JP6303427B2 - 電子部品モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品モジュール及びその製造方法に関する。
所謂H型構造の電子部品を搭載した電子部品モジュールが知られている。H型構造の電子部品とは、上面側及び下面側に夫々空間を設けた断面形状がH型の部材の、夫々の空間内に別個の電子部品を収容した電子部品である。H型構造の電子部品の一例として、H型の部材の夫々の空間内にIC(半導体チップ)と水晶片とを収容した表面実装水晶発振器等を挙げることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−87004号公報
ところで、上記のようなH型構造の電子部品を搭載した電子部品モジュールにおいて、H型の部材に設けられた空間内に機械的強度の低い電子部品を収容する場合がある。機械的強度の低い電子部品とは、例えば、ベアチップ等である。
このような場合に、H型構造の電子部品をモールド樹脂で封止しようとすると、H型構造の電子部品に収容された機械的強度の低い電子部品にモールド圧が直接かかるため、機械的強度の低い電子部品が損傷する(割れやクラック等が発生する)問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、H型構造の電子部品に収容された電子部品を損傷することなくモールド樹脂で封止可能な電子部品モジュール等を提供することを課題とする。
本電子部品モジュール(1、2、3)は、基板(10)と、前記基板(10)に実装されたH型構造の電子部品(20)と、前記H型構造の電子部品(20)を覆う封止樹脂(50)と、前記H型構造の電子部品(20)の前記基板(10)と対向する側に設けられた部品収容用の凹部(21y)内に前記封止樹脂(50)が流入することを防止する樹脂流入防止手段(40、100)と、を有し、前記樹脂流入防止手段(40、100)は、前記H型構造の電子部品(20)の前記基板側の周囲を覆う樹脂であり、前記樹脂を覆うように、前記封止樹脂(50)が形成されており、前記樹脂に含まれるフィラーの粒径は、前記封止樹脂(50)に含まれるフィラーの粒径よりも小さいことを要件とする。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、H型構造の電子部品に収容された電子部品を損傷することなくモールド樹脂で封止可能な電子部品モジュール等を提供できる。
第1の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する図である。 第1の実施の形態に係る電子部品モジュールの製造工程を例示するフロー図である。 比較例1に係る電子部品モジュールを例示する図である。 比較例1に係る電子部品モジュールをモールド樹脂で封止する工程を説明する図である。 第1の実施の形態に係る電子部品モジュールをモールド樹脂で封止する工程を説明する図である。 第2の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する断面図である。 比較例に係る電子部品モジュールを例示する断面図である。 第3の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は平面図である。図1(a)は、図1(b)のA−A線に沿う断面を示している。但し、図1(b)において、図1(a)に示す部材の一部は、図示を省略されている。
図1を参照するに、第1の実施の形態に係る電子部品モジュール1は、基板10と、H型構造の電子部品20(以降、H型構造部品20とする)と、導電接合部30と、アンダーフィル樹脂40と、モールド樹脂50とを有する。H型構造部品20は、導電接合部30を介して基板10の上面10aに実装されている。H型構造部品20の下部側(基板10の上面10a側)にはアンダーフィル樹脂40が設けられ、H型構造部品20の全体は、基板10の上面10aに設けられたモールド樹脂50で覆われている。なお、200は空間を示している。以下、各構成部について説明する。
基板10は、H型構造部品20等を実装するための基体となる部分であり、例えば、ガラスクロスにエポキシ系樹脂等の絶縁性樹脂を含浸させた所謂ガラスエポキシ基板を用いることができる。基板10として、例えば、セラミック基板やシリコン基板等を用いてもよい。又、基板10は、ビルドアップ基板等の多層配線基板であってもよい。基板10の厚さは、例えば、0.3〜1.6mm程度とすることができる。なお、基板10の上面10aに、H型構造部品20の他に、コンデンサや抵抗、IC(半導体チップ)やダイオード等の電子部品が実装されてもよい。
H型構造部品20は、セラミック基板21と、半導体チップ22(ベアチップ)と、バンプ23と、チップ固定樹脂24と、ケース25とを有する。
セラミック基板21は、例えば、立方体や直方体の上面側及び下面側に凹部21x及び21y(キャビティ部)が形成されたものであり、断面形状が略H型とされている。凹部21xは、セラミック基板21の上面側に設けられた部品収容用の窪みである。凹部21yは、セラミック基板21の下面側(H型構造部品20の基板10と対向する側)に設けられた部品収容用の窪みである。凹部21x内及び凹部21y内には電子部品を実装するためのパッドや配線が形成されている。なお、セラミック基板21に代えて、同様の構造に加工されたシリコン基板等を用いてもよい。
半導体チップ22は、セラミック基板21の凹部21y内にバンプ23を介して実装されている。バンプ23は、例えば、はんだバンプであり、凹部21y内に形成されたパッド(図示せず)と接合されている。半導体チップ22の凹部21yの内壁面(上面及び側面)と対向する部分は、凹部21y内に設けられたチップ固定樹脂24で覆われている。
但し、チップ固定樹脂24は、半導体チップ22をセラミック基板21に固定する機能を果たしていれば、半導体チップ22の凹部21yの内壁面(上面及び側面)と対向する部分の全てを覆っていなくてもよい。
なお、チップ固定樹脂24は、半導体チップ22の基板10の上面10aと対向する面にはほとんど形成されていなく、半導体チップ22の側面から横方向に離れるほど厚く形成されている。これは、チップ固定樹脂24を形成する際に塗布(注入)する液状の樹脂の表面張力の影響によるものである。
又、半導体チップ22の基板10の上面10aと対向する面に、多くのチップ固定樹脂24を形成することは好ましくない。チップ固定樹脂24がセラミック基板21の枠状の底面21aよりも下側に突出すると、セラミック基板21を導電接合部30を介して基板10の上面10aに実装できなくなるからである。
チップ固定樹脂24としては、例えば、フィラーを含有したエポキシ系の絶縁性樹脂等を用いることができる。或いは、フィラーを含有したシリコーン系の絶縁性樹脂等を用いてもよい。チップ固定樹脂24は毛細管現象を利用して所定の領域に流し込むものであるため、モールド樹脂50よりも軟らかく流動性に富む。又、チップ固定樹脂24に含有されるフィラーは略球状であるが、粒径は数μm程度であり、これはモールド樹脂50に含有されるフィラーの粒径の1/10程度である。
セラミック基板21の凹部21x内には、電子部品が実装されている。凹部21x内に実装される電子部品は、例えば、水晶片(図示せず)であり、水晶片と半導体チップ22とは、セラミック基板21に形成された配線(図示せず)を介して電気的に接続されている。この場合、H型構造部品20は、水晶発振器(例えば、温度補償型水晶発振器等)となる。
ケース25は、セラミック基板21の凹部21xを塞ぐように(蓋をするように)、セラミック基板21上に固定されている。ケース25は、例えば、シーム溶接により、セラミック基板21上に固定できる。
セラミック基板21は、導電接合部30を介して、基板10の上面10aに実装されている。導電接合部30は、例えば、セラミック基板21の枠状の底面21aの四隅に配されている。導電接合部30は、例えば、はんだや導電性ペーストである。H型構造部品20のセラミック基板21に形成された配線(図示せず)は、導電接合部30を介して、基板10に形成された配線(図示せず)と電気的に接続されている。
アンダーフィル樹脂40は、H型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断するように形成されている。すなわち、アンダーフィル樹脂40は、H型構造部品20をモールド樹脂50で覆う工程で、凹部21y内にモールド樹脂50が流入することを防止するために形成されている。アンダーフィル樹脂40は、本発明に係る樹脂流入防止手段の代表的な一例である。
アンダーフィル樹脂40は、H型構造部品20の基板10側の周囲を覆うように設けられている。具体的には、アンダーフィル樹脂40は、セラミック基板21の側面21bの下端側(基板10側)を覆い、セラミック基板21の底面21aと基板10の上面10aとで形成する隙間Sを充填し、更に、凹部21y内の一部に延在している。
なお、アンダーフィル樹脂40とチップ固定樹脂24との間には空間200が形成されているが、空間200が形成さないようにアンダーフィル樹脂40を凹部21y内に充填させてもよい。
アンダーフィル樹脂40としては、例えば、フィラーを含有したエポキシ系の絶縁性樹脂等を用いることができる。或いは、フィラーを含有したシリコーン系の絶縁性樹脂等を用いてもよい。アンダーフィル樹脂40は毛細管現象を利用して所定の領域に流し込むものであるため、モールド樹脂50よりも軟らかく流動性に富む。又、アンダーフィル樹脂40に含有されるフィラーは略球状であるが、粒径は数μm程度であり、これはモールド樹脂50に含有されるフィラーの粒径の1/10程度である。
なお、アンダーフィル樹脂40は、チップ固定樹脂24と同一の樹脂であることが好ましい。熱膨張係数の相違に起因する熱応力が生じないようにするためである。
モールド樹脂50は、H型構造部品20の全体及びアンダーフィル樹脂40を覆うように基板10の上面10aに設けられた封止樹脂である。但し、アンダーフィル樹脂40がH型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断しているため、モールド樹脂50はセラミック基板21の凹部21y内には形成されていない。なお、セラミック基板21の凹部21xはケース25により塞がれているため、モールド樹脂50はセラミック基板21の凹部21x内にも形成されていない。
モールド樹脂50としては、例えば、フィラーを含有したエポキシ系の絶縁性樹脂等を用いることができる。モールド樹脂50に含有されるフィラーは略球状であり、粒径は50μm程度である。モールド樹脂50はアンダーフィル樹脂40よりも硬く流動性に劣る。そのため、モールド樹脂50を形成する際には、所定のモールド圧を印加して樹脂を流動させる必要がある。
図2は、第1の実施の形態に係る電子部品モジュールの製造工程を例示するフロー図である。図2に示すように、電子部品モジュール1を製造するには、まず、基板10を準備し、基板10の上面10aに、実装機を用いてH型構造部品20、コンデンサや抵抗、IC(半導体チップ)やダイオード等の電子部品を実装する。具体的には、例えばはんだや導電性ペースト等を塗布して導電接合部30を形成し、導電接合部30を介して予め作製したH型構造部品20、コンデンサや抵抗、IC(半導体チップ)やダイオード等を配置し、導電接合部30を硬化させる(ステップS1)。
次に、H型構造部品20の下部と基板10の上面10aとの間に、ディスペンサ等を用いて液状の樹脂を塗布(注入)し、液状の樹脂を硬化させてアンダーフィル樹脂40とする(ステップS2)。
次に、トランスファーモールド等により、基板10の上面10aに、H型構造部品20の全体を覆うように、モールド樹脂50を設ける(ステップS3)。なお、ステップS1〜S3では、電子部品モジュール1となる複数の領域を備えたシート基板を用いる。すなわち、ステップS1〜S3では、シート基板の複数の領域にH型構造部品20の実装等を行い、各領域に最終的に電子部品モジュール1となる構造体を形成する。
次に、ダイシングにより、シート基板を各領域に沿って個片化し、複数の電子部品モジュール1を作製する(ステップS4)。その後、必要に応じ、各電子部品モジュール1のモールド樹脂50の外壁にアルミニウム等の金属を真空蒸着し、シールド効果を付与する(ステップS5)。
次に、必要に応じ、各電子部品モジュール1のモールド樹脂50の上面等にレジストを印刷し(ステップS6)、レジストにレーザーマークによりロットNo等を形成する(ステップS7)。そして、必要に応じ、特性検査(ステップS8)、外観検査(ステップS9)、梱包(ステップS10)等を行って、電子部品モジュール1の製造工程が終了する。
ここで、比較例を示しながら、電子部品モジュール1の奏する特有の効果について説明する。図3は、比較例1に係る電子部品モジュールを例示する図であり、図3(a)は断面図、図3(b)は平面図である。図3(a)は、図3(b)のA−A線に沿う断面を示している。但し、図3(b)において、図3(a)に示す部材の一部は、図示を省略されている。
図3を参照するに、比較例1に係る電子部品モジュール1Xは、アンダーフィル樹脂40を備えていない点が第1の実施の形態に係る電子部品モジュール1(図1参照)と相違する。
電子部品モジュール1Xの製造工程では、図4(a)に示すように、基板10の上面10aにH型構造部品20を実装し、その後、図4(b)に示すように、モールド樹脂50で封止する。
電子部品モジュール1Xはアンダーフィル樹脂40を備えていないため、モールド樹脂50で封止する際に、セラミック基板21の底面21aと基板10の上面10aとで形成する隙間Sから硬化前のモールド樹脂50がセラミック基板21の凹部21y内に侵入する。なお、モールド樹脂50はフィラーを含有しているが、フィラーは略球状であり、粒径は50μm程度である。一方、隙間Sは150〜200μm程度であるから、モールド樹脂50を構成する樹脂及びフィラーが凹部21y内に侵入する。
樹脂及びフィラーが凹部21y内に侵入すると、モールド圧が直接半導体チップ22(ベアチップ)やバンプ23にかかるため、チップ割れやバンプクラックが発生しやすくなる。なお、図4(b)の矢印は、モールド樹脂50を設ける工程で生じるモールド圧を模式的に示したものである。
又、モールド樹脂50を構成する樹脂と、半導体チップ22を固定しているチップ固定樹脂24を構成する樹脂とは、熱膨張係数が大きく相違する。そのため、モールド樹脂50が形成されて完成した電子部品モジュール1Xをマザーボード等に搭載するためにリフロー加熱すると、前述の熱膨張係数の相違に起因して生じる熱応力により、チップ割れやバンプクラックが発生する場合がある。
一方、図1を参照して説明したように、本実施の形態に係る電子部品モジュール1では、アンダーフィル樹脂40は、H型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断するように形成されている。そのため、図5に示すように、モールド樹脂50を設ける工程(図2のステップS3)において、モールド圧は直接半導体チップ22(ベアチップ)やバンプ23にはかからない。その結果、モールド樹脂50を設ける工程において、チップ割れやバンプクラックが発生するおそれを低減できる。
又、アンダーフィル樹脂40とチップ固定樹脂24とは接しているが、アンダーフィル樹脂40を構成する樹脂は、チップ固定樹脂24を構成する樹脂と熱膨張係数が同等である。そのため、電子部品モジュール1Xとは異なり、リフロー加熱による熱応力によりチップ割れやバンプクラックが発生するおそれも低減できる。
このように、第1の実施の形態に係る電子部品モジュール1によれば、H型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断するようにアンダーフィル樹脂40を形成したため、凹部21y内に配された半導体チップ22やバンプ23に割れやクラックが発生するおそれを低減できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる電子部品モジュールの例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図6は、第2の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する断面図である。図6を参照するに、第2の実施の形態に係る電子部品モジュール2は、半導体チップ62、バンプ63、アンダーフィル樹脂64、金属部70、レジスト80が追加された点が、電子部品モジュール1(図1参照)と相違する。もちろん、基板10の上面10aに、コンデンサや抵抗、IC(半導体チップ)やダイオード等の他の電子部品が実装されてもよい。
半導体チップ62は、基板10の上面10aにバンプ63を介してフリップチップ実装されている。半導体チップ62の下面と基板10の上面10aとの隙間には、バンプ63を覆うように、アンダーフィル樹脂64が形成されている。半導体チップ62、バンプ63、及びアンダーフィル樹脂64は、H型構造部品20と共にモールド樹脂50により覆われている。半導体チップ62は、本発明に係る他の電子部品の代表的な一例である。
半導体チップ62は、例えば、GPS(全地球測位システム)用の半導体であり、H型構造部品20は、例えば、GPS用途に対応可能な周波数温度特性を有する高精度の温度補償型水晶発振器である。H型構造部品20で生成されたクロック信号が半導体チップ62に供給される。この場合、電子部品モジュール2は、例えば、GPSモジュールとなる。
金属部70は、モールド樹脂50の外壁(上面及び側面)に形成され、基板10の側面の一部に延在している。金属部70は、例えば、アルミニウム等の金属を真空蒸着したものであり、シールド効果を奏する。レジスト80は、モールド樹脂50の上面に金属部70を介して形成されている。レジスト80は、レーザーマークによりロットNo等を形成するために設けるものである。但し、金属部70やレジスト80は、必要に応じて設ければよい。
このように、H型構造部品20を他の半導体チップと共にモールド樹脂50により封止することで、第1の実施の形態の効果に加えて、以下のような効果を奏する。比較例を示しながら、電子部品モジュール2の奏する特有の効果について具体的に説明する。なお、ここでは、電子部品モジュールがGPSモジュールである場合を例にして説明する。
図7は、比較例に係る電子部品モジュールを例示する断面図である。図7(a)に示す比較例2に係る電子部品モジュール2Xのように、基板10上に半導体チップ62、バンプ63、及びアンダーフィル樹脂64を設けてモールド樹脂50により封止し、更に金属部70及びレジスト80を形成する構造も考えられる。すなわち、電子部品モジュール2Xは、H型構造部品20を有していない。つまり、GPSモジュールとしては、半完成品の状態である。
この場合、GPSモジュールを用いる者が電子部品モジュール2X及びH型構造部品20を別々に入手し、自身で設計したマザーボード91に自由なレイアウトで電子部品モジュール2X及びH型構造部品20を実装できる。
しかし、GPSモジュールを用いる者が、H型構造部品20と半導体チップ62との定数の合わせ込みを行う必要性が生じる。例えば、GPSモジュールを用いる者が、チップコンデンサ92の値を検討する必要が生じる。すなわち、使い勝手が良くない。
又、図7(b)に示す比較例3に係る電子部品モジュール2Yのように、モールド樹脂50を設けない構造も考えられる。しかし、この構造では、シールドが必要な場合には、シールドケース93を別部材として基板10に取り付ける必要がある。シールドケース93を取り付けるためには、基板10に取り付け用のランドを設けてはんだ付けする必要があるため(図7(b)のA部)、基板10のサイズが大きくなり好ましくない。又、シールドケース93は金属部70(図6参照)に比べて厚くする必要があり(例えば、厚さ1mm程度)、更に半導体チップ62とのギャップを大きくとる必要があるため、電子部品モジュール2Yが厚くなり好ましくない。
又、図7(c)に示す比較例4に係る電子部品モジュール2Zのように、H型構造部品20はモールド樹脂50により封止せずに、半導体チップ62、バンプ63、及びアンダーフィル樹脂64はモールド樹脂50により封止する構造も考えられる。なお、94は、電子部品モジュール2Zの製造工程で用いられるカバーを示しており、製品出荷時には設けられていない。
電子部品モジュール2Zのように、H型構造部品20のみをモールド樹脂50で封止しない方法は技術的に困難である。又、真空蒸着により金属部70を形成する際に、H型構造部品20の周囲にカバー94を設ける必要があるが、H型構造部品20と他の部品とのギャップを広くとる必要が生じるため、基板10のサイズが大きくなり好ましくない。
以上のように、比較例2〜4で示した電子部品モジュールには様々な問題が生じるが、第2の実施の形態に係る電子部品モジュール2では、H型構造部品20を半導体チップ62と共にモールド樹脂50により封止することで、このような問題を解決している。すなわち、技術的に困難な製造工程を経ることなく、電子部品モジュール2を小型化できると共に、定数の合わせ込みを行う必要性がない完成状態の電子部品モジュール2を供給できる。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なる電子部品モジュールの他の例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図8は、第3の実施の形態に係る電子部品モジュールを例示する図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は平面図である。図8(a)は、図8(b)のA−A線に沿う断面を示している。但し、図8(b)において、図8(a)に示す部材の一部は、図示を省略されている。
図8を参照するに、第3の実施の形態に係る電子部品モジュール3は、アンダーフィル樹脂40が、コーティング樹脂100に置換された点が、電子部品モジュール1(図1参照)と相違する。もちろん、基板10の上面10aに、コンデンサや抵抗、IC(半導体チップ)やダイオード等の他の電子部品が実装されてもよい。
コーティング樹脂100は、H型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断するように形成されている。すなわち、コーティング樹脂100は、H型構造部品20をモールド樹脂50で覆う工程で、凹部21y内にモールド樹脂50が流入することを防止するために形成されている。コーティング樹脂100は、本発明に係る樹脂流入防止手段の代表的な一例である。
コーティング樹脂100は、H型構造部品20の全体を覆うように設けられている。具体的には、コーティング樹脂100は、H型構造部品20の全体を覆い、セラミック基板21の底面21aと基板10の上面10aとで形成する隙間Sを充填し、更に、凹部21y内の一部に延在している。
なお、コーティング樹脂100とチップ固定樹脂24との間には空間200が形成されているが、空間200が形成さないようにコーティング樹脂100を凹部21y内に充填させてもよい。
コーティング樹脂100としては、例えば、フィラーを含有したエポキシ系の絶縁性樹脂等を用いることができる。或いは、フィラーを含有したシリコーン系の絶縁性樹脂等を用いてもよい。コーティング樹脂100に含有されるフィラーは略球状であるが、粒径は数μm程度であり、これはモールド樹脂50に含有されるフィラーの粒径の1/10程度である。コーティング樹脂100は、例えば、ディスペンサで塗布し、硬化させることで形成できる。
なお、コーティング樹脂100は、チップ固定樹脂24と同一の樹脂であることが好ましい。熱膨張係数の相違に起因する熱応力が生じないようにするためである。
モールド樹脂50は、コーティング樹脂100の外側を覆うように基板10の上面10aに設けられた封止樹脂である。但し、コーティング樹脂100がH型構造部品20の外部とセラミック基板21の凹部21y内の空間とを遮断しているため、モールド樹脂50はセラミック基板21の凹部21y内には形成されていない。
このように、アンダーフィル樹脂40に代えてコーティング樹脂100を用いても、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1、2、3 電子部品モジュール
10 基板
10a 基板の上面
20 H型構造部品
21 セラミック基板
21x、21y 凹部
21a セラミック基板の底面
21b セラミック基板の側面
22、62 半導体チップ
23、63 バンプ
24 チップ固定樹脂
25 ケース
30 導電接合部
40、64 アンダーフィル樹脂
50 モールド樹脂
70 金属部
80 レジスト
100 コーティング樹脂
200 空間
S 隙間

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板に実装されたH型構造の電子部品と、
    前記H型構造の電子部品を覆う封止樹脂と、
    前記H型構造の電子部品の前記基板と対向する側に設けられた部品収容用の凹部内に前記封止樹脂が流入することを防止する樹脂流入防止手段と、を有し、
    前記樹脂流入防止手段は、前記H型構造の電子部品の前記基板側の周囲を覆う樹脂であり、
    前記樹脂を覆うように、前記封止樹脂が形成されており、
    前記樹脂に含まれるフィラーの粒径は、前記封止樹脂に含まれるフィラーの粒径よりも小さい電子部品モジュール。
  2. 基板と、
    前記基板に実装されたH型構造の電子部品と、
    前記H型構造の電子部品を覆う封止樹脂と、
    前記H型構造の電子部品の前記基板と対向する側に設けられた部品収容用の凹部内に前記封止樹脂が流入することを防止する樹脂流入防止手段と、を有し、
    前記樹脂流入防止手段は、前記H型構造の電子部品の全体を覆う樹脂であり、
    前記樹脂を覆うように、前記封止樹脂が形成されており、
    前記樹脂に含まれるフィラーの粒径は、前記封止樹脂に含まれるフィラーの粒径よりも小さい電子部品モジュール。
  3. 前記凹部内に実装された半導体チップと、
    前記凹部内に設けられ、前記半導体チップを固定するチップ固定樹脂と、を有し、
    前記チップ固定樹脂と、前記樹脂流入防止手段を構成する樹脂とは熱膨張係数が同等の樹脂である請求項又は記載の電子部品モジュール。
  4. 前記樹脂は、前記H型構造の電子部品と前記基板とで形成する隙間を充填し、更に、前記凹部内の一部に延在している請求項乃至の何れか一項記載の電子部品モジュール。
  5. 前記H型構造の電子部品は水晶発振器であり、
    前記基板には他の電子部品が実装されて前記H型構造の電子部品と共に前記封止樹脂で覆われ、
    前記水晶発振器で生成されたクロック信号が前記他の電子部品に供給される請求項1乃至の何れか一項記載の電子部品モジュール。
  6. 基板を準備する工程と、
    前記基板にH型構造の電子部品を実装する工程と、
    前記H型構造の電子部品を封止樹脂で覆う工程と、を有し、
    前記封止樹脂で覆う工程よりも前に、前記H型構造の電子部品の前記基板と対向する側に設けられた部品収容用の凹部内に前記封止樹脂が流入することを防止する樹脂流入防止手段を設ける工程を備え
    前記樹脂流入防止手段は、前記H型構造の電子部品の前記基板側の周囲を覆う樹脂であり、
    前記樹脂を覆うように、前記封止樹脂が形成され、
    前記樹脂に含まれるフィラーの粒径は、前記封止樹脂に含まれるフィラーの粒径よりも小さい電子部品モジュールの製造方法。
  7. 基板を準備する工程と、
    前記基板にH型構造の電子部品を実装する工程と、
    前記H型構造の電子部品を封止樹脂で覆う工程と、を有し、
    前記封止樹脂で覆う工程よりも前に、前記H型構造の電子部品の前記基板と対向する側に設けられた部品収容用の凹部内に前記封止樹脂が流入することを防止する樹脂流入防止手段を設ける工程を備え
    前記樹脂流入防止手段は、前記H型構造の電子部品の全体を覆う樹脂であり、
    前記樹脂を覆うように、前記封止樹脂が形成され、
    前記樹脂に含まれるフィラーの粒径は、前記封止樹脂に含まれるフィラーの粒径よりも小さい電子部品モジュールの製造方法。
  8. 前記凹部内に半導体チップを実装する工程を含み、
    前記半導体チップを実装する工程において、前記凹部内に設けられ、前記半導体チップを固定するチップ固定樹脂を有し、
    前記チップ固定樹脂と、前記樹脂流入防止手段を構成する樹脂とは熱膨張係数が同等の樹脂である請求項6又は7記載の電子部品モジュールの製造方法。
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