JP6291942B2 - 操作パネル装置 - Google Patents
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Description
画像形成装置は、プリントに関する複数の機能のうち関連するもの同士、例えば両面プリント機能と綴じ代の付与機能などを組み合わせて実行可能であり、操作パネル装置に、それぞれの機能ごとに実行の要否などの選択指示を操作者から受け付けるためのアイコンやボタンなどを含む複数個の受付画像を1画面内に並べで表示させ、それぞれの受付画像に対する操作者からの選択指示を個別に受け付ける構成になっているものが多い。
この場合、操作者は、拡大表示された第1画像に対して選択等の指示を行い易くなるが、続いて第2画像に対する指示を行うには、第2画像をディスプレイの表示枠内に表示させるべく、別途フリックやスワイプなどの操作により画面全体をスライド移動させる必要が生じる。スワイプなどの操作は、操作者の意図した位置に第2画像が移動するようにその移動量を指の操作量で調整しなければならず、その操作が手間になる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面を拡大表示する構成においてより操作性を向上することが可能な操作パネル装置を提供することにある。
さらに、前記メニュー画面上で前記第1画像と前記第2画像の間に前記第1画像とは関連しない第3画像が介在する場合において、前記制御手段は、前記第2画像の表示位置を、前記第2画像と前記第3画像を相互に入れ換えた場合の当該入れ換え後の位置に変更するとしても良い。
さらに、前記制御手段は、前記ピンチアウト操作に基づく拡大率で拡大を行うと、前記拡大後の画面に前記第2画像の少なくとも一部が表示されなくなる場合に前記表示位置の変更を行い、前記第2画像の全部が表示される場合に前記表示位置の変更を禁止するとしても良い。
また、操作者の選択指示ごとにそれに対応する所定の機能を実行する電子機器に使用され、前記所定の関連性を有するとは、前記第1画像による選択指示に対応する機能を第1機能、前記第2画像による選択指示に対応する機能を第2機能としたとき、前記第1機能と前記第2機能とが組み合わせて実行可能な機能であるという関係を満たすことであるとしても良い。
また、前記所定の関連性を有するとは、前記第1画像と前記第2画像とが過去に組み合わせて選択されたことがあるという関係を満たすことであるとしても良い。
(1)実施の形態1
<MFPの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るMFPの全体の概略構成を示す図である。
スキャナー部1は、原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取装置である。
操作部3は、操作者からのコピー枚数やジョブ開始指示などの入力を受け付けるための各種キーとディスプレイ(表示部)51などを備え、操作者がMFPの前に立ったときに操作し易い位置、ここではスキャナー部1の前面に配されている。
操作部3は、全体制御部4からの指示に基づく各種ジョブに関する画面をディスプレイ51に表示する。ディスプレイ51の表示面上にはタッチパネルが設けられており、操作部3は、各種キーやディスプレイ51上のタッチパネルを介して操作者によるジョブ実行指示や機能選択指示などの入力を受け付ける。操作部3で受け付けられた入力情報は、全体制御部4に送られる。
<全体制御部の構成>
全体制御部4は、図2のブロック図に示すように、通信インターフェース(I/F)部4aと、CPU4bと、ROM4cと、RAM4dを備え、それぞれが相互に通信可能になっている。
CPU(Central Processing Unit)4bは、ROM(Read Only Memory)4cから必要なプログラムを読み出して、スキャナー部1、プリント部2などの動作を制御して、コピーやプリントなどの各ジョブを円滑に実行させる。
操作部3は、操作パネル3aと表示制御部3bを備える。
<操作パネルと表示制御部の構成>
操作パネル3aは、図3に示すようにディスプレイ51と、ディスプレイ51の表示面上に設けられたタッチパネル52を備える。
タッチパネル52は、操作者の任意の位置におけるタッチ操作の入力を検出して、その検出結果を表示制御部3bに送る。
表示制御部3bは、描画制御部61と、VRAM(Video RAM)62と、入力受付部63と、拡大指示検出部64と、利用目的項目決定部65と、関連項目決定部66と、関連テーブル67を備え、それぞれが相互に通信可能になっている。
図4は、ディスプレイ51に選択メニュー画面が表示されている様子を示す図であり、操作者がMFPの正面側から操作パネル3aを見たときの図である。なお、ディスプレイ61の表示面上には透明のタッチパネル52が設けられているが図示していない。以降の各図の中にも不図示のものがある。以下、正面視において左側から右側に向かう方向をX方向、上側から下側に向かう方向をY方向という。
集約機能項目の欄には、Offボタン11、Onボタン12が表示され、集約書式項目の欄には、2in1ボタン13、4in1ボタン14、8in1ボタン15、16in1ボタン16が表示されている。
ここで、2in1、4in1、8in1、16in1とは、集約機能において2、4、8、16枚の原稿画像を1枚のシートに並べてプリントする集約機能の書式を意味する。
また、綴じ方向の「右」とは、綴じ代機能においてシートの右端に綴じ代が付されることを意味し、「左」とは、シートの左端に綴じ代が付されることを意味する。
操作者は、集約機能を実行したい場合にはOnボタン12を指又は入力ペンなどによりタッチ操作(押下)し、集約機能を実行したくない場合には、Offボタン11をタッチ操作すれば良い。それぞれのボタンは、現に選択されている方のボタンが窪んだような形状で表示され、選択されていない方のボタンが窪んでいない形状で表示されるようになっているので、いずれのボタンが選択されているかを目視で確認できる。
操作者による選択指示の操作方法は、他の集約書式や両面機能などの各項目についても同じである。例えば、集約書式のうち、「2in1」を選択したい場合は、2in1ボタン13をタッチ操作すれば、2in1ボタン13の表示が窪んだ形状になり、他の4in1ボタン14〜16in1ボタン16の表示が窪んでいない形状に切り替わる。
確定キー54よりも上に配されたテンキー53は、操作者がコピー枚数を入力するために用いられ、確定キー54よりも下に配されたスタートキー55は、コピージョブなどのジョブ開始を指示するために用いられる。
なお、同図の例では、集約機能と集約書式の2つがそれぞれ組み合わせて実行可能な(相互に関連する)選択項目同士になり、両面機能と綴じ方向の2つがそれぞれ組み合わせて実行可能な(相互に関連する)項目同士になっている。
描画制御部61は、初期画面や選択メニュー画面58などの各種画面のうち、ディスプレイ51に表示すべき画面ごとにそのデータをVRAM62に書き込む。VRAM62に書き込まれたデータがディスプレイ51に送られ、そのデータに係る画面の画像がディスプレイ51に表示される。VRAM62に書き込まれているデータが別のものに書き換えられるごとにディスプレイ51に表示される画面が切り替えられる。各種画面のデータは、予め不図示の格納部に格納されている。
拡大指示検出部64は、操作者からディスプレイ51に表示されている画面全体をその画面内の任意の箇所を中心に拡大表示する指示を拡大指示として検出する。
具体的には、拡大指示検出部64は、操作者によるピンチアウトの操作、すなわち図5に示すように操作者がディスプレイ51に表示されている画面内のある箇所を広げるように2本の指でタッチパネル52上のA点とB点をタッチした後、その2本の指を離していき、画面全体を拡大する操作がなされたことを拡大指示として検出する。
また、拡大指示検出部64は、操作者による拡大指示の検出時における移動前の点AとBを結ぶ直線を2等分した中央位置のX−Y座標を拡大基準位置Cとして検出する。
拡大率の検出は、図6に示すように2点A1,B1がピンチアウトの操作によりA2,B2に移動した場合、点A1とA2の直交座標上での距離と点B1とB2の直交座標上での距離をそれぞれ求め、その各距離の合計に対して予め決められた一定の係数を掛け合わせる処理を行うことにより行われる。この拡大率の検出は、2点A,Bが離れる方向に移動している間、一定周期ごとに繰り返し実行される。なお、ユーザーによる拡大表示の指示方法は、ピンチアウトに限られず、別の方法であっても良い。この場合、ユーザーからの当該別の方法による操作を受け付けてその拡大指示と拡大率の検出が行われる。
描画制御部61は、現にディスプレイ51に表示されている画面全体を、拡大指示検出部64からの拡大基準位置Cを中心にその周囲の画像が拡大指示検出部64から一定周期ごとに送られて来る拡大率により順次拡大していくように、VRAM62に書き込まれている画面データをその一定周期ごとに書き換える処理を実行する。画面データの書き換えの度にその画面データに基づく画像がディスプレイ51に切り換わって表示される。
ディスプレイ51上での拡大表示に追随して、タッチパネル52上における各ボタンに対するタッチ操作の検出可能領域が拡張されていく。
つまり、ディスプレイ51上でのボタンの表示領域が拡大されると、その拡大された表示部分と同じ領域だけ、タッチパネル52上におけるそのボタンのタッチ操作の検出可能領域が拡張される。ボタンごとに、そのボタンが現に表示されている領域の座標位置と同じ座標位置に対応するタッチパネル52上における領域内のいずれかの箇所が操作者によりタッチ操作されると、そのボタンが操作者により選択されたことが判断される。縮小の場合も同様に表示領域の縮小に伴ってタッチ操作の検出可能領域が縮小される。
図3に戻って、利用目的項目決定部65は、ピンチアウトによる拡大表示により操作者が利用を希望していると想定される利用目的項目を決定する。
例えば、図4に示す選択メニュー画面58においてピンチアウトによる拡大表示が行われる場合、「集約機能」〜「綴じ方向」の各ボタンのうち、拡大基準位置Cに最も近い位置に表示されているボタンを利用目的項目と決定する。
利用目的項目の決定方法の詳細については、後述する。
関連項目決定部66は、利用目的項目決定部65により決定された利用目的項目に関連する項目を決定する。この決定は、記憶手段の一例としての関連テーブル67に書き込まれている情報を取得することにより行われる。
同図に示すように関連テーブル67は、利用目的項目欄と関連項目欄を有し、利用目的項目欄に書き込まれている機能項目に対応する関連項目が関連項目欄に書き込まれる構成になっている。
具体的には、利用目的項目欄の「集約機能:On」に対応する関連項目として、関連項目欄に「集約書式:2in1」〜「集約書式:16in1」の4個の項目が書き込まれている。また、「両面機能:On」に対応する関連項目として、「両面機能:右綴じ」と「両面機能:左綴じ」の2個の項目が書き込まれていることが判る。ここでは、X−Y直交座標系において相互に隣同士の関係を満たすものが所定の関連性を有するものとして利用目的項目と関連項目に対応付けられている。なお、「集約機能:Off」のように機能項目によっては関連項目が存在しない場合もある。
同様に、関連項目の「集約書式:2in1」〜「集約書式:16in1」は、選択メニュー画面58上では、集約書式の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」に対応する。また、関連項目の「両面機能:右綴じ」、「両面機能:左綴じ」は、選択メニュー画面58上では、綴じ方向の「右ボタン19」、「左ボタン20」に対応している。
ところが、拡大率が大きくなるほど、拡大前の表示画像のうち、ディスプレイ51の表示枠59の外にはみ出て選択メニュー画面58から消えてしまう画像部分が多くなる。
これでは、操作者は、どのボタンが「2in1ボタン13」や「4in1ボタン14」などであるかを確認できない。従って、操作者は、集約機能の「Onボタン12」をタッチ操作した後、続いて、集約機能に関連する集約書式の「2in1」などを選択したい場合には、スワイプなどの別操作を行って、集約書式欄がディスプレイ51に表示されるようになるまで、選択メニュー画面58の全体を左側にスライド移動させる必要が生じる。この別操作の必要が操作者にとって手間になり操作性が低下する。
以下、表示制御部3bによる拡大表示における表示位置変更制御を含む選択項目受付処理の内容を具体的に説明する。
<選択項目受付処理の内容>
図11は、選択項目受付処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず選択メニュー画面58をディスプレイ51に表示させる(ステップS1)。そして、操作者による何らかの指示、ここでは拡大指示(ステップS2)、選択指示(ステップS4)、縮小指示(ステップS6)、終了指示(ステップS8)のいずれかを待つ。
拡大指示があったことを判断すると(ステップS2で「YES」)、拡大表示処理を行って(ステップS3)、ステップS2に戻る。拡大表示の詳細については、後述する。
選択指示があったことの判断(ステップS4)は、選択メニュー画面58内の各種ボタン(Onボタン12など)がタッチ操作されたことを検出することにより行われる。
縮小指示があったことの判断(ステップS6)は、操作者によるピンチインの操作を検出することにより行われる。このピンチインの検出は、操作者によるタッチパネル52に対する2点のタッチ位置が接近することを検出することにより行われる。
終了指示があったことの判断(ステップS8)は、操作者により上記の確定キー54の押下を検出することにより行われる。
操作者が当該ジョブの開始を指示すると、確定された各機能の選択結果がそのジョブに反映される、例えば集約機能をオンかつ2in1を選択していれば、当該ジョブにおいて2in1の集約機能に基づくプリントが実行される。
<拡大表示処理の内容>
図12は、拡大表示処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
そして、算出された拡大率に基づき、ディスプレイ51上において拡大基準位置Cを中心に選択メニュー画面58を拡大して表示させる(ステップS13)。
拡大指示の終了ではない、すなわち操作者によるピンチアウトの操作が継続中であることを判断すると(ステップS14で「NO」)、ステップS12に戻り、再度、拡大率の算出を行い、算出された拡大率に基づく拡大表示を行って(ステップS13)、ステップS14に進む。
拡大指示の終了を判断すると(ステップS14で「YES」)、利用目的項目の決定処理を行う(ステップS15)。
<利用目的項目の決定処理の内容>
図13は、利用目的項目の決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、利用目的項目決定部65により実行される。
例えば、「集約機能:Off」に対して「1」、「集約機能:On」に対して「2」、「集約書式:2in1」に対して「3」・・・といったように番号が付される。
変数iに1を代入して(ステップS32)、i番目(すなわち、1番目)の機能項目に対応するボタンの表示領域の中心位置を検出する(ステップS33)。
i番目の項目の中心位置と拡大基準位置CのそれぞれのX−Y座標に基づき、i番目の項目の中心位置から拡大基準位置Cまでの距離を算出して、算出した距離を変数Pに代入する(ステップS34)。
ステップS36では、現在の変数iに「1」をインクリメントした値を新たな変数iに設定する。ここでは、変数i=2になる。
P≦Qの関係を満たしているか否かを判断する(ステップS39)。
ステップS42では、全ての機能項目のそれぞれに対する上記の処理が完了したか否かを判断する。未だ完了していないことを判断すると(ステップS42で「NO」)、ステップS36に戻って、ステップS36以降の処理を実行する。
そして、P≦Qの関係を満たしていれば(ステップS39で「YES」)、ステップS42に進み、満たしていなければ(ステップS39で「NO」)、再度、Pの値を、小さい方のQの値に書き換えて(ステップS40)、利用目的項目番号を現在の変数iに設定し直した後(ステップS41)、ステップS42に進む。
図12に戻って、ステップS15において利用目的項目が決定されると、その決定された利用目的項目に対応する関連項目を決定する(ステップS16)。この決定は、関連項目決定部66により上記の関連テーブル67から、決定された利用目的項目に対応する関連項目を読み出すことにより行われる。なお、対応する関連項目が存在しない場合には、その旨が決定される。
<関連項目表示位置決定処理の内容>
図14は、関連項目表示位置決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、描画制御部61により実行される。
この特定方法を、図15を用いて説明する。
図15(a)は、ディスプレイ51上に利用目的項目と関連項目がX方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図であり、図15(b)は、利用目的項目と関連項目がY方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図である。図15(a)と(b)では、破線で示す矩形領域111が利用目的項目の表示領域を示し、破線で示す矩形領域112が関連項目の表示領域を示している。
例えば、関連項目が「集約書式:2in1」であれば、図15(c)で示すように矩形領域112は、集約書式の表示領域全体を取り囲む最小の矩形領域に相当する。以下、矩形領域111を利用表示領域111、矩形領域112を関連表示領域112という。
(BX1−AX2)>MinXの関係を満たすことを判断すると(ステップS61で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのX座標を(AX2+MinX)に設定し直す(ステップS62)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのX座標を(BX1+W)に設定し直して(ステップS63)、ステップS64に進む。
図16(a)は、利用目的項目を「集約機能:ON」、関連項目を「集約書式:2in1」とした場合において拡大表示後の関連表示領域112の座標位置が変更される前の様子、すなわち操作者による拡大表示の指示に基づく拡大率で拡大表示を行った場合に関連表示領域112が本来の表示位置に表示されている単純拡大表示例を示す図である。
図16(a)では、拡大表示後の利用表示領域111と関連表示領域112におけるX方向の間隔がXa(>MinX)になっており、関連表示領域112のほとんど全部がディスプレイ51の表示枠59から外にはみ出てディスプレイ51に表示されていない。
つまり、関連表示領域112の左上の角BαのX座標が(AX2+MinX)に設定し直され、右下の角BβのX座標が(AX2+MinX+W)に設定し直される。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのY座標と右下の角BβのY座標のそれぞれは、変更されない。また、関連表示領域112以外の項目、例えば両面機能や綴じ方向などについても座標位置は変更されない。
(BY1−AY2)>MinYの関係を満たすことを判断すると(ステップS64で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのY座標を(AY2+MinY)に設定し直す(ステップS65)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのY座標を(BY1+H)に設定し直して(ステップS66)、ステップS67に進む。
ステップS64〜S66の処理の実行により、拡大表示後において正面視で、図15(b)に示すように関連表示領域112が利用表示領域111に対し下側に位置する場合に、両者のY方向の間隔が操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の間隔Yaよりも小さいMinYになって関連表示領域112が上方向に利用表示領域111に接近するように、関連表示領域112の座標位置が変更される。
(AX1−BX2)>MinXの関係を満たすことを判断すると(ステップS67で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのX座標を(AX1−W−MinX)に設定し直す(ステップS68)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのX座標を(AX1−MinX)に設定し直して(ステップS69)、ステップS70に進む。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのY座標と右下の角BβのY座標のそれぞれは、変更されない。
ステップS70では、座標位置AY1からBY2を差し引いた値がMinYより大きいか否かを判断する。
(AY1−BY2)>MinYの関係を満たすことを判断すると(ステップS70で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのY座標を(AY1−H−MinY)に設定し直す(ステップS71)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのY座標を(AY1−MinY)に設定し直して(ステップS72)、リターンする。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのX座標と右下の角BβのX座標のそれぞれは、変更されない。
なお、ステップS61、S64、S67、S70で全て「NO」が判断された場合、例えば関連表示領域112が利用表示領域111に元々接近表示されている場合などには、関連表示領域112の座標位置の書き換えが実行されない。
図12に戻って、ステップS19では、現にVRAM62に書き込まれている画面データを、関連表示領域112がステップS18で設定し直された座標位置に表示されるようになる画面データに書き換える処理を実行する。この書き換え処理は、現にVRAM62に書き込まれている画面データに対して関連表示領域112の座標位置だけをステップS18で設定し直された座標位置に変更した新たな画面データを生成して、その生成した画面データを上書きすることにより行われる。
これにより、操作者による拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58が拡大表示され(図16(a))、拡大指示が終了すると自動的に、利用目的項目を示す利用表示領域111(第1画像)に対し関連項目を示す関連表示領域112(第2画像)が接近表示(図16(b))するように、画面表示が制御される。
これにより、操作者は、拡大後の画面上において利用目的項目と関連項目のそれぞれ選択指示をスワイプなどの他の操作を行わずとも連続実行することが行い易くなり、操作性を向上することができる。
なお、関連項目が存在しないことを判断すると(ステップS17で「NO」)、ステップS18〜S20をスキップしてリターンする。この場合、上記の表示位置変更制御が実行されず、操作者による拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58が拡大表示される処理が実行される。
さらに、利用表示領域111の表示位置を固定して、関連表示領域112の表示位置を変更するとしたが、例えば利用表示領域111と関連表示領域112の双方の表示位置を双方の領域が接近する位置に変更、すなわちいずれか一方を他方に対しまたは両方に対して相対的な表示位置の変更を行うこともできる。
(2)実施の形態2
上記実施の形態1では、利用目的項目を示す利用表示領域111と関連項目を示す関連表示領域112とがX−Y直交座標系において隣り合う位置関係にある場合の例を説明したが、本実施の形態2では、両者の間に別の項目を示す表示領域が介在している場合にその別の項目と関連表示領域とを入れ替えて表示するとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
同図に示すように、選択メニュー画面258は、機能項目として、印刷面設定、原稿綴じ方向、出力綴じ方向、ステープル、ステープル綴じ個数、パンチの6項目について操作者からの選択指示を受け付けるための画面である。
ここで、印刷面設定とは、原稿の片面だけを読み取る場合と両面を読み取る場合、およびシートの片面だけにプリントする場合と両面にプリントする場合の組み合わせを選択するための項目である。
例えば、片面→片面ボタン21は、原稿の片面を読み取って得られた画像をシートの片面にプリントする場合を選択するためのボタンである。また、片面→両面ボタン22は、N枚目の原稿の片面を読み取って得られた画像を1枚のシートの一方の面にプリントし、(N+1)枚目の原稿の片面を読み取って得られた画像を同じシートの他方の面にプリントする場合を選択するためのボタンである。
出力綴じ方向とは、プリント後のシートの右側、左側、上側のいずれの側に綴じ代を形成するかを選択するための項目であり、右綴じボタン28が右側の綴じ代の形成を、左綴じボタン29が左側の綴じ代の形成を、上綴じボタン30が上側の綴じ代の形成を選択するためのボタンに相当する。
ステープル綴じ個数は、ステープル綴じする場合に1箇所で綴じるか、異なる2箇所で綴じるかを選択するための項目であり、1点ボタンが1箇所を、2点ボタンが2箇所を選択するためのボタンに相当する。
図18は、本実施の形態2に係る関連テーブル267の内容を示す図である。
同図に示すように関連テーブル267は、上記の選択メニュー画面258に含まれる各機能について利用目的項目と関連項目との対応関係を示すテーブルである。
ところが、利用目的項目が「片面→両面」であり、関連項目が「出力綴じ方向」ということになると、図19に示すように「印刷面設定」の表示領域201と「出力綴じ方向」の表示領域202との間には、これらとは別の項目であり、利用目的項目とは関連しない「原稿綴じ方向」の表示領域203が介在することになる。この場合、操作者のピンチアウトの操作による選択メニュー画面258の「片面→両面」ボタン22を中心とした拡大表示が行われると、その拡大率の大きさによって、図20の単純拡大表示例に示すように、関連項目の「出力綴じ方向」が表示枠59の外に出て表示されないことが生じる。
そこで、本実施の形態2では、図21に示すように「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各表示領域を入れ替ることにより、利用目的項目を示す「印刷面設定」とこれに関連する関連項目を示す「出力綴じ方向」とを表示枠59内に表示させるようにしている。
図22(a)は、操作者の拡大指示に基づく拡大率で拡大表示を行ったときに表示枠59の外側も表示領域が連続していると仮想した場合におけるX−Y座標系の仮想面上における「印刷面設定」と「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各項目の位置関係を模式的に示す図である。
また、利用表示領域211の左上の角Aαの座標を(AX1,AY1)、その右下の角Aβの座標を(AX2,AY2)、関連表示領域212の左上の角Bαの座標を(BX1,BY1)、その右下の角Bβの座標を(BX2,BY2)、関連外表示領域213の左上の角Cαの座標を(CX1,CY1)、その右下の角Cβの座標を(CX2,CY2)、関連表示領域212のX方向長さ(幅)をWa、関連外表示領域213のX方向長さ(幅)をWbとしている。
図22(b)に示すように利用表示領域211の座標位置は、入れ替え前後で同じであるが、関連表示領域212については、入れ替え後に左上の角Bαの座標が(CX1,CY1)、右下の角Bβの座標が(CX1+Wa,BY2)になっている。また、関連外表示領域213については、入れ替え後に左上の角Cαの座標が(CX1+Wa+M,CY1)、右下の角Cβの座標が(CX1+Wa+M+Wb,CY2)になっている。ここで、Mは、X方向に隣り合う2つの項目間に最低限必要と想定される所定間隔である。
続いて、関連外表示領域213の左上の角CαのX−Y座標を(CX1,CY1)に設定し(ステップS201,S202)、右下の角CβのX−Y座標を(CX2,CY2)に設定する(ステップS203,S204)。
そして、関連外表示領域213の左上の角CαのX座標を(CX1+Wa+M)に設定し直し(ステップS208)、その右下の角CβのX座標を(CX1+Wa+M+Wb)に設定し直して(ステップS209)、リターンする。なお、利用表示領域111のX−Y座標および関連表示領域112と関連外表示領域113のそれぞれのY座標は変更されない。
上記では、利用目的項目である第1機能項目とこれに関連する第2機能項目との間に関連外の第3機能項目が挟まれる場合の例を説明したが、第2機能項目と第3機能項目の位置関係がこれに限られることはない。仮に、図17において、第1機能項目が「印刷面設定」、第2機能項目が「パンチ」、第3機能項目が「原稿綴じ方向」、「ステープル綴じ個数」、「ステープル」である場合には、「パンチ」と「原稿綴じ方向」の双方の表示領域を相互に入れ換える、または「パンチ」と「ステープル」の双方の表示領域を相互に入れ換えるとすることができる。
なお、図21に示す選択メニュー画面258は、初期画面への切り替えが行われると(ステップS9:図11)、表示領域の入れ替えがリセットされて、その後に選択メニュー画面258が表示されるときには、本来の元の画面(図17)の画面データに基づきその元の画面が表示されるようになっている。
(3)実施の形態3
上記実施の形態1と2では、利用表示領域111と関連表示領域112の両方を拡大後の画面に間隔をあけて並べて同時表示する場合の例を説明したが、本実施の形態3では、拡大後の利用表示領域111の面積が大きいために関連表示領域112を同時表示できない場合に関連表示領域112を利用表示領域111の一部に上から重なるように上書き描画するとしており、この点が実施の形態1および2と異なっている。
同図に示すようにジョブ実行中画面39には、メッセージ表示欄31と、リスト表示欄32と、削除ボタン33と、一時停止ボタン34と、詳細ボタン35が含まれている。
メッセージ表示欄31には、実行中のジョブの状況などがメッセージ表示される。
リスト表示欄32には、発行されたジョブのそれぞれについて、そのファイル名(タイトル)、発行者(オーナー)、プリントすべきシートの枚数(ページ数)、現在の状態(ステータス)がジョブ単位でリスト表示される。
一時停止ボタン34は、リスト表示領域32に表示されている実行中のジョブを一時停止する指示を操作者が行うためのボタンである。
詳細ボタン35は、リスト表示領域32に表示されているジョブをジョブ単位でその詳細、例えばジョブ発行時刻やネットワークを介するジョブの場合のジョブ発行元の端末装置などを示す情報の表示指示を操作者が行うためのボタンである。
このように削除ボタン33と一時停止ボタン34と詳細ボタン35の各ボタンと、リスト表示欄32の各行に示す各ジョブの表示部分(選択のためのボタン)とは、組み合わせて実行可能な選択項目同士になる。本実施の形態では、リスト表示欄32の各行と各ボタンとが、その一方を利用目的項目、他方を関連項目として予め対応付けて関連テーブル67に書き込んで管理されている。
この場合、利用目的項目を示すリスト表示欄32の表示領域(利用表示領域)301がその拡大基準位置を中心に拡大される。その拡大率の大きさによっては、関連項目を示す各ボタンを取り囲む矩形状の表示領域(関連表示領域)302が、拡大後のジョブ実行中画面39において図26に示すように表示枠59内に表示されなくなる場合が生じる。
そこで、本実施の形態では、関連表示領域302を表示させるべく、図27に示すように拡大後の関連表示領域302が利用表示領域301の一部に上から重なるように、関連表示領域302を上書き描画する制御を行うようにしている。
この判断は、次のようにして行われる。すなわち、予め決められたディスプレイ51の表示領域全域のX−Y座標と、拡大表示後の関連表示領域302のX−Y座標(表示枠59の外の仮想領域を含む)を比較する。そして、表示領域全域と関連表示領域302の間に重複する部分領域がなければ表示領域外であり、重複する部分領域があれば、表示領域外ではないと判断する。
表示領域外であることを判断すると(ステップS301で「YES」)、ステップS302に進む。ステップS302では、利用表示領域301と関連表示領域302の間隔を少なくしても、関連表示領域302が表示領域外であるか否かを判断する。この判断は、利用表示領域301と関連表示領域302の間隔がX方向について上記のMinXまたはY方向について上記のMinYになるまで関連表示領域302の表示位置を移動しても関連表示領域302が表示領域外になるか否かを各領域のX−Y座標位置に基づき判断することにより行われる。
表示領域外であることを判断すると(ステップS302で「YES」)、ステップS303に進む。ステップS303では、利用表示領域301と関連表示領域302との間に別の項目(関連外項目)が介在しないか否かを判断する。
関連外項目が介在しないことを判断すると(ステップS302で「YES」)、関連表示領域302の左上の角BαのX座標を(画面右端のX座標−W3)、すなわち画面右端のX座標からW3を差し引いて得られる座標の値に書き換える(ステップS304)。
(4)実施の形態4
上記実施の形態1〜3では、利用表示領域と関連表示領域の両方を拡大後の画面に同時表示する場合の例を説明したが、本実施の形態4では、同時表示に代えて、非表示の関連表示領域に対する操作者からの表示指示を受け付けるためのボタンを新たに表示させて、そのボタンが操作者によりタッチ操作されると、現に表示されている利用表示領域に代えて関連表示領域に表示を切り替える制御を実行するとしており、この点が実施の形態1〜3と異なっている。
この設定項目とは、例えば上記の集約、集約書式、両面などの機能項目のことである。3つの設定項目A〜Cは、左右方向に間隔をあけて列状に並び、3つの設定項目D〜Fは、設定項目A〜Cの列よりも下方の位置に、左右方向に間隔をあけて列状に並んでいる。
設定項目A〜Fのうち複数の項目が予め利用目的項目と関連項目に対応付けられており、1つの利用目的項目に複数の関連項目が対応付けられている場合には、本実施の形態4では、その複数の関連項目に優先度が予め付与されている。
同図に示すように関連テーブル467には、利用目的項目と関連項目と優先度の各欄が設けられており、1つの利用目的項目に対する複数の関連項目に優先度、ここでは優先順位が対応付けされている。同図の例では、利用目的項目が設定項目Aの場合、関連項目が設定項目CとFになり、設定項目Cに対する優先順位が2、設定項目Fに対する優先順位が1になっている。
操作者による選択の蓋然性の高低は、例えば複数の関連項目について操作者がどの順に選択していくことが通常であるかなどを予め実験などで調査しておき、その選択順の早いものを蓋然性が高、遅いものを低とすることなどにより決めることができる。
同図に示すように拡大表示後の選択メニュー画面40には、利用目的項目を示す設定項目Aが大きく表示され、これに関連する関連項目CとFが表示されておらず、その右下部分に2つの矢印ボタン411,412が表示されている。この矢印ボタン411,412が、非表示の関連項目CとFに対する操作者からの表示指示を受け付けるためのボタンになる。
図32は、選択メニュー画面40の関連項目Fがディスプレイ51に表示されている様子を示す図である。同図に示す選択メニュー画面40にもその右下の部分に矢印ボタン411,412が表示されたままになっている。
図33は選択メニュー画面40の関連項目Cがディスプレイ51に表示されている様子を示す図である。同図に示す選択メニュー画面40にもその右下の部分に矢印ボタン411,412が表示されたままになっている。
一方、左方向を示す矢印ボタン411については、タッチ操作される度に、前回に表示されていた項目が表示対象になるように切り替わっていくようになっている。
これにより操作者は、スワイプなどの選択メニュー画面40の全体に対するスライド移動の操作を行わなくて済み、スワイプ操作を実行する場合に非表示の関連項目Fが操作者の意図する位置に来るまでの間、その移動量を指の操作量で調整するといった手間が不要になって、操作者の操作性が向上する。
具体的には、例えば図31に示す選択メニュー画面40から図32に示す選択メニュー画面40に表示を切り替える場合、次のようになる。すなわち、図31の選択メニュー画面40における利用目的項目を示す利用表示領域401の左上の角AαのX−Y座標を(AX1,AY1)としたとき、切り替え後には図32に示すように設定項目Fを示す関連表示領域402の左上の角BαのX−Y座標が(AX1,AY1)に一致した状態で切り替え後の選択メニュー画面40が表示されるように、画面データの書き換えが行われる。
図34は、本実施の形態4に係る選択項目受付処理の内容を示すフローチャートであり、当該処理は、実施の形態1に係る選択項目受付処理と一部を除いて同じである。
異なる点は、実施の形態1に係るステップS3に代えて、実施の形態4ではS401が実行され、ステップS2とS4の間に実施の形態4ではステップS402の判断処理が実行され,その判断結果に応じてステップS403が実行されることである。
図35は、拡大表示処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、実施の形態1に係る拡大表示処理と一部を除いて同じである。異なる点は、実施の形態1に係るステップS18〜S20に代えて、実施の形態4ではステップS411〜S413が実行されることである。
ステップS412,413では、現に表示されている利用表示領域401の左上の角AαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定して、リターンする。
ここで、関連項目の表示指示の受付は、操作者による矢印ボタン411,412のタッチ操作を検出することにより行われる。
同図に示すように右矢印を示す矢印ボタン412がタッチ操作されたか否かを判断する(ステップS421)。矢印ボタン412のタッチ操作を判断すると(ステップS421で「YES」)、関連テーブル467に書き込まれている優先度を示す優先度情報を取得して、現に表示されている項目に対して次に優先度が高いものを次の表示対象として特定する(ステップS422)。上記の優先度情報の例では、現に表示されている項目が設定項目Aであれば、次の表示対象(次優先の項目)として設定項目Fが特定される。
次優先の項目、ここでは設定項目Fを示す関連表示領域402の左上の角BαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定する(ステップS423,S424)。
なお、次優先の項目が設定項目Cであれば、上記のステップS423〜S425における項目が設定項目Cに置き換わる。この置き換えは、利用目的項目でも同様である。
1つ前に表示した項目の特定方法としては、例えば前回の表示項目の名称を記憶しておいてこれを読み出す方法や、現に表示されている項目に対して優先順位が1つ上の項目を特定する方法などを用いることができる。
1つ前の表示項目、ここでは設定項目Aを示す利用表示領域401の左上の角BαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定する(ステップS428,S429)。
そして、設定項目Aが上記設定されたX−Y座標(AX1,AY1)に基づくディスプレイ51上における位置に表示されるように、VRAM62に現に書き込まれている画面データを新たな画面データに書き換えて(ステップS430)、ステップS426に進む。この画面データの書き換えには、書き換え後の新たな画面データに対して上記ステップS411における矢印ボタンを上書き描画する処理が含まれる。
このように画面表示を制御することにより、非表示の関連項目のそれぞれについて1つのボタンのタッチ操作を行うだけで優先度に応じた順番でその関連項目の表示画面を1つずつ切り替えることができるようになり、操作者の操作性の向上を図れる。
また、1つの利用目的項目に1つの関連項目が対応付けられている場合には、矢印ボタン412のタッチ操作によりその1つの関連項目を次の表示対象に特定する構成をとることができる。
(5)変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
例えば、操作者の拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58を拡大表示すると、関連表示領域112の少なくとも一部が画面表示されない場合を上記の実行条件に加えることができる。
(5−2)上記実施の形態では、操作者によるピンチアウト操作の終了により拡大率が決定した後(ステップS14で「NO」)、利用目的項目の決定処理(ステップS15)や関連項目表示位置決定処理(ステップS18)などを実行するとしたが、これに限られない。例えば、ピンチアウトの操作中に所定間隔(例えば、数ミリ秒程度)ごとにその時点での拡大表示に基づき利用目的項目の決定処理(ステップS15)以降の処理を行って画面データを書き換える構成をとることもできる。ピンチアウトの操作による拡大表示中に関連項目を随時、利用目的項目に接近した位置に表示させることが可能になる。
例えば、ある機能項目が利用目的項目に決定された場合、その決定された利用目的項目の隣に位置する機能項目を関連項目に決定することもできる。この場合、機能が関連しているか否かに関わらず隣り合わせの位置関係を満たすことが所定の関連性を有するもの同士ということになる。
また、利用目的項目と関連項目とを予め対応付けておく構成に代えて、例えば過去の使用履歴に応じて利用目的項目に関連する関連項目を決定する方法をとることもできる。
(5−4)また、過去の使用履歴に代えて、例えばディスプレイ51に表示されている複数の機能のうち、第1機能に対するタッチ操作による選択指示が行われると初めて、操作者からのタッチ操作による選択指示を受付不可な状態から可能な状態に切り替わる第2機能が存在する場合にその第2機能を関連項目に決定する方法をとることもできる。
操作者が「スタンプ:On」(第1機能)をタッチ操作により選択すると、初めて「スタンプ種類」の項目(第2機能)がグレーアウト表示から通常の表示に切り替わって操作者からの選択指示を受付可能な状態に遷移する。
このような構成において、操作者が選択メニュー画面580内の「スタンプ:On」の表示部分を中心にピンチアウト操作したことにより、「スタンプ:On」が利用目的項目に決定された場合、操作者は拡大表示後に「スタンプ:On」を選択する蓋然性が極めて高いといえる。
そこで、「スタンプ種類」を、「スタンプ」が利用目的項目に決定された場合に選択指示の受付の不可状態から可能状態に切り替わる関連項目として予め決めておく。
これにより操作者は、「スタンプ:On」(第1機能)を選択指示した後、その右横に通常表示される「スタンプ種類」の項目に属する「日付」や「マル秘」(第2機能)などの付加の要否を選択指示することができる。
この場合、操作者のピンチアウト操作に基づく拡大表示により「集約機能:On」が利用目的項目に決定されると、「集約書式」が関連項目に決定され、拡大表示後に「集約書式」の表示位置が「集約機能」に接近した位置に変更制御される。つまり、操作者からの選択指示の受付不可と可能な状態の切り替えを他の機能に依存するということが所定の関連性を有することに該当する。
例えば、「ステープル綴じ機能:On」と「パンチ機能:On」とは通常組み合わせて実行しない。ところが、操作者が例えばプリント後のシート束のファイリングを行うべく最初はステープル綴じの目的でステープル綴じの機能項目を拡大表示の対象としてピンチアウト操作を行ったが、拡大表示後に、ファイリングの方法をステープル針による綴じ方法からパンチ機能による穴を開ける方法に変更したいと思う場合が想定される。このような場合を想定して、「ステープル綴じ機能:On」と「パンチ機能:On」を相互に関連するもの同士として対応付けておくことにより、操作者の操作性を向上できる。この場合、機能同士は関連しないが操作者の選択思考により関係があると想定されることが所定の関連性を有することに該当する。
3a 操作パネル
3b 表示制御部
39 ジョブ実行中画面
40,58,258,580 選択メニュー画面
51 ディスプレイ
52 タッチパネル
59 表示枠
61 描画制御部
62 VRAM
63 入力受付部
64 拡大指示検出部
65 利用目的項目決定部
66 関連項目決定部
67 関連テーブル
111,211,301,401 利用表示領域
112,212,302,402,403 関連表示領域
213 関連外表示領域
520 原点
Xa 間隔
Claims (10)
- 操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置であって、
前記メニュー画面に対するタッチ操作を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段がタッチ操作としてピンチアウト操作を受け付けた場合に前記メニュー画面全体を拡大させる制御手段と、
前記複数の受付画像のうち、前記ピンチアウト操作を受け付けた位置に基づいて拡大表示の対象となる第1画像を特定し、前記特定された第1画像と所定の関連性を有する第2画像を決定する決定手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ピンチアウト操作に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第2画像が前記第1画像の近くに位置するように、前記第1画像に対する前記第2画像の相対的な表示位置の変更を行うことを特徴とする操作パネル装置。 - 前記制御手段は、
前記第1画像と前記第2画像が前記メニュー画面上で隣に存する場合には、前記第2画像の表示位置を、前記ピンチアウト操作に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第1画像との間隔が狭くなる位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。 - 前記メニュー画面上で前記第1画像と前記第2画像の間に前記第1画像とは関連しない第3画像が介在する場合において、
前記制御手段は、
前記第2画像の表示位置を、前記第2画像と前記第3画像を相互に入れ換えた場合の当該入れ換え後の位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。 - 前記制御手段は、
前記第2画像の表示位置を、前記第2画像が前記第1画像の一部に上から重なるようになる位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。 - 前記制御手段は、
前記ピンチアウト操作に基づく拡大率で拡大を行うと、前記拡大後の画面に前記第2画像の少なくとも一部が表示されなくなる場合に前記表示位置の変更を行い、前記第2画像の全部が表示される場合に前記表示位置の変更を禁止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の操作パネル装置。 - 前記決定手段は、
前記複数の受付画像のうち前記所定の関連性を有するもの同士を相互に対応付けた情報を取得し、取得した情報を参照して前記決定を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。 - 操作者の選択指示ごとにそれに対応する所定の機能を実行する電子機器に使用され、
前記所定の関連性を有するとは、
前記第1画像による選択指示に対応する機能を第1機能、前記第2画像による選択指示に対応する機能を第2機能としたとき、前記第1機能と前記第2機能とが組み合わせて実行可能な機能であるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。 - 前記所定の関連性を有するとは、
前記第1画像と前記第2画像とが前記第1画像に対する選択指示が受け付けられると初めて前記第2画像の選択指示の受付が不可状態から可能状態になるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。 - 前記所定の関連性を有するとは、
前記第1画像と前記第2画像とが過去に組み合わせて選択されたことがあるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。 - 操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置のコンピューターに、
前記メニュー画面に対するタッチ操作を受け付ける入力受付ステップと、
前記入力受付ステップがタッチ操作としてピンチアウト操作を受け付けた場合に前記メニュー画面全体を拡大させる制御ステップと、
前記複数の受付画像のうち、前記ピンチアウト操作を受け付けた位置に基づいて拡大表示の対象となる第1画像を特定し、前記特定された第1画像と所定の関連性を有する第2画像を決定する決定ステップと、
を実行させるためのプログラムであり、
前記制御ステップは、
前記ピンチアウト操作に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第2画像が前記第1画像の近くに位置するように、前記第1画像に対する前記第2画像の相対的な表示位置の変更を行うことを特徴とするプログラム。
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