JP6301786B2 - 車椅子 - Google Patents

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本発明は、車椅子、詳しくは、搭乗者の骨盤付近を支えるベルトを備えた車椅子に関する。
従来の車椅子として、下記特許文献1に記載されたものがある。この車椅子は、背凭れベルトとは別に、座席の側壁部の内面から、それぞれ帯状の調節ベルトが延出され、それらの調節ベルトを連結して背凭れベルトに張り付けることとしている。これらの調節ベルトは、アームサポート(アームレスト)よりも下方に配設されて、背凭れベルトの両端部が装着されている鉛直パイプよりも前方の位置から延出されることから、搭乗者の背中の下部(すなわち骨盤付近)に近づけて配置でき、搭乗者の背中の下部を重点的に支えることができる。
また、従来の車椅子として、搭乗者の移乗を容易とするために、アームサポートを備える座席側部(座席の側壁部に相当。)を、回動可能としたり、着脱自在としたりしたものがある(下記特許文献2参照)。
特許第3794691号公報 特開2005−111173号公報
ところで、上記特許文献1記載の調節ベルトのように、搭乗者の骨盤付近を支えるためのベルトを、左右の座席側部間に架け渡した場合、座席側部を回動させたり取り外したりすることは、ベルトが座席側部の移動を規制することから、困難である。なお、上記特許文献1記載の調節ベルトは、連結解除すれば、座席側部の移動を規制しないようになるが、搭乗者が乗った状態からベッド等に移乗するために座席側部を回動させたり取り外したりしたい場合には、搭乗者が調節ベルトに凭れた状態であるため、連結解除が困難であり、やはり、座席側部の回動等は困難である。
そこで、座席側部の回動等を容易にするために、骨盤付近を支持するベルトを、座席側部ではない他の部材に装着することが考えられるが、かかる場合に、座席の有効幅(搭乗者が実際に座れる幅)を狭めたくはないという要望があった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、座席の有効幅を狭めることなく搭乗者の骨盤付近を支えるベルトが設けられるとともに、座席側部の回動又は取り外しを容易に行うことが可能となる車椅子を提供することを目的とする。
本発明の車椅子は、搭乗者が着座する座部と、搭乗者が凭れかかる背凭れ部と、前記座部の左方及び右方にそれぞれ設けられた座席側部と、前記座部の後方に立設されて、前記背凭れ部が装着された左右の後杆状部材と、を備え、前記各座席側部が、アームサポートを備え、対応する側の前記後杆状部材に対して回動可能又は着脱可能に構成された車椅子において、前記座部の左方及び右方の前記座席側部の回動又は着脱を妨げない位置に、それぞれ、前記座席側部とは別個のベルト装着部材が設けられ、前記各ベルト装着部材は、それぞれ、対応する側の前記後杆状部材より前方に配置されるとともに前記アームサポートより下方に配置されたベルト装着部を有し、前記各ベルト装着部には、帯状部材からなるベルトが装着され、前記各ベルト装着部は、正面視において、対応する側の前記座席側部の内側面と略同一位置又は前記内側面より外側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、正面視において、対応する側の座席側部の内側面と略同一位置又は内側面より外側に位置する左右のベルト装着部に、ベルトが装着されるので、左右の座席側部の内側面同士の間隔で決定される座席の有効幅を狭めることなく、ベルトが設けられる。また、各ベルト装着部は、対応する側の後杆状部材より前方に配置されるとともに、対応する側のアームサポートより下方に配置される。このため、ベルト装着部に装着されたベルトは、搭乗者の骨盤付近に配置されることとなり、搭乗者の骨盤付近を支えることができる。そして、ベルト装着部を含む各ベルト装着部材は、座席側部とは別個に、座席側部の回動又は着脱を妨げない位置に設けられるため、座席側部の移動を規制しないようにベルトを設けることができ、座席側部の回動又は取り外しを容易に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車椅子の斜視図である。 同車椅子の各シート及び骨盤支持ベルトを除いた状態の斜視図である。 同車椅子の要部正面図である。 同車椅子の要部背面図である。 同車椅子の要部平面図である。 同車椅子の座席側部の回動前の要部側面図である。 同車椅子の座席側部の回動後の要部側面図である。 同車椅子の折畳み途中状態を示す要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、左右とは、車椅子1の搭乗者にとっての左右をいうものとする。
図1に示すように、実施形態の車椅子1は、左右のサイドフレーム2,2と、サイドフレーム2,2間に配置された可撓性を有する布製の座シート4と、座シート4の下方であってサイドフレーム2,2間に配置された折畳み機構5と、サイドフレーム2,2に取り付けられた左右の前輪12,12及び後輪13,13とを備えている。なお、要部を見易くするために、適宜、二点鎖線で部材を図示する。座シート4は、搭乗者が着座する座部に相当する。
各サイドフレーム2は、前後方向に延びて上面にアームサポート37が取り付けられた上杆状部材21、上杆状部材21の下方に配置されて前後方向に延びる中間杆状部材22、中間杆状部材22の前端部に連結されて上下方向に延びる前杆状部材25、中間杆状部材22の下方に配置され、前後方向に延びて前端部が前杆状部材25に連結された下杆状部材24、及び、上下方向に延びて下杆状部材24の後部と中間杆状部材22の後端部と上杆状部材21の後端部とを連結するとともに、座シート4の後方に立設される後杆状部材26を備えている。これらの杆状部材はいずれも金属製パイプからなる。
各サイドフレーム2は、側板支持フレーム30として、上杆状部材21の中間部前寄りから下方に円弧状に延びる前支持杆31、上杆状部材21の後部から下方に延びる後支持杆32、及び、後支持杆32の下端部と前支持杆31の下部とを連結する下支持杆33を備えている。前支持杆31、後支持杆32及び下支持杆33は、金属製パイプからなる。側板支持フレーム30には、周縁部に複数の係合部35aが形成された合成樹脂製の側板35が、前支持杆31、後支持杆32及び下支持杆33に係合部35aを係合することにより、配設されている。また、各サイドフレーム2は、上杆状部材21の後部と下支持杆33の中間部とを連結し金属製細板からなる補強用杆状部材34を備えている。
各前支持杆31の下端部には、前支持杆31を中間杆状部材22に係止するロック機構36が設けられている。詳しくは、ロック機構36は、図6の円内に示すように、回動可能なレバー361と、レバー361が係止される係止部362とを備え、二点鎖線矢印で示すように、レバー361を回動することにより、レバー361が係止部362から外れて、ロック機構36が解除状態とされ、レバー361を二点鎖線矢印と反対方向に回動することにより、係止部362にレバー361が係止されて、ロック機構36がロック状態とされる。なお、レバー361の回動軸には図示しない巻きばねが装着されて、レバー361を、図6の円内の二点鎖線矢印と反対方向に付勢している。ロック機構36を解除状態にすると、上杆状部材21、アームサポート37、側板支持フレーム30、側板35、及び、補強用杆状部材34からなる座席側部3が、上杆状部材21の後端部の後杆状部材26との連結部に設けられた軸部38を中心に、上方に回動可能となる。
このように、座シート4の左方及び右方には、それぞれ、アームサポート37、上杆状部材21、側板支持フレーム30、補強用杆状部材34及び側板35から構成される座席側部3が配置され、各座席側部3は、対応する側の後杆状部材26に対して、回動可能である。なお、対応する側とは、右の部材又は部分であれば右側、左の部材又は部分であれば左側をいう。
各前杆状部材25には、逆L字状をなすフットレスト支持杆15が連結され、各フットレスト支持杆15の下端部には、フットレスト16が取り付けられている。
各後杆状部材26は上方に延設され、上端部にはハンドル17が取り付けられ、左右の後杆状部材26,26には、可撓性を有する布製の背シート11の対応する側の端部が装着されている。背シート11は、搭乗者が凭れかかる背凭れ部に相当する。
図2、3に示すように、各中間杆状部材22には、車椅子1の内側(車椅子1の利用者が座る側)に突出するシートパイプ受け部27が、前部と後部とにそれぞれ突設されている。各シートパイプ受け部27は、金属製で略矩形板状をなし、車椅子1の内側を向く先端部27aが上方に屈曲されている。中間杆状部材22と、その中間杆状部材22の前後に配設されたシートパイプ受け部27,27とで、シートパイプ支持部20が構成される。すなわち、左右のサイドフレーム2,2は、それぞれ、シートパイプ支持部20を備えている。
折畳み機構5は、図2〜4に示すように、正面視においてX字状をなす前クロスバー6と、前クロスバー6より後方に配置され、正面視においてX字状をなす後クロスバー7と、後クロスバー7に連結される連結部材74,74とを備えている。前クロスバー6は、各中間杆状部材22の前部に突設されたシートパイプ受け部27よりも後方に配置され、後クロスバー7は、各中間杆状部材22の後部に突設されたシートパイプ受け部27よりも前方に配置されている。
前クロスバー6は、金属製パイプからなる前バー部材61,61をX字状に交差させて、その交差部において互いに軸62で連結することにより構成され、正面視においてX字状をなすように配置されて、前クロスバー6の左右の下端部は、それぞれ、対応する側の下杆状部材24から車椅子1の内側に突設された平面視コ字状の前クロスバー連結部材231に、回動自在に軸着されている。したがって、前クロスバー6は、軸62を中心に前バー部材61,61を回動させることにより、左右方向(車幅方向)の幅を縮めるように折畳み可能であるとともに、左右方向の幅を広げるように展開可能である。
後クロスバー7は、図4に示すように、金属製細板状の後バー部材71,71をX字状に交差させて、その交差部を互いに軸72で連結することにより構成され、正面視においてX字状をなすように配置されて、後クロスバー7の左右の下端部は、それぞれ、対応する側の下杆状部材24から車椅子1の内側に突設された平面視コ字状の後クロスバー連結部材232(図2参照)に、回動自在に軸着されている。したがって、後クロスバー7は、軸72を中心に後バー部材71,71を回動させることにより、左右方向の幅を縮めるように折畳み可能であるとともに、左右方向の幅を広げるように展開可能である。
また、各後バー部材71の軸72と上端部との中間部には、金属製細板状の連結部材74の一端部が回動自在に軸着され、各連結部材74の他端部は、対応する側の中間杆状部材22から下方に突設された金属製細板状の連結部材支持部28に回動自在に軸着されている。各連結部材74は、「く」字状に屈曲されて、その屈曲部が後クロスバー7の展開状態で下方側に突出するように配設され、これにより、左右の外側からサイドフレーム2,2を押圧したときに、各後バー部材71の回動方向が、後クロスバー7の左右方向の幅を縮小する方向に誘導される。
また、車椅子1は、座シート4の左右の端部にそれぞれ固定されたシートパイプ8,8を備えている。左のシートパイプ8は、前クロスバー6の左の上端部及び後クロスバー7の左の上端部に、右のシートパイプ8は、前クロスバー6の右の上端部及び後クロスバー7の右の上端部に、それぞれ、軸方向を前後方向に沿わせて固定され、折畳み機構5を展開した状態、すなわち、座シート4を展開した状態で、対応する側の中間杆状部材22に沿うように、シートパイプ支持部20に支持されて、中間杆状部材22の内側に配設される。
図2〜4に示すように、各シートパイプ8には、前部及び後部のシートパイプ受け部27に対応する位置に、それぞれ合成樹脂製のストッパ部材9が嵌合されている。各ストッパ部材9は、軸方向を前後方向に沿わせた略円筒状をなして、下壁部の前端部及び後端部に、それぞれ下方に突出する規制部92が形成され、シートパイプ8をシートパイプ受け部27,27に支持させたときに、前後の規制部92,92間にシートパイプ受け部27が配置される。
図1、2に示すように、シートパイプ8,8は、座シート4(図2では省略)の対応する側の端部41に固定されている。詳しくは、座シート4の左右の端部41には、金属製細板状の芯部材42が挿入され、シートパイプ8の前端及び後端からそれぞれストッパ部材9を挿通した状態で、それらのストッパ部材9,9を、座シート4に被覆された芯部材42と、シートパイプ8との間に挟むようにして、ビスを、座シート4、芯部材42、及び、シートパイプ8の上壁部に挿通することにより、座シート4及び各ストッパ部材9がシートパイプ8に固定される。
また、車椅子1には、図1〜5に示すように、左右の座席側部3,3とは別個に、座シート4の左方及び右方に、それぞれ、金属製パイプからなるベルト装着部材29が配設されている。各ベルト装着部材29は、全体として捻られた略コ字状をなし、座席側部3の回動を妨げない位置に(すなわち、座席側部3の回動領域を避けて)設けられ、具体的には、対応する側の後杆状部材26から中間杆状部材22にかけて側方に張り出すように、かつ、対応する側の側板支持フレーム30の後方に、設けられている。
詳しくは、各ベルト装着部材29は、いずれも杆状(棒状)の上連結部291とベルト装着部292と下連結部293とから構成されている。上連結部291は、対応する側の後杆状部材26の上杆状部材21との連結箇所付近から、前方かつ外側に斜め下方に下がりつつ延びている。ベルト装着部292は、上連結部291の前端部から下方に、略上下方向に沿って若干斜め後方に延びている。下連結部293は、ベルト装着部292の下端部から内側に屈曲して略水平方向に延び、中間杆状部材22に連結される。すなわち、各ベルト装着部292は、対応する側の中間杆状部材22から、下連結部293を介して上方に延設されるとともに、対応する側の後杆状部材26より前方で、アームサポート37よりも下方に配置される。そして、図3に示すように、各ベルト装着部292は、正面視において、対応する側の座席側部3の内側面3aより外側に配置される。
図1、6〜8に示すように、各ベルト装着部292,292には、可撓性を有する布製の帯状部材からなる骨盤支持ベルト19の対応する側の端部191が装着されている。骨盤支持ベルト19は、一方のベルト装着部292から、座シート4の後方を通るようにして、他方のベルト装着部292まで延設されている。各ベルト装着部292は、対応する側の中間杆状部材22から上方に延設されることから、骨盤支持ベルト19は、中間杆状部材22の上側を通る。このため、骨盤支持ベルト19は、シートパイプ支持部20に支持されて中間杆状部材22,22間に展開された状態の座シート4の略上側に、配置されることとなる。なお、「略上側」としたのは、骨盤支持ベルト19の張り具合によっては、例えば骨盤支持ベルト19の下端部が座シート4の下側に位置することもあるからである。また、各ベルト装着部292は、対応する側の後杆状部材26より前方で、アームサポート37よりも下方に配置されることから、骨盤支持ベルト19は搭乗者の背中の下部付近(骨盤付近)に配設されることとなる。なお、図2〜5では、座シート4及び骨盤支持ベルト19を省略している。
以上のように構成された車椅子1の作用について、次に説明する。
図6は、座席側部3を回動(跳ね上げ)していない状態を示し、ロック機構36により、座席側部3は中間杆状部材22に係止されている。骨盤支持ベルト19は、アームサポート37より下方で、後杆状部材26よりも前方に、両端部191,191が配置されることから、搭乗者の骨盤付近の左右両側にそれぞれ端部191が配置される。また、図6は、座シート4を展開した状態であり、骨盤支持ベルト19は、座シート4の後端部から後方にかけて、座シート4の略上側に配置されている。詳しくは、骨盤支持ベルト19の両端部191,191を除く中間部192(図1参照)は、座シート4の後方であって上側に配置されている。すなわち、骨盤支持ベルト19は、搭乗者の骨盤付近の左右両側にそれぞれ端部191が配置されるとともに、搭乗者の骨盤付近の後側に中間部192が配置されることとなり、搭乗者の骨盤付近を重点的に支えることが可能である。
また、図3に示すように、正面視において、対応する側の座席側部3の内側面3aより外側に位置するベルト装着部292,292に、骨盤支持ベルト19が装着されることから、左右の内側面3a同士の間隔で決定される座席の有効幅Wを狭めることなく、骨盤支持ベルト19が設けられる。
そして、図7に示すように、ロック機構36を解除して座席側部3を回動するとき、ベルト装着部材29は、座席側部3とは別個で、座席側部3の回動を妨げない位置に設けられているため、座席側部3の回動に追従せず、また、座席側部3の回動を妨げない。したがって、ベルト装着部材29に装着されている骨盤支持ベルト19も、座席側部3の回動を妨げたりその回動に追従したりしないことから、搭乗者が骨盤支持ベルト19に凭れている状態であっても、座席側部3は、骨盤支持ベルト19によって移動が規制されることなく、容易に回動可能である。
また、車椅子1を車幅方向に折り畳むとき、アームサポート37,37を、互いの間隔を縮小するように外側から押圧するとともに、座シート4の中央部を下から持ち上げる。すると、前クロスバー6及び後クロスバー7が折り畳まれて、図8に示すように、シートパイプ8,8が上昇しつつそれらの車幅方向の間隔が縮小し、それに伴って、座シート4が上昇して折り畳まれ、車椅子1が車幅方向に折り畳まれる。このとき、骨盤支持ベルト19の両端部191,191は、座シート4の側方に、中間部192は、座シート4の後方に配設されていることから、骨盤支持ベルト19がそれらの上昇を妨げることはない。なお、骨盤支持ベルト19は、ゆとりを持ってベルト装着部292,292間に張設されるので、前方にずれて座シート4の上に掛かる場合もあるが、折り畳む際には、骨盤支持ベルト19を座シート4の上に掛からないように後方にずらしてから、折り畳む。
以上説明したように、車椅子1では、正面視において、対応する側の座席側部3の内側面3aより外側に位置する左右のベルト装着部292に、骨盤支持ベルト19が装着されるので、内側面3a,3a同士の間隔で決定される座席の有効幅W(図3参照)を狭めることなく、骨盤支持ベルト19を設けることができる。また、各ベルト装着部292は、対応する側の後杆状部材26より前方に配置されるとともに、対応する側のアームサポート37より下方に配置される。このため、ベルト装着部292に両端部191,191が装着された骨盤支持ベルト19は、搭乗者の骨盤付近に配置されることとなり、搭乗者の骨盤付近を支えることができる。そして、ベルト装着部292を含む各ベルト装着部材29は、座席側部3,3とは別個に、座席側部3,3の回動を妨げない位置に設けられるため、座席側部3,3の移動を規制しないように骨盤支持ベルト19を設けることができ、座席側部3,3の回動を容易に行うことが可能となる。
なお、車椅子1は、車幅方向に折畳み可能なものとしたが、折畳み不能な車椅子にも、本発明は適用可能である。かかる場合、必ずしも、骨盤支持ベルト19の中間部192を座シート4の後方に配置する必要はなく、例えば、座シート4の後部の上側に配置してもよい。
また、座席側部3を回動可能とする代わりに、着脱可能として、ベルト装着部材29を、座席側部3の着脱を妨げない位置に設けることとしてもよい。かかる例としては、上記実施形態において、軸部38で上杆状部材21と後杆状部材26とを連結する代わりに、ロック機構36と同様のロック機構を用いて、上杆状部材21と後杆状部材26とを、それらの連結部位において係止(ロック)・係止解除(ロック解除)可能とする例がある。かかる例では、ベルト装着部材29は、上記実施形態と同じ位置で、座席側部3の着脱を妨げないこととなる。
また、上記実施形態では、各ベルト装着部292を、正面視において、対応する側の座席側部3の内側面3aより外側に配置したが、内側面3aと略同一位置としてもよい。なお、「略同一位置」には、同一位置よりも若干外側の場合と、若干内側の場合とを含む。各部材の公差や組付精度によっては、内側面3aと同一位置から外側或いは内側にずれる場合もあるからである。
1 車椅子
3 座席側部
3a 内側面
4 座シート(座部)
11 背シート(背凭れ部)
19 骨盤支持ベルト
26 後杆状部材
29 ベルト装着部材
37 アームサポート
191 端部
292 ベルト装着部

Claims (1)

  1. 搭乗者が着座する座部と、
    搭乗者が凭れかかる背凭れ部と、
    前記座部の左方及び右方にそれぞれ設けられた座席側部と、
    前記座部の後方に立設されて、前記背凭れ部が装着された左右の後杆状部材と、
    を備え、
    前記各座席側部が、アームサポートを備え、対応する側の前記後杆状部材に対して回動可能又は着脱可能に構成された車椅子において、
    前記座部の左方及び右方の前記座席側部の回動又は着脱を妨げない位置に、それぞれ、前記座席側部とは別個のベルト装着部材が設けられ、
    前記各ベルト装着部材は、それぞれ、対応する側の前記後杆状部材より前方に配置されるとともに前記アームサポートより下方に配置されたベルト装着部を有し、
    前記各ベルト装着部には、帯状部材からなるベルトが装着され、
    前記各ベルト装着部は、正面視において、対応する側の前記座席側部の内側面と略同一位置又は前記内側面より外側に位置することを特徴とする車椅子。
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