JP6295772B2 - 液体吐出装置及び加熱部制御方法 - Google Patents

液体吐出装置及び加熱部制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置及び加熱部制御方法に関する。
従来から、媒体に液体を吐出可能な液体吐出装置が多く使用されており、このうち、媒体を加熱可能な液体吐出装置が使用されている。
また、特許文献1には、媒体に液体を吐出可能な液体吐出装置ではないが、熱転写方式の画像形成装置において記録紙(媒体)の表面温度をセンサーにより検出可能な構成が開示されている。
特開2009−251408号公報
特許文献1の画像形成装置では、センサーの検出結果に基づいて加熱部としてのヒートローラーの温度制御を行うが、記録紙を検出していない場合でも該センサーによる所定の検出制御を継続するため、記録紙を検出しているか否かによって温度がばらついたり、誤った温度制御を行ってしまう虞があった。また、該センサーは1つの検出領域でしか検出できないため、記録紙の表面温度にバラツキが生じた場合にヒートローラーの温度制御がうまく行われない虞があった。
そこで、本発明の目的は、加熱部を有する液体吐出装置において、加熱部を適切に制御することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体吐出装置は、媒体を搬送する搬送部と、前記媒体に液体を吐出可能な液体吐出部と、前記媒体を加熱可能な加熱部と、前記加熱部の加熱領域に含まれる複数の検出領域のエネルギーを検出可能な検出部と、前記検出部が検出した前記複数の検出領域のエネルギーに基づいて、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部が前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って多くするように制御することを特徴とする。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、前記複数の検出領域の間のエネルギーの違いに基づいて、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されたと判断し、該判断に伴って前記検出部が前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を多くするように制御することを特徴とする。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、前記第1又は第2の態様において、開口部が設けられ、前記媒体を支持する媒体支持部と、前記開口部内に設けられ、前記検出部にエネルギーを検出される被検出部と、を備え、前記被検出部は、前記複数の検出領域のうちの、一部の検出領域を含んでいることを特徴とする。
本発明の第4の態様の液体吐出装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記複数の検出領域として、検出領域を前記媒体の搬送方向に複数有し、前記制御部は、前記搬送方向に複数有される検出領域の各々の検出エネルギーの変化に基づいて前記媒体における前記媒体の搬送方向の端部の位置を判断することを特徴とする。
本発明の第5の態様の加熱部制御方法は、媒体を加熱可能な加熱部と、前記加熱部の加熱領域に含まれる複数の検出領域のエネルギーを検出可能な検出部と、を備える液体吐出装置の加熱部制御方法であって、前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って、多くすることを特徴とする。
本発明によれば、加熱部を有する液体吐出装置において、加熱部を適切に制御することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例1に係る記録装置の要部を表す概略側面図。 本発明の実施例1係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略側面図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の一実施例に係る加熱部制御方法のフローチャート。
以下に、本発明の一実施例に係る液体吐出装置としての記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1](図1〜図4)
最初に、本実施例の記録装置1における概要について説明する。
図1は実施例1に係る記録装置1を表す概略側面図である。
図1で表されるように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pのセット部14から、被記録媒体Pの支持部である媒体支持部2、媒体支持部3及び媒体支持部4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経路であり、媒体支持部2、媒体支持部3及び媒体支持部4は該搬送経路に設けられた被記録媒体Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの回収部として、巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
なお、本実施例では記録面16が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して被記録媒体Pを送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面16が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して被記録媒体Pを巻き取ることが可能である。
本実施例の記録装置1の媒体支持部2にはヒーター6が設けられている。ヒーター6は、記録部としての記録ヘッド9により記録を実行する前に被記録媒体Pを加熱(所謂プレヒート)するために設けられている。
なお、本実施例の記録装置1は、ヒーター6を用いて、被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17側から被記録媒体Pをプレヒートする構成となっている。しかしながら、例えば、被記録媒体Pの記録面16側から赤外線を照射して被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いて、記録面16側から被記録媒体Pをプレヒートする構成としてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、媒体支持部2と媒体支持部3の間に搬送方向Aと交差する方向Bの回転軸を有し、被記録媒体Pの面17に送り力を付与する駆動ローラー5が設けられている。そして、駆動ローラー5と対向する位置(上部)には方向Bの回転軸を有する従動ローラー7が設けられている。そして、搬送部としてのローラー対を構成する駆動ローラー5と従動ローラー7とで被記録媒体Pを挟持して被記録媒体Pを搬送することができる。ここで、従動ローラーとは、被記録媒体Pの搬送に伴って回転するローラーを意味する。
また、本実施例の記録装置1は、媒体支持部3と対向する側に液体吐出部としての記録ヘッド9が備えられている。記録装置1は、キャリッジ8を介して搬送方向Aと交差する方向Bに記録ヘッド9を往復移動させながら、記録ヘッド9のインク吐出面から被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の画像を形成する。
なお、本実施例の記録装置1は、往復移動しながら記録する記録ヘッド9を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向Bに複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに形成されたノズルの領域が、被記録媒体Pの方向B全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体Pの一方を固定し他方を移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの方向Bのノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの方向B全体をカバー可能でなくてもよい。
また、媒体支持部3と対向する位置であって記録ヘッド9の上方には、記録ヘッド9による記録領域に向けて電磁波を照射可能な加熱部としてのヒーター10が設けられている。
なお、本実施例のヒーター10は媒体支持部3と対向する位置に設けられ、被記録媒体Pの記録面16側の表面を35℃から50℃に加熱可能な赤外線ヒーターである。
また、媒体支持部3よりも搬送方向Aにおける下流側の媒体支持部4と対向する位置には、電磁波を照射可能なヒーター18を備えている。ヒーター18は、本実施例の記録装置1で用いられるインクを乾燥させるため、被記録媒体Pの表面を60℃から120℃に加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このような乾燥装置に限定されない。
また、ヒーター18が加熱可能な領域(加熱領域H)のエネルギー(温度)を、複数の検出領域R(図4参照)において検出可能な検出部としてのセンサー19(赤外線センサー)が設けられている。
上記のように、本実施例の記録装置1は、ヒーター6を用いて被記録媒体Pをプレヒートするプレヒート部11と、ヒーター10を用いて記録中及び記録直後の被記録媒体Pをヒートするプリントヒート部12と、ヒーター18を用いて記録後の被記録媒体Pをヒートするアフターヒート部13とを備えている。
そして、本実施例の記録装置1は、アフターヒート部13にのみセンサー19を備える構成であるが、このような構成に限定されず、プレヒート部11やプリントヒート部12にセンサーを備える構成であってもよい。また、プレヒート部11、プリントヒート部12及びアフターヒート部13の加熱部の種類についても限定されない。
ただし、一般的に、アフターヒート部13において強いエネルギーを使用する場合が多いので、本実施例のようにアフターヒート部13においてセンサー19を備え、後述の制御を行う構成が好ましい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部20には、記録装置1の全体の制御を司るCPU21が設けられている。CPU21は、システムバス22を介して、CPU21が実行する各種制御プログラム等を格納したROM23と、データを一時的に格納可能なRAM24と、接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、記録ヘッド9を駆動するためのヘッド駆動部25と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、ヒーター6、10及び18を駆動するためのヒーター駆動部26と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、キャリッジ8を移動させるためのキャリッジモーター28、セット部14の駆動源である送出モーター29、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター30、巻取部15の駆動源である巻取モーター31、を駆動させるためのモーター駆動部27と接続されている。
さらに、CPU21は、システムバス22を介して、センサー19、記録データ等を記録装置1に入力するPC33、と接続される入出力部32と接続されている。
次に、センサー19の検出領域Rについて説明する。
図3は、本実施例の記録装置1の要部であるアフターヒート部13を表す概略側面図である。また、図4は、本実施例の記録装置1の要部であるアフターヒート部13のセンサー19における媒体支持部4に対する検出領域Rの位置を上方から見た概略平面図であり、媒体支持部4の支持面に対して約45度の角度をなす方向から見た図に相当する。
本実施例のセンサー19は、上記のように、複数の検出領域Rのエネルギーを検出可能である。具体的には、図4で表されるように、検出領域Ra〜Rpの合計16個の検出領域のエネルギーを検出可能である。
なお、図4で表される検出領域Rは、搬送方向Aと交差する方向Bに沿って第1列(1row)から第4列(4row)で構成されており、各列あたり4個の領域を有している。しかしながら、本実施例のセンサー19は、図示はしないが、該第1列(1row)から第4列(4row)を含む合計8列において、各列あたり8個の領域(即ち合計64個の領域)でエネルギーを検出することも可能に構成されている。
上記のように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送する搬送部5及び7と、被記録媒体Pに液体であるインクを吐出可能な記録ヘッド9と、被記録媒体Pを加熱可能なヒーター18と、ヒーター18の加熱領域Hに含まれる複数の検出領域Rのエネルギーを検出可能なセンサー19と、を備えている。
そして、制御部20は、センサー19が検出した複数の検出領域Rのエネルギーに基づいて、ヒーター18を制御している。
ここで、センサー19は、制御部20の制御により、複数の検出領域Rのうちのヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を、被記録媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って、多くしている。具体的には、被記録媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置である第4列(4row)まで搬送される前は、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域R及び数を、検出領域Rf及びRjの2個とし、被記録媒体Pが第4列(4row)にまで搬送された後は検出領域Ra〜Rpの16個としている。なお、被記録媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置から移動してなくなることに伴って、複数の検出領域Rのうちのヒーター18を制御するのに使用する検出領域R及び数を、検出領域Ra〜Rpの16個から検出領域Rf及びRjの2個に戻している。
加熱部18でインクが吐出された被記録媒体Pを加熱する場合、インクが吐出された部分とインクが吐出されていない部分とで被記録媒体Pの温度のバラツキが発生する場合がある。例えば、ヒーター18で加熱された場合、インクが吐出された部分の温度は上がり難く、インクが吐出されていない部分の温度は上がり易い。また、インクが吐出された量が多い部分と少ない部分とでは温度上昇の仕方が異なり、その結果温度のバラツキが発生する虞がある。
ここで、上記のように、本実施例の記録装置1では、センサー19は、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を、被記録媒体Pが第4列(4row)まで搬送されることに伴って、多くしている。
こうして、エネルギーの検出領域Rに被記録媒体Pが在る場合は、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を多くして被記録媒体Pの温度のバラツキに影響されなくしている。例えば、インクが高濃度で吐出された部分(温度の低い部分)とインクが吐出されていない部分(温度の高い部分)との平均を取ることにより、ヒーター18による過加熱及び加熱不足を抑制している。
また、エネルギーの検出領域Rに被記録媒体Pが無い場合は、ヒーター18を高い精度で制御する必要が無いので、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を少なくして液体吐出装置1にかかる不要な負荷を抑制している。
こうして、ヒーター18を適切に制御している。
また、本実施例の制御部20は、複数の検出領域Rの間のエネルギーの違いに基づいて、複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置(センサー19によって該被記録媒体Pのエネルギーを検出できる位置)まで被記録媒体Pが搬送されたと判断している。具体的には、複数の検出領域Rのうちの検出領域Rf及びRjの平均検出エネルギーと、検出領域Ra、Re、Ri及びRmの平均検出エネルギーと、の差に基づいて、制御部20は該判断をしている。
このように、複数の検出領域Rの間のエネルギーの違いに基づいて、複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで被記録媒体Pが搬送されたと判断可能な構成とすることで、別途、判断部を設けることなく、センサー19によって該被記録媒体Pのエネルギーを検出できる位置に被記録媒体Pが搬送されたことを正確に判断でき、高い精度でヒーター18を適切に制御することができる。
なお、検出領域Rに被記録媒体Pが無い状態から該検出領域Rに被記録媒体Pが搬送された状態になると、元々ヒーター18により加熱されていた部分に被記録媒体Pが搬送されることにより、温度変化(センサー19に検出されるエネルギーの違い)が生じる。例えば、第1列(1row)である検出領域Rd、Rh、Rl及びRpに被記録媒体Pが搬送されると、検出領域Rd、Rh、Rl及びRpにおける温度変化をセンサー19は検出することができる。このため、本実施例の制御部20は、例えば、複数の検出領域Rの間のエネルギーの違いが大きくなることを検出することで、該複数の検出領域Rの一部に被記録媒体Pが在り他部に被記録媒体Pが無いと判断することができる。
このため、本実施例の制御部20は、異なる検出領域の検出エネルギーを比較して、前記位置まで被記録媒体Pが搬送されたと判断することのほか、同じ検出領域における所定の検出エネルギーの変化を検出することにより前記位置まで被記録媒体Pが搬送されたと判断することも可能である。
また、本実施例の制御部20は、複数の検出領域Rのうちの少なくとも1つの検出エネルギーの変化に基づいて被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することが可能である。例えば、複数の検出領域Rのうちの検出領域Rd、Rh、Rl及びRpの温度変化に基づいて、検出領域Rd、Rh、Rl及びRpに被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部があるかないかを判断することが可能である。
上記のように、検出領域Rに被記録媒体Pが無い状態から該検出領域Rに被記録媒体Pが搬送された状態になると、元々ヒーター18により加熱されていた部分に被記録媒体Pが搬送されることにより、温度変化が生じる。
ここで、上記のように、本実施例の記録装置1では、制御部20は、複数の検出領域Rのうちの少なくとも1つの検出エネルギーの変化に基づいて被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することができる。すなわち、制御部20は、元々ヒーター18により加熱されていた部分に被記録媒体Pが搬送されることによって生じる温度変化をセンサー19が検出することにより、被記録媒体Pの搬送方向Aの先端部が搬送されたことを判断することができる。
また、本実施例の記録装置1は、複数の検出領域Rとして、検出領域を被記録媒体Pの搬送方向Aにおいて、第1列(1row)から第4列(4row)に対応して複数有している。そして、制御部20は、搬送方向Aに複数有される検出領域の各々の検出エネルギーの変化に基づいて被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することが可能である。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1では、検出領域Rは搬送方向Aに沿って4列あるので、各列の検出領域の温度変化により、第1列(1row)から第4列(4row)のどこの列に被記録媒体Pの搬送方向Aにおける端部があるかを制御部20は判断可能である。したがって、被記録媒体Pの搬送方向Aにおける端部の検出を精度良く行うことができる。
なお、被記録媒体Pは、第1列(1row)から第4列(4row)に搬送されるにつれてヒーター18による加熱時間は長くなる。このため、元々加熱部18により加熱されていた部分と被記録媒体Pとの温度差は、被記録媒体Pがまだ第1列(1row)にだけある場合の方が大きい場合がある。元々加熱部18により加熱されていた部分が温められているのに対して被記録媒体Pがまだ温まってないためである。このため、このような場合であって、第1列(1row)から第4列(4row)のいずれか1つの列で被記録媒体Pの端部が搬送されてきたことを判断する場合は、第1列(1row)の検出領域Rd、Rh、Rl及びRpの温度変化に基づいて判断することが好ましい。
一方、媒体支持部4における被記録媒体Pの支持面が、例えば、伝熱性の高いステンレス等で構成されている場合、媒体支持部4における元々加熱部18により加熱されていた部分の温度が搬送されてくる被記録媒体Pの温度よりも低い場合がある。媒体支持部4における放熱効果が大きく、温められた被記録媒体Pに対して媒体支持部4が温まらないためである。このような場合は、第1列(1row)から第4列(4row)に被記録媒体Pが搬送されるにつれて被記録媒体Pの温度が高くなり、第1列(1row)から第4列(4row)に被記録媒体Pが搬送されるにつれて両者の温度差が大きくなる場合がある。このような場合であって、第1列(1row)から第4列(4row)のいずれか1つの列で被記録媒体Pの端部が搬送されてきたことを判断する場合は、第4列(4row)の検出領域Ra、Re、Ri及びRmの温度変化に基づいて判断することが好ましい。
また、本実施例の制御部20は、複数の検出領域(例えば第4列(4row)のRa、Re、Ri及びRm)の平均温度変化に基づいて被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することができる。しかしながら、このような判断方法に限定されず、1つの検出領域(例えば第4列(4row)のRaのみ)の温度変化に基づいて被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断してもよい。ただし、複数の検出領域の平均温度変化に基づいて被記録媒体Pにおける被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断する構成の方が、バラツキの影響を受けず、高い精度で被記録媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することができる。
[実施例2](図5、図6)
次に、実施例2の記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図5は、実施例1の記録装置1の図3に対応し、本実施例の記録装置1の要部であるアフターヒート部13を表す概略側面図である。また、図6は、実施例1の記録装置1の図4に対応し、本実施例の記録装置1の要部であるアフターヒート部13のセンサー19における媒体支持部4に対する検出領域Rの位置を上方から見た概略平面図であり、媒体支持部4の支持面に対して約45度の角度をなす方向から見た図に相当する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、媒体支持部4に開口部34が設けられ、開口部34に対応する位置に被検出部35が設けられている以外は、実施例1の記録装置1と同様の構成である。
図5及び図6で表されるように、本実施例の媒体支持部4には開口部34が設けられている。そして、図5及び図6で表されるように、開口部34に対応する位置であって、センサー19によってエネルギーを検出されることが可能な位置には、被検出部35が設けられている。
ここで、検出領域Rf及びRjは被検出部35の位置に対応している、即ち、被検出部35に含まれている。また、被検出部35の蓄熱容量は、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等となるように構成されている。
図5及び図6で表されるように、本実施例の記録装置1は、開口部34が設けられ、被記録媒体Pを支持する媒体支持部4と、開口部34内に設けられ、センサー19にエネルギーを検出される被検出部35と、を備えている。
そして、被検出部35は、複数の検出領域Rのうちの一部、詳細には、被記録媒体Pのエネルギーを検出していない場合においてヒーター18を制御するのに使用する、検出領域Rf及びRjを含んでいる。
ここで、上記のように、被検出部35の蓄熱容量は、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等となるように構成されている。
このため、エネルギーの検出領域Rに被記録媒体Pが無い場合でも、ヒーター18を適切に制御することを可能にしている。
詳細には、本実施例の記録装置1は、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等の蓄熱容量の被検出部35を備えている。そして、媒体支持部4の被検出部35以外の部分は、例えばステンレス等で構成されており、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等にはなっていない(伝熱性が高く温度が下がりやすい)。このため、被記録媒体Pが複数の検出領域Rまで搬送される前においては、検出領域Rf及びRjとその他の検出領域とで検出エネルギーに差(即ち温度差)がある。具体的には、検出領域Rf及びRjに比べてその他の検出領域の温度は低くなる。このため、被記録媒体Pがある場合や検出領域Rf及びRjを基準にヒーター18を制御するのに比べ、検出領域Rf及びRj以外の検出領域を基準にヒーター18を制御するとヒーター18に過負荷を与えるとともに被記録媒体Pを過加熱してしまう。例えば、被検出部35以外の媒体支持部4を100℃に加熱するのに必要なヒーター18の出力量Aは、被記録媒体Pや被検出部35を100℃に加熱するのに必要なヒーター18の出力量Bよりも大きくなり、出力量Aで被記録媒体Pを加熱すると過加熱となるためである。したがって、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの過加熱を抑制するとともに、省エネルギー化することができる。
また、被検出部35の蓄熱容量は、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等となるように構成されているため、被記録媒体Pの搬送速度を調整して、被記録媒体Pが加熱領域Hに至ってから検出領域Rに至るまでの時間を長くとる等することにより、被記録媒体Pが検出領域Rに至った際の被記録媒体Pの温度が被検出部35の温度と同様になるように調整することができる。例えば、被記録媒体Pが100℃になるように加熱する場合、被検出部35と被記録媒体Pの蓄熱容量が同等であれば被検出部35は100℃に加熱されていることとなる。このため、被記録媒体Pが検出領域Rに至った際の温度が100℃になるように調整することが可能になる。
このように調整することにより、本実施例の制御部20は、被検出部35の温度を検出可能な検出領域以外であって複数の検出領域Rのうちの少なくとも1つが被検出部35の温度と同様の温度となった際に、被記録媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されたと判断することも可能である。
[加熱部制御方法の実施例](図7)
次に、上記実施例2の記録装置1を用いた加熱部制御方法の実施例について説明する。
図7は、本実施例の加熱部制御方法のフローチャートである。
PC33から記録データを入力し、本実施例の加熱部制御方法が開始されると、最初に、ステップS110で、制御部20の制御によりヒーター18の予熱を行う。
次に、ステップS120で、所定のタイミング毎にセンサー19の検出温度を制御部20は取得する。
次に、ステップS130で、制御部20は、複数の検出領域Rのうちの、検出領域Rf及びRjの平均温度と、検出領域Ra、Re、Ri及びRmの平均温度と、の差が、5℃以上か否かを判断する。なお、本実施例では該判断の閾値を5℃としているがその他の温度でもよい。また、本実施例では、該判断をセンサー19の第4列(4row)の検出領域Ra、Re、Ri及びRmの平均温度と、第3列(3row)の検出領域Rf及びRjの平均温度と、の差を判断基準として行っているが、第4列(4row)の検出領域Ra、Re、Ri及びRm以外の平均温度等を判断基準として使用してもよい。
ステップS130で、検出領域Rf及びRjの平均温度と検出領域Ra、Re、Ri及びRmの平均温度との差が、5℃以上であると判断した場合はステップS140に進み、5℃未満であると判断した場合はステップS150に進む。
なお、前記温度差が5℃以上であると判断した場合は被記録媒体Pが検出領域Rに無いと判断した場合に対応し、前記温度差が5℃未満であると判断した場合は被記録媒体Pが検出領域Rに在ると判断した場合に対応する。
ステップS140では、制御部20の制御により、複数の検出領域Rのうちのヒーター18を制御するのに使用する検出領域を検出領域Ra〜Rpに設定する。
また、ステップS150では、制御部20の制御により、複数の検出領域Rのうちのヒーター18を制御するのに使用する検出領域を検出領域Rf及びRjに設定する。
次に、ステップS160において、ステップS140及びステップS150で設定された検出領域Rで検出されるエネルギーに基づいてヒーター18を制御する。
このように、本実施例の加熱部制御方法は、複数の検出領域Rのうちのヒーター18を制御するのに使用する検出領域の数を、被記録媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って、多くする。このため、エネルギーの検出領域Rに被記録媒体Pが在る場合は、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を多くして被記録媒体Pの温度のバラツキに依存しづらくすることができる。また、エネルギーの検出領域Rに被記録媒体Pが無い場合は、ヒーター18を制御するのに使用する検出領域Rの数を少なくして液体吐出装置1にかかる不要な負荷を抑制することができる。したがって、ヒーター18を適切に制御することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
具体的には、例えば、上記各実施例においては、ヒーター18を制御する構成としていたが、これに限定されるものではない。例えば、プレヒート部11におけるヒーター6やプリントヒート部12におけるヒーター10を制御しても良い。この場合、センサー19をヒーター6及びヒーター10に対応して設けることが好ましい。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、もう一度まとめて説明する。
本発明の第1の態様の液体吐出装置1は、媒体Pを搬送する搬送部5及び7と、媒体Pに液体を吐出可能な液体吐出部9と、媒体Pを加熱可能な加熱部18と、加熱部18の加熱領域Hに含まれる複数の検出領域Rのエネルギーを検出可能な検出部19と、検出部19が検出した複数の検出領域Rのエネルギーに基づいて、加熱部18を制御する制御部20と、を備え、制御部20は、検出部19が複数の検出領域Rのうちの加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を、媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って多くするように制御することを特徴とする。
加熱部18で液体が吐出された媒体Pを加熱する場合、液体が吐出された部分と液体が吐出されていない部分等で媒体Pの温度のバラツキが発生する場合がある。例えば、加熱部18で加熱された場合、液体が高濃度で吐出された部分の温度は上がり難く液体が吐出されていない部分の温度は上がり易い。
ここで、本態様によれば、制御部20は、検出部19が加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を、媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って多くするように制御する。
このため、エネルギーの検出領域Rに媒体Pが在る場合は、加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を多くして媒体Pの温度のバラツキに依存しづらくすることができる。例えば、液体が高濃度で吐出された部分(温度の低い部分)と液体が吐出されていない部分(温度の高い部分)との平均を取ることにより、加熱部18による過加熱及び加熱不足を抑制することができる。
また、エネルギーの検出領域Rに媒体Pが無い場合は、加熱部18を高い精度で制御する必要が無いので、加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を少なくして液体吐出装置1にかかる不要な負荷を抑制することができる。したがって、加熱部18を適切に制御することができる。
本発明の第2の態様の液体吐出装置1は、前記第1の態様において、制御部20は、複数の検出領域Rの間のエネルギーの違いに基づいて、媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されたと判断し、該判断に伴って検出部19が複数の検出領域Rのうちの加熱部18を制御するのに使用する検出領域の数を多くするように制御することを特徴とする。
本態様によれば、別途、判断部を設けることなく、センサー19によって該被記録媒体Pのエネルギーを検出できる位置に被記録媒体Pが搬送されたことを正確に判断でき、高い精度でヒーター18を適切に制御することができる。
本発明の第3の態様の液体吐出装置1は、前記第1又は第2の態様において、開口部34が設けられ、媒体Pを支持する媒体支持部4と、開口部34内に設けられ、検出部19にエネルギーを検出される被検出部35と、を備え、被検出部35は、複数の検出領域Rのうちの、一部の検出領域Rf及びRjを含んでいることを特徴とする。
本態様によれば、被検出部35は、複数の検出領域Rのうちの、一部の検出領域Rf及びRjを含んでいる。このため、被検出部35の蓄熱容量を、使用が想定される被記録媒体Pの蓄熱容量と同等となるように構成するなどして、エネルギーの検出領域Rに媒体Pが無い場合でも、加熱部18を適切に制御することができる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、複数の検出領域Rとして、検出領域を媒体Pの搬送方向Aに複数有し、制御部20は、搬送方向Aに複数有される検出領域の各々の検出エネルギーの変化に基づいて媒体Pにおける媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を判断することを特徴とする。
上記のように、検出領域Rに媒体Pが無い状態から該検出領域Rに媒体Pが搬送された状態になると、元々加熱部18により加熱されていた部分に媒体Pが搬送されることにより、温度変化が生じる。
ここで、本態様によれば、制御部20は、複数の検出領域Rのうちの少なくとも1つの検出エネルギーの変化に基づいて媒体Pにおける媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を搬送方向Aにおける複数の位置で判断することができる。すなわち、制御部20は、元々加熱部18により加熱されていた部分に媒体Pが搬送されることによって生じる温度変化を搬送方向Aにおける複数の位置で検出することにより、媒体Pの搬送方向Aの端部の位置を精度良く判断することができる。したがって、媒体Pの搬送方向Aにおける端部の検出を精度良く行うことができる。
本発明の第5の態様の加熱部制御方法は、媒体Pを加熱可能な加熱部9と、加熱部18の加熱領域Hに含まれる複数の検出領域Rのエネルギーを検出可能な検出部19と、を備える液体吐出装置1の加熱部制御方法であって、複数の検出領域Rのうちの加熱部18を制御するのに使用する検出領域の数を、媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って、多くすることを特徴とする。
本態様によれば、加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を、媒体Pが複数の検出領域Rの少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って、多くする。このため、エネルギーの検出領域Rに媒体Pが在る場合は、加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を多くして媒体Pの温度のバラツキに依存しづらくすることができる。また、エネルギーの検出領域Rに媒体Pが無い場合は、加熱部18を制御するのに使用する検出領域Rの数を少なくして液体吐出装置1にかかる不要な負荷を抑制することができる。したがって、加熱部18を適切に制御することができる。
1 記録装置(液体吐出装置)、2 媒体支持部、3 媒体支持部、4 媒体支持部、
5 駆動ローラー(搬送部)、6 ヒーター、7 従動ローラー(搬送部)、
8 キャリッジ、9 記録ヘッド(液体吐出部)、10 ヒーター、
11 プレヒート部、12 プリントヒート部、13 アフターヒート部、
14 セット部、15 巻取部、16 被記録媒体Pの記録面、
17 被記録媒体Pの記録面とは反対側の面、18 ヒーター(加熱部)、
19 センサー(検出部)、20 制御部、21 CPU、22 システムバス、
23 ROM、24 RAM、25 ヘッド駆動部、26 ヒーター駆動部、
27 モーター駆動部、28 キャリッジモーター、29 送出モーター、
30 搬送モーター、31 巻取モーター、32 入出力部、33 PC、
34 開口部、35 被検出部、H 加熱領域、P 被記録媒体、R 検出領域

Claims (5)

  1. 媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体に液体を吐出可能な液体吐出部と、
    前記媒体を加熱可能な加熱部と、
    前記加熱部の加熱領域に含まれる複数の検出領域のエネルギーを検出可能な検出部と、
    前記検出部が検出した前記複数の検出領域のエネルギーに基づいて、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の検出領域の間のエネルギーの違いに基づいて、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されたと判断し、該判断に伴って前記検出部が前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を多くするように制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、前記検出部が前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されることに伴って多くするように制御することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    開口部が設けられ、前記媒体を支持する媒体支持部と、
    前記開口部内に設けられ、前記検出部にエネルギーを検出される被検出部と、を備え、
    前記被検出部は、前記複数の検出領域のうちの、一部の検出領域を含んでいることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記複数の検出領域として、検出領域を前記媒体の搬送方向に複数有し、
    前記制御部は、前記搬送方向に複数有される検出領域の各々の検出エネルギーの変化に基づいて前記媒体における前記媒体の搬送方向の端部の位置を判断することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 媒体を加熱可能な加熱部と、
    前記加熱部の加熱領域に含まれる複数の検出領域のエネルギーを検出可能な検出部と、
    を備える液体吐出装置の加熱部制御方法であって、
    前記複数の検出領域の間のエネルギーの違いに基づいて、前記媒体が前記複数の検出領域の少なくとも一部を含む位置まで搬送されたと判断し、該判断に伴って前記検出部が前記複数の検出領域のうちの前記加熱部を制御するのに使用する検出領域の数を多くすることを特徴とする加熱部制御方法。
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