図4乃至図9を用いて耐火被覆構造体について説明する。
<トンネル10及びトンネルセグメント12>
本実施の形態の耐火被覆構造体27は、図1(a)、(b)に示すように、トンネル10の内壁11を形成する複数のトンネルセグメント12のセグメント本体13に設けられ、このトンネルセグメント12を所定の組立位置に移送するエレクター(不図示)が取り付けられるエレクター取付孔14又はトンネルセグメント12と地山15との間の隙間16に充填物17を裏込め注入する注入専用孔18のトンネル内部側の開口25(19)を閉塞する。
<エレクター取付孔14>
図2は、トンネルセグメント12のセグメント本体13に設けたエレクター取付孔14を示す。このエレクター取付孔14内には金属製のスリーブ20が埋設されている。スリーブ20のトンネル内部側(図2において上側)の開口端には、雌ねじ部21が形成されている。この雌ねじ部21には、エレクター側の雄ねじ部(不図示)が螺合することでエレクターによってトンネルセグメント12を取り回すことができ、トンネルセグメント12を所定の組立位置に移送することができる。
また、エレクター取付孔14のトンネル内部側(図2において上側)の開口19には、スリーブ20の開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大する環状の斜面壁22が形成されている。斜面壁22が形成された開口19は、後述する耐火蓋28によって閉塞される。
<注入専用孔18>
図3は、トンネルセグメント12のセグメント本体13に設けた注入専用孔18を示す。この注入専用孔18内には金属製のスリーブ23が埋設されている。スリーブ23のトンネル内部側(図3において上側)の開口端には、雌ねじ部24が形成されている。この雌ねじ部24には、充填物17を裏込め注入するための管体の端部に設けた雄ねじ部(不図示)が螺合し、管体からトンネルセグメント12と地山15との間の隙間16に充填物17が裏込め注入される。
また、注入専用孔18のトンネル内部側(図3において上側)の開口25には、スリーブ23の開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大する環状の斜面壁26が形成されている。この斜面壁26は、図1(b)において、スリーブ23の開口端面に対して所定の角度α2に形成されている。また、注入専用孔18の開口と斜面壁26との間には、スリーブ23の開口端と面一の当接端26aが設けられている。斜面壁26が形成された開口25は、後述する耐火蓋28によって閉塞される。なお、図1(b)は、図1(a)のA部を拡大した図であり、注入専用孔18の場合を示す。
以下の説明では、エレクター取付孔14の開口19を閉塞する耐火被覆構造体と、注入専用孔18の開口25を閉塞する耐火被覆構造体27とは、大きさ、外観形状が若干異なるが、基本的な構成は同様なので、図3に示す注入専用孔18を閉塞する耐火被覆構造体27について説明する。
<耐火被覆構造体27>
耐火被覆構造体27は、図4乃至図7に示すように、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなり開口25に嵌合する耐火蓋28と、この耐火蓋28を開口25に取り付け固定する取り付け固定部材29とで形成されている。
<耐火蓋28>
耐火蓋28は、円板状の耐火被覆材30と、この耐火被覆材30に一体に埋設されて耐火被覆材30の剛性を向上させる補強メッシュ部材31と、耐火被覆材30の中心部に表裏を貫通して設けた挿通孔35を補強するパイププレート部材32とで形成されている。
<耐火被覆材30>
耐火被覆材30は、中心部に表面33側と裏面34側とを貫通する挿通孔35が形成されている。また、表面33に対して裏面34は小径で、表面33と裏面34とを結ぶ外周側面は傾斜側面36となっており、全体形状として厚みの薄い円錐台形状となっている。傾斜側面36は、図1(b)において、裏面34に対して所定の角度α1に形成されている。この傾斜側面36の傾斜角度α1は、開口25の傾斜壁の傾斜角度α2より若干大きく設定されている。この耐火被覆材30は、無機質結合材100重量部と吸熱物質15〜500重量部と無機質軽量骨材10〜200重量部と有機質軽量骨材2〜20重量部とからなっている。この耐火被覆材30の内部に、表面33と裏面34との間に補強メッシュ部材31が一体に埋設されている。
<補強メッシュ部材31>
補強メッシュ部材31は、長さの異なる複数本のステンレス棒37を縦横に配して形成され、耐火被覆材30の厚み方向の中間部に一体に埋設されている。この補強メッシュ部材31により耐火被覆材30の曲げに対する剛性が向上されている。また、補強メッシュ部材31の表面33側にパイププレート部材32が耐火被覆材30と一体に埋設されている。
<パイププレート部材32>
パイププレート部材32は、耐火被覆材30の表裏を貫通する挿通孔35内に位置するパイプ38と、このパイプ38の軸方向の中間位置に一体に形成され、補強メッシュ部材31の表面33側に位置する長方形のプレート39とで形成されている。このプレート39の両側端は、長尺のステンレス棒37a、37b上に配置されている。プレート39は、耐火被覆材30に一体に埋設されることにより、挿通孔35内に配置されたパイプ38が挿通孔35から脱落するのを防止している。また、パイプ38内には、取り付け固定部材29のボルト40が挿通される。
<取り付け固定部材29>
取り付け固定部材29は、図5、図8に示すように、耐火被覆材30の表裏を貫通する挿通孔35に挿通される長尺状のボルト40と、このボルト40の先端側44に取り付けられて注入専用孔18の内壁に係合する吊手41とで形成されている。ボルト40は、表面33に当接する頭部42と、挿通孔35内のパイプ38を挿通する雄ねじ部43と、吊手41が螺合する先端側44とで形成されている。ボルト40の頭部42には、ワッシャ部42aが設けられている。
<吊手41>
吊手41は、ボルト40の雄ねじ部43に螺合する締結ナット部45と、この締結ナット部45と一体に形成されて注入専用孔18の内壁に係合する係合アーム部46とで形成されている。
<締結ナット部45>
締結ナット部45は、いわゆるナットで、一面側にプレート部47が接着されている。締結ナット部45は図8に示すように、プレート部47がボルト40の頭部42側に位置するようにボルト40の先端側44からボルト40の雄ねじ部43に螺合する。この場合、締結ナット部45の回転を止めた状態でボルト40を回転させることで締結ナット部45が頭部42側あるいは先端側44に移動する。プレート部47の両側からは2枚の係合アーム部46、46が同方向にそれぞれ延設されている。
<係合アーム部46>
プレート部47の両側から延設された係合アーム部46は、薄板状でプレート部47に対して締結ナット部45と反対側に所定の角度に折り曲げられている。この係合アーム部46の先端部は先端係止部48、48となっている。これらの先端係止部48、48は、ボルト40と共に挿入された注入専用孔18内に挿入され、注入専用孔18内のスリーブ23の内壁の雌ねじ部24に係合する。すなわち、先端係止部48、48が、スリーブ23の雌ねじ部24のねじ山間に挿入することで係合されている。この場合、先端係止部48、48が雌ねじ部24に係合することでボルト40と、このボルト40が挿通した耐火蓋28の開口25からの脱落が阻止される。また、上記ボルト40、上記吊手41、耐火被覆材30に埋設された補強メッシュ部材31、パイププレート部材32はステンレス材で形成され、耐熱性が確保されている。
次に、上記耐火被覆構造体27をトンネルセグメント12の注入専用孔18のトンネル側の開口25に施工する施工方法について説明する。
<実施の形態の耐火被覆構造体27の施工方法>
本実施の形態の耐火被覆構造体27の施工方法は、トンネル10の内壁11を形成するトンネルセグメント12に設けられ、該トンネルセグメント12をトンネルセグメント12と地山15との間の隙間16に充填物17を裏込め注入する注入専用孔18のトンネル内部側の開口25を耐火被覆構造体27で閉塞する。
予め、耐火蓋28の挿通孔35内にボルト40を挿通させる。この場合、耐火蓋28の表面33側にボルト40の頭部42が位置するように挿通させる。次に、ボルト40の先端側44から吊手41の締結ナット部45を螺合させる。この場合、係合アーム部46がボルト40の頭部42側、すなわち耐火被覆材30側に位置するようにボルトに螺合する。
この状態から、注入専用孔18内に、ボルト40の先端側44から吊手41を挿入し、耐火被覆材30を開口25に嵌合し、耐火被覆材30が注入専用孔18の開口25を閉塞するまで吊手41を注入専用孔18内に挿入する。このとき、係合アーム部46、46は、スリーブ23の雌ねじ部24のねじ山を順次乗り越えていく。
そして、耐火被覆材30が開口25に嵌合した状態から、ボルト40を回転させて締め付けると、締結ナット部45が耐火被覆材30側へ移動しようとするが、係合アーム部46、46の先端係止部48、48が雌ねじ部24のねじ山に係合しているので、ボルト40が注入専用孔18内に進入する。
ボルト40が注入専用孔18内に進入するとボルト40の頭部42が耐火被覆材30を開口25内に押圧し、耐火被覆材30の傾斜側面36が斜面壁26に密着当接する。これにより、耐火被覆構造体27を開口25に取り付け固定することができる。この場合、ボルト40を締め付けると、係合アーム部46、46の先端係止部48、48がねじ山に係合して突っ張った状態となる。また、耐火蓋28の裏面34側の外周端が最終的に当接端26aに当接することで、開口25が耐火被覆構造体27により緊密に閉塞される。なお、耐火蓋28の傾斜側面36の傾斜角度α1(耐火蓋28の裏面34に対する角度)を斜面壁26の角度α2(図1(b)参照)より若干大きく設定することにより、耐火被覆構造体27で開口25をより緊密に閉塞することができる。
以上説明したように、本実施の形態の耐火被覆構造体27の施工方法によれば、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材30からなる耐火蓋28を、取り付け固定部材29の吊手41を注入専用孔18の内壁に係合する。すなわちスリーブ23の雌ねじ部24に係合することで固定するので、トンネル10内で火災が発生し、耐火被覆構造体27が高温下に晒されても耐火蓋28が損傷することがなく、注入専用孔18の開口25を閉塞する耐火被覆構造体27の脱落に対する安全性を確保することができ、注入専用孔18の開口25から高熱が侵入してトンネルセグメント12に重大な損傷を与えてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、取り付け固定部材29の吊手41を注入専用孔18内に挿入した後にボルト40を回転させて締結ナット部45を耐火蓋28側へ移動させることで係合アーム部46が注入専用孔18のスリーブ23の雌ねじ部24に係合し、ボルト40の頭部42と吊手41とで注入専用孔18の開口25に耐火蓋28が固定されるので、耐火蓋28を注入専用孔18の開口に取り付ける工数を低減することができ、工期の短縮を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、耐火蓋28を注入専用孔18の開口25に嵌合し、固定する場合、開口縁部に設けた斜面壁26に耐火蓋28の外周に設けた傾斜側面36が当接するので、耐火蓋28を開口25に緊密に閉塞することができる。さらに、注入専用孔18の開口25に固定された耐火蓋28は、トンネルセグメント12のトンネル内部側に突出することなく、開口25に嵌合するので外観見映えが向上する。
また、本実施の形態によれば、耐火蓋28は耐火被覆材30が、無機質結合材100重量部と、吸熱物質15〜500重量部と、無機質軽量骨材10〜200重量部と、有機質軽量骨材2〜20重量部とからなるので、トンネル10内で火災が発生し、高温下に晒されても耐火蓋28が損傷することがない。さらに、注入専用孔18の開口25からの脱落を防止することができるので、トンネル10内の火災時に注入専用孔18から高熱が侵入してトンネルセグメント12に重大な損傷を与えることがない。
また、本実施の形態によれば、耐火蓋28を形成する耐火被覆材30を上記のように耐熱材で形成し、補強メッシュ部材31、パイププレート部材32をステンレス材で形成することにより、例えばトンネル内で火災等が発生し、高温下に晒されても、耐火蓋28を注入専用孔18の開口25に確実に固定することができる。
さらに、本実施の形態によれば、取り付け固定部材29を形成するボルト40、吊手41を形成する締結ナット部45、係合アーム部46をステンレス材で形成することにより、例えばトンネル内で火災等が発生し、高温下に晒されても取り付け固定部材29が損傷することがなく、これによって耐火蓋28をトンネルセグメント12のエレクター取付孔14又は注入専用孔18に脱落することなく強固に固定することができる。
なお、上記実施の形態では、耐火蓋28の裏面34の外周端が開口25の当接端26aに当接しているが、耐火蓋28の傾斜側面36が斜面壁26に緊密に当接した状態であれば、耐火蓋28の裏面側の外周端が開口25の当接端26aに当接していなくても良い。
上述の通り、本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10 トンネル
11 内壁
12 トンネルセグメント
14 エレクター取付孔
15 地山
16 隙間
17 充填物
18 注入専用孔
25 開口
27 耐火被覆構造体
28 耐火蓋
29 取り付け固定部材
30 耐火被覆材

Claims (6)

  1. トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又は前記トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を耐火被覆構造体で閉塞する耐火被覆構造体の施工方法であって、無機質結合材100重量部と、吸熱物質15〜500重量部と、無機質軽量骨材10〜200重量部と、有機質軽量骨材2〜20重量部とを含む耐火被覆材からなる耐火蓋を前記開口に嵌合するとともに、前記エレクター取付孔又は注入専用孔内に前記耐火蓋に設けた取り付け固定部材の吊手を挿入し、該吊手を前記エレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合させて、前記耐火蓋を前記開口に固定し、前記耐火蓋で前記開口を閉塞することを特徴とする耐火被覆構造体の施工方法。
  2. トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又は前記トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を耐火被覆構造体で閉塞する耐火被覆構造体の施工方法であって、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなる耐火蓋を前記開口に嵌合するとともに、前記耐火蓋を貫通するボルトと、このボルトの先端側に設けられた吊手とで形成され、該吊手が前記ボルトに螺合する締結ナット部と、この締結ナット部と一体に形成されて前記エレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する係合アーム部とで形成された取り付け固定部材の前記吊手を前記エレクター取付孔又は注入専用孔内に挿入した後に、前記ボルトを回転させて前記締結ナット部を前記耐火蓋側へ移動させることで前記ボルトの頭部と前記吊手とで前記耐火蓋を前記開口に固定し、前記耐火蓋で前記開口を閉塞することを特徴とする耐火被覆構造体の施工方法。
  3. 前記エレクター取付孔又は前記注入専用孔の開口縁部には、開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大するように環状の斜面壁が形成され、該斜面壁に前記耐火蓋の外周に設けられた傾斜側面が当接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火被覆構造体の施工方法。
  4. トンネルの内壁を形成するトンネルセグメントに設けられ、該トンネルセグメントを所定の組立位置に移送するエレクターが取り付けられるエレクター取付孔又は、前記トンネルセグメントと地山との間の隙間に充填物を裏込め注入する注入専用孔のトンネル内部側の開口を閉塞する耐火被覆構造体であって、無機質結合物質と吸熱物質を含む耐火被覆材からなり前記開口に嵌合する耐火蓋と、この耐火蓋を前記開口に取り付け固定する取り付け固定部材とで形成され、前記耐火蓋は、無機質結合材100重量部と吸熱物質15〜500重量部と無機質軽量骨材10〜200重量部と有機質軽量骨材2〜20重量部とからなる板状の耐火被覆材と、該耐火被覆材に埋設された補強用の補強メッシュ部材とで形成され、
    前記取り付け固定部材は、前記耐火被覆材の表裏を貫通する挿通孔に挿通されるボルトと、このボルトの先端側に取り付けられて前記エレクター取付孔又は、前記注入専用孔の内壁に係合する吊手とで形成されていることを特徴とする耐火被覆構造体。
  5. 前記吊手は、前記ボルトに螺合する締結ナット部と、この締結ナット部と一体に形成されて前記エレクター取付孔又は注入専用孔の内壁に係合する係合アーム部とで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の耐火被覆構造体。
  6. 前記耐火蓋は、前記耐火被覆材が円板状で該耐火被覆材の外周に傾斜側面が設けられ、該傾斜側面は、前記エレクター取付孔又は注入専用孔のトンネル内部側の開口の開口端からトンネル内部側に向けて開口面積が次第に拡大するように形成された環状の斜面壁に密着当接することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の耐火被覆構造体。
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