JP2014232415A - 表示装置、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

表示装置、画像処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチタッチ操作が可能な表示装置において、無意識な指の動きによって表示画像の表示倍率にユーザの意図しない変化が生じるのを回避することのできる表示装置、画像処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】或る画像全体を表示部の表示画面全体に表示している状態で、ユーザが2本の指の指先をタッチパネルセンサーに対して接触位置C1,C2で接触させ、接触位置C1を上方の接触位置C3に、接触位置C2を下方の接触位置C4にそれぞれ移動させるピンチアウト操作を行うと、表示制御部は、その移動量に応じた表示倍率で、接触位置C1,C2の画像を含む一定範囲の画像が表示部24に拡大表示させる。この状態で、所定時間内に2つの接触位置C3,C4を同一方向、例えば上下方向に往復移動させるロック操作をユーザが行うと、表示制御部は、表示画像の表示倍率を現時点の表示倍率にロックする。【選択図】図4

Description

本発明は、マルチタッチ操作が可能なタッチパネルセンサーを備えた表示装置の技術分野に属する。
近年、スマートフォンやモバイルPC等の情報端末に搭載されるタッチパネルとして、タッチ面に同時に接触した複数のポイントを用いて指示を入力するマルチタッチ操作が可能なタッチパネルが知られている。また、コピー機やMFP(Multi-Function Peripherals)などの画像処理装置に搭載される操作パネルにも、マルチタッチ操作可能なタッチパネルを搭載する技術が提案されている。
この種のタッチパネルにより、例えば、ユーザが2本の指の指先をタッチパネルに同時に接触させたまま接触位置間の距離を広げたり縮めたりすることで、表示画面の画像を拡大したり縮小したりすることができる。また、一方の指の接触位置を固定し、その位置を回転中心として他方の指の接触位置を円弧状に移動させる回転操作を行うことで、表示画面を回転させることができる。
このようなマルチタッチ操作に関する技術文献として、例えば下記特許文献1がある。この特許文献1には、マルチタッチ操作によって画像の拡大や縮小を行っているときにスクロールの必要性が生じた場合の操作性を向上することを目的とする技術が開示されている。具体的には、タッチパネルに接触した2本の指の接触位置間の距離変化に応じて表示画像の表示倍率を変更するとともに、それら2本の指の接触位置が同一方向に移動するのに伴って画像のスクロールを行う点が下記特許文献1に記載されている。
特開2011−59952号公報
特許文献1にあっては、2本の指の接触位置間の距離変化に応じて表示画像の表示倍率を変更するため、2本の指の各接触位置を同一方向に移動させて画像をスクロールさせている途中で不意に各接触位置間の距離が変化すると、表示画像の表示倍率が変化してしまう。よって、ユーザは、表示倍率を維持したまま画像をスクロールするために、各接触位置間の距離を一定に保ちつつ指を動かすことに多大な注意を払う必要がある。このように、表示倍率を維持したまま画像の移動操作を行う際の操作性に改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、マルチタッチ操作が可能な表示装置において、無意識な指の動きによって表示画像の表示倍率にユーザの意図しない変化が生じるのを回避することのできる表示装置、画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段と、前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、表示画像の表示倍率を変化させる表示制御手段と、表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段とを備え、前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置において、前記タッチパネルセンサーとの接触位置の移動操作を検出する移動操作検出手段を更に備え、前記表示制御手段は、全体画像の一部を前記表示手段に表示させているときに前記移動操作検出手段により接触位置の移動操作が検出されると、その移動に応じて前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を移動させ、全体画像の一部を前記表示手段に表示させているときに前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出された場合には、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲の移動方向を一方向に制限することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表示装置において、前記ロック操作は、所定時間内に2点の接触位置を同一方向に往復させる往復操作であり、前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲の移動方向を前記往復操作が行われた方向に制限することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、全体画像の一部を前記表示手段に表示させ且つその表示倍率をロックしているとき、前記一方向に接触位置を移動する操作に伴って、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を前記全体画像の画像範囲内で前記一方向に移動させ、画像の表示範囲が前記全体画像の端部に到達すると、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を前記一方向と直交する方向にシフトさせて前記一方向に移動させることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の表示装置において、前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を、前記移動方向と直交する方向の該表示範囲の幅の分だけ前記直交する方向にシフトさせて前記一方向に移動させることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れか一項に記載の表示装置において、前記表示手段に全体画像の一部が表示され且つその表示倍率がロックされている状態において、現在の表示画像を含み、現在の表示画像を基準として前記一方向に隣接して並ぶ同一サイズの複数の画像の中から印刷対象を選択する選択操作を受け付ける印刷対象選択受付手段を更に備えることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の表示装置において、前記印刷対象選択受付手段により印刷対象として受け付けられた画像ごとにページ設定した印刷データを作成する印刷データ作成手段を更に備えることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示装置において、表示対象画像の切替操作を検出する画像切替操作検出手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記表示画像の表示倍率がロックされた状態で前記画像切替操作検出手段により表示対象画像の切替操作が検出されると、当該切替前後の画像同士の相関を判断し、相関があると判断すると、切替後の画像を切替前の画像と同一の表示倍率で前記表示手段に表示させることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、画像データを取得する画像入力手段と、前記画像入力手段によって取得された画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像データに基づき画像出力を行う画像出力手段と、ユーザによる操作に基づき、前記画像入力手段、前記画像処理手段又は前記画像出力手段を制御する操作パネルとを備え、前記操作パネルは、前記画像入力手段、前記画像処理手段又は前記画像出力手段から画像データを取得し、該画像データに基づき画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段と、前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、表示画像の表示倍率を変化させるとともに、表示倍率を変化させた表示画像の画像データを、前記画像入力手段、前記画像処理手段及び前記画像出力手段の何れかに出力する表示制御手段と、表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段とを備え、前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とする画像処理装置である。
請求項10に記載の発明は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段とを備える表示装置を動作させるためのプログラムであって、前記表示装置を、前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、表示画像の表示倍率を変化させる表示制御手段、及び、表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段として機能させ、前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とするものである。
本発明によれば、表示画像の表示倍率が変化した状態でタッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段を備え、表示制御手段は、ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、表示画像の表示倍率をロックし、2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないようにした。
これにより、マルチタッチ操作の2点間の距離を調整することにより設定した表示画像の表示倍率に、無意識な指の動きによってユーザの意図しない変化が生じるのを回避することができる。
本発明に関する好ましい実施形態である画像処理装置の一実施形態の構成概念を示す図である。 図1に示す画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 図2に示す制御部の機能構成を示すブロック図である。 表示倍率のロックを説明するための図である。 スクロール操作によって表示範囲が全体画像の端部に到達した場合の画像の表示形態を説明するための図である。 現在の表示画像を含む一部分の画像だけを、表示部に表示されている画像の表示倍率のままで印刷する機能を説明するための図である。 ページ切替時における表示倍率維持機能を説明するための図である。 タッチパネルセンサーに対する操作に応じた制御部の処理を示すフローチャートである。 ステップS3のシングルタッチ操作表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS4のマルチタッチ操作表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS9,S39におけるスクロール表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ステップS19における印刷データ生成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明に関する好ましい実施形態である画像処理装置1の構成例を示す図である。図1に示す画像処理装置1は、コピージョブやプリントジョブ、スキャンジョブ、FAXジョブなどの様々なジョブを実行することが可能な複合機などで構成されている。
画像処理装置1の装置本体1aは、原稿を読み取って画像データを生成するスキャナ部2と、印刷用紙などに対する画像形成を行って印刷出力を行うプリンタ部3とを備えている。また、装置本体1aの正面側には、ユーザが画像処理装置1を操作する際のユーザインタフェースとなる操作パネル5が設けられている。
この操作パネル5は、装置本体1aに対して着脱可能となっている。操作パネル5を装置本体1aから取り外して使用する場合、操作パネル5は、タブレット端末などのような携帯型の表示装置6として機能する。操作パネル5は、装置本体1aと有線又は無線で通信を行うことにより、各種の操作画面を表示すると共に、ユーザによる操作を検出して装置本体1aに通知するように構成されている。
図2は、本実施形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理装置1の装置本体1aは、画像入力部10と、画像メモリ11と、画像処理部12と、画像出力部13と、ハードディスク装置(HDD)14と、ジョブ制御部15と、通信インタフェース(I/F)16とを備えている。
装置本体1aにおいてこれら各部10〜16が動作することにより、画像処理装置1は、コピージョブやプリントジョブ、スキャンジョブ、FAXジョブなどの様々なジョブを実行する。例えば、ネットワークを介してジョブの実行対象となる画像データを受信すると、画像処理装置1はプリントジョブを実行する。また、ユーザがスキャナ部2に原稿をセットした状態で操作パネル5を操作してジョブの実行指示を行うと、画像処理装置1は、コピージョブやスキャンジョブ、FAX送信ジョブなどのユーザによって指定されたジョブを実行する。
画像入力部10は、ジョブ実行の対象となる画像データを入力する処理部である。この画像入力部10は、上述したスキャナ部2を含んで構成される。また、その他にも、画像入力部10には、画像データを入力可能な種々の構成が含まれる。画像入力部10は、スキャナ部2の他、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して、例えばプリントジョブの実行対象となる画像データを入力するネットワークインタフェースや、公衆電話回線などを介してFAXデータを受信することにより、出力対象となる画像データを取得するFAX受信部を有する。
更に、画像入力部10は、ネットワークに接続されている電子メールサーバーに定期的にアクセスし、その電子メールサーバーに画像処理装置1宛の電子メールが蓄積されているとき、その電子メールを出力対象の画像データとして取得する電子メール受信部や、USBメモリなどの外部記憶装置に記憶されている画像データを実行対象として取得するUSBインタフェースを有する。また、これらの他にも、画像入力部10は、例えばHDD14に記憶されている画像データをジョブの実行対象として取得することも可能である。画像入力部10は、ジョブの実行開始に伴い、このような構成によってジョブの実行対象となる画像データを取得すると、その画像データを画像メモリ11に格納する。
画像メモリ11は、複数ページ分の画像データを記憶しておくことが可能な記憶領域を有するメモリである。画像処理部12は、画像メモリ11に格納された画像データを1ページずつ順次読み出し、予め設定された処理過程に応じた画像処理を実行する処理部である。この画像処理部12は、複数の画像処理を予め設定された処理過程に従って順次実行可能となっている。
画像出力部13は、上述したプリンタ部3を含んで構成される。また、その他にも、画像出力部13には、画像出力を行うことが可能な種々の構成が含まれる。例えば、画像出力部13は、プリンタ部3の他、例えばスキャンジョブの実行時において、画像メモリ11に格納されている画像データを、ネットワークを介して他のコンピュータなどに送信するネットワークインタフェースや、画像メモリ11に格納されている画像データをUSBメモリなどの外部記憶装置に出力して保存するUSBインタフェースを有する。
また、画像出力部13は、画像メモリ11に格納されている画像データに基づいてFAXデータを生成し、公衆電話回線などを介して外部宛先に送信するFAX送信部や、画像メモリ11に格納されている画像データを添付ファイルとして添付した電子メールを作成し、ネットワーク経由で外部の電子メールサーバーに送信する電子メール送信部を有する。さらに、画像出力部13は、例えばスキャンジョブの実行時において、画像メモリ11に格納されている画像データを、HDD14における記憶領域(BOX)に出力して保存するBOX出力部を有する。
このように画像出力部13は、それぞれ異なる出力態様で画像出力を行うことが可能な複数の構成を有しており、実行するジョブの種類や、ジョブの実行指示に先立って予めユーザによって設定された出力態様に基づいて画像出力を行うように構成されている。
ジョブ制御部15は、上述した画像入力部10、画像処理部12及び画像出力部13の動作を制御することにより、画像処理装置1におけるジョブの実行を統括的に制御する。このジョブ制御部15は、ジョブの実行を開始する際、そのジョブの種類、或いは、ユーザによるジョブの事前設定操作に基づき、画像処理部12に対して実行すべき画像処理を指示すると共に、画像出力部13に対して出力態様を指示する。そして、ジョブ制御部15は、ジョブの実行開始に伴い、画像入力部10、画像処理部12及び画像出力部13のそれぞれにおいて必要な動作を行わせることにより、ジョブの実行中に行う一連の動作を制御する。
また、ジョブ制御部15は、通信I/F16を介して操作パネル5と通信を行う。通信I/F16は、有線又は無線による通信を行うためのインタフェースである。ジョブ制御部15は、画像メモリ11又はHDD14に格納されている画像データを読み出し、その画像データを通信I/F16を介して操作パネル5に送信することにより、操作パネル5においてその画像データに基づいた画像表示を行わせることができる。
操作パネル5は、制御部19と、表示部24と、タッチパネルセンサー25と、通信インタフェース(I/F)26とを備えている。
制御部19は、CPU20と、ROM21と、RAM22とを有する。CPU20は、ROM21に予め格納されているプログラム23を読み出して実行する演算処理ユニットである。ROM21は、不揮発性のメモリであり、プログラム23の他、様々なデータなどが予め記憶される。ROM21に記憶されるプログラム23には、操作パネル5の基本アプリケーションであるオペレーティングシステムや、ユーザが利用する複数のアプリケーションプログラム等がある。RAM22は、CPU20がプログラム23を実行することによって発生する一時的なデータなどを記憶するためのメモリである。このRAM22には、装置本体1aから受信する画像も一時的に保存される。
表示部24は、カラー液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)などで構成され、ユーザに対して各種の情報を表示する。タッチパネルセンサー25は、例えば表示部24の表示画面上に配置されるものであり、表示画面上の位置を指定する入力操作を受け付ける操作部として機能するものである。タッチパネルセンサー25は、表示画面に対するタッチ操作がユーザにより行われると、そのタッチ位置を示す座標信号を制御部19に出力する。また、タッチパネルセンサー25は、複数のタッチ位置を同時に検出可能であり、複数の座標信号を制御部19に出力することができる。通信I/F26は、装置本体1aとの間で有線又は無線による通信を行うためのインタフェースである。
図3は、制御部19の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部19は、CPU20がプログラム23を実行することにより、通信制御部31、印刷制御部32、タッチパネル操作検出部33及び表示制御部34として機能する。
通信制御部31は、通信I/F26を介して装置本体1aから受信する情報を表示制御部34に出力したり、タッチパネル操作検出部33から入力する操作情報を通信I/F26に出力して装置本体1aに送信したりする処理部である。
印刷制御部32は、タッチパネル操作検出部33から出力される検出信号に基づいて、プリンタ部3の印刷動作を制御するものである。
タッチパネル操作検出部33は、タッチパネルセンサー25から出力される検出信号に基づき、タッチパネルセンサー25に対して指を使って行われる各種の操作を検出する処理部である。このタッチパネル操作検出部33は、表示制御部34によって表示部24に画像が表示されている状態でユーザによる操作を検出すると、その操作情報を通信制御部31、印刷制御部32及び表示制御部34へ出力する。
通信制御部31は、タッチパネル操作検出部33から操作情報を入力すると、その操作情報をジョブ制御部15に対して送信する。例えばジョブの実行中に、タッチパネル操作検出部33からジョブ制御部15に対して送出される操作情報には、ジョブの実行を一時的に停止させる停止信号、ジョブの実行中に行われる画像処理や出力態様を変更させる指示情報、或いは、一時停止させたジョブの実行を再開させる再開信号などが含まれる。
図3に示すように、タッチパネル操作検出部33は、シングルタッチ操作検出部41、スワイプ操作検出部42、タップ操作検出部43、マルチタッチ操作検出部44、スクロール操作検出部45、ピンチイン操作検出部46、ピンチアウト操作検出部47、及び、回転操作検出部48として機能する。
シングルタッチ操作検出部41は、タッチパネルセンサー25の1点に接触するシングルタッチ操作を検出する。シングルタッチ操作検出部41は、タッチパネルセンサー25から1点の座標信号が出力される操作をシングルタッチ操作として検出する。
スワイプ操作検出部42は、タッチパネルセンサー25を指先でなぞるように1つの接触位置(接触点)を移動させるスワイプ操作を検出する。スワイプ操作検出部42は、シングルタッチ操作のうちタッチパネルセンサー25から1点の座標信号が示す接触位置が直線上を移動し、その移動速度が一定速度以下の操作をスワイプ操作として検出する。
タップ操作検出部43は、タッチパネルセンサー25を軽く叩くタップ操作を検出する。タップ操作検出部43は、シングルタッチ操作のうちタッチパネルセンサー25において1点に対する接触が例えば1秒以下の比較的短い時間検出される操作をタップ操作として検出する。
マルチタッチ操作検出部44は、タッチパネルセンサー25の少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出する。マルチタッチ操作検出部44は、タッチパネルセンサー25から2点の座標信号が出力される操作をマルチタッチ操作として検出する。
スクロール操作検出部45は、1つ又は2つの接触位置がタッチパネルセンサー25上を移動するスクロール操作を検出する。スクロール操作検出部45は、タッチパネルセンサー25から出力される1点の座標信号が示す接触位置が直線上を移動し、その移動速度が一定速度以上の操作、及び、タッチパネルセンサー25から出力される2点の座標信号が示す2つの接触位置が同一方向へ移動する操作をスクロール操作として検出する。スクロール操作検出部45は、移動操作検出手段として機能する。
ピンチイン操作検出部46は、2つの接触位置間の距離を縮めるように各接触位置を動かすピンチイン操作を検出する。ピンチイン操作検出部46は、マルチタッチ操作のうちタッチパネルセンサー25から出力される2点の座標信号が示す2つの接触位置間の距離が時間の経過とともに小さくなる操作をピンチイン操作として検出する。
ピンチアウト操作検出部47は、2つの接触位置間の距離を広げるように各接触位置を動かすピンチアウト操作を検出する。ピンチアウト操作検出部47は、マルチタッチ操作のうちタッチパネルセンサー25から出力される2点の座標信号が示す2つの接触位置間の距離が時間の経過とともに大きくなる操作をピンチアウト操作として検出する。
回転操作検出部48は、2つの接触位置のうち一方の接触位置を回転中心として他方の接触位置を円弧状に移動させる回転操作を検出する。回転操作検出部48は、マルチタッチ操作のうちタッチパネルセンサー25から出力される2点の座標信号のうち少なくとも一方の座標信号が示す接触位置が円弧状に変化する操作を回転操作として検出する。
このように、タッチパネル操作検出部33は、タッチパネルセンサー25から出力される座標信号の数に基づき、タッチパネルセンサー25に対する操作がシングルタッチ操作かマルチタッチ操作かを判別する。また、タッチパネル操作検出部33は、1点又は2点接触後の座標信号が示す接触位置の移動軌跡や移動速度に基づき、シングルタッチ操作又はマルチタッチ操作のうちのタッチパネルセンサー25に対する操作の種類を判別する。
表示制御部34は、タッチパネル操作検出部33から操作情報を入力すると、その操作情報に基づいて表示部24の表示画面を更新表示する。例えば、ジョブ制御部15から複数ページに亘る画像データを受信している状態で、スワイプ操作検出部42からスワイプ操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示制御部34は、現在表示中のページをその操作方向に応じて降順方向又は昇順方向に切替えて表示ページを更新する。また、全体画像の一部を表示部24に表示させている状態でスクロール操作検出部45からスクロール操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示制御部34は、その接触位置の移動方向に応じて、表示画像のスクロール表示を行う。換言すると、表示制御部34は、その接触位置の移動方向に応じて、表示部24に表示させる画像の表示範囲をスライド移動させる。
ピンチイン操作検出部46からピンチイン操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示制御部34は、2つの接触位置の移動量に応じた表示倍率で画像の縮小表示を行う。ピンチアウト操作検出部47からピンチアウト操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示制御部34は、2つの接触位置の移動量に応じた表示倍率で画像の拡大表示を行う。回転操作検出部48から回転操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示制御部34は、一方の接触位置を回転中心として、その回転操作の回転方向及び回転量に応じた表示画像の回転処理を行う。
以上の構成に加え、本実施形態においては、倍率変更操作(ピンチイン操作及びピンチアウト操作)によって設定された表示画像の表示倍率を、タッチパネルセンサー25の2点に同時に接触した状態で行われる所定のロック操作によってロックするロック機能を有している。本実施形態におけるロック操作は、タッチパネルセンサー25に対する操作とされており、例えば、マルチタッチ操作のうち所定時間内に2つの接触位置を同一方向に往復移動させる操作とされている。
そして、このロック操作を検出するロック操作検出部49がタッチパネル操作検出部33に備えられている。表示制御部34は、ロック操作検出部49からロック操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示画像の表示倍率を、現在の表示画像の表示倍率にロックし、それ以降、ロックが解除されない限り、マルチタッチ操作で2つの接触位置間に距離変化が生じても、表示倍率の変更を行わない。以上のようなロック機能につき、図4を参照しつつ具体的に説明する。
図4(a)は、或る画像全体を表示部24の表示画面全体に表示している状態を示している。この状態で、図4(a)に示すように、ユーザが2本の指の指先をタッチパネルセンサー25に対して2つの接触位置C1,C2で接触させるマルチタッチ操作がマルチタッチ操作検出部44により検出され、さらに図4(b)に示すように、接触位置C1を上方の接触位置C3に、接触位置C2を下方の接触位置C4にそれぞれ移動させるピンチアウト操作がピンチアウト操作検出部47により検出されると、表示制御部34は、それら2つの接触位置C1,C2の間隔の拡大量に応じた表示倍率で、接触位置C1,C2における画像を含む一定範囲の画像を表示部24に拡大表示させる。
この状態で、図4(c)に示すように、所定時間内に2つの接触位置C3,C4を同一方向、例えば上下方向に往復移動させるロック操作がロック操作検出部49により検出されると、表示制御部34は、表示画像の表示倍率を、図4(c)に示す現時点の表示倍率にロックする。なお、図4中の位置C3',C4'は、このロック操作における往復移動の折り返し位置を示している。
このように、倍率変更操作によって設定された表示画像の表示倍率を、タッチパネルセンサー25の2点に同時に接触した状態で行われるロック操作によってロックできるようにしたので、該ロック後に行われる何らかの操作の途中で2つの接触位置間の距離が不意に変化しても、ユーザが意図することなく表示画像の表示倍率が変化するのを回避することができる。よって、表示倍率を維持したまま画像の移動操作を行う際の良好な操作性を得ることができる。
本実施形態に係る画像処理装置1は、ロック操作が検出されると、このような表示倍率のロックを行うだけでなく、表示部24に表示させる画像の移動、換言すると表示範囲の移動を一方向に制限する機能も有している。すなわち、画像処理装置1には、ロック操作が検出されるまでは、スクロール操作や回転操作の操作方向に応じて画像(表示範囲)の移動を行うが、ロック操作が検出されると、一つの方向を除いて画像(表示範囲)の移動を禁止する機能が搭載されている。
表示範囲の移動が許容される方向は、本実施形態では、ロック操作の操作方向と同一方向とされている。例えば、ロック操作の操作方向が上下方向である場合、上方向及び下方向への画像の移動が許容される。
つまり、図4(c)に示すように、上下方向に接触位置を往復移動させるロック操作が行われた場合、表示制御部34は、ロック操作の操作方向と同一の上下方向へのスクロール操作だけを許容し、それ以外の方向のスクロール操作を受け付けない。例えば、図4(d)に示すように、接触位置C3を接触位置C5へ、接触位置C4を接触位置C6へそれぞれロック操作と同一方向となる下方向に移動させるスクロール操作は、画像の移動(スクロール)が許容される操作となる。よって、この場合、表示制御部34は、画像を下方向にスクロール移動させる、換言すると、表示制御部34は、全体画像のうち表示される画像の表示範囲を上方向にスライド移動させる。
一方、ロック操作の操作方向である上下方向と異なる方向、例えば左右方向や斜め方向に移動させるスクロール操作は画像の移動が禁止される操作となる。よって、この場合には、表示制御部34はそのスクロール操作に応じた画像のスクロール移動を行わない。また、接触位置C4を回転中心として接触位置C3を円弧状に移動させる回転操作も画像の移動が禁止される操作となる。よって、この場合にも、表示制御部34はその回転操作に応じた画像の回転移動を行わない。
このように、本実施形態では、ロック操作の操作方向と表示範囲の移動が許容される移動方向とを一致させることで、ロック操作によって表示倍率のロックと同時に画像(表示範囲)の移動が許容される移動方向の指定も行うことができるようになっている。
以上のように、表示部24に表示させる画像の移動を一方向に制限するようにしたので、該ロック後に行われる何らかの操作の途中でユーザが2つの接触位置を不意に意図しない方向へ移動させてしまった場合でも、それによって表示画像がスクロール移動してしまうことを回避することができる。よって、画像の移動操作を行う際の良好な操作性を得ることができる。
なお、このようなロック状態を解除可能とするため、タッチパネル操作検出部33は、ロック解除操作を検出するロック解除操作検出部50を備えている。ロック解除操作も、本実施形態ではタッチパネルセンサー25に対する操作とされており、例えば、所定時間内に2回連続して行われるタップ操作(ダブルタップ操作)とされている。表示制御部34は、ロック解除操作検出部50からロック解除操作が検出された旨の操作情報を入力すると、表示画像の表示倍率のロックを解除する。
本実施形態では、ロック操作が行われると、画像のスクロールの移動方向がロック操作の操作方向に制限される。このため、ユーザが表示部24に表示させたい範囲の画像が、現在の表示範囲のスクロールの移動方向に存在しないときには、ロック状態を解除してスクロール操作を行うことでその画像を表示部24に表示させることができる。
つまり、例えば図5(a−1)に示すように、日本地図を含む全体画像のうち現在の表示範囲が矢印Aで示す範囲となっている状態で左右方向へのスクロール移動が許容されている場合において、例えばユーザが矢印Bで示す表示範囲の画像を表示部24に表示させたいとき、ユーザは一旦ロック状態を解除してスクロール操作すればよい。
しかし、この場合、ロックを一旦解除するため、その後、マルチタッチ操作でスクロール操作を行うと、その操作の途中で不意に2つの接触位置間の距離が変化し得ることがあり、そのような距離変化が生じた場合には、ユーザの意図に反して表示画像の表示倍率が変化してしまうケースが発生する。
そこで、本実施形態では、画像の移動方向を制限する機能の利点を活かしつつ、ロック操作によって許容されるスクロール操作方向に存在しない部分の画像についても、許容されているスクロール操作によって表示部24に表示させることが出来るようにしている。以下、この点について説明する。
例えば、図5(a−1)に示すように、日本地図を含む全体画像のうち現在の表示範囲が矢印Aで示す範囲となっているものとする。このときの表示画像を図5(b−1)に示す。この状態で、図5(b−1)に示すように、接触位置C11を左方向に移動するスクロール操作を行うと、表示制御部34は、画像を左方向にスクロール移動させる。すなわち、図5(a−2)に示すように、表示制御部34は、全体画像のうちの表示範囲を右方向に移動させる。この表示範囲の全体画像における移動ラインを移動ラインL1という。そして、該スクロール操作の操作量によっては、図5(a−2)に示すように、表示範囲が全体画像の端部に到達する。このときの表示画像を図5(b−2)に示す。
ここで、表示範囲が全体画像の端部に到達すると、本実施形態では、表示部24に表示させる画像の表示範囲を、ロック操作の操作方向と直交する方向にシフトさせるようにするようにしている。すなわち、表示制御部34は、許容されているスクロール操作により、表示範囲を、スクロール移動方向(左右方向)と直交する方向である上方向又は下方向に所定のシフト量Wだけシフトさせる。換言すると、スクロール操作によって表示範囲を移動させる移動ラインL1をシフト量Wだけ平行移動させる。その平行移動後の移動ラインを移動ラインL2という。本実施形態においては、図5(a−3)に示すように、表示範囲のシフト方向は下方向とされている。すなわち、移動ラインL2は、移動ラインL1の下方に位置する。
また、本実施形態においては、図5(a−2)に示すように、表示範囲が移動ラインL1上で全体画像の端部に到達すると、図5(a−3)に示すように、表示制御部34は、表示範囲を、移動ラインL2上でその端部と反対側の端部に移動(ジャンプ)させる。該ジャンプ直後の表示画像を図5(b−3)に示す。
このように表示範囲を移動ラインL2上でその端部と反対側の端部に移動(ジャンプ)させる場合、シフト量Wを、表示範囲の上下方向における幅と同一の長さ、若しくは表示範囲の幅より小さい長さに設定するのが好ましい。これにより、表示範囲を移動ラインL1上で移動させるときの該表示範囲の移動軌跡と、移動ラインL2上で移動させるときの該表示範囲の移動軌跡とが隣接するようにして、全体画像の中で表示部24に表示されない部分の画像が生じないようにすることができる。また、シフト量Wを表示範囲の上下方向における幅と同一の長さに設定すると、表示範囲の幅より小さい長さに設定する場合に比して、移動ラインの数が少なくて済み、その結果、スクロール操作の回数を低減することができる。
表示制御部34は、このように表示範囲をジャンプさせた後、図5(a−4)に示すように、表示範囲を移動ラインL2に沿ってロック操作の操作方向である右方向に移動させる。そして、ユーザがスクロール操作の操作量及び操作方向を調整することで、表示範囲が矢印Bで示す所望の部分の画像を含む範囲に達し、表示制御部34は、画像のスクロールを停止する。これにより、矢印Bで示す所望の画像が表示部24に表示される。このときの表示画像を図5(b−4)に示す。
このような形態で表示範囲を移動させることにより、表示範囲のスクロール操作による移動方向を制限したとしても、その表示範囲を、ユーザが表示させたいと考えている画像を含む範囲に位置させることができる。よって、ユーザは、ロック操作を行った後、ロック状態を解除することなく、許容されている方向のスクロール操作を行うことによって、全体画像のうちの任意の部分の画像を表示部24に拡大表示させることが出来る。
ところで、ユーザが設定した表示倍率で全体画像の一部が拡大表示されている場合に、現在の表示画像だけ、もしくは該表示画像を含む一部分の画像だけを現在の表示倍率のままで印刷したいという要望が生じ得ることが想定される。例えば図6(a)に示すように、全体画像のうち矢印Cに示す枠内の領域が表示部24に表示されている場合に、矢印Cに示す枠内の領域の一部領域とそれに続く領域とからなる矢印Dに示す斜線領域を含んだ画像を現在の表示倍率で印刷したいというケースが生じ得ると考えられる。
このような要望に対応するべく、本実施形態では、現在の表示画像を基準としてロック状態でのスクロール移動方向に隣接して並ぶ同一サイズの画像の中から印刷対象とする画像をユーザが選択できる機能を有している。さらに、選択された画像ごとにページを設定した印刷データを作成する機能を有している。すなわち、印刷制御部32は、これらの機能を実行する印刷対象選択受付部51及び印刷データ作成部52を有する。
印刷対象選択受付部51は、現在の表示画像を印刷対象として選択する操作を受け付ける。具体的に説明する。例えば図6(a)に示すように、日本地図を含む全体画像のうち現在の表示範囲が矢印Cで示す枠内の表示範囲であるものとする。図6(b)に、このときの表示画像を示す。
この状態で、印刷モードに移行するための図略の操作ボタンが操作されると、印刷対象選択受付部51は、表示部24に「印刷」ボタンB1を表示させ、この「印刷」ボタンB1によって、矢印Cで示す枠内の表示範囲の画像(現在の表示画像)を印刷対象として選択する操作を受け付ける。つまり、「印刷」ボタンB1に対する操作により、現在表示部24に表示されている画像の印刷指示を入力することができる。
印刷対象選択受付部51は、「印刷」ボタンB1の他、表示部24の表示画面に「前へ」ボタンB2及び「次へ」ボタンB3を表示させ、これらのボタンB2,B3によって、表示部24に表示させる画像を選択する操作を受け付ける。ここで、印刷対象選択受付部51は、「前へ」ボタンB2及び「次へ」ボタンB3の操作によって、現在の表示画像を基準としてロック操作の操作方向に隣接して並ぶ同一サイズの画像を抽出する。
すなわち、図6(a)に示すように、矢印Cで示す表示範囲の画像が表示部24に表示されているときに、「前へ」ボタンB2が操作されると、矢印Cで示す枠内の表示範囲と左側で隣接して並ぶ同一サイズの表示範囲の画像(矢印Eで示す枠内の表示範囲)を抽出し、該画像を表示部24に表示させる。一方、「次へ」ボタンB3が操作されると、矢印Cで示す表示範囲と右側で隣接して並ぶ同一サイズの表示範囲の画像(矢印Fで示す枠内の表示範囲)を抽出し、該画像を表示部24に表示させる。
そして、印刷対象選択受付部51は、表示部24に表示させる画像が切り替えられた画面にも「印刷」ボタンB1、「前へ」ボタンB2及び「次へ」ボタンB3を表示させる。そして、「印刷」ボタンB1に対して操作を行うことにより、現在表示部24に表示されている画像の印刷指示を入力することができる。したがって、「印刷」ボタンB1、「前へ」ボタンB2及び「次へ」ボタンB3を適宜操作することで、全体画像のうち、現在の表示倍率で印刷したい部分の画像を選択して印刷することができる。
なお、印刷対象選択受付部51は、各ボタンB1〜B3とともに、「終了」ボタンB4を表示部24の表示画面に表示させる。「終了」ボタンB4が操作されると、印刷制御部32は起動を終了し、画像処理装置1は、印刷モードの設定が解除される。
印刷制御部32は、印刷データ作成部52を有し、印刷データ作成部52は、「印刷」ボタンB1により印刷対象としてそれぞれ選択された各画像にそれぞれ個別のページを割り当てて各ページの印刷データを作成し、該印刷データを画像出力部13に出力する。
すなわち、印刷データ作成部52は、「印刷」ボタンB1の操作時における表示画像を印刷用紙の1ページ全体に印刷するための印刷データを生成する。例えば、印刷制御部32は、表示部24に拡大表示されている部分の画像の画像データを全体画像の画像データの中から抽出する。また、印刷制御部32は、その抽出した画像データに基づき、必要に応じてデータ補間処理を行うことにより、印刷用紙全体に印刷する画像サイズの画像データを印刷データとして作成する。印刷制御部32は、このような処理を、「前へ」ボタンB2及び「次へ」ボタンB3により表示画像が切り替えられ、且つ、「印刷」ボタンB1が操作されるたびに行う。印刷制御部32は、このように生成された印刷データを画像出力部13に出力する。
これにより、ユーザは、ロック操作を行う前に倍率変更操作(ピンチイン操作及びピンチアウト操作)によって設定した表示倍率で表示されている拡大画像を、印刷用紙の1ページ全体に印刷するための設定を簡単に行うことができる。
ところで、本実施形態のように、表示画像の倍率設定及び表示対象となるページの切替えが可能な構成においては、倍率設定操作(本実施形態ではピンチイン操作及びピンチアウト操作)によって表示倍率が初期値(デフォルト値)から変更された状態でページの切替え操作が行われる場合がある。
ここで、ページ切替後の画像の表示倍率を初期値(デフォルト値)に戻すことが考えられる。しかしながら、例えば、ページ切替前の画像もページ切替後の画像も写真画像である場合や、同じファイル形式(ファイルフォーマット)の画像である場合には、ページ切替後の画像表示においてもページ切替前の表示倍率を維持したいと考えるケースが生じ得る。特にロック操作によって表示倍率がロックされている場合には、ユーザは、そのロックされている表示倍率で次のページの画像を視認したいと考えている可能性が高い。ところが、このような場合、ユーザは、ページ切替後の画像の表示倍率を初期値(デフォルト値)に戻すように構成すると、ページ切替後において、再度、倍率設定操作により当該ページの画像の表示倍率をページ切替前の画像の表示倍率に合わせる作業やロック操作を行わなければならず、利便性の点で好ましくない。
そこで、本実施形態では、表示画像の表示倍率がロックされた状態で表示画像のページ切替操作が行われた場合、ページ切替前後の画像同士で、画像のフォーム(体裁や形式)やファイル形式(ファイルフォーマット)などの相関を判断し、相関がある場合、ページ切替後の画像をページ切替前の画像と同一の表示倍率で表示部24に表示させる機能を搭載している。
例えば、図7(a)に示すように、或る表計算アプリケーションによって作成された2ページ目の表の画像が表示部24に表示されているものとする。この状態で、図7(a)に示すように、ユーザが2本の指の指先を2つの接触位置で接触させ、図7(b)に示すように、上側の接触位置を上方に、下側の接触位置を下方にそれぞれ移動させるピンチアウト操作を行うと、その移動量に応じた表示倍率で、移動開始直前の2つの接触位置における画像を含む一定範囲の画像が表示部24に拡大表示される。
この状態で、所定時間内に2つの接触位置を同一方向、例えば左右方向に往復移動させるロック操作をユーザが行うと、表示制御部34は、表示画像の表示倍率を、図7(b)に示す現時点の表示倍率にロックする。
そして、図7(c)に示すように、1本の指先でタッチパネルセンサー24にタッチされ、その接触位置を左方向に移動させるスワイプ操作が行われると、表示制御部34は、3ページ目の画像を表示部24に切替表示する。
ここで、表示制御部34は、ページ切替前の画像である2ページ目の画像と、ページ切替後の画像である3ページ目の画像との相関を判断する。ここでは、2ページ目の画像と3ページ目の画像は、いずれも表形式で類似した罫線が存在していることから、表示制御部34は、2ページ目の画像と3ページ目の画像との間に相関があると判断する。そして、表示制御部34は、3ページ目の画像を表示部24に表示させるに際し、図7(d)に示すように、2ページ目の画像についてロックされた表示倍率と同じ表示倍率で表示部24に表示させる。このとき、表示制御部34は、表示倍率などのロック状態を継続させるようにしてもよい。
これにより、ページ切替後の画像の表示倍率をページ切替前の画像の表示倍率に合わせるための倍率変更操作をユーザが再度行う必要がなくなる。また、画像の移動方向をロック操作の操作方向に制限した状態を維持することができるため、再度のロック操作をユーザに課すことなく、不用意な指の動きに伴う画像の移動を防止することができる。なお、全体画像のうちのどの部分の画像をページ切替直後の表示画像として表示させるかについては、例えば次のようにすればよい。
表示制御部34は、ページ切替直前の表示画像が当該ページの全体画像においてどの位置の画像であるかを、例えば、その全体画像の中心からページ切替直前の表示画像の中心までのベクトルとして検出する。そして、表示制御部34は、そのベクトルの始点をページ切替後のページの全体画像の中心に合わせたときの該ベクトルの終点位置を中心とし、且つ、ページ切替直前の表示倍率に相当する表示範囲の画像を、ページ切替直後の表示画像として設定する。
次に、タッチパネルセンサー25に対する操作に応じた制御部19の処理につき、図8〜図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
図8に示すように、タッチパネルセンサー25に対する操作が行われると(ステップS1でYES)、シングルタッチ操作検出部41及びマルチタッチ操作検出部44は、その操作がシングルタッチ操作であるのかそれともマルチタッチ操作であるのかを判断する(ステップS2)。その結果、当該操作がシングルタッチ操作であることをシングルタッチ操作検出部41が検出した場合(ステップS2でNO)、表示制御部34は、図9に示すシングルタッチ操作表示処理を行う一方(ステップS3)、当該操作がマルチタッチ操作であることをマルチタッチ操作検出部44が検出した場合は(ステップS2でYES)、表示制御部34は、図10に示すマルチタッチ操作表示処理を行う(ステップS4)。
図9は、ステップS3のシングルタッチ操作表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図9に示すように、シングルタッチ操作表示処理においては、まず、スクロール操作検出部45は、ステップS1で行われた操作がスクロール操作であるか否かを判断する(ステップS5)。その結果、当該操作がスクロール操作であることをスクロール操作検出部45が検出した場合(ステップS5でYES)、表示制御部34は、現在ロック状態に設定しているか否かを判断し(ステップS6)、現在ロック状態に設定していないと判断した場合(ステップS6でNO)、当該スクロール操作に応じて画像をスクロール移動させる(表示範囲をスライド移動させる;ステップS7)。
一方、ステップS6において、表示制御部34が現在ロック状態に設定していると判断すると(ステップS6でYES)、スクロール操作検出部45は、ステップS1で行われた操作の操作方向が、ステップS1の操作の前に行われたロック操作の操作方向と同一方向であるか否かを判断する(ステップS8)。その結果、スクロール操作検出部45がそうであると判断すると(ステップS8でYES)、表示制御部34は、図11に示すスクロール表示処理を行う一方(ステップS9)、スクロール操作検出部45がそうではないと判断すると(ステップS8でNO)、表示制御部34は、表示画像の処理を行わず、ステップS1の処理に戻る。
ステップS5において、ステップS1で行われた操作がスクロール操作ではないとスクロール操作検出部45が判断すると(ステップS5でNO)、スワイプ操作検出部42は、当該操作がスワイプ操作(ページ切替操作)であるか否かを判断する(ステップS10)。その結果、スワイプ操作であることをスワイプ操作検出部42が検出した場合(ステップS10でYES)、現在の表示画像とページ切替後の表示画像との相関を判断する(ステップS11)。
その結果、表示制御部34は、両画像に、画像のフォーム(体裁や形式)やファイル形式(ファイルフォーマット)などの点において相関があると判断すると(ステップS12でYES)、表示倍率を維持したままページを切り替えてステップS1の処理に戻る(ステップS13)。一方、表示制御部34は、相関が無いと判断すると(ステップS12でNO)、表示倍率を初期値(デフォルト値)に戻してページを切り替えてステップS1の処理に戻る(ステップS14)。
ステップS10において、ステップS1で行われた操作がスワイプ操作ではないとスワイプ操作検出部42が判断すると(ステップS10でNO)、タップ操作検出部43は、当該操作が1回のタップ操作(ワンタップ操作)であるか否かを判断する(ステップS15)。その結果、タップ操作検出部43は、当該操作がワンタップ操作であることを検出した場合、(ステップS15でYES)、ワンタップ操作された位置に表示されている画像(ボタンの画像など)との関係に基づき、そのワンタップ操作が印刷モードに移行するための操作であるか否かを判断する(ステップS16)。タップ操作検出部43は、当該ワンタップ操作が印刷モードに移行するための操作であると判断すると(ステップS16でYES)、印刷制御部32は、図12に示す印刷データ生成処理を実行する(ステップS17)。
一方、ステップS16において、タップ操作検出部43が、当該ワンタップ操作が印刷指示を示す操作ではなく、他の動作を指示する操作であると判断すると(ステップS16でNO)、制御部19は、その操作に対応する指示に基づいて処理を実行する(ステップS18)。
ステップS15において、タップ操作検出部43は、ステップS1で行われた操作がワンタップ操作ではないと判断すると(ステップS15でNO)、当該操作がダブルタップ操作であるか否かを判断する(ステップS19)。その結果、タップ操作検出部43は、当該操作がダブルタップ操作であることを検出した場合(ステップS19でYES)、表示制御部34は、現在ロック状態に設定しているか否かを判断する(ステップS20)。表示制御部34が現在ロック状態に設定していると判断すると(ステップS20でYES)、ロック解除操作検出部50は、当該ダブルタップ操作はロック解除操作であると判断してその旨を表示制御部34に通知し、表示制御部34は、現在設定しているロック状態を解除する(ステップS21)。
ステップS20において、表示制御部34は、現在ロック状態に設定していないと判断すると(ステップS20でNO)、制御部19は、当該ダブルタップ操作はロック解除以外の指示を示す操作であると判断し、当該操作に対応する指示に基づき処理を実行する(ステップS18)。また、ステップS19において、ステップS1で行われた操作がダブルタップ操作ではないとタップ操作検出部43が判断すると(ステップS19でNO)、制御部19は、当該操作(例えば長押し操作)に対応する指示に基づき処理を実行する(ステップS18)。
図10は、ステップS4のマルチタッチ操作表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図10に示すように、マルチタッチ操作表示処理においては、まず、ピンチアウト操作検出部47及びピンチイン操作検出部46は、ステップS1で行われた操作が倍率変更操作(ピンチアウト操作又はピンチイン操作)であるか否かを判断する(ステップS31)。その結果、ピンチアウト操作検出部47及びピンチイン操作検出部46が、当該操作が倍率変更操作であることを検出すると(ステップS31でYES)、表示制御部34は、現在ロック状態に設定しているか否かを判断する(ステップS32)。表示制御部34は、現在ロック状態に設定していないと判断した場合(ステップS32でNO)、表示制御部34は、その倍率変更操作の操作量に応じて表示画像の表示倍率を変更する(ステップS33)。一方、表示制御部34は、現在ロック状態に設定していると判断すると(ステップS32でYES)、表示画像の処理を行わず、ステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS31において、ステップS1で行われた操作が倍率変更操作ではないとピンチアウト操作検出部47及びピンチイン操作検出部46が判断すると(ステップS31でNO)、回転操作検出部48は、当該操作が回転操作であるか否かを判断する(ステップS34)。その結果、当該操作が回転操作であることを回転操作検出部48が検出すると(ステップS34でYES)、表示制御部34は、現在ロック状態に設定しているか否かを判断する(ステップS35)。表示制御部34は、現在ロック状態に設定していないと判断した場合(ステップS35でNO)、表示制御部34は、その回転操作に応じて表示画像の回転処理を行う(ステップS36)。一方、表示制御部34は、現在ロック状態に設定していると判断すると(ステップS35でYES)、表示画像の処理を行わず、ステップS1の処理に戻る。
ステップS34において、ステップS1で行われた操作が回転操作ではないと回転操作検出部48が判断すると(ステップS34でNO)、スクロール操作検出部45は、当該操作がスクロール操作であるか否かを判断する(ステップS37)。その結果、当該操作がスクロール操作であることをスクロール操作検出部45が検出すると(ステップS37でYES)、表示制御部34は、現在ロック状態に設定しているか否かを判断する(ステップS38)。表示制御部34は、現在ロック状態に設定していないと判断した場合(ステップS38でNO)、表示制御部34は、当該スクロール操作に応じて画像をスクロール移動させる(表示範囲をスライド移動させる;ステップS41)。
一方、ステップS38において、表示制御部34は、現在ロック状態に設定していると判断すると(ステップS38でYES)、ステップS1で行われたスクロール操作の操作方向が、ステップS1の操作の前に行われたロック操作の操作方向と同一方向であるか否かを判断する(ステップS39)。その結果、スクロール操作検出部45がそうであると判断すると(ステップS39でYES)、表示制御部34は、図11に示すスクロール処理を行う(ステップS40)一方、スクロール操作検出部45がそうではないと判断すると(ステップS39でNO)、表示制御部34は、表示画像の処理を行わず、ステップS1の処理に戻る。
ステップS37において、ステップS1で行われた操作がスクロール操作ではないとスクロール操作検出部45が判断すると(ステップS37でYES)、ロック操作検出部49は、当該操作がロック操作であるか否かを判断する(ステップS42)。当該操作がロック操作であるとロック操作検出部49が判断すると(ステップS42でYES)、表示制御部34は、表示画像の表示倍率をロックする一方(ステップS43)、当該操作がロック操作ではないとロック操作検出部49が判断すると(ステップS42でNO)、制御部19は、その操作に対応する指示に基づき処理を実行し、ステップS1の処理に戻る。
図11は、ステップS9,S40におけるスクロール操作表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図11に示すように、スクロール操作表示処理においては、表示制御部34は、当該スクロール操作に応じた表示範囲の移動を開始し(ステップS51)、操作量に応じた移動量だけ表示範囲を移動したか否かを判断する(ステップS52)。
一方、表示制御部34は、操作量に応じた移動量だけ表示範囲を移動していないと判断すると(ステップS52でNO)、表示範囲が全体画像の端部に到達したか否かを判断する(ステップS53)。表示制御部34は、表示範囲が全体画像の端部に到達していないと判断すると(ステップS53でNO)、ステップS52の処理に戻る。一方、表示制御部34は、表示範囲が全体画像の端部に到達したと判断すると(ステップS53でYES)、表示部24に表示させる画像の表示範囲を、ロック操作の操作方向と直交する方向にシフト量Wだけシフトさせ、且つ、表示範囲が到達した全体画像の端部と反対側の端部にジャンプさせた上で移動させ、ステップS52の処理に戻る(ステップS54)。
そして、ステップS52において、表示制御部34は、操作量に応じた移動量だけ表示範囲を移動したと判断すると(ステップS52でYES)、ステップS1の処理に戻る。
図12は、ステップS17における印刷データ生成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図12に示すように、印刷データ生成処理においては、印刷モードに移行するための図略の操作ボタンが操作されると、印刷対象選択受付部51は、表示部24に「印刷」ボタンB1,「前へ」ボタンB2,「次へ」ボタンB3及び「終了」ボタンB4を表示させる(ステップS61)。
そして、何らかのボタン操作が行われると(ステップS62でYES)、印刷対象選択受付部51は、そのボタン操作が「印刷」ボタンB1に対する操作であるか否かを判断する(ステップS63)。印刷対象選択受付部51は、そのボタン操作が「印刷」ボタンB1に対する操作であると判断すると(ステップS63でYES)、印刷データ作成部52は、現在の表示画像を1枚の印刷用紙全体に印刷するための印刷データを生成し(ステップS64)、該印刷データをジョブ制御部15に出力する(ステップS65)。
印刷対象選択受付部51は、そのボタン操作が「印刷」ボタンB1に対する操作ではなく(ステップS63でNO)、「前へ」ボタンB2であると判断すると(ステップS66でNO)、現在の表示範囲と左側で隣接して並ぶ同一サイズの表示範囲の画像を抽出し、該画像を表示部24に切替表示させる(ステップS67)。
印刷対象選択受付部51は、そのボタン操作が「前へ」ボタンB2に対する操作ではなく(ステップS66でNO)、「次へ」ボタンB3であると判断すると(ステップS68でYES)、現在の表示範囲と右側で隣接して並ぶ同一サイズの表示範囲の画像を抽出し、該画像を表示部24に切替表示させる(ステップS69)。ステップS68において、ボタン操作が「次へ」ボタンB3に対する操作でもなく「終了」ボタンB4であると印刷対象選択受付部51が判断すると(ステップS68でNO)、印刷制御部32は起動を終了し、制御部19は、ステップS1の処理に戻る。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置1は、倍率変更操作によって設定された表示画像の表示倍率を、タッチパネルセンサー25の2点に同時に接触した状態で行われるロック操作によってロックできるようにしたので、該ロック後に行われる何らかの操作の途中で2つの接触位置間の距離が不意に変化しても、ユーザが意図することなく表示画像の表示倍率が変化するのを回避することができる。また、ユーザは、表示倍率を維持したまま所望の操作を行う場合に、各接触位置間の距離を一定に保ちながら指を動かすことに特段の注意を払う必要が無くなる。よって、表示倍率を維持したまま画像の移動操作を行う際の良好な操作性を得ることができる。
さらに、本実施形態に係る画像処理装置1は、ロック操作が検出されると、表示倍率をロックするだけでなく、表示部24に表示させる画像の表示範囲の移動方向を一方向に制限する機能も有する。
このように表示範囲の移動方向を一方向に制限することで、該ロック後に行われる何らかの操作の途中でユーザが2つの接触位置を不意に意図しない方向へ移動させてしまった場合でも、それによって表示画像がスクロール移動してしまうことを回避することができる。よって、画像の移動操作を行う際の良好な操作性を得ることができる。
そして、表示部24に表示させる画像の表示範囲の移動方向を制限する方向を、ロック操作の操作方向と同一方向としたので、ロック操作の操作方向によって、表示倍率のロックと同時に、画像の移動が許容される移動方向の指定も行うことができる。
また、本実施形態においては、表示範囲が全体画像の端部に到達すると、表示部24に表示させる画像の表示範囲をロック操作の操作方向と直交する方向にシフトさせるようにした。これにより、ロック操作が行われることで画像の移動方向をロック操作の操作方向に制限された場合に、ユーザが表示部24に表示させたい表示範囲の画像が、現在の表示範囲からロック操作の操作方向に存在しないときであっても、許容された方向のスクロール操作によってその画像を表示部24に表示させることが出来る。
また、本実施形態に係る画像処理装置1は、現在の表示画像を基準としてロック操作の操作方向に隣接して並ぶ同一サイズの複数の画像(現在の表示画像を含む)の中からユーザが印刷対象を選択できる機能と、選択された画像ごとにページを設定した印刷データを作成する機能を有する。
これにより、ユーザは、ロック操作を行う前に倍率変更操作(ピンチイン操作及びピンチアウト操作)によって設定した表示倍率で表示されている拡大画像を、印刷用紙の1ページ全体に印刷するための設定を簡単に行うことができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1は、表示画像の表示倍率がロックされた状態でページ切替操作が行われた場合、当該切替前後の画像同士で、画像のフォーム(体裁や形式)やファイル形式(ファイルフォーマット)などの相関を判断し、相関がある場合、ページ切替後の画像をページ切替前の画像と同一の表示倍率で表示部24に表示させる機能を有する。
これにより、ユーザは、表示倍率が初期値(デフォルト値)から変更され表示画像の表示倍率がロックされた状態でページ切替操作が行われた場合に、表示倍率を初期値(デフォルト値)に戻す構成では必要となる作業、すなわち、ページ切替後の画像の表示倍率をページ切替前の画像の表示倍率に合わせる作業が不要となる。
以上、本発明に関する好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。以下、いくつかの変形例について説明する。
(1)第1の実施形態においては、本発明に係る表示装置を、画像処理装置1の操作パネルに適用した。しかし、本発明に係る表示装置の適用対象は、これに限定されるものではなく、例えば、タブレット端末、スマートフォン、或いは、ノート型パーソナルコンピュータなどの可搬型の情報端末や、デスクトップ型パーソナルコンピュータなどの固定設置型の情報端末も含まれる。
(2)第1の実施形態においては、ロック操作を、所定時間内に2つの接触位置を同一方向に往復移動させる操作としたが、これに限定されるものではない。例えば、所定のボタンを押す操作をロック操作として設定してもよい。
(3)第1の実施形態においては、ロック操作によって表示倍率のロックと同時に画像(表示範囲)の移動が許容される移動方向の指定も行うことができるという利便性の点から、表示範囲(画像)の移動を制限する方向をロック操作の操作方向と同一方向とした。しかし、表示範囲(画像)の移動が許容される方向は、ロック操作の操作方向と異なる方向でもよい。また、表示範囲(画像)の移動が許容される方向の数は、1つ限らず、例えばロック操作の操作方向が左右方向である場合、表示範囲(画像)の移動が許容される方向として左右方向と上下方向というように複数存在してもよい。
(4)第1の実施形態においては、表示範囲が全体画像の端部に到達したときの表示範囲のシフト方向を下方向としたが、これに限定されず、上方向でもよい。また、ロック操作の操作方向が例えば上下方向である場合は、表示範囲のシフト方向は、右方向でもよいし、左方向でもよい。さらに、シフト方向は、ロック操作の操作方向と直交する方向に限定されず、ロック操作の操作方向と異なる方向であればよい。
また、表示範囲が全体画像の端部に到達したときの表示範囲の移動先は、表示範囲が到達した全体画像の端部と反対側の端部に限定されず、全体画像の端部に到達した側の端部、すなわち、端部に到達したときの表示範囲の直下位置又は直上位置でもよい。ただし、表示範囲の移動先を、表示範囲が到達した全体画像の端部と反対側の端部とすると、画像が左から右に横書きされるテキスト画像である場合に、ユーザに視認させるテキストの内容に連続性が担保される点でより好ましい。
(5)第1の実施形態においては、印刷制御部32を操作パネル5の制御部19に備えるが、この形態に限定されるものではなく、装置本体1aのジョブ制御部15に備えても良い。
1 画像処理装置
2 スキャナ部(画像入力手段)
3 プリンタ部(画像出力手段)
5 操作パネル
10 画像入力部(画像入力手段)
12 画像処理部(画像処理手段)
13 画像出力部(画像出力手段)
24 表示部(表示手段)
25 タッチパネルセンサー
34 表示制御部(表示制御手段)
42 スワイプ操作検出部(画像切替操作検出手段)
44 マルチタッチ操作検出部(マルチタッチ操作検出手段)
45 スクロール操作検出部(移動操作検出手段)
49 ロック操作検出部(ロック操作検出手段)
51 印刷対象選択受付部(印刷対象選択受付手段)
52 印刷データ作成部(印刷データ作成手段)

Claims (10)

  1. 画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、
    前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段と、
    前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、表示画像の表示倍率を変化させる表示制御手段と、
    表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段と
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とする表示装置。
  2. 前記タッチパネルセンサーとの接触位置の移動操作を検出する移動操作検出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、全体画像の一部を前記表示手段に表示させているときに前記移動操作検出手段により接触位置の移動操作が検出されると、その移動に応じて前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を移動させ、全体画像の一部を前記表示手段に表示させているときに前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出された場合には、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲の移動方向を一方向に制限することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記ロック操作は、所定時間内に2点の接触位置を同一方向に往復させる往復操作であり、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲の移動方向を前記往復操作が行われた方向に制限することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、全体画像の一部を前記表示手段に表示させ且つその表示倍率をロックしているとき、前記一方向に接触位置を移動する操作に伴って、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を前記全体画像の画像範囲内で前記一方向に移動させ、画像の表示範囲が前記全体画像の端部に到達すると、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を前記一方向と異なる方向にシフトさせて前記一方向に移動させることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させる画像の表示範囲を、前記移動方向と直交する方向の該表示範囲の幅の分だけ前記直交する方向にシフトさせて前記一方向に移動させることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記表示手段に全体画像の一部が表示され且つその表示倍率がロックされている状態において、現在の表示画像を含み、現在の表示画像を基準として前記一方向に隣接して並ぶ同一サイズの複数の画像の中から印刷対象を選択する選択操作を受け付ける印刷対象選択受付手段を更に備えることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の表示装置。
  7. 前記印刷対象選択受付手段により印刷対象として受け付けられた画像ごとにページ設定した印刷データを作成する印刷データ作成手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 表示対象画像の切替操作を検出する画像切替操作検出手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記表示画像の表示倍率がロックされた状態で前記画像切替操作検出手段により表示対象画像の切替操作が検出されると、当該切替前後の画像同士の相関を判断し、相関があると判断すると、切替後の画像を切替前の画像と同一の表示倍率で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示装置。
  9. 画像データを取得する画像入力手段と、
    前記画像入力手段によって取得された画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって画像処理が施された画像データに基づき画像出力を行う画像出力手段と、
    ユーザによる操作に基づき、前記画像入力手段、前記画像処理手段又は前記画像出力手段を制御する操作パネルと
    を備え、
    前記操作パネルは、
    前記画像入力手段、前記画像処理手段又は前記画像出力手段から画像データを取得し、該画像データに基づき画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、
    前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段と、
    前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、画像データの表示倍率を変化させるとともに、表示倍率を変化させた表示画像の画像データを、前記画像入力手段、前記画像処理手段及び前記画像出力手段の何れかに出力する表示制御手段と、
    表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段と
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とする画像処理装置。
  10. 画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面に設置されるタッチパネルセンサーと、前記タッチパネルセンサーの少なくとも2点に同時に接触するマルチタッチ操作を検出するマルチタッチ操作検出手段とを備える表示装置を動作させるためのプログラムであって、
    前記表示装置を、
    前記マルチタッチ操作検出手段によりマルチタッチ操作が検出され、該マルチタッチ操作の2点間の距離が変化することに伴い、表示画像の表示倍率を変化させる表示制御手段、及び、
    表示画像の表示倍率が変化した状態で前記タッチパネルセンサーの2点に同時に接触したまま行われる所定のロック操作を検出するロック操作検出手段
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記ロック操作検出手段によりロック操作が検出されると、前記表示画像の表示倍率をロックし、前記2点間の距離変化に基づく表示倍率を変化させないことを特徴とするプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017004338A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 クラリオン株式会社 表示装置
JP2017143334A (ja) * 2016-02-08 2017-08-17 富士ゼロックス株式会社 端末装置、診断システムおよびプログラム
JP2018185569A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 富士通株式会社 情報処理装置、表示制御プログラム及び表示制御方法

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