JP6302706B2 - 車両用灯具およびその駆動装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などに用いられる車両用灯具に関する。
車両用灯具は、一般にロービームとハイビームとを切りかえることが可能である。ロービームは、近方を所定の照度で照明するものであって、対向車や先行車にグレアを与えないよう配光規定が定められており、主に市街地を走行する場合に用いられる。一方、ハイビームは、前方の広範囲および遠方を比較的高い照度で照明するものであり、主に対向車や先行車が少ない道路を高速走行する場合に用いられる。したがって、ハイビームはロービームと比較してより運転者による視認性に優れているが、車両前方に存在する車両の運転者や歩行者にグレアを与えてしまうという問題がある。
近年、車両の周囲の状態にもとづいて、ハイビームの配光パターンを動的、適応的に制御するADB(Adaptive Driving Beam)技術が提案されている。ADB技術は、車両の前方の先行車両、対向車両や歩行者の有無を検出し、車両あるいは歩行者に対応する領域を減光するなどして、車両あるいは歩行者に与えるグレアを低減するものである。
ADB機能を有する車両用灯具について説明する。図1は、比較技術に係るADB機能を有する車両用灯具のブロック図である。なおこの比較技術を公知技術として認定してはならない。
車両用灯具1rは、光源10および駆動装置20rを備える。ADBにおいては、ハイビーム照射領域は、複数N個(Nは自然数)のサブ領域に分割される。光源10は、N個のサブ領域に対応づけられる複数の発光素子12_1〜12_Nを含む。各発光素子12は、LED(発光ダイオード)やLD(レーザダイオード)などの半導体デバイスであり、それぞれが対応するサブ領域を照射するよう配置される。駆動装置20rは、複数の発光素子12_1〜12_Nそれぞれのオン(点灯)、オフ(消灯)を制御することで、ハイビームの配光を変化させる。あるいは駆動装置20rは、高い周波数で発光素子12をPWM(パルス幅変調)制御することで、実効的な輝度を調節する。
駆動装置20rは、電流源30、複数のバイパス回路40_1〜40_N、コントローラ50を備える。電流源30は、バッテリ2からスイッチ4を介してバッテリ電圧VBAT(入力電圧VINともいう)を受け、光源10に流れる駆動電流IDRVを、ある目標量に安定化する。
複数のバイパス回路40_1〜40_Nは、複数の発光素子12_1〜12_Nに対応づけられる。バイパス回路40はオン、オフが切りかえ可能に構成される。i番目のバイパス回路40_iがオン状態となると、駆動電流IDRVが、発光素子12_iではなくバイパス回路40_iに流れ、発光素子12_iが消灯し、バイパス回路40_iがオフ状態となると、駆動電流IDRVが発光素子12_iに流れて点灯する。
車両用灯具1rを制御する上流のプロセッサ(たとえば電子制御ユニットECU)6は、車両前方の状態にもとづいて、ハイビームにより照射すべきサブ領域を判定し、駆動装置20rのコントローラ50に指示する。コントローラ50は、プロセッサ6からの制御指令にもとづいてバイパス回路40_1〜40_Nの状態を制御する。具体的には、照射すべきサブ領域に対応する発光素子12を選択し、選択された発光素子12と並列なバイパス回路40をオフ状態とし、残りの発光素子12と並列なバイパス回路40をオン状態とする。
光源10と駆動装置20rの間は、配線を介して接続される。この配線が切断(オープン故障)すると発光素子12が点灯できなくなり、あるいは発光素子12を積極的に消灯状態に制御することができなくなる。そこで駆動装置20rには、配線のショート故障やオープン故障などの異常を検出する手段が実装される。
あるバイパス回路40_iがオフであり、対応する発光素子12_iに駆動電流IDRVが流れ、正常に点灯しているとき、発光素子12_iの電圧降下(順方向電圧)は、所定の電圧範囲(正常電圧範囲という)に含まれる。反対にオープン故障あるいはショート故障が生ずると、電圧降下は正常電圧範囲から逸脱する。したがって発光素子12それぞれの両端間の検出電圧Vs(つまり発光素子12の順方向電圧Vf)を監視することにより、異常を検出することが可能である。
具体的には発光素子12_iのカソードとノードND_iを結ぶ配線、あるいは発光素子12_iのアノードとノードND_(i−1)を結ぶ配線が断線するオープン故障が発生すると、バイパス回路40_iの両端間の電圧は正常電圧範囲より高くなる。反対に、発光素子12_iのカソードとアノード間がショートするショート故障が発生すると、バイパス回路40_iの両端間の電圧は正常電圧範囲より低くなる。なお、オープン故障、ショート故障は、発光素子そのものがオープン状態、ショート状態となる場合も含む。
たとえば、所定の駆動電流IDRVが流れるときの発光素子12の順方向電圧Vfの典型値が4Vであるとき、正常電圧範囲の上限VTHHを5.5V、下限VTHLは1.5V程度とすることで、ショート故障とオープン故障を検出することができる。
特開2014−017463号公報
上述のように、調光を目的として、各バイパス回路40に対する制御信号S1を、目標輝度に応じたデューティ比となるようにパルス幅変調する場合がある。図2(a)〜(d)は、PWM調光するときの車両用灯具1rの動作波形図である。図2(a)にはパルス幅変調された制御信号S1が示され、図2(b)〜(d)にはそれぞれ、正常時、オープン故障時、ショート故障時の検出電圧Vsの波形が示される。
バイパス回路40_iのオン時間TONの間(発光素子12_iの消灯期間)は、正常、異常にかかわらず検出電圧Vsはほとんどゼロとなる。したがってPWM調光をともなう駆動装置20rにおける異常判定は、(i)検出期間をバイパス回路40のオフ時間TOFF内に限定するか、(ii)異常が長時間持続したときのみ異常判定するか、のいずれかとしなければならない。
ここで、前者(i)の方式では、タイミング制御のための信号線やトランジスタが必要となる。またトランジスタをオン、オフするためには、そのゲート(ベース)に適切な制御電圧を印加すべきところ、図1の車両用灯具1rでは、バイパス回路40および異常検出回路は、接地に対してフローティングで動作するため、バイパス回路40ごとに、制御電圧を適切な電圧レベルにレベルシフトさせる必要があり、回路規模が大きくなってしまう。
そこで本発明者らは、(ii)の方式を採用した異常検出回路について検討した。図3は、本発明者らが検討した比較技術に係る異常検出回路60r_iの回路図である。
異常検出回路60r_iは、比較回路61rと、フィルタ回路80rを含む。比較回路61rは、検出電圧Vsiを、2つのしきい値電圧VTHH、VTHLと比較する。比較回路61rは、トランジスタQ11を含むオープンコレクタ形式の出力段を有し、VTHL<Vsi<VTHHにおいてトランジスタQ11がオン、Vsi<VTHLもしくはVTHH<VsiにおいてトランジスタQ11がオフするよう構成される。
したがって比較回路61rの出力S3は正常状態においてローレベル電圧となり、オープン故障、ショート故障またはバイパス回路40_iのオン時間TON内においてハイインピーダンスとなる。
フィルタ回路80rは、VTHL<Vsi<VTHHにおいてローレベル電圧Vとなり、Vsi<VTHLもしくはVTHH<Vsiにおいてハイレベル電圧VCCとなる異常検出信号S2_iを生成する。フィルタ回路80rは、(i)比較回路61rの出力S3がローレベル電圧Vに遷移するとその出力S2_iが直ちにローレベルに遷移し、(ii)比較回路61rの出力S3がハイインピーダンスに遷移すると、その出力S2_iが緩やかにハイレベルに遷移するよう構成される。
図4(a)、(b)は、正常状態および異常状態における図3の異常検出回路60rの動作波形図である。図4(a)に示すように、正常状態であれば、PWM調光の周期(PWM周期)ごとに比較回路61rの出力S3がローレベル電圧となり、フィルタ回路80rの出力S2はローレベルにリセットされる。したがって、フィルタ回路80rの出力S2は、ローレベルLの領域に収まっており、異常状態を示すハイレベルHの領域に入ることはない。
図4(b)に示すように、時刻t0に異常状態(ここではショート故障)が生じたとする。このとき比較回路61rの出力S3はハイインピーダンス状態を維持することとなり、フィルタ回路80rの出力S2はローレベルにリセットされることなく上昇し続ける。異常状態が持続し、時刻t1にフィルタ回路80rの出力S2が異常状態を示すハイレベルHの領域に入ると、異常状態と判定される。
本発明者らは、図3の異常検出回路60rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
(第1の課題)
駆動装置20の負荷電力が急峻に切りかわった場合に、光源10に流れる電流がオーバーシュート、アンダーシュートするのを防止するため、あるいはラジオノイズを抑制するために、バイパス回路40のターンオン、ターンオフを緩やかに行う場合がある(ソフトスイッチともいう)。図5(a)は、異常状態においてバイパス回路40をソフトスイッチさせたときの、異常検出回路60rの動作波形図である。バイパス回路40をソフトスイッチさせると、異常状態(ここではオープン故障)が生じたときに、バイパス回路40のターンオン期間(ライズタイムTr)およびターンオフ期間(フォールタイムTf)において、検出電圧Vsiが、正常電圧範囲に含まれることとなる。その結果、ライズタイムTrとフォールタイムTfにおいて、比較回路61rの出力S3がローレベルとなり、フィルタ回路80rの出力はローレベルにリセットされる。これにより、異常状態であっても異常検出信号S2がハイレベル領域Hに入らず、異常状態と判定することができない。
(第2の課題)
図3において、配線L2が断線する故障モードについて検討する。
バイパス回路40_iがオフ、40_(i+1)がオンの状態において、配線L2が断線していると、バイパス回路40_(i+1)のオンにかかわらず、発光素子12_(i+1)に流れる電流をバイパスすることはできず、発光素子12_i、12_(i+1)に駆動電流IDRVが流れる。したがって、発光素子12_i、12_(i+1)の両端間の電圧は2×Vfとなる。そしてバイパス回路40_(i+1)がオンのとき、Vsi≒2×Vf、Vs(i+1)≒0となる。
バイパス回路40_i、40_(i+1)が同時にオフの状態を考える。このとき、異常検出回路60r_i、60r_(i+1)のインピーダンスをZi、Z(i+1)とすると、以下の式が成り立つ。
Vsi=2×Vf×Zi/{Zi+Z(i+1)}
Vs(i+1)=2×Vf×Z(i+1)/{Zi+Z(i+1)}
したがってZi≒Z(i+1)であれば、Vsi≒Vs(i+1)≒Vfとなる。
図5(b)は、配線L2が断線したときの異常検出回路60rの動作波形図である。隣接するバイパス回路40_i、40_(i+1)が異なるデューティ比でスイッチングしており、それらのオフ時間がオーバーラップしていると、オフのオーバーラップ時間において、検出電圧Vsi、Vs(i+1)が正常電圧範囲に含まれることとなり、異常判定ができなくなる。
なおこの問題は、ADB制御を行う場合のみでなく、図1の車両用灯具1rを輝度制御に利用した場合などにも同様に発生する。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、上述の課題の少なくともひとつを解決可能な車両用灯具およびその駆動装置の提供にある。
本発明のある態様は、直列接続された複数の発光素子を含む光源とともに使用され、車両用灯具を構成する駆動装置に関する。駆動装置は、光源に駆動電流を供給する電流源と、複数の発光素子のうちN個(Nは自然数)の発光素子に対応づけられ、それぞれが対応する発光素子と並列に設けられ、所定の周期でスイッチングすることにより、対応する発光素子を調光可能に構成されたN個のバイパス回路と、N個の発光素子に対応づけられ、それぞれが対応するバイパス回路の両端間の検出電圧にもとづいて異常を検出可能に構成されたN個の異常検出回路と、を備える。異常検出回路は、対応する検出電圧がオープン故障のしきい値を超えたか否かを判定するオープン検出回路を含む。オープン検出回路は、キャパシタと、対応する検出電圧がオープン故障のしきい値に応じた第1しきい値を超えたときに、検出電圧に応じた電圧によってキャパシタを充電する充電回路と、を含み、キャパシタの電荷の放電経路の時定数が、所定の周期よりも長く構成される。
この態様によると、オープン故障が生じているときに、PWM調光の周期内で検出電圧Vsが正常電圧範囲に戻る事象が生じた場合であっても、オープン故障を確実に検出できる。
キャパシタの第1電極は、対応するバイパス回路の第1端と共通に接続されてもよい。充電回路は、キャパシタの第2電極と対応するバイパス回路の第2端の間に設けられており、キャパシタから流れ出る第1方向には導通せず、かつ対応する検出電圧が第1しきい値を超えたときに、キャパシタに流れ込む第2方向に導通するよう構成されてもよい。
充電回路は、キャパシタの第2電極と対応するバイパス回路の第2端の間に直列に設けられたツェナーダイオードおよび第1ダイオードを含んでもよい。
異常検出回路は、キャパシタの電圧を所定の第2しきい値と比較し、比較結果に応じて出力状態が遷移する出力段をさらに含んでもよい。
出力段は、バイポーラトランジスタと、バイポーラトランジスタのベースとキャパシタの第1電極の間に設けられた第1抵抗と、を含んでもよい。第1抵抗およびバイポーラトランジスタのベースエミッタが、放電経路を形成し、バイポーラトランジスタのオン、オフが、比較結果に対応づけられてもよい。
充電回路において、ツェナーダイオードがバイパス回路の第2端に近い側に配置されており、バイパス回路は、対応する発光素子と並列に設けられたバイパストランジスタと、バイパストランジスタの制御端子と接続されたカソードと、ツェナーダイオードのアノードと接続されたアノードと、を有する第2ダイオードと、を含んでもよい。
異常検出回路は、対応する検出電圧がショート故障のしきい値を下回ったか否かを判定するショート検出回路をさらに備えてもよい。
異常検出回路は、異常検出回路の出力をフィルタリングするフィルタ回路であって、その出力である異常検出信号を、正常を示すレベルには相対的に高速に遷移せしめ、異常を示すレベルには相対的に低速で遷移せしめるフィルタ回路をさらに含んでもよい。
本発明の別の態様は、車両用灯具に関する。車両用灯具は、直列に接続された複数の発光素子を含む光源と、光源を駆動する上述のいずれかの態様の駆動装置と、を備える。
本発明のある態様によれば、オープン故障を確実に検出できる。
比較技術に係るADB機能を有する車両用灯具のブロック図である。 図2(a)〜(d)は、PWM調光するときの車両用灯具の動作波形図である。 本発明者らが検討した比較技術に係る異常検出回路の回路図である。 図4(a)、(b)は、正常状態および異常状態における図3の異常検出回路の動作波形図である。 図5(a)は、異常状態においてバイパス回路をソフトスイッチさせたときの、図5(b)は隣接する発光素子を異なるデューティ比で点灯させたときの異常検出回路の動作波形図である。 第1の実施の形態に係る車両用灯具のブロック図である。 第1の実施の形態に係る異常検出回路の基本構成を示す回路図である。 図8(a)、(b)は、図7の異常検出回路のオープン故障時の動作波形図である。 配線LAが断線したときの異常検出回路の動作波形図である。 第2の実施の形態に係る異常検出回路の回路図である。 異常検出回路を備える駆動装置の回路図である。 図6の車両用灯具を備えるランプユニット(ランプアッシー)の斜視図である。 第1変形例に係る異常検出回路の回路図である。 第2変形例に係る異常検出回路の回路図である。 図15(a)、(b)は、充電回路の変形例の回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
(第1の実施の形態)
図6は、第1の実施の形態に係る車両用灯具1のブロック図である。車両用灯具1は、光源10および駆動装置20を備える。光源10は、直列接続された複数の発光素子12_1〜12_Nを含む。駆動装置20は光源10とともに使用され、車両用灯具1を構成する。発光素子12はたとえばLED(発光ダイオード)である。
駆動装置20は、電流源30、N個(Nは自然数)のバイパス回路40_1〜40_N、コントローラ50、N個の異常検出回路60_1〜60_Nを備える。
電流源30は、光源10に対して、目標輝度に応じた駆動電流IDRVを供給する。たとえば電流源30は、昇圧型あるいは降圧型のコンバータおよびその制御回路を含む。制御回路は、駆動電流IDRVを検出し、検出された駆動電流IDRVが目標量に近づくように、コンバータのスイッチング状態をフィードバック制御してもよい。コンバータの形式および電流制御の方式は特に限定されず、公知技術を用いればよい。
N個のバイパス回路40_1〜40_Nは、複数の発光素子12のうちN個の発光素子12に対応づけられる。本実施の形態では、すべての発光素子12に対して、バイパス回路40が設けられる場合を説明する。バイパス回路40_iは、対応する発光素子12_iと並列に設けられる。バイパス回路40_iは、制御信号S1_iに応じてオン状態とオフ状態が切りかえ可能であり、オン状態において発光素子12_iと並列なバイパス経路を形成するよう構成される。
異常検出回路60_1〜60_Nは、N個の発光素子に対応づけられる。i番目の異常検出回路60_iは、対応するバイパス回路40_i(すなわち対応する発光素子12_i)の両端間の検出電圧Vsiにもとづいて異常を検出可能に構成される。
コントローラ50は、通常の点灯制御期間において、N個のバイパス回路40_1〜40_Nを、N個の発光素子12_1〜12_Nそれぞれの点灯・消灯の指示にもとづいてオン、オフ制御する。より具体的にはコントローラ50は、制御信号S1_iを発光素子12_iの目標輝度に応じてパルス幅変調し、バイパス回路40_iをPWM周期でスイッチングすることにより、発光素子12_iを調光する。
異常検出回路60_iは、対応するバイパス回路40_iの両端間の検出電圧Vsiにもとづいて、異常の有無を判定可能に構成される。具体的には、検出電圧Vsiをオープン故障用のしきい値(上側しきい値電圧)VTHHと比較することにより、オープン故障を検出する。
以上が駆動装置20の全体構成である。続いて異常検出回路60の構成を説明する。
図7は、第1の実施の形態に係る異常検出回路60の基本構成を示す回路図である。図7には、i番目の異常検出回路60_iのみが示されるが、N個の異常検出回路60は同様に構成される。以下、説明に支障が無い限り、複数の異常検出回路60を区別するための添え字は省略する。
異常検出回路60は、オープン検出回路62を備える。発光素子12のカソードと接続される配線をカソードラインLK、発光素子12のアノードと接続されるラインをアノードラインLAと称する。i番目のカソードラインLKは、(i+1)番目のアノードラインLAである。バイパス回路40の第1端E1はカソードラインLKと接続され、その第2端E2はアノードラインLAと接続される。
オープン検出回路62は、検出電圧Vsを上側しきい値電圧VTHHと比較し、検出電圧Vsが上側しきい値電圧VTHHを超えたか否かにもとづいて、オープン故障を検出する。
オープン検出回路62は、キャパシタC1、充電回路64、放電経路66、出力段68を備える。キャパシタC1の第1電極E1は、対応するバイパス回路40の第1端E1とカソードラインLKを介して共通に接続される。放電経路66は、検出電圧Vsが上側しきい値電圧VTHHに応じた第1しきい値VTH1を超えたときに、検出電圧Vsに応じた電圧によってキャパシタC1を充電する。
このオープン検出回路62は、キャパシタC1の電荷の放電経路66を有しており、放電経路66の時定数が、PWM周期よりも長く構成される。
たとえば充電回路64は、キャパシタC1の第2電極E2とバイパス回路40の第2端E2の間に設けられる。充電回路64は、キャパシタC1から流れ出る第1方向には導通せず、かつ検出電圧Vsが上側しきい値電圧VTHHに応じた第1しきい値VTH1を超えたときにはキャパシタC2に流れ込む第2方向に導通するよう構成される。
たとえば充電回路64は、直列に接続されたツェナーダイオードZD1および第1ダイオードD1を含む。第1ダイオードD1は、第1方向への逆流を防止するために設けられる。ツェナーダイオードZD1と第1ダイオードD1は入れ替えてもよい。
この構成では、VTH1≒Vz+Vfとなる。Vzはツェナー電圧、Vfはダイオードの順方向電圧である。そして、Vs>VTH1となると、充電回路64が導通し、キャパシタC1が、検出電圧Vsに応じた電圧Vs−(Vz+Vf)で充電される。
出力段68は、キャパシタ電圧VC1を所定の第2しきい値と比較し、比較結果に応じてその出力状態が遷移する。具体的には出力段68は、第1バイポーラトランジスタQ1および第1抵抗R1を含み、第1バイポーラトランジスタQ1のコレクタが出力となるオープンコレクタ形式となっている。キャパシタC1の電圧(キャパシタ電圧という)VC1は、抵抗R1を介して第1バイポーラトランジスタQ1のベースに入力される。第1バイポーラトランジスタQ1は、キャパシタ電圧VC1(=Vs−(Vz+Vf))が第2しきい値Vbe(≒0.7V)を超えるとオンする。
このオープン検出回路62のオープン故障用のしきい値VTHHは以下の式で与えられ、比較結果がトランジスタQ1のオン、オフ状態と対応づけられる。
THH=Vbe+Vz+Vf
第1バイポーラトランジスタQ1のコレクタ電圧を信号S4とする。
第1抵抗R1および第1バイポーラトランジスタQ1のベースエミッタが、キャパシタC1の電荷の放電経路66を形成する。つまり放電経路66の時定数は、第1抵抗R1の抵抗値および第1バイポーラトランジスタQ1のトランジスタサイズに応じて設定される。
以上がオープン検出回路62の構成である。異常検出回路60は、第1バイポーラトランジスタQ1のオン、オフに応じた異常検出信号S2を出力する。
続いて図7の異常検出回路60の動作を説明する。図8(a)、(b)は、図7の異常検出回路60のオープン故障時の動作波形図である。図8(a)は、ソフトスイッチしない場合、図8(b)はソフトスイッチした場合を示す。
図8(a)を参照する。時刻t0より前は正常状態である。時刻t0にオープン故障が発生する。時刻t1にバイパス回路40がオフすると、検出電圧Vsがしきい値VTHHを超える。このとき、検出電圧Vsは、第1しきい値VTH1を超えるため、充電回路64が導通してキャパシタC1が充電される。
時刻t2にバイパス回路40がオンすると、検出電圧Vsは0Vとなり、充電回路64が遮断する。そうすると、キャパシタC1の電荷は、放電経路66を介して放電され、キャパシタ電圧VC1は時間とともに低下していく。このときの傾きは、放電経路66の時定数に応じており、PWM周期TPWMより長くなっている。言い換えれば、充電回路64が導通してキャパシタC1が充電された後、最大でPWM周期TPWMにわたる時間、放電経路66による放電が行われたとしても、キャパシタ電圧VC1がしきい値Vbeを下回らないように、時定数が定められている。
その結果、トランジスタQ1のオンが持続し、オープン故障と判定することができる。
続いて図8(b)を参照し、ソフトスイッチを行った場合を説明する。時刻t1に検出電圧Vsがしきい値VTH1を超えると充電回路64が導通してキャパシタ電圧VC1が上昇し、第1バイポーラトランジスタQ1がオンする。その後、ソフトスイッチの影響を受けずに、キャパシタ電圧VC1はしきい値Vbeより高いレベルを維持し、第1バイポーラトランジスタQ1はオンし続ける。
このように第1の実施の形態に係る異常検出回路60によれば、ソフトスイッチを行った場合においても、オープン故障を検出できる。
続いて、図7の配線LAもしくはLKが断線した場合のオープン故障検出について説明する。図9は、配線LAが断線したときの異常検出回路60の動作波形図である。制御信号S1および検出電圧Vsの波形は図5(b)のそれと同様である。
隣接するオフ時間のオーバーラップTOFFの間、i番目の異常検出回路60において、検出電圧Vsiが正常電圧範囲に含まれることとなる。その結果、充電回路64が遮断され、この間、キャパシタ電圧Vc1iは低下する。しかしながらキャパシタ電圧VC1iはしきい値Vbeを下回らないため、第1バイポーラトランジスタQ1のオンが維持され、オープン故障を検出できる。
以上が異常検出回路60の動作である。
この異常検出回路60によれば、ソフトスイッチを行った場合でもオープン故障を確実に検出することができる。また、隣接する発光素子12を異なるデューティ比で調光し、それらの点灯区間(バイパススイッチのオフ期間)がオーバーラップした場合であっても、アノード配線、カソード配線の断線故障を確実に検出できる。
言い換えればオープン故障が生じているときに、PWM調光の周期内で検出電圧Vsが正常電圧範囲に戻る事象が生じた場合であっても、オープン故障を確実に検出できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、オープン故障検出のみを検出する異常検出回路60について説明した。第2の実施の形態では、オープン故障に加えてショート故障も検出可能な異常検出回路60を説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る異常検出回路60の回路図である。
この異常検出回路60は、検出電圧Vsを上側しきい値VTHHより低く設定されたショート故障用のしきい値(下側しきい値電圧)VTHLと比較することにより、ショート故障を検出する。異常検出回路60_iは、ショート故障またはオープン故障が生じた異常状態と判定すると、異常検出信号S2_iをアサート(たとえはハイレベル)する。異常検出回路60は、オープン検出回路62に加えてショート検出回路70を備える。
ショート検出回路70は、検出電圧Vsがショート故障のしきい値VTHLを下回ったか否かを判定する。たとえばショート検出回路70は、第2バイポーラトランジスタQ2、第2抵抗R2〜第4抵抗R4を含む。
第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタは、第4抵抗R4を介して発光素子12のカソードと接続される。第2抵抗R2および第3抵抗R3は、検出電圧Vsを分圧し、第2バイポーラトランジスタQ2のベースに供給する。抵抗R2、R3の抵抗値は、以下の式を満たすように定められる。
THL×R3/(R2×R3)=Vbe
Vbeはバイポーラトランジスタのベースエミッタ間のしきい値電圧であり、たとえば0.7V付近の所定値を有する。
これにより、Vs>VTHLのとき、第2バイポーラトランジスタQ2のベース電圧Vbはしきい値Vbeより高くなりオンする。反対にVs<VTHLのときには、Vb<Vbeとなり、第2バイポーラトランジスタQ2がオフする。この構成により、VsとVTHLが比較可能となる。
オープン検出回路62の第1バイポーラトランジスタQ1のコレクタは、第2バイポーラトランジスタQ2のベースと接続される。
Vs>VTHHとなり第1バイポーラトランジスタQ1がオンすると、第2バイポーラトランジスタQ2のベースがプルダウンされ、第2バイポーラトランジスタQ2がオフとなる。つまり、第2バイポーラトランジスタQ2は、VTHL<Vs<VTHHの正常状態においてオン、Vs<VTHLまたは、Vs>VTHHの異常状態においてオフとなる。
かくして第2バイポーラトランジスタQ2のオン、オフが、異常検出回路60による判定結果と対応づけられる。
異常検出回路60は、その出力である異常検出信号S2をフィルタリングするフィルタ回路80をさらに備えてもよい。フィルタ回路80は、異常検出信号S2を、正常を示すレベル(ローレベル)には相対的に高速に遷移せしめ、異常を示すレベル(ハイレベル)には相対的に低速で遷移せしめる。たとえばフィルタ回路80は、キャパシタC2、ダイオードD11、D12、抵抗R5を含む。キャパシタC2の一端はカソードラインLKと接続され、その他端は抵抗R5によりハイレベル電圧Vccにプルアップされる。またキャパシタC2の他端は、ダイオードD11を介して第2バイポーラトランジスタQ2のコレクタと接続される。
検出電圧Vsが正常電圧範囲に含まれるとき第2バイポーラトランジスタQ2はオンする。したがってダイオードD11および第2バイポーラトランジスタQ2、抵抗R4を介してキャパシタC2が放電され、異常検出信号S2はローレベルに遷移する。この放電経路のインピーダンスを小さくすることで、異常検出信号S2を、正常を示すレベル(ローレベル)に相対的に高速に遷移させることができる。
検出電圧Vsが正常電圧範囲から逸脱すると、第2バイポーラトランジスタQ2はオフする。したがってキャパシタC2は、抵抗R5によりハイレベル電圧Vccにプルアップされ、キャパシタ電圧VC2が上昇する。上昇速度は、抵抗R5のインピーダンスに依存するため、抵抗R5のインピーダンスを大きくすることで、異常検出信号S2を、異常を示すレベル(ハイレベル)に相対的に低速に遷移させることができる。
フィルタ回路80を設けることで、異常検出を安定化することができる。
続いて、実施の形態に係る異常検出回路60を用いた駆動装置20の好ましい構成を説明する。
図11は、異常検出回路60を備える駆動装置20の回路図である。
バイパス回路40は、発光素子12と並列に設けられたバイパストランジスタM1と、第2ダイオードD2を含む。第2ダイオードD2のカソードはバイパストランジスタM1の制御端子(ゲート)と接続され、第2ダイオードD2のアノードは、ツェナーダイオードZD1のアノードと接続される。
この構成では、ツェナーダイオードZD1、第2ダイオードD2、バイパストランジスタM1のゲートソース間のダイオードが、クランプ回路として作用する。つまりオープン故障が生じた際に、検出電圧Vsを、Vz+Vf+Vthを超えないようにクランプすることができ、回路の信頼性を高めることができる。Vthは、MOSFETのゲートソース間のしきい値電圧である。
最後に、車両用灯具1の用途を説明する。図12は、図6の車両用灯具1を備えるランプユニット(ランプアッシー)500の斜視図である。ランプユニット500は、透明のカバー502、ハイビームユニット504、ロービームユニット506、筐体508を備える。上述の車両用灯具1は、たとえばハイビームユニット504に用いることができる。複数の発光素子12は、それぞれが異なる領域を照射するように、たとえば横方向に一列に配置される。そして、車両の走行状態において、車両側のコントローラ、たとえばECU(電子制御ユニット)により、照射すべき領域が適応的に選択される。車両用灯具1には、照射すべき領域を指示するデータが入力され、車両用灯具1は、指示された領域に対応する光源10(発光素子12)を点灯させる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図13は、第1変形例に係る異常検出回路60の回路図である。この変形例において第1バイポーラトランジスタQ1は、MOSFETに置換されている。そして第1バイポーラトランジスタQ1のベースエミッタを利用した放電経路に代えて、キャパシタC1と並列に接続された抵抗R6が放電経路66を形成する。時定数は、抵抗R6の抵抗値に応じて調節される。
(第2変形例)
図14は、第2変形例に係る異常検出回路60の回路図である。この変形例では、オープン検出回路62の第1バイポーラトランジスタQ1のコレクタが、ショート検出回路70の第3バイポーラトランジスタQ3のコレクタと接続される。第3バイポーラトランジスタQ3のベースには、第2バイポーラトランジスタQ2のコレクタが接続される。異常検出信号S2は、検出電圧Vsが正常電圧範囲に含まれるときハイインピーダンスとなり、正常電圧範囲から逸脱するとローレベルとなる。
(第3変形例)
充電回路64の構成は上述のそれには限定されず、当業者によれば、同等の機能を有するさまざまな変形例が存在しうることが理解される。図15(a)、(b)は、充電回路64の変形例の回路図である。図15(a)の充電回路64は、ツェナーダイオードZD1に代えて、あるいはそれに加えて、スタックされた複数のダイオードD3を含む。この構成では、ダイオードD3の段数に応じてしきい値VTH1を調節できる。図15(b)の充電回路64は、スイッチSW1と比較手段65を含む。比較手段65は、検出電圧Vsをしきい値VTH1と比較し、Vs>VTH1のときスイッチSW1を導通させる。
(第4変形例)
光源10としては、LEDの他に、LD(レーザダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)などの半導体光源を用いてもよい。
(第5変形例)
図12のランプユニット500では、ハイビームユニット504に図3の車両用灯具1を使用する場合を説明したが、それに代えて、あるいはそれに加えて、ロービームユニット506に車両用灯具1を用いてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…車両用灯具、2…電池、4…スイッチ、6…プロセッサ、10…光源、12…発光素子、20…駆動装置、30…電流源、40…バイパス回路、42…ゲート駆動回路、50…コントローラ、60…異常検出回路、62…オープン検出回路、64…充電回路、C1…キャパシタ、66…放電経路、68…出力段、Q1…第1バイポーラトランジスタ、R1…第1抵抗、70…ショート検出回路、Q2…第2バイポーラトランジスタ、R2…第2抵抗、R3…第3抵抗、R4…第4抵抗、80…フィルタ回路、500…ランプユニット、502…カバー、504…ハイビームユニット、506…ロービームユニット、508…筐体。

Claims (7)

  1. 直列接続された複数の発光素子を含む光源とともに使用され、車両用灯具を構成する駆動装置であって、
    前記光源に駆動電流を供給する電流源と、
    前記複数の発光素子のうちN個(Nは自然数)の発光素子に対応づけられ、それぞれが対応する発光素子と並列に設けられ、所定の周期でスイッチングすることにより、対応する発光素子を調光可能に構成されたN個のバイパス回路と、
    前記N個の発光素子に対応づけられ、それぞれが対応するバイパス回路の両端間の検出電圧にもとづいて異常を検出可能に構成されたN個の異常検出回路と、
    を備え、
    前記異常検出回路は、対応する前記検出電圧がオープン故障のしきい値を超えたか否かを判定するオープン検出回路を含み、
    前記オープン検出回路は、
    キャパシタと、
    対応する前記検出電圧が前記オープン故障のしきい値に応じた第1しきい値を超えたときに、前記検出電圧に応じた電圧によって前記キャパシタを充電する充電回路と、
    を含み、前記キャパシタの電荷の放電経路の時定数が、前記所定の周期よりも長く構成されることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記キャパシタの第1電極は、対応するバイパス回路の第1端と共通に接続され、
    前記充電回路は、前記キャパシタの第2電極と対応するバイパス回路の第2端の間に設けられており、前記キャパシタから流れ出る第1方向には導通せず、かつ対応する検出電圧が前記第1しきい値を超えたときに、前記キャパシタに流れ込む第2方向に導通するよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記充電回路は、前記キャパシタの第2電極と対応するバイパス回路の第2端の間に直列に設けられたツェナーダイオードおよび第1ダイオードを含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記異常検出回路は、前記キャパシタの電圧を所定の第2しきい値と比較し、比較結果に応じて出力状態が遷移する出力段をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動装置。
  5. 前記出力段は、
    バイポーラトランジスタと、
    前記バイポーラトランジスタのベースと前記キャパシタの第2電極の間に設けられた第1抵抗と、
    を含み、
    前記第1抵抗および前記バイポーラトランジスタのベースエミッタが、前記放電経路を形成し、前記バイポーラトランジスタのオン、オフが、前記比較結果に対応づけられることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記充電回路において、前記ツェナーダイオードが前記バイパス回路の前記第2端に近い側に配置されており、
    前記バイパス回路は、
    対応する発光素子と並列に設けられたバイパストランジスタと、
    前記バイパストランジスタの制御端子と接続されたカソードと、前記ツェナーダイオードのアノードと接続されたアノードと、を有する第2ダイオードと、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  7. 直列に接続された複数の発光素子を含む光源と、
    前記光源を駆動する請求項1から6のいずれかに記載の駆動装置と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
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