JP2015066821A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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【課題】インクにより記録がなされた被記録媒体における該インクの乾燥不良を、ユーザーに多大な負荷をかけることなく簡単に抑制する。【解決手段】搬送部11により搬送方向に搬送される被記録媒体Pに向けて記録ヘッド4から吐出されたインクを乾燥させる乾燥部7と、乾燥部7より前記搬送方向下流に設けられ、被記録媒体Pの前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出部31と、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを前記搬送方向とは逆方向に逆搬送するよう搬送部11を制御する制御部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
従来から、被記録媒体にインクを吐出して記録するインクジェット式の記録装置が使用されている。このような記録装置においては、インクにより記録がなされた被記録媒体における該インクの乾燥不良が問題となる場合があった。例えば、ロール状の被記録媒体を使用する記録装置においては、記録がなされた被記録媒体をロール状に巻き取った場合に、巻き取られたロールにおいてインクが裏移りしている場合があった。
このような乾燥不良を抑制するため、様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1では、所望の画像を記録する前に、テストパターンを記録し、テストパターンに当接部材を当接させ、当接部材を当接させた状態と当接部材を当接させていない状態との違いからインクの乾燥状態を判断することが可能な記録装置が開示されている。
特開2013−86297号公報
しかしながら、特許文献1に開示される記録装置では、所望の画像を記録する前に、数多くのテストパターンを記録してインクの乾燥状態を判断しなければならない場合があり、ユーザーに多大な負荷をかける場合があった。
このように、従来のインクジェット式の記録装置においては、ユーザーに多大な負荷をかけることなく簡単にインクの乾燥不良を抑制することができなかった。
このため、インクの乾燥不良を、ユーザーに多大な負荷をかけることなく簡単に抑制することが望まれている。
そこで、本発明の目的は、インクにより記録がなされた被記録媒体における該インクの乾燥不良を、ユーザーに多大な負荷をかけることなく簡単に抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、搬送部により搬送方向に搬送される被記録媒体に向けて記録ヘッドから吐出されたインクを乾燥させる乾燥部と、前記乾燥部より前記搬送方向下流に設けられ、前記被記録媒体の前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出部と、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を前記搬送方向とは逆方向に逆搬送するよう前記搬送部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、「乾燥部」とは、前記インクの乾燥に寄与するものであれば特に限定はされず、赤外線ヒーター等の加熱装置のほか、ファン等の送風装置等が該当する。
本態様によれば、前記制御部は、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を逆搬送するよう前記搬送部を制御する。すなわち、前記被記録媒体の乾燥状態が不十分である場合は、該被記録媒体を逆搬送して十分な乾燥時間を確保することを可能にする。このため、ユーザーに多大な負荷をかけることなく前記インクの乾燥不良を簡単に抑制することが可能である。
なお、「予め定められた閾値」は、例えば、ロール状の被記録媒体を使用する記録装置における巻き取られたロールのインクの裏移りを抑制することや、ユーザーが要求する耐擦過性を有する状態になることなどの観点から、ユーザー等が予め定めておくことができるものである。また、閾値に達したか否かを判断する内容に特に限定はない。そして、「閾値に達しない場合」とは、その内容によって、閾値未満及び閾値以下である場合に限定されず、閾値を超える及び閾値以上である場合も含む意味である。例えば、その内容として数値が高くなるほど乾燥状態が不十分となることを示すデータを用いる場合は、「閾値に達しない場合」を「閾値を超える場合」又は「閾値以上である場合」とすることができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、前記被記録媒体を逆搬送する際及び逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記乾燥部を駆動するよう制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記被記録媒体を逆搬送する際及び逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記乾燥部を駆動するよう制御する。このため、前記被記録媒体を逆搬送する際及び逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際に、効率的に前記被記録媒体の前記インクを乾燥させることができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記制御部は、前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送する際の搬送速度よりも前記被記録媒体を逆搬送する際の搬送速度のほうが速くなるよう前記搬送部を制御することを特徴とする。
前記被記録媒体を逆搬送する際は、該逆搬送する前の前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送する際において前記乾燥部による乾燥工程が一度行われているので、該逆搬送に伴う乾燥工程に要する時間は短い場合が多い。本態様によれば、前記制御部は、前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送する際の搬送速度よりも前記被記録媒体を逆搬送する際の搬送速度のほうが速くなるよう前記搬送部を制御する。このため、該逆搬送に伴う乾燥工程により前記被記録媒体の前記インクを確りと乾燥させるだけでなく、該逆搬送に伴う記録速度の低下を抑制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記乾燥状態検出部は、前記被記録媒体の前記インクが吐出された記録部分に接触する接触部と、前記接触部が接触した前記記録部分に光を照射して反射光を検出する光学センサーと、を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記乾燥状態検出部は、前記被記録媒体の前記インクが吐出された記録部分に接触する接触部と、前記接触部が接触した前記記録部分に光を照射して反射光を検出する光学センサーと、を有する。このため、前記接触部が前記記録部分に接触する際の押付力を、例えば、ロール状の被記録媒体を使用する記録装置における巻き取られたロールのインクの裏移りを抑制することに対応する押付力や、ユーザーが要求する耐擦過性に対応する押付力等に設定することで、精度よく前記閾値を定めることができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第4の態様において、前記接触部は、逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記記録部分のうちの前記再度搬送する前の前記搬送方向の搬送における接触位置とは異なる位置に、接触することを特徴とする。
本態様によれば、前記接触部は、逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記記録部分のうちの前記再度搬送する前の前記搬送方向の搬送における接触位置とは異なる位置に、接触する。すなわち、前記接触部は、前記被記録媒体を再度搬送する前後で、前記記録部分のうちの異なる位置に接触する。このため、逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際も、前記乾燥状態検出部は正確に前記乾燥状態を検出できる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記乾燥部は、前記インクを乾燥させるための出力が可変であり、前記制御部は、前記乾燥状態検出部による前記乾燥状態に応じて前記出力を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記乾燥部は、前記インクを乾燥させるための出力が可変であり、前記制御部は、前記乾燥状態検出部による前記乾燥状態に応じて前記出力を制御する。このため、前記乾燥部の前記出力を適正化できる。
なお、「前記インクを乾燥させるための出力」とは、例えば、前記乾燥部が赤外線ヒーター等の加熱装置である場合は加熱度合が該当し、前記乾燥部がファン等の送風装置等であれば送風度合が該当する。
本発明の第7の態様の記録方法は、搬送方向に搬送される被記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録する記録工程と、前記被記録媒体に吐出された前記インクを乾燥させる乾燥工程と、前記被記録媒体の前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出工程と、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を前記搬送方向とは逆方向に逆搬送する逆搬送工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を逆搬送する。すなわち、前記被記録媒体の乾燥状態が不十分である場合は、該被記録媒体を逆搬送して十分な乾燥時間を確保することを可能にする。このため、ユーザーに多大な負荷をかけることなく前記インクの乾燥不良を簡単に抑制することが可能である。
本発明の一実施例に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の一実施例に係る記録装置のブロック図。 被記録媒体における乾燥状態検出位置を表す図。 被記録媒体の最初の搬送方向の搬送の際における乾燥状態の検出位置と逆搬送後に搬送方向に再度搬送する際における乾燥状態の検出位置を表すテストパターンの図。 乾燥状態が十分であるか否かを判断するための階調データを表すグラフ。 本発明の記録方法の実施例を表すフローチャート。
以下に、本発明の一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[記録装置の実施例](図1〜図5)
最初に、本発明の一実施例に係る記録装置について説明する。
図1は本実施例に係る記録装置1の概略側面図を表している。
本実施例の記録装置1は、記録を行うための被記録媒体PのロールR1を送り出すことが可能な被記録媒体Pのセット部2を備えている。なお、本実施例の記録装置1は被記録媒体Pとしてロール式の被記録媒体を使用しているが、このようなロール式の被記録媒体を使用する記録装置に限定されない。例えば、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際、セット部2は回転方向Cに回転する。なお、ロール式の被記録媒体Pの被記録面が内側になるように巻かれている場合は、セット部2の回転方向Cとは逆回転してロールR1を送り出すことが可能である。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送するための不図示の複数の搬送ローラーを備える搬送機構11を備えている。搬送部としての該搬送機構11には、プラテン3に支持された被記録媒体Pを加熱可能なプラテンヒーター5が設けられている。
なお、本実施例のプラテンヒーター5はプラテン3と対向する位置に設けられ、被記録媒体Pの表面を35℃から50℃に加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン3側から被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。ここで、好ましい赤外線の波長は0.76〜1000μmである。一般的に、赤外線は波長によってさらに、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に区分され、区分の定義は様々であるが、おおよそ波長域は、0.78〜2.5μm、2.5〜4.0μm、4.0〜1000μmとなる。なかでも中赤外線を用いることが好ましい。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する方向Bに記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構12を備えている。なお、本実施例の記録装置1は、記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構12を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向に複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
ここで、「ラインヘッド」とは、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向に形成されたノズルの領域が、前記交差方向全体をカバー可能なように設けられ、記録ヘッド又は被記録媒体の一方を固定し他方を移動させて画像を形成する記録装置に用いられる記録ヘッドである。なお、ラインヘッドの前記交差方向のノズルの領域は、記録装置が対応している全ての被記録媒体Pの前記交差方向全体をカバー可能でなくてもよい。
また、記録ヘッドのノズル領域を、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向全体をカバー可能なように設け、記録ヘッド又は被記録媒体の両方を移動させて画像を形成してもよい。
搬送機構11及び記録機構12の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、乾燥部としての赤外線ヒーターで構成されるアフターヒーター7により媒体支持部6に搬送された被記録媒体Pを乾燥させる乾燥機構13を備えている。アフターヒーター7は、本実施例の記録装置1で用いられるインクを乾燥させるため、被記録媒体Pの表面を60℃から120℃に加熱可能な赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されない。また、乾燥部としては、赤外線ヒーター等の加熱装置のほか、ファン等の送風装置等であってもよい。
また、乾燥機構13には、アフターヒーター7の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側に、方向B及び被記録媒体Pの面と交差する方向Dに移動可能な針状の接触部8と光を照射して反射光を検出する光学センサー9とを有する乾燥状態検出部31が備えられている。
また、乾燥機構13の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを回収するための回収部として、被記録媒体PをロールR2として巻き取り可能な巻取部10が備えられている。なお、本実施例の記録装置1では、被記録媒体Pを巻き取る際、巻取部10は回転方向Cに回転する。なお、ロール式の被記録媒体Pの被記録面が内側になるように巻きとる場合は、セット部2の回転方向Cとは逆回転する。
また、本実施例の回収部は、記録がなされた被記録媒体Pを回収するために該被記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部10であるが、このような構成に限定されない。回収部として、ロール状の被記録媒体Pをロール状に巻き取る巻取部のほかに、例えば、単票状の被記録媒体をスタックする排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを用いてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、制御部14(図2参照)の制御により、搬送機構11の不図示の複数の搬送ローラーと、セット部2及び巻取部10と、を記録時等の通常の搬送状態とは逆方向に駆動させ、該通常の搬送状態において被記録媒体Pが搬送される搬送方向Aとは逆方向に被記録媒体Pを搬送する逆搬送が可能な構成になっている。
後述するが、本実施例の制御部14は、乾燥状態検出部31によって検出された被記録媒体Pに記録ヘッド4から吐出されたインクの乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを逆搬送するよう搬送機構11等を制御する。
上記説明を別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、搬送部としての搬送機構11により搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pに向けて記録ヘッド4から吐出されたインクを乾燥させる乾燥部としてのアフターヒーター7を備えている。また、被記録媒体Pの搬送経路においてアフターヒーター7と記録がなされた被記録媒体Pを回収する回収部としての巻取部10との間、即ちアフターヒーター7より搬送方向Aの下流に設けられ、被記録媒体Pの前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出部31を備えている。また、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを搬送方向Aとは逆方向に逆搬送するよう搬送機構11を制御する制御部14を備えている。
このような構成により、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの乾燥状態が不十分である場合は、該被記録媒体Pを逆搬送して十分な乾燥時間を確保している。このため、ユーザーに多大な負荷をかけることなく前記インクの乾燥不良を簡単に抑制している。
なお、「予め定められた閾値」は、例えば、ロール状の被記録媒体Pを使用する記録装置1における巻き取られたロールのインクの裏移りを抑制することや、ユーザーが要求する耐擦過性を有する状態になることなどの観点から、ユーザー等が予め定めておくことができるものである。また、閾値に達したか否かを判断する内容に特に限定はない。そして、「閾値に達しない場合」とは、その内容によって、閾値未満及び閾値以下である場合に限定されず、閾値を超える及び閾値以上である場合も含む意味である。例えば、その内容として数値が高くなるほど乾燥状態が不十分となることを示すデータを用いる場合は、「閾値に達しない場合」を「閾値を超える場合」又は「閾値以上である場合」とすることができる。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部14には、記録装置1の全体の制御を司るCPU15が設けられている。CPU15は、システムバス16を介して、CPU15が実行する各種制御プログラム等を格納したROM17と、データを一時的に格納可能なRAM18と接続されている。
また、CPU15は、システムバス16を介して、記録ヘッド4を駆動するためのヘッド駆動部19と接続されている。
また、CPU15は、システムバス16を介して、プラテンヒーター5及びアフターヒーター7を駆動するためのヒーター駆動部20と接続されている。
また、CPU15は、システムバス16を介して、キャリッジモーター22、搬送モーター23、繰出モーター24及び巻取モーター25を駆動させるためのモーター駆動部21と接続されている。
ここで、キャリッジモーター22は、記録ヘッド4を搭載したキャリッジを移動させるためのモーターである。また、搬送モーター23は、搬送機構11に設けられた不図示の複数の搬送ローラーを駆動するためのモーターである。また、繰出モーター24は、セット部2の回転機構であり、被記録媒体Pを搬送機構11に繰り出すためにセット部2を駆動するモーターである。そして、巻取モーター25は、巻取部10を回転させるための駆動モーターである。
また、CPU15は、システムバス16を介して、接触部8を方向B及び方向Dに移動させる接触部駆動部26と接続されている。
さらに、CPU15は、システムバス16を介して、記録データ等のデータ及び信号の送受信を行うためのPC28及び光学センサー9と接続される、入出力部27と接続されている。
上記のように、本実施例の記録装置1では、制御部14は、乾燥状態検出部31によって検出された被記録媒体Pに記録ヘッド4から吐出されたインクの乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを逆搬送するよう搬送機構11等を制御する。
次に、乾燥状態検出部31による、被記録媒体Pに記録ヘッド4から吐出されたインクの乾燥状態の検出方法について説明する。
図3は、被記録媒体Pにおける乾燥状態検出部31による乾燥状態の検出位置を表す図である。
本実施例の記録装置1は、記録ヘッド4により、乾燥状態検出部31による乾燥状態の検出用のテストパターンTを、被記録媒体Pにおける記録画像Iの形成範囲に対する余白部分(被記録媒体Pの幅方向(方向B)の一方の端部)に、記録可能な構成になっている。なお、図3は、前記端部であって第1記録画像I1の記録が終了した箇所に第1テストパターンT1が記録され、前記端部であって第2記録画像I2の記録が終了した箇所に第2テストパターンT2が記録された状態を表している。
なお、本実施例では、テストパターンTを被記録媒体Pの幅方向(方向B)の一方の端部に記録している。該端部はアフターヒーター7からの熱が届きにくく乾燥条件が特に厳しい部分に該当するため、テストパターンTをこの位置に記録することで、乾燥状態検出部31による乾燥状態の検出精度は高くなる。しかしこの位置にテストパターンTを記録する構成に限定されない。
そして、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送することによりテストパターンTの記録位置と対向可能な位置に、接触部8及び光学センサー9が設けられている。
接触部8は、制御部14の制御により方向Dに移動することにより、テストパターンTが対向する位置にあるときは被記録媒体P(テストパターンT)と接触し、テストパターンTが対向する位置にないときは被記録媒体Pと接触しない構成になっている。
本実施例の記録装置1は、こうして、テストパターンTにおける接触部8が接触した部分に、光学センサー9により光を照射して反射光を検出し、テストパターンTのインクの乾燥状態が閾値に達したか否かを制御部14で判断する。
なお、接触部8は、制御部14の制御により方向Bに移動可能であり、方向BにおけるテストパターンTとの接触位置を調整可能な構成になっている。ただし、このような構成に限定されない。
このように、本実施例の記録装置1における乾燥状態検出部31は、被記録媒体Pの前記インクが吐出された記録部分(テストパターンT)に接触する接触部8と、接触部8が接触したテストパターンTに光を照射して反射光を検出する光学センサー9と、を有する。
このような構成により、本実施例の記録装置1は、接触部8がテストパターンTに接触する際の押付力を、例えば、ロール状の被記録媒体Pを使用する記録装置における巻き取られたロールのインクの裏移りを抑制することに対応する押付力や、ユーザーが要求する耐擦過性に対応する押付力等に設定することで、精度よく前記閾値を定めることができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1では、制御部14は、乾燥状態検出部31によって検出された被記録媒体Pのインクの乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを逆搬送するよう搬送機構11を制御する。そして、本実施例の記録装置1は、接触部8を、逆搬送された被記録媒体Pを搬送方向Aに再度搬送する際、テストパターンTのうちの前記再度搬送する前の搬送方向Aの搬送における接触位置とは異なる位置に、接触させることができる。すなわち、接触部8を、被記録媒体Pを再度搬送する前後で、テストパターンTのうちの異なる位置に接触させることができる。このため、逆搬送された被記録媒体Pを搬送方向Aに再度搬送する際も、乾燥状態検出部31は正確に前記乾燥状態を検出できる。
図4は、被記録媒体Pの最初の搬送方向Aの搬送の際における乾燥状態の検出位置と逆搬送後に搬送方向Aに再度搬送する際における乾燥状態の検出位置を表すテストパターンの図である。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの最初の搬送方向Aの搬送の際における乾燥状態の第1検出位置29と、逆搬送後に搬送方向Aに再度搬送する際における乾燥状態の第2検出位置30とを、被記録媒体Pの幅方向(方向B)と、搬送方向Aに沿う方向とに、異ならせることができる。
図4(A)は、第1検出位置29と第2検出位置30とを、被記録媒体Pの幅方向(方向B)に異ならせた状態を表している。このような状態にする場合、本実施例の記録装置1は、制御部14の制御により、方向Bに接触部8の位置を移動させることにより、被記録媒体Pを最初に搬送方向Aに搬送する際と逆搬送後に搬送方向Aに再度搬送する際とで検出位置を異ならせる。
一方、図4(B)は、第1検出位置29と第2検出位置30とを、搬送方向Aに沿う方向に異ならせた状態を表している。このような状態にする場合、本実施例の記録装置1は、制御部14の制御により、接触部8をテストパターンTに接触させるタイミングを異ならせることにより、被記録媒体Pを最初に搬送方向Aに搬送する際と逆搬送後に搬送方向Aに再度搬送する際とで検出位置を異ならせる。
本実施例の記録装置1においては、光学センサー9は、接触部8が接触したテストパターンTに光を照射して反射光を検出する。そして、制御部14において、該反射光の強度から階調データを生成する。
図5は、乾燥状態が十分であるか否かを判断するための階調データを表すグラフであり、テストパターンTにおける方向Bの位置に対応する階調値を表している。なお、図5では、第1検出位置29における乾燥状態が不十分であることを表している。
本実施例の記録装置1においては、テストパターンTの記録の際にブラックインクを用いる。このため、テストパターンTが記録された部分に光を照射して反射した反射光の強度は、被記録媒体PにおけるテストパターンTが記録されていない部分に光を照射して反射した反射光の強度よりも弱くなる。このことを階調データに変換して表すと、テストパターンTが記録された部分の階調値よりも被記録媒体PにおけるテストパターンTが記録されていない部分の階調値は大きくなる。
このため、テストパターンTに接触部8が接触して、乾燥状態が不十分であるためにテストパターンTに吐出されたインクの一部がとれて被記録媒体Pの色が透けた場合、この部分の階調値は、被記録媒体Pの色の透けかたが小さい乾燥状態が十分である場合と比較して、大きい階調値となる。
したがって、この階調値を所望の値とすることにより、ユーザー等に求められる乾燥状態に対応して、この階調値の閾値を設定することができる。
ただし、このようなインクの乾燥状態の検出方法に限定されない。例えば、光学センサー9によりテストパターンTの光学濃度(オプティカル デンシティ)を検出し、その光学濃度を閾値と比較する方法としてもよい。
本実施例では、図5において、第1検出位置29に対応する部分における階調値は、閾値となる階調値を超えている。すなわち、乾燥状態が不十分であるため、テストパターンTに吐出されたインクの一部が、該閾値に対応する所望の量よりも多くとれていることを表している。このため、図5の第1検出位置29は、乾燥状態が不十分であることを表している。
以下に、本実施例に記録装置1の別の特徴について説明する。
本実施例の記録装置1において、制御部14は、被記録媒体Pを逆搬送する際及び逆搬送された被記録媒体Pを搬送方向Aに再度搬送する際、アフターヒーター7を駆動するよう制御することができる。
本実施例に記録装置1は、このような構成により、被記録媒体Pを逆搬送する際及び逆搬送された被記録媒体Pを搬送方向Aに再度搬送する際に、効率的に被記録媒体Pの前記インクを乾燥させることができる。
また、本実施例の記録装置1において、制御部14は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際の搬送速度よりも被記録媒体Pを逆搬送する際の搬送速度のほうが速くなるよう搬送機構11を制御することができる。
被記録媒体Pを逆搬送する際は、該逆搬送する前の被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際においてアフターヒーター7による乾燥工程が一度行われているので、該逆搬送に伴う乾燥工程に要する時間は短い場合が多い。このため、本実施例に記録装置1は、このような構成により、該逆搬送に伴う乾燥工程により被記録媒体Pの前記インクを確りと乾燥させるだけでなく、該逆搬送に伴う記録速度の低下を抑制することができる。
また、本実施例の記録装置1において、アフターヒーター7は、前記インクを乾燥させるための出力が可変であり、制御部14は、乾燥状態の検出結果(階調値)に応じて前記出力を制御することができる。具体的には、階調値が高くあまり乾燥していない場合は出力を高めにし、階調値が低く十分に乾燥している場合は出力を低めにすることができる。このため、アフターヒーター7の前記出力を適正化できる。
なお、「前記インクを乾燥させるための出力」とは、例えば、乾燥部が本実施例のアフターヒーター7ように赤外線ヒーター等の加熱装置である場合は加熱度合が該当し、前記乾燥部がファン等の送風装置等であれば送風度合が該当する。
[記録方法の実施例](図6)
次に、本実施例の記録方法について説明する。
図6は、本実施例の記録方法を表すフローチャートである。
なお、本実施例の記録方法は、上記実施例の記録装置1を用いて行った実施例である。
本実施例の記録方法では、記録装置1が記録データを入力すると、最初に、ステップS110の記録工程において、該記録データに基づく記録画像Iの記録及びテストパターンTの記録を行う。詳細には、搬送機構11により搬送方向Aに搬送される被記録媒体Pに記録ヘッド4からインクを吐出して記録を行う。
なお、本実施例の記録装置1では、乾燥状態検出用のテストパターンTを記録画像Iのとは別に記録して乾燥状態検出を行う構成であるが、例えば、乾燥状態検出用のテストパターンTを記録せず、記録画像Iの目立たない部分において乾燥状態検出を行う構成としてもよい。
次に、ステップS120の乾燥工程において、記録ヘッド4により被記録媒体Pに吐出されたテストパターンT及び記録画像Iのインクをアフターヒーター7により乾燥させる。
次に、ステップS130の乾燥状態検出工程において、乾燥状態検出部31により、被記録媒体Pに吐出されたインクの乾燥状態を検出する。本ステップS130で、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しないと制御部14が判断した場合はステップS140に進み、前記乾燥状態が予め定められた閾値に達していると制御部14が判断した場合はステップS150に進む。
ステップS140の逆搬送工程では、被記録媒体Pを搬送方向Aとは逆方向に逆搬送し、その後、被記録媒体Pを搬送方向Aに再度搬送する。
次に、ステップS150で記録が終了したかどうかを判断し、記録が終了したと判断されるまでステップS110からステップS150を繰り返し、記録が終了したと判断した場合は本実施例に係る記録方法を終了する。
本実施例の記録方法によれば、被記録媒体Pの乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、被記録媒体Pを逆搬送する。すなわち、被記録媒体Pの乾燥状態が不十分である場合は、該被記録媒体Pを逆搬送して十分な乾燥時間を確保することを可能にする。このため、ユーザーに多大な負荷をかけることなく前記インクの乾燥不良を簡単に抑制することが可能である。
1 記録装置、2 セット部、3 プラテン、4 記録ヘッド、
5 プラテンヒーター、6 媒体支持部、7 アフターヒーター(乾燥部)、
8 接触部、9 光学センサー、10 巻取部(回収部)、
11 搬送機構、12 記録機構、13 乾燥機構、14 制御部、15 CPU、
16 システムバス、17 ROM、18 RAM、19 ヘッド駆動部、
20 ヒーター駆動部、21 モーター駆動部、22 キャリッジモーター、
23 搬送モーター、24 繰出モーター、25 巻取モーター、
26 接触部駆動部、27 入出力部、28 PC、29 第1検出位置、
30 第2検出位置、31 乾燥状態検出部、I、I1、I2 記録画像、
P 被記録媒体、R1 被記録媒体のロール、R2 被記録媒体のロール、
T、T1、T2 テストパターン

Claims (7)

  1. 搬送部により搬送方向に搬送される被記録媒体に向けて記録ヘッドから吐出されたインクを乾燥させる乾燥部と、
    前記乾燥部より前記搬送方向下流に設けられ、前記被記録媒体の前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出部と、
    前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を前記搬送方向とは逆方向に逆搬送するよう前記搬送部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記被記録媒体を逆搬送する際及び逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記乾燥部を駆動するよう制御することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記被記録媒体を前記搬送方向に搬送する際の搬送速度よりも前記被記録媒体を逆搬送する際の搬送速度のほうが速くなるよう前記搬送部を制御することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記乾燥状態検出部は、前記被記録媒体の前記インクが吐出された記録部分に接触する接触部と、前記接触部が接触した前記記録部分に光を照射して反射光を検出する光学センサーと、を有することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、
    前記接触部は、逆搬送された前記被記録媒体を前記搬送方向に再度搬送する際、前記記録部分のうちの前記再度搬送する前の前記搬送方向の搬送における接触位置とは異なる位置に、接触することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記乾燥部は、前記インクを乾燥させるための出力が可変であり、
    前記制御部は、前記乾燥状態検出部による前記乾燥状態に応じて前記出力を制御することを特徴とする記録装置。
  7. 搬送方向に搬送される被記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録する記録工程と、
    前記被記録媒体に吐出された前記インクを乾燥させる乾燥工程と、
    前記被記録媒体の前記インクの乾燥状態を検出する乾燥状態検出工程と、
    前記乾燥状態が予め定められた閾値に達しない場合に、前記被記録媒体を前記搬送方向とは逆方向に逆搬送する逆搬送工程と、
    を有することを特徴とする記録方法。
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