JP6295548B2 - スキャナー - Google Patents

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Description

本発明は、測光した光の強さに基づいて原稿サイズを特定する技術に関する。
従来、1次元イメージセンサが受光した光の強さに基づいてスキャンする原稿の原稿サイズを特定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1において、原稿カバーが開いた状態から原稿カバーが閉じた状態となるまで、1次元イメージセンサにて受光した光の強さの変化量を取得し、当該変化量が閾値を超えない位置に原稿が存在しないと判定し、当該変化量が閾値を超える位置に原稿が存在する判定する。このような原稿の有無の判定を1次元イメージセンサ上の各位置について行うことにより、1次元イメージセンサの方向において原稿の長さを特定する。
特開2007−28185号公報
しかしながら、周辺光が原稿台に対して平行に近い角度で入射する場合、原稿カバーを閉じていっても、1次元イメージセンサが受光する光の強さが大きく変化しない。従って、原稿サイズを誤るという問題があった。
本発明は前記課題にかんがみてなされたもので、高い精度で原稿サイズを特定できる技術の提供を目的とする。
前記目的を達成するためのスキャナーは、原稿側から測光した光の強さを出力する複数の測光部と、原稿に測光部側から光を照射する発光部と、原稿を測光部の反対側から覆う原稿カバーの状態を検知する検知部と、測光部が設けられた複数の位置において、原稿カバーが開いていて発光部が発光していない第1測光条件において所定の第1閾値以上の強さの光を測光した位置を除いた位置である判定対象位置に設けられた測光部が、第1測光条件とは異なる測光条件において受光した光の強さに基づいて原稿サイズを特定する制御部と、を備える。
前記の構成において、発光部が発光していない場合、測光部にて測光される光はスキャナーの外部の光源が発光した周辺光であると考えることができる。また、原稿カバーが開いている場合、原稿カバーによる周辺光の遮光率が小さくなる。従って、原稿カバーが開いている場合、原稿が存在しない位置においては、原稿に遮光されることなく周辺光が測光部にて測光されることとなる。従って、第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光した位置は、原稿が存在する可能性が小さい位置となる。これに対して、第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光した位置を除いた判定対象位置は、原稿が存在する可能性が大きい位置となる。
そして、制御部は、測光部が設けられた位置のうち、原稿が存在する可能性が大きい判定対象位置に設けられた測光部が、第1測光条件とは異なる測光条件において測光した光の強さに基づいて原稿サイズを特定する。必ずしも測光部が設けられたすべての位置において、第1測光条件とは異なる測光条件において測光部が測光した光の強さに基づいて原稿サイズを特定しなくてもよいため、原稿サイズを特定するための処理を効率よく行うことができる。
原稿に対して平行に近い角度で入射した周辺光は、原稿カバーが開いていて発光部が発光していない第1測光条件においても測光部が測光できる。従って、原稿に対して平行に近い角度で周辺光が入射する場合でも、原稿が存在する可能性が小さい位置を判定対象位置から除いておくことができる。そのため、判定対象位置を対象に原稿サイズを特定する処理を行うことにより、高い精度で原稿サイズを特定できる。
さらに、制御部は、原稿カバーの角度が変化していて発光部が発光している第2測光条件において測光部が測光した光の強さの最小値と、原稿カバーが閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分である判定差分を取得してもよい。そして、制御部は、判定差分が所定の第2閾値よりも小さい判定対象位置を原稿が存在している位置であると判定し、判定差分が第2閾値以上の判定対象位置を原稿が存在している位置であると判定することにより、原稿サイズを特定してもよい。
ここではまず、原稿が存在する判定対象位置について考察する。原稿が存在する判定対象位置の測光部は、原稿カバーが開いているか閉じているかに拘わらず、発光部が発光した光が原稿にて反射した光を強く測光するとともに、原稿による遮光により周辺光を強く測光しない。従って、原稿が存在する判定対象位置においては、原稿カバーが閉じている状態も含めて原稿カバーの角度に拘わらず、ほぼ一定の強さの光を測光部が測光することとなる。従って、原稿が存在する判定対象位置においては、原稿カバーの角度が変化していて発光部が発光している第2測光条件において測光部が測光した光の強さ(最小値)と、原稿カバーが閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分が小さくなる。なお、原稿カバーの角度が変化するとは、原稿カバーが開いた状態で原稿カバーの角度が変化することを意味する。
次に、原稿が存在しない判定対象位置について考察する。原稿が存在しない判定対象位置の測光部は、第2測光条件の初期において周辺光を測光し、原稿カバーが閉じた状態に近づいていくにつれて発光部が発光した光が原稿カバーにおいて反射した反射光を強く測光することとなる。第2測光条件において、発光部が発光した光が原稿カバーにおいて反射した反射光を強く測光され始める原稿カバーの角度は測光部が存在する位置に依存する。しかしながら、原稿カバーの角度が変化する第2測光条件において測光部が測光した光の強さの最小値に基づいて判定角度を取得することにより、第2測光条件における周辺光の光の強さが、第3測光条件において発光部が発光した光が原稿カバーにおいて反射した反射光の光の強さに対してどれぐらい小さいかを評価できる。すなわち、第2測光条件における周辺光の強さの最小値と、第3測光条件において発光部が発光した光が原稿カバーにて反射した反射光の強さの差分である判定差分が大きいことをもって、第2測光条件において周辺光を受光しており、原稿が存在しない位置であると判定できる。
このように原稿カバーの角度が変化する第2測光条件において測光部が測光した光の強さの最小値を取得する場合、計算処理が必要となる光の強さの数が多くなるが、予め計算処理対象の位置が判定対象位置に絞り込まれているため、効率よく原稿サイズを特定できる。
さらに、制御部は、原稿カバーが閉じていて発光部が発光していない第4測光条件において測光部が測光した光の強さと、原稿カバーが閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分が所定の第3閾値よりも小さい場合、測光部と発光部との少なくとも一方が故障であると判定してもよい。原稿カバーが閉じていて発光部が発光している場合、原稿が存在しているか否かに拘わらず、発光部が発光した光は原稿または原稿カバーにて反射し、測光部にて強く測光される。原稿カバーが閉じていて発光部が発光していない場合、原稿が存在しているか否かに拘わらず、発光部が発光した光は測光部にて測光されないとともに、周辺光も確実に原稿カバーにて遮光されて測光部にて測光されない。すなわち、原稿の有無に拘わらず、原稿カバーが閉じていて発光部が発光していない第4測光条件において測光部が測光した光の強さと、原稿カバーが閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分が大きくなる。それにも拘わらず、前記差分が第3閾値よりも小さい場合には、発光部と測光部との少なくとも一方が故障であると判定できる。
さらに、以上のように原稿サイズを特定する手法は、原稿サイズ特定方法、原稿サイズ特定プログラムの発明としても成立する。また、以上のような装置(スキャナー)、プログラム、方法は、原稿サイズを特定するための単独機能の装置(スキャナー)として実現される場合もあれば、印刷や通信などの他の機能含む複合的な機能を有する装置(スキャナー)として実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
(1A)はスキャン部を含むMFPのブロック図、(1B)はスキャン部のブロック図、(1C)はスキャン部の模式図である。 (2A)は原稿センサーの模式図、(2B)は測光条件を示す模式図である。 原稿サイズ特定処理のフローチャートである。 原稿有無判定処理のフローチャートである。 (5A)〜(5F)は原稿センサーの模式図、(5G)は測光した光の強さのグラフである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら以下の順に説明する。
(1)第一実施形態:
(2)他の実施形態:
(1)第一実施形態:
図1Aは、本発明の実施形態にかかるスキャナーの構成を示すブロック図である。スキャナーは、MFP(Multi-Function Printer)10の一部を構成している。MFP10は、印刷機能、スキャン機能、ファクシミリ(FAX)機能等を備えている。そしてMFP10は、LAN5等のネットワークを介してPC6等のホストコンピューターと接続されている。
MFP10は、コントローラー11とユーザーI/F部12と通信部13と印刷部14とスキャン部15とFAX部16とを備えている。制御部としてのコントローラー11は、CPUや不揮発性メモリやRAMやASIC等からなり、不揮発性メモリに記録された種々のプログラムをCPUが実行することによってMFP10を制御する。通信部13は無線LAN通信や有線LAN通信を実現するためのインターフェース回路等を備えている。
コントローラー11は、通信部13によって印刷ジョブを取得すると、取得した印刷ジョブに基づいて印刷部14を制御して印刷を実行する。印刷部14は、インクジェット方式、電子写真方式など周知の印刷方式で写真紙・普通紙・OHPシートなどの印刷媒体に印刷を実行するためのアクチュエーターやセンサーや駆動回路や機械部品を備えている。ユーザーI/F部12はタッチパネルディスプレイや各種操作キー等を備えている。
またFAX部16は、電話回線を介してFAXデータの送受信を行うモデム、FAXデータを送受信するための制御信号を検出したり生成したりするための回路、受信したFAXデータを復号したり送信するFAXデータを符号化するための回路等を備えている。FAX部16は、電話回線から受信したFAXデータを不揮発性メモリ等に保存する。またコントローラー11は、通信部13によってFAX送信の実行命令や送信用のFAXデータを取得すると、FAX部16を制御して送信用のFAXデータを電話回線に送出する。
図1Bはスキャン部15の構成を示すブロック図であり、図1Cはスキャン部15の模式図である。スキャン部15は、コントローラー11と通信可能に接続された読取センサーSと駆動部Mと開閉センサーOと原稿センサーPとを備えている。読取センサーSは、複数の撮像素子が原稿に対して平行な直線上に配列したラインセンサであり、各撮像素子が取得した撮像情報をコントローラー11に出力する。駆動部Mは、コントローラー11からの制御信号に基づいて読取センサーSを走査させるモーターやギアやベルト等を備える。読取センサーSの走査方向は、原稿に対して平行、かつ、撮像素子の配列方向に対して垂直な方向である。コントローラー11は、走査方向において読取センサーSを走査させながら、読取センサーSの各撮像素子にて撮像を行わせるとともに、各撮像素子が取得した撮像情報に原稿上の位置を対応付けることにより、原稿のスキャン画像データを生成する。コントローラー11は、スキャン画像データを不揮発性メモリ等に保存したり、PC6等の装置に出力したりする。
図1Cに示すように、スキャン部15は原稿台18と原稿カバー17とを備える。原稿台18は、透明なガラスや樹脂によって矩形板状に形成されている。原稿は、さまざまな形状であってもよいが、本実施例では、スキャン部15において読取対象となっている単票状の媒体とする。原稿台18上において、原稿台18と平行となるように原稿Qが置かれる。本実施形態において、原稿側とは、原稿台18よりも上側を意味する。本実施形態において原稿台18は水平面をなすこととする。読取センサーSは、原稿台18よりも下側に備えられている。原稿カバー17は、原稿台18の外縁の一辺に設けられた回転軸にて原稿台18と連結されている。原稿カバー17は、回転軸を中心に開閉可能であり、原稿台18と原稿カバー17とが回転軸まわりになす角度を、原稿カバー17の角度θとして定義し、原稿カバー17の角度θが0度となる状態を全閉状態と定義する。さらに、原稿カバー17の角度θが90度となる状態を前回状態と定義し、原稿カバー17の角度θが30度となる状態を半開状態と定義する。さらに、原稿カバー17が全閉状態である場合を除いて、原稿カバー17が開いている場合であると定義する。また、原稿カバー17の透光率は0%であることとする。さらに、原稿カバー17の原稿台18に対向する面の光の反射率は、原稿の反射率よりも大きいこととする。
検知部としての開閉センサーOは、原稿カバー17の状態(全開状態,全閉状態,半開状態)を検知するためのフォトインタラプターである。フォトインタラプターは、照射部と受光部との対である。開閉センサーOは、受光部が受光した光の強さを示す信号をコントローラー11に出力する。開閉センサーOは複数備えられており、原稿カバー17の角度θが30度以上から30度未満に転じた場合に、照射部と受光部との間の光路が原稿カバー17に設けられた遮光部によって遮光されない状態から遮光される状態へと転じる第1の開閉センサーOが備えられている。従って、コントローラー11は、第1の開閉センサーOからの信号に基づいて原稿カバー17が半開状態であるか否かを判定できる。さらに、原稿カバー17の角度θが0度近傍値(例えば3度)以上から0度近傍値未満に転じた場合に、照射部と受光部との間の光路が原稿カバー17に設けられた遮光部によって遮光されない状態から遮光される状態へと転じる第2の開閉センサーOが備えられている。従って、コントローラー11は、第2の開閉センサーOからの信号に基づいて原稿カバー17が全閉状態であるか否かを判定できる。また、原稿カバー17の角度θが直角近傍値(例えば87度)以上から直角近傍値未満に転じた場合に、照射部と受光部との間の光路が原稿カバー17に設けられた遮光部によって遮光されない状態から遮光される状態へと転じる第3の開閉センサーOが備えられている。従って、第3の開閉センサーOからの信号に基づいてコントローラー11は、原稿カバー17が全開状態であるか否かを判定できる。
原稿カバー17が全閉状態である場合、MFP10の外部の光源から発光された周辺光は原稿カバー17によって遮光され、原稿台18に到達しない。原稿カバー17が全閉状態で原稿の読取が行われ、読取センサーSが備える照明部が発光した照明光が原稿で反射した反射像を読取センサーSが撮像することとなる。
原稿センサーP(7個の破線白丸)は、原稿台18の下側における複数の位置のそれぞれに備えられている。開閉センサーOは、原稿台18に載置された原稿の原稿サイズを特定するためのフォトインタラプターである。原稿センサーPは発光部と測光部とを備え、原稿センサーPの測光部は発光部から発光された光が原稿または原稿カバー17にて反射した反射光を測光する。また、原稿センサーPの測光部は、周辺光が原稿または原稿カバー17にて遮光されない場合、周辺光を測光する。原稿センサーPは、測光部が測光した光の強さを示す信号をコントローラー11に出力する。本実施形態において、測光部側とは原稿台18よりも下側を意味し、測光部と反対側とは原稿台18よりも上側を意味する。
原稿センサーPは、原稿台18に平行な軸であるY軸方向の5個の位置にそれぞれ備えられている。また、原稿センサーPは、原稿台18に並行かつY軸方向に直交するX軸方向の異なる3個の位置にそれぞれ備えられている。原稿センサーPにはそれぞれ固有の識別符号が付与されている。コントローラー11は、原稿センサーPのそれぞれから測光部が測光した光の強さを示す信号を取得し、原稿センサーPが設けられた位置に原稿が存在するか否かを判定する。また、コントローラー11は、各原稿センサーPの発光部を発光させるための制御信号を各原稿センサーPに出力する。
図2Aは、発光部が発光する場合における原稿センサーPを示す模式図である。原稿センサーPが設けられた位置とは、原稿センサーPの発光部が発光した光の光軸が原稿台18と交差する位置(黒丸)を意味する。図2Aの左側に示すように、原稿Qが存在しない位置に設けられた原稿センサーPの測光部は、原稿カバー17が開いていている状態において、発光部が発光した光(実線)を測光しないとともに、周辺光(破線)を測光し得る。図2Aの中央に示すように、原稿Qが存在する位置に設けられた原稿センサーPの測光部は、原稿カバー17が開いている状態において、発光部が発光した光が原稿Qにて反射した反射光を測光するとともに、周辺光を強く測光しない。図2Aの右側に示すように、原稿カバー17が全閉状態である場合、原稿センサーPの測光部は、発光部が発光した光が原稿カバー17又は原稿Qにて反射した反射光を測光するとともに、周辺光を測光しない。
コントローラー11は、原稿センサーPが設けられた位置のそれぞれにおける原稿Qの存在有無の組み合わせに基づいて、原稿サイズを特定する。以下、コントローラー11が実行する原稿サイズ特定処理について詳細に説明する。
図2Bは、原稿サイズ特定処理において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを測光する場合のスキャン部15の第1測光条件〜第4測光条件を示す模式図である。図2Bに示すように、第1測光条件は、原稿カバー17が半開状態であり、かつ、原稿センサーPの発光部が発光していない期間に測光を行う条件である。第2測光条件は、半開状態から全閉状態になるまで原稿カバー17の角度θを変化していて、原稿センサーPの発光部を発光させている期間に測光を行う条件である。第3測光条件は、原稿カバー17が全閉状態であり、かつ、原稿センサーPの発光部が発光している期間に測光を行う条件である。第4測光条件は、原稿カバー17が全閉状態であり、かつ、原稿センサーPの発光部が発光していない期間に測光を行う条件である。
図3は、原稿サイズ特定処理のフローチャートである。原稿サイズ特定処理は、コントローラー11が実行する処理である。具体的に、コントローラー11の不揮発性メモリに記録された原稿サイズ特定プログラムをコントローラー11のCPUが実行することにより原稿サイズ特定処理が行われる。原稿サイズ特定処理は、スキャン機能がユーザーによって選択された場合に開始する処理であり、例えばMFP10が備えるスイッチやタッチパネル等の入力部や外部のPC6等においてスキャン機能が選択されてもよい。
まず、コントローラー11は、原稿カバー17が全開状態となったか否かを判定する(ステップS100)。具体的に、コントローラー11は、第3の開閉センサーOからの信号に基づいて、原稿カバー17が全開状態であるか否かを判定する。スキャン機能が選択後、原稿カバー17が全開状態となることをもって、ユーザーが原稿台18に原稿Qを載置したと見なすことができる。原稿カバー17が全開状態となったと判定しなかった場合(ステップS100:N)、コントローラー11は、ステップS100に戻る。すなわち、ユーザーが原稿台18に原稿Qを載置するまで待機する。
一方、原稿カバー17が全開状態となったと判定した場合(ステップS100:Y)、コントローラー11は、原稿カバー17が半開状態となったか否かを判定する(ステップS110)。具体的に、コントローラー11は、第1の開閉センサーOからの信号に基づいて、原稿カバー17が半開状態であるか否かを判定する。原稿カバー17が全開状態となった後、原稿カバー17が半開状態となることをもって、原稿台18における原稿Qの載置が完了し、ユーザーが原稿Qのスキャンを開始させようとしていると見なすことができる。原稿カバー17が半開状態となったと判定しなかった場合(ステップS110:N)、コントローラー11は、ステップS110に戻る。すなわち、原稿台18における原稿Qの載置が完了するまで待機する。
一方、原稿カバー17が半開状態となったと判定した場合(ステップS110:Y)、コントローラー11は、各原稿センサーPの発光部を発光させていない状態で、各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する(ステップS120)。すなわち、コントローラー11は、図2Bの第1測光条件において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する。コントローラー11は、当該信号が示す光の強さを原稿センサーPの識別符号およびスキャン部15の状態(第1測光条件)と対応付けてRAMまたは不揮発性メモリに記録する。
次に、コントローラー11は、原稿カバー17が全閉状態となったか否かを判定する(ステップS130)。具体的に、コントローラー11は、第2の開閉センサーOからの信号に基づいて、原稿カバー17が全閉状態であるか否かを判定する。原稿カバー17が全閉状態となったと判定しなかった場合(ステップS130:N)、コントローラー11は、各原稿センサーPの発光部を発光させている状態で、各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する(ステップS140)。すなわち、コントローラー11は、図2Bの第2測光条件において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する。コントローラー11は、当該信号が示す光の強さを原稿センサーPの識別符号およびスキャン部15の状態(第2測光条件)と対応付けてRAMまたは不揮発性メモリに記録する。
次に、コントローラー11は、ステップS130に戻る。ステップS130〜S140のループ処理を実行することにより、コントローラー11は、半開状態となってから全閉状態となるまで原稿カバー17の角度θが変化する期間において、原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を繰り返して取得できる。従って、RAMまたは不揮発性メモリには、第2測光条件において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さが蓄積されていくこととなる。コントローラー11は、一定の時間周期(例えば数ミリ秒周期)でステップS130〜S140をループさせる。なお、原稿カバー17の角度θが連続的に計測可能な構成を採用してもよく、コントローラー11は、角度θが一定量変化する周期でステップS130〜S140をループさせてもよい。
原稿カバー17が全閉状態となったと判定した場合(ステップS130:Y)、コントローラー11は、各原稿センサーPの発光部を発光させている状態で、各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する(ステップS150)。すなわち、コントローラー11は、図2Bの第3測光条件において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する。コントローラー11は、当該信号が示す光の強さを原稿センサーPの識別符号およびスキャン部15の状態(第3測光条件)と対応付けてRAMまたは不揮発性メモリに記録する。
次に、コントローラー11は、各原稿センサーPの発光部を発光させていない状態で、各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する(ステップS160)。すなわち、コントローラー11は、図2Bの第4測光条件において原稿センサーPの測光部が測光した光の強さを示す信号を取得する。コントローラー11は、当該信号が示す光の強さを原稿センサーPの識別符号およびスキャン部15の状態(第4測光条件)と対応付けてRAMまたは不揮発性メモリに記録する。以上の処理により、コントローラー11は、各測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さをRAMまたは不揮発性メモリに記録できる。次に、コントローラー11は、各測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さに基づいて、各原稿センサーPが設けられた位置における原稿有無判定処理を行う(ステップS170)。
図4は、原稿有無判定処理のフローチャートである。まず、コントローラー11は、図2Bの第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、図2Bの第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分が所定の第3閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS171)。すなわち、コントローラー11は、原稿カバー17が閉じていて発光部が発光していない第4測光条件において測光部が測光した光の強さと、原稿カバー17が閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分が第3閾値よりも小さいか否かを判定する。第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分が所定の第3閾値よりも小さいと判定した場合(ステップS171:Y)、コントローラー11は、原稿センサーPが故障していると判定する(ステップS172)。そして、コントローラー11は、原稿サイズ特定処理を終了させる。本実施形態では、複数の原稿センサーPのうちの1個でも、第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分が第3閾値よりも小さい場合に、コントローラー11は、原稿サイズ特定処理を終了させる。この場合、コントローラー11は、ユーザーに原稿サイズの指定を促すメッセージをユーザーI/F部12に表示させてもよい。
図5Aは第3測光条件における原稿センサーPの様子を示す模式図であり、図5Bは第4測光条件における原稿センサーPの様子を示す模式図である。第3測光条件と第4測光条件のいずれにおいても、原稿カバー17が全閉状態であり、周辺光が原稿カバー17にて遮光される。従って、原稿センサーPの発光部が発光していない第4測光条件では、ハッチングで示す原稿Qが存在するか否かに拘わらず、測光部が測光した光の強さは小さくなる。一方、原稿センサーPの発光部が発光している第3測光条件では、発光部が発光した光が原稿Qまたは原稿カバー17にて反射して測光部にて測光されるため、測光部が測光した光の強さは大きくなる。すなわち、第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分は、原稿Qが存在するか否かに拘わらず大きくなるはずである。従って、第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分が第3閾値よりも小さい場合、原稿センサーPが故障していると見なすことができる。第3閾値は不揮発性メモリに記録されている。第3閾値は、原稿カバー17または原稿Qにおける反射光の強さが最も小さくなる状態(例えば黒色の原稿Qが存在する状態)において、発光部が発光した場合に測光部が測光した光の強さと、発光部が発光しない場合に測光部が測光した光の強さとの差分に基づいて設定されてもよい。
第4測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さと、第3測光条件において各原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分が第3閾値よりも小さいと判定しなかった場合(ステップS171:N)、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPを選択する(ステップS173)。すなわち、原稿センサーPがすべて故障していない場合、原稿センサーPを1個ずつ処理対象として選択し、当該処理対象の原稿センサーPが設けられた位置に原稿Qが存在するか否かを判定する処理(ステップS174〜)を順に実行していく。
処理対象の原稿センサーPを選択すると、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPの測光部が第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光したか否かを判定する(ステップS174)。すなわち、コントローラー11は、原稿カバー17が開いていて発光部が発光していない場合に処理対象の原稿センサーPの測光部が第1閾値以上の強さの光を測光したか否かを判定する。
図5Cは第1測光条件における原稿センサーP(原稿Qが存在する位置)の様子を示す模式図であり、図5Dは第1測光条件における原稿センサーP(原稿Qが存在しない位置)の様子を示す模式図である。第1測光条件では、原稿カバー17が半開状態であり、周辺光の原稿カバー17による遮光率が小さくなる。また、第1測光条件では、発光部が発光していないため、原稿Qの有無に拘わらず発光部が発光した光が測光部において測光されない。ここで、図5Cのように処理対象の原稿センサーPが設けられた位置に原稿Qが存在する場合、周辺光が原稿Qによって遮光される。一方、図5Dのように処理対象の原稿センサーPが設けられた位置に原稿Qが存在しない場合、周辺光が原稿Qによって遮光されることなく測光部にて測光される。従って、第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光した原稿センサーPが設けられた位置は、原稿Qが存在していない位置であると判断できる。第1閾値は、不揮発性メモリに記録されている。
処理対象の原稿センサーPの測光部が第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光したと判定した場合(ステップS174:Y)、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPが設けられた位置に原稿Qが存在しないと判定する(ステップS175)。一方、処理対象の原稿センサーPの測光部が第1測光条件において所定の第1閾値以上の強さの光を測光したと判定しなかった場合(ステップS174:N)、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPについてステップS176の処理を実行する。なお、原稿センサーPが設けられた位置のうち、測光部が第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光せず、ステップS176の処理が実行される原稿センサーPが設けられた位置は、本発明の判定対象位置に相当する。一方、原稿センサーPが設けられた位置のうち、測光部が第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光した原稿センサーPが設けられた位置は、本発明の判定対象位置に相当せず、ステップS176の処理がスキップされる。
ステップS176において、コントローラー11は、第2測光条件において処理対象の原稿センサーPの測光部が測光した光の強さの最小値と、第3測光条件において処理対象の原稿センサーPの測光部が測光した光の強さとの差分である判定差分が所定の第2閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS176)。すなわち、コントローラー11は、原稿カバー17が開いていて原稿カバー17の角度θが変化していて発光部が発光している第2測光条件において測光部が測光した光の強さの最小値と、原稿カバー17が閉じていて発光部が発光している第3測光条件において測光部が測光した光の強さとの差分である判定差分が所定の第2閾値よりも小さいか否かを判定する。なお、第2測光条件および第3測光条件は、第1測光条件と異なる測光条件である。
判定差分が第2閾値よりも小さいと判定した場合(ステップS176:Y)、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPの測光部が設けられた判定対象位置に原稿Qが存在すると判定する(ステップS177)。一方、判定差分が第2閾値よりも小さいと判定しなかった場合(ステップS176:N)、コントローラー11は、処理対象の原稿センサーPの測光部が設けられた判定対象位置に原稿Qが存在しないと判定する(ステップS175)。
図5Eは第2測光条件における原稿センサーP(原稿Qが存在する位置)の様子を示す模式図であり、図5Fは第2測光条件における原稿センサーP(原稿Qが存在しない位置)の様子を示す模式図である。第2測光条件は、原稿カバー17の角度θが半開状態(30度)から全閉状態(0度)へと変化している状態である。図5Eのように原稿Qが存在する位置の測光部は、原稿Qによって周辺光が遮光されるとともに、発光部が発光した光が原稿Qにて反射した反射光を測光する。発光部が発光する光の強さと原稿Qと原稿センサーPとの位置関係とが一定であるため、原稿Qが存在する場合、原稿カバー17の角度θに拘わらず測光部にてほぼ一定の強さの光が測光されることとなる。さらに、原稿カバーが閉じている第3測光条件(図5A)においても、測光部が測光する光の状態は変化しないため、原稿Qが存在する位置においては、判定差分が小さくなる。従って、判定差分が第2閾値よりも小さい場合、処理対象の原稿センサーPの測光部が設けられた位置に原稿Qが存在すると判定できる。
図5Gは、各測光条件において測光部が受光した光の強さを示すグラフである。図5Gの縦軸は測光部が受光した光の強さを示し、横軸は時刻を示す。図5Gにおいて、実線は原稿が存在する位置における測光部が受光した光の強さを示し、一点鎖線は原稿が存在しない位置における測光部が受光した光の強さを示す。図5Gにおいて、実線で示すように、原稿が存在する場合、発光部が発光した光の原稿Qにおける反射光を第2測光条件〜第3測光条件において測光するため、判定差分はほぼ0となる。
一方、図5Fのように原稿Qが存在しない位置の測光部は、原稿カバー17が開いている第2測光条件において周辺光を測光し、原稿カバー17が閉じている第3測光条件において発光部が発光した光が原稿カバーにて反射した反射光を測光する。基本的には、発光部が発光した光が原稿カバー17において反射した反射光の方が、周辺光よりも強く測光される。従って、原稿カバー17が開いていて発光部が発光している場合に測光部が測光した光の強さ(周辺光の強さ)と、原稿カバーが閉じていて発光部が発光している場合に測光部が測光した光の強さ(発光部が発光した光の反射光の強さ)との差分が大きい場合に、判定対象位置に原稿Qが存在していないと判定できる。
図5Gにおいて一点鎖線で示すように、第2測光条件の初期において周辺光を測光し、原稿カバー17の角度θが小さくなってくると、発光部が発光した光が原稿カバー17において反射した反射光が測光されるようになり、測光部が強く光を測光することとなる。第2測光条件において、発光部が発光した光が原稿カバー17において反射した反射光を強く測光され始める原稿カバー17の角度θは測光部が存在する位置に依存する。しかしながら、原稿カバー17の角度θが変化する第2測光条件において測光部が測光した光の強さの最小値に基づいて判定角度を取得することにより、第2測光条件における周辺光の光の強さが、第3測光条件において発光部が発光した光が原稿カバーにおいて反射した反射光の光の強さに対してどれぐらい小さいかを評価できる。すなわち、第2測光条件における周辺光の強さの最小値と、第3測光条件において発光部が発光した光が原稿カバー17にて反射した反射光の強さの差分である判定差分が大きいことをもって、第2測光条件において周辺光を受光しており、原稿が存在しない位置であると判定できる。
なお、図5Gにおいて二点鎖線で示すように周辺光が強い環境では、原稿Qが存在しない位置でも判定差分が第2閾値よりも小さくなり、原稿Qが存在するとの誤判定が生じ得るとも考えられる。しかしながら、周辺光が強い場合には、原稿カバーが開いていて発光部が発光していない第1測光条件(図5D)において第1閾値以上の強さの光を測光し、原稿Qが存在しないと判定されることとなるため(ステップS175)、原稿Qが存在するとの誤判定を防止できる。
従って、原稿カバー17が開いていて発光部が発光している場合に測光部が測光した光の強さの最小値(周辺光の強さの最小値)と、原稿カバー17が閉じていて発光部が発光している場合に測光部が測光した光の強さ(発光部が発光した光の反射光の強さ)との差分が大きい場合に、判定対象位置に原稿Qが存在していないと高い精度で判定できる。このように原稿カバー17の角度θが変化する期間において測光部が測光した光の強さの最小値を取得する場合、計算処理が必要となる光の強さの数が多くなるが、予め計算処理対象の位置が判定対象位置に絞り込まれているため、効率よく原稿サイズを特定できる。
なお、第2閾値は、不揮発性メモリに記録されている。第2閾値は、判定差分が最も小さくなる状態において、原稿Qが存在しない位置の原稿センサーPの測光部における判定差分を調査することにより得られてもよい。
ステップS175またはステップS177において原稿Qの有無を判定すると、コントローラー11は、処理対象として未選択の原稿センサーPが存在するか否かを判定する(ステップS178)。処理対象として未選択の原稿センサーPが存在すると判定した場合(ステップS178:Y)、コントローラー11は、ステップ173に戻る。一方、処理対象として未選択の原稿センサーPが存在すると判定しなかった場合(ステップS178:N)、コントローラー11は、原稿有無判定処理を終了し、原稿サイズ特定処理(メインフロー)に戻る。
以上の処理を実行することにより、いずれかの原稿センサーPが故障していない限り、原稿センサーPが設けられたそれぞれの位置について原稿Qが存在するか否かを判定していくことができる。また、ステップS176の処理は、測光部が第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光しなかった原稿センサーPの位置である判定対象位置についてのみ実行できるため、効率よく原稿サイズを特定できる。
原稿有無判定処理を終了し、原稿サイズ特定処理に戻ると、コントローラー11は、原稿センサーPが設けられた各位置における原稿Qの有無に基づいて原稿サイズを特定する(ステップS180)。ここでは、各原稿センサーP(識別符号)における原稿Qの有無の組み合わせと原稿サイズとの対応関係を規定したテーブルを参照して原稿サイズを特定する。
(2)他の実施形態:
原稿センサーPの数や位置は上述のものに限られず、半開状態とする角度も30度に限られず、20度や50度など他の角度であってもよい。また、発光部は、原稿センサーPごとに存在するのではなく、1つの発光部からの光を複数の原稿センサーPで受光するようにしてもよい。前記実施形態においては、判定対象位置について、判定差分に基づいて原稿Qが存在するか否かを判定したが、判定差分以外の指標に基づいて原稿Qが存在するか否かを判定してもよい。例えば、読取センサーSにて原稿Qの撮像を行うことによって得られた画像のうち、判定対象位置が存在する領域においてのみ所定の画像処理(原稿Qの輪郭検出等)を実行することにより、原稿サイズを特定してもよい。この場合も、画像処理を効率よく実行できる。原稿センサーPはフォトインタラプターでなくてよく、周辺光の影響を抑制するための変調回路や信号処理回路等を組み込んだIC(Integrated Circuit)であってもよい。むろん、第1測光条件において第1閾値以上の強さの光を測光しなかった位置である判定対象位置を特定するための画像を読取センサーSによって撮像してもよい。
さらに、前記実施形態において、原稿センサーPの故障を判定したが、必ずしも原稿センサーPの故障を判定しなくてもよい。また、前記実施形態においては、スキャン部15がMFP10に組み込まれていたが、単機能のスキャナーにおいて本発明が実現されてもよい。さらに、MFP10に接続されたPC6等のホストコンピューターがMFP10の各センサーの信号を取得し、当該信号に基づいて原稿サイズ特定処理を実行してもよい。この場合もホストコンピューターにおいて効率よく原稿サイズを特定できる。
10…MFP、11…コントローラー、12…ユーザーI/F部、13…通信部、14…印刷部、15…スキャン部、16…FAX部、17…原稿カバー、18…原稿台、M…駆動部、O…開閉センサー、P…原稿センサー、Q…原稿、S…読取センサー。

Claims (3)

  1. 原稿側から受光した光の強さを出力する複数の測光部と、
    前記原稿に前記測光部側から光を照射する発光部と、
    前記原稿を前記測光部の反対側から覆う原稿カバーの状態を検知する検知部と、
    原稿サイズを特定する制御部と、
    を備えるスキャナーであって、
    前記制御部は、
    前記原稿カバーの角度が変化していて前記発光部が発光している第2測光条件において前記測光部が測光した光の強さの最小値と、前記原稿カバーが閉じていて前記発光部が発光している第3測光条件において前記測光部が測光した光の強さとの差分である判定差分を取得し、
    前記判定差分に基づいて原稿サイズを特定するスキャナー。
  2. 前記制御部は、
    前記判定差分が所定の第2閾値よりも小さい前記判定対象位置を前記原稿が存在している位置であると判定し、
    前記判定差分が前記第2閾値以上の前記判定対象位置を前記原稿が存在していない位置であると判定することにより原稿サイズを特定する、
    請求項1に記載のスキャナー。
  3. 前記制御部は、
    複数の位置に設けられた前記測光部のそれぞれについて、前記原稿カバーが開いていて前記発光部が発光していない第1測光条件で所定の第1閾値以上の強さの光を受光したか否かを判定し、
    前記第1測光条件で前記第1閾値未満の強さの光を受光した前記測光部において、前記第2測光条件において当該測光部が測光した光の強さの最小値と、前記第3測光条件において当該測光部が測光した光の強さとの差分を第1判定差分とし、
    前記第1測光条件で前記第1閾値以上の強さの光を受光した前記測光部において、前記第2測光条件において当該測光部が測光した光の強さの最小値と、前記第3測光条件において当該測光部が測光した光の強さとの差分を第2判定差分とした場合、
    前記第1判定差分に基づき、前記第2判定差分には基づかずに、原稿サイズを特定する
    請求項1または請求項2のいずれかに記載のスキャナー。
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