JP6300350B2 - 樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法及び樹脂成形品取出し機 - Google Patents

樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法及び樹脂成形品取出し機 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂成形機から取り出された樹脂成形品を製品とランナ・スプルに切断するゲート切断手段を備えた樹脂成形品取出し機においてゲート切断手段に対して製品とランナ・スプルの切断個所であるゲート部が位置するようにチャックの移動位置データを簡易に設定する樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法及び樹脂成形品取出し機に関する。
樹脂成形品を保持するチャックを樹脂成形機の金型と該樹脂成形機外の開放位置の間で移動制御して樹脂成形品を取出す樹脂成形品取出し機においては、例えば特許文献1に示すように樹脂成形品取出し機の開放位置側にゲート切断手段を設け、樹脂成形品の取出しサイクル内において樹脂成形品のランナ−スプルをゲートにて切断して製品を分離するように構成される。
上記ゲート切断手段は、チャックに保持された樹脂成形品に相対する取付けフレームに空圧によりニッパ刃を開閉したり、電磁ソレノイドによりニッパ刃を開閉したりする多数の切断部材を樹脂成形品の各製品に一致するように取り付けて構成される。
上記したゲート切断手段を備えた樹脂成形品取出し機にあっては、チャックに保持された樹脂成形品をゲート処理するには、樹脂成形品のゲート部が開放したニッパ刃間に位置するようにチャックを移動制御するためのチャック移動位置データを設定する必要がある。
ゲート切断手段に対するチャックの移動位置データ設定方法としては、樹脂成形品取出し機の移動原点に対する各ゲート切断位置に関する三次元位置データを数値データとして直接、入力して設定する方法、チャックを実際に移動制御してゲート切断手段の開放したニッパ刃間に樹脂成形品のゲート部を位置させてチャック移動位置データを教示設定する方法がある。
しかし、前者にあっては、移動原点に対するゲート切断位置の三次元位置を正確に割り出して入力しなければならず、入力に際して高い熟練度が要求されると共に時間と手間が掛かり、データの設定作業効率が悪い問題を有している。
また、後者にあっては、前者に比べて簡易にデータを設定することができるが、チャックがそれぞれの位置に高い位置精度で移動したか否かを確認しながら移動位置データを設定する必要があり、手間と時間が掛かってデータの設定作業効率が悪い問題を有している。
特に、いずれの移動位置データ設定方法においても、移動位置データ設定後においては、設定された移動位置データに基づいてチャックを実際に移動操作し、チャックが所定のゲート切断位置に対して高い位置精度で移動しているか否かを検証する必要があり、いずれの設定方法にあっても、検証を含めた移動位置データの設定作業に多くの時間と手間が掛かることが避けられず、設定作業効率が極めて悪かった。
特開2012−96417号公報
解決しようとする問題点は、チャックの移動原点に対するゲート切断位置の三次元位置データを直接入力してデータ設定する場合にあっては、三次元位置を正確に割り出して入力するのに高い熟練度が要求されると共に時間と手間が掛かり、設定作業効率が悪い点にある。
また、ゲート切断位置にチャックを直接移動して教示設定する場合にあっては、チャックがゲート切断位置に高い位置精度で移動したか否かを確認しながら移動位置データを設定する必要があり、手間と時間が掛かり、設定作業効率が悪い点にある。
請求項1の発明は、樹脂成形機に取り付けられ、移動位置データに基づいてチャックを移動制御して金型内の樹脂成形品を取り出した後に樹脂成形品をゲート切断するゲート切断手段を備えた樹脂成形品取出し機において、1.記憶手段に記憶された少なくとも樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを表示部材に表示し、表示されたそれぞれのCADデータ画像操作により選択されたCADデータ画像操作により樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各組合せ位置を指定して各CADデータを順に組合わせて樹脂成形システム全体のシステムCADデータを生成する、2.表示部材に生成されたシステムCADデータ画像の操作によりゲート切断位置を指定する、3.上記2により指定されたゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを、チャックの待機位置からゲート切断位置に至る距離をシステムCADデータに基づいて演算し、その演算結果をゲート切断位置に関するチャックの移動位置データとして記憶手段に記憶する、ことを最も主要な特徴とする。
請求項6の発明は、樹脂成形機に取り付けられ、チャックを移動制御して金型内の樹脂成形品を取り出した後にゲート切断手段により樹脂成形品をゲート切断する樹脂成形品取出し機において、少なくとも樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを記憶するCADデータ記憶領域、各記憶領域に記憶されたそれぞれのCADデータを組み合わせて作成された樹脂成形システム全体のシステムCADデータを記憶するシステムCADデータ記憶領域、チャックの移動位置データを記憶するチャック移動位置データ領域及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを記憶するゲート切断位置データ記憶領域を有した記憶手段と、CADデータ記憶領域及びシステムCADデータ記憶領域に記憶されたCADデータを表示する表示手段と、記憶手段に記憶された少なくとも樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを表示部材に表示し、表示されたそれぞれのCADデータ画像操作により選択されたCADデータ画像操作により樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各組合せ位置を指定して各CADデータを順に組合わせて樹脂成形システム全体のシステムCADデータを作成する、表示されたシステムCADデータ画像操作によりゲート切断位置を指定し、ゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを、チャックの待機位置からゲート切断位置に至る距離をシステムCADデータに基づいて演算し、その演算結果をゲート切断位置に関するチャックの移動位置データとして記憶手段に記憶することにより設定する制御手段とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明は、樹脂成形品取出し機、ゲート切断手段、チャック及び樹脂成形品のCADデータに基づいてゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを簡易に設定してデータ設定作業を効率化することができる。
樹脂成形品取出し機が設けられた樹脂成形機を示す概略斜視図である。 図1を矢示A方向から視た正面図である。 図1の平面図である。 ゲート切断手段を拡大して示す斜視図である。 樹脂成形品取出し機の制御手段の概略を示す電気的ブロック図である。 チャックの移動状態を示す説明図である。 表示部材における各CADデータの分割表示状態を示す説明図である。 分割表示された樹脂成形機の選択状態を示す説明図である。 選択された樹脂成形機の表示状態を示す説明図である。 架台が組み合わされた樹脂成形機の表示状態を示す説明図である。 架台に対する樹脂成形品取出し機の組み合わせ位置の指定状態を示す説明図である。 架台に組み合わされた樹脂成形品取出し機の表示状態を示す説明図である。 樹脂成形品取出し機に対するチャックの組み合わせ位置の指定状態を示す説明図である。 チャックが組み合わされた樹脂成形品取出し機の表示状態を示す説明図である。 樹脂成形品取出し機に対するゲート切断手段の組み合わせ位置の指定状態を示す説明図である。 ゲート切断手段が組み合わされた樹脂成形品取出し機の表示状態を示す説明図である。 ゲート切断位置の指定状態を示す説明図で 待機位置への移動状態を示す説明図である。 下降位置への移動状態を示す説明図である。 前進位置への移動状態を示す説明図である。 左右方向に対するゲート切断位置への移動状態を示す説明図である。 前後方向に対するゲート切断位置への移動状態を示す説明図である。 上下方向に対するゲート切断位置への移動状態を示す説明図である。
記憶手段に記憶された少なくとも樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを表示部材に表示し、表示されたそれぞれのCADデータ画像操作により選択されたCADデータ画像操作により樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各組合せ位置を指定して各CADデータを順に組合わせて樹脂成形システム全体のシステムCADデータを生成し、表示部材に生成されたシステムCADデータ画像の操作によりゲート切断位置を指定し、指定されたゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを、チャックの待機位置からゲート切断位置に至る距離をシステムCADデータに基づいて演算し、その演算結果をゲート切断位置に関するチャックの移動位置データとして記憶手段に記憶することを最良の実施形態とする。
以下、本発明の実施例を図に従って説明する。
図1乃至図3に示すように樹脂成形品取出し機1は、樹脂成形機3における固定プラテン5の上面に架台7を設けて固定される。樹脂成形機3は、公知の構造で本体9の中間部に適宜の間隔をおいて相対する固定プラテン5及び可動プラテン11が設けられる。
上記固定プラテン5及び可動プラテン11の各対角位置には、樹脂成形機3の中心軸線と一致する方向に軸線を有した4本のタイバー13が横架され、該タイバー13には、可動盤15が固定プラテン5に近づく方向及び遠ざかる方向へ移動するように支持される。
上記固定プラテン5に設けられた固定側取付け盤17には、固定金型19が取り付けられると共に上記可動盤15に設けられた可動側取付け盤20には、可動金型21が上記固定金型19に相対して取り付けられる。また、上記可動盤15には、本体9に設けられた油圧シリンダや送りねじ往復部材等の型締め部材23の作動軸が連結され、該型締め部材23の作動に伴って可動盤15を移動し、固定金型19に対して可動金型21を型閉動作又は型開動作させる。
固定プラテン5側の本体9には、樹脂射出ユニット25が設けられ、該射出ユニット25は、可動金型21が型閉された固定金型19の背面に圧接する射出シリンダ25aから溶融した合成樹脂を射出して樹脂成形品を成形する。
固定プラテン5及び可動プラテン11に応じた本体9の操作側及び反操作側には、扉枠(図示せず)が設けられ、該扉枠には、固定プラテン5及び可動プラテン11間の射出空間を開閉する安全扉(図示せず)が取り付けられる。
樹脂成形品取出し機1の走行フレーム31は、上記中心軸線と直交する方向(軸線直交方向)へ延出して端部が樹脂成形機3の操作側外及び反操作側外に至る長さで、その上部には、第1走行体33が軸線直交方向へ移動するように支持される。第1走行体33は、数値制御可能なサーボモータ等の第1電動モータ35に連結された送りねじ機構、ベルト機構、ラックピニオン機構等(図示せず)により軸線直交方向へ往復移動される。
第1走行体33には、中心軸線と一致する方向(軸線軸線方向)へ延出し、端部が型開した可動金型21に至る長さの前後フレーム37が設けられ、該前後フレーム37には、第2走行体39が軸線方向へ移動するように支持される。第2走行体39は、数値制御可能なサーボモータ等の第2電動モータ41に連結された送りねじ機構、ベルト機構、ラックピニオン機構等(図示せず)により軸線直交方向へ往復移動される。
第2走行体39には、上下方向へ延出し、下降した際に下端部が型開した金型19・21間に至る長さの上下フレーム43が昇降するように支持される。上下フレーム43は、数値制御可能なサーボモータ等の第3電動モータ45に連結された送りねじ機構、ベルト機構、ラックピニオン機構等(図示せず)により上下方向へ往復移動される。
上下フレーム43の下端部には、チャック47が、必要に応じて姿勢制御部材49を介して取り付けられる。該チャック47のチャック板47aには、複数個の吸着パッドや開閉する把持爪等の保持部材47bが樹脂成形品53の製品部に対応して取り付けられる。また、上記姿勢制御部材49は、エアーシリンダ等の作動部材に連結されたリンク機構や電動モータ等の反転作動部材と、該反転作動部材に連結された反転板(いずれも図示せず)とにより構成され、該反転板に取り付けられるチャック47を垂直位置及び水平位置の間で姿勢制御する。
上記走行フレーム31の開放位置側(樹脂成形機3の操作側又は反操作側)には、図4に示すゲート切断手段55が取り付けられる。該ゲート切断手段55は、走行フレーム31の開放位置側の下面に固定金型19から可動金型21側へ延出する取付けアーム57の先端部に設けられる四角枠状の取付けフレーム59と、該取付けフレーム59における固定金型19に対向して取り付けられるゲート切断部材61により構成される。
上記ゲート切断部材61は、樹脂成形品53における製品部の位置に対応して配置され、例えば空圧作動型のゲート切断部材61にあっては、作動部材としてのエアーシリンダ61aと、該エアーシリンダ61aの作動圧により往復移動するロッドにより開閉する切断部材としてのニッパ刃61bとにより構成される。ゲート切断部材61としては、励磁に伴ってプランジャーを往復移動してニッパ刃を開閉してゲート切断する電磁ソレノイド駆動型、電動モータの回転駆動時におけるトルクを検知しながらニッパ刃を所定のトルクで開閉してゲート切断する電動モータ駆動型のいずれであってもよい。
図示の例にあっては、樹脂成形品53における3個のランナ先端に製品部53aを一体成形したものを示すと共にゲート切断手段55としては、3個のゲート切断部材61を設けたものを示すが、樹脂成形品53における製品部53aの数(ゲート数)、これに対応するゲート切断部材61の数は、上記に限定されない。
なお、樹脂成形品53の形状や大きさによっては、チャック47の昇降及び前進によって樹脂成形品53のゲート部を開放したニッパ刃61b間に位置させることが困難な場合がある。その場合にあっては、取付けフレーム59に対して各ゲート切断部材61を上下移動するように設け、樹脂成形品53がゲート切断位置へ移動された際に下降位置に位置するゲート切断部材61を上昇移動して開放したニッパ刃61b間にゲート部を位置させる構成としてもよい。
また、樹脂成形品53をゲート切断する際には、ニッパ刃61bの平面部を製品部53aの表面に押し当てて切残しが生じるのを防止する必要がある。このため、各ゲート切断部材61には、引寄せ用のエアーシリンダを一体に設け、ゲート切断部材61全体を製品部53a側へ移動してゲート切断する構成としてもよい。
上記樹脂成形品取出し機1のチャック47に保持された樹脂成形品53の製品部53aをゲート切断部材61へ移動制御するデータは、上記樹脂成形機3、樹脂成形品取出し機1、架台7、チャック47及びゲート切断手段55を製作する際に作成されるCADデータ(寸法データ)に基づいて設定される。
図5に示すように、樹脂成形品取出し機1における制御手段63のCPU65には、プログラムデータ記憶手段67、作業データ記憶手段69が接続され、プログラム記憶手段67には、樹脂成形品取出し機1による樹脂成形品53の取出し動作を実行するプログラムデータ、樹脂成形品取出し機1、樹脂成形機3、架台7、チャック47、ゲート切断手段55及び樹脂成形品53のCADデータを組み合わせて樹脂成形システムのシステムCADデータを作成するシステム化プログラムデータ、チャック47をゲート切断手段55へ移動制御するためのゲート切断移動位置データを設定するデータ設定プログラムデータ等が記憶されている。
上記作業データ記憶手段69には、成形機CADデータ記憶領域71、取出し機CADデータ記憶領域73、架台CADデータ記憶領域75、チャックCADデータ記憶領域77、ゲート切断手段CADデータ記憶領域79、樹脂成形システムのCADデータを記憶するシステムCADデータ記憶領域81、チャック47の移動位置データ記憶領域83及びチャック47のゲート切断位置データ記憶領域85が設けられる。
成形機CADデータ記憶領域69には、樹脂成形品取出し機1が取り付けられる樹脂成形機3を製作する際に作製されるCADデータが記憶される。取出し機CADデータ記憶領域73には、樹脂成形品取出し機1を製作する際に作製されるCADデータが記憶される。架台CADデータ記憶領域75には、樹脂成形機3に樹脂成形品取出し機1を取り付ける架台7を製作する際に作製されるCADデータが記憶される。チャックCADデータ記憶領域77には、樹脂成形品取出し機1に取り付けられるチャック47を製作する際に作製されるCADデータが記憶される。
また、ゲート切断手段CADデータ記憶領域79には、ゲート切断手段55を製作する際に作製されるCADデータが記憶される。樹脂成形システムのCADデータを記憶するシステムCADデータ記憶領域81には、上記した各CADデータを組み合わせて作成された樹脂成形システムのシステムCADデータが記憶される。樹脂成形システムのシステムCADデータには、樹脂成形品取出し機1、架台7、樹脂成形品取出し機1、チャック47、ゲート切断手段55及び樹脂成形品53に関する各種の寸法データが含まれる。
なお、樹脂成形品53の寸法データとしては、樹脂成形品53の長手方向長さ、長手直交方向長さ、ランナ長さ、スプルに対するランナまでの長さ等のデータが記憶される。
チャック47の移動位置データ記憶領域83には、樹脂成形品取出し機1におけるチャック47の原点位置HPに対するチャック47の待機位置、下降位置、前進位置及び開放位置に関する三次元の移動位置データがそれぞれ記憶される。ゲート切断位置データ記憶領域85には、開放位置側へ移動されたチャック47に保持された樹脂成形品53をゲート切断する際に設定されたチャック47のゲート切断位置に関する三次元の移動位置データが記憶される。
上記したそれぞれのCADデータとしては、二次元座標データ、三次元座標データのいずれかで、三次元座標データの場合には、縮尺及び斜眼が一致するデータにする必要がある。
その内、上記原点位置HPに付いては、チャック板47aの中心が固定金型19寄りで、走行フレーム31の図1に示す左端側に位置し、かつ上下フレーム43が上昇限位置へ移動した三次元位置データとして移動位置データ記憶領域73に記憶される。また、上記前進位置における左右方向及び上下方向の位置は、上記した下降位置における左右方向及び上下方向の位置と一致した位置に設定される。
なお、上記原点位置HPに付いては、任意に設定されるもので、例えば金型交換時の作業性を考慮する場合には、チャック板47aの中心が走行フレーム31の図1に示す右端側(開放側)で、上下フレーム43が下昇限位置へ移動した三次元位置データとすればよい。
チャック47の待機位置を設定するのに必要な移動位置データとしては、チャック47の原点位置HPから樹脂成形機3の中心軸線に至る左右方向の距離、固定金型19寄りの上方に至る前後方向の距離及び固定金型19上方で、上方に位置するタイバー13に対して非干渉になる高さ等に基づいて演算された三次元位置データである。
チャック47の下降位置を設定するのに必要な移動位置データは、上記原点位置HPまたは待機位置からチャック47の各保持部材47bが可動金型21のキャビィティ内に保持された樹脂成形品53の製品部53aに相対する高さに至る位置及び可動金型21寄りに至る前後方向の位置、チャック47の中心が射出シリンダ25aのノズル先端の延長線上に至る左右方向の距離に基づいて演算された三次元位置データである。
チャック47の前進位置を設定するのに必要な移動位置データは、上記原点位置HPまたは下降位置からチャック47の各保持部材47bが可動金型21のパーティング面に対して突出しピンの突出幅分を隔てて近接する前後方向の位置に基づいて演算された三次元位置データである。
樹脂成形品53を保持したチャック47をゲート位置へ移動するのに必要な移動位置データとしては、チャックが上記原点位置HPまたは待機位置(上昇位置)から樹脂成形機3の操作側又は反操作側の開放位置に至る左右方向位置、上記開放位置にてチャック47に保持された樹脂成形品53の製品部53aが開放したニッパ刃61b間に位置する前後方向位置及び上下方向位置に基づいて演算された三次元位置データである。
なお、チャック47の各移動位置に関しては、上記待機位置、下降位置、前進位置、可動金型21内からチャック47に保持された樹脂成形品53を抜き出す後退位置、チャック47がタイバー13より上方に移動した上方位置、開放位置及びそれぞれゲート切断位置を設定するが、説明の便宜上、後退位置に付いては下降位置に、上方位置に付いては待機位置に一致するものとして説明する。
上記CPU65には、駆動制御手段87が接続され、該駆動制御手段87には、第1乃至第3電動モータ35、41、45がそれぞれ接続される。該駆動制御手段87は、チャック移動位置データ記憶領域83から読み出された移動位置データに基づいて対応する電動モータ35、41、45を駆動制御してチャック47をそれぞれの位置へ移動させる。
なお、上記第1乃至第3電動モータ35、41、45には、ロータリーエンコーダ等の位置検知器(図示せず)がそれぞれ設けられ、駆動制御手段87は、第1乃至第3電動モータ35、41、45を駆動した際にそれぞれの位置検知器から出力される検知信号に基づいて第1乃至第3電動モータ35、41、45をそれぞれ閉ループ制御するように構成される。
上記CPU65には、チャック駆動制御手段89が接続され、該チャック駆動制御手段89には、チャック47における各保持部材51を作動する負圧路を開閉する電磁バルブ、電磁ソレノイド等の作動部材(図示せず)が接続される。そしてチャック駆動制御手段89は、チャック47が型開した金型19・21間の前進位置へ移動した際に各保持部材51の作動部材を作動して樹脂成形品53の製品部53aを保持可能にすると共に樹脂成形品53の製品部53aがゲート切断された後に各作動部材の作動を停止してチャック47に保持された製品部53aの保持を解除する。
なお、上記制御手段63には、樹脂成形機3から型開完了信号、突出し開始信号、突出し完了信号、型閉信号等や樹脂成形品取出し機1に設けられた各種の検知器からの検知信号が入出力手段91を介して入力される。また、制御手段63は、樹脂成形品53を保持したチャック47が樹脂成形機3から抜け出した際に樹脂成形機3へ取出し完了信号を出力する。
CPU65には、表示制御手段93が接続され、該表示制御手段93には、LCD等の表示部材95が接続される。該表示部材95は、表示された各種のスイッチ、ボタン、キー(カーソルキー、スクロールキー等を含む。いずれも図示せず。)等の押下またはタッチペンによる操作が可能なタッチパネルとして構成される。
そして表示制御手段93は、表示部材95に成形機CADデータ記憶領域71、取出し機CADデータ記憶領域73、架台CADデータ記憶領域75、チャックCADデータ記憶領域77、ゲート切断手段CADデータ記憶領域79にそれぞれ記憶されたCADデータを表示したり、システム化プログラムデータに基づいてこれらのCADデータを組み合わせて作成されてシステムCADデータ記憶領域81に記憶された樹脂成形システム全体のシステムCADデータを表示したりする。
また、表示部材95には、ポインタ95aが表示され、該ポインタ95aは、カーソルキーにより移動操作される。該ポインタ95aは、各CADデータを組み合わせて樹脂成形システムのシステムCADデータを生成する際に、樹脂成形機3に対する架台7の取り付け箇所、架台7に対する樹脂成形品取出し機1の取り付け箇所及び樹脂成形品取出し機1に対するチャック47やゲート切断手段55の取り付け箇所を指定したり、作成された樹脂成形システムのシステムCADデータに基づいてチャック47の原点位置、待機位置、下降位置、前進位置、ゲート切断位置、開放位置に関する三次元位置を指定したりする。
CPU65には、ゲート切断制御手段97が接続され、該ゲート切断制御手段97は、樹脂成形品53を保持したチャック47がゲート切断位置へ移動して開放したニッパ刃61b間にランナと製品部53aの境界であるゲートが位置した際にゲート切断部材61のエアーシリンダ61aを作動してゲート切断させる。
次に、樹脂成形品取出し機1におけるチャック47の移動位置データの設定作用及び方法を説明する。なお、説明の便宜上、以下においては樹脂成形品取出し機1の移動動作に付き、チャック47を待機位置、下降位置、前進位置、下降位置(後退位置)、待機位置(上昇位置)、開放位置の順に移動して樹脂成形品53を取り出す基本的な動作に基づいて説明する。
先ず、樹脂成形品取出し機1による樹脂成形品53の取出し概略を図6に従って説明すると、樹脂成形品取出し機1のチャック47は、樹脂成形品取出し機1において予め設定された原点位置HPに対し、樹脂成形機3における中心軸線に一致する左右方向、可動金型21のパーティング面に近づく前後方向及びタイバー13より上方の上方位置へ移動して待機している。
上記待機状態にて樹脂成形動作が終了すると、型締め部材23を復動して固定金型19から可動金型21を型開し、型開動作の完了により樹脂成形機3から型開完了信号が制御手段63に入力されると、第3電動モータ45を駆動制御して上下フレーム43を下降してチャック47を型開した金型19・21間で可動金型21のパーティング面に相対する下降位置へ移動する。
上記動作後、第2電動モータ41を駆動制御して第2走行体39を、チャック47が型開した可動金型21のパーティング面に近接する前進位置へ移動する。上記動作と並行して又は動作後に樹脂成形機3は、突出し部材を作動して可動金型21内の樹脂成形品53を突き出してチャック47に保持させる。
上記動作後、第2電動モータ41を逆転駆動制御してチャック47を、樹脂成形品53が可動金型21内から抜き出される上記下降位置(後退位置)へ戻した後、第3電動モータ45を逆転制御して上下フレーム43を上昇してチャック47を金型19・21間から離脱して待機位置へ戻す。
上記動作後、第1電動モータ35を駆動制御して第1走行体33を、待機位置に戻ったチャック47が樹脂成形機3における操作側の外側又は反操作側の外側に設けられたゲート切断位置に対応する開放位置側へ移動した後、該開放位置側にて第3電動モータ45を駆動制御して上下フレーム43を下降してチャック47を、その製品部53aがゲート切断手段55におけるゲート切断部材61相互間に対応する高さ位置へ移動する。
上記状態にて第2電動モータ41を駆動制御して第2走行体39を、チャック47に保持された樹脂成形品53における製品部53aのゲート部が開放したニッパ刃61b間に位置するように移動させる。
上記動作後、エアーシリンダ61aを作動してニッパ刃61bを閉鎖作動して製品部53aからランナを切断して分離した後、必要に応じで第1乃至第3電動モータ35,41,45を駆動制御して製品部53aを保持したチャック47を開放位置に配置されたシューターや搬出コンベヤ(いずれも図示せず)上へ移動した後に保持部材47bによる製品部53aの保持を解除して取出し動作を終了する。
なお、樹脂成形品53を保持したチャック47を開放位置側へ移動するタイミングとしては、上記の他に樹脂成形品53を保持したチャック47がタイバー13や安全扉の扉枠を乗り越え可能な位置へ上昇したタイミンクで第1電動モータ35を駆動制御してチャック47を開放位置へ移動開始してもよい。
次に、チャック47の待機位置、下降位置、前進位置及びゲート位置に関する移動位置データ設定方法を説明する。
先ず、樹脂成形システムのシステムシステムCADデータ生成に付いて説明すると、表示部材95に表示されたモード切換ボタン(図示せず)を押下(タッチ)操作して樹脂成形システムのシステムCADデータ生成モードに切換え、表示部材95に成形機CADデータ記憶領域71、取出し機CADデータ記憶領域73、架台CADデータ記憶領域75、チャックCADデータ記憶領域77及びゲート切断手段CADデータ記憶領域79にそれぞれ記憶された各CADデータ画像を分割表示する。(図7参照)
次に、図8に示すように表示部材95に表示されたカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して分割表示されたCADデータ画像中から樹脂成形機3のCADデータ画像を選択すると、図9に示すように該樹脂成形機3のCADデータ画像を表示部材95の中央部に大きく表示させる。
なお、表示部材95に表示されるCADデータ画像としては、三次元画像、二次元画像に切換可能に表示される。
この状態にて表示された樹脂成形機3のCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)に対してカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して固定プラテン5上面に対する架台7の固定位置を指定した後に、カーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して分割表示された架台7のCADデータ画像を選択して表示部材95の中央部に架台7のCADデータ(三次元画像、二次元画像)を大きく表示させる。
そして表示された架台7のCADデータにおける固定プラテン5上面に対する架台7の固定位置を指定すると、上記固定プラテン5の上面に対して架台7が指定された個所相互が一致するように組み合わされたCADデータを作成して表示部材83の中央部に大きく表示させる。(図10参照)
次に、図11に示すように架台7が固定された樹脂成形機3のCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)に対してカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して架台7に対する樹脂成形品取出し機1の組み合わせ位置を指定する。
この状態で組み合わせキー(図示せず)を操作して組み合わせモードに切換えた後、カーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して分割表示された樹脂成形品取出し機1のCADデータ画像を選択した後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作し、該CADデータ画像(三次元画像、二次元画像)中における架台7に対する樹脂成形品取出し機1の組み合わせ位置を指定すると、上記架台7に対して樹脂成形品取出し機1が指定された個所相互が一致するように組み合わされたCADデータを作成して表示部材95の中央部に大きく表示させる(図12参照)。
次に、図13に示すように樹脂成形品取出し機1が組み合わされた樹脂成形機3のCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)に対してカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して樹脂成形品取出し機1の姿勢制御部材49に対するチャック47の組み合わせ位置を指定する。
この状態で組み合わせキー(図示せず)を操作して組み合わせモードに切換えた後、カーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して分割表示されたチャック47のCADデータ画像を選択した後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して該CADデータ画像中における姿勢制御部材49に対するチャック47の組み合わせ位置を指定すると、上記姿勢制御部材49に対してチャック47が指定された個所相互が一致するように組み合わされたCADデータを作成して表示部材95の中央部に大きく表示させる(図14参照)。
次に、図15に示すようにチャック47が取り付けられた樹脂成形品取出し機1のCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)に対してカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して樹脂成形品取出し機1に対するゲート切断手段55の組み合わせ位置を指定する。
この状態で組み合わせキー(図示せず)を操作して組み合わせモードに切換えた後、カーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して分割表示されたゲート切断手段55のCADデータ画像を選択した後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して該CADデータ画像中における樹脂成形品取出し機1に対するゲート切断手段55の組み合わせ位置を指定すると、上記樹脂成形品取出し機1に対してゲート切断手段55が指定された個所相互が一致するように組み合わされたCADデータを作成して表示部材95の中央部に大きく表示させる(図16参照)。
そして上記操作により作成された樹脂成形機3に架台7、樹脂製池品取出し機1、チャック47及びゲート切断手段55が組み合わされた樹脂成形システム全体のシステムCADデータが表示された状態で保存ボタン(図示せず)が操作されると、システムデータ記憶領域81にシステムCADデータを記憶させる。
なお、分割表示された樹脂成形機3、架台7、樹脂成形品取出し機1、チャック47及びゲート切断手段55のCADデータ画像中から対応する箇所への組み合わせ位置を指定する際には、拡大キー(図示せず)を操作してCADデータ画像を拡大表示するように制御してもよい。また、樹脂成形システム全体のシステムCADデータとしては、チャック47の各移動位置を指定することが可能な二次元データまたは三次元データとして生成される。
次に、表示部材95に表示されたモード切換ボタン(図示せず)を押下操作(タッチ操作)してチャック47の移動位置設定モードに切換えられると、表示部材95に樹脂成形システム全体のシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)を表示させる。
この状態にて待機位置設定モードが選択された後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して表示部材95に表示された樹脂成形システムのシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)における待機位置を指定すると、原点位置HPに対する待機位置の三次元位置データを読み取る。
そして読み取った待機位置の三次元位置データと原点位置HPの三次元位置データとを比較して原点位置HPから待機位置に至る左右方向、前後歩行及び上下方向の距離を演算し、演算結果を待機位置に対するチャック47の移動位置データとして移動位置データ記憶領域83における待機位置の記憶領域に記憶して設定する。(図18参照)
次に、上記保存操作後に下降位置の移動位置データを設定するための下降位置設定モードが選択された後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して表示部材95に表示された樹脂成形システム全体のシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)における下降位置が指定されると、上記待機位置に対する下降位置の三次元位置データを読み取る。
そして読み取った下降位置の三次元位置データと上記した待機位置の三次元位置データとを比較して待機位置から下降位置に至る左右方向、前後方向及び上下方向の距離を演算し、演算結果を下降位置に対するチャック47の移動位置データとして移動位置データ記憶領域83における下降位置の記憶領域に記憶して設定する。
チャック47の下降位置としては、一般的には、図19に示すようにチャック47における吸着面の中心が樹脂成形機1における中心軸線上の左右位置で、かつ可動金型21のパーティング面に対して各保持部材47bが対応する各キャビィティに相対する高さ位置に設定される。
次に、前進位置に関する移動位置データを設定するための前進位置設定モードが選択された後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して表示部材95に表示された樹脂成形システムのシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)における前進位置が指定されると、上記下降位置に対する前進位置の三次元位置データを読み取る。
そして読み取った前進位置の三次元位置データと上記した下降位置の三次元位置データとを比較して下降位置から前進位置に至る左右方向、前後歩行及び上下方向の距離を演算し、演算結果を前進位置に対するチャック47の移動位置データとして移動位置データ記憶領域83における前進位置の記憶領域に記憶して設定する。
チャック47の前進位置としては、一般的には、図20に示すようにチャック47における吸着面の中心が、各保持部材47bに対応するキャビィティが相対し、かつ可動金型21のパーティング面に対して突出しピンによる突出し幅分、離間した状態で近接する前後位置に設定される。
なお、可動金型21の各キャビィティ内から樹脂成形品53を完全に抜き去るチャック47の後退位置に関しては上記した下降位置、またチャック47に保持された樹脂成形品53が上方に位置するタイバー13や安全扉に干渉しない上昇位置に付いては上記した待機位置にそれぞれ一致して設定される。
次に、ゲート切断位置に関する移動位置データを設定するためのゲート切断位置設定モードが選択された後にカーソルキー等によりポインタ95aを移動操作して表示部材95に表示された樹脂成形システムのシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)におけるゲート切断位置が指定されると、上記待機位置に対するゲート切断位置の三次元位置データを読み取る。(図17参照)
そして読み取ったゲート切断位置の三次元位置データと上記した待機位置の三次元位置データとを比較して待機位置からゲート切断位置に至る左右方向、前後歩行及び上下方向の距離を演算し、演算結果をゲート切断位置に対するチャック47の移動位置データとしてゲート切断位置記憶領域85に記憶して設定する。(図21乃至図23参照)
本実施例は、樹脂成形機3、架台7、樹脂成形品取出し機1、チャック47及びゲート切断手段55の各CADデータに基づいて作成された樹脂成形システムのシステムCADデータ画像(三次元画像、二次元画像)に基づいて樹脂成形品53のゲート切断位置に関するチャック47の移動位置データを設定することができ、従来のように各移動位置データを直接数値入力する方法、チャック47をそれぞれの位置へ移動して教示入力する方法に比べてデータの設定作業を簡易化し、樹脂成形品取出し作業を効率化することができる。
上記説明は、樹脂成形品53のみを取り出す樹脂成形品取出し機1に基づいて説明したが、前後フレーム37の固定プラテン5側に第3走行体(図示せず)を第2走行体39と独立して移動するように支持し、該第3走行体に、下部にスプル用チャック(図示せず)が設けられた上下フレームを昇降するように支持し、樹脂成形品53と共に固定金型19内のスプルを取り出す構成の樹脂成形品取出し機としても実施することができる。
上記説明において樹脂成形品取出し機1を、チャック47が左右方向、前後方向及び上下方向へ移動して樹脂成形品53を取り出す三次元直交型構造として説明したが、樹脂成形機3の操作側又は反操作側に取り付けられ、チャック47を樹脂成形機3の側方から進入させて樹脂成形品53を取り出す横走行型の樹脂成形品取出し機であっても本発明を実施することができる。
上記説明において樹脂成形機3を、固定金型19に対して可動金型21を水平方向へ移動して樹脂成形する横型樹脂成形機により説明したが、固定金型に対して可動金型を上下方向へ移動して樹脂成形する縦型樹脂成形機としても実施することができる。
上記説明は、ゲート切断手段55を樹脂成形品取出し機1における走行フレーム31の開放位置側に取り付けた構成としたが、該ゲート切断手段55としては、走行フレーム31に固定せずに開放位置に独立して配置したものであってもよい。
また、上記ゲート切断手段55は、走行フレーム31に対して前後方向へ延出する取付けアーム57の先端部、従って樹脂成形機3の可動側にてゲート切断する構成としたが、走行フレーム31に対して固定金型19側に取り付けた構成としてもよい。この場合にあっては、可動金型21から取り出された樹脂成形品53を姿勢制御部材49により180度、回動して固定金型19に相対するように姿勢制御した後にゲート切断すればよい。
1 樹脂成形品取出し機
3 樹脂成形機
5 固定プラテン
7 架台
9 本体
11 可動プラテン
13 タイバー
15 可動盤
17 固定側取付け盤
19 固定金型
20 可動側取付け盤
21 可動金型
23 型締め部材
25 樹脂射出ユニット
25a 射出シリンダ
31 走行フレーム
33 第1走行体
35 第1電動モータ
37 前後フレーム
39 第2走行体
41 第2電動モータ
43 上下フレーム
45 第3電動モータ
47 チャック
47a チャック板
47b 保持部材
49 姿勢制御部材
53 樹脂成形品
55 ゲート切断手段
57 取付けアーム
59 取付けフレーム
61 ゲート切断部材
61a 作動部材としてのエアーシリンダ
61b 切断部材としてのニッパ刃
63 制御手段
65 CPU
67 プログラムデータ記憶手段
69 作業データ記憶手段
71 成形機CADデータ記憶領域
73 取出し機CADデータ記憶領域
75 架台CADデータ記憶領域
77 チャックCADデータ記憶領域
79 ゲート切断手段CADデータ記憶領域
81 システムCADデータ記憶領域
83 チャック移動位置データ記憶領域
85 ゲート切断位置記憶領域
87 駆動制御手段
89 チャック駆動制御手段
91 入出力手段
93 表示駆動制御手段
95 表示部材
95a ポインタ
97 ゲート切断駆動制御手段

Claims (10)

  1. 樹脂成形機に取り付けられ、移動位置データに基づいてチャックを移動制御して金型内の樹脂成形品を取り出した後に樹脂成形品をゲート切断するゲート切断手段を備えた樹脂成形品取出し機において、
    1.記憶手段に記憶された少なくとも樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを表示部材に表示し、表示されたそれぞれのCADデータ画像操作により選択されたCADデータ画像操作により樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各組合せ位置を指定して各CADデータを順に組合わせて樹脂成形システム全体のシステムCADデータを生成する、
    2.表示部材に生成されたシステムCADデータ画像の操作によりゲート切断位置を指定する、
    3.上記2により指定されたゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを、チャックの待機位置からゲート切断位置に至る距離をシステムCADデータに基づいて演算し、その演算結果をゲート切断位置に関するチャックの移動位置データとして記憶手段に記憶する、
    ことを特徴とする樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法。
  2. 請求項1において、
    表示手段は、タッチパネルとし、表示されたCADデータ画像及びシステムCADデータ画像のタッチ操作により組み合わせ箇所及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置を指定可能にした樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法。
  3. 請求項2において、
    表示手段には、ポインタが表示され、該ポインタの移動操作キーによりポインタを表示されたCADデータ画像及びシステムCADデータ画像の所定箇所へ移動して組み合わせ箇所及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置を指定可能にした樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法。
  4. 請求項1において、
    上記CADデータ及びシステムCADデータは、二次元座標データ及び三次元座標データのいずれかとした樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法。
  5. 請求項1において、
    ゲート切断位置に対するチャックの移動位置データは、チャックの移動原点位置又は直前の移動位置に対する三次元位置データとした樹脂成形品取出し機におけるゲート切断位置データ設定方法。
  6. 樹脂成形機に取り付けられ、チャックを移動制御して金型内の樹脂成形品を取り出した後にゲート切断手段により樹脂成形品をゲート切断する樹脂成形品取出し機において、
    少なくとも樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを記憶するCADデータ記憶領域、各記憶領域に記憶されたそれぞれのCADデータを組み合わせて作成された樹脂成形システム全体のシステムCADデータを記憶するシステムCADデータ記憶領域、チャックの移動位置データを記憶するチャック移動位置データ領域及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを記憶するゲート切断位置データ記憶領域を有した記憶手段と、
    CADデータ記憶領域及びシステムCADデータ記憶領域に記憶されたCADデータを表示する表示手段と、
    記憶手段に記憶された少なくとも樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各CADデータを表示部材に表示し、表示されたそれぞれのCADデータ画像操作により選択されたCADデータ画像操作により樹脂成形機、樹脂成形品取出し機、チャック、ゲート切断手段の各組合せ位置を指定して各CADデータを順に組合わせて樹脂成形システム全体のシステムCADデータを作成する、表示されたシステムCADデータ画像操作によりゲート切断位置を指定し、ゲート切断位置に対するチャックの移動位置データを、チャックの待機位置からゲート切断位置に至る距離をシステムCADデータに基づいて演算し、その演算結果をゲート切断位置に関するチャックの移動位置データとして記憶手段に記憶することにより設定する制御手段と、
    を備えた樹脂成形品取出し機。
  7. 請求項6において、
    表示手段は、タッチパネルとし、表示されたCADデータ画像及びシステムCADデータ画像のタッチ操作により組み合わせ箇所及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置を指定可能にした樹脂成形品取出し機。
  8. 請求項7において、
    表示手段には、ポインタが表示され、該ポインタの移動操作キーによりポインタを表示されたCADデータ画像及びシステムCADデータ画像の所定箇所へ移動して組み合わせ箇所及びゲート切断位置に対するチャックの移動位置を指定可能にした樹脂成形品取出し機。
  9. 請求項6において、
    上記CADデータ及びシステムCADデータは、二次元座標データ及び三次元座標データのいずれかとした樹脂成形品取出し機。
  10. 請求項6において、
    ゲート切断位置に対するチャックの移動位置データは、チャックの移動原点位置又は直前の移動位置に対する三次元位置データとした樹脂成形品取出し機。
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