JP2015184755A - 操作パネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画面を拡大表示する構成においてより操作性を向上することが可能な操作パネル装置を提供すること。
【解決手段】操作者によるピンチアウトの拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面を拡大表示すると、「集約機能」項目の表示領域111に対し、これに関連する「集約書式」項目の表示領域112がX方向に間隔Xaをあけて表示される画面になる場合、その間隔がMinX(<Xa)まで狭くなるように表示領域112の表示位置を表示領域111に接近した位置に変更させた画面に切り替える制御を実行する。
【選択図】図16

Description

本発明は、画像形成装置、携帯情報端末装置、車載用情報端末装置等の各種電子機器に使用される操作パネル装置に関する。
プリンター等の画像形成装置、携帯端末装置等の電子機器には、通常、操作パネル装置が多く使用されている。操作パネル装置は、各種情報を画面表示する表示部としてのディスプレイと、操作者からのディスプレイ上へのタッチ操作による入力を受け付けるタッチパネルを備えるものが多い。タッチ操作には、例えば表示画面の全体を拡大したり縮小したりするピンチアウトやピンチインが含まれる。
操作者は、ピンチアウト機能を用いれば、画面に小さく表示されている部分を大きく拡大して見ることができるようになり便宜である。
特開2013−120464号公報
しかしながら、ピンチアウト機能は、操作者の指示した箇所を中心に画面全体を拡大表示させる機能である。従って、操作者の指示した箇所に表示されていた部分が拡大されて見易くなっても、画面全体の拡大によってディスプレイの表示枠からはみ出る部分は画面に表示されなくなって見ることができない。
画像形成装置は、プリントに関する複数の機能のうち関連するもの同士、例えば両面プリント機能と綴じ代の付与機能などを組み合わせて実行可能であり、操作パネル装置に、それぞれの機能ごとに実行の要否などの選択指示を操作者から受け付けるためのアイコンやボタンなどを含む複数個の受付画像を1画面内に並べで表示させ、それぞれの受付画像に対する操作者からの選択指示を個別に受け付ける構成になっているものが多い。
このような構成で、操作者のピンチアウトの操作により、複数の受付画像のうち一つの受付画像(第1画像)を中心に画面全体が拡大されると、拡大率の大きさによっては、第1画像に関連する別の受付画像(第2画像)がディスプレイの表示枠からはみ出て画面表示されなくなる場合がある。
この場合、操作者は、拡大表示された第1画像に対して選択等の指示を行い易くなるが、続いて第2画像に対する指示を行うには、第2画像をディスプレイの表示枠内に表示させるべく、別途フリックやスワイプなどの操作により画面全体をスライド移動させる必要が生じる。スワイプなどの操作は、操作者の意図した位置に第2画像が移動するようにその移動量を指の操作量で調整しなければならず、その操作が手間になる。
このような問題は、画像形成装置に限られず、携帯情報端末装置や車載用情報端末装置等の各種電子機器に使用される操作パネル装置全般に生じ得る。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面を拡大表示する構成においてより操作性を向上することが可能な操作パネル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1局面に係る操作パネル装置は、操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置であって、操作者の指示に基づき前記メニュー画面全体を拡大させる制御手段と、前記複数の受付画像のうち、前記操作者の指示による拡大表示の対象となる第1画像とこれと所定の関連性を有する第2画像とを決定する決定手段と、を備え、前記制御手段は、前記操作者の指示に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第2画像が前記第1画像の近くに位置するように、前記第1画像に対する前記第2画像の相対的な表示位置の変更を行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記第1画像と前記第2画像が前記メニュー画面上で隣に存する場合には、前記第2画像の表示位置を、前記指示に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第1画像との間隔が狭くなる位置に変更するとしても良い。
さらに、前記メニュー画面上で前記第1画像と前記第2画像の間に前記第1画像とは関連しない第3画像が介在する場合において、前記制御手段は、前記第2画像の表示位置を、前記第2画像と前記第3画像を相互に入れ換えた場合の当該入れ換え後の位置に変更するとしても良い。
また、前記制御手段は、前記第2画像の表示位置を、前記第2画像が前記第1画像の一部に上から重なるようになる位置に変更するとしても良い。
さらに、前記制御手段は、前記指示に基づく拡大率で拡大を行うと、前記拡大後の画面に前記第2画像の少なくとも一部が表示されなくなる場合に前記表示位置の変更を行い、前記第2画像の全部が表示される場合に前記表示位置の変更を禁止するとしても良い。
さらに、前記決定手段は、前記複数の受付画像のうち前記所定の関連性を有するもの同士を相互に対応付けた情報を取得し、取得した情報を参照して前記決定を行うとしても良い。
また、操作者の選択指示ごとにそれに対応する所定の機能を実行する電子機器に使用され、前記所定の関連性を有するとは、前記第1画像による選択指示に対応する機能を第1機能、前記第2画像による選択指示に対応する機能を第2機能としたとき、前記第1機能と前記第2機能とが組み合わせて実行可能な機能であるという関係を満たすことであるとしても良い。
さらに、前記所定の関連性を有するとは、前記第1画像と前記第2画像とが前記第1画像に対する選択指示が受け付けられると初めて前記第2画像の選択指示の受付が不可状態から可能状態になるという関係を満たすことであるとしても良い。
また、前記所定の関連性を有するとは、前記第1画像と前記第2画像とが過去に組み合わせて選択されたことがあるという関係を満たすことであるとしても良い。
本発明の第2局面に係る操作パネル装置は、操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置であって、操作者の指示に基づき前記メニュー画面全体を拡大させる制御手段と、前記複数の受付画像のうち、前記操作者の指示による拡大表示の対象となる第1画像とこれと所定の関連性を有する第2画像とを決定する決定手段と、を備え、前記制御手段は、前記拡大後の画面に前記決定された第2画像の表示指示を受け付けるための指示画像を表示させた後、前記第2画像の表示指示が受け付けられると、前記第1画像に代えて前記第2画像を表示させることを特徴とする。
また、前記決定手段は、前記第1画像に関連する受付画像が複数、存在し、当該複数の受付画像に優先度が付与されている場合、優先度が最も高い受付画像を前記所定の関連性を有する第2画像に決定するとしても良い。
上記の第1局面に係る操作パネル装置の構成により、仮に操作者の指示に基づく拡大率で単に拡大を行えば第2画像が表示部の表示枠内に入らずに表示されなくなる場合でも、第2画像を画面の表示枠内において第1画像に接近した位置に表示することが可能になる。これにより操作者は、別途、第2画像を表示枠内に入るようにするためのスワイプなど操作を行う必要がなくなり、操作性を向上することができる。
また、第2局面に係る操作パネル装置の構成により、操作者は、仮に拡大後の画面に第2画像が表示されなくなった場合でも、現に表示されている指示画像に対する操作を行うだけで第2画像を画面表示させることができる。これにより、操作者は、表示されていない第2画像が表示枠内に入って来るようにスワイプなどの画面全体の移動量を指の操作量で調整するといった操作が不要になり、操作性を向上することができる。
実施の形態1に係るMFPの全体の概略構成を示す図である。 全体制御部の構成を示すブロック図である。 操作パネルと表示制御部の構成を示すブロック図である。 操作パネルのディスプレイに選択メニュー画面が表示されている様子を示す図である。 操作者によるピンチアウトの操作の様子を示す図である。 ピンチアウトによる拡大表示の拡大率の検出方法を説明するための図である。 表示制御部の関連テーブルの内容を示す図である。 選択メニュー画面上においてピンチアウトの操作が開始される様子を説明するための図である。 拡大表示された選択メニュー画面の例を示す図である。 表示位置変更制御を行った選択メニュー画面の表示例を示す図である。 選択項目受付処理の内容を示すフローチャートである。 拡大表示処理の内容を示すフローチャートである。 利用目的項目の決定処理の内容を示すフローチャートである。 関連項目表示位置決定処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は、ディスプレイ上に利用目的項目と関連項目がX方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図である。(b)は、利用目的項目と関連項目がY方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図である。(c)は、利用表示領域と関連表示領域を示す図である。 (a)は、関連表示領域の座標位置が変更される前の単純拡大表示例を示す図である。(b)は、拡大表示後の関連表示領域の座標位置が(a)に対して変更された後の様子を例示する図である。 実施の形態2に係る選択メニュー画面の表示例を示す図である。 実施の形態2に係る関連テーブルの内容を示す図である。 選択メニュー画面において「片面→両面」が利用目的項目に決定され、「出力綴じ方向」が関連項目に決定された場合の例を説明するための図である。 実施の形態2に係る選択メニュー画面の単純拡大表示の例を示す図である。 「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各表示領域が入れ替えられた選択メニュー画面の表示例を示す図である。 (a)は、拡大表示後の「印刷面設定」と「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各項目の位置関係を模式的に示す図である。(b)は、(a)に示す「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の表示位置を入れ替えた場合の例を示す図である。 実施の形態2に係る関連項目表示位置決定処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るジョブ実行中画面の表示例を示す図である。 ジョブ実行中画面においてリスト表示欄が利用目的項目に決定され、削除ボタン等の各ボタンが関連項目に決定されたことを説明するための図である。 実施の形態3に係る単純拡大表示例を示す図である。 リスト表示欄の一部に各ボタンを示す表示領域が上から重なるように上書き描画された選択メニュー画面の表示例を示す図である。 実施の形態3に係る関連項目表示位置決定処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る選択メニュー画面の表示例を示す図である。 実施の形態4に係る関連テーブルの内容を示す図である。 設定項目Aを中心に拡大表示された選択メニュー画面の表示例を示す図である。 選択メニュー画面の関連項目Fがディスプレイに表示されている様子を示す図である。 選択メニュー画面の関連項目Cがディスプレイに表示されている様子を示す図である。 実施の形態4に係る選択項目受付処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る拡大表示処理の内容を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る関連項目表示処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は、変形例に係る選択メニュー画面の表示例を示す図である。(b)は、拡大表示後に「スタンプ種類」と「パンチ」の各項目の表示位置が入れ替えられた選択メニュー画面の表示例を示す図である。
以下、本発明に係る操作パネル装置の実施の形態を多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)に適用した場合を例にして説明する。
(1)実施の形態1
<MFPの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るMFPの全体の概略構成を示す図である。
同図に示すように、MFPは、スキャナー部1と、プリント部2と、操作部3と、全体制御部4などを備え、原稿の画像を読み取るスキャンジョブと、読み取って得られた画像データに基づいて原稿画像をシートにプリントするコピージョブと、LANなどのネットワークを介して接続されている外部端末(不図示)からのジョブの要求を受け付けて、受け付けたジョブに係る画像をシートにプリントするプリントジョブ等の各種ジョブを実行する機能を有する。
また、プリントジョブやコピージョブでは、シートの両面にプリントする両面機能、N(複数)枚の原稿画像を縮小して1枚のシートに並べてプリントする集約機能、複数枚のシートからなるシート束をステープル綴じする場合の綴じ代を各シートに付与する綴じ代機能などの各種機能を実行することができる。
スキャナー部1は、原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取装置である。
プリント部2は、シート上に画像をプリントする画像形成装置である。
操作部3は、操作者からのコピー枚数やジョブ開始指示などの入力を受け付けるための各種キーとディスプレイ(表示部)51などを備え、操作者がMFPの前に立ったときに操作し易い位置、ここではスキャナー部1の前面に配されている。
操作部3は、全体制御部4からの指示に基づく各種ジョブに関する画面をディスプレイ51に表示する。ディスプレイ51の表示面上にはタッチパネルが設けられており、操作部3は、各種キーやディスプレイ51上のタッチパネルを介して操作者によるジョブ実行指示や機能選択指示などの入力を受け付ける。操作部3で受け付けられた入力情報は、全体制御部4に送られる。
<全体制御部の構成>
全体制御部4は、図2のブロック図に示すように、通信インターフェース(I/F)部4aと、CPU4bと、ROM4cと、RAM4dを備え、それぞれが相互に通信可能になっている。
通信I/F部4aは、ネットワーク、ここではLANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、LANを介して外部(不図示)からのプリントジョブのデータを受信する。
CPU(Central Processing Unit)4bは、ROM(Read Only Memory)4cから必要なプログラムを読み出して、スキャナー部1、プリント部2などの動作を制御して、コピーやプリントなどの各ジョブを円滑に実行させる。
例えば、プリントジョブの場合、通信I/F部4aからのプリントジョブのデータを受け付けつけると、そのデータをプリント部2でプリントするためのデータに変換する。また、スキャナー部1により得られた画像データを受け付けると、その画像データをプリントするためのデータに変換する。そして、変換されたデータをプリント部2に送信し、プリント部2に対してそのデータに基づくプリントを実行させる。また、操作部3からの入力情報に基づきコピージョブの開始等の制御を行う。
RAM(Random Access Memory)4dは、CPU4bのワークエリアを提供する。
操作部3は、操作パネル3aと表示制御部3bを備える。
<操作パネルと表示制御部の構成>
操作パネル3aは、図3に示すようにディスプレイ51と、ディスプレイ51の表示面上に設けられたタッチパネル52を備える。
ディスプレイ51は、例えば液晶表示装置であり、表示制御部3bの描画指示に基づき、各種画面を表示面に表示させる。
タッチパネル52は、操作者の任意の位置におけるタッチ操作の入力を検出して、その検出結果を表示制御部3bに送る。
表示制御部3bは、描画制御部61と、VRAM(Video RAM)62と、入力受付部63と、拡大指示検出部64と、利用目的項目決定部65と、関連項目決定部66と、関連テーブル67を備え、それぞれが相互に通信可能になっている。
描画制御部61は、MFPへの電源オン時に表示される初期画面や、実行可能な異なる複数の機能(集約や両面など)のそれぞれについて個別に操作者からの選択指示を受け付けるための選択メニュー画面などの各種画面をそれぞれディスプレイ51に表示させる。
図4は、ディスプレイ51に選択メニュー画面が表示されている様子を示す図であり、操作者がMFPの正面側から操作パネル3aを見たときの図である。なお、ディスプレイ61の表示面上には透明のタッチパネル52が設けられているが図示していない。以降の各図の中にも不図示のものがある。以下、正面視において左側から右側に向かう方向をX方向、上側から下側に向かう方向をY方向という。
同図に示すようにディスプレイ51に表示される選択メニュー画面58には、機能項目として、「集約機能」、「集約書式」、「両面機能」、「綴じ方向」の4つの項目が上段と下段のそれぞれに2つずつ左右方向に間隔をあけて表示されている。
集約機能項目の欄には、Offボタン11、Onボタン12が表示され、集約書式項目の欄には、2in1ボタン13、4in1ボタン14、8in1ボタン15、16in1ボタン16が表示されている。
また、両面機能項目の欄には、Offボタン17、Onボタン18が表示され、綴じ方向項目の欄には、右ボタン19、左ボタン20が表示されている。
ここで、2in1、4in1、8in1、16in1とは、集約機能において2、4、8、16枚の原稿画像を1枚のシートに並べてプリントする集約機能の書式を意味する。
また、綴じ方向の「右」とは、綴じ代機能においてシートの右端に綴じ代が付されることを意味し、「左」とは、シートの左端に綴じ代が付されることを意味する。
集約機能項目のOffボタン11とOnボタン12は、操作者が集約機能の実行と非実行を選択するためのボタンである。
操作者は、集約機能を実行したい場合にはOnボタン12を指又は入力ペンなどによりタッチ操作(押下)し、集約機能を実行したくない場合には、Offボタン11をタッチ操作すれば良い。それぞれのボタンは、現に選択されている方のボタンが窪んだような形状で表示され、選択されていない方のボタンが窪んでいない形状で表示されるようになっているので、いずれのボタンが選択されているかを目視で確認できる。
2つのボタンのいずれか一方をタッチ操作する度に、タッチ操作された方のボタンが示す機能が選択されている状態、すなわちタッチ操作された方のボタンの表示が窪んだ形状に、タッチ操作されていない方のボタンの表示が窪んでいない形状に切り替わる。
操作者による選択指示の操作方法は、他の集約書式や両面機能などの各項目についても同じである。例えば、集約書式のうち、「2in1」を選択したい場合は、2in1ボタン13をタッチ操作すれば、2in1ボタン13の表示が窪んだ形状になり、他の4in1ボタン14〜16in1ボタン16の表示が窪んでいない形状に切り替わる。
集約機能と集約書式は、組み合わせて実行可能な項目であるので、操作者が例えばコピージョブにおいて「集約」機能の「2in1」を実行したい場合には、Onボタン12をタッチ操作し、続いて2in1ボタン13をタッチ操作すれば良い。タッチ操作の順番は、逆でも良い。それぞれの機能ごとに個別に選択指示を行うことができる。選択メニュー画面58に表示されるOnボタン11などのそれぞれのボタンが上記の受付画像に相当する。なお、機能項目が上記の集約機能などに限られないことはいうまでもなく、画像処理に関する種々の各機能であっても良い。
操作者は、各機能に対する選択指示が全て完了すると、操作パネル3aにおいてディスプレイ51よりも右側に設けられているハードキーとしての確定キー54を押下することにより、選択された項目の各機能を確定させることができる。コピーなどの各ジョブは、ジョブごとに、操作者による選択が確定された各機能に基づき実行される。
確定キー54よりも上に配されたテンキー53は、操作者がコピー枚数を入力するために用いられ、確定キー54よりも下に配されたスタートキー55は、コピージョブなどのジョブ開始を指示するために用いられる。
ディスプレイ51は、その表示枠59が正面視で矩形状であり、ここでは表示枠59の全体に亘って1つの画面が表示されるようになっている。
なお、同図の例では、集約機能と集約書式の2つがそれぞれ組み合わせて実行可能な(相互に関連する)選択項目同士になり、両面機能と綴じ方向の2つがそれぞれ組み合わせて実行可能な(相互に関連する)項目同士になっている。
図3に戻って、VRAM(Video RAM)62は、ディスプレイ51に画面を表示するのに必要な画面データを一時的に保存するための記憶部である。
描画制御部61は、初期画面や選択メニュー画面58などの各種画面のうち、ディスプレイ51に表示すべき画面ごとにそのデータをVRAM62に書き込む。VRAM62に書き込まれたデータがディスプレイ51に送られ、そのデータに係る画面の画像がディスプレイ51に表示される。VRAM62に書き込まれているデータが別のものに書き換えられるごとにディスプレイ51に表示される画面が切り替えられる。各種画面のデータは、予め不図示の格納部に格納されている。
入力受付部63は、ディスプレイ51に表示される選択メニュー画面58などの各種画面に含まれるボタンのタッチ操作やスタートキー55などの各種キーの押下が行われたことの入力情報を操作パネル3aから受け付ける。そして、受け付けた入力情報を描画制御部61や全体制御部4に送る。描画制御部61や全体制御部4は、その入力情報からどのキーやボタンが操作されたかを判断し、判断したキーやボタンに予め割り当てられた処理、例えばジョブスタートや選択された機能を実行する。
また、入力受付部63は、例えば選択メニュー画面58において操作者が図4に示すOnボタン12をタッチ操作したことを示す入力情報を受け付けると、現にVRAM62に書き込まれている選択メニュー画面58の画面データを、窪んだ形状のOnボタン12と窪んでいない形状のOffボタン11を表示させるための画面データに書き換える。この書き換えは瞬時、例えば数ミリ秒程度で行われる。これにより、操作者によるOnボタン12の押下に伴って、選択メニュー画面58が、Onボタン12が窪んでおらずOffボタン11が窪んでいる形状で表示されていた画面から、Onボタン12が窪んでおりOffボタン11が窪んでいない形状で表示される画面に切り替わる。
受け付けた入力情報に基づきVRAM62に書き込まれている画面データを書き換える処理は、他のボタンやキーの押下による入力情報を受け付けた場合も同様に実行される。
拡大指示検出部64は、操作者からディスプレイ51に表示されている画面全体をその画面内の任意の箇所を中心に拡大表示する指示を拡大指示として検出する。
具体的には、拡大指示検出部64は、操作者によるピンチアウトの操作、すなわち図5に示すように操作者がディスプレイ51に表示されている画面内のある箇所を広げるように2本の指でタッチパネル52上のA点とB点をタッチした後、その2本の指を離していき、画面全体を拡大する操作がなされたことを拡大指示として検出する。
この検出は、タッチパネル52上のX方向とY方向におけるX−Y直交座標系において、操作者により異なる2点がタッチ(接地)されている状態を検出した後、その2点のそれぞれのタッチ位置の直交座標上での移動の推移を所定のサンプリング間隔でモニターして、その2点が離間し始めたことを検出することにより行われる。
また、拡大指示検出部64は、操作者による拡大指示の検出時における移動前の点AとBを結ぶ直線を2等分した中央位置のX−Y座標を拡大基準位置Cとして検出する。
そして、操作者による拡大指示の検出後にピンチアウトの操作により2点のタッチ位置が移動し始めると拡大率を検出する。
拡大率の検出は、図6に示すように2点A1,B1がピンチアウトの操作によりA2,B2に移動した場合、点A1とA2の直交座標上での距離と点B1とB2の直交座標上での距離をそれぞれ求め、その各距離の合計に対して予め決められた一定の係数を掛け合わせる処理を行うことにより行われる。この拡大率の検出は、2点A,Bが離れる方向に移動している間、一定周期ごとに繰り返し実行される。なお、ユーザーによる拡大表示の指示方法は、ピンチアウトに限られず、別の方法であっても良い。この場合、ユーザーからの当該別の方法による操作を受け付けてその拡大指示と拡大率の検出が行われる。
拡大指示検出部64は、操作者による拡大指示を検出すると、拡大基準位置Cの座標位置を描画制御部61に送るとともに、一定周期ごとに検出される拡大率を順次、描画制御部61に送る。
描画制御部61は、現にディスプレイ51に表示されている画面全体を、拡大指示検出部64からの拡大基準位置Cを中心にその周囲の画像が拡大指示検出部64から一定周期ごとに送られて来る拡大率により順次拡大していくように、VRAM62に書き込まれている画面データをその一定周期ごとに書き換える処理を実行する。画面データの書き換えの度にその画面データに基づく画像がディスプレイ51に切り換わって表示される。
拡大率の検出周期を短く(例えば、数ミリ秒程度)すれば、それだけVRAM62に書き込まれている画面データの書き換え周期も短くなるので、操作者が連続的にタッチ(接地)位置を移動させても、ディスプレイ51の表示画面の画像をより連続的に動画のようにスムーズで継ぎはぎのない拡大表示を行うことができるようになる。
ディスプレイ51上での拡大表示に追随して、タッチパネル52上における各ボタンに対するタッチ操作の検出可能領域が拡張されていく。
例えば、あるボタンが拡大表示されれば、タッチパネル52の表面の全領域のうち、そのボタンの拡大前の表示領域から拡大後の表示領域までの広がった部分がそのボタンのタッチ操作を検出するために領域に加算される。
つまり、ディスプレイ51上でのボタンの表示領域が拡大されると、その拡大された表示部分と同じ領域だけ、タッチパネル52上におけるそのボタンのタッチ操作の検出可能領域が拡張される。ボタンごとに、そのボタンが現に表示されている領域の座標位置と同じ座標位置に対応するタッチパネル52上における領域内のいずれかの箇所が操作者によりタッチ操作されると、そのボタンが操作者により選択されたことが判断される。縮小の場合も同様に表示領域の縮小に伴ってタッチ操作の検出可能領域が縮小される。
なお、操作者が2本の指をタッチパネル52から離すことにより2点のタッチ位置が検出されなくなると、操作者による拡大指示の終了と判断される。
図3に戻って、利用目的項目決定部65は、ピンチアウトによる拡大表示により操作者が利用を希望していると想定される利用目的項目を決定する。
例えば、図4に示す選択メニュー画面58においてピンチアウトによる拡大表示が行われる場合、「集約機能」〜「綴じ方向」の各ボタンのうち、拡大基準位置Cに最も近い位置に表示されているボタンを利用目的項目と決定する。
このように決定するのは、操作者は、自己が最初に利用しようとする項目を見易くしたいためにその項目を拡大表示の対象として拡大表示のための操作を行うことが通常であると考えられるからである。
利用目的項目の決定方法の詳細については、後述する。
関連項目決定部66は、利用目的項目決定部65により決定された利用目的項目に関連する項目を決定する。この決定は、記憶手段の一例としての関連テーブル67に書き込まれている情報を取得することにより行われる。
図7は、関連テーブル67の内容を示す図である。
同図に示すように関連テーブル67は、利用目的項目欄と関連項目欄を有し、利用目的項目欄に書き込まれている機能項目に対応する関連項目が関連項目欄に書き込まれる構成になっている。
具体的には、利用目的項目欄の「集約機能:On」に対応する関連項目として、関連項目欄に「集約書式:2in1」〜「集約書式:16in1」の4個の項目が書き込まれている。また、「両面機能:On」に対応する関連項目として、「両面機能:右綴じ」と「両面機能:左綴じ」の2個の項目が書き込まれていることが判る。ここでは、X−Y直交座標系において相互に隣同士の関係を満たすものが所定の関連性を有するものとして利用目的項目と関連項目に対応付けられている。なお、「集約機能:Off」のように機能項目によっては関連項目が存在しない場合もある。
集約機能と集約書式は組み合わせて実行可能なもの同士であり、両面機能と綴じ代も組み合わせて実行可能なもの同士である。このように組み合わせて実行可能な選択項目同士の一方を利用目的項目、他方を関連項目に相互に対応付けた情報を予め記憶しておくことにより、利用目的項目に対応する関連項目を決定することができる。なお、上記の情報は、関連テーブル67から取得される方法に限られず、別の記憶手段や外部の端末等の装置から取得することも可能である。後述する他の情報の取得についても同様である。
利用目的項目の「集約機能:On」と「両面機能:On」は、選択メニュー画面58上では、集約機能の「Onボタン12」、両面機能の「Onボタン18」に対応している。
同様に、関連項目の「集約書式:2in1」〜「集約書式:16in1」は、選択メニュー画面58上では、集約書式の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」に対応する。また、関連項目の「両面機能:右綴じ」、「両面機能:左綴じ」は、選択メニュー画面58上では、綴じ方向の「右ボタン19」、「左ボタン20」に対応している。
仮に、図8に示すように選択メニュー画面58上において点A1とB1を対角とする矩形領域101内のOnボタン12を拡大表示の対象として拡大基準位置Cを中心にピンチアウトの操作が開始されたことに伴って、利用目的項目が集約機能のOnボタン12に決定された場合、関連テーブル67に基づき、「Onボタン12」に対応する集約書式の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」がまとめて関連項目に決定される。
操作者のピンチアウトの操作により選択メニュー画面58が拡大された場合、例えば図9に示すようにディスプレイ51上において集約機能のOnボタン12が大きく表示されることから操作者にとってOnボタン12をタッチ操作し易くなる。
ところが、拡大率が大きくなるほど、拡大前の表示画像のうち、ディスプレイ51の表示枠59の外にはみ出て選択メニュー画面58から消えてしまう画像部分が多くなる。
図9は、集約機能のOnボタン12の右隣に表示されていた集約書式欄の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」について、ピンチアウトによる拡大後に、ボタン名称を表示する部分がディスプレイ51の表示枠59内に収まらずに選択メニュー画面58に表示されていない様子の例を示している。
これでは、操作者は、どのボタンが「2in1ボタン13」や「4in1ボタン14」などであるかを確認できない。従って、操作者は、集約機能の「Onボタン12」をタッチ操作した後、続いて、集約機能に関連する集約書式の「2in1」などを選択したい場合には、スワイプなどの別操作を行って、集約書式欄がディスプレイ51に表示されるようになるまで、選択メニュー画面58の全体を左側にスライド移動させる必要が生じる。この別操作の必要が操作者にとって手間になり操作性が低下する。
そこで、本実施の形態では、図10に示すように拡大後に、集約書式欄の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」が操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の表示位置よりも集約機能の「Onボタン12」に近い位置に表示されるように、拡大後の「2in1ボタン13」〜「16in1ボタン16」の表示位置を本来の表示位置から自動的に変更した画面に切り替える表示位置変更制御を行う構成をとっている。
図10に示すように「2in1ボタン13」などの表示位置をそのボタン名称が表示される位置まで変位できれば、操作者は、上記のスワイプなどの別操作を行わずとも、集約機能のOnボタン12に対するタッチ操作に続いて、集約書式の「2in1ボタン13」などの選択のためのタッチ操作を行うことが可能になり、操作性が向上する。
以下、表示制御部3bによる拡大表示における表示位置変更制御を含む選択項目受付処理の内容を具体的に説明する。
<選択項目受付処理の内容>
図11は、選択項目受付処理の内容を示すフローチャートである。
この選択項目受付処理は、プリントやコピーなどのジョブ単位で、そのジョブ実行開始前に操作者により選択メニュー画面58の表示指示を受け付けたことを契機に表示制御部3bにより開始される。操作者は、ジョブ実行に際し、選択メニュー画面58において実行したい各機能項目の選択を行った後、当該ジョブの開始を指示することができる。
同図に示すように、まず選択メニュー画面58をディスプレイ51に表示させる(ステップS1)。そして、操作者による何らかの指示、ここでは拡大指示(ステップS2)、選択指示(ステップS4)、縮小指示(ステップS6)、終了指示(ステップS8)のいずれかを待つ。
拡大指示があったことの判断(ステップS2)は、拡大指示検出部64により上記の操作者によるピンチアウトの操作を検出することにより行われる。
拡大指示があったことを判断すると(ステップS2で「YES」)、拡大表示処理を行って(ステップS3)、ステップS2に戻る。拡大表示の詳細については、後述する。
選択指示があったことの判断(ステップS4)は、選択メニュー画面58内の各種ボタン(Onボタン12など)がタッチ操作されたことを検出することにより行われる。
選択指示があったことを判断すると(ステップS4で「YES」)、選択指示を受け付けて(ステップS5)、ステップS2に戻る。選択指示を受け付けると、上記のように機能項目毎にタッチ操作されたボタンが窪んだ形状になり、他のボタンが窪んでいない形状になるように表示画面を切り替える処理を実行する。
縮小指示があったことの判断(ステップS6)は、操作者によるピンチインの操作を検出することにより行われる。このピンチインの検出は、操作者によるタッチパネル52に対する2点のタッチ位置が接近することを検出することにより行われる。
縮小指示があったことを判断すると(ステップS6で「YES」)、ピンチインの操作による縮小率に基づき選択メニュー画面58を縮小表示して(ステップS7)、ステップS2に戻る。画面を縮小表示する処理自体は、公知の処理であるので詳細は省略する。
終了指示があったことの判断(ステップS8)は、操作者により上記の確定キー54の押下を検出することにより行われる。
終了指示があったことを判断すると(ステップS8で「YES」)、当該ジョブに対する各機能の選択結果(例えば、集約機能Onなど)を確定した後、ディスプレイ51の表示を選択メニュー画面58から初期画面(不図示)に切り替えて(ステップS9)、当該処理を終了する。
操作者が当該ジョブの開始を指示すると、確定された各機能の選択結果がそのジョブに反映される、例えば集約機能をオンかつ2in1を選択していれば、当該ジョブにおいて2in1の集約機能に基づくプリントが実行される。
なお、前回のジョブに対する選択項目受付処理において選択メニュー画面58が拡大または縮小されていても、次のジョブに対する選択項目受付処理において選択メニュー画面68が最初に表示されるときには(ステップS1)、前回の拡大や縮小がリセットされて本来の元の大きさの選択メニュー画面68(図4)が表示される。つまり、VRAM62のデータが本来の選択メニュー画面68を表示するための画面データに書き換えられる。
<拡大表示処理の内容>
図12は、拡大表示処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、拡大基準位置Cを検出し(ステップS11)、操作者によるピンチアウトの操作による拡大率を算出する(ステップS12)。拡大基準位置Cの検出と拡大率の算出は、拡大指示検出部64により上述した方法により行われる。
そして、算出された拡大率に基づき、ディスプレイ51上において拡大基準位置Cを中心に選択メニュー画面58を拡大して表示させる(ステップS13)。
操作者による拡大指示の終了か否かを判断する(ステップS14)。拡大指示の終了の判断は、操作者がタッチパネル52から2本の指を離すことにより2点のタッチ位置が検出されなくなったことを検出することにより行われる。
拡大指示の終了ではない、すなわち操作者によるピンチアウトの操作が継続中であることを判断すると(ステップS14で「NO」)、ステップS12に戻り、再度、拡大率の算出を行い、算出された拡大率に基づく拡大表示を行って(ステップS13)、ステップS14に進む。
拡大指示の終了が判断されるまでの間に亘って、拡大率の算出、拡大表示が繰り返し実行される。この繰り返し周期が上記の一定周期に相当する。この繰り返しの間、操作者によるピンチアウトの操作の継続に伴って選択メニュー画面58が拡大基準位置Cを中心に拡大表示されていく。
拡大指示の終了を判断すると(ステップS14で「YES」)、利用目的項目の決定処理を行う(ステップS15)。
<利用目的項目の決定処理の内容>
図13は、利用目的項目の決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、利用目的項目決定部65により実行される。
同図に示すように、選択メニュー画面58に含まれる1以上の機能項目のそれぞれに連番を示す番号を割り付ける(ステップS31)。
例えば、「集約機能:Off」に対して「1」、「集約機能:On」に対して「2」、「集約書式:2in1」に対して「3」・・・といったように番号が付される。
変数iに1を代入して(ステップS32)、i番目(すなわち、1番目)の機能項目に対応するボタンの表示領域の中心位置を検出する(ステップS33)。
本実施の形態では、図4などに示すように各機能項目に対応するボタン11〜20がそれぞれ矩形の形状をしているので、i番目の項目についてその矩形状の表示領域におけるX方向とY方向のそれぞれの中央位置の座標が中心位置として検出される。
i番目の項目の中心位置と拡大基準位置CのそれぞれのX−Y座標に基づき、i番目の項目の中心位置から拡大基準位置Cまでの距離を算出して、算出した距離を変数Pに代入する(ステップS34)。
そして、利用目的項目番号を現在の変数i、ここでは1番目の項目に設定して(ステップS35)、ステップS36に移る。1番目の項目が「集約機能:Off」であれば、現時点では、利用目的項目が「集約機能:Off」に仮設定されることになる。
ステップS36では、現在の変数iに「1」をインクリメントした値を新たな変数iに設定する。ここでは、変数i=2になる。
現在のi(すなわち、2)番目の項目の中心位置を検出する(ステップS37)。そして、i番目の項目の中心位置と拡大基準位置CのそれぞれのX−Y座標に基づき、i番目の項目の中心位置から拡大基準位置Cまでの距離を算出して、算出した距離を変数Qに代入する(ステップS38)。
P≦Qの関係を満たしているか否かを判断する(ステップS39)。
P≦Qの関係を満たしていない、すなわちP>Qの関係を満たしていることを判断すると(ステップS39で「NO」)、Pの値を、小さい方のQの値に書き換える処理を行って(ステップS40)、利用目的項目番号を現在の変数i、ここでは2番目の項目に設定し直して(ステップS41)、ステップS42に進む。例えば、1番目の項目が「集約機能:Off」、2番目の項目が「集約機能:On」の場合、利用目的項目が「集約機能:On」に仮設定し直されることになる。
一方、P≦Qの関係を満たしていることを判断すると(ステップS39で「YES」)、ステップS40,S41をスキップして(実行せず)、ステップS42に進む。この場合、ステップS35で仮設定されたままの状態、すなわち1番目の項目が利用目的項目に仮設定されたままになる。
ステップS42では、全ての機能項目のそれぞれに対する上記の処理が完了したか否かを判断する。未だ完了していないことを判断すると(ステップS42で「NO」)、ステップS36に戻って、ステップS36以降の処理を実行する。
例えば、変数iの値を現在2から3に設定し直し(ステップS36)、3番目の項目の中心位置から拡大基準位置Cまでの距離を算出して、算出した距離を変数Qに代入し直す(ステップS37,S38)。
そして、P≦Qの関係を満たしていれば(ステップS39で「YES」)、ステップS42に進み、満たしていなければ(ステップS39で「NO」)、再度、Pの値を、小さい方のQの値に書き換えて(ステップS40)、利用目的項目番号を現在の変数iに設定し直した後(ステップS41)、ステップS42に進む。
全ての機能項目に対する上記の処理が完了するまで、それぞれの機能項目について1つずつ順番に、拡大基準位置Cからの距離の大小関係を判断して、その距離が小さい方の機能項目を利用目的項目に設定し直していく処理を行うことにより、拡大基準位置Cに最も近い機能項目、すなわち操作者が拡大表示をして利用することを希望していると想定される項目を利用目的項目として決定することができる。
全ての機能項目のそれぞれに対する処理の完了を判断すると(ステップS42で「YES」)、リターンする。
図12に戻って、ステップS15において利用目的項目が決定されると、その決定された利用目的項目に対応する関連項目を決定する(ステップS16)。この決定は、関連項目決定部66により上記の関連テーブル67から、決定された利用目的項目に対応する関連項目を読み出すことにより行われる。なお、対応する関連項目が存在しない場合には、その旨が決定される。
関連項目が存在することを判断すると(ステップS17で「YES」)、関連項目表示位置決定処理を実行する(ステップS18)。
<関連項目表示位置決定処理の内容>
図14は、関連項目表示位置決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、描画制御部61により実行される。
同図に示すように、ステップS51〜S58において、上記決定された利用目的項目の表示領域と関連項目の表示領域をそれぞれ特定する。
この特定方法を、図15を用いて説明する。
図15(a)は、ディスプレイ51上に利用目的項目と関連項目がX方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図であり、図15(b)は、利用目的項目と関連項目がY方向に沿って間隔をあけて並んで表示されている様子の例を示す模式図である。図15(a)と(b)では、破線で示す矩形領域111が利用目的項目の表示領域を示し、破線で示す矩形領域112が関連項目の表示領域を示している。
矩形領域111は、決定された利用目的項目が示す機能の表示領域全体、例えば利用目的項目が「集約機能:On」であれば、図15(c)で示すように集約機能の表示領域全体を取り囲む最小の矩形領域に相当する。このことは、関連項目についても同様である。
例えば、関連項目が「集約書式:2in1」であれば、図15(c)で示すように矩形領域112は、集約書式の表示領域全体を取り囲む最小の矩形領域に相当する。以下、矩形領域111を利用表示領域111、矩形領域112を関連表示領域112という。
ステップS51〜S58では、特定された利用表示領域111と関連表示領域112について、図15(a)に示すように利用表示領域111の左上の角AαのX−Y座標を(AX1,AY1)、右下の角AβのX−Y座標を(AX2,AY2)、関連表示領域112の左上の角BαのX−Y座標を(BX1,BY1)、右下の角BβのX−Y座標を(BX2,BY2)にそれぞれ設定する。X−Y座標の原点は、ディスプレイ51の左上角を示す点520に予め設定されている。
なお、ピンチアウトによる拡大表示後には、関連表示領域112の一部または全部が表示枠59から外にはみ出て実際にはディスプレイ51に表示されない場合が生じるが、本実施の形態では、原点520を中心に表示枠59の内側だけでなく外側についても二次元的にX−Y直交座標系における表示領域が連続して存在すると仮定して、拡大表示後における利用表示領域111と関連表示領域112に対するX−Y座標の設定が実行される。
図14に戻って、ステップS59,S60では、拡大表示後に関連表示領域112を操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の表示位置よりも利用表示領域111に近い位置に変更して表示させる場合における、X方向の許容最小接近距離をMinXに,Y方向の許容最小接近距離をMinYにそれぞれ設定する。MinXは、例えば後述の図16(b)に示す距離MinXに相当する。
そして、設定された座標位置BX1からAX2を差し引いた値がMinXより大きいか否かを判断する(ステップS61)。(BX1−AX2)は、図15(a)に示す距離Xaに相当する。
(BX1−AX2)>MinXの関係を満たすことを判断すると(ステップS61で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのX座標を(AX2+MinX)に設定し直す(ステップS62)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのX座標を(BX1+W)に設定し直して(ステップS63)、ステップS64に進む。
ここで、ステップS63の「BX1」は、ステップS62で設定し直された後の「BX1」である。また、「W」とは、図15(a)に示すように、拡大表示後における関連表示領域112のX方向長さ(幅)を意味する。幅Wの大きさは、ステップS55,S57で設定されたX座標(BX2−BX1)を求めることにより特定できる。ステップS61の実行前に求めておくことができる。
ステップS61〜S63の処理の実行により関連表示領域112の座標位置が変更される場合の変更前後の例を図16により具体的に説明する。
図16(a)は、利用目的項目を「集約機能:ON」、関連項目を「集約書式:2in1」とした場合において拡大表示後の関連表示領域112の座標位置が変更される前の様子、すなわち操作者による拡大表示の指示に基づく拡大率で拡大表示を行った場合に関連表示領域112が本来の表示位置に表示されている単純拡大表示例を示す図である。
一方、図16(b)は、拡大表示後の関連表示領域112の座標位置が図16(a)に対して変更された後の様子を例示する図である。
図16(a)では、拡大表示後の利用表示領域111と関連表示領域112におけるX方向の間隔がXa(>MinX)になっており、関連表示領域112のほとんど全部がディスプレイ51の表示枠59から外にはみ出てディスプレイ51に表示されていない。
この図16(a)に示す拡大表示後の画面に対して上記ステップS61〜S63の処理が実行された場合の例が図16(b)に示す表示画面になる。
つまり、関連表示領域112の左上の角BαのX座標が(AX2+MinX)に設定し直され、右下の角BβのX座標が(AX2+MinX+W)に設定し直される。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのY座標と右下の角BβのY座標のそれぞれは、変更されない。また、関連表示領域112以外の項目、例えば両面機能や綴じ方向などについても座標位置は変更されない。
これにより、関連項目である集約書式を示す関連表示領域112が図16(a)に示す本来の表示位置よりも利用目的項目である集約機能を示す利用表示領域111に、図16(b)に示すように左方向に接近して表示されるようにすることができる。従って、操作者は、集約機能の選択指示と集約書式の選択指示を、フリックなどの他の操作を行わずとも連続実行することができる。
図14に戻って、(BX1−AX2)≦MinXの関係を満たすことを判断した場合(ステップS61で「NO」)、ステップS62,S63をスキップして、ステップS64に進む。この場合とは、正面視で利用表示領域111に対し関連表示領域112が右側かつ両者の間隔がMinX以下である場合または利用表示領域111に対し関連表示領域112が左側に位置している場合になる。
利用表示領域111と関連表示領域112の間隔がMinX以下ということは、既に両者がX方向に接近している状態であるため、ステップS62,S63を実行する必要がない。また、関連表示領域112が利用表示領域111に対して正面視で左側に位置する場合には、ステップS62,S63を実行すると両者の左右の位置関係が逆転してしまうため、ステップS62,S63を実行しないようにしている。なお、この場合は、後述のステップS67〜S69の実行により、関連表示領域112が利用表示領域111に接近するように表示位置の変更がなされる。
ステップS64では、座標位置BY1からAY2を差し引いた値がMinYより大きいか否かを判断する。(BY1−AY2)は、図15(b)に示す距離Yaに相当する。
(BY1−AY2)>MinYの関係を満たすことを判断すると(ステップS64で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのY座標を(AY2+MinY)に設定し直す(ステップS65)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのY座標を(BY1+H)に設定し直して(ステップS66)、ステップS67に進む。
ここで、ステップS66の「BY1」は、ステップS65で設定し直された後の「BY1」である。また、「H」とは、図15(b)に示すように、拡大表示後における関連表示領域112のY方向長さ(高さ)を意味する。高さHの大きさは、ステップS56,S58で設定されたY座標(BY2−BY1)を求めることにより特定でき、ステップS61の実行前に求めておくことができる。
なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのX座標と右下の角BβのX座標のそれぞれは、変更されない。
ステップS64〜S66の処理の実行により、拡大表示後において正面視で、図15(b)に示すように関連表示領域112が利用表示領域111に対し下側に位置する場合に、両者のY方向の間隔が操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の間隔Yaよりも小さいMinYになって関連表示領域112が上方向に利用表示領域111に接近するように、関連表示領域112の座標位置が変更される。
一方、(BY1−AY2)≦MinYの関係を満たすことを判断した場合(ステップS64で「NO」)、ステップS65,S66をスキップして、ステップS67に進む。この場合とは、正面視で利用表示領域111に対し関連表示領域112が下側かつ両者の間隔がMinY以下である場合または利用表示領域111に対し関連表示領域112が上側に位置している場合になる。
利用表示領域111と関連表示領域112の間隔がMinY以下ということは、既に両者がY方向に接近している状態であるため、ステップS65,S66を実行する必要がない。また、関連表示領域112が利用表示領域111に対して正面視で上側に位置する場合には、ステップS65,S66を実行すると両者の上下の位置関係が逆転してしまうため、ステップS65,S66を実行しないようにしている。なお、この場合は、後述のステップS70〜S72の実行により、関連表示領域112が利用表示領域111に接近するように表示位置の変更がなされる。
ステップS67では、座標位置AX1からBX2を差し引いた値がMinXより大きいか否かを判断する。
(AX1−BX2)>MinXの関係を満たすことを判断すると(ステップS67で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのX座標を(AX1−W−MinX)に設定し直す(ステップS68)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのX座標を(AX1−MinX)に設定し直して(ステップS69)、ステップS70に進む。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのY座標と右下の角BβのY座標のそれぞれは、変更されない。
ステップS67〜S69の処理の実行により、拡大表示後において正面視で関連表示領域112が利用表示領域111に対し左側に位置する場合に、両者のX方向の間隔が操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の間隔Xaよりも小さいMinXになって関連表示領域112が右方向に利用表示領域111に接近するように、関連表示領域112の座標位置が変更される。
一方、(AX1−BX2)≦MinXの関係を満たすことを判断した場合(ステップS67で「NO」)、ステップS68,S69をスキップして、ステップS70に進む。
ステップS70では、座標位置AY1からBY2を差し引いた値がMinYより大きいか否かを判断する。
(AY1−BY2)>MinYの関係を満たすことを判断すると(ステップS70で「YES」)、関連表示領域112の左上の角BαのY座標を(AY1−H−MinY)に設定し直す(ステップS71)。そして、関連表示領域112の右下の角BβのY座標を(AY1−MinY)に設定し直して(ステップS72)、リターンする。なお、利用表示領域111の座標位置、および関連表示領域112の左上の角BαのX座標と右下の角BβのX座標のそれぞれは、変更されない。
ステップS70〜S72の処理の実行により、拡大表示後において正面視で関連表示領域112が利用表示領域111に対し上側に位置する場合に、両者のY方向の間隔が操作者の拡大指示による拡大率に基づく本来の間隔Yaよりも小さいMinYになって関連表示領域112が下方向に利用表示領域111に接近するように、関連表示領域112の座標位置が変更される。
一方、(AY1−BY2)≦MinYの関係を満たすことを判断した場合(ステップS70で「NO」)、ステップS71,S72をスキップしてリターンする。
なお、ステップS61、S64、S67、S70で全て「NO」が判断された場合、例えば関連表示領域112が利用表示領域111に元々接近表示されている場合などには、関連表示領域112の座標位置の書き換えが実行されない。
また、上記では関連表示領域112が利用表示領域111に対し真下や真横など位置する場合の例を説明したが、例えば右斜め下や左斜め上などに位置する場合でもX方向またはY方向に接近表示するように座標位置の設定変更が行われる。
図12に戻って、ステップS19では、現にVRAM62に書き込まれている画面データを、関連表示領域112がステップS18で設定し直された座標位置に表示されるようになる画面データに書き換える処理を実行する。この書き換え処理は、現にVRAM62に書き込まれている画面データに対して関連表示領域112の座標位置だけをステップS18で設定し直された座標位置に変更した新たな画面データを生成して、その生成した画面データを上書きすることにより行われる。
ここでは描画制御部61が、表示対象の関連表示領域112を含む各表示領域のX−Y座標位置を管理しつつ、ステップS18で座標位置が設定し直されると、管理している座標位置のうち関連表示領域112の座標位置だけをその設定し直された座標位置に変更する制御を行う。例えば、画面表示にHTML(HyperText Markup Languege)が用いられる場合、関連表示領域112に対してスタイルシートで指定されている位置を上記の設定し直された座標位置に対応する位置に書き換えることにより行うことができる。
画面データの書き換えが実行されるとその書き換え後の画面データをディスプレイ51に送ってその画面データに基づく画面をディスプレイ51に表示させて(ステップS20)、リターンする。
これにより、操作者による拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58が拡大表示され(図16(a))、拡大指示が終了すると自動的に、利用目的項目を示す利用表示領域111(第1画像)に対し関連項目を示す関連表示領域112(第2画像)が接近表示(図16(b))するように、画面表示が制御される。
換言すると、拡大表示された画面に対して、利用表示領域111と関連表示領域112の間の間隔が操作者による拡大表示の指示に基づく拡大率で拡大表示を行った場合における本来の間隔XaまたはYaよりも狭いminXまたはMinYになるように、利用表示領域111に対する関連表示領域112の表示位置を変更させた画面に切り替える制御(表示位置変更制御)が実行される。
従って、単に操作者の指示に基づく拡大率で画面全体を拡大表示した場合に比べて、拡大表示の対象としての利用目的項目(集約機能など)に関連する関連項目(集約書式など)がディスプレイ51の表示枠59内に入った状態で表示され易くなる。
これにより、操作者は、拡大後の画面上において利用目的項目と関連項目のそれぞれ選択指示をスワイプなどの他の操作を行わずとも連続実行することが行い易くなり、操作性を向上することができる。
ディスプレイ51が小型の場合には、画面サイズが小さくなるので、各ボタンなどの受付画像も小さくせざるを得ず、その小さいサイズのボタンをタッチ操作するためにピンチアウトにより拡大操作することが多くなり易い。このような小型のディスプレイ51が用いられる場合に特に有効になる。
なお、関連項目が存在しないことを判断すると(ステップS17で「NO」)、ステップS18〜S20をスキップしてリターンする。この場合、上記の表示位置変更制御が実行されず、操作者による拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58が拡大表示される処理が実行される。
また、上記では、関連項目を示す1以上のボタンを全部含む関連表示領域112を1つの表示領域単位と捉えて、その表示位置を変更するとしたが、これに限られず、例えば関連項目を示す各ボタン単位でそのボタンの表示位置を変更するとしても良い。
さらに、利用表示領域111の表示位置を固定して、関連表示領域112の表示位置を変更するとしたが、例えば利用表示領域111と関連表示領域112の双方の表示位置を双方の領域が接近する位置に変更、すなわちいずれか一方を他方に対しまたは両方に対して相対的な表示位置の変更を行うこともできる。
(2)実施の形態2
上記実施の形態1では、利用目的項目を示す利用表示領域111と関連項目を示す関連表示領域112とがX−Y直交座標系において隣り合う位置関係にある場合の例を説明したが、本実施の形態2では、両者の間に別の項目を示す表示領域が介在している場合にその別の項目と関連表示領域とを入れ替えて表示するとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図17は、本実施の形態2に係る選択メニュー画面258の表示例を示す図である。
同図に示すように、選択メニュー画面258は、機能項目として、印刷面設定、原稿綴じ方向、出力綴じ方向、ステープル、ステープル綴じ個数、パンチの6項目について操作者からの選択指示を受け付けるための画面である。
ここで、印刷面設定とは、原稿の片面だけを読み取る場合と両面を読み取る場合、およびシートの片面だけにプリントする場合と両面にプリントする場合の組み合わせを選択するための項目である。
印刷面設定には、片面→片面ボタン21、片面→両面ボタン22、両面→片面ボタン23、両面→両面ボタン24が含まれており、矢印の左側の文字が原稿の片面または両面を示し、矢印の右側の文字がシートの片面または両面を示している。
例えば、片面→片面ボタン21は、原稿の片面を読み取って得られた画像をシートの片面にプリントする場合を選択するためのボタンである。また、片面→両面ボタン22は、N枚目の原稿の片面を読み取って得られた画像を1枚のシートの一方の面にプリントし、(N+1)枚目の原稿の片面を読み取って得られた画像を同じシートの他方の面にプリントする場合を選択するためのボタンである。
原稿綴じ方向とは、読み取るべき原稿を正面視したときその右側、左側、上側のいずれの側に綴じ代が形成されているかを選択するための項目であり、右綴じボタン25が右側の綴じ代の形成を、左綴じボタン26が左側の綴じ代の形成を、上綴じボタン27が上側の綴じ代の形成を選択するためのボタンに相当する。
出力綴じ方向とは、プリント後のシートの右側、左側、上側のいずれの側に綴じ代を形成するかを選択するための項目であり、右綴じボタン28が右側の綴じ代の形成を、左綴じボタン29が左側の綴じ代の形成を、上綴じボタン30が上側の綴じ代の形成を選択するためのボタンに相当する。
ステープルは、プリント後の複数枚のシートからなる束をステープル針で綴じるステープル機能の実行の要否を選択するための項目であり、Offボタンが実行しない場合を、Onボタンが実行する場合を選択するためのボタンに相当する。
ステープル綴じ個数は、ステープル綴じする場合に1箇所で綴じるか、異なる2箇所で綴じるかを選択するための項目であり、1点ボタンが1箇所を、2点ボタンが2箇所を選択するためのボタンに相当する。
パンチは、プリント後のシートに対して綴じ穴を開けるパンチ機能の実行の要否を選択するための項目であり、Offボタンが実行しない場合を、Onボタンが実行する場合を選択するためのボタンに相当する。
図18は、本実施の形態2に係る関連テーブル267の内容を示す図である。
同図に示すように関連テーブル267は、上記の選択メニュー画面258に含まれる各機能について利用目的項目と関連項目との対応関係を示すテーブルである。
例えば、利用目的項目欄の「片面→両面」については、これの関連項目として「出力綴じ方向:右綴じ」、「出力綴じ方向:左綴じ」、「出力綴じ方向:上綴じ」の3つが対応付けられていることが判る。
ところが、利用目的項目が「片面→両面」であり、関連項目が「出力綴じ方向」ということになると、図19に示すように「印刷面設定」の表示領域201と「出力綴じ方向」の表示領域202との間には、これらとは別の項目であり、利用目的項目とは関連しない「原稿綴じ方向」の表示領域203が介在することになる。この場合、操作者のピンチアウトの操作による選択メニュー画面258の「片面→両面」ボタン22を中心とした拡大表示が行われると、その拡大率の大きさによって、図20の単純拡大表示例に示すように、関連項目の「出力綴じ方向」が表示枠59の外に出て表示されないことが生じる。
実施の形態1のように「出力綴じ方向」の表示領域202を「印刷面設定」の表示領域201に向かって左方向にずらすように表示位置を変更しても、「原稿綴じ方向」の表示領域203が介在することから、「出力綴じ方向」の表示領域202のほとんどを表示枠59内に表示することができない。
そこで、本実施の形態2では、図21に示すように「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各表示領域を入れ替ることにより、利用目的項目を示す「印刷面設定」とこれに関連する関連項目を示す「出力綴じ方向」とを表示枠59内に表示させるようにしている。
この「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各表示領域の入れ替えは、それぞれの座標位置を書き換える方法により実行される。具体的に図22を用いて説明する。
図22(a)は、操作者の拡大指示に基づく拡大率で拡大表示を行ったときに表示枠59の外側も表示領域が連続していると仮想した場合におけるX−Y座標系の仮想面上における「印刷面設定」と「原稿綴じ方向」と「出力綴じ方向」の各項目の位置関係を模式的に示す図である。
ここで、同図では、各機能項目「印刷面設定」と「出力綴じ方向」と「原稿綴じ方向」のそれぞれについてその表示領域全体を取り囲む最小の矩形領域(破線)を利用表示領域211、関連表示領域212、関連外表示領域213としている。
また、利用表示領域211の左上の角Aαの座標を(AX1,AY1)、その右下の角Aβの座標を(AX2,AY2)、関連表示領域212の左上の角Bαの座標を(BX1,BY1)、その右下の角Bβの座標を(BX2,BY2)、関連外表示領域213の左上の角Cαの座標を(CX1,CY1)、その右下の角Cβの座標を(CX2,CY2)、関連表示領域212のX方向長さ(幅)をWa、関連外表示領域213のX方向長さ(幅)をWbとしている。
図22(a)に示す状態において、「出力綴じ方向」の表示領域である関連表示領域212と、「原稿綴じ方向」の表示領域である関連外表示領域213とを入れ替えた場合の例が図22(b)に示す模式図になる。
図22(b)に示すように利用表示領域211の座標位置は、入れ替え前後で同じであるが、関連表示領域212については、入れ替え後に左上の角Bαの座標が(CX1,CY1)、右下の角Bβの座標が(CX1+Wa,BY2)になっている。また、関連外表示領域213については、入れ替え後に左上の角Cαの座標が(CX1+Wa+M,CY1)、右下の角Cβの座標が(CX1+Wa+M+Wb,CY2)になっている。ここで、Mは、X方向に隣り合う2つの項目間に最低限必要と想定される所定間隔である。
図23は、本実施の形態2に係る関連項目表示位置決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。なお、当該処理の前に、利用目的項目と関連項目の決定、および利用目的項目と関連項目の間に別の項目が介在していることの判断がなされているものとする。この判断は、入れ替え表示前の元の選択メニュー画面258(図17)に表示される各機能項目のそれぞれのX−Y座標位置に基づき行われる。
同図に示すようにステップS55〜S58は、実施の形態1に係る関連項目表示位置決定処理のステップS55〜S58と基本的に同じである。すなわち、関連表示領域212の左上の角BαのX−Y座標が(BX1,BY1)、右下の角BβのX−Y座標が(BX2,BY2)にそれぞれ設定される。
続いて、関連外表示領域213の左上の角CαのX−Y座標を(CX1,CY1)に設定し(ステップS201,S202)、右下の角CβのX−Y座標を(CX2,CY2)に設定する(ステップS203,S204)。
次に、関連外表示領域213がX方向に利用目的項目と関連項目の間に介在していることを判断すると(ステップS205で「YES」)、関連表示領域212の左上の角BαのX座標をCX1に設定し直し(ステップS206)、その右下の角BβのX座標を(CX1+Wa)に設定し直す(ステップS207)(図22(b)参照)。
そして、関連外表示領域213の左上の角CαのX座標を(CX1+Wa+M)に設定し直し(ステップS208)、その右下の角CβのX座標を(CX1+Wa+M+Wb)に設定し直して(ステップS209)、リターンする。なお、利用表示領域111のX−Y座標および関連表示領域112と関連外表示領域113のそれぞれのY座標は変更されない。
一方、関連外表示領域213がY方向に利用目的項目と関連項目の間に介在していることを判断すると(ステップS205で「NO」)、関連表示領域212の左上の角BαのY座標をCY1に設定し直し(ステップS210)、右下の角BβのY座標を(CY1+Ha)に設定し直す(ステップS211)。このHaは、関連表示領域212の高さに相当する(図22(a))。
そして、関連外表示領域213の左上の角CαのY座標を(CY1+Ha+M)に設定し直し(ステップS212)、右下の角CβのY座標を(CY1+Ha+M+Hb)に設定し直して(ステップS213)。リターンする。Hbは、関連外表示領域213の高さに相当する(図22(a))。なお、利用表示領域111のX−Y座標および関連表示領域112と関連外表示領域113のそれぞれのX座標は変更されない。
上記の関連表示領域212と関連外表示領域213のX−Y座標を変更することにより、拡大後の選択メニュー画面258を図20に示す状態から図21に示す状態、すなわち関連表示領域212と関連外表示領域213とが入れ替えられた画面に切り替えることが可能になる。
上記では、利用目的項目である第1機能項目とこれに関連する第2機能項目との間に関連外の第3機能項目が挟まれる場合の例を説明したが、第2機能項目と第3機能項目の位置関係がこれに限られることはない。仮に、図17において、第1機能項目が「印刷面設定」、第2機能項目が「パンチ」、第3機能項目が「原稿綴じ方向」、「ステープル綴じ個数」、「ステープル」である場合には、「パンチ」と「原稿綴じ方向」の双方の表示領域を相互に入れ換える、または「パンチ」と「ステープル」の双方の表示領域を相互に入れ換えるとすることができる。
つまり、X−Y座標系において第1機能項目の表示領域(第1画像)からの離間距離が第3機能項目の表示領域(第3画像)よりも第2機能項目の表示領域(第2画像)の方が大きい関係を満たす場合に、第2画像と第3画像を入れ換えるとすることができる。
なお、図21に示す選択メニュー画面258は、初期画面への切り替えが行われると(ステップS9:図11)、表示領域の入れ替えがリセットされて、その後に選択メニュー画面258が表示されるときには、本来の元の画面(図17)の画面データに基づきその元の画面が表示されるようになっている。
また、利用目的項目が「両面→両面」に決定された場合、図18に示すように「出力綴じ方向」と「原稿綴じ方向」の両方が関連項目になるので、利用目的項目と関連項目の間に、関連しない別の項目が介在することにはならない。仮に、2以上の関連項目に優先順位が付与されており、優先順位の高い関連項目よりも低い関連項目の方が利用目的項目に近い場合、例えば図17において「出力綴じ方向」の方が「原稿綴じ方向」よりも優先順位が高い場合には、優先順位の低い方の「原稿綴じ方向」を別の項目とみなして、上記の入れ替え処理を実行するとしても良い。
(3)実施の形態3
上記実施の形態1と2では、利用表示領域111と関連表示領域112の両方を拡大後の画面に間隔をあけて並べて同時表示する場合の例を説明したが、本実施の形態3では、拡大後の利用表示領域111の面積が大きいために関連表示領域112を同時表示できない場合に関連表示領域112を利用表示領域111の一部に上から重なるように上書き描画するとしており、この点が実施の形態1および2と異なっている。
図24は、本実施の形態3に係るジョブ実行中画面39の表示例を示す図である。
同図に示すようにジョブ実行中画面39には、メッセージ表示欄31と、リスト表示欄32と、削除ボタン33と、一時停止ボタン34と、詳細ボタン35が含まれている。
メッセージ表示欄31には、実行中のジョブの状況などがメッセージ表示される。
リスト表示欄32には、発行されたジョブのそれぞれについて、そのファイル名(タイトル)、発行者(オーナー)、プリントすべきシートの枚数(ページ数)、現在の状態(ステータス)がジョブ単位でリスト表示される。
操作者は、リスト表示欄32に表示されるジョブをジョブ単位で選択することができる。ここでは、ジョブごとにタッチパネル52の表面上におけるその表示領域に対応する部分が操作者によりタッチ操作されたことを検出すると、その操作者によるジョブの選択指示が判断される。従って、各ジョブを個別に示す各行(レコード)の表示部分がジョブを選択するためのボタンになる。ジョブの選択は、削除ボタン33によるジョブの削除等の指示を受け付けるために実行される。
削除ボタン33は、リスト表示領域32に表示されているジョブをジョブ単位で削除する指示を操作者が行うためのボタンである。
一時停止ボタン34は、リスト表示領域32に表示されている実行中のジョブを一時停止する指示を操作者が行うためのボタンである。
詳細ボタン35は、リスト表示領域32に表示されているジョブをジョブ単位でその詳細、例えばジョブ発行時刻やネットワークを介するジョブの場合のジョブ発行元の端末装置などを示す情報の表示指示を操作者が行うためのボタンである。
削除ボタン33による削除や詳細ボタン35による詳細表示は、リスト表示欄32に表示されるジョブのうち、操作者により選択されたジョブに対して実行される。
このように削除ボタン33と一時停止ボタン34と詳細ボタン35の各ボタンと、リスト表示欄32の各行に示す各ジョブの表示部分(選択のためのボタン)とは、組み合わせて実行可能な選択項目同士になる。本実施の形態では、リスト表示欄32の各行と各ボタンとが、その一方を利用目的項目、他方を関連項目として予め対応付けて関連テーブル67に書き込んで管理されている。
図24に示すジョブ実行中画面39において、操作者が図25に示すようにリスト表示欄32における左上の部分を拡大表示の対象としてピンチアウトによる拡大表示を行った場合、リスト表示欄32が利用目的項目になり、削除ボタン33と一時停止ボタン34と詳細ボタン35の各ボタンが関連項目に決定される。
この場合、利用目的項目を示すリスト表示欄32の表示領域(利用表示領域)301がその拡大基準位置を中心に拡大される。その拡大率の大きさによっては、関連項目を示す各ボタンを取り囲む矩形状の表示領域(関連表示領域)302が、拡大後のジョブ実行中画面39において図26に示すように表示枠59内に表示されなくなる場合が生じる。
図26に示すように拡大後の利用表示領域301の面積が大きすぎると、表示枠59に入らなかった拡大後の関連表示領域302の位置を利用表示領域301に近づけるように変更しても、関連表示領域302を利用表示領域301と同時表示することができない。
そこで、本実施の形態では、関連表示領域302を表示させるべく、図27に示すように拡大後の関連表示領域302が利用表示領域301の一部に上から重なるように、関連表示領域302を上書き描画する制御を行うようにしている。
上書き描画された場合、タッチパネル52上におけるタッチ入力は、その上書き描画された表示領域である関連表示領域302に含まれる各ボタンのタッチ操作を受け付けるように制御される。従って、操作者は、利用表示領域301に表示されているジョブをタッチ操作により選択しつつ、その選択したジョブに対する削除等の指示を関連表示領域302に含まれる削除ボタン33等をタッチ操作することにより行うことができる。
図28は、本実施の形態3に係る関連項目表示位置決定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。なお、当該処理の前に、利用目的項目と関連項目が決定されているものとする(上記のステップS15,S16)。また、図28では省略されているが、ステップS301の前に、拡大表示後における、利用目的項目を示す利用表示領域301と関連項目を示す関連表示領域302のそれぞれの座標を特定する処理(上記のステップS51〜S58に相当)が実行されているものとする。
同図に示すように拡大表示後に関連表示領域302がディスプレイ51の表示領域外、すなわち表示枠59の外であるか否かを判断する(ステップS301)。
この判断は、次のようにして行われる。すなわち、予め決められたディスプレイ51の表示領域全域のX−Y座標と、拡大表示後の関連表示領域302のX−Y座標(表示枠59の外の仮想領域を含む)を比較する。そして、表示領域全域と関連表示領域302の間に重複する部分領域がなければ表示領域外であり、重複する部分領域があれば、表示領域外ではないと判断する。
表示領域外でないことを判断すると(ステップS301で「NO」)、リターンする。この場合、関連表示領域302の上書き描画は行われない。
表示領域外であることを判断すると(ステップS301で「YES」)、ステップS302に進む。ステップS302では、利用表示領域301と関連表示領域302の間隔を少なくしても、関連表示領域302が表示領域外であるか否かを判断する。この判断は、利用表示領域301と関連表示領域302の間隔がX方向について上記のMinXまたはY方向について上記のMinYになるまで関連表示領域302の表示位置を移動しても関連表示領域302が表示領域外になるか否かを各領域のX−Y座標位置に基づき判断することにより行われる。
表示領域外でないことを判断すると(ステップS302で「NO」)、第1決定処理を行った後(ステップS308)、リターンする。この第1決定処理は、実施の形態1に係るステップS59〜S72の処理を実行するものである。この第1決定処理を実行する場合、関連表示領域302の上書き描画は行われない。
表示領域外であることを判断すると(ステップS302で「YES」)、ステップS303に進む。ステップS303では、利用表示領域301と関連表示領域302との間に別の項目(関連外項目)が介在しないか否かを判断する。
関連外項目が介在することを判断すると(ステップS302で「NO」)、第2決定処理を行った後(ステップS309)、リターンする。この第2決定処理は、実施の形態2に係るステップS201〜S213の処理を実行するものである。この第2決定処理を実行する場合、関連表示領域302の上書き描画は行われない。
関連外項目が介在しないことを判断すると(ステップS302で「YES」)、関連表示領域302の左上の角BαのX座標を(画面右端のX座標−W3)、すなわち画面右端のX座標からW3を差し引いて得られる座標の値に書き換える(ステップS304)。
ここで、画面右端とは、図27に示す表示枠59の右端を示す縦線591に相当する。また、画面右端のX座標とは、原点520に対する縦線591のX方向における座標位置に相当し、予め決められている。W3は、図27に示すように拡大表示後の関連表示領域302のX方向長さ(幅)に相当する。図27では、BαのX座標がBX1に書き換えられた後の様子を示している。
続いて、関連表示領域302の左上の角BαのY座標を(画面下端のY座標−H3)に書き換える(ステップS305)。ここで、画面下端とは、図27に示す表示枠59の下端を示す横線592に相当する。また、画面下端のY座標とは、原点520に対する横線592のY方向における座標位置に相当し、予め決められている。H3は、図27に示すように拡大表示後の関連表示領域302のY方向長さ(高さ)に相当する。図27では、BαのY座標がBY1に書き換えられた後の様子を示している。
つぎに、関連表示領域302の右下の角BβのX座標を画面右端のX座標に書き換える(ステップS306)。ここで、画面右端のX座標とは、図27に示す表示枠59の右端を示す縦線591のX方向における座標位置に相当し、予め決められている。図27では、縦線591のX方向における座標位置がBX2であり、BβのX座標がBX2に書き換えられた後の様子を示している。
そして、関連表示領域302の右下の角BβのY座標を画面下端のY座標に書き換えて(ステップS307)、リターンする。ここで、画面下端のY座標とは、図27に示す表示枠59の下端を示す横線592のY方向における座標位置に相当し、予め決められている。図27では、横線592のY方向における座標位置がBY2であり、BβのY座標がBY2に書き換えられた後の様子を示している。
関連表示領域302の上書き描画は、本実施の形態では、拡大表示された利用表示領域301を示す第1レイヤーの上に、拡大表示された関連表示領域302を示す第2レイヤーを重ねるレイヤー表示により行われる。従って、操作者は、利用表示領域301のうち、関連表示領域302が重ねられた部分を関連表示領域302の透明部分を介して見ることができる(図27)。なお、他の方法による上書き描画であっても良い。
上記のように上書き描画の表示制御を行うことにより、拡大表示後の画面に利用表示領域301により示される利用目的項目と関連表示領域302により示される関連項目の両方を自動的に同時表示することができ、操作者にとって操作性が向上する。
(4)実施の形態4
上記実施の形態1〜3では、利用表示領域と関連表示領域の両方を拡大後の画面に同時表示する場合の例を説明したが、本実施の形態4では、同時表示に代えて、非表示の関連表示領域に対する操作者からの表示指示を受け付けるためのボタンを新たに表示させて、そのボタンが操作者によりタッチ操作されると、現に表示されている利用表示領域に代えて関連表示領域に表示を切り替える制御を実行するとしており、この点が実施の形態1〜3と異なっている。
図29は、本実施の形態4に係る選択メニュー画面40の表示例を示す図である。同図に示すように選択メニュー画面40には、設定項目A〜Fの6個が表示されている。
この設定項目とは、例えば上記の集約、集約書式、両面などの機能項目のことである。3つの設定項目A〜Cは、左右方向に間隔をあけて列状に並び、3つの設定項目D〜Fは、設定項目A〜Cの列よりも下方の位置に、左右方向に間隔をあけて列状に並んでいる。
設定項目A〜Fは、それぞれが異なる機能項目であり、設定項目ごとに、複数の機能(オンとオフ、2in1〜16in1など)を選択するための選択ボタン41〜46が設けられている。操作者は、設定項目A〜Fごとに個別にその選択ボタン41〜46をタッチ操作することにより選択指示(オンまたはオフなど)を行うことができる。
設定項目A〜Fのうち複数の項目が予め利用目的項目と関連項目に対応付けられており、1つの利用目的項目に複数の関連項目が対応付けられている場合には、本実施の形態4では、その複数の関連項目に優先度が予め付与されている。
図30は、本実施の形態4に係る関連テーブル467の内容を示す図である。
同図に示すように関連テーブル467には、利用目的項目と関連項目と優先度の各欄が設けられており、1つの利用目的項目に対する複数の関連項目に優先度、ここでは優先順位が対応付けされている。同図の例では、利用目的項目が設定項目Aの場合、関連項目が設定項目CとFになり、設定項目Cに対する優先順位が2、設定項目Fに対する優先順位が1になっている。
優先度は、利用目的項目に対する関連性の強さに応じて予め付与される。具体的には、利用目的項目ごとに操作者がその項目を選択した場合にこれに関連する複数の関連項目のうち、操作者による選択の蓋然性が高いと想定されるものから低いと想定されるものにかけてその順に優先順位が付与される。
操作者による選択の蓋然性の高低は、例えば複数の関連項目について操作者がどの順に選択していくことが通常であるかなどを予め実験などで調査しておき、その選択順の早いものを蓋然性が高、遅いものを低とすることなどにより決めることができる。
図31は、操作者のピンチアウトの操作により選択メニュー画面40が設定項目Aを中心に拡大表示された場合の表示例を示している。この表示例の場合、利用目的項目が設定項目Aに決定される。
同図に示すように拡大表示後の選択メニュー画面40には、利用目的項目を示す設定項目Aが大きく表示され、これに関連する関連項目CとFが表示されておらず、その右下部分に2つの矢印ボタン411,412が表示されている。この矢印ボタン411,412が、非表示の関連項目CとFに対する操作者からの表示指示を受け付けるためのボタンになる。
例えば、操作者により右方向を示す矢印ボタン412がタッチ操作されたことが検出された場合、関連項目C,Fのうち優先度が最も高い(優先順位が1番の)関連項目Fが次の表示対象に特定され、特定された関連項目Fが設定項目Aに代えてディスプレイ51に自動的に表示される。
図32は、選択メニュー画面40の関連項目Fがディスプレイ51に表示されている様子を示す図である。同図に示す選択メニュー画面40にもその右下の部分に矢印ボタン411,412が表示されたままになっている。
この状態で再度操作者により右方向を示す矢印ボタン412がタッチ操作されたことが検出されると、次に優先度が高い(優先順位が2番の)関連項目Cが次の表示対象に特定され、特定された関連項目Cが設定項目Fに代えてディスプレイ51に自動的に表示される。
図33は選択メニュー画面40の関連項目Cがディスプレイ51に表示されている様子を示す図である。同図に示す選択メニュー画面40にもその右下の部分に矢印ボタン411,412が表示されたままになっている。
この状態で再度操作者により右方向を示す矢印ボタン412がタッチ操作されたことが検出されると、次に優先度が高い(優先順位が3番の)関連項目が存在すればその関連項目が次の表示対象に特定され、存在しなければ利用目的項目を示す関連項目Aが次の表示対象に特定される。そして、表示対象に特定された項目が現に表示されている項目に代えてディスプレイ51に自動的に表示される。
つまり、右方向を示す矢印ボタン412がタッチ操作される度に、表示対象となる項目が利用目的項目、関連項目(優先順位:1番)、関連項目(優先順位:2番)・・・関連項目(優先順位:最後)を経て利用目的項目に戻る順で切り替わっていく。
一方、左方向を示す矢印ボタン411については、タッチ操作される度に、前回に表示されていた項目が表示対象になるように切り替わっていくようになっている。
このような表示制御により操作者は、例えば図31に示す選択メニュー画面40において矢印ボタン412を1回、タッチ操作するだけで、優先順位が1番の関連項目Fをディスプレイ51に表示させることができる。
これにより操作者は、スワイプなどの選択メニュー画面40の全体に対するスライド移動の操作を行わなくて済み、スワイプ操作を実行する場合に非表示の関連項目Fが操作者の意図する位置に来るまでの間、その移動量を指の操作量で調整するといった手間が不要になって、操作者の操作性が向上する。
表示対象となる項目を利用目的項目、関連項目(優先順位:1番)などに順次切り替える処理は、表示対象に特定された項目がディスプレイ51の表示枠59内に表示されるようにVRAM62に書き込まれている選択メニュー画面40の画面データを順次、書き換えることにより行われる。
具体的には、例えば図31に示す選択メニュー画面40から図32に示す選択メニュー画面40に表示を切り替える場合、次のようになる。すなわち、図31の選択メニュー画面40における利用目的項目を示す利用表示領域401の左上の角AαのX−Y座標を(AX1,AY1)としたとき、切り替え後には図32に示すように設定項目Fを示す関連表示領域402の左上の角BαのX−Y座標が(AX1,AY1)に一致した状態で切り替え後の選択メニュー画面40が表示されるように、画面データの書き換えが行われる。
図32に示す選択メニュー画面40から図33に示す選択メニュー画面40に表示を切り替える場合も同様である。すなわち、画面表示の切り替え後において図33に示すように設定項目Cを示す関連表示領域403の左上の角DαのX−Y座標が(AX1,AY1)に一致した状態で切り替え後の選択メニュー画面40が表示されるように、画面データの書き換えが行われる。
つまり、拡大表示後に最初に表示された利用表示領域401の左上の角BαのX−Y座標位置を基準に、以降に表示対象に特定された項目の表示位置が決められることになる。
図34は、本実施の形態4に係る選択項目受付処理の内容を示すフローチャートであり、当該処理は、実施の形態1に係る選択項目受付処理と一部を除いて同じである。
異なる点は、実施の形態1に係るステップS3に代えて、実施の形態4ではS401が実行され、ステップS2とS4の間に実施の形態4ではステップS402の判断処理が実行され,その判断結果に応じてステップS403が実行されることである。
図34に示すように操作者による拡大指示を受け付けると(ステップS2で「YES」)、拡大表示処理を実行する(ステップS401)。
図35は、拡大表示処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、当該処理は、実施の形態1に係る拡大表示処理と一部を除いて同じである。異なる点は、実施の形態1に係るステップS18〜S20に代えて、実施の形態4ではステップS411〜S413が実行されることである。
ステップS411では、拡大表示後の選択メニュー画面40に矢印ボタンを上書き描画させる。矢印ボタンは、上記の矢印ボタン411,412に相当する。矢印ボタンの上書き描画は、上記の実施の形態3に係る上書き描画と同じ方法により行うことができる。
ステップS412,413では、現に表示されている利用表示領域401の左上の角AαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定して、リターンする。
図34に戻って、拡大指示の受付ではなく(ステップS2で「NO」)、関連項目の表示指示を受け付けると(ステップS402で「YES」)、関連項目表示処理を実行する(ステップS403)。
ここで、関連項目の表示指示の受付は、操作者による矢印ボタン411,412のタッチ操作を検出することにより行われる。
図36は、関連項目表示処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように右矢印を示す矢印ボタン412がタッチ操作されたか否かを判断する(ステップS421)。矢印ボタン412のタッチ操作を判断すると(ステップS421で「YES」)、関連テーブル467に書き込まれている優先度を示す優先度情報を取得して、現に表示されている項目に対して次に優先度が高いものを次の表示対象として特定する(ステップS422)。上記の優先度情報の例では、現に表示されている項目が設定項目Aであれば、次の表示対象(次優先の項目)として設定項目Fが特定される。
なお、現に表示されている項目が利用目的項目の場合、次優先の項目は関連項目になり、現に表示されている項目が関連項目の場合、次優先の項目は利用目的項目または別の関連項目になる。以下では、説明が判り易いように、次優先の項目が設定項目Fの場合の例を説明する。
次優先の項目、ここでは設定項目Fを示す関連表示領域402の左上の角BαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定する(ステップS423,S424)。
そして、設定項目Fが上記設定されたX−Y座標(AX1,AY1)に基づくディスプレイ51上における位置に表示されるように、VRAM62に現に書き込まれている画面データを新たな画面データに書き換える(ステップS425)。この書き換えには、書き換え後の新たな画面データに対して上記ステップS411における矢印ボタンを上書き描画する処理が含まれる。
続いて、書き換え後の画面データに基づく画面をディスプレイ51上に表示させて(ステップS426)、リターンする。これにより、ディスプレイ51の表示画面が図31に示す選択メニュー画面40から図32に示す選択メニュー画面40に切り替わる。
なお、次優先の項目が設定項目Cであれば、上記のステップS423〜S425における項目が設定項目Cに置き換わる。この置き換えは、利用目的項目でも同様である。
一方、矢印ボタン411のタッチ操作を判断すると(ステップS421で「NO」)、これよりも1つ前に表示した項目を次の表示対象として特定する(ステップS427)。
1つ前に表示した項目の特定方法としては、例えば前回の表示項目の名称を記憶しておいてこれを読み出す方法や、現に表示されている項目に対して優先順位が1つ上の項目を特定する方法などを用いることができる。
以下では、現に表示されている項目が関連項目としての設定項目Fであり、1つ前に表示した項目が利用目的項目としての設定項目Aであった場合の例を説明する。
1つ前の表示項目、ここでは設定項目Aを示す利用表示領域401の左上の角BαのX座標をAX1に設定し、Y座標をAY1に設定する(ステップS428,S429)。
そして、設定項目Aが上記設定されたX−Y座標(AX1,AY1)に基づくディスプレイ51上における位置に表示されるように、VRAM62に現に書き込まれている画面データを新たな画面データに書き換えて(ステップS430)、ステップS426に進む。この画面データの書き換えには、書き換え後の新たな画面データに対して上記ステップS411における矢印ボタンを上書き描画する処理が含まれる。
これにより、ディスプレイ51の表示画面が図32に示す選択メニュー画面40から図31に示す選択メニュー画面40に戻るように切り替わる。
このように画面表示を制御することにより、非表示の関連項目のそれぞれについて1つのボタンのタッチ操作を行うだけで優先度に応じた順番でその関連項目の表示画面を1つずつ切り替えることができるようになり、操作者の操作性の向上を図れる。
上記では、2以上の関連項目に優先度を付与する場合の例を説明したが、優先度を付与する構成に限られない。例えば、矢印ボタン412のタッチ操作がされる度に、複数の関連項目のうち、利用目的項目に画面上での距離が最も近い項目から遠い項目の順に次の表示対象に特定していく方法をとることもできる。
また、1つの利用目的項目に1つの関連項目が対応付けられている場合には、矢印ボタン412のタッチ操作によりその1つの関連項目を次の表示対象に特定する構成をとることができる。
本発明は、操作パネル装置に限られず、例えば操作パネル装置における表示方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(5)変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(5−1)上記実施の形態1では、選択メニュー画面58の拡大表示後に関連表示領域112の表示位置を利用表示領域111に接近した位置に変更する制御の実行条件を、利用表示領域111と関連表示領域112のX方向またはY方向の間隔が所定の大きさ(MinXまたはMinY)を超えていることとしたが、これに限られない。
例えば、操作者の拡大指示に基づく拡大率で選択メニュー画面58を拡大表示すると、関連表示領域112の少なくとも一部が画面表示されない場合を上記の実行条件に加えることができる。
関連表示領域112の少なくとも一部が画面表示されないことの検出は、次のようにして行うことができる。すなわち、原点520を基準位置とするX−Y直交座標系におけるディスプレイ51の表示領域に対する拡大表示後の関連表示領域112の位置をX−Y座標で特定する。そして、拡大表示後の関連表示領域112の全部がディスプレイ51の表示領域の中に入っていない、換言すると関連表示領域112の少なくとも一部がディスプレイ51の表示領域外に存在する場合に、関連表示領域112の少なくとも一部が表示されないと判断する。
このようにすれば、関連表示領域112の表示位置の変更制御が、関連表示領域112の一部または全部が表示されない場合に実行されるが、関連表示領域112の全部が表示される場合には禁止されるので、常時、変更制御を実行する構成に比べて、画面データの書き換え等の処理負担を軽減できるようになる。
(5−2)上記実施の形態では、操作者によるピンチアウト操作の終了により拡大率が決定した後(ステップS14で「NO」)、利用目的項目の決定処理(ステップS15)や関連項目表示位置決定処理(ステップS18)などを実行するとしたが、これに限られない。例えば、ピンチアウトの操作中に所定間隔(例えば、数ミリ秒程度)ごとにその時点での拡大表示に基づき利用目的項目の決定処理(ステップS15)以降の処理を行って画面データを書き換える構成をとることもできる。ピンチアウトの操作による拡大表示中に関連項目を随時、利用目的項目に接近した位置に表示させることが可能になる。
(5−3)上記実施の形態では、複数の機能項目のそれぞれについて組み合わせて実行可能なもの同士を利用目的項目と関連項目とに対応付けるとしたが、これに限られない。
例えば、ある機能項目が利用目的項目に決定された場合、その決定された利用目的項目の隣に位置する機能項目を関連項目に決定することもできる。この場合、機能が関連しているか否かに関わらず隣り合わせの位置関係を満たすことが所定の関連性を有するもの同士ということになる。
例えば、決定された利用目的項目を挟んでX方向の両隣にそれぞれ機能項目が存在すれば、それぞれの機能項目を関連項目に決定することができ、それぞれの機能項目の表示位置を拡大表示後に利用目的項目に接近した位置に変更することができる。
また、利用目的項目と関連項目とを予め対応付けておく構成に代えて、例えば過去の使用履歴に応じて利用目的項目に関連する関連項目を決定する方法をとることもできる。
具体的には、図29に示す画面構成において、実行すべきジョブごとに、設定項目A〜Fのうち、操作者により2以上の項目を組み合わせた選択指示がなされた場合に、その組み合わせを使用履歴として記憶手段(不図示)に記憶しておく。そして、ある設定項目が利用目的項目に決定されると、その決定された設定項目と過去に組み合わせて選択されたことのある1以上の項目を過去の使用履歴を参照して特定する。
この特定方法としては、例えば過去に1回でも組み合わせて選択されたことがあればその項目を特定する方法、過去に組み合わせて選択された回数が所定の閾値以上のものだけを特定する方法などが考えられる。特定された項目が1つであれば、その設定項目を関連項目に決定し、2以上であれば、過去の選択回数が最も多かった設定項目を関連項目に決定することができる。
例えば、図17に示す選択メニュー画面258において「印刷面設定」が利用目的項目に決定された場合に、過去の使用履歴から「印刷面設定」と組み合わせて選択されたことのある項目として「原稿綴じ方向」が特定されると、この特定された「原稿綴じ方向」を関連項目に決定し、実施の形態1のように「原稿綴じ方向」の項目を「印刷面設定」の項目に接近する位置に変更させた画面に切り替える制御を行うことができる。
「原稿綴じ方向」ではなく「出力綴じ方向」が特定されると、実施の形態2のように拡大後の画面において「原稿綴じ方向」の表示領域と「出力綴じ方向」の表示領域を相互に入れ替えた画面に切り替える制御を行うことができる。つまり、過去に組み合わせられたことがあるという関係を満たすものが所定の関連性を有することに該当する。
(5−4)また、過去の使用履歴に代えて、例えばディスプレイ51に表示されている複数の機能のうち、第1機能に対するタッチ操作による選択指示が行われると初めて、操作者からのタッチ操作による選択指示を受付不可な状態から可能な状態に切り替わる第2機能が存在する場合にその第2機能を関連項目に決定する方法をとることもできる。
具体的には、図37(a)に示すように機能項目として「スタンプ」、「両面」、「スタンプ種類」を含む6つの機能項目が存在する選択メニュー画面580を例に説明する。ここで、「スタンプ」とは、プリント時にプリント対象のシートに画像データに基づく画像だけでなくこれに加えて日付やマル秘といった文字画像を付加する機能であり、プリント出力後のシートを利用する操作者に対して取扱いの注意などを促す目的のものである。
操作者が選択しない限り、通常では「スタンプ:Off」が設定されているので、「スタンプ種類」の項目は、誤操作をなくすためにグレーアウト表示により操作者からの選択指示を受付不可な状態になっている(図37(a)に示す状態)。
操作者が「スタンプ:On」(第1機能)をタッチ操作により選択すると、初めて「スタンプ種類」の項目(第2機能)がグレーアウト表示から通常の表示に切り替わって操作者からの選択指示を受付可能な状態に遷移する。
「スタンプ種類」には、「日付」と「マル秘」がある。操作者は、受付可能な状態において「日付」と「マル秘」に対応するボタン581,582、ここではいわゆるトグルボタンをタッチ操作することにより付加の要否を選択することができるようになっている。
このような構成において、操作者が選択メニュー画面580内の「スタンプ:On」の表示部分を中心にピンチアウト操作したことにより、「スタンプ:On」が利用目的項目に決定された場合、操作者は拡大表示後に「スタンプ:On」を選択する蓋然性が極めて高いといえる。
ところが、図37(a)に示す選択メニュー画面580の構成では、「スタンプ」と「スタンプ種類」の間に機能項目の「パンチ」が介在しており、拡大率の大きさによっては、「スタンプ種類」がディスプレイ51の表示枠59の外にはみ出て表示されなくなる。
そこで、「スタンプ種類」を、「スタンプ」が利用目的項目に決定された場合に選択指示の受付の不可状態から可能状態に切り替わる関連項目として予め決めておく。
そして、「スタンプ:On」が利用目的項目に決定されると、「スタンプ種類」を関連項目に決定して、図37(b)に示すように「スタンプ種類」と「パンチ」の各項目の表示位置を入れ替えた画面に切り替える制御を行う。この切り替え制御は、実施の形態2に係る切り替え制御を用いることができる。
これにより操作者は、「スタンプ:On」(第1機能)を選択指示した後、その右横に通常表示される「スタンプ種類」の項目に属する「日付」や「マル秘」(第2機能)などの付加の要否を選択指示することができる。
上記では、「スタンプ種類」と「パンチ」の表示位置を入れ替えるとしたが、これに限られない。例えば、図4に示す「集約機能:On」に対して「集約書式」が選択指示の受付の不可状態から可能状態に切り替わる項目になる場合にも適用できる。
この場合、操作者のピンチアウト操作に基づく拡大表示により「集約機能:On」が利用目的項目に決定されると、「集約書式」が関連項目に決定され、拡大表示後に「集約書式」の表示位置が「集約機能」に接近した位置に変更制御される。つまり、操作者からの選択指示の受付不可と可能な状態の切り替えを他の機能に依存するということが所定の関連性を有することに該当する。
(5−5)さらに、上記とは別に、組み合わせて実行しない機能項目同士であってもこれらを利用目的項目と関連項目とに予め対応付ける構成をとることもできる。
例えば、「ステープル綴じ機能:On」と「パンチ機能:On」とは通常組み合わせて実行しない。ところが、操作者が例えばプリント後のシート束のファイリングを行うべく最初はステープル綴じの目的でステープル綴じの機能項目を拡大表示の対象としてピンチアウト操作を行ったが、拡大表示後に、ファイリングの方法をステープル針による綴じ方法からパンチ機能による穴を開ける方法に変更したいと思う場合が想定される。このような場合を想定して、「ステープル綴じ機能:On」と「パンチ機能:On」を相互に関連するもの同士として対応付けておくことにより、操作者の操作性を向上できる。この場合、機能同士は関連しないが操作者の選択思考により関係があると想定されることが所定の関連性を有することに該当する。
(5−6)上記実施の形態では、本発明に係る操作パネル装置を多機能複合機の操作部3に適用した場合の例を説明したが、これに限られない。例えば、プリンターや複写機などの画像形成装置、スキャナーなどの画像読取装置、これらを含む概念である画像処理装置、パーソナルコンピューター、携帯情報端末装置、車載用情報端末装置等の各種電子機器において使用される操作パネル装置に適用することができる。また、上記の処理がソフトウェアにより行われる構成であっても良いし、ハードウェア回路を用いて行われる構成であっても良い。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、画像形成装置、携帯情報端末装置、車載用情報端末装置等の各種電子機器に使用される操作パネル装置に広く適用することができる。
3 操作部
3a 操作パネル
3b 表示制御部
39 ジョブ実行中画面
40,58,258,580 選択メニュー画面
51 ディスプレイ
52 タッチパネル
59 表示枠
61 描画制御部
62 VRAM
63 入力受付部
64 拡大指示検出部
65 利用目的項目決定部
66 関連項目決定部
67 関連テーブル
111,211,301,401 利用表示領域
112,212,302,402,403 関連表示領域
213 関連外表示領域
520 原点
Xa 間隔

Claims (11)

  1. 操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置であって、
    操作者の指示に基づき前記メニュー画面全体を拡大させる制御手段と、
    前記複数の受付画像のうち、前記操作者の指示による拡大表示の対象となる第1画像とこれと所定の関連性を有する第2画像とを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記操作者の指示に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第2画像が前記第1画像の近くに位置するように、前記第1画像に対する前記第2画像の相対的な表示位置の変更を行うことを特徴とする操作パネル装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1画像と前記第2画像が前記メニュー画面上で隣に存する場合には、前記第2画像の表示位置を、前記指示に基づく拡大率で拡大を行った場合よりも前記第1画像との間隔が狭くなる位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。
  3. 前記メニュー画面上で前記第1画像と前記第2画像の間に前記第1画像とは関連しない第3画像が介在する場合において、
    前記制御手段は、
    前記第2画像の表示位置を、前記第2画像と前記第3画像を相互に入れ換えた場合の当該入れ換え後の位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記第2画像の表示位置を、前記第2画像が前記第1画像の一部に上から重なるようになる位置に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作パネル装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記指示に基づく拡大率で拡大を行うと、前記拡大後の画面に前記第2画像の少なくとも一部が表示されなくなる場合に前記表示位置の変更を行い、前記第2画像の全部が表示される場合に前記表示位置の変更を禁止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の操作パネル装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記複数の受付画像のうち前記所定の関連性を有するもの同士を相互に対応付けた情報を取得し、取得した情報を参照して前記決定を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。
  7. 操作者の選択指示ごとにそれに対応する所定の機能を実行する電子機器に使用され、
    前記所定の関連性を有するとは、
    前記第1画像による選択指示に対応する機能を第1機能、前記第2画像による選択指示に対応する機能を第2機能としたとき、前記第1機能と前記第2機能とが組み合わせて実行可能な機能であるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。
  8. 前記所定の関連性を有するとは、
    前記第1画像と前記第2画像とが前記第1画像に対する選択指示が受け付けられると初めて前記第2画像の選択指示の受付が不可状態から可能状態になるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。
  9. 前記所定の関連性を有するとは、
    前記第1画像と前記第2画像とが過去に組み合わせて選択されたことがあるという関係を満たすことであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作パネル装置。
  10. 操作者からの選択指示を個別に受け付けるための複数の受付画像が並べられてなるメニュー画面を表示部に表示する操作パネル装置であって、
    操作者の指示に基づき前記メニュー画面全体を拡大させる制御手段と、
    前記複数の受付画像のうち、前記操作者の指示による拡大表示の対象となる第1画像とこれと所定の関連性を有する第2画像とを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記拡大後の画面に前記決定された第2画像の表示指示を受け付けるための指示画像を表示させた後、前記第2画像の表示指示が受け付けられると、前記第1画像に代えて前記第2画像を表示させることを特徴とする操作パネル装置。
  11. 前記決定手段は、
    前記第1画像に関連する受付画像が複数、存在し、当該複数の受付画像に優先度が付与されている場合、優先度が最も高い受付画像を前記所定の関連性を有する第2画像に決定することを特徴とする請求項10に記載の操作パネル装置。
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