JP6295533B2 - リアクトル及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、リアクトル及びその製造方法に関する。
従来、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等において、動力源である交流モータに通電する駆動電流を生成するために、インバータやコンバータ等の電力変換装置が用いられている。かかる電力変換装置においては、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールやこれを冷却する冷却器が備えられ、更に、入力電圧を昇圧又は降圧するための昇降圧回路の一部にはリアクトル等の電子部品が備えられている。
そして、上記リアクトルとして、磁性粉末と、該磁性粉末を分散した状態で内包する絶縁樹脂とを備えた磁性粉末混合樹脂の内部にコイルを埋設するとともに、当該磁性粉末混合樹脂を硬化したものをコアとして使用するものがある(特許文献1)。
特開2006−4957号公報
上記リアクトルにおいて、リアクトルの性能を向上するために、磁性粉末混合樹脂における磁性粉末の充填率を高めることが考えられる。これにより、コアの飽和磁束密度の向上や、コアにおける鉄損の低減が期待できるからである。しかしながら、単に磁性粉末混合樹脂における磁性粉末の充填量を増やせば、磁性粉末混合樹脂における粘度が過度に高くなるなどして、磁性粉末を絶縁樹脂内に均一に分散することが困難となるおそれがある。そのため、磁性粉末の充填率を十分に高めるには改善の余地があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、磁性粉末混合樹脂からなるコアを有するリアクトルにおいて、コアにおける磁性粉末の充填率を容易に向上することができるリアクトルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、通電されることにより磁束を発生するコイルと、
磁性粉末混合樹脂を硬化してなるとともに上記コイルを内部に埋設したコアと、
を備え、
上記磁性粉末混合樹脂は、磁性粉末を集合させて粒状に成形されている複数の磁性粉末集合体と、該複数の磁性粉末集合体を分散した状態で内包する絶縁樹脂とを有し、
上記複数の磁性粉末集合体は、第1の平均粒径D50を有する第1磁性粉末集合体と、該第1の平均粒径D50よりも小さい第2の平均粒径D50を有する第2磁性粉末集合体とを有し、
上記第1の平均粒径D50は、1.0〜5.0mmであり、
上記第2の平均粒径D50は、上記第1の平均粒径D50の0.3〜0.5倍であることを特徴とするリアクトルにある。
本発明の他の態様は、磁性粉末を集合させて、粒状の磁性粉末集合体を複数形成する集合体形成工程と、
通電されることにより磁束を発生するコイルをケース内に載置するコイル載置工程と、
上記コイルを載置した上記ケース内に、上記複数の磁性粉末集合体を配置する集合体配置工程と、
上記複数の磁性粉末集合体を配置した上記ケース内に、液状の絶縁樹脂を注いで該絶縁樹脂に上記複数の磁性粉末集合体を分散させて磁性粉末混合樹脂を形成する混合樹脂形成工程と、
上記混合工程で形成した上記磁性粉末混合樹脂を硬化する硬化工程と、
を含み、
上記集合体形成工程において、上記磁性粉末集合体は、第1の平均粒径D50を有する第1磁性粉末集合体と、上記第1の平均粒径D50よりも小さい第2の平均粒径D50を有する第2磁性粉末集合体とを含んでおり、上記集合体形成工程の後、かつ上記集合体配置工程の前に、上記第1磁性粉末集合体と上記第2磁性粉末集合体とを混合する集合体混合工程を含み、
上記第1の平均粒径D50は、1.0〜5.0mmであり、
上記第2の平均粒径D50は、上記第1の平均粒径D50の0.3〜0.5倍であることを特徴とするリアクトルの製造方法にある。
上記リアクトルにおいては、磁性粉末混合樹脂において、磁性粉末を集合させて粒状に成形された複数の磁性粉末集合体が絶縁樹脂に分散している。磁性粉末集合体は磁性粉末よりも平均粒径が大きいため、当該磁性粉末混合樹脂の粘度は、磁性粉末集合体と同質量の磁性粉末を分散させた磁性粉末混合樹脂の粘度に比べて低くなる。そのため、磁性粉末集合体を絶縁樹脂内に均一に分散させることが容易となることから、磁性粉末混合樹脂における磁性粉末の充填率を容易に向上することができる。その結果、コアの飽和磁束密度の向上と、コアにおける鉄損の低減とが図られるとともに、リアクトル全体の小型化に寄与する。
上記リアクトルの製造方法によれば、上述の作用効果を奏するリアクトルを製造することができる。
以上のごとく、本発明によれば、磁性粉末混合樹脂からなるコアを有するリアクトルにおいて、コアにおける磁性粉末の充填率を容易に向上することができるリアクトルを提供することができる。
実施例1における、リアクトルの断面図。 実施例1における、磁性粉末混合樹脂の一部拡大図。 実施例1における、磁性粉末集合体の拡大模式図。 実施例1における、リアクトルの製造方法を表す模式図。 実施例1における、磁性粉末の充填率と鉄損の関係を示す図。 実施例1における、磁性粉末の粒径分布を示す図。 実施例1における、磁性粉末の充填率と粘度の関係を示す図。 実施例1における、樹脂を磁性粉末複合体に含浸する工程を説明する図。 実施例1における、樹脂を磁性粉末複合体に含浸させた状態を示す図。 実施例1における、樹脂の含浸距離と経過時間の関係を示す図。 実施例1における、磁性粉末混合樹脂における流路の模式図。 実施例1における、樹脂の含浸距離と経過時間の関係を示す図。
本発明のリアクトルは、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されるインバータやコンバータなどの電力変換装置に使用することができる。
(実施例1)
本例の実施例に係るリアクトルにつき、図1〜図12を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1、図2に示すように、通電されることにより磁束を発生するコイル10と、磁性粉末混合樹脂21を硬化してなるとともにコイル10を内部に埋設したコア20とを備える。
磁性粉末混合樹脂21は、図2、図3に示すように、磁性粉末22を集合させて粒状に成形されている複数の磁性粉末集合体220と、複数の磁性粉末集合体220と絶縁樹脂23とを混合してなる。
以下、本例のリアクトル1について、詳述する。
コイル10は、銅線を円筒状に所定回数巻回して形成されている。コイル10は、図1に示すように、コア2に埋設された状態で、円筒状のケース30内に収納されている。ケース30は上面側(コイル10の巻回軸方向Zの一端側)が開口している。
磁性粉末22は、軟磁性金属粉末であって、例えば、Fe、Fe−Si合金の他、Co、Ni、Fe−Ni合金、Fe−Al合金、Fe−Co合金、Fe−Cr合金、Fe−N合金、Fe−C合金、Fe−B合金、Fe−P合金、Fe−Al−Si合金とすることができる。本例では、Fe−6.5%Si粉末を磁性粉末22として使用した。磁性粉末22の平均粒径D50は、例えば、10〜500μmとすることができ、本例では、磁性粉末22の平均粒径D50は140μmである。磁性粉末22の表面には、図3に示すように、絶縁被膜24が形成されている。絶縁被膜24は、例えば、リン酸系、樹脂系、金属酸化物である。本例では、リン酸系の絶縁被膜24が磁性粉末22の表面に形成されている。絶縁被膜24の厚さは、必要とされる絶縁被膜24の強度や採用した絶縁被膜24の種類などを考慮して適宜選択でき、例えば、10nm〜1μmとすることができる。
磁性粉末集合体220は、図3に示すように、磁性粉末22を集合させて、粒状に形成されている。磁性粉末集合体220を形成する方法としては、例えば、所定の圧粉装置によって磁性粉末22を圧縮して集合させる圧縮成形を採用することができる。なお、本明細書において、「粒状」とは、球状に限らず、各種の形状を含む広い概念をいうものとする。また、本明細書において、磁性粉末集合体220における「平均粒径」とは、その形状が球形の場合は、その直径の平均値をいい、その形状が球形以外の場合は、その形状において最も長い部分の長さの平均値をいうものとする。
磁性粉末集合体220は、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を有する。第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223は、いずれも粒状に形成されている。
第1磁性粉末集合体221の平均粒径D50は、例えば、1.0〜5.0mmとすることができ、本例では、3.0mmとした。図3に示すように、第1磁性粉末集合体221の粒径d1は、磁性粉末22の粒径d2の約20倍である。
第2磁性粉末集合体222の平均粒径D50は、例えば、第1磁性粉末集合体221の平均粒径D50の0.3〜0.5倍とすることができ、本例では、第1磁性粉末集合体221の平均粒径D50の0.4倍の1.2mmとした。
第3磁性粉末集合体223の平均粒径D50は、例えば、第1磁性粉末集合体221の平均粒径D50の0.1〜0.3倍とすることができ、本例では、第1磁性粉末集合体221の平均粒径D50の0.2倍の0.6mmとした。
磁性粉末集合体220に含まれる第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223の含有比率は、例えば、必要とされる充填率、絶縁樹脂の材質、磁性粉末の材質などを考慮して適宜決定することができる。本例では、磁性粉末樹脂21における体積比を、第1磁性粉末集合体221:第2磁性粉末集合体222:第3磁性粉末集合体223=92:6:2とした。さらに、本例では、磁性粉末樹脂21は、磁性粉末集合体220を形成していない磁性粉末22を含んでいる。なお、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223に加えて、磁性粉末集合体220を形成していない磁性粉末22が混合されたものを、磁性粉末集合体220と呼ぶ場合があるものとする。
絶縁樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PPS(ポリフェ二レンサルファイド)樹脂、などを採用することができる。
次に、本例のリアクトル1は以下の方法で作製した。
まず、磁性粉末22を準備した。そして、図4(a)に示すように、磁性粉末22を圧粉装置401に投入した。圧粉装置401により、磁性粉末22を1000MPaで圧縮して粒状に集合させて、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を含む磁性粉末集合体220を作製した(集合体作成工程)。
次に、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を、加熱装置402によって800℃で所定時間、加熱した後、ゆっくりと冷却して焼鈍した(焼鈍工程)。
その後、図4(b)に示すように、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223と、磁性粉末22とを所定量ずつ取り出してブレンダ403に投入し、それぞれが均一に分散するように充分混合した(集合体混合工程)。
次いで、図4(c)に示すように、コイル10をケース30内に載置した。(コイル載置工程)。コイル10は、巻回軸方向Zの一端側がケース30の開口側となるように載置した。
そして、図4(d)に示すように、コイル10を載置したケース30内に、上記混合した後の磁性粉末集合体220を配置した(混合体配置工程)。所定量の磁性粉末集合体220をケース30内に配置した後、ケース30を図示しない真空チャンバ内で真空度1000Paまで減圧した。減圧下において、図4(e)に示すように、滴下漏斗704により、液状の絶縁樹脂23を所定量、磁性粉末集合体220の上に注いだ。その後、真空チャンバ内を大気圧に戻し、絶縁樹脂23を大気圧によって磁性粉末集合体220に含浸させた。これにより、図4(f)に示すように、磁性粉末集合体220を絶縁樹脂23に分散させて内包させた状態にすることにより、ケース30内に磁性粉末混合樹脂21を作製した(混合樹脂形成工程)。その後、磁性粉末混合樹脂21をケース30とともに加熱して、磁性粉末混合樹脂21を硬化した(硬化工程)。これにより、コイル10を内部に埋設したコア20を形成し、リアクトル1を作製した。
(検証試験1)
磁性粉末の充填率とコアの鉄損との関係について、検証試験を行った。
図5に示すように、試料a〜dについて、それぞれの磁性粉末の充填率を変化させたリング状試験片を作製し、周波数10kHz、磁束密度50mTにおける鉄損を測定した。各試料a〜dの組成は以下のとおりである。
試料a:Fe−6.5%Si粉末(平均粒径D50=140μm)
試料b:Fe−3%Si粉末(平均粒径D50=140μm)
試料c:Fe−9.5%Si−5.5%Al粉末(平均粒径D50=30μm)
試料d:Fe基アモルファス粉末(平均粒径D50=30μm)
図5に示すように、試料a〜dのすべてについて、充填率が55%程度から70%程度の範囲において、各磁性粉末の充填率を高めることにより、鉄損が有意に低減することを確認した。
(検証試験2)
粉末の充填条件と充填率の関係について、検証試験を行った。以下のように下記の各粉末をそれぞれケースに充填して試料1〜9を作製した。
試料1:ガスアトマイズ法によるFe−6.5%Si粉末(平均粒径D50=140μm)(以下、鉄粉Aと記す)を、大気圧下でケースに自然に流し込んで充填した。
試料2:鉄粉Aを、真空度1000Paの減圧下でケースに流し込んで充填した。
試料3:鉄粉Aを、真空度20Paの減圧下でケースに流し込んで充填した。
試料4:鉄粉Aを、大気圧下でケースに自然に流し込んだ後、ケースを所定回数タッピングした。
試料5:鉄粉Aを、大気圧下でケースに自然に流し込んだ後、加振装置により周波数10Hzで所定時間振動を与えた。
試料6:鉄粉Aを、大気圧下でケースに自然に流し込んだ後、加振装置により周波数200Hzで所定時間振動を与えた。
試料7:水アトマイズ法によるFe−6.5%Si粉末(平均粒径D50=140μm)(以下、鉄粉Bと記す)を、大気圧下でケースに自然に流し込んで充填した。鉄粉Bは、図6に示すように、鉄粉Aの粒度分布よりも広い粒度分布を有していた。
試料8:水アトマイズ法によるFe−6.5%Si粉末(平均粒径D50=140μm)(以下、鉄粉Cと記す)を、大気圧下でケースに自然に流し込んで充填した。鉄粉Cは、図6に示すように、鉄粉Aの粒度分布よりも広い粒度分布を有するとともに、粒度分布において、鉄粉Bと同様に粒径220μmにピークを有することに加えて、粒径40μmにもピークを有していた。
試料9:鉄粉Cを、真空度1000Paの減圧下でケースに流し込んだ後、加振装置により周波数200Hzで所定時間振動を与えた。
試料1〜9について、乾燥状態における粉体の充填率を測定し、測定結果を表1に示した。なお、試料2〜8における上昇値は、試料1の充填率との差分を示し、試料9における上昇値は、試料8の充填率との差分を示す。
表1に示すように、試料7は試料1に比べて充填率が1.7%上昇していることから、広い粒度分布を有する鉄粉Bを用いることにより、充填率が向上することを確認した。さらに、試料8は試料7に比べて充填率が3.4%上昇していることから、鉄粉Bに対して、粒径40μmにもピークを有している鉄粉Cを用いることにより、充填率が効果的に向上することを確認した。そして、試料9は試料8に比べて充填率が11.9%上昇していることから、鉄粉Cを用いた場合においても、減圧及び加振によって充填率が向上することを確認した。以上から、充填する鉄粉の粒径を制御すること、特に、粒径分布において複数のピークを有する鉄粉を用いることにより、充填率が効果的に向上することが確認できた。
粒子を密に充填する際に、粒径の異なる粒子を組み合わせることによって、充填率を向上できることは、Horsfield理論により説明できる。すなわち、単一の粒径を有するモデル粒子である真球(一次球)を充填する場合には、いわゆる六方最密充填とすることにより、充填率が74.1体積%となって最も密に充填できる。さらに、一次球よりも粒径の小さいモデル粒子である二次球を追加する場合には、二次球が一次球に対して0.414の粒径比を有するときに、充填率が79.3体積%となって最も密に充填できる。さらに、二次球に加えて三次球を追加する場合には、三次球が一次球に対して0.225の粒径比を有するときに、充填率が81.0体積%となって最も密に充填できる。このように、粒径の異なる粒子を充填する場合には、所定の粒径比となるように組み合わせることによって、その充填率を向上することができる。
(検証試験3)
次に、磁性粉末の充填率と磁性粉末混合樹脂の粘度の関係を検証した。まず、ガスアトマイズ法によるFe−6.5%Si粉末(平均粒径D50=140μm)と、エポキシ樹脂とを準備した。そして、当該樹脂に上記Fe−6.5%Si粉末を分散させて作製した磁性粉末混合樹脂において、当該磁性粉末の充填率を変化させて、その粘度を測定し、その結果を図7に示した。
図7に示すように、磁性粉末の充填率の上昇に伴って、当該磁性粉末混合樹脂の粘度が上昇することを確認した。
(検証試験4)
磁性粉末混合樹脂において、その粘度が高くなると、樹脂と磁性粉末との混合精度や型成形による成形性が低下する。特に、粘度が150Pa・sを超えると、樹脂と磁性粉末とを混練により均一化することが困難となったり、注型の際の成形性が低下したりするおそれがある。上記検証試験3から、上記磁性粉末では、図7に示すように、その充填率が65体積%程度よりも高い場合には、粘度が150Pa・sを超えることとなることが確認できた。
そこで、磁性粉末の充填率が65体積%程度よりも高い場合において、磁性粉末を樹脂に均一に分散させる方法として、ケースに充填した磁性粉末に対して、樹脂を含浸させる方法について検証した。
まず、ガスアトマイズ法によるFe−Si6.5%粉末(平均粒径D50=140μm。以下、「鉄粉P」という。)と、ガスアトマイズ法によるFe−Si6.5%粉末(平均粒径D50=10μm。以下、「鉄粉Q」という。)とを準備した。そして、鉄粉Pと鉄粉Qとの体積比がP:Q=8:2となるように、両者を混合して磁性粉末複合体を作製した。図8に示すように、当該磁性粉末複合体22aを、ケース701に充填した。ケース701は、底面が直径50mmの円形であって、上面が開口した、高さ100mmの円筒形を有する。
その後、磁性粉末複合体22aを充填したケース701を真空チャンバ702内に載置した。そして、真空チャンバ702内を真空ポンプ703により、真空度1000Paまで減圧した。その後、図示しない加振装置により、ケース701に周波数200Hzで所定時間振動を与えた。真空チャンバ702には、減圧状態の真空チャンバ702内に滴下可能に接続された滴下漏斗704が備えられている。滴下漏斗704により、減圧状態の真空チャンバ702内において、ケース701に充填された磁性粉末複合体22aの上に、液体ガラス樹脂23a(室温における粘度10mPa・s)を所定量、注いだ。その後、真空チャンバ702内を大気圧に戻して、樹脂表面23bを大気圧で加圧し、磁性粉末複合体22aに樹脂23aが含浸する様子を観察した(図9)。
そして、樹脂23aの含浸距離(含浸層802の高さ)を、真空チャンバ702内を大気圧に戻した時点を測定開始時間(0分)として5分経過ごとに計測し、その測定結果を図10に示した。図9、図10に示すように、樹脂23aからなる樹脂層801が、磁性粉末複合体22aからなる粉末層803に継時的に含浸していき、樹脂23aと磁性粉末複合体22aとからなる含浸層802の高さが増加したことが確認できた。そして、図10に示すように、含浸距離が40mmとなるのに20分を要した。なお、含浸層802における磁性粉末複合体22aの充填率は75.0体積%であった。
(含浸速度の最適化)
樹脂23aは、ケース701充填された磁性粉末複合体22aの隙間を流れて、磁性粉末複合体22aに含浸する。流体力学的観点から、磁性粉末が小さくなると、これに伴って当該隙間も小さくなり、当該隙間を流れる樹脂における圧損は大きくなると考えられる。そのため、磁性粉末が小さくなるほど、樹脂の流れは緩慢になると推察できる。そこで、樹脂の流れを高速化して含浸速度の最適化を図るために、磁性粉末の粒径と上記圧損との関係を検証した。
樹脂が流れる磁性粉末の隙間は円管ではないが、当該隙間における代表長さとして、式1に示した式で定義される相当直径Dを用いて、当該隙間における圧損を相当直径Dにおける円管の圧損に置き換えて取り扱うこととした。
図11に示すように、磁性粉末22の直径をDとすると、濡れ淵長さlは隙間qの周面の長さであり、流路の断面積Sは隙間qの面積であるため、それぞれ式2、式3で示される。そして、相当直径DはDを用いて、以下の式4にて表すことができる。
そして、相当直径Dにおける円管内層流の圧損ΔPは、Hagen-Poiseuilleの式から、以下の式5として表すことができる。
式5に示すように、上記円管内層流の圧損(すなわち、上記磁性粉末の隙間を流れる樹脂の圧損)ΔPは、磁性粉末の直径Dの二乗に反比例する。すなわち、この関係に基づいて、磁性粉末の直径D(粒径)を変更することにより、上記樹脂における圧損ΔPを調整できる。
(検証試験5)
含浸速度の最適化の検証のために、平均粒径D50=3.0mmmの炭素銅球と平均粒径D50=1.2mmの炭素銅球とを8:2の体積比で混合した複合体を準備し、上記検証試験4と同様の方法で樹脂を含浸させた。図12において符号Xで示すように、含浸距離が40mmとなるのに要した時間は10秒であった。したがって、粉末の平均粒径を約10倍程度大きくすることにより、図12において符号Yで示す上記検証試験の場合に比べて、樹脂の含浸速度が100倍程度、向上することを確認した。これにより、磁性粉末の粒径を変更することにより、樹脂の含浸速度の最適化を図ることができることが検証できた。
上記検証試験に基づいて、本例のリアクトル1の作用効果について、詳述する。
本例のリアクトル1によれば、磁性粉末混合樹脂21において、磁性粉末22を集合させて粒状に形成された複数の磁性粉末集合体220が絶縁樹脂23に分散している。磁性粉末集合体220は磁性粉末22よりも平均粒径が大きいため、磁性粉末混合樹脂21の粘度は、磁性粉末集合体220と同質量の磁性粉末22を分散させた磁性粉末混合樹脂の粘度に比べて低くなる。そのため、磁性粉末集合体220を絶縁樹脂23内に均一に分散させることが容易となることから、磁性粉末混合樹脂21における磁性粉末22の充填率を容易に向上することができる。その結果、コア20の飽和磁束密度の向上と、コア20における鉄損の低減とが図られるとともに、リアクトル1全体の小型化に寄与する。
本例のリアクトル1では、複数の磁性粉末集合体220は、第1の平均粒径(D50=3.0mm)を有する第1磁性粉末集合体221と、第1の平均粒径(D50=3.0mm)よりも小さい第2の平均粒径(D50=1.2mm)を有する第2磁性粉末集合体222とを有する。これにより、上述の検証試験2で検証した通り、磁性粉末混合樹脂21において、第1磁性粉末集合体221と第2磁性粉末集合体222とが一層密に充填されることとなり、複数の磁性粉末集合体220の充填率の向上が一層図られる。
本例のリアクトル1では、複数の磁性粉末集合体220は、第1の平均粒径(D50=3.0mm)を有する第1磁性粉末集合体221と、第2の平均粒径(D50=1.2mm)を有する第2磁性粉末集合体222とに加えて、第2の平均粒径(D50=1.2mm)よりも小さい第3の平均粒径(D50=0.6mm)を有する第3磁性粉末集合体223を有する。これにより、上述の検証試験2に記載の通り、磁性粉末混合樹脂21において、第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223が一層密に充填されることとなり、複数の磁性粉末集合体220の充填率の向上がより一層図られる。
本例のリアクトル1では、図4に示すように、磁性粉末混合樹脂21において、絶縁樹脂23は、磁性粉末集合体220とともに磁性粉末22を分散して内包している。これにより、磁性粉末混合樹脂21において、磁性粉末集合体220の隙間に磁性粉末22が入り込むこととなり、磁性粉末22を含む磁性粉末集合体220の充填率がより一層向上する。
本例では、磁性粉末22は絶縁被膜を有しているため、磁性粉末集合体220において各磁性粉末22間の絶縁性が維持されている。これにより、磁性粉末22を圧縮することによって個々の磁性粉末22よりも大きな粒状の磁性粉末集合体23を形成したことに起因する渦電流損の増加が防止されている。したがって、磁性粉末22を圧縮して得られる磁性粉末集合体220(第1磁性粉末集合体221、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223)の粒径を適宜調整することで、渦電流損の増大を招くことなく、絶縁樹脂23の含浸速度の最適化を図ることができる。
本例では、上記集合体形成工程において、磁性粉末集合体220は、第1磁性粉末集合体221と、第2磁性粉末集合体222とを含んでおり、上記集合体形成工程の後、かつ上記集合体配置工程の前に、第1磁性粉末集合体221と第2磁性粉末集合体222とを混合する集合体混合工程を含んでいる。これにより、磁性粉末集合体220において、第1磁性粉末集合体221と第2磁性粉末集合体222とが充分に混合されることとなり、磁性粉末混合樹脂21において、両者が絶縁樹脂23に均一に分散することとなり、充填率の向上に寄与する。なお、本例では、磁性粉末集合体220は、さらに第3磁性粉末集合体223を含んでおり、第3磁性粉末集合体223も、第1磁性粉末集合体221及び第2磁性粉末集合体222と同様に、集合体混合工程において充分に混合され、集合体形成工程において絶縁樹脂23に均一に分散することとなる。
上記樹脂混合工程において、絶縁樹脂23をケース30内に配置した磁性粉末集合体220に含浸させて磁性粉末混合樹脂21を形成した。これにより、上記検証試験5で示したように、磁性粉末集合体220の充填率の高い本例の磁性粉末混合樹脂21においても、絶縁樹脂23に磁性粉末集合体220を容易に均一に分散させることができる。
本例では上記混合工程において、ケース内に配置した複数の磁性粉末集合体220に絶縁樹脂23を含浸することにより、絶縁樹脂23に磁性粉末集合体220(磁性粉末22)を均一に分散させた。ただし、混合工程において、必要とする混合精度や型成形における成形性が得られる場合には、含浸に替えて又は含浸とともに、混練により絶縁樹脂23と磁性粉末集合体220とを混合して均一に分散させてもよい。
本例では、上記集合体作成工程の後、かつ上記集合体混合工程の前に、焼鈍工程を行った。これにより、上記集合体作成工程において、磁性粉末集合体220の内部残留応力や残留歪を取り除き、コア20におけるヒステリシス損を低減して、鉄損を低減することができる。なお、磁性粉末集合体220の内部残留応力や残留歪の除去が不要である場合には、焼鈍工程を省略することができ、製造工程を簡略化できる。
本例では、磁性粉末集合体220は、第1磁性粉末集合体221に加えて、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を含んでいることとしたが、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を含んでいないこととしてもよい。この場合においても、磁性粉末集合体220が第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を含むことによる作用効果を除いて、本例の作用効果を奏することができる。なお、第2磁性粉末集合体222及び第3磁性粉末集合体223を含んでいない場合には、ブレンダ403による磁性粉末集合体220を混合する集合体混合工程を省略することができ、製造工程を簡略化できる。
1 リアクトル
10 コイル
20 コア
21 磁性粉末混合樹脂
22 磁性粉末
220 磁性粉末集合体
221 第1磁性粉末集合体
222 第2磁性粉末集合体
223 第3磁性粉末集合体
23 絶縁樹脂
30 ケース

Claims (5)

  1. 通電されることにより磁束を発生するコイル(10)と、
    磁性粉末混合樹脂(21)を硬化してなるとともに上記コイル(10)を内部に埋設したコア(20)と、
    を備え、
    上記磁性粉末混合樹脂(21)は、磁性粉末(22)を集合させて粒状に成形されている複数の磁性粉末集合体(220)と、該複数の磁性粉末集合体(220)を分散した状態で内包する絶縁樹脂(23)とを有し、
    上記複数の磁性粉末集合体(220)は、第1の平均粒径D50を有する第1磁性粉末集合体(221)と、該第1の平均粒径D50よりも小さい第2の平均粒径D50を有する第2磁性粉末集合体(222)とを有し、
    上記第1の平均粒径D50は、1.0〜5.0mmであり、
    上記第2の平均粒径D50は、上記第1の平均粒径D50の0.3〜0.5倍であることを特徴とするリアクトル(1)。
  2. 上記磁性粉末混合樹脂(21)において、上記絶縁樹脂(23)は、上記磁性粉末集合体(220)とともに上記磁性粉末(22)を分散して内包していることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル(1)。
  3. 上記磁性粉末(22)は、絶縁被膜(24)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル(1)。
  4. 磁性粉末(22)を集合させて、粒状の磁性粉末集合体(220)を複数形成する集合体形成工程と、
    通電されることにより磁束を発生するコイル(10)をケース(30)内に載置するコイル載置工程と、
    上記コイル(10)を載置した上記ケース(30)内に、上記複数の磁性粉末集合体(220)を配置する集合体配置工程と、
    上記複数の磁性粉末集合体(220)を配置した上記ケース(30)内に、液状の絶縁樹脂(23)を注いで該絶縁樹脂(23)に上記複数の磁性粉末集合体(220)を分散させて磁性粉末混合樹脂(21)を形成する混合樹脂形成工程と、
    上記混合工程で形成した上記磁性粉末混合樹脂(21)を硬化する硬化工程と、
    を含み、
    上記集合体形成工程において、上記磁性粉末集合体(220)は、第1の平均粒径D50を有する第1磁性粉末集合体(221)と、上記第1の平均粒径D50よりも小さい第2の平均粒径D50を有する第2磁性粉末集合体(222)とを含んでおり、上記集合体形成工程の後、かつ上記集合体配置工程の前に、上記第1磁性粉末集合体(221)と上記第2磁性粉末集合体(222)とを混合する集合体混合工程を含み、
    上記第1の平均粒径D50は、1.0〜5.0mmであり、
    上記第2の平均粒径D50は、上記第1の平均粒径D50の0.3〜0.5倍であることを特徴とするリアクトル(1)の製造方法。
  5. 上記樹脂混合工程において、上記絶縁樹脂(23)を上記ケース(30)内に配置した上記磁性粉末集合体(220)に含浸させて上記磁性粉末混合樹脂(21)を形成することを特徴とする請求項4に記載のリアクトル(1)の製造方法。
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