JP6302408B2 - ナノ構造体を含む発光デバイス - Google Patents

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Description

有機発光デバイスは、照明および表示用途において益々重要になってきている。しかし、広範な使用を促進するためにOLED技術に対してなお顕著な改善をさらに行うことができる。たとえば、全内部反射により、現在、デバイスから取り出される光の量がOLEDによって放射される光の約20〜35%に制限される。外部散乱膜またはマイクロ・レンズ・アレイ(MLA)は、多少の放射光を取り出すのに役立つだろうが、デバイス効率をさらに向上させるための他のアプローチがなお必要である。
OLDEデバイスの有機層へのナノ構造材料の組み込みは、デバイスの有機モードからの光の取り出しを向上させるのに役立ち得る。
一部の実施形態は、陽極と陰極の間に配置されている発光層と;第一の電荷輸送材料を含み、発光層と陽極または陰極との間に配置されている第一の電荷輸送層と;第一の電荷輸送層と発光層の間に配置されている、または、第一の電荷輸送層および発光層と接触しているナノ構造材料とを含む、発光デバイスを含む。一部の実施形態では、デバイスから放射される実質的にすべての光が、第一の電荷輸送層を通過することができる。
これらおよび他の実施形態を本明細書中でさらに詳細に説明する。
図1Aは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図1Bは、ナノ構造体が、そのナノ構造体が接触する層に実質的に貫入し得る仕方の一例の模式的描画である。
図1Cは、ナノ構造体が、そのナノ構造体が接触する層に実質的に変形させる仕方の一例の模式的描画である。
図2Aは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図2Bは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図3Aは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図3Bは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図4Aは、ナノ構造体のx、yおよびz寸法を定量することができる方法を説明するのに役立つ線図である。
図4Bは、xz平面で見たときに略長方形のと、擬似平面のと、および/または湾曲したもしくは波状のナノフレークと記述することができる粒子の理想化例を図示するものである。
図4Cは、湾曲したまたは波状のナノフレークの一例を図示するものである。
図5は、実質的カプセル形粒子の理想化例を図示するものである。
図6A〜6Iは、異なる堆積速度で堆積されたナノ構造体の一部の実施形態を含む表面の走査型電子顕微鏡像を図示するものである。
図7A〜7Bは、有機発光デバイスの実施形態の模式的描画である。
図8は、デバイスA(四角形データ点)および対照デバイス1(三角形データ点)についての輝度に対する発光効率および電力効率のプロットである。
図9は、デバイス対照デバイス1(四角形データ点);対照デバイス2(三角形データ点);およびデバイスAについての発光効率および電力効率のプロットである。
図10は、対照デバイス1(四角形データ点)、デバイスA(白丸データ点)、および任意選択の光取り出し材料を有するデバイスA(菱形データ点)についての発光効率および電力効率のプロットである。
図11は、本明細書に記載するデバイスの一部の実施例についての堆積速度を増加させた時の発光効率および電力効率の増加を図示するグラフである。
図12A〜Cは、デバイスB(様々なドーパントを有するホスト−2)のルミネセンス効率、電力効率および外部量子効率の変化を図示するプロットである。
図1は、本明細書に記載するデバイスの一部の実施形態の構造の略図である。発光層20を第一の電極2と第二の電極4の間に配置する。ナノ構造材料6を発光層20上に配置し、第一の電荷輸送層8をナノ構造材料6と第一の電極2の間に配置する。任意選択の第二の電荷輸送層9を第二の電極4と発光層20の間に配置することができる。他の層、たとえば、電荷注入層(たとえば、電子注入層または正孔注入層)、電荷遮断層(たとえば、電子遮断層または正孔遮断層)、正孔遮断層などがこのデバイスに存在することもできる。
電極および電荷輸送層の特徴は、個々のデバイス構造に依存し得る。たとえば、第一の電極2が陽極であり、第一の電荷輸送層8が正孔輸送層である場合、第二の電極4は陰極であり、および第二の電荷輸送層9は、存在する場合には電子輸送層である。逆に、第一の電極2が陰極であり、第一の電荷輸送層8が電子輸送層である場合、第二の電極4は陽極であり、および第二の電荷輸送層9は、存在する場合には正孔輸送層である。したがって、正孔輸送層(存在する場合)を発光層と陽極の間に配置することができ、および電子輸送層(存在する場合)を発光層と陰極の間に配置することができる。
加えて、光の方向は、個々のデバイス構造、たとえば、トップエミッション構造またはボトムエミッション構造に依存し得る。一部の実施形態において、ナノ構造材料は、デバイスから放射される光の進路にあることがある。一部の実施形態において、ナノ構造材料は、デバイスから放射される光の進路にないことがある。一部の実施形態では、発光層20の方向からナノ構造材料6、第一の電荷輸送層8そして第一の電極2を通って光を放射することができる。一部の実施形態では、デバイスによって放射される光の進路がナノ構造材料6から遠ざかる方向に向かうこともある。
ナノ構造材料は、ナノ構造体が存在するかどうかにかかわらず、ナノ構造体を形成することができる任意の材料を含む。ナノ構造材料、たとえば、ナノ構造材料6は、発光層と第一の電荷輸送層の間の表面もしくは発光層および第一の電荷輸送層と接触している表面に配置されている複数のナノ構造体の形態であることがあり、ならびに/または第一の電荷輸送材料とナノ構造材料の混合物を含み、発光層と第一の電荷輸送層の間に配置されている遷移層の中にあることもある。
図示する、または、本明細書中で説明する図の一部では、ナノ構造材料を発光デバイス中の層として図示する。しかし、ナノ構造材料は、旧来の意味での層の形態でなくてよい。たとえば、ナノ構造体、たとえば、ナノ構造体50は、図1Bに示すように、そのナノ構造体が接触する層、たとえば、電荷輸送層8に実質的に貫入していることがある。ナノ構造体、たとえば、ナノ構造体50は、図1Cに示すように、そのナノ構造体が接触する層、たとえば、電荷輸送層8を実質的に変形させることもある。一部の実施形態において、ナノ構造体は、層の厚みの少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約30%、少なくとも約50%、少なくとも約90%もしくは少なくとも約100%、または少なくとも約1nm、少なくとも約3nm、少なくとも約5nm、少なくとも約10nmもしくは少なくとも約20nm、その層に貫入していることがありまたはその層を変形させることがあり、貫入の方向は、そのナノ構造と接触する層の表面によって実質的に形成される平面に対して垂直である。
一部の実施形態において、ナノ構造体は、発光層、電子輸送層、正孔輸送層、遷移層、正孔遮断層、電子遮断層もしくは励起子遮断層に実質的に貫入していることもあり、または発光層、電子輸送層、正孔輸送層、遷移層、正孔遮断層、電子遮断層もしくは励起子遮断層を実質的に変形させることもある。一部の実施形態において、ナノ構造体は、電子輸送層に実質的に貫入していることもあり、または電子輸送層を実質的に変形させることもある。一部の実施形態において、ナノ構造体は、正孔輸送層に実質的に貫入していることもあり、または正孔輸送層を実質的に変形させることもある。一部の実施形態において、ナノ構造体は、発光層に実質的に貫入していることもあり、または発光層を実質的に変形させることもある。一部の実施形態において、ナノ構造体は、遷移層に実質的に貫入していることもあり、または遷移層を実質的に変形させることもある。
ナノ構造材料を含めることにより、OLEDの光出力、発光効率または電力効率を、(たとえば、表1〜5に例示するような)ナノ構造材料のない同様のデバイスと比較して、約2%〜約60%、約5%〜約60%、約10%〜約60%、約10%〜約50%;約2%、たとえば、2.22%もしくは2.28%;約4%、たとえば、4.17%、3.51%もしくは4.08%;約5%、たとえば、4.54%;約6%、たとえば、5.88%;約7%、たとえば、6.67%;約8%、たとえば、7.84%もしくは7.94%;約9%、たとえば、9.46%もしくは9.52%;約10%、たとえば、9.68%;約16%、たとえば、16.13%;約18%、たとえば、18.31%;約21%、たとえば、20.6%;約22%、たとえば、22.65%;約25%、たとえば、24.2%;約28%、たとえば、28.2%もしくは27.5%;約50%、たとえば、51.9%もしくは53.9%;約60%、たとえば、60.6%、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の増加量、増加させることができる。
一部の実施形態は、図2Aおよび2Bによって表される構造を有することができる。発光層20を陽極10と陰極35の間に配置する。任意選択の複数のナノ構造体50を発光層20の表面21上に配置することができる。任意選択の遷移層60を発光層20の表面21と正孔輸送層15の間に配置することができる。任意選択の電子輸送層30を発光層20と陰極35の間に配置することができる。任意選択の光取り出し層200を陽極10上に配置することができる。一部の実施形態では、陽極10を透明基板(図示せず)上に配置することができる。他の層が存在することもできる。
一部の実施形態では、発光層20から複数のナノ構造体50(存在する場合)、遷移層60(存在する場合)、正孔輸送層15、陽極10そして光取り出し材料200(存在する場合)を通って光7を放射することができる(図2A)。一部の実施形態では、複数のナノ構造体50(存在する場合)から遠ざかる発光層20の方向から、電子輸送層30(存在する場合)を通過し、陰極35を通って光7を放射することができる(図2B)。
一部の実施形態は、図3A〜Bによって表される構造を有することができる。発光層20を陽極10と陰極35の間に配置する。電子輸送層30を発光層20と陰極35の間に配置する。任意選択の複数のナノ構造体50を発光層20の表面21上に配置することができる。任意選択の遷移層60を発光層20の表面21と電子輸送層30の間に配置することができる。任意選択の正孔輸送層15を陽極10と発光層20の間に配置することができる。陰極35を任意選択の光取り出し層200上に配置することができる。発光層20の方向から複数のナノ構造体50(存在する場合)、遷移層60(存在する場合)、電子輸送層30、陰極35そして光取り出し材料200(存在する場合)を通って光7を放射することができる(図3A)。他の層が存在することもできる。一部の実施形態では、複数のナノ構造体50から遠ざかる方向に、正孔輸送層15(存在する場合)を通って、そして陽極10を通って光7を放射することができる(図3B)。
ナノ構造材料、たとえば、ナノ構造材料6、または複数のナノ構造体、たとえば、ナノ構造体50は、隣の層、たとえば、遷移層もしくは電荷輸送層、に実質的に貫入していることもあり、隣の層を実質的に変形させることもあり、または隣の層と不均一な界面を形成することもある。一部の実施形態において、配置される表面、たとえば、発光層内または上のナノ構造材料の周期性(離隔)は、様々であり得る。一部の実施形態において、ナノ構造体は、そのマトリックス材料内で不規則な周期性を有することがある。一部の実施形態において、ナノ構造を有する層の界面または表面の中のナノ構造体の周期性は、約0.00001μm〜約50μm、約0.001μm〜約20μm、約0.050μm〜約5μm、約0.0001μm〜約1μm、または約0.1μm〜約10μmである。一部の実施形態、たとえば、5,5’’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)−3,3’:5’,3’’−テルピリジン(IOC−2)において、周期性は、約0.0001μmと約1.0μmの間であり得る。一部の実施形態、たとえば、3,5−ジ[3−(ベンゾオキサゾール−2−イル)フェニル]ピリジン(IOC−1)において、周期性は、約0.1μmと約10.0μmの間であり得る。
一部の実施形態において、x,y平面、またはナノ構造体が配置される表面、たとえば、21に平行な平面内に突出している場合の個々のナノ構造体の最大面積は、約0.0001μm〜約1.0μm、約0.001μm〜約0.5μm、約1μm〜約3μm、または約0.04μm〜約0.150μmであり得る。
複数のナノ構造体は、それらが配置される表面、たとえば、発光層の表面、たとえば、表面21上の任意の種類のナノ構造体であってよい。いずれの所与のデバイスにおいても、ナノ構造体は、互いに同様であることもあり、またはサイズ、形状および配列に関して異なることもある。ナノ構造体は、ナノメートルからマイクロメートル範囲の1つ以上の寸法を有する任意の構造を含むことができる。たとえば、ナノ突起またはナノ粒子は、約50nm〜約5μm、約100nm〜約1μm、約50nm、約100nm、約200nm、約300nm、約500nm、約1μm、約2μm、約5μm、またはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均x寸法;約50nm〜約5μm、約100nm〜約1μm、約50nm、約100nm、約200nm、約300nm、約500nm、約1μm、約2μm、約5μm、またはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均y寸法;および/または約0.5nm〜約500nm、約1nm〜約100nm、約0.1nm、約0.5nm、約1nm、約2nm、約5nm、約10nm、約50nm、約100nm、約200nm、約300nm、約500nm、またはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均z寸法を含むことができる。
ナノ構造体は、不規則形状であることもあるが、3つの寸法x、yおよびzを図4Aに図示するように定量することができる。ボックス120、すなわち長方形プリズム形を、ナノ構造体110の周囲に、そのボックスができる限り最小の体積を有し、その上、その中にその粒子をなお収容しているように形成した場合、x寸法は、そのボックス最長寸法であり、y寸法は、そのボックスの二番目に長い寸法であり、およびz寸法は、そのボックスの三番目に長い寸法である。
ナノ構造体の三次元形状を、一定の平面から見たときのナノ構造体の形状を記述することによって特徴づけることができる。たとえば、あるナノ構造体は、xy、xzまたはyz平面の二次元で見たとき、略長方形、略正方形、略楕円形、略円形、略弓状、略三角形、略平行四辺形などであり得る。その特定の形状は、幾何学的に完璧である必要はなく、通常の観察者が公知の形状に適度に類似していると認識できさえすればよい。ナノ構造体の三次元形状を他の表現で特徴づける、または、記述することもできよう。
図4Bは、xz平面から見たとき略長方形220であるナノ構造体210の理想化例を図示するものである。この図に図示されているように、このナノ構造体は、完全に長方形に見えるが、この形状は、xz平面または任意の他の平面で見たときに略長方形であるために長方形に類似していると認識できさえすればよい。
図4Bに関しては、ナノ構造体210を、xz平面から見たときに略線形と記述することもできる。なぜならx寸法はz寸法よりはるかに大きいからである。この図に図示されているように、このナノ構造体は、x寸法に関して完全に直線に見えるが、この形状は、xz平面または任意の他の平面で見たときに略線形であるために線に類似していると認識できさえすればよい。
ナノ構造体210をナノフレークと記述することもできる。用語「ナノフレーク」は、フレーク様の形状であり、ナノメートルからマイクロメートル範囲内の任意の寸法を有するナノ構造体を含む、広い用語である。これは、1つの寸法(たとえば、z)が相対的薄く、別の2つの寸法(たとえば、xy)が相対的大きい面積を有するナノ構造体を含むことができる。
より大きい表面積を有する表面は、単に識別可能であるべきであるが、平面である必要はない。たとえば、より大きい表面積を有する表面は、実質的にxy表面、たとえば、ナノ構造体210にあることがあるが、その表面の相当な部分がその平面にないように湾曲している、または、波状であることもある。
ナノ構造体210を擬似平面の、と記述することもできる。用語「擬似平面の」は、本質的に平面であるナノ構造体を含む広い用語である。たとえば、擬似平面のナノ構造体は、実質的にxy平面にあるナノ構造体のxy面積と比較して相対的に微々たるz寸法を有し得る。
図4C中のナノ構造体250は、湾曲したまたは波状のナノフレークの一例である。表面の相当な部分が平面にない場合、ナノフレークは、大きな湾曲したまたは波状の表面260とその表面上の所与の点280に対して垂直な小さい厚み270とを有するナノ構造体を含み得る。
ナノ構造体210、ナノ構造体250およびこれらに類するものをはじめとする任意のナノフレークまたは擬似平面ナノ構造体に関して、より大きい表面積の平方根の、その大きい表面上の点に垂直な厚みに対する比(たとえば、xy面積の平方根のz寸法に対する比)は、約1〜約100,000、約3、約5、約10、約20、約100、約1000、約10,000、約100,000、またはこれらのうちの任意の比によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の比間の任意の値であり得る。
ナノ構造体を、それが針の形状に類似していると通常の観察者が適度に認識できる形状を有する場合、針様と記述することができる。
ナノ構造体を、それが繊維の形状に類似していると通常の観察者が適度に認識できる形状を有する場合、繊維形のと記述することができる。これは、1つの寸法に関して細長い表面および別の寸法に関して円筒形、円形または弓状表面を有するナノ構造体を含み得る。繊維形ナノ構造体は、略線形であることもあり、ねじれていることもあり、または湾曲していることもある。
ナノ構造体を、それがリボンの形状に類似していると通常の観察者が適度に認識できる形状を有する場合、リボン形のと記述することができる。これは、1つの寸法に関して細長いおよび別の寸法に関して薄い扁平長方形表面を有するナノ構造体を含み得る。リボン形もまた、そのナノ構造体がリボン形になるために実質的に同一平面上にある必要がないように、湾曲している、または、ねじれていることがある。
図5は、実質的にカプセル形のナノ構造体1010の理想化例を図示するものである。xyまたはxz平面で見たとき、実質的にカプセル形のナノ構造体1010を略卵形のと記述することもできる。yz平面で見たとき、このナノ構造体1010を略円形のと記述することもできる。
ナノ構造体を、それが棒の形状に類似していると通常の観察者が適度に認識できる形状を有する場合、棒形と記述することができる。これは、1つの寸法に関して細長いナノ構造体を含み得る。棒形ナノ構造体は、略直線形であることもあり、または何らかの湾曲もしくは屈曲を有することもある。
ナノ構造体を、そのx、yおよびz寸法が同様である、たとえば、互いに1桁以内である場合、顆粒状のと記述することができる。
ナノ構造体を、それがドームまたは半球体の形状に類似していると通常の観察者が適度に認識できる形状を有する場合、ドーム形のと記述することができる。これは、1つの寸法または平面、たとえば、xy平面に関して略円形または卵形であり、別の寸法、たとえば、xzおよび/またはyz平面に関して弓状または円形であるナノ構造体を含み得る。かかる弓状、円形または卵形形状各々の半径は、ナノ構造体によってまたは同じナノ構造体内で、様々である場合もあり、または実質的に均一である場合もある。
図6A〜6Fは、ナノ構造材料の実施形態(IOC−1)のSEM像を図示するものである。網羅的ではないが、次の記述は、xy平面で見たときのこの図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:円形の、卵形の、リボン形の、繊維形の、および/またはカプセル。網羅的ではないが、次の記述は、yz平面で見たときのこの図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:実質的に繊維、線形の、棒形の。網羅的ではないが、次の他の記述も、この図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:繊維、リボン様の。
図6G〜6Iは、ナノ構造体実施形態(6G:IOC−2、6Hおよび6I:IOC−3)の表面のSEM像を図示するものである。網羅的ではないが、次の記述は、xy平面で見たときのこの図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:円形の、卵形の、ドーム形の、または半球状の。網羅的ではないが、次の記述は、yz平面で見たときのこの図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:略弓状のまたは半球状の。網羅的ではないが、次の他の記述も、この図中の突起または粒子の少なくとも1つに当てはまり得る:繊維、リボン様の。
膜のナノ粒子、ナノ突起、または空隙のサイズの指標を与えることができる500nm〜20μmのスケールバーをSEM像(図6A〜6I)中に示す。この図は、相当な数の粒子または空隙が約0.1nm〜約5μmの範囲内のx、yおよび/またはz寸法を有し得ることを示す。
ナノ構造材料の屈折率は様々であり得る。たとえば、屈折率は、約1.1、約1.5、約1.7、約1.8、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の屈折率であり得る。一部の実施形態において、ナノ構造材料についての材料の屈折率は、放射層のもの以上であり得る。
ナノ構造材料の電荷輸送特性は、デバイスの構造によって様々であり得る。たとえば、発光層と正孔輸送層の間に配置されるナノ構造材料は、正孔輸送特性を有することができる。同様に、発光層と電子輸送層の間に配置されるナノ構造材料は、電子輸送特性を有することができる。一部の実施形態において、ナノ構造材料の電荷輸送特性は、ナノ構造材料が、電極から放射層への正孔または電子の移動度に対して最小の影響を及ぼすまたは実質的に影響を及ぼさないようなものである。
一部の実施形態において、ナノ構造材料は、有機化合物を含むことがあり、有機化合物としては、約60g/mol〜約2000g/molまたは約120g/mol〜約1000g/molの範囲内の分子量を有する非高分子有機化合物が挙げられる。一部の実施形態において、ナノ構造材料は、安定した平面配座を有することができる。
一部のナノ構造材料は、場合により置換されている芳香族またはヘテロ芳香族環または環系、たとえば、場合により置換されているフェニル、場合により置換されているピリジニル、場合により置換されているカルバゾリル、場合により置換されているベンゾイミダゾール、場合により置換されているベンゾオキサゾール、場合により置換されているベンゾチアゾールなどを含む。
一部の実施形態において、ナノ構造材料は、線状であってもよく、たとえば、非末端環が、場合により置換されている1,3−フェニレン、場合により置換されている1,4−フェニレン、場合により置換されている2,4−ピリジニレン、場合により置換されている2,5−ピリジニレン、または同様に結合している単環式アリーレンである、材料であってもよい。一部のナノ構造材料は、末端ベンゾチアゾール、または、ベンゾオキサゾールを有する化合物を含むことがある。
一部のナノ構造材料は、場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’−(4−ジフェニルアミノフェニル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’’−カルバゾール−1−イル)テルフェニル;場合により置換されている2−(4’’−(9H−カルバゾール−9−イル)−[1,1’:4’,1’’−テルフェニル]−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール;場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’’−[ジ(4−メチルフェニル)アミノ]テルフェニル;場合により置換されている4’’−(ベンゾチアゾール−2−イル)−4’’−[ジ(4−メチルフェニル)アミノ]テルフェニル;場合により置換されている4’’−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−N,N−ジフェニル−[1,1’:4’,1’’−テルフェニル]−4−アミン;場合により置換されている5,5’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている5,5’−ビス(ベンゾチアゾール−2−イル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている3,3’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)−2,2’−ビピリジン;場合により置換されている3,3’−ビス(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−2,2’−ビピリジン;場合により置換されている5,5’−ビス(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている3,5−ジ[3−(ベンゾオキサゾール−2−イル)フェニル]ピリジン(IOC−1);場合により置換されている3,5−ビス(3−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)フェニル)ピリジン;場合により置換されている3,5−ジ[5−(ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]ベンゼン;場合により置換されている1,3−ビス(5−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼン;場合により置換されている5,5’’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)−3,3’:5’,3’’−テルピリジン(IOC−2);場合により置換されている5,5’’−ビス(ベンゾチアゾール−2−イル)−3,3’:5’,3’’−テルピリジン;場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’’−[ジ(4−メチルフェニル)アミノ]テルフェニル;場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’’−(ジフェニルアミノ)テルフェニル;場合により置換されている4−(ベンゾチアゾール−4−イル)−4’’−(ジフェニルアミノ)テルフェニル;場合により置換されている4−(ベンゾチアゾール−2−イル)−4’−(4−ジフェニルアミノフェニル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている4−(ベンゾチアゾール−2−イル)−4’−[4−(カルバゾール−1−イル)フェニル]−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−4’−[4−(カルバゾール−1−イル)フェニル]−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている6,6’−ビス(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている6,6’−ビス(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−3,3’−ビピリジン;場合により置換されている3,5−ジ[5−(ベンゾチアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−メチルベンゼン;場合により置換されている3,5−ジ[5−(ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−メチルベンゼン;場合により置換されている3,3’’−ビス(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−1,1’:3’,1’’−テルフェニル;場合により置換されている2,2’−(5’−ビニル−[1,1’:3’,1’’−テルフェニル]−3,3’’−ジイル)ビス(ベンゾ[d]オキサゾール);場合により置換されている3,5−ジ([1,1’−ビフェニル]−3−イル)ピリジン;場合により置換されている1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’−キンクエフェニル;場合により置換されている3,3’,5,5’−テトラキス(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−1,1’−ビフェニル(IOC−3);または場合により置換されている3,3’,5,5’−テトラキス(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1,1’−ビフェニルを含む。
別段の指示がない限り、化合物または化学構造特徴部、たとえば、アリールを「場合により置換されている」と呼ぶとき、それは、置換基を有さない(すなわち置換されていない)特徴部、または「置換されている」特徴部を含み、その特徴部が1つ以上の置換基を有することを意味する。用語「置換基」は、当業者に公知の通常の意味を有し、および親化合物または構造特徴部に結合している1個以上の水素原子に取って代わる部分を含む。一部の実施形態において、置換基は、15g/mol〜50g/mol、15g/mol〜100g/mol、15g/mol〜150g/mol、15g/mol〜200g/mol、15g/mol〜300g/mol、または15g/mol〜500g/molの分子量(たとえば、その置換基の原子の原子質量の合計)を有することができる、当該技術分野において公知の通常の有機部分であり得る。一部の実施形態において、置換基は、0〜30個、0〜20個、0〜10個または0〜5個の炭素原子と、独立してN、O、S、Si、F、Cl、BrまたはIである0〜30個、0〜20個、0〜10個または0〜5個のヘテロ原子とを含むが、但し、置換基が、C、N、O、S、Si、F、Cl、BrまたはIである原子を少なくとも1個含むことを条件とする。置換基の例としては、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、アシルオキシ、アルキルカルボキシレート、チオール、アルキルチオ、シアノ、ハロ、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシル、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノなどが挙げられるが、これらに限定されない。
たとえ完全な分子でないことがあっても、便宜上、用語「分子量」を分子の部分または一部に関して、その分子部分または一部の中の原子の原子質量の合計を示すために用いる。
本明細書において言及する一部の化学名に関連づけられる構造を下に図示する。これらの構造は、下に示すように非置換であってもよく、またはその構造が非置換であるときに水素原子によって通常は占有されているいずれの位置に独立して置換基があってもよい。結合点が、
Figure 0006302408
によって示されていない限り、水素原子によって通常は占有されているいずれの位置に結合があってもよい。
Figure 0006302408
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一部の実施形態において、内部環、たとえば、場合により置換されている1,3−フェニレン、場合により置換されている1,4−フェニレン、場合により置換されている2,4−ピリジニレンまたは場合により置換されている2,5−ピリジニレンは、非置換であってもよく、または立体的嵩が小さい置換基、たとえば、F、OH、NHもしくはCNを有してもよい。一部の実施形態において、末端環は非置換であってもよく、または置換基、たとえば、R’、−OR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−NR’COR’’、CONR’R’’、−NR’R’’、F;Cl;Br;I;ニトロ;CNなどを有してもよく、この場合のR’およびR’’は、独立して、H、場合により置換されているフェニル、または、C1−6アルキル、たとえば、メチル、エチル、プロピル異性体、シクロプロピル、ブチル異性体、シクロブチル異性体(たとえば、シクロブチル、メチルシクロプロピルなど)、フェニル異性体、シクロペンチル異性体、ヘキシル異性体、シクロヘキシル異性体などである。
ナノ構造材料として有用であり得る他の化合物としては、次の文献のうちの1つに記載されている任意の化合物が挙げられる:2011年3月3日に出願された米国特許仮出願第61/449,034号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2009年6月29日に出願された米国特許仮出願第61/221,472号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2010年6月29日に出願され、米国特許出願公開第20100326526号として公開された、米国特許出願第12/825,953号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2010年9月16日に出願された米国特許仮出願第61/383,602号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2010年12月22日に出願された米国特許仮出願第61/426,259号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);ならびに2011年9月14日に出願され、米国特許出願公開第2012−0179089号として公開された、同時係属出願第13/232,837号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2012年3月2日に出願された出願第13/410,602号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2012年3月2日に出願され、米国特許出願公開第20120226046号として公開された、出願第13/410,778号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);2011年2月23日に出願され、米国特許出願公開第20110140093号として公開された、出願第13/033,472号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている);およびに2012年8月31日に出願された出願第61/696,035号明細書(この文献は、新規化合物に関するすべての開示について参照により援用されている)。
一部の実施形態において、発光層の表面に配置されるナノ構造材料は、発光層の表面積1cmにつき約1ng〜500ng、約10ng〜約100ng、または約20ng〜約60ngの総質量を有することができる。
一部の実施形態において、その上に堆積された質量を測定する水晶振動子マイクロバランスによって測定されるナノ構造材料の公称厚みは、約0.0001nm〜約50nmまたは約0.001nm〜約10nmである。一部の実施形態において、光取り出し層は、光取り出し材料の島間の隙間または空隙を含む不連続層である。
一部の実施形態において、ナノ構造材料は、実質的に透明であってもよく、または実質的に半透明であってもよい。
ナノ構造体を真空蒸着によって堆積させることができ、その堆積速度に依存して、ナノ構造体は、上で説明した様々なタイプのナノ構造体に自己組織化することができる。ナノ構造体のサイズおよび分布は、それらの材料の堆積速度に依存し得る。たとえば、ナノ構造体は、堆積速度を増加させるとともにすべての寸法がより小さくなり得る。一部の実施形態において、堆積速度は、約0.005nm/秒〜約500nm/秒、約0.005nm/秒、約0.01nm/秒、約0.02nm/秒、約0.03nm/秒、約0.05nm/秒、約0.08nm/秒、約0.1nm/秒、約0.2nm/秒、約0.5nm/秒、約1nm/秒、約10nm/秒、約100nm/秒、またはこれらのうちの任意の堆積速度によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の堆積速度間の任意の値であり得る。一部の実施形態において、出力増強、たとえば、デバイスから取り出される光の量は、堆積速度に伴って増加し得る。一部の実施形態において、出力増強、たとえば、デバイスから取り出される光の量は、約0.01A/秒〜約1.5A/秒の間である堆積速度に伴って増加し得る。
一部の実施形態において、配置される表面、たとえば、発光層内または上のナノ構造材料の周期性(離隔)は、様々であり得る。
陽極、たとえば、陽極10は、従来の材料、たとえば、金属、混合金属、合金、金属酸化物もしくは混合金属酸化物、導電性ポリマー、および/または無機材料、たとえば、カーボンナノチューブ(CNT)、を含む層であり得る。適する金属の例としては、第1族金属、第4、5、6族の金属、および第8〜10族遷移金属が挙げられる。陽極層が光透過性である場合、第10および11族の金属、たとえば、Au、PtおよびAgもしくはそれらの合金;または第12、13および14族金属の混合金属酸化物、たとえば、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)およびこれらに類するものを使用することができる。陽極層が光透過性である、たとえば、ボトムエミッション型発光ダイオード構成である場合、陽極層は、透明基板を含むことがあり、その上に発光材料が配置される。適する透明材料としては、ガラス、透明ポリマーおよび透明プラスチックが挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態において、陽極層は、ポリアニリンなどの有機材料であり得る。ポリアニリンの使用は、「Flexible light−emitting diodes made from soluble conducting polymer」、Nature、第357巻、pp.477−479(1992年6月11日)に記載されている。一部の実施形態において、陽極層は、約1nm〜約1000nmの範囲内の厚みを有することができる。
陰極、たとえば、陰極35は、陽極層より低い仕事関数を有する材料を含む層であり得る。陰極層用の適する材料の例としては、第12、13および14族金属の混合金属酸化物、たとえば、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)、第1族のアルカリ金属、第2族金属、第12族金属が挙げられ、希土類元素、ランタニドおよびアクチニド、アルミニウム、インジウム、カルシウム、バリウム、サマリウムおよびマグネシウムなどの材料、ならびにそれらの組み合わせを含む。Li含有有機金属化合物、LiF、およびLiOを有機層と陰極層の間に堆積させて、動作電圧を低下させることもできる。適する低仕事関数金属としては、Al、Ag、Mg、Ca、Cu、Mg/Ag、LiF/Al、CsF、CsF/Al、ITO、IZOまたはこれらの合金が挙げられるが、それらに限定されない。一部の実施形態において、陰極層は、約1nm〜約1000nmの範囲内の厚みを有することができる。
発光層、たとえば、発光層20は、発光成分と、ホストとしての対象化合物を含むことがある。適するホスト材料としては、同時係属特許出願、米国特許出願公開第2011/0140093号(2011年2月23日に出願された第13/033,473号)明細書に記載されているものが挙げられるが、それらに限定されない。一部の実施形態において、ホストは、次のうちのいずれかであり得る:
Figure 0006302408
発光層中のホストの量は、様々であり得る。一部の実施形態において、発光層中のホスト量は、その発光層の約70重量%〜ほぼ100重量%、たとえば、約90重量%〜約99重量%の範囲内、またはその発光層の約97重量%である。一部の実施形態において、発光成分の質量は、発光層の質量の約0.1%〜約10%、約1%〜約5%、または約3%である。発光成分は、蛍光および/またはリン光化合物であり得る。
発光成分は、イリジウム配位化合物、たとえば、ビス{2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジナト−N,C2’}イリジウム(III)−ピコリネート;ビス(2−[4,6−ジフルオロフェニル]ピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)ピコリネート;ビス(2−[4,6−ジフルオロフェニル]ピリジナト−N,C2’)イリジウム(アセチルアセトネート);イリジウム(III)ビス(4,6−ジフルオロフェニルピリジナト)−3−(トリフルオロメチル)−5−(ピリジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾレート;イリジウム(III)ビス(4,6−ジフルオロフェニルピリジナト)−5−(ピリジン−2−イル)−1H−テトラゾレート;ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)テトラ(1−ピラゾリル)ボレート;ビス[2−(2’−ベンゾチエニル)−ピリジナト−N,C3’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);ビス[(2−フェニルキノリル)−N,C2’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);ビス[(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);ビス[(ジベンゾ[f,h]キノキサリノ−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート);トリス(2,5−ビス−2’−(9’,9’−ジヘキシルフルオレン)ピリジン)イリジウム(III);トリス[1−フェニルイソキノリナト−N,C2’]イリジウム(III);トリス−[2−(2’−ベンゾチエニル)−ピリジナト−N,C3’]イリジウム(III);トリス−[1−チオフェン−2−イルイソキノリナト−N,C3’]イリジウム(III);トリス−[1−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)イソキノリナト−(N,C3’)イリジウム(III));ビス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート)[Ir(ppy)(acac)];ビス(2−(4−トリル)ピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート)[Ir(mppy)(acac)];ビス(2−(4−tert−ブチル)ピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート)[Ir(t−Buppy)(acac)];トリス(2−フェニルピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)[Ir(ppy)];ビス(2−フェニルオキサゾリナト−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート)[Ir(op)(acac)];トリス(2−(4−トリル)ピリジナト−N,C2’)イリジウム(III)[Ir(mppy)];ビス[2−フェニルベンゾチアゾラト−N,C2’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);ビス[2−(4−tert−ブチルフェニル)ベンゾチアゾラト−N,C2’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);ビス[(2−(2’−チエニル)ピリジナト−N,C3’)]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);トリス[2−(9.9−ジメチルフルオレン−2−イル)ピリジナト−(N,C3’)]イリジウム(III);トリス[2−(9.9−ジメチルフルオレン−2−イル)ピリジナト−(N,C3’)]イリジウム(III);ビス[5−トリフルオロメチル−2−[3−(N−フェニルカルバゾリル)ピリジナト−N,C2’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート);(2−PhPyCz)Ir(III)(acac);などを含み得る。
Figure 0006302408
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1.(Btp)Ir(III)(acac);ビス[2−(2’−ベンゾチエニル)−ピリジナト−N,C3’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート)
2.(Pq)Ir(III)(acac);ビス[(2−フェニルキノリル)−N,C2’]イリジウム(III)(アセチルアセトネート)
3.(Piq)Ir(III)(acac);ビス[(1−フェニルイソキノリナト−N,C2’)]イリジウム(III)(アセチルアセトネート)
4.(DBQ)Ir(III)(acac);ビス[(ジベンゾ[f,h]キノキサリノ−N,C2’)イリジウム(III)(アセチルアセトネート)
5.[Ir(HFP)];トリス(2,5−ビス−2’−(9’,9’−ジヘキシルフルオレン)ピリジン)イリジウム(III)
6.Ir(piq);トリス[1−フェニルイソキノリナト−N,C2’]イリジウム(III)
7.Ir(btp);トリス−[2−(2’−ベンゾチエニル)−ピリジナト−N,C3’]イリジウム(III)
8.Ir(tiq)、トリス−[1−チオフェン−2−イルイソキノリナト−N,C3’]イリジウム(III)
9.Ir(fliq);トリス−[1−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)イソキノリナト−(N,C3’)イリジウム(III))
Figure 0006302408
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発光層の厚みは、様々であり得る。1つの実施形態において、発光層は、約1nm〜約200nm、5nm〜約150nm、約10nm〜約50nmの範囲内の、または約20nmもしくは約30nmの厚みを有する。
任意選択の遷移層、たとえば、遷移層60は、ナノ構造材料と電荷輸送材料、たとえば、正孔輸送材料または電子輸送材料、との混合物を含むことがある。一般に、電荷輸送材料の特徴は、遷移層の位置に依存する。たとえば、発光層と正孔輸送層の間に配置される遷移層は、正孔輸送材料とナノ構造材料の混合物を含むことがあり;および/または発光層と電子輸送層の間に配置される遷移層は、電子輸送材料とナノ構造材料の混合物を含むことがある。ナノ構造材料は、それを混合する材料のものと同様の電荷輸送特性を有することができる。たとえば、正孔輸送特性を有するナノ構造材料を遷移層中の正孔輸送材料と混合することができ、および/または電子輸送特性を有するナノ構造材料を遷移層中の電子輸送材料と混合することができる。
遷移層の厚みは、様々であり得る。一部の実施形態において、遷移層は、約1nm〜約50nm、約5nm〜約30nm、または約8nm〜約15nmの厚みを有し得る。一部の実施形態では、遷移層が存在しない。
遷移層中のナノ構造材料の電荷輸送材料に対する重量比は様々であり得、たとえば、約10:1〜約1:10、約1.2:1〜約1:1.2、もしくは1:1〜約1:10、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内の、もしくはこれらのうちの任意の値間の任意の比であり得る。
存在する場合、正孔輸送層、たとえば、正孔輸送層15を、陽極と発光層の間に配置することができる。正孔輸送層は、少なくとも1つの正孔輸送材料を含み得る。正孔輸送材料としては、場合により置換されている化合物、たとえば、芳香族置換アミン、カルバゾール、ポリビニルカルバゾール(PVK)、たとえば、ポリ(9−ビニルカルバゾール);ポリフルオレン;ポリフルオレンコポリマー;ポリ(9,9−ジ−n−オクチルフルオレン−alt−ベンゾチアジアゾール);ポリ(パラフェニレン);ポリ[2−(5−シアノ−5−メチルヘキシルオキシ)−1,4−フェニレン];ベンジジン;フェニレンジアミン;フタロシアニン金属錯体;ポリアセチレン;ポリチオフェン;トリフェニルアミン;オキサジアゾール;銅フタロシアニン;1,1−ビス(4−ビス(4−メチルフェニル)アミノフェニル)シクロヘキサン;2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン;3,5−ビス(4−tert−ブチル−フェニル)−4−フェニル[1,2,4]トリアゾール;3,4,5−トリフェニル−1,2,3−トリアゾール;4,4’,4’−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(MTDATA);N,N’−ビス(3−メチルフェニル)N,N−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD);4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD);4,4’,4’’−トリス(カルバゾール−9−イル)−トリフェニルアミン(TCTA);4,4’−ビス[N,N’−(3−トリル)アミノ]−3,3’−ジメチルビフェニル(HMTPD);4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP);1,3−N,N−ジカルバゾール−ベンゼン(mCP);ビス[4−(p,p’−ジトリル−アミノ)フェニル]ジフェニルシラン(DTASi);2,2’−ビス(4−カルバゾリルフェニル)−1,1’−ビフェニル(4CzPBP);N,N’N’’−1,3,5−トリカルバゾロイルベンゼン(tCP);N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン;N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン(NPB)またはこれらに類するものを挙げることができるが、それらに限定されない。
存在する場合、電子輸送層、たとえば、電子輸送層30を、陰極と発光層の間に配置することができる。電子輸送材料の例としては、場合により置換されている化合物、たとえば、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD);1,3−ビス(N,N−t−ブチル−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(OXD−7);1,3−ビス[2−(2,2’−ビピリジン−6−イル)−1,3,4−オキサジアゾ−5−イル]ベンゼン;3−フェニル−4−(1’−ナフチル)−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ);2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−フェナントロリン(バソクプロインまたはBCP);アルミニウムトリス(8−ヒドロキシキノレート)(Alq3);および1,3,5−トリス(2−N−フェニルベンゾイミダゾリル)ベンゼン;1,3−ビス[2−(2,2’−ビピリジン−6−イル)−1,3,4−オキサジアゾ−5−イル]ベンゼン(BPY−OXD);3−フェニル−4−(1’−ナフチル)−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール(TAZ)、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−フェナントロリン(バソクプロインまたはBCP);および1,3,5−トリス[2−N−フェニルベンゾイミダゾール−2−イル]ベンゼン(TPBI)を挙げることができるが、それらに限定されない。1つの実施形態において、電子輸送層は、アルミニウムキノレート(Alq)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、フェナントロリン、キノキサリン、1,3,5−トリス[N−フェニルベンゾイミダゾール−2−イル]ベンゼン(TPBI)、またはそれらの誘導体もしくは組み合わせである。
電子輸送層の厚みは様々であり得る。たとえば、一部の電子輸送層は、約5nm〜約200nm、約10nm〜約80nm、または約20nm〜約40nmの厚みを有し得る。
所望される場合には、追加の層、たとえば、電子注入層(EIL)、正孔遮断層(HBL)、励起子遮断層(EBL)、正孔注入層(HIL)などを発光デバイスに含めることができる。別個の層に加えて、これらの材料の一部を単一の層に組み合わせてもよい。
存在する場合、電子注入層は、陰極層と発光層の間にあってよい。電子注入層に含めることができる適する材料(単数または複数)の例としては、次のものから選択される、場合により置換されている化合物が挙げられるがこれらに限定されない:アルミニウムキノレート(Alq)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、フェナントロリン、キノキサリン、1,3,5−トリス[N−フェニルベンゾイミダゾール−2−イル]ベンゼン(TPBI)、トリアジン、8−ヒドロキシキノリンの金属キレート、たとえば、トリス(8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム、および金属チオキシノイド、たとえば、ビス(8−キノリンチオラト)亜鉛。1つの実施形態において、電子注入層は、アルミニウムキノレート(Alq)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、フェナントロリン、キノキサリン、1,3,5−トリス[N−フェニルベンゾイミダゾール−2−イル]ベンゼン(TPBI)、またはそれらの誘導体もしくは組み合わせである。
存在する場合、正孔遮断層は、陰極と発光層の間にあってよい。適する正孔遮断層(単数または複数)の例としては、次のものから選択される、場合により置換されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない:バソクプロイン(BCP)、3,4,5−トリフェニル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ビス(4−tert−ブチル−フェニル)−4−フェニル−[1,2,4]−トリアゾール、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、および1,1−ビス(4−ビス(4−メチルフェニル)アミノフェニル)−シクロヘキサン。
一部の実施形態において、発光デバイスは、励起子遮断層を含むことができる。ある実施形態において、励起子遮断層を含む材料(単数または複数)のバンドギャップは、励起子の拡散を実質的に防止するのに十分な大きさである。励起子遮断層に含めることができる多数の適する励起子遮断材料が当業者に公知である。励起子遮断層を構成することができる材料(単数または複数)の例としては、次のものから選択される、場合により置換されている化合物が挙げられる:アルミニウムキノレート(Alq)、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)、およびバソクプロイン(BCP)、ならびに励起子の拡散を実質的に防止するのに十分な大きさのバンドギャップを有する任意の他の材料(単数または複数)。
存在する場合、正孔注入層は、発光層と陽極の間にあってよい。適する正孔注入材料(単数または複数)の例としては、次のものから選択される、場合により置換されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない:ポリチオフェン誘導体、たとえば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン(PEDOT)/ポリスチレンスルホン酸(PSS)、ベンジジン誘導体、たとえば、N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン、ポリ(N,N’−ビス(4−ブチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン)、トリフェニルアミンまたはフェニレンジアミン誘導体、たとえば、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)−1,4−フェニレンジアミン、4,4’,4’’−トリス(N−(ナフチレン−2−イル)−N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン、オキサジアゾール誘導体、たとえば、1,3−ビス(5−(4−ジフェニルアミノ)フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゼン、ポリアセチレン誘導体、たとえば、ポリ(1,2−ビス−ベンジルチオ−アセチレン)、およびフタロシアニン金属錯体誘導体、たとえば、フタロシアニン銅。
存在する場合、一部の実施形態において、光取り出し材料、たとえば、光取り出し材料200は、光取り出し膜であってもよい。光取り出し材料200を陽極の上に配置してもよく、陰極の上に配置してもよく、透明層を陽極と光取り出し材料の間に配置してもよく、および/または透明層を陰極と光取り出し材料の間に配置してもよい。光取り出し層は、上で説明した任意のナノ構造材料を含むことができ、および上で説明した任意のナノ構造体はもちろん、より大きいサイズのナノ構造体またはマイクロ構造体も含むことができる。たとえば、ナノ構造体は、約400nm、約500nm、約1000nm、約1500nm、約2000nm、約2500nm、約3000nm、もしくはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内の任意の値、もしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均x寸法;約50nm、約100nm、約300nm、約500nm、約700nm、約1000nm、約1200nm、約1500nm、約1800nm、約2000nm、もしくはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内の任意の値、もしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均y寸法;および/または約10nm、約30nm、約50nm、約70nm、約90nm、約100nm、もしくはこれらのうちの任意の長さによって拘束される範囲内の任意の値、もしくはこれらのうちの任意の長さ間の任意の値の平均z寸法を有することができる。一部の実施形態において、膜中の少なくとも1個の粒子、または膜中の粒子の平均は、約5nm、約0.01μm、約0.02μm、約0.05μm、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約50μm、約100μm、約150μm、約200μm、約500μm、約1000μm、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される任意の長さ、またはこれらのうちの任意の値間の任意の長さのx寸法、y寸法またはz寸法を有することができる。
一部の実施形態において、光取り出し材料は、光取り出し層の表面内もしくは上に形成された規則的、準規則的もしくはランダムナノ構造体を含むこともあり、またはかかる層の表面内に形成されたかかるナノ構造体を有する材料の別の任意選択の層としてそれらを含むこともある。適する例としては、米国特許第7,957,621号、同第7,799,416号、同第6,707,611号および同第6,354,709号明細書に記載されているプリズム状表面を持つ層、たとえば、3M(ミネソタ州ミネアポリス)により商標名Vikutiで販売されているものが挙げられるがこれらに限定されず、参考文献は、輝度強化膜についてのそれらの記載に関して参照により本明細書に援用されている。別の適する例は、その表面に形成された周期的パターンを有する透明または半透明材料を含む層を含む、光取り出し材料である。1つの適する例は、透明または半透明材料の表面内に形成された球形または台形形状の周期的または反復パターンのマイクロレンズアレイ(MLA)である。適する例としては、米国特許第6,594,079号および同第7,864,450号明細書が挙げられるがこれらに限定されず、これらの参考文献は、マイクロレンズアレイまたはバブルアレイ層についてのそれらの記載に関して参照により本明細書に援用されている。
光取り出し材料の厚みは、様々であり得る。一部の実施形態において、光取り出し材料は、ナノメートルからマイクロメートル範囲の厚みを有することがある。たとえば、材料の厚みは、約5μm〜約100μm、約0.1μm〜約100μm、約500nm、約0.1μm、約1μm、約1.3μm、約3μm、もしくは約4μm、約5μm、約7μm、約10μm、約20μm、約100μm、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の厚みであり得る。
光取り出し材料の層は、多数の細孔または空隙を含むことができる。たとえば、光取り出し材料の層は、その膜の体積の約50%〜約99%、約50%〜約90%、50%、約70%、約80%、約85%、約90%、約95%もしくは約99%、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内の、もしくはこれらのうちの任意の値間の総体積に対する任意の百分率であり得る、総体積を有する複数の空隙を含むことができる。
一部の実施形態において、光取り出し材料の層は、その膜が、空隙を有さない同じ材料の膜の厚みの約2倍〜約100倍、約10倍〜約50倍、約2倍、約10倍、約50倍以下、もしくは100倍、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の厚み比である厚みを有することができるような数およびサイズの、複数の空隙を含むことができる。たとえば、ある膜は、同じ材料の膜が、その膜が空隙を有さない場合に800nmの厚みを有するとき、約5μmの厚みを有することができる。
空隙のサイズは、様々であり得る。ナノ構造体について上で説明したものに類似の手法で空隙の寸法を定量することができる。一部の実施形態において、空隙の少なくとも約10%は、約0.5μm〜約5μm、約1μm〜約4μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約3μm、約4μm、約5μm、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の長さの最大寸法、またはx寸法を有する。一部の実施形態において、膜内の少なくとも1つの空隙、または膜内の空隙の平均は、約5μm〜約1000μm、約5μm〜約2μm、約5nm、約0.01μm、約0.02μm、約0.05μm、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約50μm、約100μm、約150μm、約200μm、約500μm、約1000μm、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される任意の長さ、またはこれらのうちの任意の値間の任意の長さのx寸法、y寸法またはz寸法を有することができる。
光取り出し材料の密度は様々であり得、空隙、材料および他の因子による影響を受け得る。一部の実施形態において、空隙を含む膜の密度は、約0.005ピコグラム/μm〜約0.9ピコグラム/μm、約0.05ピコグラム/μm〜約0.7ピコグラム/μm、約0.005ピコグラム/μm、約0.05ピコグラム/μm、約0.1ピコグラム/μm、約0.3ピコグラム/μm、0.5ピコグラム/μm、約0.7ピコグラム/μm、約0.9ピコグラム/μm、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の密度であり得る。
光取り出し材料の屈折率は様々であり得る。たとえば、屈折率は、約1.1〜約1.8、約1.5〜約1.8、約1.1、約1.5、約1.7、約1.8、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の屈折率であり得る。一部の実施形態において、光取り出し層の材料の屈折率は、基板のもの以上であり得る。
加えて、光取り出し材料を含めることにより、OLEDの発光効率または電力効率を、(たとえば、表1〜5に例示するような)ナノ構造材料のない同様のデバイスと比較して、約1%〜約50%;約2%〜約40%;約10%〜約30%;約2%、たとえば、2.22%;約4%、たとえば、4.17%;11%、たとえば、10.75%;約12%、たとえば、12.16%;約25%、たとえば、23.8%;約30%、たとえば、28.2%、27.5%もしくは30.61%;約25%、たとえば、26.32%;またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の増加量、増加させることができる。
一部の実施形態において、光取り出し層、または光取り出し材料の層と、ナノ構造材料の併用は、相乗的であり得る。たとえば、OLEDへの分散により、取り出し層のみを有するOLEDおよびナノ構造体のみを有するものの合計光出力増加より光出力を増加させることができる。この原則を表Aで例証する。
Figure 0006302408
たとえば、ナノ構造材料をOLED Xに加えると、光出力、電力効率、発光効率またはこれらに類するものを量A、増加させることができる。
光取り出し材料をOLED Xに加える場合、光出力、電力効率、発光効率またはこれらに類するものを量B、増加させることができる。ナノ構造材料と光取り出し材料の両方をOLED Xに加えると、性能パラメータ、たとえば、光出力、電力効率、発光効率またはこれらに類するものを量C、増加させることができる。
OLEDにおける光取り出し材料とナノ構造材料の併用が、デバイスの性能パラメータ、たとえば、光出力、発光効率または電力効率を相乗的に増加させる場合、Cは、A+Bより大きくなる。相乗的増加を百分率として定量することができる、たとえば、
相乗的増加=[100×(C−A−B)]/(A+B)
たとえば、Aが10%であり、Bが10%であり、Cが25%である場合には、その相乗的増加は、25%(100×5/20)である。
一部の実施形態において、相乗的増加は、約15%〜約60%、約15%〜約50%、約20%〜約25%、約17%、約20%、約23%、約24%、約25%、約50%であり、またはこれらのうちの任意の値によって拘束される範囲内のもしくはこれらのうちの任意の値間の任意の相乗的増加である。
一部の実施形態において、OLEDにおける光取り出し層とナノ構造材料の併用は、光出力を約70%以上増加させることができる。本明細書に提供するガイダンスによって情報が得られるような当該技術分野において公知の技術を用いて、対象化合物を含む発光デバイスを作製することができる。
以下の実施形態を企図している:
(実施形態1)
陽極と陰極の間に配置されている発光層と;
第一の電荷輸送材料を含み、前記発光層と前記陽極または前記陰極との間に配置されている第一の電荷輸送層と;
前記第一の電荷輸送層と前記発光層の間に配置されている、または、前記第一の電荷輸送層および前記発光層と接触しているナノ構造材料と
を含む、発光デバイス。
(実施形態2)
前記デバイスから放射された光が、前記第一の電荷輸送層を通過する、実施形態1に記載の発光デバイス。
(実施形態3)
前記第一の電荷輸送層が、前記発光層と前記陰極の間に配置されている電子輸送層である、実施形態1に記載の発光デバイス。
(実施形態4)
前記発光層と前記陽極の間に配置されている正孔輸送層をさらに含む、実施形態2に記載の発光デバイス。
(実施形態4)
前記第一の電荷輸送層が、前記発光層と前記陽極の間に配置されている正孔輸送層である、実施形態1に記載の発光デバイス。
(実施形態6)
前記発光層と前記陰極の間に配置されている電子輸送層をさらに含む、実施形態5に記載の発光デバイス。
(実施形態7)
前記ナノ構造材料が、ナノ構造体の形態であって、該ナノ構造体が接触する層に実質的に貫入している形態または該ナノ構造体が接触する層を実質的に変形させる形態である、前記実施形態のいずれか一項に記載の発光デバイス。
(実施形態8)
前記ナノ構造材料の少なくとも一部分が、前記第一の電荷輸送層に最も近い発光層の表面に配置されている複数のナノ構造体を含む、前記実施形態のいずれか一項に記載の発光デバイス。
(実施形態9)
前記ナノ構造材料の少なくとも一部分が遷移層の中にあり、該遷移層が、前記第一の電荷輸送材料と該ナノ構造材料の混合物を含み、前記発光層と前記第一の電荷輸送層の間に配置されている、前記実施形態のいずれか一項に記載の発光デバイス。
(実施形態10)
前記ナノ構造材料が、有機化合物を含む、前記実施形態のいずれか一項に記載の発光デバイス。
(実施形態11)
前記有機化合物が、安定した平面配座を有する、実施形態10に記載の発光デバイス。
(実施形態12)
前記有機化合物が、場合により置換されている芳香族もしくはヘテロ芳香族環または環系を含む、実施形態10に記載の発光デバイス。
(実施形態13)
前記有機化合物が、
Figure 0006302408
Figure 0006302408
Figure 0006302408
Figure 0006302408
Figure 0006302408
Figure 0006302408
または
Figure 0006302408
である、実施形態10に記載の発光デバイス。
(実施形態14)
光取り出し材料をさらに含む、実施形態1に記載の発光デバイス。
(実施形態15)
前記ナノ構造材料が、前記発光層の表面積1cmにつき約1ng〜約500ngの総質量を有する、前記実施形態のいずれかに記載の発光デバイス。
(実施形態16)
前記ナノ構造材料が、前記発光層の表面積1cmにつき約10ng〜約100ngの総質量を有する、実施形態15に記載の発光デバイス。
(実施形態17)
前記遷移層が、約1:1〜約1:10のナノ構造材料の電荷輸送材料に対する重量比を有する、実施形態9〜14に記載の発光デバイス。
(実施形態18)
前記ナノ構造材料が、前記デバイスの発光効率を、該ナノ構造材料がないことを除き同一であるデバイスと比較して少なくとも約5%増加させる、前記実施形態のいずれかに記載の発光デバイス。
(実施形態19)
前記陽極の上に配置された光取り出し材料、前記陰極の上に配置された光取り出し材料、前記陽極と前記光取り出し層の間に配置された透明層、または前記陰極と前記光取り出し層の間に配置された透明層をさらに含む、前記実施形態のいずれか一項に記載の発光デバイス。
(実施形態20)
前記光取り出し材料が、前記デバイスの電力効率を、該光取り出し材料がないことを除き同一であるデバイスと比較して少なくとも約10%増加させる、実施形態19に記載の発光デバイス。
(実施形態21)
前記ナノ構造材料と前記光取り出し材料の併用が、前記デバイスの発光効率を相乗的に増加させる、実施形態19に記載の発光デバイス。
(実施形態22)
前記ナノ構造材料と前記光取り出し材料の併用が、前記デバイスの発光効率を少なくとも約15%相乗的に増加させる、実施形態21に記載の発光デバイス。
〔実施例1A〕
3,5−ジ[3−(ベンゾオキサゾール−2−イル)フェニル]ピリジン(IOC−1)をSi基板上のホスト−1の30nm厚塗膜上に0.08Å/秒、0.3Å/秒および0.5Å/秒の速度で蒸着させた。グローブボックスホスト型真空蒸着システムを使用して10−7トル(1トル=約130Pa)で蒸着を行った。図6Aは、0.08Å/秒(図6A)、0.3Å/秒(図6B)および0.5Å/秒(図6C)の堆積速度での0.4nmのIOC−1の公称厚みを有する表面についての走査型電子顕微鏡像を示す。
〔実施例1B〕
IOC−1を0.05Å/秒(図6D)、0.3Å/秒(図6E)および1.0Å/秒(図6F)の速度で堆積させたことを除き、実施例1Aで説明したものと同様の手法で追加の表面(約10Åの公称厚み)を作成した。図6D、6Eおよび6Fは、公称厚みを有するおよび堆積速度で堆積させた表面についての走査型電子顕微鏡像を示す。これらの走査型電子顕微鏡像は、繊維、針またはカプセル形と記述することができるナノ構造体の例証となる。
〔実施例1C〕
公称厚み10ÅのIOC−2層(図6G)をIOC−1の代わりに堆積させたことを除き、実施例1Aで説明したものと同様の手法で追加の表面(約10Åの公称厚み)を作成した。図6Gは、0.5Å/秒の堆積速度での10オングストロームの5,5’’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)−3,3’:5’,3’’−テルピリジン(IOC−2)の公称厚みを有する表面についての走査型電子顕微鏡像(図6G)を示す。これらの走査型電子顕微鏡像は、繊維、針またはカプセル形と記述することができるナノ構造体の例証となる。
〔実施例1D〕
公称厚み10ÅのIOC−3層(図6Hおよび6I)をIOC−1の代わりに堆積させたことを除き、実施例1Aで説明したものと同様の手法で追加の表面(約10Åの公称厚み)を作成した。図6Hおよび6Iは、0.5Å/秒の堆積速度での10ÅのIOC−3の公称厚みを有する表面についての走査型電子顕微鏡像(それぞれ、図6Hおよび6I)を示す。これらの走査型電子顕微鏡像は、ドーム形、円形のまたは半球状と記述することができるナノ構造体の例証となる。
〔実施例2〕
(0.4nm厚の複数のナノ構造体が堆積された発光デバイスおよび対照デバイスの作製)
図7Aは、次のように調製したデバイスAの構造を図示するものである:ITO陽極520を塗布したガラス基板510を、超音波により洗浄剤、脱イオン水、アセトン、そして2−プロパノール中で順次洗浄し、その後、3時間、110℃で焼成し、続いて30分間、酸素プラズマで処理した。PEDOT:PSS(H.C.Starckから購入したHIL1.1)の正孔注入層530をその予洗されO−プラズマ処理された(ITO)基板上の4000rpmでスピンコートし、10分間、180℃でアニールして、約40nmの厚みを得た。10−7トルの圧力のグローブボックスホスト型真空蒸着システムにおいて、NPBの正孔輸送層540を先ずPEDOT/PSS層の上面に0.1nm/秒の速度で堆積させて、40nm厚の膜を得た。10重量%赤色リン光発光体Ir(piq)acacをドープしたホスト−2の20nm厚発光層550を正孔輸送層540の上面に堆積させた。その後、IOC−1の複数のナノ構造体560の0.4nm厚堆積物(水晶センサにより測定)を堆積速度約0.01nm/秒で堆積させ、続いて、8nmの厚みを有するIOC−1とTPBiの遷移層570を0.05nm/秒でそれぞれ共堆積させた。その後、TPBiの32nm厚電子輸送層を0.1nm/秒で堆積させて、電子輸送材料の総厚を約40nmに保った。それぞれ0.015nm/秒および0.3nm/秒の堆積速度で順次堆積されたLiF(1nm)およびAl(100nm)層(図示せず)を含む陰極590によって、デバイスを完成させた。
対照デバイス1については、ITO陽極を塗布したガラス基板を、超音波により洗浄剤、脱イオン水、アセトン、そして2−プロパノール中で順次洗浄し、その後、3時間、110℃で焼成し、続いて30分間、酸素プラズマで処理した。PEDOT:PSS(H.C.Starckから購入したHIL1.1)の正孔注入層をその予洗されO−プラズマ処理された(ITO)基板上の4000rpmでスピンコートし、10分間、180℃でアニールして、約40nmの厚みを得た。10−7トルの圧力のグローブボックスホスト型真空蒸着システムにおいて、NPBの正孔輸送層を先ずPEDOT/PSS層の上面に0.1mm/秒の速度で堆積させて、40nm厚の膜を得た。10重量%赤色リン光発光体Ir(piq)acacをドープしたホスト−2の20nm厚発光層を正孔輸送層の上面に堆積させた。その後、1,3,5−トリス(2−N−フェニルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBI)の40nm厚電子輸送層を堆積速度約0.1nm/秒で堆積させた。それぞれ0.015nm/秒および0.3nm/秒の堆積速度で順次堆積されたLiF(1nm)およびAl(100nm)層を含む陰極によって、デバイスを完成させた。個々のデバイス各々が1.6cmの面積を有した。
〔実施例3〕
(デバイスAの性能)
自社ソフトウェアによって管理してKeithley2612Aソースメータ(Keithley Instruments,Inc.、米国オハイオ州クリーヴランド)およびPhotoResearch PR−670スペクトロラジオメータ(Photo Research,Inc.、米国カリフォルニア州チャッツワース)によりデバイスの電流−電圧−輝度(I−V−L)特性およびELスペクトルを測定した。すべてのデバイス操作を窒素充満グローブボックス内で行う。
図8は、実施例2のデバイスについての輝度に対する発光効率および電力効率のプロットである。複数のナノ構造体および遷移層を有するデバイスA(三角形で示す)は、対照デバイス1(四角形で示す)と比較して、17.5%高い発光効率および19%高い電力効率を有した。
〔実施例4〕
複数のナノ粒子560の厚みが0.3nmであり、遷移層570の厚みが8nmであり、および電子輸送層580の厚みが35nmであったことを除き、デバイスA(図7A)と同じ作製手順を用いてデバイスA2を調製した。デバイス3は、それがガラス基板510の外面に堆積された光取り出し層(Vikuiti輝度強化膜II、3M、ミネソタ州セントポール)を有したことを除きデバイスA2と同じであるように調製した。対照デバイス2は、それがガラス基板510の外面に堆積された光取り出し層(Vikuiti輝度強化膜II、3M、ミネソタ州セントポール)を有したことを除き対照デバイス1と同じであった。
図9は、デバイス対照デバイス1(四角形データ点)、対照デバイス2(三角形データ点)およびデバイスA2(白丸)の発光効率および電力効率のプロットである。図10は、対照デバイス1(四角形データ点)、デバイスA2(白丸データ点)およびデバイスA3(菱形データ点)の発光効率および電力効率のプロットである。
デバイスA2は、対照デバイス1より、28.2%高い発光効率および27.5%高い電力効率を有した。対照デバイス2(輝度強化膜を有する対照デバイス1)は、対照デバイス1(強化層/ナノ構造体なし)より、25%高い発電効率および23.8%高い電力効率を有した。デバイスA3は、対照デバイス1より、69.3%高い発電効率および70.8%高い電力効率を有した。ナノ構造体と輝度強化層の両方を有するデバイスA3は、別個にナノ構造体もしくは輝度強化層のいずれかを有するもの、または各個に両方の実施形態の合計を有するものより大きい増強を明示した。1000cd/mでの結果を表1に要約する。
Figure 0006302408
〔実施例5〕
陽極520の厚みが110nmであり、HTL540の厚みが30nmであり、光放射層550の厚みが30nmであり、遷移層570がなく、および電子輸送層580の厚みが40nmであったことを除き、デバイスA(図17A)と同じ構造および作製手順を用いて、デバイスG、IおよびKを調製した。デバイスG、IおよびKは、放射層550に使用した放射材料が互いに異なった(デバイスG[赤色放射]:ホスト−2:Ir(piq)acac 10%重量%;デバイスI[黄色放射]:ホスト−2:YE−01 10重量%;およびデバイスK[青色放射]:アンドープホスト−2)。堆積速度を変えたこと(場合によっては0.1A/秒、および場合によっては0.5A/秒)を除き、デバイスG、IおよびKと同様に追加のデバイスを作製した。これらのデバイスの出力増強を図12A〜12Cに示す。デバイスH、JおよびLは、それらがガラス基板510の外面に堆積されたマイクロレンズアレイ膜を有したことを除きデバイスG、IおよびKと同じであるように調製した。対照デバイス3、5および7は、陽極520の厚みが110nmであり、正孔輸送層540(NPB)の厚みが30nmであり、光放射層550の厚みが30nmであったことを除き、対照デバイス1と同じであった。対象デバイス4、6および8は、それらがガラス基板510の外面に堆積された追加の光取り出し層(5μmの半球体直径、2.5μmの高さおよび5μmの周期を有する、半球体型マイクロレンズアレイ(MLA))を含むことを除き、対照デバイス3、5および7と同様の手法で作製した。
1000cd/mでの結果を表2、3および4に要約する。
Figure 0006302408
Figure 0006302408
Figure 0006302408
〔実施例6〕
図7Cに一般的に示すように、デバイスM〜Pおよび対照デバイス9〜14は、化合物IOC−2を化合物IOC−1の代わりに複数のナノ構造体として使用したことを除き、上のデバイスG〜Lおよび対照デバイス3〜8と同様の手法で作成した。結果を下の表5〜8に描写する。
Figure 0006302408
〔実施例7〕
図7Bは、次のように調製したデバイスMの構造を図示するものである:SiN被覆ガラス基板を超音波により洗浄剤、脱イオン水、アセトン、そして2−プロパノール中で順次洗浄し、その後、約3時間、110℃で焼成し、続いて約30分間、酸素プラズマで処理した。10−7トルの圧力のグローブボックスホスト型真空蒸着システムにおいて、MoOの正孔注入層530を、基板510上に0.05nm/秒の堆積速度で堆積させた陽極520の上面に先ず堆積させて、10nm厚の膜を得、次にNPBの正孔輸送層540を正孔注入層530の上面に0.1nm/秒の堆積速度で堆積させて、40nm厚の膜を得た。10%赤色リン光発光体Ir(piq)acacをドープしたホスト−2の20nm厚発光層550を正孔輸送層540の上面に堆積させた。その後、IOC−2の複数のナノ構造体560の0.4nm厚堆積物(水晶センサにより測定)を堆積速度約0.1Å/秒で堆積させた。その後、TPBiの40nm厚電子輸送層580を0.1nm/秒で堆積させ、LiFの1nm厚電子注入層590をTPBiの上面に0.015nm/秒で堆積させた。それぞれ0.1nm/秒および0.3nm/秒の堆積速度で共堆積させたMg:Ag(比率1:3で20nm)混合層を含む陰極600によって、デバイスを完成させた。IOC−2の複数のナノ構造体560の0.4nm厚堆積物(水晶センサにより測定)を約0.3Å/秒および0.5Å/秒辺りの堆積速度で堆積させたことを除き、上で説明したように2つの追加の実施形態を作成した。
0.4nm厚IOC−1層を省いたことを除き、同じに参照デバイスを調製した。結果を下の表5に要約する。
Figure 0006302408
〔実施例8〕
図7Bに示す構造を有する赤色TE−OLEDを調製する。放射波長は630nmである。3つの異なるデバイスに関して、0.4nm厚IOC−2層の堆積速度は、それぞれ0.01nm/秒、0.03nm/秒および0.05nm/秒である。上で説明したのと同じ手法でこのデバイスを試験すると、このデバイスの電力効率およびルミネセンス効率は、上で説明したのと同じ恩恵を呈示することになると予想される。
〔実施例9〕
デバイスDについては0.05nm/秒、デバイスEについては0.3nm/秒およびデバイスFについては0.5nm/秒の速度で複数のナノ構造体を堆積させたことを除き、デバイスAと同じ手法でデバイスD、デバイスEおよびデバイスFを調製した。図11は、堆積速度を増加させるにつれての発光効率および電力効率の増加を図示するグラフである。
別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲において用いる成分、特性、たとえば、分子量、反応条件などの量を表すすべての数は、すべての場合において、用語「約」によって修飾されていると解するべきである。したがって、相反する指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に示す数値パラメータは、得ようと努める所望の特性に依存して変わり得る近似値である。最低限、および本特許請求の範囲の等価物の教義の適用を制限しようとする試みとしてではなく、少なくとも、報告する有効数字にかんがみて、および通常の丸め法を適用することにより、各数値パラメータを解釈すべきである。
本発明を説明する文脈で(特に、後続の特許請求の範囲の文脈で)用いる用語「a」、「an」、「the」および同様の指示物は、本明細書中で別段の指示がない限り、または文脈が明確に矛盾しない限り、単数形と複数形の両方を包含すると解釈すべきである。ここに記載するすべての方法は、本明細書中で別段の指示がない限り、または文脈が明確に矛盾しない限り、任意の適する順序で行うことができる。ここで与える任意のおよびすべての例または例示的表現(たとえば、「などの」)の使用は、単に本発明をよりよく明らかにすることを意図したものであり、いずれの請求項の範囲に対しても制限を課さない。本発明の実施に不可欠な何らかの請求項不記載要素を示すと解釈すべき言葉は本明細書にはない。
ここに開示する代替要素または実施形態の群化は、限定と解釈すべきでない。各群構成員を個々に、またはその群の他の構成員もしくはここで見つけられる他の要素との任意の組み合わせで、言及することおよび請求に記載することがある。ある群の1つ以上の構成員が便宜および/または特許性の理由である群に組み入れられることもあり、削除されることもあると予想される。何らかのかかる組み入れまたは削除が出てくるとき、本明細書は、修飾され、かくて添付の特許請求の範囲において用いるすべてのマーカッシュ群の書面による明細を満たすような群を含有すると考えられる。
本発明を実施するために本発明者らが知る最良の方法を含めて、一定の実施形態を本明細書に記載する。勿論、これらの記載する実施形態の変形形態が、上述の説明を読むことにより当業者に明らかになるであろう。本発明者らは、かかる変形形態を適宜利用することを当業者に期待しており、および本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載するのとは別様に実施されることを意図している。したがって、本特許請求の範囲は、適用可能な法律によって許されるような、本特許請求の範囲に列挙する主題のあらゆる修飾形態および等価物を含む。さらに、本明細書中で別段の指示がない限り、または文脈が明確に矛盾しない限り、そのすべての可能な変形形態における上記要素の任意の組み合わせが考えられる。
最後になるが、本明細書に開示する実施形態が本特許請求の範囲の原理を説明するためのものであることは理解されるはずである。用いることができる他の修飾形態は、本特許請求の範囲内である。したがって、限定としてではなく例として、代替実施形態を本明細書中での教示に従って用いることができる。したがって、本特許請求の範囲は、示すおよび記載するまさにそのとおりの実施形態に限定されない。

Claims (18)

  1. 陽極と陰極の間に配置されている発光層と;
    第一の電荷輸送材料を含み、前記発光層と前記陽極または前記陰極との間に配置されている第一の電荷輸送層と;
    前記第一の電荷輸送層と前記発光層の間に配置されている、または、前記第一の電荷輸送層および前記発光層と接触しているナノ構造材料と
    を含み、
    前記第一の電荷輸送層が、電子輸送層であり、
    前記ナノ構造材料が、ナノ構造体の形態であって、該ナノ構造体が接触する層に実質的に貫入している形態または該ナノ構造体が接触する層を実質的に変形させる形態であって、
    前記ナノ構造材料が、有機化合物を含み、
    前記有機化合物が
    Figure 0006302408
    Figure 0006302408
    または
    Figure 0006302408
    である、発光デバイス。
  2. 前記デバイスから放射された光が、前記第一の電荷輸送層を通過する、請求項1に記載の発光デバイス。
  3. 前記第一の電荷輸送層が、前記発光層と前記陰極の間に配置されている、請求項1に記載の発光デバイス。
  4. 前記発光層と前記陽極の間に配置されている正孔輸送層をさらに含む、請求項3に記載の発光デバイス。
  5. 前記第一の電荷輸送層が、前記発光層と前記陽極の間に配置されている、請求項1に記載の発光デバイス。
  6. 前記発光層と前記陰極の間に配置されている電子輸送層をさらに含む、請求項5に記載の発光デバイス。
  7. 前記ナノ構造材料の少なくとも一部分が、前記第一の電荷輸送層に最も近い発光層の表面に配置されている複数のナノ構造体を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光デバイス。
  8. 前記ナノ構造材料の少なくとも一部分が遷移層の中にあり、該遷移層が、前記第一の電荷輸送材料と該ナノ構造材料の混合物を含み、前記発光層と前記第一の電荷輸送層の間に配置されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光デバイス。
  9. 前記有機化合物が、場合により置換されている芳香族もしくはヘテロ芳香族環または環系を含む、請求項1に記載の発光デバイス。
  10. 光取り出し材料をさらに含む、請求項1に記載の発光デバイス。
  11. 前記ナノ構造材料が、前記発光層の表面積1cmにつき約1ng〜約500ngの総質量を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の発光デバイス。
  12. 前記ナノ構造材料が、前記発光層の表面積1cmにつき約10ng〜約100ngの総質量を有する、請求項11に記載の発光デバイス。
  13. 前記遷移層が、約1:1〜約1:10のナノ構造材料の電荷輸送材料に対する重量比(ナノ構造材料:電荷輸送材料)を有する、請求項10に記載の発光デバイス。
  14. 前記ナノ構造材料が、前記デバイスの発光効率を、該ナノ構造材料がないことを除き同一であるデバイスと比較して少なくとも約5%増加させる、請求項1〜13のいずれかに記載の発光デバイス。
  15. 前記陽極の上に配置された光取り出し材料、前記陰極の上に配置された光取り出し材料、前記陽極と前記光取り出し層の間に配置された透明層、または前記陰極と前記光取り出し層の間に配置された透明層をさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の発光デバイス。
  16. 前記光取り出し材料が、前記デバイスの電力効率を、該光取り出し材料がないことを除き同一であるデバイスと比較して少なくとも約10%増加させる、請求項15に記載の発光デバイス。
  17. 前記ナノ構造材料と前記光取り出し材料の併用が、前記デバイスの発光効率を相乗的に増加させる、請求項15に記載の発光デバイス。
  18. 前記ナノ構造材料と前記光取り出し材料の併用が、前記デバイスの発光効率を少なくとも約15%相乗的に増加させる、請求項17に記載の発光デバイス。
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