JP6303379B2 - 抗体の精製方法 - Google Patents
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アフィニティークロマトグラフィー用担体を充填したカラムを平衡化する工程と、前記平衡化したカラムに抗体を含む溶液を添加する工程と、前記抗体を含む溶液に含まれる夾雑物を洗浄する工程と、溶出液を用いて前記抗体を溶出させる工程とを含む、抗体の精製方法であって、
前記夾雑物を洗浄する工程が、前記カラムの平衡化に用いた溶液で洗浄する第一の洗浄工程と、終濃度0.2M以上の塩化ナトリウムを含む中性または塩基性の緩衝液で洗浄する第二の洗浄工程とからなる、前記精製方法である。
アフィニティークロマトグラフィー用担体を充填したカラムを平衡化する工程と、
抗体を含む溶液に対し0.2M以上となるよう塩化ナトリウムを添加する工程と、
前記平衡化したカラムに前記抗体を含む溶液を添加する工程と、
前記カラムの平衡化に用いた溶液で前記抗体を含む溶液に含まれる夾雑物を洗浄する工程と、
溶出液を用いて前記抗体を溶出させる工程とを含む、
抗体の精製方法である。
(1)配列番号1の37番目のスレオニンがイソロイシンに置換
(2)配列番号1の38番目のプロリンがセリンに置換
(3)配列番号1の53番目のロイシンがグルタミンに置換
(4)配列番号1の62番目のグルタミン酸がバリンに置換
(5)配列番号1の63番目のバリンがアラニンまたはグルタミン酸に置換
(6)配列番号1の66番目のロイシンがグルタミンまたはプロリンに置換
(7)配列番号1の67番目のセリンがプロリンに置換
(8)配列番号1の69番目のアラニンがバリンまたはスレオニンに置換
(9)配列番号1の71番目のセリンがスレオニンまたはロイシンに置換
(10)配列番号1の78番目のアスパラギン酸がグルタミン酸に置換
(11)配列番号1の81番目のイソロイシンがバリンに置換
(12)配列番号1の84番目のセリンがスレオニンに置換
(13)配列番号1の88番目のフェニルアラニンがチロシンに置換
(14)配列番号1の95番目のグルタミン酸がアスパラギン酸に置換
(15)配列番号1の119番目のヒスチジンがグルタミンに置換
(16)配列番号1の127番目のバリンがアラニンに置換
(17)配列番号1の146番目のアルギニンがリジンに置換
(18)配列番号1の147番目のアスパラギン酸がアスパラギンに置換
(19)配列番号1の151番目のヒスチジンがチロシンに置換
(20)配列番号1の178番目のスレオニンがアラニンに置換
(21)配列番号1の191番目のアルギニンがリジンに置換
(22)配列番号1の199番目のスレオニンがアラニンに置換
(23)配列番号1の200番目のロイシンがメチオニンに置換
(24)配列番号1の213番目のスレオニンがアラニンに置換
(25)配列番号1の216番目のバリンがアラニンに置換
(26)配列番号1の221番目のロイシンがアルギニンに置換
(27)配列番号1の229番目のセリンがアスパラギンに置換
(28)配列番号1の236番目のイソロイシンがリジンに置換
(29)配列番号1の244番目のチロシンがヒスチジンに置換
(30)配列番号1の253番目のスレオニンがアラニンに置換
(31)配列番号1の290番目のアルギニンがグルタミンに置換
(32)配列番号1の293番目のリジンがアスパラギンに置換
(33)配列番号1の297番目のリジンがグルタミン酸に置換
(34)配列番号1の306番目のプロリンがスレオニンに置換
(1)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるFc結合性タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むプラスミドDNAで大腸菌を形質転換して形質転換体を得た。得られた形質転換体を培養し、さらに得られた菌体から前記Fc結合性タンパク質を精製することによって、前記Fc結合性タンパク質を得た。
(2)分離剤用ビニルポリマーゲル(トヨパール、東ソー社製)にある水酸基に1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルおよびエチレンジアミンを順次反応させることによってアミノ基を導入後、3−マレイミドプロピオン酸N−スクシンイミジルを反応させて、マレイミド基にて活性化されたトヨパールを得た。得られた前記活性化トヨパールに(1)で調製したFc結合性タンパク質を反応させることにより、Fc結合性タンパク質固定化ゲルを得た。
(3)Fc結合性タンパク質固定化ゲル0.1mLを、Tricorn 5/20カラム(GEヘルスケア社製)に充填し、液体クロマトグラフ装置に設置した。
(4)抗IL−8抗体を生産するCHO細胞(ATCC No.CRL−12445)を培養し、培養上清を清澄化して得られた、前記抗体を含むCHO細胞培養上清(以下、単に「CHO細胞培養上清」という)1mLを、あらかじめPBS(Phosphate Buffered Saline)で洗浄、平衡化したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラムに添加した。
(5)PBSを10分間(50CV(Column Volume))通液することでカラムを洗浄後、50mMのグリシン−塩酸緩衝液(pH3.0)を3分間(15CV)流すことで、ゲルに吸着した抗体を溶出させ回収した。
(6)回収した抗体溶液に含まれる培養細胞由来タンパク質(HCP)を、CHO Host Cell Protein 3rd Generation(CYGNUS Technologies社製)を用いたELISA法にて添付のプロトコールに従い定量した。
図1に示す、第二の洗浄を入れたプロトコールによる、Fc結合性タンパク質固定化ゲルによる抗体精製を検討した。
(1)実施例1(3)で作製したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)PBSを10分間(50CV)カラムに通液することで第一の洗浄を行なった後、洗浄液を3分間(15CV)カラムに通液することで第二の洗浄を行ない、最後に50mMのグリシン−塩酸緩衝液(pH3.0)を3分間(15CV)カラムに通液することで、ゲルに吸着した抗体を溶出させ回収した。
(3)実施例1(6)に記載の方法で回収した抗体溶液中のHCPを定量した。
(1)プロテインA固定化アガロースゲルであるMabSelect SuRe(GEヘルスケア社製)0.1mLを、Tricorn 5/20カラム(GEヘルスケア社製)に充填し、液体クロマトグラフ装置に設置した。
(2)実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLを、あらかじめPBSで洗浄、平衡化したプロテインA固定化アガロースゲルを充填したカラムに添加した。
(3)実施例1(5)および(6)に記載の方法で抗体の精製およびHCPの定量を行なった。
図1に示す、第二の洗浄を入れたプロトコールによる、プロテインA固定化アガロースゲルによる抗体精製を検討した。
(1)実施例3(1)で作製したプロテインA固定化アガロースゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、50mMのクエン酸緩衝液(pH4.4)、または10%(v/v)のイソプロパノールと1.0M(終濃度)の尿素を添加したTris緩衝液(pH9)を用いた。
(1)プロテインA固定化ビニルポリマーゲルであるTOYOPEARL AF−rProtein A−650F(東ソー社製)0.1mLを、Tricorn 5/20カラム(GEヘルスケア社製)に充填し、液体クロマトグラフ装置に設置した。
(2)実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLを、あらかじめPBSで洗浄、平衡化したプロテインA固定化ビニルポリマーゲルを充填したカラムに添加した。
(3)実施例1(5)および(6)に記載の方法で抗体の精製およびHCPの定量を行なった。
図1に示す、第二の洗浄を入れたプロトコールによる、プロテインA固定化ビニルポリマーゲルによる抗体精製を検討した。
(1)実施例4(1)で作製したプロテインA固定化ビニルポリマーゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと1.0Mの尿素を添加したTris緩衝液(pH9)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
実施例2および5ならびに参考例1では第二の洗浄を追加して抗体の精製を行なったが、本実施例では第二の洗浄の代わりに、第二の洗浄で用いる洗浄液に添加する成分をあらかじめ被精製溶液に添加して抗体の精製を行なった。プロトコールを図9に示す。
(1)実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清1mLに各成分を添加後、あらかじめPBSで洗浄、平衡化したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラム(実施例1(3)で作製)またはプロテインA固定化ビニルポリマーゲルを充填したカラム(実施例4(1)で作製)に添加した。なお添加する成分は、塩化ナトリウム(CHO細胞培養上清に対し0.5M)、イソプロパノール(10%(v/v))、または塩化ナトリウム(CHO細胞培養上清に対し0.5M)+イソプロパノール(10%(v/v))のいずれかである。
(2)PBSを10分間(50CV)カラムに通液することで洗浄後、50mMのグリシン−塩酸緩衝液(pH3.0)を3分間(15CV)カラムに通液することで、ゲルに吸着した抗体を溶出させ回収した。
(3)実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。
実施例1(4)で得られたCHO細胞培養上清に含まれる抗体は約0.08mg/mLであるが、近年の抗体生産技術の進歩により、培養上清に含まれる抗体濃度は1mg/mL以上、さらには10mg/mL以上となる例も報告されている。そこで、本発明の抗体の精製方法が、抗体を高濃度含む溶液に対しても適用可能か検討した。
(1)ヒトガンマグロブリン(化学及血清療法研究所製)を終濃度2mg/mLとなるようCHO細胞上清に添加して、抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清を作製した。
(2)実施例1(3)で作製したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(3)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
実施例6において、洗浄液に添加する成分を被精製溶液にあらかじめ添加して精製を行なうと、第二の洗浄を行なわなくても抗体溶液中のHCP量が減少することを確認している。そこで、洗浄液に添加する成分を被精製溶液に添加し、さらに第二の洗浄を行なうことでHCP量がさらに減少するか確認した。
(1)実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLに対し塩化ナトリウムを0.5M添加後、あらかじめPBSにて洗浄、平衡化したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラム(実施例1(3)で作製)に添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したTris緩衝液(pH8)、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)、10%(v/v)のエタノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)、または20%(v/v)のエタノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
(1)実施例3(1)で作製したプロテインA固定化アガロースゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと1.0M(終濃度)の尿素を添加したTris緩衝液(pH9)、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
(1)実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLに対し塩化ナトリウムを0.5Mとなるよう添加後、あらかじめPBSにて洗浄、平衡化したプロテインA固定化アガロースゲルを充填したカラム(実施例3(1)で作製)に添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
(1)実施例4(1)で作製したプロテインA固定化ビニルポリマーゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
(1)実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLに対し塩化ナトリウムを終濃度0.5Mとなるよう添加後、あらかじめPBSにて洗浄、平衡化したプロテインA固定化ビニルポリマーゲルを充填したカラム(実施例4(1)で作製)に添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したリン酸緩衝液(pH7)、または10%(v/v)のイソプロパノールと0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加したホウ酸緩衝液(pH9)を用いた。
(1)実施例1(3)で作製したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、0.1%(v/v)のTween 20と0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH7、pH9またはpH10)、0.5%(v/v)のTween 20と0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH7、pH9またはpH10)、または0.5%(v/v)のTween80と0.5M(終濃度)の塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH7、pH9またはpH10)を用いた。
(1)実施例1(1)で作製したFc結合性タンパク質固定化ゲルを充填したカラムをPBSにて洗浄、平衡化した後、実施例7(1)で作製した抗体を高濃度含むCHO細胞培養上清1mLを添加した。
(2)実施例2(2)に記載の方法で抗体の精製を行ない、実施例1(6)に記載の方法でHCPの定量を行なった。なお洗浄液は、0.5M(終濃度)のL−バリンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、0.2M(終濃度)のL−ロイシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、0.4M(終濃度)のL−ロイシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、0.2M(終濃度)のL−イソロイシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、0.4M(終濃度)のL−イソロイシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、0.05M(終濃度)のグリシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)、または0.2M(終濃度)のグリシンと0.5Mの塩化ナトリウムを添加した緩衝液(pH10)を用いた。
Claims (7)
- アフィニティークロマトグラフィー用担体を充填したカラムを平衡化する工程と、前記平衡化したカラムに抗体を含む溶液を添加する工程と、前記抗体を含む溶液に含まれる夾雑物を洗浄する工程と、溶出液を用いて前記抗体を溶出させる工程とを含む、抗体の精製方法であって、
前記夾雑物を洗浄する工程が、前記カラムの平衡化に用いた溶液で洗浄する第一の洗浄工程と、終濃度0.2M以上の塩化ナトリウムを含む中性または塩基性の緩衝液で洗浄する第二の洗浄工程とからなり、
前記アフィニティークロマトグラフィー用担体がFc結合性タンパク質を固定化した担体である、前記精製方法。 - アフィニティークロマトグラフィー用担体を充填したカラムを平衡化する工程と、前記平衡化したカラムに抗体を含む溶液を添加する工程と、前記抗体を含む溶液に含まれる夾雑物を洗浄する工程と、溶出液を用いて前記抗体を溶出させる工程とを含む、抗体の精製方法であって、
前記夾雑物を洗浄する工程が、前記カラムの平衡化に用いた溶液で洗浄する第一の洗浄工程と、終濃度0.35Mから0.6Mの塩化ナトリウムを含む中性または塩基性の緩衝液で洗浄する第二の洗浄工程とからなり、
前記アフィニティークロマトグラフィー用担体がFc結合性タンパク質を固定化した担体である、前記精製方法。 - 抗体を含む溶液に対し0.2M以上となるよう塩化ナトリウムを添加後、平衡化したカラムに抗体を含む溶液を添加する工程を行なう、請求項1または2に記載の精製方法。
- 第二の洗浄工程で用いる緩衝液が、水溶性有機溶媒、非イオン性界面活性剤、疎水性アミノ酸、終濃度0.3M以上の尿素のうちいずれか一つ以上をさらに含む、請求項1〜3の何れか一項に記載の精製方法。
- 水溶性有機溶媒がイソプロパノール、アセトニトリル、エタノールのいずれかである、請求項4に記載の精製方法。
- 疎水性アミノ酸がバリン、ロイシン、イソロイシンのいずれかである、請求項4に記載の精製方法。
- アフィニティークロマトグラフィー用担体を充填したカラムを平衡化する工程と、
抗体を含む溶液に対し0.2M以上となるよう塩化ナトリウムを添加する工程と、
前記平衡化したカラムに前記抗体を含む溶液を添加する工程と、
前記カラムの平衡化に用いた溶液で前記抗体を含む溶液に含まれる夾雑物を洗浄する工程と、
溶出液を用いて前記抗体を溶出させる工程とを含み、
前記アフィニティークロマトグラフィー用担体がFc結合性タンパク質を固定化した担体である、抗体の精製方法。
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