JP6307194B2 - 巻回フィルムの収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭、食料品販売業、飲食物提供役務等において、主として食品の包装用に汎用されているラップフィルム等のフィルムを巻回したものを収納する箱に関する。更に詳しくは、金属製、プラスチック製または紙製等の鋸歯等の切断部材の無い収納箱に関する。
従来から、ラップフィルムは、直方体等の箱に納められた巻回フィルムとして提供されており、ここから必要分量を引出し、何らかの方法で長さ方向に対して横に切断し、使用に供される。横に切断する方法としては、箱の掩蓋片等に配備された長尺の鋸歯によるものが最も一般的である。
しかし、鋸歯は、手を怪我する等の安全性の点で問題があり、この問題を解決するために、鋸歯に替えて、異形の金属粉を接着したシートを切断具に用いたり(特許文献1)、巻回フィルムがその長さ方向に連続した加工傷を有し、その加工傷域と接触する箱の局部に金属片やバルカナイズド紙片等の切断補助具を設けたり(特許文献2)することが提案されている。しかし、上述した安全性の問題は依然として残っている。
また、巻回フィルムの横方向の端部に一定間隔で切れ目を設けることにより、鋸歯等の切断具がない箱でも切れ目に沿ってフィルムを切断できる方法が提案されている(特許文献3)。しかし、従来の箱から単に鋸歯を無くしただけの箱では、フィルムのカット性が不十分である。
特開昭61−217345号公報 特開平11−124133号公報 特開2001−322636号公報
本発明の目的は、巻回したフィルムを収納した箱に鋸歯等の切断部材が無くても、実用上満足のできるカット性を発現し、かつその効果を、収納したフィルムを使い切るまで維持することができる巻回フィルム収納箱を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、収納箱において、掩蓋片の先端縁の端部に切欠き部を有し、したがって、角部を有することにより、箱に鋸歯等の切断部材が無くてもフィルムを良好に切断することができ、上記切欠き部が特定の傾斜を有すると、さらに良好にフィルムを切断することができ、上記目的を達成することができることを見出した。
すなわち、本発明は、巻回されたフィルムを収納する箱であって、前面板(5)、底面板(4)、後面板(6)および側面板(3)で形成され、上部が開口した直方体の収納室と、後面板(6)の上端縁から収納室の開口部を覆う方向に連接した開閉可能な蓋面板(2)と、蓋面板(2)の前端縁から前面板(5)を覆う方向に延出した掩蓋片(1)を有する収納箱において、掩蓋片(1)の先端縁(8)の両端部の少なくとも一方が切欠き部(9)を有し、切欠き部(9)によって形成される2つの角のうち、掩蓋片(1)の先端縁(8)の端に近い方をAとし、他方をPとし、Aを通って掩蓋片(1)の先端縁(8)に垂線を引いたとき、切欠き部(9)のA側の辺と上記垂線との交点を通りかつP側に向かう、切欠き部(9)の辺またはその延長線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)またはその延長線とがなす、鋭角側の角度θが90度未満であり、ここで、上記切欠き部(9)の辺が曲線の場合には、角度θは、上記交点における上記曲線の接線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)またはその延長線とがなす、鋭角側の角度である、前記収納箱である。特に、本発明の収納箱は、角Pにおける掩蓋片(1)の角度αが10〜160度であり、ここで、Pを通る、切欠き部(9)のP側の辺が曲線の場合には、上記角度αは、Pにおける上記曲線の接線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)とがなす角度である。
本発明の収納箱は、鋸歯等の切断部材を何ら有していなくてもフィルムを良好に切断することができ、したがって、手を怪我する等の安全性の問題も回避することできる。
本発明の収納箱の一例を示す斜視図である。 本発明の収納箱の別の例を示す斜視図である。 図1の収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す拡大正面図である。 図2の収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す拡大正面図である。 掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明の収納箱の別の例を示す斜視図である。 本発明に従う収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明に従う収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明に従う収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明に従う収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明に従わない収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 本発明の収納箱の別の例を示す斜視図である。 本発明に従う収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部を示す図である。 補強部材(11)を有する本発明の収納箱であって、補強部材(11)を折り返さないで蓋を開けた状態を示す斜視図である。 図14の収納箱において、補強部材(11)を掩蓋片(1)の先端縁(8)に沿って掩蓋片(1)の裏側に折り返し、蓋を閉じた状態の斜視図である。 補強板を有する本発明の収納箱の掩蓋片(1)を示す正面図である。 切断ずれ量(δ)の測定を説明する図である。
本発明の収納箱を、図を参照して説明する。図1は、本発明の収納箱の一例を示す斜視図であり、図3は、図1の収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部の拡大正面図である。本発明の収納箱は、前面板(5)、底面板(4)、後面板(6)および側面板(3)で形成され、上部が開口した直方体の収納室と、後面板(6)の上端縁から収納室の開口部を覆う方向に連接した開閉可能な蓋面板(2)と、蓋面板(2)の前端縁(7)から前面板(5)を覆う方向に延出した掩蓋片(1)とを有する。図1および3に示されるように、本発明の収納箱は、掩蓋片(1)の長手方向の両端部の少なくとも一方が切欠き部(9)を有し、したがって、2つの角が形成される。ここで、掩蓋片(1)の先端縁(8)の端に近い方を角Aとし、他方を角Pとする。本発明の収納箱は、収納箱から引き出されたフィルムを角Pに当てることによりフィルムに切断のきっかけを与えることができ、その結果、金属製鋸歯等の切断部材がなくても、フィルムを掩蓋片(1)の先端縁に沿って良好に切断することができる。
本発明の収納箱はさらに、切欠き部のA側の辺が掩蓋片(1)の先端縁(8)となす角度θが90度未満である(図3参照)。角度θが90度未満であることは、切欠き部(9)が、Aの側から切欠き部(9)の頂点に向かって掩蓋片(1)の後端縁(7)の方へ傾斜する部分を有することを意味する。切欠き部にこのような傾斜部分があると、収納箱から引き出したフィルムをこの傾斜に沿ってスムーズに角Pに運ぶことができ、その結果、フィルムをより容易に切断することができる。角度θは、より好ましくは90度>θ≧10度の範囲であり、さらに好ましくは60度≧θ≧20度、特に好ましくは45度≧θ≧20度の範囲である。
図3における切欠き部(9)は、角Aにおいて、切欠き部のA側の辺と掩蓋片(1)の先端縁(8)とのなす角度θが90度未満であるが、図5に示されるように、角Aから角Pへ向かう方向とは反対の方向に延びる、掩蓋片(1)の先端縁(8)上またはその延長線上の点において、切欠き部のA側の辺と掩蓋片(1)の先端縁(8)とのなす角度θが90度未満であるような切欠き部であってもよい。
図2は、本発明の収納箱の別の実施態様を示す斜視図であり、図4は、図2の収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部の拡大正面図である。図2および4に示されるように、本発明の収納箱は、角Pに相当する位置に突出部(10)を有していてもよい。突出部(10)を有する収納箱では、収納箱から引き出されたフィルムを切欠き部(9)を通って突出部(10)の先端P’に運び、そこでフィルムに切断のきっかけを与えることができる。
切欠き部(9)は、掩蓋片(1)の長手方向の端部に存在するが、好ましくは、以下に述べる位置に存在する。掩蓋片(1)の後端縁(7)をY軸とし、該後端縁の一方の端を原点(0,0)とする直交座標であって、該原点から該後端縁の他方の端に向かう方向をY軸の正の方向とし、該原点から掩蓋片(1)が延出する方向をX軸の正の方向とする座標系において、角Aの位置を(Xa,Ya)とし、掩蓋片(1)の後端縁(7)の長さをLとするとき、5mm<Xa≦40mm、より好ましくは20mm≦Xa≦35mmであり、かつ0≦Ya<L/3(ただし、L/3<30mmの場合には0≦Ya<30mm)、より好ましくは5mm≦Ya<L/4(ただし、L/4<30mmの場合には5mm≦Ya<30mm)、さらに好ましくは5mm≦Ya<L/5(ただし、L/5<30mmの場合には5mm≦Ya<30mm)である。また、角Pの位置を(Xp,Yp)とするとき、5mm≦Xp≦40mm、より好ましくは20mm≦Xp≦35mmであり、かつ5mm≦Yp≦L/3(ただし、L/3<30mmの場合には5mm≦Yp≦30mm)、より好ましくは5mm≦Yp≦L/4(ただし、L/4<30mmの場合には5mm≦Yp≦30mm)、さらに好ましくは5mm≦Yp≦L/5(ただし、L/5<30mmの場合には5mm≦Yp≦30mm)である。
切欠き部(9)とともに突出部(10)を有する場合には、上記座標系において、突出部(10)の先端P’の位置を(Xp’,Yp’)とするとき、5mm<Xp’≦40mm、より好ましくは20mm≦Xp’≦35mmであり、かつ5mm≦Yp’≦L/3(ただし、L/3<30mmの場合には5mm≦Yp’≦30mm)、より好ましくは5mm≦Yp’≦L/4(ただし、L/4<30mmの場合には5mm≦Yp’≦30mm)、さらに好ましくは5mm≦Yp’≦L/5(ただし、L/5<30mmの場合には5mm≦Yp’≦30mm)である。
Xa、XpおよびXp’が上記下限未満であると掩蓋片(1)の強度に劣り、上記上限を超えると、フィルムを収納箱から引き出すのが困難になり、または引き出されたフィルムに切断のきっかけを与えるところの角Pおよび突出部(10)の先端P’の強度に劣る場合がある。掩蓋片(1)の強度や角Pおよび先端P’の強度に劣ることは、収納したフィルムを使い切るまでカット性を維持することができない、すなわち耐久性に劣ることを意味する。Ya、YpおよびYp’が上記範囲外であると、フィルムが角Pや先端P’に引っかかりにくくなり、したがってカット性に劣り、または耐久性に劣る場合がある。
また、好ましくは、AとPとの直線距離およびAとP’との直線距離が各々2〜35mmであり、より好ましくは2〜20mm、さらに好ましくは2〜15mmである。上記直線距離が上記範囲外であると、フィルムが角Pまたは先端P’に引っかかりにくくなり、したがってカット性に劣る場合がある。
突出部(10)は、掩蓋片(1)の先端縁(8)からの高さが35mm以下であるのが好ましく、より好ましくは15mm以下、さらに好ましくは7mm以下である。
切欠き部(9)は、掩蓋片(1)の長手方向の一方の端部につき、1または2個以上存在し得る。図1および2は、掩蓋片(1)の長手方向の一方の端部につき、切欠き部(9)が1個存在する場合であり、図6は3個の場合である。図6は、本発明の収納箱の別の実施態様を示す斜視図である。切欠き部(9)が2個以上の場合には、収納箱から引き出されたフィルムを角Pに当てるとき、掩蓋片(1)の長手方向の端に最も近い角Pに当たり損なっても、その隣の角Pに当たり得る点で好ましい。しかし、角Pが多すぎると、フィルムに切断のきっかけが与えられた後も、フィルムが他の角Pに当たり得るので、切断時に引っかかり感があり、切断のスムーズ性に欠けるという点で好ましくない。これらを考慮すると、切欠き部(9)の数は、掩蓋片(1)の長手方向の一方の端部につき1〜3個であるのが好ましく、最も好ましくは2個である。切欠き部(9)が2個以上存在するとき、角AおよびPの位置はいずれも上記座標の範囲内であるのが好ましい。掩蓋片(1)の長手方向の端に最も近い切欠き部(9)については、0≦Ya<30mmおよび5mm≦Yp≦30mmであるのが好ましい。角Pに相当する位置に突出部(10)を有する場合には、角Pについて上述したことが突出部(10)の先端P’に当てはまり、掩蓋片(1)の長手方向の端に最も近い切欠き部(9)における突出部(10)の先端P’については、5mm≦Yp’≦30mmであるのが好ましい。
角Pにおける掩蓋片(1)の角度αおよび突出部(10)の先端P’における角度αは、好ましくは10〜160度であり、より好ましくは20〜120度であり、さらに好ましくは30〜120度である。角度αが10度未満であると耐久性に劣る場合がある。また、160度を超えるとフィルムが角Pや先端P’に引っかかりにくくなり、したがってカット性に劣る。
切欠き部(9)の高さhは20mm以下が好ましく、より好ましくは15mm以下である。また、高さhは、1mm以上であるのが好ましい。切欠き部(9)の幅wは35mm以下が好ましく、より好ましくは20mm以下である。また、幅wは2mm以上であるのが好ましい。切欠き部(9)のhおよびwが上記上限を超えると、耐久性に劣る場合がある。
切欠き部(9)は、角度θが90度未満であり、したがって上記特定の傾斜を有する限り、任意の形状を有し得る。例えば、下記(イ)〜(ニ)の形状の形状を有し得る。
(イ)切欠き部(9)が上記A、下記点Bおよび上記Pをこの順に結ぶ形状を有する。ここで、点Bの位置を上記座標系において(Xb,Yb)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<XaおよびYa<Yb≦Ya+35mmであり、AとBとを結ぶ線ABおよびBとPとを結ぶ線BPが各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である。また、突出部(10)を有する場合には、切欠き部(9)と突出部(10)の組合せが、上記A、上記Bおよび上記P’をこの順に結ぶ形状を有し、AとBとを結ぶ線ABおよびBとP’とを結ぶ線BP’が各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である。このような形状の例を図7に示す。点Bの位置および線AB、BPおよびBP’が上記要件を満たさない場合には、耐久性やカット性に劣る場合がある。
(ロ)切欠き部(9)が上記A、下記点B、下記点Cおよび上記Pをこの順に結ぶ形状を有する。ここで、点Bおよび点Cの位置を上記座標系においてそれぞれ(Xb,Yb)および(Xc,Yc)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<Xa、Ya<Yb≦Ya+20mm、Xa−20mm≦Xc<XpおよびYb<Yc≦Yb+40mmであり、AとBとを結ぶ線AB、BとCとを結ぶ線BCおよびCとPとを結ぶ線CPが各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である。また、突出部(10)を有する場合には、切欠き部(9)と突出部(10)の組合せが、上記A、上記B、下記点Cおよび上記P’をこの順に結ぶ形状を有する。ここで、点Cの位置を上記座標系において(Xc,Yc)で表わすとき、Xa−20mm≦Xc<Xp’およびYb<Yc≦Yb+40mmであり、AとBとを結ぶ線AB、BとCとを結ぶ線BCおよびCとP’とを結ぶ線CP’が各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である。このような形状の例を図8に示す。点BおよびCの位置および線AB、BC、CPおよびCP’が上記要件を満たさない場合には、耐久性やカット性に劣る場合がある。
(ハ)切欠き部(9)が、上記A、下記点B、下記点C、C、・・・、C(nは1以上の整数)、および上記Pをこの順に直線で結ぶことにより形成される凸(n+3)角形状を有する。ここで、点Bおよび点C、C、・・・、Cの位置を上記座標系においてそれぞれ(Xb,Yb)および(Xc,Yc)、(Xc,Yc)、・・・、(Xc,Yc)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<XaおよびYa≦Yb≦Ya+20mmであり、Xc、Xc、・・・およびXcはいずれも(Xa−20mm)以上かつXp未満であり、Yc、Yc、・・・およびYcはいずれもYb以上かつ(Yb+40mm)以下であり、各点を結ぶ直線の長さの合計が点Aと点Dとの直線距離の3倍以内である。また、突出部(10)を有する場合には、切欠き部(9)と突出部(10)の組合せが、上記A、上記B、下記点C、C、・・・、C(nは1以上の整数である)、および上記P’をこの順に直線で結ぶことにより形成される凸(n+3)角形状を有する。ここで、点C、C、・・・、Cの位置を上記座標系においてそれぞれ(Xc,Yc)、(Xc,Yc)、・・・、(Xc,Yc)で表わすとき、Xc、Xc、・・・およびXcはいずれも(Xa−20mm)以上かつXp’未満であり、Yc、Yc、・・・およびYcはいずれもYb以上かつ(Yb+40mm)以下であり、各点を結ぶ直線の長さの合計がAとP’との直線距離の3倍以内である。このような形状の例を図9(a)、(d)および(e)に示す。凸多角形状であると、図9(b)および(c)に示すような凹多角形状よりも、フィルムをよりスムーズに角Pまたは先端P’に運ぶことができるので好ましい。点BおよびC、C、C、・・・、Cの位置および各点を結ぶ線が上記要件を満たさない場合には、耐久性やカット性に劣る場合がある。
(ニ)切欠き部(9)が、上記Aと上記Pを弓状曲線で結ぶ形状を有する。ここで、上記弓状曲線の長さは、耐久性の点から、AとPとの直線距離の3倍以内である。また、突出部(10)を有する場合には、切欠き部(9)と突出部(10)の組合せが、上記Aと上記P’を弓状曲線で結ぶ形状を有する。ここで、上記弓状曲線の長さは、耐久性の点から、AとP’との直線距離の3倍以内である。このような形状の例を図10に示す。
図11に、比較のための切欠き部の形状および切欠き部と突出部の組合せの形状の例を示す。図11に示す形状は、角度θが90以上であり、したがって本発明に含まれない。
切欠き部(9)は、掩蓋片(1)の先端縁(8)の少なくとも一方の端部に存在し得るが、上記先端縁の左右どちらの端部でも切断開始が行われ得るように、両方の端部に存在するのが好ましい。両方の端部に存在する場合には、両方の端部が互いに対称形であってもなくてもよい。
また、掩蓋片(1)の先端縁(8)の一方の端部に2個以上の切欠き部(9)が存在する場合には、それらの形状および大きさは互いに同じでも異なっていてもよい。
図12は、掩蓋片(1)の先端縁(8)が切欠き部を有さず、先端縁(8)の少なくとも一方の端部が、突出部(10)を有する収納箱を示す斜視図であり、図13は、このような収納箱の掩蓋片(1)の一方の端部の例を示す図である。このような収納箱も、収納箱から引き出されたフィルムを突出部(10)の先端P’に当てることによりフィルムに切断のきっかけを与えることができ、その結果、金属製鋸歯等の切断部材がなくても、フィルムを掩蓋片(1)の先端縁に沿って良好に切断することができる。
このような収納箱において、突出部(10)は、掩蓋片(1)の先端縁(8)の少なくとも一方の端部に存在し得るが、上記先端縁の左右どちらの端部でも切断開始が行われ得るように、両方の端部に存在するのが好ましい。両方の端部に存在する場合には、両方の端部が互いに対称形であってもなくてもよい。
また、突出部(10)は、掩蓋片(1)の先端縁(8)の一方の端部に1個または2個以上存在し得る。図13(a)は1個存在する場合を示し、図13(c)は2個の場合を示し、図13(d)は3個の場合を示す。一方の端部に2個以上の突出部(10)が存在する場合には、それらの形状および大きさは互いに同じでも異なっていてもよい。なお、掩蓋片(1)の先端縁(8)は、図13(b)に示されるように、掩蓋片(1)の後端縁(7)と平行でなくてもよい。
図13(a)に示されるように、突出部(10)の外郭線が掩蓋片(1)の先端縁(8)に接する2つの点のうち、掩蓋片(1)の長手方向の端に近い点を点Eとし、上記座標系において、点Eおよび突出部(10)の先端P’の位置をそれぞれ(Xe,Ye)および(Xp’、Yp’)とするとき、Xe<40mm、Ye≦L/3、5mm≦Xp’≦40mmおよび5mm≦Yp’≦L/3であるのが好ましい。ここで、Lは掩蓋片(1)の後端縁(7)の長さである。より好ましくは、Xe≦30mm、Ye≦40mm、10mm<Xp’≦35および5mm≦Yp’≦35mmであり、さらに好ましくはXe≦30mm、Ye≦30mm、10mm<Xp’≦35および5mm≦Yp’≦25mmである。XeおよびYeが上記上限を超えると、フィルムが突出部(10)の先端P’に引っかかりにくくなり、したがってカット性に劣る場合がある。また、Xe<Xp’≦Xe+20mmであるのが好ましく、より好ましくはXe<Xp’≦Xe+10mmである。Xp’が上記上限を超えると、耐久性に劣る場合がある。掩蓋片(1)の先端縁(8)の一方の端部に突出部(10)が2個以上存在する場合、点Eおよび先端P’の位置はいずれも上記座標の範囲内であるのが好ましい。
図13に示されるような収納箱において、突出部(10)の先端P’における角度αは、好ましくは10〜160度であり、より好ましくは30〜120度である。角度αが10度未満であると耐久性に劣り、160度を超えるとフィルムが先端P’に引っかかりにくくなり、したがってカット性に劣る。
本発明の収納箱は、ラップフィルムの収納のために通常用いられる紙、例えば坪量200〜600g/mのコートボール紙等を使用して作ることができる。紙の坪量は、小さいと耐久性に問題が生じ易くなり、大きいとコスト高になる。従って、紙の坪量は、収納するフィルムロールの尺長から必要となる耐久性を勘案して適宜選択される。
本発明の収納箱は、耐久性を向上させる為に、掩蓋片(1)に、好ましくは美感の点からその裏面に、補強板(12)を貼合して掩蓋片(1)を補強してもよい。補強板(12)としては、収納箱を構成するものと同じまたは異なる紙を使用することができる。あるいは、膠化繊維(バルカナイズドファイバー)またはそれにウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ユリア樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂などの剛性樹脂を含浸させたものを補強板として使用してもよい。
なお、補強板(12)は、図16に示されるように、掩蓋片(1)の長手方向の、角Pよりも中央側において突出するように取り付けられていてもよい。収納箱から引き出されたフィルムは、角Pによって切断のきっかけが与えられると、その後は掩蓋片(1)の先端縁(8)に沿って切断されるが、図16に示されるように、この先端縁よりもわずかに補強板が突出していると、フィルムは、この突出部分(12’)の先端縁に沿って切断され得る。補強板(12)が、収納箱の他の部分を構成する紙より硬質な材料で構成されているときには、フィルムを突出部分(12’)の先端縁に沿ってより良好に滑らせることができ、したがって、より容易にフィルムを切断することができる。補強板(12)が掩蓋片(1)の先端縁から突出する距離は高々5mmが好ましく、より好ましくは高々3mmである。
補強板(12)の突出部分(12’)は、その先端縁に沿ってフィルムがスムーズに運ばれるならばどのような形状であってもよく、例えば円弧状の先端縁を有するもの(図16参照)や台形状が挙げられる。
また、本発明の収納箱は、掩蓋片(1)の裏面に補強板(12)を貼合する代わりに、掩蓋片(1)の長手方向の、切欠き部(9)よりも中央側において、補強部材(11)が先端縁(8)から延出しており、該補強部材(11)を該先端縁(8)に沿って掩蓋片(1)の裏側に折り返されていてもよい。図14は、補強部材(11)を掩蓋片(1)の裏側に折り返す前で、かつ蓋を開けた状態を示す斜視図であり、図15は、図14の収納箱において補強部材(11)を掩蓋片(1)の先端縁(8)に沿って掩蓋片(1)の裏側に折り返し、かつ蓋を閉じたときの斜視図である。補強部材(11)が掩蓋片(1)の裏側へ折り返されて二重になるので、掩蓋片(1)および角Pが補強され、したがって、耐久性が改善され、箱に収納されたフィルムを使い切るまでカット性を維持できるという利点を有する。
また、フィルムを切断するとき、掩蓋片(1)と前面板(5)の間にフィルムを挟んで切断するとカット性がさらに向上する。前面板(5)の表面および/または掩蓋片(1)の裏面にすべり止め効果のある部材を設けておくと、フィルムの挟み効果を高めることができ、したがって、カット性をさらに向上させることができる。すべり止め効果のある部材は特に限定されないが、ゴム状の樹脂、ポストイット(登録商標)様の微粘着剤、やすり状の表面を有しかつ曲げ弾性率が10〜500MPaであるプラスチック片などがあげられる。
上記滑り止め効果のある部材は、前面板(5)の上端縁および/または掩蓋片(1)の先端縁から1mm以上離れた位置から、高さ2mm以上および面積10mm以上の範囲にわたって設けることができる。好ましくは高さ25mm以下および面積3000mm以下であり、より好ましくは高さ20mm以下および面積2000mm以下であり、更に好ましくは高さ10mm以下および面積2000mm以下である。上記滑り止め効果のある部材は、上記範囲全体に設けてもよく、部分的に設けてもよい。
本発明の収納箱は巻回したフィルム用であり、フィルムとして、プラスチック製フィルム、アルミホイル、紙製フィルム(キッチンペーパー、クッキングシートなど)等が使用され得る。プラスチック製フィルムとしては、例えばポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリメチルペンテン−1およびポリアミド等から選ばれる樹脂からなる単層又は多層のフィルムで全厚みが3〜30μm、典型的には5〜15μm程度のもの、が好適である。また、プラスチック製フィルムの長さ方向および横方向の引張破断力がいずれも1〜15N、より好ましくは1〜10Nであるのが好ましい。上記引張破断力は、JIS K−7127に従い、フィルムの引き出し方向が長辺となるようにフィルムを10mm×150mmの大きさに切り取って試験片とし、試験速度500mm/分で測定される値である。
本発明の収納箱に特に適するフィルムは、引き出したフィルムを切断するときに掩蓋片(1)の角Pまたは先端P’と接触する部分の破断力および伸びが小さく、かつ下記に述べる切断ずれ量が小さいプラスチック製フィルムである。上記接触する部分は、典型的には、フィルムの横方向の端からK/3(Kはフィルムの横方向の長さである)までの範囲にある。本発明の収納箱に適するラップフィルムは、フィルムの上記範囲、すなわちフィルムの横方向の端からK/3までの範囲から、フィルムの引き出し方向が長辺となるように10mm×50mmの大きさに切り取って試験片としたとき、JIS K7127に基づく引張り試験における伸びが70%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下であり、かつ破断力が1〜8N、より好ましくは1〜7N、さらに好ましくは1〜5Nである(引張速度50mm/分)。上記伸びおよび破断力を有するように、例えば、フィルムの上記範囲において、ローレット加工やレーザー加工等の加工を施してもよい。
ローレット加工は、フィルムを金属製等の彫刻ロールと金属製や高硬度のゴム等の彫刻ロール又は平滑ロールとで挟み込むことにより、あるいはフィルムの巻に該彫刻ロールを押し当てることにより微細なエンボスや傷を入れる加工である。加工条件はフィルムの材質により適宜選択されるべきであるが、通常、押圧は10〜50N/m程度である。ローレット加工は、原反製膜時に、スリット加工時に、またはスリット加工後に独立の工程を設けて施すことができる。ローレット加工は、フィルムの横方向の端部の少なくとも一方に施されるが、どちらの側からでも切断出来るように、両方の端部に施すことがより好ましい。加工幅は通常0.1〜10mmであり、好ましくは0.3〜6mmである。
レーザー加工はレーザーの照射熱により、フィルムを極めて微細な領域において溶融し、そこに凹形状や孔を設ける加工である。使用するレーザーは、特に制限されない。例えば、炭酸ガスレーザー、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザーおよびエキシマレーザーなどのガスレーザーや、クロム添加ルビー結晶を媒質に使用したルビーレーザー、チタン添加サファイア結晶を媒質に使用したチタンサファイアレーザー、YAG結晶中のイットリウムを他の希土類元素で置換した種々のYAGレーザーおよびネオジム添加YAGを用いたNd:YAGレーザーなどの固体レーザーが挙げられる。また、液体レーザー、半導体レーザー、自由電子レーザー、金属蒸気レーザー、化学レーザー等の公知のレーザーを使用することができる。照射出力は、0.5〜20W程度であり、フィルムの肉厚や加工速度を勘案して適宜調節する。レーザー加工は、原反製膜時に、スリット加工時に、またはスリット加工後に独立の工程を設けて施すことができる。レーザー加工は、フィルムの横方向の端部の少なくとも一方に施されるが、どちらの側からでも切断出来るように、両方の端部に施すことがより好ましい。加工幅は通常0.1〜10mmであり、好ましくは0.3〜6mmである。
また、ローレット加工やレーザー加工を施すと、巻回フィルムの引出端が巻き本体に強く密着して引き出せなくなるというトラブルの防止効果を得ることもできる。
上記切断ずれ量(δ)は、フィルムの横切性の尺度であり、図17に示されるフィルム切断試験により決定される。すなわち、辺α(長さ300mm)および辺β(長さ220mm)を有する長方形の試験片を用意し(ここで、辺αはフィルムの長さ方向と平行である)、一方の辺αの中央部に長さ3mmの切込みを入れ、切込みを入れた辺α側の両隅を人の手で引張ってフィルムを切断する。切断したときのフィルムの切断線と、切込みから他方の辺αに垂直に降ろした基準線との乖離の最大値(単位:mm)が切断ずれ量(δ)である。
切断ずれ量(δ)は、好ましくは20mm以下であり、より好ましくは10mm以下、最も好ましくは5mm以下である。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。使用した材料および測定方法は以下の通りである。
実施例1
掩蓋片(1)の端部が、図7(a)の形状を有し、A、BおよびPの座標、角度θおよび角度αが表1に示される通りである、縦45mmx横45mmx長さ310mmの収納箱を、片面コートされたコートボール紙(厚紙の坪量450g/m)を使用して作製した。掩蓋片(1)の両方の端部は、互いに対称形である。
試験
上記のようにして得た収納箱に、巻回されたラップフィルム(幅300mm、長さ20mのフィルムを、幅305mm、内径27mm、肉厚1.5mmの紙管に巻いたもの)を収納し、下記試験(1)および(2)を行った。結果を表1に示す。なお、収納したラップフィルムは、主原料がポリ4−メチルペンテン−1(三井化学株式会社製)のラップフィルムである。このフィルムは、下記に示すフィルム端部の引張試験(3)および切断ずれ量(δ)の測定(4)を行ったところ、破断時の伸びが59%であり、破断力が4.4Nであり、切断ずれ量が3.8mmであった。
(1)カット性試験
収納されたラップフィルムを収納箱から約40cm引出し、蓋を閉じた状態で、掩蓋片の角Pを利用してフィルムを切断する試験を10回試みた。切断できた回数を表1に示す。
(2)耐久性
試験(1)と同様の切断を100回試みた後、さらに10回の切断を試みた。この10回の試行において切断できた回数を表1に示す。
(3)フィルム端部の引張試験
フィルムの横方向の端から、フィルムの引き出し方向が長辺となるように10mm×50mmの大きさに切り取って試験片とし、JIS K7127に準じて、23℃、引張速度50mm/分の条件で、試験片の長辺方向での引張り試験を行って、破断時の伸びおよび破断力を測定した。
(4)切断ずれ量(δ)
辺α(長さ300mm)および辺β(長さ220mm)を有しかつ辺αがフィルムの長さ方向(MD方向)と平行である長方形のフィルムを試験片とし、一方の辺αの中央部に長さ3mmの切込みを入れ、切込みを入れた辺α側の両隅を人の手で引張ってフィルムを切断した(図17)。切込みから他方の辺αに垂直に降ろした基準線と切断線との乖離を測定し、その最大値(単位:mm)を切断ずれ量(δ)として求めた。上記試験を3人が各3回行い、合計9回の平均値を切断ずれ量とした。なお、ローレット加工が施されたフィルムについては、ローレット加工された端部が、切込みを入れるところの上記一方の辺αとなるように試験片を作製した。
実施例2〜17および比較例1〜4
掩蓋片(1)の端部の形状、各点の座標、角度θおよび角度αが表1に示される通りであること以外は実施例1と同様にして収納箱を作製し、実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。なお、実施例5の収納箱は、は、一方の端部につき2個の切欠き部を有し(図7(e)参照)、実施例6は、一方の端部につき3個の切欠き部を有する(図7(f)参照)。掩蓋片(1)の長手方向の端から2個目の切欠き部における各点をA2、B2およびP3とし、3個目の切欠き部における各点をA3、B3およびP3とする。2個目および3個目の切欠き部の角度θは1個目の角度θと同じである。
Figure 0006307194
実施例18〜25および比較例5
切欠き部(9)とともに突出部(10)を有し、掩蓋片(1)の端部の形状、各点の座標、角度θおよび角度αが表2に示される通りであること以外は実施例1と同様にして収納箱を作製し、実施例1と同様の試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 0006307194
実施例26〜40および参考例1〜5
図13に示されるように、掩蓋片(1)の端部が突出部(10)のみを有し、各点の座標および角度αが表3に示される通りであること以外は実施例1と同様にして収納箱を作製し、実施例1と同様の試験を行った。結果を表3に示す。なお、実施例32の収納箱は、一方の端部につき2個の突出部を有し(図13(c)参照)、実施例33は、一方の端部につき3個の突出部を有する(図13(d)参照)。掩蓋片(1)の長手方向の端から2個目の突出部における各点をE2およびP’2とし、3個目の突出部における各点をE3およびP’3とする。また、実施例29、36および38ならびに参考例2および5では、収納したラップフィルムとして、実施例1と同様であるが、フィルムの横方向の両端にローレット加工を施したものを使用した。ローレット加工は、押え量0.2mm、加工幅0.6mm、加工速度400m/分の加工条件で行った。
Figure 0006307194
参考例6〜23
表4に記載のフィルム(厚み10μm)を巻回したものを、表4に記載した実施例の収納箱に収納して、試験(1)および(2)を行った。また、フィルムの端部の引張試験(3)および切断ずれ量(δ)の測定(4)も行った。結果を表4に示す。
使用したフィルムは以下の通りである。
参考例6〜8:実施例1で使用したポリ(4−メチルペンテン−1)(TPX)フィルム
参考例9〜11:実施例29で使用した、ローレット加工を施したTPXフィルム
参考例12〜14:旭化成ホームプロダクツ(株)製のサランラップ(登録商標)(ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム)
参考例15〜17:参考例12のPVDCフィルムに、実施例29と同様にローレット加工を施したもの
参考例18〜20:宇部フィルム(株)製のポリラップ(商品名)(ポリエチレン(PE)フィルム)
参考例21〜23:参考例18のPEフィルムに、実施例29と同様にローレット加工を施したもの
Figure 0006307194
表4に示されるように、フィルム端部の破断力が8N以下であり、フィルム端部の伸びが70%であり、かつ切断ずれ量が20mm以下であるフィルムを使用した参考例6〜11および15〜17は、良好なカット性および耐久性を有するが、上記3つの要件のいずれかを満たさないフィルムを使用した参考例12〜14および18〜23は、カット性および耐久性に劣った。
1:掩蓋片
2:蓋面板
3:側面版
4:底面板
5:前面板
6:後面板
7:掩蓋片の後端縁
8:掩蓋片の先端縁
9:切欠き部
10:突出部
11:補強部材
12:補強板

Claims (7)

  1. 巻回されたフィルムを収納する箱であって、前面板(5)、底面板(4)、後面板(6)および側面板(3)で形成され、上部が開口した直方体の収納室と、後面板(6)の上端縁から収納室の開口部を覆う方向に連接した開閉可能な蓋面板(2)と、蓋面板(2)の前端縁から前面板(5)を覆う方向に延出した掩蓋片(1)を有する収納箱において、掩蓋片(1)の先端縁(8)の両端部の少なくとも一方が切欠き部(9)を有し、切欠き部(9)によって形成される2つの角のうち、掩蓋片(1)の先端縁(8)の端に近い方をAとし、他方をPとし、Aを通って掩蓋片(1)の先端縁(8)に垂線を引いたとき、切欠き部(9)のA側の辺と上記垂線との交点を通りかつP側に向かう、切欠き部(9)の辺またはその延長線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)またはその延長線とがなす、鋭角側の角度θが90度未満であり、ここで、上記切欠き部(9)の辺が曲線の場合には、角度θは、上記交点における上記曲線の接線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)またはその延長線とがなす、鋭角側の角度であり、かつ、角Pにおける掩蓋片(1)の角度αが10〜160度である、ここで、Pを通る、切欠き部(9)のP側の辺が曲線の場合には、上記角度αは、Pにおける上記曲線の接線と、掩蓋片(1)の先端縁(8)とがなす角度である、前記収納箱。
  2. 切欠き部(9)が上記A、下記点Bおよび上記Pをこの順に結ぶ形状を有する、ここで、直交座標系であって、掩蓋片(1)の後端縁(7)をY軸とし、該後端縁の一方の端を原点(0,0)とし、該原点から該後端縁の他方の端に向かう方向をY軸の正の方向とし、該原点から掩蓋片(1)が延出する方向をX軸の正の方向とする座標系において、上記Aおよび上記Pの位置をそれぞれ(Xa,Ya)および(Xp,Yp)とし、点Bの位置を(Xb,Yb)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<Xa(ただし、Xb≧0)およびYa<Yb≦Ya+35mmであり、AとBとを結ぶ線ABおよびBとPとを結ぶ線BPが各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である、請求項記載の収納箱。
  3. 切欠き部(9)が上記A、下記点B、下記点Cおよび上記Pをこの順に結ぶ形状を有する、ここで、直交座標系であって、掩蓋片(1)の後端縁(7)をY軸とし、該後端縁の一方の端を原点(0,0)とし、該原点から該後端縁の他方の端に向かう方向をY軸の正の方向とし、該原点から掩蓋片(1)が延出する方向をX軸の正の方向とする座標系において、上記Aおよび上記Pの位置をそれぞれ(Xa,Ya)および(Xp,Yp)とし、点Bおよび点Cの位置をそれぞれ(Xb,Yb)および(Xc,Yc)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<Xa(ただし、Xb≧0)、Ya<Yb≦Ya+20mm、Xa−20mm≦Xc<Xp(ただし、Xc≧0)およびYb<Yc≦Yb+40mmであり、AとBとを結ぶ線AB、BとCとを結ぶ線BCおよびCとPとを結ぶ線CPが各々、直線である、または該直線の長さの1.5倍以下の長さの弓状曲線である、請求項記載の収納箱。
  4. 切欠き部(9)が、上記A、下記点B、下記点C、C、・・・、C(nは1以上の整数である)、および上記Pをこの順に直線で結ぶことにより形成される凸(n+3)角形状を有する、ここで、直交座標系であって、掩蓋片(1)の後端縁(7)をY軸とし、該後端縁の一方の端を原点(0,0)とし、該原点から該後端縁の他方の端に向かう方向をY軸の正の方向とし、該原点から掩蓋片(1)が延出する方向をX軸の正の方向とする座標系において、上記Aおよび上記Pの位置をそれぞれ(Xa,Ya)および(Xp,Yp)とし、点Bおよび点C、C、・・・、Cの位置をそれぞれ(Xb,Yb)および(Xc,Yc)、(Xc,Yc)、・・・、(Xc,Yc)で表わすとき、Xa−20mm≦Xb<Xa(ただし、Xb≧0)およびYa≦Yb≦Ya+20mmであり、Xc、Xc、・・・およびXcはいずれも(Xa−20mm)以上(ただし、0以上)かつXp未満であり、Yc、Yc、・・・およびYcはいずれもYb以上かつ(Yb+40mm)以下であり、各点を結ぶ直線の長さの合計がAとPとの直線距離の3倍以内である、請求項記載の収納箱。
  5. 切欠き部(9)が、上記Aと上記Pを弓状曲線で結ぶ形状を有し、該弓状曲線の長さがAとPとの直線距離の3倍以内である、請求項1記載の収納箱。
  6. 掩蓋片(1)の長手方向の、切欠き部(9)よりも中央側において、補強部材(11)が先端縁(8)から延出しており、該補強部材(11)が該先端縁(8)に沿って掩蓋片(1)の裏側に折り返されている、請求項1〜5のいずれか1項記載の収納箱。
  7. 本明細書に記載された方法にしたがって切断ずれ量(δ)の試験を行った場合に切断ずれ量(δ)が20mm以下であるフィルムを請求項1〜6のいずれか1項記載の収納箱に収納した製品。
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