JP6334326B2 - 折畳み式車椅子 - Google Patents

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本発明は、折畳み式車椅子、詳しくは、座シートを折畳むことにより左右方向の幅を縮小し得る折畳み式車椅子に関する。
従来の折畳み式車椅子として、下記特許文献1に記載されたものがある。この車椅子は、シート(座シート)の左右両端部に固定されているシートパイプを、X字状のクロスバーの左右の上端部にそれぞれ固定し、クロスバーを折畳み・展開することにより、シートを折畳み・展開可能としている。また、バックパイプとフロントパイプとの間に延設されるシートサポートパイプからは、パイプ受け部材が車幅方向内側に突設され、シートを展開したときは、シートパイプがパイプ受け部材で受け止められることにより、シートパイプがシートサポートパイプに支持される。なお、シートパイプ、パイプ受け部材及びシートサポートパイプが、いずれも金属製であることから、それらの擦れによる摩耗を防止するために、パイプ受け部材には合成樹脂製のカバー部材が取り付けられている。そして、搭乗者がシートに座っているときに、パイプ受け部材に対してシートパイプが前後方向にずれて、シートが歪んで乗り心地が悪くなったり、介助者の操作負担が大きくなったりすることを防止するために、パイプ受け部材にシートパイプを載置したときにパイプ受け部材を挟むように配置される金属製のストッパ部材を、シートパイプに溶接して、シートパイプの前後方向のずれを防止している(同文献の段落0028参照)。
特開2005−28044号公報
しかし、上記従来の車椅子は、金属製のストッパ部材をシートパイプに溶接するものであるから、車椅子の組付作業中に、シートパイプに対するストッパ部材の位置の調整ができず、パイプ受け部材にシートパイプを載置したときにストッパ部材がパイプ受け部材を挟むように配置されるようにするためには、組付の精度が求められ、組付が困難であるという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、搭乗者が座っているときに、座シートに固定されているシートパイプが、シートパイプを支持するシートパイプ支持部に対して前後方向にずれることを抑制可能であり、かつ、組付が容易な折畳み式車椅子を提供することを目的とする。
本発明の折畳み式車椅子は、前後方向を軸方向として座シートに固定された左右のシートパイプと、左右の前記シートパイプが固定され、折畳み・展開可能に構成された折畳み機構と、それぞれシートパイプ支持部が設けられた左右のサイドフレームと、を備え、前記折畳み機構を折畳み・展開することにより前記座シートを折畳み・展開可能とし、前記座シートを展開状態としたときに前記シートパイプが対応する側の前記シートパイプ支持部に支持される車椅子において、左右の前記シートパイプ支持部が、それぞれ、前記車椅子の内側に突出するシートパイプ受け部を備え、左右の前記シートパイプに、それぞれ、合成樹脂製のストッパ部材が嵌合されて固定され、前記座シートを展開状態としたときに、前記シートパイプが、対応する側の前記シートパイプ受け部に受け止められることにより、前記シートパイプ支持部に支持されて、前記シートパイプと、対応する側の前記シートパイプ受け部との間に、前記ストッパ部材が介在し、左右の前記ストッパ部材が、それぞれ、前記シートパイプが前記シートパイプ支持部に支持されているときに前記シートパイプ支持部に対して前後方向に移動することを、前記シートパイプ受け部に当接することにより規制する規制部を、有し、前記座シートの左右の端部にそれぞれ芯部材が配設され、前記各芯部材は、対応する側の前記シートパイプに固定され、前記各ストッパ部材は、それぞれ、対応する側の前記芯部材と前記シートパイプとの間に一部を挟まれることより、前記シートパイプに固定されていることを特徴とする。
これによれば、ストッパ部材の規制部により、搭乗者が座っているときにシートパイプがシートパイプ支持部に対して前後方向にずれることを抑制可能である。そして、ストッパ部材は嵌合によりシートパイプに配設されるため、組付作業中にシートパイプへの配置位置を調整でき、組付が容易である。
また、ストッパ部材自体にビス等を挿通する必要がなく、座シートのシートパイプへの固定と同時にストッパ部材がシートパイプに固定されるため、組付がさらに容易である。
本発明によれば、搭乗者が座っているときに、座シートに固定されているシートパイプが、シートパイプを支持するシートパイプ支持部に対して前後方向にずれることを抑制可能であり、かつ、組付が容易となる。
本発明の一実施形態に係る車椅子の斜視図である。 同車椅子の展開状態を示す要部断面図である。 同車椅子の折畳み途中状態を示す要部断面図である。 同車椅子の要部断面図である。 同車椅子の要部斜視図である。 同車椅子の要部分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、左右とは、車椅子1の搭乗者にとっての左右をいうものとする。
図1に示すように、実施形態の車椅子1は、左右のサイドフレーム2,2と、サイドフレーム2,2間に配置された可撓性を有する布製の座シート4と、座シート4の下方であってサイドフレーム2,2間に配置された折畳み機構5と、サイドフレーム2,2に取り付けられた左右の前輪12,12及び後輪13,13とを備えている。なお、要部を見易くするために、適宜、二点鎖線で部材を図示する。
各サイドフレーム2は、前後方向に延びて上面にアームサポート37が取り付けられた上杆状部材21、上杆状部材21の下方に配置されて前後方向に延びる中間杆状部材22、中間杆状部材22の前端部に連結されて上下方向に延びる前杆状部材25、中間杆状部材22の下方に配置され、前後方向に延びて前端部が前杆状部材25に連結された下杆状部材24、及び、上下方向に延びて下杆状部材24の後部と中間杆状部材22の後端部と上杆状部材21の後端部とを連結するとともに、座シート4の後方に立設される後杆状部材26を備えている。これらの杆状部材はいずれも金属製パイプからなる。
各サイドフレーム2は、側板支持フレーム30として、上杆状部材21の中間部前寄りから下方に円弧状に延びる前支持杆31、上杆状部材21の後部から下方に延びる後支持杆32、及び、後支持杆32の下端部と前支持杆31の下部とを連結する下支持杆33を備えている。前支持杆31、後支持杆32及び下支持杆33は、金属製パイプからなる。側板支持フレーム30には、周縁部に複数の係合部35aが形成された合成樹脂製の側板35が、前支持杆31、後支持杆32及び下支持杆33に係合部35aを係合することにより、配設されている。また、各サイドフレーム2は、上杆状部材21の後部と下支持杆33の中間部とを連結し金属製細板からなる補強用杆状部材34を備えている。
各前支持杆31の下端部には、前支持杆31を中間杆状部材22に係止するロック機構36が設けられ、ロック機構36を解除状態にすると、上杆状部材21、アームサポート37、側板支持フレーム30、側板35、及び、補強用杆状部材34からなる座席側部3が、上杆状部材21の後端部の後杆状部材26との連結部に設けられた軸部38を中心に、上方に回動可能となる。
各前杆状部材25には、逆L字状をなすフットサポート支持杆15が連結され、各フットサポート支持杆15の下端部には、フットサポート16が取り付けられている。
各後杆状部材26は上方に延設され、上端部にはハンドル17が取り付けられ、左右の後杆状部材26,26間には、可撓性を有する布製の背シート11が装着されている。
図4〜6に示すように、各中間杆状部材22には、車椅子1の内側(車椅子1の利用者が座る側)に突出するシートパイプ受け部27が、前部と後部とにそれぞれ突設されている。各シートパイプ受け部27は、金属製で略矩形板状をなし、車椅子1の内側を向く先端部27aが上方に屈曲されている。中間杆状部材22と、その中間杆状部材22の前後に配設されたシートパイプ受け部27,27とで、シートパイプ支持部20が構成される。すなわち、左右のサイドフレーム2,2は、それぞれ、シートパイプ支持部20を備えている。
折畳み機構5は、図1、2に示すように、正面視においてX字状をなす前クロスバー6と、前クロスバー6より後方に配置され、正面視においてX字状をなす後クロスバー7と、後クロスバー7に連結される連結部材74,74とを備えている。前クロスバー6は、各中間杆状部材22の前部に突設されたシートパイプ受け部27よりも後方に配置され、後クロスバー7は、各中間杆状部材22の後部に突設されたシートパイプ受け部27よりも前方に配置されている。
前クロスバー6は、金属製パイプからなる前バー部材61,61をX字状に交差させて、その交差部において互いに軸62で連結することにより構成され、正面視においてX字状をなすように配置されて、前クロスバー6の左右の下端部は、それぞれ、対応する側の下杆状部材24から車椅子1の内側に突設された平面視コ字状の前クロスバー連結部材231に、回動自在に軸着されている。したがって、前クロスバー6は、軸62を中心に前バー部材61,61を回動させることにより、左右方向(車幅方向)の幅を縮めるように折畳み可能であるとともに、左右方向の幅を広げるように展開可能である。なお、対応する側とは、右の部材又は部分であれば右側、左の部材又は部分であれば左側をいう。
後クロスバー7は、図2に示すように、金属製細板状の後バー部材71,71をX字状に交差させて、その交差部を互いに軸72で連結することにより構成され、正面視においてX字状をなすように配置されて、後クロスバー7の左右の下端部は、それぞれ、対応する側の下杆状部材24から車椅子1の内側に突設された平面視コ字状の後クロスバー連結部材232に、回動自在に軸着されている。したがって、後クロスバー7は、軸72を中心に後バー部材71,71を回動させることにより、左右方向の幅を縮めるように折畳み可能であるとともに、左右方向の幅を広げるように展開可能である。
また、各後バー部材71の軸72と上端部との中間部には、金属製細板状の連結部材74の一端部が回動自在に軸着され、各連結部材74の他端部は、対応する側の中間杆状部材22から下方に突設された金属製細板状の連結部材支持部28に回動自在に軸着されている。各連結部材74は、「く」字状に屈曲されて、その屈曲部が後クロスバー7の展開状態で下方側に突出するように配設され、これにより、左右の外側からサイドフレーム2,2を押圧したときに、各後バー部材71の回動方向が、後クロスバー7の左右方向の幅を縮小する方向に誘導される。
また、車椅子1は、左右のシートパイプ8,8を備えている。左のシートパイプ8は、前クロスバー6の左の上端部及び後クロスバー7の左の上端部に、右のシートパイプ8は、前クロスバー6の右の上端部及び後クロスバー7の右の上端部に、それぞれ、軸方向を前後方向に沿わせて固定され、座シート4を展開した状態で、対応する側の中間杆状部材22に沿うように、中間杆状部材22の内側に配設される。
図4〜6に示すように、各シートパイプ8には、前部及び後部のシートパイプ受け部27に対応する位置に、それぞれ合成樹脂製のストッパ部材9が嵌合されている。すなわち、車椅子1には、4つのストッパ部材9が配設される。各ストッパ部材9は、軸方向を前後方向に沿わせた略円筒状をなし、各ストッパ部材9を軸方向に貫通する貫通孔93の径は、シートパイプ8の外径と略同一、若しくは、シートパイプ8の外径より若干大きいものとされ、貫通孔93にシートパイプ8を挿通することにより、各ストッパ部材9はシートパイプ8に嵌合される。
各ストッパ部材9は、上壁部91に平坦面91aが形成され、下壁部の前端部及び後端部に、それぞれ下方に突出する規制部92が形成されている。各ストッパ部材9の規制部92,92間の幅は、シートパイプ受け部27の幅(前後方向の長さ)と略同一、若しくは、シートパイプ受け部27の幅より若干大きいものとされ、シートパイプ8をシートパイプ受け部27,27に支持させたときに、前後の規制部92,92間にシートパイプ受け部27が配置されるように、各ストッパ部材9はシートパイプ8に配置される。
シートパイプ8,8は、座シート4の対応する側の端部41に固定されている。詳しくは、座シート4の左右の端部41は袋状に構成され、その袋状の部分に、金属製細板状の芯部材42が、長さ方向を前後方向に沿わせるとともに幅方向を左右方向に沿わせて、挿入されている。各芯部材42には、複数のビス孔42aが形成されている。なお、各シートパイプ8の上壁部にも、各ビス孔42aに対応する位置に、ビスを挿通するための下穴が形成されている。そして、シートパイプ8の前端及び後端からそれぞれストッパ部材9を挿通した状態で、それらのストッパ部材9,9の上壁部91を、座シート4に被覆された芯部材42と、シートパイプ8との間に挟むようにして、ビスを、座シート4、芯部材42のビス孔42a、及び、シートパイプ8の上壁部に挿通することにより、座シート4がシートパイプ8,8に固定されるとともに、各ストッパ部材9がシートパイプ8に固定される。各ストッパ部材9は、平坦面91aが、座シート4を介して、芯部材42の平坦面である下面42bに沿うように配設されて、芯部材42で押圧されるため、配置位置にしっかりと固定されることとなる。
また、車椅子1には、図1〜3に示すように、左右の後杆状部材26からそれぞれ対応する側の中間杆状部材22にかけて、側方に張り出すように金属製パイプからなるベルト装着部材29が配設され、可撓性を有する布製の骨盤支持ベルト19が、左右のベルト装着部材29,29に装着されている。
以上のように構成された車椅子1の作用について、次に説明する。
車椅子1を車幅方向に折り畳むとき、アームサポート37,37を、互いの間隔を縮小するように外側から押圧するとともに、座シート4の中央部を下から持ち上げる。すると、前クロスバー6及び後クロスバー7が折り畳まれて、図3に示すように、シートパイプ8,8が上昇しつつそれらの車幅方向の間隔が縮小し、それに伴って、座シート4が上昇して折り畳まれ、車椅子1が車幅方向に折り畳まれる。
車幅方向に折り畳んだ車椅子1を展開するとき、アームサポート37,37を、互いの間隔を拡大するように内側から押圧するとともに、座シート4を下方に押圧する。すると、前クロスバー6及び後クロスバー7が展開されて、シートパイプ8,8が下降しつつそれらの車幅方向の間隔が拡大し、それに伴って、座シート4が展開されつつ下降する。そして、図2、5に示すように、各シートパイプ8が、それぞれストッパ部材9,9が介在した状態で、対応する側のシートパイプ受け部27,27に受け止められてシートパイプ支持部20に支持され、座シート4が中間杆状部材22,22間に展開状態で配置されることとなる。
上述したように、シートパイプ8をシートパイプ支持部20に支持させたとき、各ストッパ部材9は、前後の規制部92,92間にシートパイプ受け部27が配置されるため、シートパイプ8がシートパイプ支持部20に対して前後方向に移動しようとしたとき、前の規制部92又は後の規制部92が、それらの間に挟まれているシートパイプ受け部27の前端面又は後端面に当接し、シートパイプ8の前後方向の移動を規制することとなる。すなわち、搭乗者が座っているときに、規制部92,92により、シートパイプ8がシートパイプ支持部20に対して前後方向にずれることを抑制可能である。
そして、上述したように、各ストッパ部材9は嵌合によりシートパイプ8に配設されるため、組付作業中にシートパイプ受け部27,27の位置に合わせて位置を調整でき、シートパイプ8や中間杆状部材22の組付精度に高精度を必要とせず、組付が容易である。
特に、車椅子1では、ストッパ部材9の上壁部91を、座シート4の芯部材42とシートパイプ8との間に挟み込むことにより、ストッパ部材9をシートパイプ8に固定している。したがって、座シート4のシートパイプ8への固定と共に、ストッパ部材9がシートパイプ8に固定され、ストッパ部材9自体にビス等を挿通する必要がなく、組付がさらに容易である。なお、かかる点を考慮しなければ、座シート4のシートパイプ8への固定とは別に、ストッパ部材9自体をビス等でシートパイプ8に固定することとしてもよい。
また、合成樹脂製のストッパ部材9,9が、シートパイプ8とシートパイプ支持部20との間に介在し、シートパイプ8とシートパイプ支持部20との互いの擦れによる摩耗を防止可能であることから、別途、摩耗防止のための部材を設ける必要がなく、部品点数を削減可能である。
特に、車椅子1では、各ストッパ部材9はすべて同形とされているため、製造する部品の種類が少なくて済む。なお、かかる点を考慮しなければ、同じシートパイプ8の前後に装着されるストッパ部材9で形状を異なるものとしたり、左右のシートパイプ8に装着されるストッパ部材9で形状を異なるものとしたりしてもよい。
また、上記実施形態では、規制部92をストッパ部材9の軸方向における両端部に設けたが、規制部92をストッパ部材9の軸方向における一端部にのみ設けてもよい。そして、例えば、シートパイプ8の前部に配置されるストッパ部材9は、規制部92を有する一端部が前端部となるような向きとして、規制部92が前のシートパイプ受け部27の前端面に当接するように配置し、シートパイプ8の後部に配置されるストッパ部材9は、規制部92を有する一端部が後端部となるような向きとして、規制部92が後のシートパイプ受け部27の後端面に当接するように、配置することとしてもよい。また、例えば、シートパイプ8の前部に配置されるストッパ部材9は、規制部92を有する一端部が後端部となるような向きとして、規制部92が前のシートパイプ受け部27の後端面に当接するように配置し、シートパイプ8の後部に配置されるストッパ部材9は、規制部92を有する一端部が前端部となるような向きとして、規制部92が後のシートパイプ受け部27の前端面に当接するように、配置することとしてもよい。これらの場合には、シートパイプ8に配置される前後のストッパ部材9,9の組で、シートパイプ8のシートパイプ支持部20に対する前後方向の移動を規制することとなり、前後のストッパ部材9,9のいずれか一方のみでは、前後方向のいずれか一方向の移動しか規制できないことから、前後のストッパ部材9,9の組で本発明のストッパ部材が構成されることとなる。
また、規制部92のシートパイプ支持部20への当接部位は、必ずしも、シートパイプ受け部27の前端面又は後端面とは限らず、例えば、シートパイプ受け部27の中央部に孔を形成し、ストッパ部材9の軸方向中央部から規制部92を下方に突設し、シートパイプ8がシートパイプ支持部20に支持されたときに、シートパイプ受け部27の孔に規制部92が挿入されるように構成してもよい。かかる場合には、シートパイプ受け部27の孔の周壁面に、ストッパ部材9の規制部92が当接することとなる。
また、上記実施形態では、ストッパ部材9を断面O字状の略円筒形状としたが、ストッパ部材9を断面C字状、すなわち、略円筒形に軸方向に沿って前端から後端まで切り欠かれた開口部分を形成した形状とし、その開口部分を車椅子1の内側に向けて、シートパイプ8に嵌合することとしてもよい。
また、1つのシートパイプ8に配設されるストッパ部材9を、例えば前後のシートパイプ受け部27,27に及ぶ長尺状とすることにより、1つのみとすることもできる。
また、上記実施形態では、芯部材42,42を座シート4の端部41に挿入したが、芯部材42,42を座シート4の端部41の下面や上面に配置してもよい。
1 車椅子
2 サイドフレーム
4 座シート
5 折畳み機構
8 シートパイプ
9 ストッパ部材
20 シートパイプ支持部
22 中間杆状部材
27 シートパイプ受け部
42 芯部材
92 規制部

Claims (1)

  1. 前後方向を軸方向として座シートに固定された左右のシートパイプと、
    左右の前記シートパイプが固定され、折畳み・展開可能に構成された折畳み機構と、
    それぞれシートパイプ支持部が設けられた左右のサイドフレームと、
    を備え、
    前記折畳み機構を折畳み・展開することにより前記座シートを折畳み・展開可能とし、前記座シートを展開状態としたときに前記シートパイプが対応する側の前記シートパイプ支持部に支持される車椅子において、
    左右の前記シートパイプ支持部が、それぞれ、前記車椅子の内側に突出するシートパイプ受け部を備え、
    左右の前記シートパイプに、それぞれ、合成樹脂製のストッパ部材が嵌合されて固定され、
    前記座シートを展開状態としたときに、前記各シートパイプが、対応する側の前記シートパイプ受け部に受け止められることにより、前記シートパイプ支持部に支持されて、前記シートパイプと、対応する側の前記シートパイプ受け部との間に、前記ストッパ部材が介在し、
    左右の前記ストッパ部材が、それぞれ、前記シートパイプが前記シートパイプ支持部に支持されているときに前記シートパイプ支持部に対して前後方向に移動することを、前記シートパイプ受け部に当接することにより規制する規制部を、有し
    前記座シートの左右の端部にそれぞれ芯部材が配設され、
    前記各芯部材は、対応する側の前記シートパイプに固定され、
    前記各ストッパ部材は、それぞれ、対応する側の前記芯部材と前記シートパイプとの間に一部を挟まれることより、前記シートパイプに固定されていることを特徴とする折畳み式車椅子。
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