JP6300111B2 - 印刷装置及び巻き付けラベルの作成処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、被着体の外周部に巻き付けて貼り付ける巻き付けラベルを作成する印刷装置及び巻き付けラベルの作成処理プログラムに関する。
被着体の外周部に巻き付けて貼り付ける、巻き付けラベルが知られている(例えば、特許文献1参照)。この巻き付けラベル(貼り合わせタグ)は、被着体(商品)に巻き付けられる巻き付け部(取り付け部)と、所望の印字オブジェクト(例えば定価・品名等)が印刷されて表示されるラベル部(表示部)とを備えている。この巻き付けラベルの使用時には、上記巻き付け部を被着体の外周部に巻き付けて貼り付けるとともに、ラベル部の一方側半分を他方側へと折り返し(裏面どうしを貼り合わせるようにしつつ)貼り付けて使用される。
特開2003−58062号公報
上記巻き付けラベルは、使用前に、予め印刷装置により上記印字オブジェクトを印刷しておく必要がある。印刷装置では、上記巻き付け部及びラベル部が平面的に配置された長尺状の被印字媒体(タグ連続体)が搬送され、その搬送される被印字媒体の上記ラベル部に対し、適宜の印刷手段によって上記印字オブジェクトの印刷が行われることになる。
巻き付けラベルは、貼り合わせたり、巻き付けたりして立体的に使用されるものであるが、上述のように、印字オブジェクトの形成時には、略平面状態の(すなわち、上記立体的な構成を展開した状態である)被印字媒体に対し、印刷が行われる。したがって、上記印刷手段へ与える印字データ(例えばドットパターンデータ)は、前述のような実際の立体的な使用態様を考慮したデータ態様としなければならない。すなわち、実際の使用時にラベル部の上記一方側半分及び他方側半分をそれぞれ同等の外観とするためには、(上記ラベル部における折り返しに配慮すると)ラベル部の上記一方側半分に印刷するための印字データと、他方側半分に印刷するための印字データとは、上下に(又は左右に)逆向きのデータとする必要がある。また、それら2つの印字データの端部どうしの位置を揃える必要もある。このような印字データに対する各種操作や設定を操作者が手動で行う場合、非常に煩雑な操作となって労力負担が大きく、不便であった。
本発明の目的は、巻き付けラベルの印字オブジェクトを印刷する際の操作者の操作負担を低減し、利便性を向上できる印刷装置及び巻き付けラベルの作成処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、円管状又はケーブル状の被着体に巻き付けられる巻き付け部と、第1印字オブジェクトが印刷された第1印刷面を備えた第1ラベル部と、前記第1ラベル部に連設され、第2印字オブジェクトが印刷された第2印刷面を備えた第2ラベル部と、を有し、前記巻き付け部を前記被着体の外周部に巻き付けて貼り付けるとともに前記第2ラベル部を前記第2印刷面が表面に露出するように前記第1ラベル部側へ折り返し当該第1ラベル部に貼り付けて使用される、巻き付けラベルを作成する印刷装置であって、被印字媒体を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し印刷を行う印刷手段と、第1記憶領域及び第2記憶領域を備えた記憶手段と、前記第1印字オブジェクト及び前記第2印字オブジェクトについての編集操作に応じ、前記第1印字オブジェクトに対応した第1ドットパターンデータを生成して前記第1記憶領域に展開すると共に、前記第2印字オブジェクトに対応した第2ドットパターンデータを生成して前記第2記憶領域に展開する、データ展開手段と、前記データ展開手段により展開された前記第2ドットパターンデータを前記第2記憶領域において180°回転させた態様で展開する、データ回転手段と、前記第1記憶領域のうち、前記データ展開手段により展開された前記第1ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第1余白ドット、及び、前記第2記憶領域のうち、前記データ回転手段で前記展開された前記第2ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第2余白ドット、を検出する余白検出手段と、前記余白検出手段により検出された前記複数の第1余白ドット及び前記複数の第2余白ドットの少なくとも一方に対し、設定された余白処理ルールにしたがったドット削除処理を行うことにより、前記第1記憶領域の前記第1ドットパターンデータ及び前記第2記憶領域の前記第2ドットパターンデータのうち少なくとも一方を、前記ドット削除処理で削除された余白ドットの方向にシフトした態様で展開する、余白削除手段と、前記データ展開手段、前記データ回転手段、及び前記余白削除手段がすべて反映された状態の前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域の記憶内容を前記被印字媒体に形成するように、前記印刷手段を制御する、印刷制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、データ回転手段、余白検出手段、余白削除手段が設けられる。すなわち、ユーザの編集操作に応じて、データ展開手段が、第1及び第2印字オブジェクトにそれぞれ対応した第1及び第2ドットパターンを生成し記憶手段の第1及び第2領域に展開すると、データ回転手段が、上記第2ドットパターンデータを第2記憶領域において180°回転させた態様で展開する。これにより、前述の第2ラベル部の第1ラベル部側への折り返しに対応して、第1ドットパターンにより形成される第1印字オブジェクトの向きと、第2ドットパターンにより形成される第2印字オブジェクトの向きとが、上記使用状態において同一方向に揃うことになる。
その後、余白検出手段が、上記第1及び第2ドットパターンデータの周囲にそれぞれ存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない第1及び第2余白ドットを検出する。そして、余白削除手段が、この検出された余白ドットに対し、予め(固定的又は可変に)設定された余白処理ルールに沿ってドット削除処理を行うことにより、第1記憶領域の第1ドットパターンデータや第2記憶領域の第2ドットパターンデータを、当該削除方向に(言い替えれば削除した余白ドットを詰めるように)シフトさせる。上記削除ルールの態様としては、使用時において、例えば、第1及び第2ドットパターンデータを巻き付け部と反対側の端部で互いに揃えたり、第1及び第2ドットパターンデータを巻き付け部側の端部で互いに揃えたり、第1及び第2ドットパターンデータを中央部で互いに揃えたり、することができる。これにより、第1ドットパターンにより形成される第1印字オブジェクトと、第2ドットパターンにより形成される第2印字オブジェクトとが、上記使用状態において、上記巻き付け部と反対側の端部、又は上記巻き付け側端部、若しくは上記中央部で揃った態様で形成されることになる。
以上の結果、ユーザが第1印字オブジェクト及び第2印字オブジェクトの内容を操作入力するだけで、上記のように使用時における向きや端部等の位置が自動的に揃えられた態様で巻き付けラベルが作成される。この結果、ユーザが上記向きや端部位置等を揃えるための各種操作・設定を手動で行う必要がなくなるので、操作負担を大きく低減し、利便性を向上することができる。
本発明によれば、巻き付けラベルの印字オブジェクトを印刷する際の操作者の操作負担を低減し、利便性を向上することができる。
本発明の一実施形態によるラベル作成装置の機能的構成を表す機能ブロック図である。 印字前の被印字テープの外観を表す説明図、及び、印字後の被印字テープの外観を表す説明図、である。 作成された巻き付けラベルの外観を表す平面図、及び、第2ラベル部を第1ラベル部側へ折り返した後の外観を表す平面図である。 ケーブルに取り付けられて使用される巻き付けラベルの外観を表す説明図である。 RAMの第1及び第2記憶領域に展開された第1及び第2ドットパターンを表す説明図である。 第2記憶領域で第2ドットパターンを180°回転して展開した状態を表す説明図である。 第1及び第2記憶領域における、第1及び第2ドットパターンの後端側の第1及び第2余白ドットが検出される状態を説明する説明図である。 検出された余白ドットが削除された状態を表す説明図である。 ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 ラベル作成装置の制御回路のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 図10のステップS100のデータ準備処理の詳細を表すフローチャートである。 被着体に最も近くなる位置に文字列を表記する変形例における、ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 ドットパターンをマーク位置で揃える変形例における、ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 T型ラベルを作成する変形例における、巻き付けラベルの外観を表す平面図、及び、第2ラベル部を第1ラベル部側へ折り返した後の外観を表す平面図である。 ケーブルに取り付けられて使用される巻き付けラベルの外観を表す説明図である。 ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 被着体に最も遠くなる位置に文字列を表記するT型ラベルの変形例における、ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 ケーブルに取り付けられて使用される巻き付けラベルの外観を表す説明図である。 ラベル部に複数行の文字列が表記される変形例における、ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。 複数行の文字列を1行ごとに個別処理する変形例における、ドットパターンの展開及び処理の全体の流れを表す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<巻き付けラベル作成装置の機能的構成>
まず、本実施形態のラベル作成装置の機能的構成を図1により説明する。
ラベル作成装置1(印刷装置に相当)は、制御回路2と、操作部3と、表示部4と、各種情報を記憶するRAM5(記憶手段に相当)と、搬送ローラ6(搬送手段に相当)と、印字ヘッド7(印刷手段に相当)と、カットレバー8と、カッタ9と、を有する。
ラベル作成装置1には、被印字テープ10(被印字媒体に相当)を巻回したテープロール10A(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)が装着される。被印字テープ10は、この例では複数の被印字部をテープ搬送方向(長手方向)に沿って設けた、いわゆるダイカットラベルテープである(詳細は後述)。
制御回路2は、図示しないCPU及びROMを備えている。制御回路2は、上記RAM5の一時記憶機能を利用しつつ、上記ROMに予め記憶された各種プログラム(後述の図10及び図11のフローを実行する巻き付けラベル作成処理のためのプログラムを含む)を実行するとともに、ラベル作成装置1全体の制御を行う。
搬送ローラ6は、印字ヘッド7に対向して設けられており、テープロール10Aから繰り出される被印字テープ10を印字ヘッド7との間で挟持する。搬送ローラ6は、回転することによって被印字テープ10をテープロール10Aから繰り出しながら搬送する。
印字ヘッド7は、搬送ローラ6によって搬送される被印字テープ10の各被印字部(詳細は後述)に対し、ユーザ(操作者)が操作入力した文字・図像等の所望の印字オブジェクトを印刷する。
カッタ9は、ユーザによるカットレバー8の操作によって作動し、搬送方向に沿って複数の巻き付けラベル100が形成された印字後の被印字テープ10′を切断する。
<被印字テープの外観>
図2(a)及び図2(b)に、印字前の被印字テープ10及び印字後の被印字テープ10′の外観をそれぞれ示す。
図2(a)に示すように、印字前の被印字テープ10は、剥離性を有する長尺の剥離材11と、剥離材11の一方側(図示上側)の表面に長手方向に沿って所定の小間隔で設けられた矩形のラベル台紙12と、を備えている。
ラベル台紙12は、裏面に設けられた適宜の粘着剤層により上記剥離材11に剥離可能に接着されている。またラベル台紙12は、切り取り線13に沿って切り取り可能に設けられたラベル素材14を備えている。
そして、図2(b)に示す、印字後の被印字テープ10′では、上記構成の被印字テープ10の上記ラベル素材14に対し、上記印字ヘッド7によって印字R1及び印字R2が印刷されることで、巻き付けラベル100が生成されている。巻き付けラベル100は、上記切り取り線13に沿ってラベル台紙12から切り取って剥離材11から剥がすことができる。
<巻き付けラベルの外観>
上記のようにして生成された巻き付けラベル100は、図3(a)に示すように、図示左右方向に延びる細長の矩形の巻き付け部15と、巻き付け部15の左右方向一端部(この例では右方端部)から図示左右方向に連接され、上記印字R1が印刷された第1印刷面16aを備えた第1ラベル部16と、第1ラベル部16から図示上下方向の一方側(この例では下方側)に連接され、上記印字R2が印刷された第2印刷面17aを備えた第2ラベル部17と、を有する。第1ラベル部16と第2ラベル部17とは、左右方向に横長の同形の矩形状となっている。
印字R1において、文字列「ABC」(第1印字オブジェクトに相当)が、第1印刷面16aの上下方向略中央部において、巻き付け部15と反対側の右方端部に寄せて、正立した姿勢で左右方向に印刷されている。
印字R2において、文字列「XYZ」(第2印字オブジェクトに相当)が、第2印刷面17aの上下方向略中央部において、巻き付け部15と反対側の右方端部に寄せて、180°回転した倒立した姿勢で左右方向に印刷されている。
そして、上記構成の巻き付けラベル100は、使用時には、まず、図3(b)に示すように、第2ラベル部17を、印刷面17aが第1ラベル部16の背面側で露出するように山折りの形(図3(a)に山折り部を一点鎖線で示す)で第1ラベル部16側へと折り返され(白矢印参照)、折り返された第2ラベル部17が第1ラベル部16に対し(それらの裏面の粘着剤層により)貼り付けられる。
<巻き付けラベルの使用形態>
その後、上記図3(b)のように折り返された巻き付けラベル100は、図4(a)に示すように、図示上下方向を軸心方向とする円管状又はケーブル状の被着体20(この例ではケーブル。以下適宜、単に「ケーブル20」と称する)の周囲に巻き付け部15の左右方向略中央部が位置するように巻き付けてから折り返される。次に、巻き付け部15の裏面の接着剤層により、巻き付け部15の折り返しによる重なり部分を互いに接着するとともに、巻き付け部15のケーブル20周囲の巻き付けた部分をケーブル20の周囲に接着する。
以上により、ケーブル20に巻き付けラベル100が取り付けられ、重なり合った第1ラベル部16と第2ラベル部17とが巻き付け部15から、図示左右方向に突出する(いわゆるP型ラベル)。図4(a)はケーブル20に取り付けられた巻き付けラベル100を正面側(第1ラベル部16側)から見た外観を示している。図示のように、第1ラベル部16において、第1印刷面16aに文字列「ABC」が、巻き付け部15と反対側の端部(文字列「ABC」の向きの後端部)に寄せた位置態様で正立姿勢で表記されている。
図4(b)は、ケーブル20に取り付けられた巻き付けラベル100を背面側(第2ラベル部17側)から見た外観を示している。図示のように、第2ラベル部17において、第2印刷面17aに文字列「XYZ」が、巻き付け部15と反対側の端部(文字列「XYZ」の向きの前端部)に寄せた位置態様で正立姿勢で表記されている。
<巻き付けラベル印刷時の固有の課題>
上記のように、巻き付けラベル100は、ケーブル20に巻き付けて立体的に使用されるものである。しかしながら、印字R1,R2を印刷する際には、上述したように、略平面状態の(すなわち、上記立体的な構成を展開した状態である)被印字テープ10に対し、印刷が行われる。したがって、上記制御回路2(詳細にはCPU)から印字ヘッド70へ出力する印字データ(後述のドットパターンデータ)は、前述のような実際の立体的な使用を考慮したデータ態様としなければならない。本実施形態の要部は、ユーザによる簡単な入力に基づき、上記立体的な使用を考慮したデータ態様を実現する手法にある。以下、その詳細を、前述の印字R1,R2を備えた巻き付けラベル100を作成する場合を例に取り、順を追って説明する。
<バッファにおけるドットパターンの処理手法>
本実施形態のラベル作成装置1において、上記RAM5には、図5に示すように、ユーザが操作部3を介して操作入力した文字・図像等の印字オブジェクトに対応するドットパターンを記憶するバッファ30が備えられている。本実施形態の特徴の1つとして、このバッファ30が、第1記憶領域31と第2記憶領域32との2つを備えている。
<2つの記憶領域への展開>
上記印字R1,R2を備えた巻き付けラベル100を作成するために、例えば、ユーザが、操作部3を介した編集操作により文字列「ABC」と文字列「XYZ」を(例えば表示部4において2行に表示されるように改行しつつ)入力する。すると、上記CPUの制御により、図5に示すように、文字列「ABC」に対応して生成されたドットパターンデータ(以下適宜、単に「第1ドットパターンP1」と称する)が上記第1記憶領域31に展開されるとともに、文字列「XYZ」に対応して生成されたドットパターンデータ(以下適宜、単に「第2ドットパターンP2」と称する)が上記第2記憶領域32に展開される。なお、図5〜図8の各図中においては、図示の明確化のために第1記憶領域31と第2記憶領域32との間に(データ展開の行われない)空白部を示しているが、実際のバッファ30にはこのような空白部が存在しなくてもよい。また1つのバッファ30中に上記2つの記憶領域31,32がある場合を例にとって説明するが、これに限られず、互いに異なる2つのバッファにそれぞれ記憶領域31及び記憶領域32が個別に設けられていても良い。
図5において、この例では、第1ドットパターンP1は、正立姿勢「ABC」の文字列を、第1記憶領域31の前端部31aに寄せつつ第1記憶領域31の上下方向中央部において形成するように、展開されている。同様に、第2ドットパターンP2は、正立姿勢「XYZ」の文字列を、第2記憶領域32の前端部32aに寄せつつ第2記憶領域32の上下方向中央部において形成するように、展開されている。
<ドットパターンデータの回転処理>
以上のようにして、第1及び第2記憶領域31,32に第1及び第2ドットパターンP1,P2が展開されると、次に、CPUの制御により、図6に示すように、上記第2ドットパターンP2を、第2記憶領域32内において180°回転する(実際には180°回転した態様で展開しなおす。以下同様)。このようにして180°回転された第2ドットパターンP2は、倒立姿勢の「XYZ」の文字列を、第2記憶領域32の後端部32bに寄せつつ第2記憶領域32の上下方向中央部において形成するように、展開されている。これにより、前述した第2ラベル部17の第1ラベル部16側への折り返しに対応して、第1ドットパターンP1により形成される文字列「ABC」の向きと、第2ドットパターンP2により形成される文字列「XYZ」の向きとが、上記使用状態において同一方向に揃うことになる。
<余白検出処理>
上記の回転処理が終了したら、次に、CPUの制御により、上記第1及び第2記憶領域31,32の第1及び第2ドットパターンP1,P2の周囲の余白ドットが検出される。この例では、前述したように巻き付け部15と反対側の端部に文字列「ABC」「XYZ」を寄せて印字形成する観点から、以下のような余白検出処理が行われる。すなわち、図7に示すように、第1記憶領域31の第1ドットパターンP1の周囲(この例では文字列「ABC」の、第1記憶領域31の後端部31b側の部位)の余白ドット33(第1余白ドットに相当。以下適宜、単に「第1余白ドット33」という)が検出される。同様に、第2記憶領域32の第2ドットパターンP2の周囲(この例では倒立状態の文字列「XYZ」の、第2記憶領域32の後端部32b側の部位)の余白ドット34(第2余白ドットに相当。以下適宜、単に「第2余白ドット34」という)が検出される。
<余白削除処理>
上記の余白検出処理が終了したら、最後に、CPUの制御により、上記検出した第1余白ドット33及び第2余白ドット34の削除が行われる。これにより、図8に示すように、第1記憶領域31においては、第1ドットパターンP1は、右側の上記余白削除方向にシフトし、正立姿勢の「ABC」の文字列の後端が上記後端部31bに位置するような態様で、展開される。同様に、第2記憶領域32においては、第2ドットパターンP2は、右側の上記余白削除方向にシフトし、倒立姿勢の「XYZ」の文字列の後端が上記後端部32bに位置するような態様で、展開される。すなわち、第1ドットパターンP1の上記正立姿勢の「ABC」の文字列と、第2ドットパターンP2の上記倒立姿勢の「XYZ」の文字列とが、いわゆる後端揃えの状態になる。これにより、第1ドットパターンP1により形成される文字列「ABC」の印字R1と、第2ドットパターンP2により形成される文字列「XYZ」の印字R2とが、上記使用状態で巻き付け部15と反対側の右方端部で揃うような態様で、印字形成されることになる(図3(a)参照)。
なお、上記の例では、適用される余白削除ルールを加味して、第1及び第2ドットパターンP1,P2の周囲の余白ドットのうち、文字列「ABC」の後端部31b側の第1余白ドット33及び文字列「XYZ」の後端部32b側の第2余白ドット34のみを検出したが、これに限られない。すなわち、第1及び第2ドットパターンP1,P2の周囲の余白ドットをすべて検出した後、上記余白削除ルールを適用して、それら検出したすべての余白ドットのうちから文字列「ABC」の後端部31b側の第1余白ドット33及び文字列「XYZ」の後端部32b側の第2余白ドット34のみを削除するようにしてもよい(以下の各変形例においても同様)。
なお、上記の例では、余白削除のルールとして、文字列「ABC」の後端部31b側の部位の余白ドット33と、文字列「XYZ」の後端部32b側の部位の余白ドット34と、を削除する場合(すなわち後端側削除ルール)を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、第1及び第2ドットパターンP1,P2を(使用時における)巻き付け部側の端部で互いに揃えたり(すなわち前端側の余白を削除して前端揃えとする前端側削除ルール。後述の変形例参照)することもできる。
さらには、第1及び第2ドットパターンP1,P2を(使用時における)互いの上記左右方向中央部が、第1及び第2記憶領域31,32の図示左右方向中央部で揃うように(すなわちセンタリングするための余白削除ルール)することもできる。この場合、形成された巻き付けラベル100では、使用時において第1及び第2ラベル部16,17のちょうど中央の位置に文字列「ABC」及び文字列「XYZ」が表記される。これにより、第1及び第2ラベル部16,17中において中央からどちらかに偏って表記される場合に比べ、見た目の美観性を高めることができる。
以上の本実施形態の処理を図9(a)〜(c)に概念的に示す。ユーザが文字列「ABC」「XYZ」を入力すると、対応する上記第1印刷面16a用の第1ドットパターンP1及び第2印刷面17a用の第2ドットパターンP2が、バッファ30の第1及び第2記憶領域31,32に展開される(図9(a)参照)。その後、第2ドットパターンP2が第2記憶領域32で180°回転する(図9(b)参照)。そして、第1及び第2ドットパターンP1,P2の後端側の第1及び第2余白ドット33,34が検出されて削除されることで、バッファ30上で「ABC」の第1ドットパターンP1と「XYZ」の第2ドットパターンP2とが後端揃えとなる(図9(c)参照)。
<制御フロー>
上記手法を実現するために、ラベル作成装置1の制御回路2(詳細にはCPU。以下同様)が実行する制御手順を、図10により説明する。図10において、このフローは、例えば、ラベル作成装置1の電源がオンされることを契機に開始される。
まず、ステップS100において、制御回路2は、上記印字素材4に印刷する印字オブジェクトの印字データを用意するデータ準備処理を行う。
図11に、上記ステップS100の詳細手順を示す。図11において、まず、ステップS101において、制御回路2は、操作部3を介したユーザの、第1印字オブジェクト(前述の例では文字列「ABC」及び第2印字オブジェクト(前述の例では文字列「XYZ」)の編集操作を受け付ける。ステップS101が終了すると、ステップS102に移る。
ステップS102では、制御回路2は、上記ステップS101で受け付けた第1及び第2印字オブジェクトに対応する第1及び第2ドットパターンP1,P2(前述の例では「ABC」「XYZ」のドットパターン)を生成し、生成した第1及び第2ドットパターンP1,P2を上記第1及び第2記憶領域31,32にそれぞれ展開する。なお、このステップS102が、各請求項記載のデータ展開手段として機能する。ステップS102が終了すると、ステップS103に移る。
ステップS103では、制御回路2は、上記ステップS102で上記第2記憶領域32に展開された第2ドットパターンP2を、第2記憶領域32内において180°回転する。なお、このステップS140が、各請求項記載のデータ回転手段として機能する。ステップS103が終了すると、ステップS104に移る。
ステップS104では、制御回路2は、上記ステップS102で第1記憶領域31に展開された第1ドットパターンP1の後端側の上記第1余白ドット33と、上記ステップS103で上記第2記憶領域32において回転した後の第2ドットパターンP2の後端側の上記第2余白ドット34と、を検出する。なお、このステップS150が、各請求項記載の余白検出手段として機能する。ステップS104が終了すると、ステップS105に移る。
ステップS105では、制御回路2は、上記ステップS104で検出された第1余白ドット33及び第2余白ドット34を削除することで、第1及び第2ドットパターンP1,P2を後揃えにシフトし後揃えとした印字データを完成させる。なお、このステップS160が、各請求項記載の余白削除手段として機能する。その後、このルーチンを終了し、上記図10の上記ステップS110へ移行する。
ステップS110では、制御回路2は、搬送ローラ6に制御信号を出力し、テープロール10Aからの被印字テープ10の繰り出し、すなわち被印字テープ10の搬送を開始させる。
その後、ステップS120で、制御回路2は、被印字テープ10が所定量だけ搬送されたかどうかを判定する。なお、この所定量とは、例えば、被印字テープ10の図示しない印字領域の先端が、印字ヘッド7とほぼ対向する位置に到達するだけの搬送距離である。所定量搬送されるまでステップS120の判定が満たされず(S120:NO)、ループ待機する。被印字テープ10が所定量搬送されたらステップS120の判定が満たされて(S120:YES)、ステップS130に移る。
ステップS130では、制御回路2は、印字ヘッド7に制御信号を出力し、搬送ローラ6により搬送される被印字テープ10の印字領域に対し、上記ステップS105で準備された印字データ(すなわち、後揃えの第1ドットパターンP1と第2ドットパターンP2)の印字を開始させる。
その後、ステップS140で、制御回路2は、上記ステップS130で開始した印字ヘッド7による被印字テープ10の印字領域への印字データの印字がすべて完了しているかどうかを判定する。印字がすべて完了するまでステップS140の判定が満たされず(S140:NO)、ループ待機し、印字がすべて完了したらステップS140の判定が満たされて(S140:YES)、ステップS150に移る。
ステップS150では、制御回路2は、被印字テープ10がさらに所定量(例えばユーザが所望枚数の巻き付けラベル100の印字形成が終了するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判定する。所定量搬送されるまでステップS150の判定が満たされず(S150:NO)、ループ待機し、所定量搬送されたらステップS150の判定が満たされて(S150:YES)、ステップS160に移る。
ステップS160では、制御回路2は、搬送ローラ6に制御信号を出力し、ステップS110で開始させたテープロール10Aからの被印字テープ10の繰り出し、すなわち被印字テープ10の搬送を停止させる。なお、上記ステップS110〜ステップS160が、各請求項記載の印刷制御手段として機能する。
そして、ステップS170で、制御回路2は、表示部4に表示信号を出力し、カットレバー8を操作することにより印字ヘッド7による印字が行われた印字後の被印字テープ10′を切断可能な状態である旨の表示を行わせる。その後、このフローに示す処理を終了する。上記表示に応じてユーザがカットレバー8を操作すると、カッタ9が作動して印字後の被印字テープ10′が切断される。この切断によって、適宜の長さの被印字テープ10′が切り離され、その切り離された部分において上記剥離材11から所望枚数の巻き付けラベル100を引き剥がすことができる(但しカッタ9切断が行われない状態であっても、上記巻き付けラベル100の引き剥がしは可能である)。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の印刷装置1においては、ユーザの編集操作に応じて、文字列「ABC」及び文字列「XYZ」にそれぞれ対応した第1及び第2ドットパターンP1,P2が生成され、RAM5の第1及び第2記憶領域31,32に展開される。そして、上記第2ドットパターンP2を、第2記憶領域32において180°回転させた態様で展開する。
その後、上記第1及び第2ドットパターンP1,P2の周囲にそれぞれ存在する第1及び第2余白ドット33,34が検出され、所定の削除ルール(前述の例では後端揃え)にしたがって削除されることで、第1ドットパターンP1及び第2ドットパターンP2を、当該削除方向に(言い替えれば削除した余白ドット33,34を詰めるように)シフトさせる。これにより、第1ドットパターンP1により形成される文字列「ABC」と、第2ドットパターンP2により形成される文字列「XYZ」とが、上記使用状態において、上記巻き付け部15と反対側の端部に揃った態様で形成されることになる。
以上の結果、本実施形態では、ユーザが最初に操作部3を介して文字列「ABC」及び文字列「XYZ」の内容を操作入力するだけで、上記のように使用時における向きや端部等の位置が自動的に揃えられた態様で巻き付けラベル100が作成される。この結果、ユーザが上記向きや端部位置等を揃えるための各種操作・設定を手動で行う必要がなくなるので、操作負担を大きく低減し、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、上記第1ドットパターンP1及び上記第2ドットパターンP2の上記巻き付け部15と反対側となる端部(後端部)が、各記憶領域31,32の当該反対側の端部(後端部)で揃うように、上記第1ドットパターンP1及び上記第2ドットパターンP2のシフトが行われる。これにより、次の効果を奏する。
すなわち、例えば多数のケーブル20が密集して配置されそれぞれに巻き付けラベル100が貼り付けられている場合、多数のケーブル20それぞれに設けられた多数の巻き付けラベル100も互いに密集して配置されることとなる。このような場合、第1及び第2ラベル部16,17に印刷される文字列「ABC」及び文字列「XYZ」は、ケーブル20からなるべく遠い位置に表記されているほうが、ユーザが容易に視認できる可能性が高い。本実施形態においては、上記に対応し、第1及び第2ドットパターンP1,P2を、第1及び第2記憶領域31,32において使用時における巻き付け部15と反対側となる端部(すなわち後端揃え)で揃えるようにする。これにより、形成された巻き付けラベル100では、使用時において上記のようにケーブル20から最も遠くなる位置に文字列「ABC」「XYZ」が表記される。これにより、ユーザによる上記視認性を高め、利便性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
(1)ケーブルに最も近くなる位置に文字列を表記する場合
上記実施形態では、被着体のケーブル20から最も遠くなる位置に文字列「ABC」「XYZ」が表記されるように巻き付けラベル100を作成したが、これに限られない。すなわち、ケーブル20に最も近くなる位置に文字列「ABC」「XYZ」が表記されるようにしてもよい。そのような変形例を、上記図9(a)〜(c)にそれぞれ対応する図12(a)〜(c)により説明する。
すなわち、本変形例においては、上記同様ユーザが編集操作により文字列「ABC」「XYZ」を入力すると、対応する、上記第1印刷面16a用の上記第1ドットパターンP1と、上記第2印刷面17a用の上記第2ドットパターンP2が生成され、上記第1記憶領域31及び第2記憶領域32にそれぞれ展開される(図12(a))。
その後、「XYZ」の第2ドットパターンP2が第2記憶領域32で180°回転する(図12(b))。そして、第1記憶領域31の「ABC」の第1ドットパターンP1の前端(図示左端)側の第1余白ドット33が検出されるとともに、第2記憶領域32の「XYZ」の第2ドットパターンP2の前端(図示左端)側の第2余白ドット34が検出される。
そして、「ABC」の第1ドットパターンP1、「XYZ」の第2ドットパターンP2それぞれの前端側の上記余白ドット33,34が削除されることで、バッファ30上で「ABC」の第1ドットパターンP1と「XYZ」の第2ドットパターンP2とが前端揃えとなる(図12(c))。
以上のような本変形例においては、以下の効果を奏する。すなわち、例えば巻き付け部15の長さが比較的長くケーブル20と第1及び第2ラベル部16,17との間に距離がある場合、第1及び第2ラベル部16,17にそれぞれ印刷される上記文字列「ABC」「XYZ」は、ケーブル20からなるべく近い位置に表記されているほうが、ユーザにとってケーブル20と上記文字列「ABC」及び文字列「XYZ」との結びつきが容易に認識できて便利である。そこで本変形例においては、上記に対応し、第1及び第2ドットパターンP1,P2を、第1及び第2記憶領域31,32において(使用時における)巻き付け部15側の端部で揃えるようにする。これにより、形成された巻き付けラベル100では、使用時において上記のようにケーブル20から最も近くなる位置に文字列「ABC」「XYZ」が表記される。これにより、ユーザによる上記認識性を高め、利便性を向上することができる。
(2)文字列をマーク位置で揃える場合
本変形例では、ユーザが編集操作により適宜に入力した位置揃え用のマークの位置で、上記第1及び第2ドットパターンP1,P2が揃えられる。本変形例を、上記図9(a)〜(c)にそれぞれ対応する図13(a)〜(c)により説明する。
本変形例では、上記同様ユーザが編集操作により文字列「ABC」「XYZ」を入力するとともに、位置揃え用のマーク(この例では「■」印)をも入力する。この例では文字列「ABC」の後部(図示右側)に「■」が付加されるように入力され、文字列「XYZ」の前部(図示左側)に「■」が付加されるように入力されている。すると、対応する、上記第1印刷面16a用の上記第1ドットパターンP1(「ABCDEF■」)と、上記第2印刷面17a用の上記第2ドットパターンP2(「■XYZ」)とが生成され、上記第1記憶領域31及び第2記憶領域32にそれぞれ展開される(図13(a))。
その後、「■XYZ」の第2ドットパターンP2が第2記憶領域32で180°回転する(図13(b))。そして、第2記憶領域32の第2ドットパターンP2の■マークが第1記憶領域31の第1ドットパターンP1の■マークに揃うのに要する所要ドット分だけ、第2ドットパターンP2の前端側の第2余白ドット34が検出される。
そして、「XYZ」の第2ドットパターンP2の前端側(図示左側)の上記所要ドット分の余白ドット34が削除されることで、バッファ30上で「ABC」の第1ドットパターンP1と「XYZ」の第2ドットパターンP2とが■マークの位置で揃えられる。なお、第1及び第2ドットパターンP1,P2による印字データを用いて印字ヘッド7により印刷する際には、上記■マークは削除して印刷が行われる。
本変形例によれば、ユーザが文字列「ABC」及び文字列「XYZ」を入力する際、位置揃え用のマーク(この例では■マーク)を所望の位置に付加して入力することにより、各文字列の所望の位置(この例では文字列「ABC」及び文字列「XYZ」の後端部)を互いに揃えつつ、表記することができる。
(3)T型ラベルを作成する場合
以上においては、例えば図3図4を用いて前述したように、巻き付けラベル100が、使用時において軸心を上下方向とする被着体(ケーブル20)に取り付けた際、第1ラベル部16及び第2ラベル部17が左右方向に突出し、かつ文字列方向も左右方向となる、P型ラベルである場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、軸心方向を左右方向とする被着体に取り付けた際、第1ラベル部及び第2ラベル部が上下方向に突出し、文字列方向が左右方向となる、いわゆるT型ラベルの作成において本発明を適用しても良い。そのような変形例を図14〜図16により説明する。
<巻き付けラベルの外観>
本変形例の巻き付けラベル200は、図14(a)に示すように、図示上下方向に延びる細長の矩形の巻き付け部25と、巻き付け部25の上下方向一端部(この例では上端部)から図示上下方向に連接され、上記印字R1が印刷された第1印刷面26aを備えた第1ラベル部26と、第1ラベル部26から図示上下方向の一方側(この例では上方側)に連接され、上記印字R2が印刷された第2印刷面27aを備えた第2ラベル部27と、を有する。第1ラベル部26と第2ラベル部27とは、左右方向に横長の同形の矩形状となっている。
印字R1において、文字列「ABCDE」(第1印字オブジェクトに相当)が、第1印刷面26aの左右方向略中央部において、巻き付け部25の側の下方端部に寄せて、正立した姿勢で左右方向に印刷されている。
印字R2において、文字列「XYZ」(第2印字オブジェクトに相当)が、第2印刷面17aの左右方向略中央部において、巻き付け部25と反対側の上方端部に寄せて、180°回転した倒立した姿勢で左右方向に印刷されている。
そして、上記構成の巻き付けラベル200は、使用時には、まず、図14(b)に示すように、第2ラベル部27を、印刷面27aが第1ラベル部26の背面側で露出するように山折りの形(図14(a)に山折り部を一点鎖線で示す)第1ラベル部26側へと折り返され、折り返された第2ラベル部27が第1ラベル部26に対し(それらの裏面の粘着剤層により)貼り付けられる。
<巻き付けラベルの使用形態>
その後、上記図14(b)のように折り返された巻き付けラベル200は、図15(a)に示すように、図示左右方向を軸心方向とする円環状又はケーブル状の被着体(この例ではケーブル。以下適宜、単に「ケーブル40」と称する)の周囲に巻き付け部25の上下方向略中央部が位置するように巻き付けてから折り返される。次に、巻き付け部25の裏面の接着剤層により、巻き付け部25の折り返しによる重なり部分を互いに接着するとともに、巻き付け部25のケーブル40周囲の巻き付けた部分をケーブル40の周囲に接着する。
以上により、ケーブル40に巻き付けラベル200が取り付けられ、重なり合った第1ラベル部26と第2ラベル部27とが巻き付け部25から、図示上下方向に突出する(いわゆるT型ラベル)。図15(a)はケーブル40に取り付けられた巻き付けラベル200を正面側(第1ラベル部26側)から見た外観を示している。図示のように、第1ラベル部26において、第1印刷面26aに文字列「ABCDE」が、巻き付け部25の側の端部に寄せた位置態様で正立姿勢で表記されている。
図15(b)は、ケーブル40に取り付けられた巻き付けラベル200を背面側(第2ラベル部27側)から見た外観を示している。図示のように、第2ラベル部27において、第2印刷面27aに文字列「XYZ」が、巻き付け部25の側の端部に寄せた位置態様で正立姿勢で表記されている。
<ドットパターンデータの処理の流れ>
本変形例におけるドットパターンデータの処理の全体の流れを、上記図9(a)〜(c)にそれぞれ対応する図16(a)〜(c)により説明する。
すなわち、本変形例においては、上記同様ユーザが編集操作により文字列「ABCDE」「XYZ」を入力すると、対応する、上記第1印刷面26a用の第1ドットパターンP1(文字列「ABCDE」のドットパターン)と、上記第2印刷面27a用の第2ドットパターンP2(文字列「XYZ」のドットパターン)が生成され、上記第1記憶領域31及び第2記憶領域32にそれぞれ展開される(図15(a))。
その後、「XYZ」の第2ドットパターンP2が第2記憶領域32で180°回転する(図15(b))。そして、前述と同様、第1記憶領域31の「ABCDE」の第1ドットパターンP1の図示下端側の第1余白ドット33が検出されるとともに、第2記憶領域32の「XYZ」の第2ドットパターンP2の図示上端側の第2余白ドット34が検出される。
そして、「ABCDE」の第1ドットパターンP1、「XYZ」の第2ドットパターンP2それぞれの上記余白ドット33,34が削除されることで、バッファ30上で「ABCDE」の第1ドットパターンP1と「XYZ」の第2ドットパターンP2とがケーブル40側揃えとなる(図16(c))。
以上のようにしてT型ラベルである巻き付けラベル200を作成する本変形例においても、前述の実施形態と同様の効果を得る。すなわち、ユーザが最初に操作部3を介して文字列「ABCDE」及び文字列「XYZ」の内容を操作入力するだけで、上記のように使用時における向きや端部等の位置が自動的に揃えられた態様で巻き付けラベル200が作成される。この結果、ユーザが上記向きや端部位置等を揃えるための各種操作・設定を手動で行う必要がなくなるので、操作負担を大きく低減し、利便性を向上することができる。
また、本変形例では、上述したように、上記第1ドットパターンP1及び上記第2ドットパターンP2の上記巻き付け部25の側となる端部(下端部)が、各記憶領域31,32の当該側の端部(下端部)で揃うように、上記第1ドットパターンP1及び上記第2ドットパターンP2のシフトが行われる。これにより、形成された巻き付けラベル200では、使用時において上記のようにケーブル40から最も近くなる位置に文字列「ABCDE」及び文字列「XYZ」が表記される。これにより、前述と同様、例えば巻き付け部25の長さが比較的長くケーブル40と第1及び第2ラベル部26,27との間に距離がある場合であっても、ユーザによるケーブル40と文字列「ABC」及び文字列「XYZ」との結びつきの認識性を高め、利便性を向上することができる。
(4)ケーブルに最も遠くなる位置に文字列を表記する場合
上記(3)の変形例では、被着体のケーブル40から最も近くなる位置に文字列「ABCDE」「XYZ」が表記されるように巻き付けラベル200を作成したが、これに限られない。すなわち、ケーブル40に最も遠くなる位置に文字列「ABCDE」「XYZ」が表記されるようにしてもよい。そのような変形例を、上記図16(a)〜(c)にそれぞれ対応する図17(a)〜(c)により説明する。
すなわち、本変形例においては、上記同様ユーザが編集操作により文字列「ABCDE」「XYZ」を入力すると、対応する、上記第1印刷面26a用の上記第1ドットパターンP1と、上記第2印刷面27a用の上記第2ドットパターンP2が生成され、上記第1記憶領域31及び第2記憶領域32にそれぞれ展開される(図17(a))。
その後、「XYZ」の第2ドットパターンP2が第2記憶領域32で180°回転する(図17(b))。そして、第1記憶領域31の「ABCDE」の第1ドットパターンP1の図示上端側の第1余白ドット33が検出されるとともに、第2記憶領域32の「XYZ」の第2ドットパターンP2の図示下端側の第2余白ドット34が検出される。
そして、「ABCDE」の第1ドットパターンP1、「XYZ」の第2ドットパターンP2それぞれの上記余白ドット33,34が削除されることで、バッファ30上で「ABCDE」の第1ドットパターンP1と「XYZ」の第2ドットパターンP2とがケーブル40と反対側に揃えられる(図17(c))。
上記の手法により生成された巻き付けラベル200は、前述と同様、図15(a)に対応する図18(a)に示すように、図示左右方向に延びるケーブル40の周囲に巻き付け部25の上下方向略中央部が位置するように巻き付けてから折り返される。次に、巻き付け部25の裏面の接着剤層により、巻き付け部25の折り返しによる重なり部分を互いに接着するとともに、巻き付け部25のケーブル40周囲の巻き付けた部分をケーブル40の周囲に接着する。
以上により、ケーブル40に巻き付けラベル200が取り付けられる。ケーブル40に取り付けられた巻き付けラベル200を正面側(第1ラベル部26側)から見ると、図18(a)に示すように、第1ラベル部26において、第1印刷面26aに文字列「ABCDE」が、巻き付け部25の側の端部に寄せた位置態様で正立姿勢に表記されている。ケーブル40に取り付けられた巻き付けラベル200を背面側(第2ラベル部27側)から見ると、図18(b)に示すように、第2ラベル部27において、第2印刷面27aに文字列「XYZ」が、巻き付け部25の側の端部に寄せた位置態様で正立姿勢で表記されている。
本変形例の巻き付けラベル200では、使用時において上記のようにケーブル40から最も遠くなる位置に文字列「ABCDE」及び文字列「XYZ」が表記される。これにより、前述のように例えば多数のケーブル40が密集して配置されそれぞれに巻き付けラベル200が貼り付けられている場合に、ユーザによる文字列「ABCDE」及び文字列「XYZ」の視認性を高め、利便性を向上することができる。
なお、上記のようにT型ラベルとしての巻き付けラベル200を生成する場合も、前述と同様、第1及び第2ドットパターンP1,P2を(使用時における)互いの上下方向中央部が、第1及び第2記憶領域31,32の図示上下方向中央部で揃うように(すなわちセンタリングするための余白削除ルール)することもできる。この場合、形成された巻き付けラベル200では、使用時において第1及び第2ラベル部26,27のちょうど中央の位置に文字列「ABCDE」及び文字列「XYZ」が表記される。これにより、第1及び第2ラベル部26,27中において中央からどちらかに偏って表記される場合に比べ、見た目の美観性を高めることができる。
(5)ラベル部に複数行の文字列が表記される場合
上記実施形態及び(1)(2)の変形例においては、各ラベル部16,17において、1行のテキスト文字の文字列が表記されていたが、これに限られず、各ラベル部16,17のうち少なくとも一方に、複数行のテキスト文字の文字列が表記されていてもよい。本変形例におけるドットパターンデータの処理の全体の流れを、上記図9(a)〜(c)にそれぞれ対応する図19(a)〜(c)により説明する。
すなわち、本変形例においては、上記同様ユーザが編集操作により文字列「ABCDEFG」「HIJ」及び文字列「XYZ」「LMNUVW」を入力すると、対応する、上記第1印刷面16a用の第1ドットパターンP11(1行目「ABCDEFG」ドットパターン)及びP12(2行目「HIJ」ドットパターン)が生成されて上記第1記憶領域31に展開される。また、第2印刷面17a用の第2ドットパターンP21(1行目「XYZ」ドットパターン)及びP22(2行目「LMNUVW」ドットパターン)が生成されて上記第2記憶領域32に展開される(図19(a))。
その後、「LMNUVW」「XYZ」の第2ドットパターンP21,P22が一体となったままの状態で第2記憶領域32で180°回転する(図19(b))。そして、第1記憶領域31の「ABCDEFG」「HIJ」の第1ドットパターンP11,P12の前端(図示左端)側の第1余白ドット33が検出されるとともに、第2記憶領域32の「XYZ」「LMNUVW」の第2ドットパターンP21,P22の前端(図示左端)側の第2余白ドット34が検出される。
そして、「ABCDEFG」「HIJ」の第1ドットパターンP11,P12の前端側の上記第1余白ドット33と、「XYZ」「LMNUVW」の第2ドットパターンP21,P22の上記第2余白ドット34とが削除されることで、バッファ30上で「ABCDEFG」「HIJ」の第1ドットパターンP11,P21のグループと、「XYZ」「LMNUVW」の第2ドットパターンP21,P22のグループとが、ケーブル20側の前揃えとなる(図19(c))。
本変形例においては、各ラベル部16,17に複数行のテキスト文字が含まれている場合であっても、複数行のグループごとに前述と同様の端部揃え処理を行うことができ、同様に利便性を向上することができる。
(6)複数行の文字列を1行ごとに個別処理する場合
上記(5)の変形例では、複数行の文字列はそれらをまとめて一体的に回転・シフト等の処理がなされていたが、これに限られず、複数行の各行ごとに処理を行っても良い。本変形例におけるドットパターンデータの処理の全体の流れを、上記図19(a)〜(c)にそれぞれ対応する図20(a)〜(c)により説明する。
本変形例における図20(a)に示す処理は、上記図19(a)と同等である。すなわち、第1ドットパターンP11,P12と、第2ドットパターンP21,P22が第1記憶領域31及び第2記憶領域32にそれぞれ展開される。その後、前述と同様、第2ドットパターンP21,P22が一体的に第2記憶領域32で180°回転する(図20(b))。このとき、本変形例においては、第1記憶領域31において、「ABCDEFG」の第1ドットパターンP11の前端側の第1余白ドット33aと、「HIJ」の第1ドットパターンP12の前端側の第1余白ドット33bとが、個別に検出される。同様に、第2記憶領域32において、「XYZ」の第2ドットパターンP21の前端側の第1余白ドット34aと、「LMUVW」の第2ドットパターンP21の前端側の第1余白ドット34aとが、個別に検出される。
そして、「ABCDEFG」の第1ドットパターンP11の前端側の第1余白ドット33aと、「HIJ」の第1ドットパターンP12の前端側の第1余白ドット33bと、「XYZ」の第2ドットパターンP21の前端側の第1余白ドット34aと、「LMNUVW」の第2ドットパターンP21の前端側の第1余白ドット34aと、が削除される。この結果、バッファ30上で、「ABCDEFG」の第1ドットパターンP11、「HIJ」の第1ドットパターンP12、「XYZ」の第2ドットパターンP21、「LMNUVW」の第2ドットパターンP22が、すべてケーブル20側の前揃えとなる(図20(c))。
本変形例においては、各ラベル部16,17に複数行の文字列が表記される場合であっても、各行ごとに個別に上述のような端部揃え処理を行うことできるので、さらに確実に利便性を向上することができる。なお、上記(5)(6)の変形例はP型ラベルに対し上記のデータ処理手法を適用した場合を例にとって説明したが、前述のT型ラベルに対し適用してもよい。この場合も、上記と同様の効果を得る。
(7)その他
以上においては、ユーザが操作部3を介し各文字列の内容を操作入力すると、前述の処理がなされた巻き付けラベル100,200が作成されたが、これに限られない。すなわち、作成開始される前に、上述のようなドットパターンデータの処理(すなわちデータ回転や余白ドット削除)がすべて反映された状態の巻き付けラベル100,200の外観イメージを、表示部4(表示手段に相当)においてプレビューしても良い。これにより、実際に巻き付けラベル100,200の印刷を行う前に、ユーザは、上記のようにして使用時における向きや端部等の位置が自動的に揃えられた態様になっていることを視覚的に確認することができる。
また、以上においては、装置単独で動作可能ないわゆるスタンドアローンタイプの印刷装置1に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、上記同様の構成の印刷装置に対し情報送受信可能に接続される操作端末において、本発明による上記処理を実行しても良い。この場合、当該操作端末には、CPU(演算手段に相当)と、適宜の操作部(操作手段に相当)と、適宜のメモリ(記憶手段に相当)とが備えられ、当該メモリに、上記同様の第1記憶領域31及び第2記憶領域32を備えたバッファ30が備えられる。そして、CPUが、図11のフローの各手順と同等の処理を行う。
すなわち、ステップS101と同等の手順(編集受付手順に相当)において、CPUは、上記操作部を介したユーザの上記第1及び第2印字オブジェクトの編集操作を受け付け、ステップS102と同等の手順(データ展開手順に相当)において、CPUは、上記で受け付けた第1及び第2印字オブジェクトに対応する第1及び第2ドットパターンP1,P2を生成し、上記第1及び第2記憶領域31,32にそれぞれ展開する。その後、ステップS103と同等の手順(データ回転手順に相当)において、CPUは、上記第2記憶領域32に展開された第2ドットパターンP2を180°回転した後、上記ステップS104と同等の手順(余白検出手順に相当)において、上記第1記憶領域31に展開された第1ドットパターンP1の後端側の第1余白ドット33と、上記第2記憶領域32において回転した後の第2ドットパターンP2の後端側の上記第2余白ドット34と、を検出する。そして、ステップS105と同等の手順(余白削除手順に相当)において、CPUは、予め設定された余白処理ルールに基づいて第1及び第2余白ドット33,34を削除することで、第1及び第2ドットパターンP1,P2を前述のようにシフトさせて揃えた印字データを完成させる。そして、CPUは、こうして完成させた印字データを、上記同様の構成の印刷装置に対して出力する(データ出力手順に相当)。印刷装置は、この出力された印字データを受信した後、図10に示すステップS110〜ステップS170と同等の処理を行う。これにより、既に上述したスタンドアローンタイプの印刷装置1において説明したすべてのデータ処理手法を、上記操作端末のCPUによって行うことができる。また、前述のプレビューについては、CPUが上記表示部に対して表示制御信号を出力することによって上記表示部により行わせることができる(表示手順に相当)。これらの場合も前述と同様の効果を得る。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
なお、以上において、図1中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図10、図11に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(印刷装置)
5 RAM(記憶手段)
6 搬送ローラ(搬送手段)
7 印字ヘッド(印刷手段)
10,10′ 被印字テープ(被印字媒体)
15 巻き付け部
16 第1ラベル部
16a 第1印刷面
17 第2ラベル部
17a 第2印刷面
20 ケーブル(被着体)
25 巻き付け部
26 第1ラベル部
26a 第1印刷面
27 第2ラベル部
27a 第2印刷面
31 第1記憶領域
32 第2記憶領域
33 第1余白ドット
34 第2余白ドット
40 ケーブル(被着体)
100 巻き付けラベル
200 巻き付けラベル
P1 第1ドットパターン
P2 第2ドットパターン

Claims (14)

  1. 円管状又はケーブル状の被着体に巻き付けられる巻き付け部と、第1印字オブジェクトが印刷された第1印刷面を備えた第1ラベル部と、前記第1ラベル部に連設され、第2印字オブジェクトが印刷された第2印刷面を備えた第2ラベル部と、を有し、前記巻き付け部を前記被着体の外周部に巻き付けて貼り付けるとともに前記第2ラベル部を前記第2印刷面が表面に露出するように前記第1ラベル部側へ折り返し当該第1ラベル部に貼り付けて使用される、巻き付けラベルを作成する印刷装置であって、
    被印字媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し印刷を行う印刷手段と、
    第1記憶領域及び第2記憶領域を備えた記憶手段と、
    前記第1印字オブジェクト及び前記第2印字オブジェクトについての編集操作に応じ、前記第1印字オブジェクトに対応した第1ドットパターンデータを生成して前記第1記憶領域に展開すると共に、前記第2印字オブジェクトに対応した第2ドットパターンデータを生成して前記第2記憶領域に展開する、データ展開手段と、
    前記データ展開手段により展開された前記第2ドットパターンデータを前記第2記憶領域において180°回転させた態様で展開する、データ回転手段と、
    前記第1記憶領域のうち、前記データ展開手段により展開された前記第1ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第1余白ドット、及び、前記第2記憶領域のうち、前記データ回転手段で前記展開された前記第2ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第2余白ドット、を検出する余白検出手段と、
    前記余白検出手段により検出された前記複数の第1余白ドット及び前記複数の第2余白ドットの少なくとも一方に対し、設定された余白処理ルールにしたがったドット削除処理を行うことにより、前記第1記憶領域の前記第1ドットパターンデータ及び前記第2記憶領域の前記第2ドットパターンデータのうち少なくとも一方を、前記ドット削除処理で削除された余白ドットの方向にシフトした態様で展開する、余白削除手段と、
    前記データ展開手段、前記データ回転手段、及び前記余白削除手段がすべて反映された状態の前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域の記憶内容を前記被印字媒体に形成するように、前記印刷手段を制御する、印刷制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記余白削除手段は、
    前記第1記憶領域の前記第1ドットパターンデータ及び前記第2記憶領域の前記第2ドットパターンデータの、前記使用される時において前記巻き付け部と反対側となる端部、若しくは、前記使用される時において前記巻き付け部側となる端部が揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記余白削除手段は、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの前記巻き付け部と反対側となる端部が、各記憶領域の当該反対側の端部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記余白削除手段は、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの前記巻き付け部側となる端部が、各記憶領域の当該巻き付け部側の端部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記余白削除手段は、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの中央部が、各記憶領域の中央部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記第1印字オブジェクト及び前記第2印字オブジェクトのうち少なくとも一方に複数行のテキスト文字が含まれる場合は、
    前記データ回転手段は、前記複数行を一体として回転させ、
    前記余白検出手段は、前記第1余白ドット又は前記第2余白ドットを、前記複数行のそれぞれごとに検出し、
    前記余白削除手段は、前記複数行のそれぞれごとに前記シフトを行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記データ展開手段、前記データ回転手段、及び前記余白削除手段がすべて反映された状態の前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域の記憶内容により作成される前記巻き付けラベルの外観イメージをプレビューする表示手段を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 円管状又はケーブル状の被着体に巻き付けられる巻き付け部と、第1印字オブジェクトが印刷された第1印刷面を備えた第1ラベル部と、前記第1ラベル部に連設され、第2印字オブジェクトが印刷された第2印刷面を備えた第2ラベル部と、を有し、前記巻き付け部を前記被着体の外周部に巻き付けて貼り付けるとともに前記第2ラベル部を前記第2印刷面が表面に露出するように前記第1ラベル部側へ折り返し当該第1ラベル部に貼り付けて使用される、巻き付けラベルの作成装置に接続され、かつ、第1記憶領域及び第2記憶領域を備えた記憶手段と、演算手段と、操作手段と、表示手段とを有する操作端末の前記演算手段に対し、
    前記第1印字オブジェクト及び前記第2印字オブジェクトについての前記操作手段を介した編集操作を受け付ける、編集受付手順と、
    前記編集受付手順で受け付けた編集操作に応じ、前記第1印字オブジェクトに対応した第1ドットパターンデータを生成して前記第1記憶領域に展開すると共に、前記第2印字オブジェクトに対応した第2ドットパターンデータを生成して前記第2記憶領域に展開する、データ展開手順と、
    前記データ展開手順で展開された前記第2ドットパターンデータを前記第2記憶領域において180°回転させた態様で展開する、データ回転手順と、
    前記第1記憶領域のうち、前記データ展開手順で展開された前記第1ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第1余白ドット、及び、前記第2記憶領域のうち、前記データ回転手順で前記展開された前記第2ドットパターンデータの周囲に存在するドットパターンとしてデータ展開の行われない複数の第2余白ドット、を検出する余白検出手順と、
    前記余白検出手順で検出された前記複数の第1余白ドット及び前記複数の第2余白ドットの少なくとも一方に対し、設定された余白処理ルールにしたがったドット削除処理を行うことにより、前記第1記憶領域の前記第1ドットパターンデータ及び前記第2記憶領域の前記第2ドットパターンデータのうち少なくとも一方を、前記ドット削除処理で削除された余白ドットの方向にシフトした態様で展開する、余白削除手順と、
    前記データ展開手順、前記データ回転手順、及び前記余白削除手順がすべて反映された状態の前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域の記憶内容を、前記作成装置へ出力するデータ出力手順と、
    を実行させるための、巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  9. 請求項8記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記余白削除手順では、
    前記第1記憶領域の前記第1ドットパターンデータ及び前記第2記憶領域の前記第2ドットパターンデータの、前記使用される時において前記巻き付け部と反対側となる端部、若しくは、前記使用される時において前記巻き付け部側となる端部が揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  10. 請求項9記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記余白削除手順では、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの前記巻き付け部と反対側となる端部が、各記憶領域の当該反対側の端部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  11. 請求項9記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記余白削除手順では、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの前記巻き付け部側となる端部が、各記憶領域の当該巻き付け部側の端部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  12. 請求項8記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記余白削除手順では、
    前記第1ドットパターンデータ及び前記第2ドットパターンデータの中央部が、各記憶領域の中央部で揃うように、前記シフトを行う
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  13. 請求項8乃至請求項12のいずれか1項記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記第1印字オブジェクト及び前記第2印字オブジェクトのうち少なくとも一方に複数行のテキスト文字が含まれる場合は、
    前記データ回転手順では、
    前記複数行を一体として回転させ、
    前記余白検出手順では、
    前記第1余白ドット又は前記第2余白ドットを、前記複数行のそれぞれごとに検出し、
    前記余白削除手順では、
    前記複数行のそれぞれごとに前記シフトを行う
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
  14. 請求項8乃至請求項13のいずれか1項記載の巻き付けラベルの作成処理プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記データ出力手順で出力されるデータにより前記作成装置で作成される前記巻き付けラベルの外観イメージを前記表示手段にプレビューする表示手順を実行させる
    ことを特徴とする巻き付けラベルの作成処理プログラム。
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