JP7289281B2 - 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置 - Google Patents

用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7289281B2
JP7289281B2 JP2020090653A JP2020090653A JP7289281B2 JP 7289281 B2 JP7289281 B2 JP 7289281B2 JP 2020090653 A JP2020090653 A JP 2020090653A JP 2020090653 A JP2020090653 A JP 2020090653A JP 7289281 B2 JP7289281 B2 JP 7289281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
temperature
processor
sensor
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020090653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021187557A (ja
Inventor
昌彦 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2020090653A priority Critical patent/JP7289281B2/ja
Publication of JP2021187557A publication Critical patent/JP2021187557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7289281B2 publication Critical patent/JP7289281B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

本発明は用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置に係り、特に透過型のレーザセンサにより用紙浮きを検出する技術に関する。
投光ユニットと受光ユニットとを有する透過型のレーザセンサを用いて、被搬送媒体のシワ及び折れ曲がり等によって生じる「浮き」を検出する方法が知られている。例えば、被搬送媒体の搬送方向に対して直交する媒体幅方向に、被搬送媒体の媒体表面上を沿うように投光ユニットが検出光を投射し、受光ユニットにより検出光を受光する。被搬送媒体に一定の高さ以上の浮きが発生すると、浮いた被搬送媒体により検出光が遮光され、受光ユニットにおいて受光される光量が低下する。したがって、受光ユニットで受光した光量におうじたセンサ値と予め設定されている閾値とを比較することにより、一定の高さ以上の浮きの有無を判定することができる。
このような媒体浮き検出は、例えば、インクジェット印刷装置においてインクジェットヘッドと被搬送媒体である用紙の浮きとが接触することによって、インクジェットヘッドが破損することを防ぐために実施される。
透過型のレーザセンサを利用した用紙浮き検出装置では、陽炎及び蜃気楼現象によるセンサノイズが問題となる。このノイズは、搬送中の用紙表面又は搬送面と、検出光との間の温度境界層で屈折が起こることで発生する。具体的には、レーザセンサの検出光が受光ユニットに入射しなくなるためにセンサ値が急変する、及び検出光の強度に粗密ができセンサ値がふらつく等の症状が発生する。したがって、屈折による誤検出を抑制するためには、外部からエアを検出光に向けて送風することで境界層を破壊し、影響が少ない厚みまで薄く制御する必要がある(特許文献1参照)。
特許5444079号
しかしながら、空気の温度境界層厚みを直接測定することと、厳密に境界層を無くすことは困難であり、ノイズを無くすことはできない。特許文献1には、用紙浮き検出が屈折による誤検出なく機能しているかを判断する記載はなく、温度境界層の温度に基づく対処方法の記載もない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示する用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための用紙浮き検出装置の一の態様は、用紙が搬送される搬送経路から一定の高さに、かつ搬送経路を跨ぐ方向に検出光を投射する投光ユニットと、検出光を受光し、受光した光量に応じたセンサ値を出力する受光ユニットと、搬送経路の温度又は搬送される用紙の温度を測定する第1の温度センサと、検出光の光路に空気を送風する送風機構と、送風機構から送風される空気の温度を測定する第2の温度センサと、プロセッサに実行させるための命令を記憶するメモリと、メモリに記憶された命令を実行するプロセッサと、を備え、プロセッサは、センサ値に基づいて搬送経路から一定の高さ以上の用紙の浮き上がりを検出し、センサ値の統計上のばらつきを評価して用紙の浮き上がりの誤検出の有無を判定し、誤検出が有ると判定された場合に、第1の温度センサの測定結果と第2の温度センサの測定結果とを評価して対処方法を提示する、用紙浮き検出装置である。
本態様によれば、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示することができる。
プロセッサは、センサ値を第1のサンプリング周期でメモリに記憶させ、メモリに記憶させたセンサ値の統計上のばらつきを評価することが好ましい。これにより、センサ値のばらつきを適切に評価することができる。
プロセッサは、標準偏差、分散、変化率、及び平均との差分の少なくとも1つを用いてばらつきを評価することが好ましい。これにより、センサ値のばらつきを適切に評価することができる。
プロセッサは、センサ値のばらつきを第1の閾値と比較して評価することが好ましい。これにより、センサ値のばらつきを適切に評価することができる。
プロセッサは、センサ値から1Hz以上の高周波ノイズを除去する信号処理を行うことが好ましい。これにより、センサ値のばらつきを適切に評価することができる。
信号処理は、ローパスフィルタ処理、及び移動平均処理の少なくとも一方を含むことが好ましい。これにより、高周波ノイズを適切に除去することができる。
対処方法は、用紙浮き検出装置の環境温度の変更の指示を含むことが好ましい。これにより、用紙浮きの誤検出を防止することができる。
プロセッサは、第1の温度センサの測定結果が第1の温度範囲を超えている場合に、搬送経路の温度又は搬送される用紙の温度を第1の温度範囲に収める対処方法を提示することが好ましい。これにより、用紙浮きの誤検出を防止することができる。
プロセッサは、第2の温度センサの測定結果が第2の温度範囲を超えている場合に、送風機構から送風される空気の温度を第2の温度範囲に収める対処方法を提示することが好ましい。これにより、用紙浮きの誤検出を防止することができる。
プロセッサは、第1の温度センサの測定結果と第2の温度センサの測定結果との温度差が第2の閾値を超えた場合に、送風機構から送風される空気の温度と搬送経路の温度又は搬送される用紙の温度との温度差を相対的に小さくする対処方法を提示することが好ましい。これにより、用紙浮きの誤検出を防止することができる。
ディスプレイを備え、プロセッサは対処方法をディスプレイに表示させることが好ましい。これにより、対処方法を適切に提示することができる。
上記目的を達成するための搬送装置の一の態様は、搬送経路に沿って用紙を搬送する搬送装置であって、上記の用紙浮き検出装置を備える搬送装置である。
本態様によれば、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示することができる。
上記目的を達成するための印刷装置の一の態様は、上記の搬送装置と、搬送される用紙にインクを吐出するインクジェットヘッドと、を備える印刷装置である。
本態様によれば、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示することができる。
上記目的を達成するためのプログラムの一の態様は、用紙が搬送される搬送経路から一定の高さに、かつ搬送経路を跨ぐ方向に検出光を投射する投光ユニットと、検出光を受光し、受光した光量に応じたセンサ値を出力する受光ユニットと、搬送経路の温度又は搬送される用紙の温度を測定する第1の温度センサと、検出光の光路に空気を送風する送風機構と、送風機構から送風される空気の温度を測定する第2の温度センサと、を備える用紙浮き検出装置を制御するプログラムであって、センサ値の統計上のばらつきを評価して用紙の浮き上がりの誤検出の有無を判定する判定機能と、誤検出が有ると判定された場合に、第1の温度センサの測定結果と第2の温度センサの測定結果とを評価して対処方法を提示する対処方法提示機能と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
このプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体も本態様に含んでよい。本態様によれば、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示することができる。
本発明によれば、用紙浮きの誤検出の有無を診断し、対処方法を提示することができる。
図1は、印刷装置の全体構成を示す概略構成図である。 図2は、印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図3は、用紙浮き検出装置の光学系を示す斜視図である。 図4は、用紙浮き検出装置の斜視図である。 図5は、図4の5-5断面図である。 図6は、用紙浮き誤検出の有無の診断方法の処理を示すフローチャートである。 図7は、印刷時において100ms周期でサンプリングしたセンサ値の推移を示すグラフである。 図8は、図7のF7Bのセンサ値に移動平均処理を実施した場合のセンサ値の推移を示すグラフである。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<印刷装置の構成>
図1は、本実施形態に係る印刷装置10の全体構成を示す概略構成図である。印刷装置10は、枚葉の被搬送媒体である用紙Pにインクジェット方式で画像を記録する枚葉印刷機である。
図1に示すように、印刷装置10は、給紙部20と、処理液付与部30と、画像記録部40と、インク乾燥部50と、定着部60と、回収部70とを備える。
〔搬送装置〕
印刷装置10は、処理液付与部30と、画像記録部40と、インク乾燥部50と、定着部60とに、それぞれ用紙Pを搬送する搬送ドラム31、41、51、及び61を備える。
搬送ドラム31、41、51、及び61は、それぞれ用紙Pの幅に対応した幅を有する。幅とは、用紙Pの搬送方向に直交する方向の長さを指す。搬送ドラム31、41、51、及び61は、不図示のモータに駆動されて、図1において反時計回りに回転する。搬送ドラム31、41、51、及び61は周面に用紙Pの先端部を把持するグリッパGを備える。本実施形態では、搬送ドラム31、41、51、及び61は、それぞれ周面の180°の間隔を開けた2箇所にグリッパGを備える。搬送ドラム31、41、51、及び61は、それぞれ2つのグリッパGにより1回転で2枚の用紙Pを搬送する。
また、搬送ドラム31、41、51、及び61は、それぞれ周面に多数の吸着穴を備える。用紙Pは、吸着穴から裏面を真空吸着されて、搬送ドラム31、41、51、及び61の周面に保持される。なお、搬送ドラム31、41、51、及び61は、静電吸着により用紙Pを周面に吸着保持してもよい。
印刷装置10は、処理液付与部30と画像記録部40との間、画像記録部40とインク乾燥部50との間、及びインク乾燥部50と定着部60との間に、それぞれ用紙Pを搬送する渡し胴80、90、及び100を備える。
渡し胴80、90、及び100は、それぞれ枠体で構成された渡し胴本体81、91、及び101を備える。渡し胴本体81、91、及び101は、それぞれ用紙Pの幅に対応した幅を有する。渡し胴本体81、91、及び101は、不図示のモータに駆動されて、図1において時計回りに回転する。渡し胴本体81、91、及び101は、それぞれ用紙Pの先端部を把持するグリッパGを備える。本実施形態では、渡し胴本体81、91、及び101は、それぞれ回転軸を挟んだ対称位置にグリッパGを備える。渡し胴80、90、及び100は、それぞれ2つのグリッパGにより渡し胴本体81、91、及び101の1回転で2枚の用紙Pを搬送する。
また、渡し胴80、90、及び100は、それぞれ用紙Pの搬送経路に沿って円弧状のガイド板83、93、及び103を備える。渡し胴80、90、及び100は、ガイド板83、93、及び103によって用紙Pの印刷面の反対側の面をガイドして用紙Pを搬送する。
さらに、渡し胴80、90、及び100は、それぞれ搬送される用紙Pに向けて熱風を吹き出すドライヤ84、94、104を内部に備える。渡し胴80、90、及び100は、用紙Pの搬送過程でドライヤ84、94、104から吹き出した熱風を印刷面に吹き当てる。
給紙部20は、給紙した用紙Pを処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡す。搬送ドラム31は、渡し胴80を介して画像記録部40の搬送ドラム41に用紙Pを受け渡す。搬送ドラム41は、渡し胴90を介してインク乾燥部50の搬送ドラム51に用紙Pを受け渡す。搬送ドラム51は、渡し胴100を介して定着部60の搬送ドラム61に用紙Pを受け渡す。搬送ドラム61は、回収部70へ用紙Pを受け渡す。
なお、搬送ドラム31、41、51、61は、印刷面が外側を向くように用紙Pを搬送する。また、渡し胴80、90、及び100は、印刷面が内側を向くように用紙Pを搬送する。
このように、搬送ドラム31、41、51、及び61と、渡し胴80、90、及び100とで、用紙Pを搬送する搬送装置110が構成される。搬送装置110による用紙Pの搬送過程で、用紙Pには所要の処理が施され、印刷面に画像が形成される。
〔給紙部〕
給紙部20は、枚葉の用紙Pを処理液付与部30に1枚ずつ連続的に給紙する。給紙部20は、給紙装置21と、給紙トレイ22と、渡し胴23とを備える。
用紙Pは、インクジェット専用紙ではない汎用の印刷用紙である。給紙装置21は、不図示のマガジンにスタックされた用紙Pを上側から順に1枚ずつ給紙トレイ22に給紙する。
給紙トレイ22は、給紙装置21から給紙された用紙Pを渡し胴23に向けて送り出す。
渡し胴23は、給紙トレイ22から送り出された用紙Pを受け取り、搬送経路に沿って搬送し、処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡す。
以上のように構成された給紙部20によれば、用紙Pは1枚ずつ処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡される。
〔処理液付与部〕
処理液付与部30は、用紙Pの印刷面に処理液を付与する。処理液付与部30は、用紙Pを搬送する搬送ドラム31と、搬送ドラム31によって搬送される用紙Pの印刷面に処理液を付与する処理液付与装置32とを備える。
搬送ドラム31は、給紙部20の渡し胴23から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
処理液付与装置32は、搬送ドラム31によって搬送される用紙Pにインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与する。処理液付与装置32は、例えば、処理液をローラ塗布する塗布装置で構成され、周面に処理液が付与された塗布ローラを用紙Pの表面に押圧当接させて、用紙Pの印刷面に処理液を付与する。処理液付与装置32としては、後述するインクジェットヘッドと同様の液滴吐出ヘッドを用いて付与する構成、又はスプレーで付与する構成とすることもできる。
以上のように構成された処理液付与部30によれば、用紙Pは搬送ドラム31によって搬送され、処理液付与装置32によって印刷面に処理液が付与される。また、印刷面に処理液が付与された用紙Pは、搬送ドラム31から渡し胴80に受け渡される。
用紙Pは、渡し胴80によって搬送される過程でドライヤ84により印刷面に熱風が吹き当てられる。これにより、用紙Pの印刷面に付与された処理液が乾燥される。
処理液付与部30は、ドライヤ84によって加熱された用紙Pを画像記録部40で画像記録する前に冷却する冷却ユニットを備えてもよい。冷却ユニットを備えることにより、用紙Pが画像記録前に結露することを防止することができる。
〔画像記録部〕
画像記録部40は、用紙Pの印刷面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色のインク滴を付与して、用紙Pの印刷面にカラー画像を記録する。画像記録部40は、搬送ドラム41と、用紙押さえローラ42と、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kと、用紙浮き検出装置300とを備える。
搬送ドラム41は、渡し胴80から用紙Pを受け取り、受け取った用紙Pを搬送ドラム41の周面である搬送面41a(図3参照)に吸着保持し、回転して用紙Pを搬送する。用紙Pは、搬送ドラム41の搬送面41aによって画される搬送経路を搬送される。なお、搬送経路は、搬送ドラム41の中央を通り、用紙Pの幅に対応して設定される。
用紙押さえローラ42は、搬送ドラム41によって搬送される用紙Pの印刷面を押圧して、用紙Pの裏面を搬送ドラム41の周面に密着させる。用紙押さえローラ42は、搬送ドラム41の用紙受取位置の近傍に設置される。用紙受取位置とは、搬送ドラム41が渡し胴80から用紙Pを受け取る位置を指す。用紙押さえローラ42は、不図示の押圧機構によって押圧力が付与されて、搬送ドラム41の周面に押圧当接される。渡し胴80から搬送ドラム41に受け渡された用紙Pは、用紙押さえローラ42を通過することによりニップされ、裏面が搬送ドラム41の搬送面41aに密着される。
用紙浮き検出装置300は、浮き検出位置において用紙押さえローラ42を通過した用紙Pの搬送面41aからの一定以上の浮きを検出する。用紙浮き検出装置300は、搬送ドラム41の搬送面41aから一定の高さで搬送ドラム41を跨いで検出光L(図3参照)を通過させ、検出光Lの遮光の有無を検出して、用紙Pの浮きを検出する。すなわち、用紙Pに浮きが生じると、浮き上がった用紙Pによって検出光Lが遮光されるので、検出光Lの受光量を検出することにより、用紙Pの浮きの有無を検出する。用紙浮き検出装置300の構成については、後述する。
インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kは、用紙PにC、M、Y、及びKの各色のインク滴を吐出する。インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kは、用紙浮き検出装置300よりも搬送経路の下流側に配置されており、用紙Pの搬送経路に沿って一定の間隔で配置される。インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成されており、そのノズル面に形成された複数のノズルから、搬送ドラム41に向けて対応する色のインク滴を吐出する。
以上のように構成された画像記録部40によれば、搬送ドラム41によって搬送される用紙Pは、用紙押さえローラ42によってニップされて搬送ドラム41の搬送面41aに密着させられる。その後、用紙浮き検出装置300によって用紙Pの浮きの有無が検出される。用紙Pの浮きが検出された場合は、用紙Pの搬送が停止される。
用紙Pの浮きが検出されない場合は、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44KによりそれぞれC、M、Y、及びKの各色のインク滴が用紙Pに付与される。これにより、用紙Pの印刷面にはカラー画像が記録される。
本実施形態の印刷装置10では、各色ともにインク中に熱可塑性樹脂が分散された水性インクが使用される。このような水性インクを用いた場合であっても、上記のように、用紙Pには処理液が付与されているので、フェザリング及びブリーディング等を起こすことなく、高品位な画像記録を行うことができる。
さらに、用紙Pは、搬送ドラム41から渡し胴90を介してインク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡される。用紙Pは、渡し胴90によって搬送される過程でドライヤ94により印刷面に熱風が吹き当てられる。インクの乾燥処理は、後段のインク乾燥部50で行われるが、用紙Pは渡し胴90での搬送時にも乾燥処理が施される。
なお、画像記録部40は、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kのメンテナンスを行う不図示のメンテナンス部を備える。インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kは、必要に応じてメンテナンス部に移動して、所要のメンテナンスを受けることができる。
〔インク乾燥部〕
インク乾燥部50は、画像記録後の用紙Pに残存する液体成分を乾燥させる。インク乾燥部50は、用紙Pを搬送する搬送ドラム51と、搬送ドラム51によって搬送される用紙Pに対して乾燥処理を施すインク乾燥装置52とを備える。
搬送ドラム51は、渡し胴90から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
インク乾燥装置52は、例えば、用紙Pの搬送経路に沿って配設された3台のドライヤを備える。インク乾燥装置52は、搬送ドラム51によって搬送される用紙Pに向けてドライヤから熱風を吹き付けることにより、インクを乾燥させる。
以上のように構成されたインク乾燥部50によれば、搬送ドラム51によって搬送される用紙Pの印刷面にインク乾燥装置52から熱風が吹き付けられ、印刷面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥装置52を通過した用紙Pは、搬送ドラム51から渡し胴100を介して定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。用紙Pは、渡し胴100によって搬送される過程でドライヤ104により印刷面に熱風が吹き当てられる。これにより、用紙Pは渡し胴100での搬送時にも乾燥処理が施される。
〔定着部〕
定着部60は、用紙Pを加熱加圧して、印刷面に画像記録された画像を定着させる。定着部60は、用紙Pを搬送する搬送ドラム61と、搬送ドラム61によって搬送される用紙Pに加熱加圧処理を施すヒートローラ62及び63と、用紙Pに記録された画像を撮像するインラインセンサ64とを備える。
搬送ドラム61は、渡し胴100から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
ヒートローラ62及び63は、用紙Pの印刷面に付与されたインクを加熱加圧することにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂を溶着して、インクを被膜化させる。また、ヒートローラ62及び63は、用紙Pに生じたコックリング及びカール等の変形を矯正する。ヒートローラ62及び63は、搬送ドラム61と略同じ幅を有する。ヒートローラ62及び63は、不図示の内蔵ヒータによって所定温度に加熱される。また、ヒートローラ62及び63は、不図示の加圧手段によって搬送ドラム61の周面に一定の押圧力で押圧当接される。
インラインセンサ64は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等を備える。インラインセンサ64は、搬送ドラム61によって搬送される用紙Pに記録された画像を撮像する。
以上のように構成された定着部60によれば、搬送ドラム61によって搬送される用紙Pの印刷面にヒートローラ62及び63が押圧当接し、用紙Pが加熱加圧される。これにより、用紙Pのインク中に分散された熱可塑性樹脂が溶着されて、インクが被膜化される。また、用紙Pに生じた変形が矯正される。
続いて、用紙Pに記録された画像がインラインセンサ64により撮像される。インラインセンサ64の撮像結果に基づいて、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kの吐出不良等がチェックされる。
定着処理が施された用紙Pは、用紙受取位置で搬送ドラム61から回収部70へ受け渡される。
〔回収部〕
回収部70は、印刷処理が行われた用紙Pをスタッカ71に積み重ねて回収する。回収部70は、用紙Pを回収するスタッカ71と、定着部60で定着処理された用紙Pを搬送ドラム61から受け取り、搬送経路に沿って搬送してスタッカ71に排紙する排紙コンベア72とを備える。
排紙コンベア72は、定着部60で定着処理された用紙Pをスタッカ71まで搬送する。スタッカ71は、排紙コンベア72によって搬送された用紙Pを回収する。
以上のように構成された回収部70によれば、印刷後の用紙Pがスタッカ71に積み重ねられて回収される。
<印刷装置の制御系の構成>
図2は、印刷装置10の制御系の構成を示すブロック図である。図2に示すように、印刷装置10は、プロセッサ120と、通信装置122と、入力装置124と、表示装置126と、警告装置128と、メモリ130とを備える。
プロセッサ120は、メモリ130に記憶された命令を実行する。プロセッサ120のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
プロセッサ120は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、或いはCPUとFPGAの組み合わせ、又はCPUとGPUの組み合わせ)で構成されてもよい。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
プロセッサ120は、搬送ドラム31、41、51、及び61と、渡し胴80、90、及び100と、給紙部20と、処理液付与部30と、画像記録部40と、インク乾燥部50と、定着部60と、回収部70と、メモリ130と、通信装置122と、入力装置124と、表示装置126と、警告装置128と通信可能に接続される。
プロセッサ120は、搬送装置110の駆動を制御する。すなわち、プロセッサ120は、搬送ドラム31、41、51、及び61と、渡し胴80、90、及び100とを駆動するモータの駆動を制御する。また、プロセッサ120は、搬送ドラム31、41、51、及び61と渡し胴80、90、及び100とに備えられたグリッパGの開閉を制御する。
プロセッサ120は、搬送ドラム31、41、51、及び61の周面に用紙Pを吸着保持する機構の駆動を制御する。例えば、プロセッサ120は、負圧発生手段としての真空ポンプの駆動を制御する。
また、プロセッサ120は、渡し胴80、90、及び100のドライヤ84、94、及び104の駆動を制御する。例えば、プロセッサ120は、ドライヤ84、94、及び104の加熱量と送風量とを制御する。
プロセッサ120は、給紙部20を構成する給紙装置21及び渡し胴23等の駆動を制御する。
プロセッサ120は、処理液付与部30を構成する処理液付与装置32等の駆動を制御する。
プロセッサ120は、画像記録部40を構成する用紙押さえローラ42と、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kと、用紙浮き検出装置300との駆動を制御する。
プロセッサ120は、インク乾燥部50を構成するインク乾燥装置52等の駆動を制御する。
プロセッサ120は、定着部60を構成するヒートローラ62及び63と、インラインセンサ64との駆動を制御する。
プロセッサ120は、回収部70を構成する排紙コンベア72等の駆動を制御する。
通信装置122は、所要の通信インターフェースを備え、通信インターフェースと接続されたホストコンピュータ140等との間でデータの送受信を行う。
入力装置124は、操作ボタンと、キーボードと、タッチパネルとを備える。入力装置124は、入力された操作情報をプロセッサ120に出力する。プロセッサ120は、入力装置124から入力された入力情報に応じて各種処理を実行する。
表示装置126は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備える。表示装置126は、プロセッサ120からの指令に応じて所要の情報をディスプレイに表示させる。
警告装置128は、パトランプと、スピーカとを備える。警告装置128は、プロセッサ120からの指令に応じて、回転警告灯の点灯、及びスピーカから警告音の発生等の警告動作を行う。
メモリ130は、プロセッサ120に実行させるための命令を記憶する。メモリ130は、印刷装置10の制御プログラム及び制御に必要な各種データを記憶する。
また、メモリ130は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、プロセッサ120を通じてデータの読み書きが行われる。通信装置122を介してホストコンピュータ140から取り込まれた画像データは、メモリ130に格納される。
プロセッサ120は、メモリ130に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成する。また、プロセッサ120は、生成したドットデータに従って画像記録部40のインクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kの駆動を制御することにより、その画像データが表す画像を用紙Pに記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGB等で表現された画像データ(例えば、RGB8ビットの画像データ)を印刷装置10で使用するC、M、Y、Kの各色のインク量データに変換する処理である。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
プロセッサ120は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成する各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙Pに記録する。
プロセッサ120は、用紙浮き検出装置300による用紙Pの浮きの検出結果を取得する。プロセッサ120は、用紙Pの浮きが検出された場合、搬送異常が生じているものと判断し、搬送ドラム31、41、51、及び61と渡し胴80、90、及び100とに用紙Pの搬送停止を指示し、警告装置128に所要の警告動作を行うように指示する。
ここでは、印刷装置10がプロセッサ120を備える態様について説明したが、プロセッサ120とメモリ130とは、用紙浮き検出装置300が備えてもよい。すなわち、プロセッサ120とメモリ130とを含めて用紙浮き検出装置300が構成されてもよい。
また、プロセッサ120とメモリ130とは、搬送装置110が備えてもよい。すなわち、プロセッサ120とメモリ130とを含めて搬送装置110が構成されてもよい。
<用紙浮き検出装置>
以下、用紙浮き検出装置300の詳細について説明する。まず、用紙浮き検出装置300の光学系について説明する。
図3は、画像記録部40に配置された用紙浮き検出装置300の光学系を示す斜視図である。用紙浮き検出装置300は、用紙押さえローラ42とインクジェットヘッド44Cとの間の浮き検出位置に配置される。図3に示すように、用紙浮き検出装置300は、投光ユニット310と、アパーチャ312と、受光ユニット320と、アパーチャ322とを備える。投光ユニット310及びアパーチャ312と、受光ユニット320及びアパーチャ322とは、搬送ドラム41の回転軸方向に沿って、搬送ドラム41の搬送面41aを挟んで互いに対向して配置される。
投光ユニット310と受光ユニット320とは、透過型のレーザセンサを構成する。投光ユニット310は、不図示のブラケットと、レーザ光を出射する不図示の投光素子と、投光素子を駆動する不図示の駆動部と、投光素子から出射されたレーザ光の光路上に設けられる不図示の投光レンズとを含む。投光ユニット310は、ブラケットを介して印刷装置10の不図示の本体フレームに取り付けられる。投光ユニット310は、アパーチャ312を介して受光ユニット320に向けてレーザ光である検出光Lを投射する。なお、検出光Lは可視光に限定されない。
検出光Lは、搬送ドラム41の回転軸と平行な方向(搬送経路を跨ぐ方向の一例)に出射され、用紙Pの搬送経路から一定の高さを通過する。ここでは、用紙Pは矢印Aの方向に回転する搬送ドラム41の搬送面41aに密着して搬送され、検出光Lは搬送面41aの高さから一定の高さを通過する。一定の高さは、用紙Pの種類及び紙厚等に応じて予め決められている。投光ユニット310は、このような条件を満たすように設置される。また、プロセッサ120(図2参照)は、投光ユニット310の駆動を制御して、検出光Lの投射を制御する。
受光ユニット320は、不図示のブラケットと、不図示の受光素子と、不図示のADC(Analog-to-Digital Converter)とを備える。受光ユニット320は、投光ユニット310に対向して配置され、ブラケットを介して印刷装置10の本体フレームに取り付けられる。受光素子は、例えばフォトダイオードである。受光素子は、投光ユニット310から投射された検出光Lを、アパーチャ322を介して受光する。受光素子は、受光した光量に応じたアナログ信号を出力する。ADCは、受光素子が出力したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。このように、受光ユニット320は、受光した光量に応じたセンサ値を出力する。
受光ユニット320から出力されるセンサ値は、プロセッサ120(図2参照)に出力される。プロセッサ120は、入力されたセンサ値に基づいて、用紙Pの浮きの有無を判定する。具体的には、予め設定された閾値とセンサ値とを比較し、センサ値が閾値以下となる場合に、用紙Pによって検出光Lが遮られたと判断して、用紙Pの浮きが発生したと判定する。
このように、用紙浮き検出装置300は、アパーチャ312及びアパーチャ322の間の検出光Lを用紙Pが遮ったことを検出することによって用紙浮きを検出する。用紙浮きが検出された場合には、プロセッサ120は、警告装置128による警告を行い、かつ搬送装置110による用紙Pの搬送を停止する。
図4は、用紙浮き検出装置300をインクジェットヘッド44C側から見た斜視図である。なお、図4においては、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、及び44Kの図示が省略されている。図4に示すように、用紙浮き検出装置300は、風除けガイド330と、ファンユニット340と、表面温度センサ350とを備える。
風除けガイド330は、半円筒状の溝332を備える。溝332は、ドラム軸方向に沿って搬送ドラム41の端から端まで、搬送面41aに対向して、検出光Lが溝332の中を通過するように配置される。投光ユニット310から投射された検出光Lはアパーチャ312を通って出射され、風除けガイド330の溝332の中を通過し、アパーチャ322を介して受光ユニット320によって受光される。このように、溝332は検出光Lの光路となる。
ファンユニット340(送風機構の一例)は、風除けガイド330の全体に対して風除けガイド330の上側に取り付けられている。ファンユニット340は、ファンユニット340の内部に設けられた送風ファン342(図5参照)により、溝332に送風する。
表面温度センサ350は、ファンユニット340のインクジェットヘッド44C側(用紙Pの搬送方向の下流側)に設けられる。表面温度センサ350(第1の温度センサの一例)は、溝332から20~30mm程度離れた位置の搬送面41aの温度(搬送経路の温度の一例)、又は搬送面41aに吸着搬送される用紙Pの表面の温度を測定する。表面温度センサ350は、溝332の位置の搬送面41aの温度、又は搬送面41aに吸着搬送される用紙Pの表面の温度を測定するように配置されてもよい。表面温度センサ350は、例えば放射温度計である。プロセッサ120は、表面温度センサ350の測定結果を取得する。
図5は、図4の5-5断面図である。なお、図5においては、投光ユニット310及びアパーチャ312と、受光ユニット320及びアパーチャ322とは、図示を省略している。図5に示すように、風除けガイド330は、断面が半円の溝332を検出光Lが通過するように、搬送ドラム41の搬送面41a上にわずかなクリアランスを有して配置される。
また、ファンユニット340は、内部に送風ファン342と、送風路344と、送風温度センサ346とを備える。また、風除けガイド330は、溝332とファンユニット340の送風路344とを連通するスリット336を備える。
プロセッサ120(図2参照)は、送風ファン342の駆動を制御する。送風ファン342により、搬送ドラム41の搬送面41aの近傍の温度と同様の温度の空気が、ファンユニット340内の送風路344から、風除けガイド330のスリット336を介して溝332に送風される。これにより、搬送面41aと溝332を通過する検出光Lの光軸周辺との間の温度境界層を破壊し、検出光Lの光軸周辺の空気の温度を略一定に保つことができる。
また、送風温度センサ346(第2の温度センサの一例)は、送風路344に設けられる。送風温度センサ346は、送風ファン342から溝332に送風される空気の温度を測定する。プロセッサ120は、送風温度センサ346の測定結果を取得する。
ファンユニット340は、送風する空気の温度を調整する温調機構を備えてもよい。温調機構は、例えば送風する空気を加熱するヒータであってもよい。プロセッサ120によって温調機構を制御することで、ファンユニット340が送風する空気の温度を調整可能となる。
<用紙浮き誤検出の有無の診断方法>
用紙浮き検出装置300における用紙浮き誤検出の有無を診断する診断方法について説明する。診断方法は、コンピュータに実現させるプログラムとして構成されてもよい。また、プログラムは、CD-ROM(Compact Disc read-only memory)等の非一時的な情報記憶媒体に記録されてもよい。プログラムは、インターネット等の通信ネットワークを利用してダウンロードサービスとして提供されてもよい。
図6は、印刷装置10が実行する診断方法の処理を示すフローチャートである。本実施形態では、印刷装置10のプロセッサ120が実行する例を説明する。プロセッサ120は、診断方法の処理を用紙Pの印刷中に行ってもよいし、印刷装置10の電源投入時及び待機時等の印刷以外のタイミングに行ってもよい。
ステップS1では、プロセッサ120は、投光ユニット310の駆動を制御して検出光Lの投射を開始し、受光ユニット320から出力されるセンサ値の取得を開始する。プロセッサ120は、センサ値を第1のサンプリング周期で取得し、メモリ130に保存する。第1のサンプリング周期は、例えば100msである。
また、プロセッサ120は、印刷装置10を制御し、用紙Pの印刷を開始する。プロセッサ120は、用紙Pの印刷を開始するのではなく、気流、振動、送風ファン342が送風する空気の温度、及び搬送面41aの温度の条件を印刷時と同じ条件として用紙Pの搬送を開始してもよい。
ステップS2では、送風温度センサ346は、送風ファン342が送風する空気の温度の取得を開始する。送風温度センサ346は、一定のサンプリング周期で温度を取得する。プロセッサ120は、送風温度センサ346によって取得された温度をメモリ130に記憶させる。
ステップS3では、表面温度センサ350は、搬送面41aの温度の取得を開始する。表面温度センサ350の測定位置を用紙Pが通過する間は、表面温度センサ350は用紙Pの表面の温度を測定する。表面温度センサ350は、一定のサンプリング周期で温度を取得する。プロセッサ120は、表面温度センサ350によって取得された温度をメモリ130に記憶させる。
ステップS4では、プロセッサ120は、用紙Pの印刷中、又は用紙Pの搬送中にメモリ130に保存したセンサ値をメモリ130から取り出す。例えば、プロセッサ120は、メモリ130から少なくとも100個のセンサ値を取り出す。ここでは、プロセッサ120は、連続して取得した最新の100個のセンサ値を取り出す。
ステップS5では、プロセッサ120は、ステップS4でメモリ130から取り出したセンサ値のばらつきを表す統計上の計算値を算出する。例えば、プロセッサ120は、標準偏差、分散、変化率、及び平均との差分の少なくとも1つを用いて統計上のばらつきを算出する。
印刷装置10の場合、ロール紙のように被搬送媒体が連続していないため、先行して搬送される用紙Pと後続して搬送される用紙Pとの間で、気流の乱れ及び搬送装置110等による振動によりセンサ値にノイズが発生する。センサ値にノイズが発生している場合は、プロセッサ120は、取得したセンサ値に信号処理を施し、不要なノイズを除去した後にステップS5の処理を実施する。例えば、プロセッサ120は、センサ値から1Hz以上の高周波ノイズを除去する信号処理を行う。信号処理は、ローパスフィルタ処理、及び移動平均処理の少なくとも一方を含む。
検出光Lの屈折によるノイズは、光軸周辺の空気の温度差に起因するため、1Hz未満の低周波のノイズとなる。したがって、センサ値の高周波ノイズを除去することで、屈折による影響を正確に判断することが可能になる。
ステップS6では、プロセッサ120は、ステップS5で算出したセンサ値のばらつきを評価し、用紙Pの浮き上がりの誤検出の有無を判定する(判定機能の一例)。ここでは、プロセッサ120は、センサ値のばらつきを予め定められた第1の閾値と比較する。プロセッサ120は、センサ値のばらつきが第1の閾値以下である場合に用紙Pの浮き上がりの誤検出が無いと判定し、センサ値のばらつきが第1の閾値を超える場合に用紙Pの浮き上がりの誤検出があると判定する。
ファンユニット340による送風で搬送面41aと検出光Lの光軸周辺との間の温度境界層を破壊できている場合には、検出光Lの屈折が発生しないため、サンプリングされたセンサ値は安定する。このため、センサ値のばらつきは相対的に小さく、第1の閾値以下となる。
一方、ファンユニット340が適切に送風できていない、又は周囲温度が高い等の理由で温度境界層を破壊できていない場合は、検出光Lの屈折が発生し、サンプリングされたセンサ値は相対的に大きくばらつく。このため、センサ値のばらつきは第1の閾値を超える。
ステップS6において誤検出がないと判定された場合は、プロセッサ120は本フローチャートの処理を終了する。一方、誤検出があると判定された場合は、プロセッサ120は、ステップS7の処理を行う。
ステップS7では、プロセッサ120は、ステップS2においてメモリ130に保存した送風温度センサ346の測定結果(第1の温度センサの測定結果の一例)である送風ファン342が送風する空気の温度、及びステップS3においてメモリ130に保存した表面温度センサ350の測定結果(第2の温度センサの測定結果の一例)である搬送面41aの温度をメモリ130から取り出す。
ステップS8では、プロセッサ120は、ステップS7で取り出した送風ファン342が送風する空気の温度及び搬送面41aの温度を評価する。ここでは、プロセッサ120は、ステップS7で取得した送風ファン342が送風する空気の温度が第1の温度範囲を超えているか否かを判定する。また、プロセッサ120は、ステップS7で取得した搬送面41aの温度が第2の温度範囲を超えているか否かを判定する。第1の温度範囲及び第2の温度範囲は、それぞれ用紙浮きの誤検出が発生しない温度範囲である。
送風ファン342が送風する空気の温度が第1の温度範囲を超えている、及び搬送面41aの温度が第2の温度範囲を超えている、の少なくとも一方を満たす場合は、プロセッサ120は、ステップS9の処理を行う。一方、送風ファン342が送風する空気の温度が第1の温度範囲を超えておらず、かつ搬送面41aの温度が第2の温度範囲を超えていない場合は、プロセッサ120は、ステップS10の処理を行う。
ステップS9では、プロセッサ120は、警告装置128を制御し、パトランプの点灯、及びスピーカから警告音の発生等の警告動作を行う。また、プロセッサ120は、誤検出に対する対処方法の提示を行い(対処方法提示機能の一例)、本フローチャートの処理を終了する。対処方法とは、誤検出の可能性を無くすためにユーザーがなし得る解決方法である。また、提示とはユーザーの視覚、聴覚、及び触覚等の少なくとも1つで認識可能に出力することをいう。
例えば、プロセッサ120は、表示装置126を制御し、空調温度を下げる等(用紙浮き検出装置の環境温度の変更の指示の一例)の対処方法をディスプレイに表示させてユーザーに提示する。プロセッサ120は、対処方法をホストコンピュータ140に送信してもよいし、不図示の保守サービスに誤検出の可能性がある旨を自動的に連絡してもよい。
ステップS10では、プロセッサ120は、送風ファン342が送風する空気の温度と搬送面41aの温度との温度差が第2の閾値を超えているか否かを判定する。第2の閾値は、用紙浮きの誤検出が発生しない温度差である。温度差が第2の閾値を超えている場合は、プロセッサ120は、ステップS9の処理を行う。温度差が第2の閾値を超えていない場合は、プロセッサ120は、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS10から移行したステップS9では、ステップS8から移行した場合と同様に、プロセッサ120は、警告装置128を制御し、パトランプの点灯、及びスピーカから警告音の発生等の警告動作を行う。また、プロセッサ120は、温度差を相対的に小さくするための指示をユーザーに提示し(対処方法提示機能の一例)、本フローチャートの処理を終了する。例えば、プロセッサ120は、表示装置126を制御し、空調温度を上げる等の対処方法をディスプレイに表示させてユーザーに提示する。
送風ファン342が送風する空気の温度と、搬送面41aの温度とが誤検出とならない温度範囲であっても、温度差が相対的に大きい場合は、検出光Lの光軸周辺の空気の温度差に起因して検出光Lの屈折によるノイズが発生する。このため、温度差に基づいて判定することで、より正確に屈折による影響を判断することが可能となる。
このように、誤検出が有ることが判定された場合、検出光Lの周囲の空気の温度と、搬送面41aの温度又は用紙Pの表面温度とのデータがあれば、空調温度を下げて等の具体的な対処をユーザーに提示することができる。逆に、誤検出が判定されなければ、これらの温度が何度であっても影響を受けないので、ステップS7以降の処理は実施しない。
図7は、印刷時において100ms周期でサンプリングしたセンサ値の推移を示すグラフである。図7では、横軸は用紙Pの搬送速度が一定となってからの時間を示し、縦軸はセンサ値の相対値を示す。図7において、22~22.5秒目は、用紙Pが浮き検出位置を通過している期間である。この期間は、用紙Pの厚み分だけ検出光Lが遮光される、及び反射の条件が変化する等の理由によりセンサ値が変化する。
図7のF7Aは、センサ値がばらつかない例を示している。すなわち、ファンユニット340による送風で搬送面41aと検出光Lの光軸周辺との間の温度境界層を破壊できている例を示している。F7Aに示した例では、センサ値の標準偏差は、0.02であった。
一方、図7のF7Bは、センサ値がばらつく例を示している。すなわち、搬送面41aと検出光Lの光軸周辺との間の温度境界層を破壊できていない例を示している。F7Bに示した例では、センサ値の標準偏差は、0.10であった。
図8は、図7のF7Bのセンサ値に移動平均処理を実施した場合のセンサ値の推移を示すグラフである。なお、図8に示す破線は、移動平均処理を実施したセンサ値の推移の起伏の傾向を表したものである。なお、この破線はセンサ値のグラフと重ならないように下側にずらした位置に示しているため、横軸のセンサ値とは整合が取れていない。検出光Lに屈折が発生しているため、図8に示すようにセンサ値が上下にばらついており、標準偏差の値は相対的に大きい。図8に示した例では、センサ値の標準偏差は0.10であり、移動平均処理の実施前と比較してほとんど変化していない。
<その他>
ここでは、枚葉の用紙Pの浮き上がりを検出する例を説明したが、用紙Pは枚葉紙に限定されず、連続紙であってもよい。また、浮き上がりが検出される被搬送媒体は紙に限定されず、合成樹脂製のフィルム、シート、布等であってもよい。
また、ここでは、搬送ドラムを用いて用紙Pを搬送する例を説明したが、被搬送媒体の搬送方式はドラム搬送方式に限定されず、ベルト搬送方式、プラテン搬送方式などであってもよい。また、パスローラを用いて連続紙を搬送する搬送方式であってもよい。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
10…印刷装置
20…給紙部
21…給紙装置
22…給紙トレイ
23…渡し胴
30…処理液付与部
31…搬送ドラム
32…処理液付与装置
40…画像記録部
41…搬送ドラム
41a…搬送面
42…ローラ
44C…インクジェットヘッド
44K…インクジェットヘッド
44M…インクジェットヘッド
44Y…インクジェットヘッド
50…インク乾燥部
51…搬送ドラム
52…インク乾燥装置
60…定着部
61…搬送ドラム
62…ヒートローラ
63…ヒートローラ
64…インラインセンサ
70…回収部
71…スタッカ
72…排紙コンベア
80…渡し胴
81…渡し胴本体
83…ガイド板
84…ドライヤ
90…渡し胴
91…渡し胴本体
93…ガイド板
94…ドライヤ
100…渡し胴
101…渡し胴本体
104…ドライヤ
110…搬送装置
120…プロセッサ
122…通信装置
124…入力装置
126…表示装置
128…警告装置
130…メモリ
140…ホストコンピュータ
300…検出装置
310…投光ユニット
312…アパーチャ
320…受光ユニット
322…アパーチャ
330…ガイド
332…溝
336…スリット
340…ファンユニット
342…送風ファン
344…送風路
346…送風温度センサ
350…表面温度センサ
S1~S10…診断方法の各ステップ

Claims (14)

  1. 用紙が搬送される搬送経路から一定の高さに、かつ前記搬送経路を跨ぐ方向に検出光を投射する投光ユニットと、
    前記検出光を受光し、受光した光量に応じたセンサ値を出力する受光ユニットと、
    前記搬送経路の温度又は前記搬送される用紙の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記検出光の光路に空気を送風する送風機構と、
    前記送風機構から送風される空気の温度を測定する第2の温度センサと、
    プロセッサに実行させるための命令を記憶するメモリと、
    メモリに記憶された命令を実行するプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、
    前記センサ値に基づいて前記搬送経路からの前記用紙の浮き上がりを検出し、
    前記センサ値の統計上のばらつきを評価して前記用紙の浮き上がりの誤検出の有無を判定し、
    前記誤検出が有ると判定された場合に、前記第1の温度センサの測定結果と前記第2の温度センサの測定結果とを評価して対処方法を提示する、
    用紙浮き検出装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記センサ値を第1のサンプリング周期で前記メモリに記憶させ、
    前記メモリに記憶させた前記センサ値の前記統計上のばらつきを評価する請求項1に記載の用紙浮き検出装置。
  3. 前記プロセッサは、標準偏差、分散、変化率、及び平均との差分の少なくとも1つを用いて前記ばらつきを評価する請求項1又は2に記載の用紙浮き検出装置。
  4. 前記プロセッサは、前記センサ値のばらつきを第1の閾値と比較して評価する請求項1から3のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  5. 前記プロセッサは、前記センサ値から1Hz以上の高周波ノイズを除去する信号処理を行う請求項1から4のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  6. 前記信号処理は、ローパスフィルタ処理、及び移動平均処理の少なくとも一方を含む請求項5に記載の用紙浮き検出装置。
  7. 前記対処方法は、前記用紙浮き検出装置の環境温度の変更の指示を含む請求項1から6のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  8. 前記プロセッサは、前記第1の温度センサの測定結果が第1の温度範囲を超えている場合に、前記搬送経路の温度又は前記搬送される用紙の温度を前記第1の温度範囲に収める対処方法を提示する請求項1から7のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  9. 前記プロセッサは、前記第2の温度センサの測定結果が第2の温度範囲を超えている場合に、前記送風機構から送風される空気の温度を前記第2の温度範囲に収める対処方法を提示する請求項1から8のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  10. 前記プロセッサは、前記第1の温度センサの測定結果と前記第2の温度センサの測定結果との温度差が第2の閾値を超えた場合に、前記送風機構から送風される空気の温度と前記搬送経路の温度又は前記搬送される用紙の温度との温度差を相対的に小さくする対処方法を提示する請求項1から9のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  11. ディスプレイを備え、
    前記プロセッサは前記対処方法を前記ディスプレイに表示させる請求項1から10のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置。
  12. 前記搬送経路に沿って前記用紙を搬送する搬送装置であって、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の用紙浮き検出装置を備える搬送装置。
  13. 請求項12に記載の搬送装置と、
    前記搬送される前記用紙にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    を備える印刷装置。
  14. 用紙が搬送される搬送経路から一定の高さに、かつ前記搬送経路を跨ぐ方向に検出光を投射する投光ユニットと、
    前記検出光を受光し、受光した光量に応じたセンサ値を出力する受光ユニットと、
    前記搬送経路の温度又は前記搬送される用紙の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記検出光の光路に空気を送風する送風機構と、
    前記送風機構から送風される空気の温度を測定する第2の温度センサと、
    を備える用紙浮き検出装置を制御するプログラムであって、
    前記センサ値の統計上のばらつきを評価して前記用紙の浮き上がりの誤検出の有無を判定する判定機能と、
    前記誤検出が有ると判定された場合に、前記第1の温度センサの測定結果と前記第2の温度センサの測定結果とを評価して対処方法を提示する対処方法提示機能と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2020090653A 2020-05-25 2020-05-25 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置 Active JP7289281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020090653A JP7289281B2 (ja) 2020-05-25 2020-05-25 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020090653A JP7289281B2 (ja) 2020-05-25 2020-05-25 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021187557A JP2021187557A (ja) 2021-12-13
JP7289281B2 true JP7289281B2 (ja) 2023-06-09

Family

ID=78848748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020090653A Active JP7289281B2 (ja) 2020-05-25 2020-05-25 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7289281B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079199A (ja) 2009-10-06 2011-04-21 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び異常検出方法
JP2011207559A (ja) 2010-03-29 2011-10-20 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2012187919A (ja) 2011-02-25 2012-10-04 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2013169688A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2019150959A (ja) 2018-02-28 2019-09-12 キヤノン株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
JP2020001871A (ja) 2018-06-27 2020-01-09 理想科学工業株式会社 用紙搬送装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079199A (ja) 2009-10-06 2011-04-21 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び異常検出方法
JP2011207559A (ja) 2010-03-29 2011-10-20 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2012187919A (ja) 2011-02-25 2012-10-04 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2013169688A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Fujifilm Corp 画像形成装置
JP2019150959A (ja) 2018-02-28 2019-09-12 キヤノン株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
JP2020001871A (ja) 2018-06-27 2020-01-09 理想科学工業株式会社 用紙搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021187557A (ja) 2021-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306498B2 (ja) 画像形成装置
JP5406086B2 (ja) 用紙浮き検出装置及びインクジェット記録装置
JP6076848B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5762220B2 (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP5425609B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US8939528B2 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
US8632156B2 (en) Paper floating detection apparatus, paper conveyance apparatus and image recording apparatus
JP2011143626A (ja) 紫外線照射装置、記録装置、及び紫外線照射装置における異常判定方法
JP5512557B2 (ja) 画像形成装置
US20170066262A1 (en) Inkjet recording apparatus
US10391794B2 (en) Defect detection for print media
JP6611659B2 (ja) 媒体の音響検知によるインクジェットプリントヘッド保護
US9180690B2 (en) System and method for decurling media in a printing system
JP5318015B2 (ja) 画像形成装置
JP7289281B2 (ja) 用紙浮き検出装置及びプログラム、並びに搬送装置、印刷装置
US20150298473A1 (en) Recording apparatus
WO2010095474A1 (ja) 両面印刷機
US20170267005A1 (en) Printing apparatus and control method thereof
JP6080785B2 (ja) 画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法
JP2016087895A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
JP6916024B2 (ja) 印刷装置
JP2011195296A (ja) 用紙浮き検出装置及び用紙搬送装置並びに画像記録装置
JP2017530071A (ja) 印刷システム及び印刷システムにおいて印刷媒体を搬送するための方法
JP6408782B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2019001063A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7289281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150