JP6304245B2 - 溶融ガラス攪拌装置 - Google Patents
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Description
攪拌装置は、一般的に回転中心となる中心軸とその周囲に取り付けられた攪拌翼を有する攪拌部から構成される。
また、光学用レンズ、光通信用ファイバ、光学フィルタ、太陽電池用基板、蛍光管といった高い透明性が要求される用途のガラスにおいても高い均質性が要求される。
これらのようなきわめて高い均質性が要求される場合、従来の攪拌装置では溶融ガラスの十分な均質性を得ることが難しくなってきた。
前記攪拌部は、長軸が前記中心軸と直交する、板状体、または、鉛直断面形状が円形、楕円形、もしくは、多角形のいずれかである棒状体からなる攪拌翼、及び、前記中心軸と同軸をなす、円環形状のリング翼で構成され、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に2以上の攪拌翼が設けられており、かつ、前記中心軸の周方向に2以上の攪拌翼が設けられており、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に1以上のリング翼が設けられている溶融ガラス攪拌装置を提供する。
また本発明は、上記の目的を達成するため、好ましくは、粘度100〜7000dPa・sの溶融ガラスを搬送量1〜50m3/時間・S(Sは搬送管の断面積)で搬送する溶融ガラス搬送管内で該溶融ガラスを攪拌する溶融ガラス攪拌装置であって、該溶融ガラス攪拌装置は、回転可能な中心軸と、該中心軸に設けられた攪拌部と、で構成され、
前記攪拌部は、長軸が前記中心軸と直交する、板状体、または、鉛直断面形状が円形、楕円形、もしくは、多角形のいずれかである棒状体からなる攪拌翼、及び、前記中心軸と同軸をなす、円環形状をし、前記中心軸の周方向における厚みが50mm以下のリング翼で構成され、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に2以上の攪拌翼が設けられており、かつ、前記中心軸の周方向に2以上の攪拌翼が設けられており、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に1以上のリング翼が設けられており、
前記攪拌部の最大径をD1(mm)とし、前記攪拌部が設置されている部位における前記溶融ガラス搬送管の直径をD2(mm)とし、前記リング翼の外直径をDr(mm)とするとき、下記式(1)、(2)を満たすことを特徴とする、溶融ガラス攪拌装置を提供する。
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.98×D2 (1)
0.8×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2)
前記溶融ガラス搬送管に、本発明の溶融ガラス攪拌装置が少なくとも1つ設けられた板ガラス製造装置を提供する。
また、本発明のガラス攪拌装置は、攪拌後の溶融ガラスの均質性に優れていることから、光学用レンズ、光通信用ファイバ、光学フィルタ、太陽電池用基板、蛍光管といった高い透明性もしくは高い光学的均質性が要求される用途のガラス製造装置の溶融ガラス攪拌装置としても好適である。また、高い色調均質性が要求される装飾用色ガラス用のガラス製造装置の溶融ガラス攪拌装置としても好適である。
FPD用のガラス基板は、年々大型化が進み、かつ、その需要の増加により該ガラス基板を大量に生産することがますます求められている。FPD用の板ガラスを製造する設備では溶融ガラスの搬送量の増加が求められている。光学用レンズ、光通信用ファイバ、光学フィルタ、太陽電池用基板、蛍光管といった用途のガラスを製造する設備においても、溶融ガラスの搬送量の増加が求められている。
溶融ガラス搬送管内での溶融ガラスの搬送量を増加させる方法としては、溶融ガラス搬送管の断面積を増加させる方法、溶融ガラス搬送管内における溶融ガラスの流速を増加させる方法がある。
しかしながら、溶融ガラス搬送管の断面積を極端に増加させることは設備費用の増大となることから好ましくない。また、溶融ガラス搬送管内における溶融ガラスの流速を増加させた場合、攪拌装置内での溶融ガラスのすり抜けが発生しやすくなり、溶融ガラスの攪拌作用が低下しやすくなる。
本発明の溶融ガラス攪拌装置は、このような溶融ガラスの搬送量が高い溶融ガラス搬送管内に設置して使用することが好ましく、具体的には、粘度100〜7000dPa・s、好ましくは粘度200〜6000dPa・sの溶融ガラスを搬送量1〜50m3/時間・S、好ましくは搬送量2〜50m3/時間・S(Sは搬送管の断面積)で搬送する溶融ガラス搬送管内に設置して使用される。
図1に示す溶融ガラス攪拌装置10は、回転可能な中心軸11を有し、該中心軸11の下端部に攪拌部12が設けられている。
攪拌部12は、攪拌翼13、および、リング翼14で構成されている。
また、攪拌翼13は、板状体からなり、その長軸が中心軸11と直交しているものであってもよい。本明細書では、攪拌翼の鉛直断面形状において、その中心を通過して、互いに直交する二軸のうち、長さの長い方を長軸とし、短い方を短軸とした場合に、該短軸の長さが長軸の長さの0.5倍以下のものを「板状体」とし、0.5倍よりも大きいものを「棒状体」とする。攪拌翼が板状体の場合、その鉛直断面形状は、楕円形、あるいは、三角形、四角形、六角形等の多角形を取り得る。
以下、本明細書において、棒状体または板状体からなる攪拌翼が有する軸のうち、中心軸11に直交する軸を長軸とし、該長軸に直交する軸を短軸とする。したがって、攪拌翼の形状によっては、見た目上の長軸−短軸の関係と、本発明における長軸−短軸の関係が逆転する場合もある。
また、中心軸11の軸方向に2以上設けられた攪拌翼間の距離が小さいと、溶融ガラスの攪拌作用を低下するおそれがある。このため、中心軸11の軸方向に2以上設けられた攪拌翼間の距離は、40mm以上であることが好ましく、50mm以上であることがより好ましく、60mm以上であることがさらに好ましい。
一方、中心軸11の軸方向に2以上設けられた攪拌翼間の距離が大きい場合も、溶融ガラスの攪拌作用を低下する。このため、中心軸11の軸方向に2以上設けられた攪拌翼間の距離は、200mm以下であることが好ましく、190mm以下であることがより好ましく、180mm以下であることがさらに好ましい。
一方、板状体からなる攪拌翼13の短軸を中心軸11に対して傾斜させて配置することができる。このような配置とした場合、中心軸11の軸方向にも攪拌作用を与えることができるため、溶融ガラスの流れがより複雑な流れとなり、均質化作用が向上する可能性がある。
板状体からなる攪拌翼13の短軸を中心軸11に対して傾斜させて配置する場合、板状体からなる攪拌翼13の短軸と中心軸11とがなす角度θ(0°≦θ≦90°)が、60°以下であることが好ましく、0°〜55°であることがより好ましい。なお、板状体から攪拌翼13の短軸を中心軸11と平行となるように配置した場合、攪拌翼13の短軸と中心軸11とがなす角度θは0°である。
また、板状体からなる攪拌翼13に関して、後述する図13の溶融ガラス攪拌装置10G、および、図14に示す溶融ガラス攪拌装置10Hでは、平面形状が矩形をした板状体からなる攪拌翼13を示しているが、板状体からなる攪拌翼の平面形状は台形等、他の方形であってもよい。
図3は、図2の溶融ガラス攪拌装置20が配置された溶融ガラス搬送管内での溶融ガラス流の挙動を示した模式図である。図3において、溶融ガラス搬送管の主管100内に溶融ガラス攪拌装置20が配置されている。該主管100の上流側および下流側には、それぞれ枝管110,120がそれぞれ接続されている。
溶融ガラス搬送管内の溶融ガラスGは、図中矢印方向に搬送される。溶融ガラスの通過時には、溶融ガラス攪拌装置20の中心軸21を矢印方向に回転させる。中心軸21の回転により、該中心軸21の下端部に設けられた攪拌部22も矢印方向に回転する。
溶融ガラス搬送管内の溶融ガラスのうち、攪拌部22が配置された攪拌領域(図中破線で示した部位)を通過する溶融ガラスは、攪拌部22による攪拌作用によって均質化される。一方、溶融ガラス搬送管である主管100の壁面近傍の非攪拌領域(図中破線よりも外側の部位)を通過する溶融ガラスについては、溶融ガラスのすり抜けが起こり均質化されない。
但し、この溶融ガラスのすり抜け抑制の効果を発揮するためには、溶融ガラス攪拌装置が、該溶融ガラス攪拌装置が配置される溶融ガラス搬送管との関係で、以下に示す条件を満たす必要がある。この点について、図5を参照して説明する。図5は、図1の溶融ガラス攪拌装置10を溶融ガラス搬送管内に配置した状態で示した図である。
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.98×D2 (1)
0.8×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2)
ここで、攪拌部12の最大径D1は、リング翼14の外直径Drと一致する。但し、式(2)に示すように、リング翼14の外直径Drは、攪拌部12の最大径D1よりも小さくてもよい。この場合、たとえば、後述する図10に示す溶融ガラス攪拌装置10Dのように、攪拌翼13が、リング翼14の外側に突き出た状態になる。このような場合、図5に示す、攪拌部12のうち、攪拌翼13が設けられた部位の直径D4が、攪拌部12の最大径D1となる。
一方、攪拌部12の最大径D1が、0.7×D2より小さい場合、主管100の壁面との間で生じる圧力損失が少なく、主管100の壁面近傍(図4中破線よりも外側の部位)を通過する溶融ガラスを、攪拌部12が設けられた攪拌領域に引き込むことができない。このため、溶融ガラスのすり抜けを抑制できない。
上記D1および上記D2は、下記式(1a)を満たすことがより好ましく、下記式(1b)を満たすことがさらに好ましい。
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.96×D2 (1a)
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.94×D2 (1b)
上記D1および上記Drは、下記式(2a)を満たすことがより好ましく、下記式(2b)を満たすことがさらに好ましい。
0.85×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2a)
0.9×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2b)
このため、リング翼14の厚みは、50mm以下とする必要がある。リング翼14の厚みは、45mm以下がより好ましく、40mm以下がさらに好ましい。
強度の観点からは、リング翼14の厚みは、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、8mm以上がさらに好ましい。
なお、リング翼14の厚みとは、円環形状の径方向における厚み、すなわち、リング翼14の(外直径−内直径)/2である。
0.05×L ≦ h ≦ 0.5×L (5)
リング翼14の高さhが、0.05Lより小さいと、主管100の壁面との間で生じる圧力損失が小さくなり、主管100の壁面近傍(図4中破線よりも外側の部位)を通過する溶融ガラスを、攪拌部12が設けられた攪拌領域に十分引き込むことができず、溶融ガラスのすり抜けを抑制できなくなるおそれがある。
一方、リング翼14の高さhが、0.5Lより大きいと、攪拌部12の回転に要するトルクが増加する。
上記hおよびLは、下記式(5a)を満たすことがより好ましく、下記式(5b)を満たすことがさらに好ましい。
0.05×L ≦ h ≦ 0.4×L (5a)
0.05×L ≦ h ≦ 0.3×L (5b)
このため、上記D1および上記D3は、下記式(3)を満たすことが好ましく、下記式(3a)を満たすことがより好ましく、下記式(3b)を満たすことがさらに好ましく、下記式(3c)を満たすことがさらに好ましい。
D3 ≦ 0.6×D1 (3)
D3 ≦ 0.5×D1 (3a)
D3 ≦ 0.4×D1 (3b)
D3 ≦ 0.3×D1 (3c)
但し、攪拌翼13が設けられた部位の直径D4が、攪拌部12の最大径D1に対して小さくなると、溶融ガラスの攪拌作用が低下する。このため、上記D1および上記D4は、下記式(4)を満たすことが好ましい。
0.9×D1 ≦ D4 ≦ D1 (4)
なお、図13に示す溶融ガラス攪拌装置10Gでは、攪拌翼13,15が板状体からなる。
図13に示す溶融ガラス攪拌装置10Gでは、攪拌部12に設けた縦攪拌翼16が、リング翼14とともに、溶融ガラスのすり抜け抑制の効果が発揮することが期待される。
なお、図13に示す溶融ガラス攪拌装置10Gでは、縦攪拌翼16が板状体として示されているが、縦攪拌翼の形状はこれに限定されず、その鉛直断面形状が、円形、楕円形、あるいは、三角形、四角形、六角形等の多角形をした棒状体であってもよい。これらの場合、棒状体の長軸が中心軸11と平行する。
また、図13に示す溶融ガラス攪拌装置10Gでは、中心軸11と、縦攪拌翼16と、の間に、攪拌翼13、15が位置するように、2つの縦攪拌翼16が設けられているが、図12に示す溶融ガラス攪拌装置10Fのように、中心軸11の周方向において、該中心軸11を中心として、十字をなすように、4つの攪拌翼13が設けられている場合は、図中手前方向および奥方向の攪拌翼13が、中心軸11と、縦攪拌翼と、の間に位置するように、さらに2つの縦攪拌翼、すなわち、合計4つの縦攪拌翼を設けてもよい。
なお、図14に示す溶融ガラス攪拌装置10Hでは、攪拌翼13が板状体からなる。
本発明の板ガラス製造装置は、様々な用途の板ガラスの製造に適用可能であるが、FPD用のガラス基板のように、均質性についての要求がきわめて厳しい用途の板ガラスの製造に適用することが特に好ましい。
本発明の板ガラス製造装置を用いて板ガラスを製造することにより、未融解原料の混在がなく、光学的均質性が高く、平坦度が高い板ガラスが得られる。
本実施例では、図3に示す場合、すなわち、図2に示す溶融ガラス攪拌装置20が配置された溶融ガラス搬送管内での溶融ガラス流の挙動と、図4に示す場合、すなわち、図1の溶融ガラス攪拌装置10が配置された溶融ガラス搬送管内での溶融ガラス流の挙動を評価した。但し、リング翼14の有無による違いを明確にするため、図4に示す溶融ガラス攪拌装置10のうち、リング翼14および該リング14の内側にある攪拌翼13と、図3に示す溶融ガラス攪拌装置20のうち、中心軸21の軸方向において、溶融ガラス攪拌装置10のリング翼と同位置にある攪拌翼23と、について、溶融ガラス搬送管(主管100)内を通過する溶融ガラス流の挙動を評価した。図15は、リング翼なしの場合における攪拌翼23と、溶融ガラス搬送管100の壁面と、の位置関係を示した図であり、図16は、リング翼ありの場合における攪拌翼13、リング翼14と、溶融ガラス搬送管100の壁面と、の位置関係を示した図である。
また、溶融ガラス搬送管(主管100)内を搬送される溶融ガラスの粘度は400dPa・s、搬送量は55m3/時間・Sと想定した。
溶融ガラス搬送管、攪拌翼およびリング翼の寸法の違いによる影響を排除するため、攪拌部の最大径に対応する、攪拌翼23の長さ(図15の構成の場合、図16の構成の場合は、リング翼14の長さ)rと、溶融ガラス搬送管100の内径をRと、の相対比(r/R)を判断指標とした。以下で説明する図17から図20は、r/R=0.9(90%)と想定した場合の結果である。
図17は、図15に示す構成での、管径方向における位置(管径位置)と、溶融ガラス搬送管の周方向における溶融ガラス流の流速分布と、の関係を示したグラフであり、図18は、図16に示す構成での、管径方向における位置(管径位置)と、溶融ガラス搬送管の周方向における溶融ガラス流の流速分布と、の関係を示したグラフである。両者の比較から明らかなように、図18は、リング翼14よりも外側の非攪拌領域(図4中破線よりも外側の部位)では、溶融ガラス流の流速分布がほぼ0になっており、溶融ガラスのすり抜けが大幅に抑制されていることが確認できる。
図19は、図15に示す構成での、管径方向における位置(管径位置)と、溶融ガラス搬送管の軸方向における溶融ガラス流の流量分布と、の関係を示したグラフであり、図20は、図16に示す構成での、管径方向における位置(管径位置)と、溶融ガラス搬送管の軸方向における溶融ガラス流の流量分布と、の関係を示したグラフである。両者の比較から明らかなように、図20は、リング翼14よりも外側の非攪拌領域(図4中破線よりも外側の部位)では、溶融ガラス流の流量分布がほぼ0になっており、溶融ガラスのすり抜けが大幅に抑制されていることが確認できる。なお、図19中、ハッチングで示した個所が、攪拌翼23よりも外側の非攪拌領域(図3中破線よりも外側の部位)を通過する溶融ガラスの流量分布、すなわち、溶融ガラスのすり抜けに相当する。非攪拌領域を通過する溶融ガラスの比率(非攪拌領域通過比率)は、図19では4.2%であるのに対して、図20では0.2%まで低減された。
さらに、図15、図16に示す構成それぞれについて、r/Rを変化させて、非攪拌領域通過比率との関係を評価した。図22は、図15に示す構成での、r/Rと、非攪拌領域通過比率と、の関係を示したグラフであり、図22は、図16に示す構成での、r/Rと、非攪拌領域通過比率と、の関係を示したグラフである。また、図23は、図15、図16に示す構成について、r/Rと、非攪拌領域通過比率と、の関係を比較したグラフである。但し、図23では、図15の構成は装置20とし、図16の構成は装置10としている。これらの結果、特に図23の結果から明らかなように、図16の構成でr/Rを0.7(70%)以上とした場合、図15の構成でr/Rを0.9(90%)とした場合よりも、非攪拌領域通過比率を低くできる。
本出願は、2013年5月8日出願の日本特許出願(特願2013−098233)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
11,21:中心軸
12,22:攪拌部
13,23,15:攪拌翼
14:リング翼
16:縦攪拌翼
17:拡径部
100:溶融ガラス搬送管(主管)
110,120:溶融ガラス搬送管(枝管)
Claims (16)
- 溶融ガラスを攪拌する溶融ガラス攪拌装置であって、該溶融ガラス攪拌装置は、回転可能な中心軸と、該中心軸に設けられた攪拌部と、で構成され、
前記攪拌部は、長軸が前記中心軸と直交する、板状体、または、鉛直断面形状が円形、楕円形、もしくは、多角形のいずれかである棒状体からなる攪拌翼、及び、前記中心軸と同軸をなす、円環形状のリング翼で構成され、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に2以上の攪拌翼が設けられており、かつ、前記中心軸の周方向に2以上の攪拌翼が設けられており、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に1以上のリング翼が設けられている溶融ガラス攪拌装置。 - 前記リング翼の厚みが50mm以下である請求項1に記載の溶融ガラス攪拌装置。
- 前記攪拌部の最大径をD1(mm)とし、前記攪拌部が設置されている部位における溶融ガラス搬送管の直径をD2(mm)とし、前記リング翼の外直径をDr(mm)とするとき、下記式(1)、(2)を満たした、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の溶融ガラス攪拌装置。
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.98×D2 (1)
0.8×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2) - 粘度100〜7000dPa・sの溶融ガラスを搬送量1〜50m3/時間・S(Sは搬送管の断面積)で搬送する溶融ガラス搬送管内で該溶融ガラスを攪拌する請求項1〜3のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
- 前記リング翼が、前記溶融ガラス搬送管のうち、前記攪拌部の中心軸の長軸方向のみに溶融ガラスが搬送される部位に設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
- 前記中心軸の直径をD3(mm)とするとき、下記式(3)を満たす、請求項1〜5のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
D3 ≦ 0.6×D1 (3) - 前記攪拌部のうち、前記攪拌翼が設けられた部位の直径をD4とするとき、下記式(4)を満たす、請求項1〜6のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
0.6×D1 ≦ D4 ≦ D1 (4) - 前記中心軸の軸方向に2以上設けられた攪拌翼間の距離が、50〜200mmである、請求項1〜7のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
- 前記中心軸の軸方向における前記攪拌部の長さをL(mm)とするとき、前記中心軸の軸方向における前記リング翼の高さをh(mm)とするとき、下記式(5)を満たす、請求項1〜8のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
0.05×L ≦ h ≦ 0.5×L (5) - 前記攪拌翼が板状体であり、該板状体の短軸と前記中心軸とがなす角度θが下記式(6)を満たす、請求項1〜9のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
0° ≦ θ ≦ 60° (6) - 前記攪拌部は、板状体、または、鉛直断面形状が円形、楕円形、もしくは、多角形のいずれかである棒状体からなり、長辺または長軸が前記中心軸と平行して、該攪拌部の外縁を規定する位置に設けられる縦攪拌翼をさらに有している、請求項1〜10のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置。
- 板ガラス成形装置、および、前記ガラス溶解装置と前記板ガラス成形装置との間に設けられた溶融ガラス搬送管を有する板ガラス製造装置であって、
前記溶融ガラス搬送管に、請求項1〜11のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置が少なくとも1つ設けられた板ガラス製造装置。 - 前記ガラス溶解装置と、前記板ガラス成形装置と、の間に設けられた脱泡装置をさらに有し、前記溶融ガラス搬送管が、前記ガラス溶解装置と前記脱泡装置との間に設けられた第1の溶融ガラス搬送管と、前記脱泡装置と前記板ガラス成形装置との間に設けられた第2の溶融ガラス搬送管と、からなり、少なくとも、前記第2の溶融ガラス搬送管に、前記溶融ガラス攪拌装置が設けられている、請求項12に記載の板ガラス製造装置。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の溶融ガラス攪拌装置を用いた溶融ガラス攪拌方法。
- 請求項12または13に記載の板ガラス製造装置を用いた板ガラス製造方法。
- 粘度100〜7000dPa・sの溶融ガラスを搬送量1〜50m3/時間・S(Sは搬送管の断面積)で搬送する溶融ガラス搬送管内で該溶融ガラスを攪拌する溶融ガラス攪拌装置であって、該溶融ガラス攪拌装置は、回転可能な中心軸と、該中心軸に設けられた攪拌部と、で構成され、
前記攪拌部は、長軸が前記中心軸と直交する、板状体、または、鉛直断面形状が円形、楕円形、もしくは、多角形のいずれかである棒状体からなる攪拌翼、及び、前記中心軸と同軸をなす、円環形状をし、厚みが50mm以下のリング翼で構成され、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に2以上の攪拌翼が設けられており、かつ、前記中心軸の周方向に2以上の攪拌翼が設けられており、
前記攪拌部には、前記中心軸の軸方向に1以上のリング翼が設けられており、
前記攪拌部の最大径をD1(mm)とし、前記攪拌部が設置されている部位における前記溶融ガラス搬送管の直径をD2(mm)とし、前記リング翼の外直径をDr(mm)とするとき、下記式(1)、(2)を満たした、
ことを特徴とする、溶融ガラス攪拌装置。
0.7×D2 ≦ D1 ≦ 0.98×D2 (1)
0.8×D1 ≦ Dr ≦ D1 (2)
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