JP6291885B2 - マルチコア光ファイバ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチコア光ファイバを製造する方法に関するものである。
各々軸方向に延在する複数のコアを共通のクラッド中に有するマルチコア光ファイバ母材はロッドインコラプス法により製造することができる(特許文献1,2を参照)。ロッドインコラプス法では、略円柱形状のガラスロッドに軸方向に延在する複数の孔を形成してクラッド材を作製し、このクラッド材の複数の孔それぞれにコアロッドを挿入し、これらを加熱一体化することでマルチコア光ファイバ母材を製造する。特許文献1の図2に示されるように、一般にロッドインコラプス法では、横型の旋盤を用いて上記の各工程が実施される。このマルチコア光ファイバ母材を線引きすることでマルチコア光ファイバを製造することができる。
特許文献3,4には、縦方向に配置したクラッド材の孔にコアロッドを挿入し、これらを線引炉により加熱一体化しながら線引きして光ファイバを製造するロッドイン線引法が開示されている。特許文献4に開示されたロッドイン線引法は、クラッド材の孔にコアロッドを挿入した後にクラッド材の内表面およびコアロッドの外表面それぞれの水分を除去し、クラッド材の少なくとも一端を封止し、クラッド材とコアロッドとの間の隙間を乾燥気体雰囲気とし又は減圧して、この状態でクラッド材とコアクラッドとを加熱一体化しながら線引きをする。ただし、特許文献3,4に開示されたロッドイン線引法は、軸方向に延在する1つのコアをクラッド中に有するシングルコア光ファイバを製造するものである。
特開昭61-201633号公報 特開2011-168464号公報 特開昭58−217443号公報 特許第5176274号公報
特許文献3,4に開示されたロッドイン線引法はシングルコア光ファイバを製造するものである。マルチコア光ファイバを製造する際にもロッドイン線引法を用いることができれば、製造プロセスを簡略化することができ、製造コストを低減することができるので好ましい。
しかしながら、ロッドイン線引法によりマルチコア光ファイバを製造する場合には、クラッド材において軸中心以外にも孔が設けられていることから、シングルコア光ファイバを製造する際のロッドイン線引法をそのまま適用することができない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ロッドイン線引法に基づいてマルチコア光ファイバを製造するのに好適な方法を提供することを目的とする。
本発明のマルチコア光ファイバ製造方法は、ガラスロッドに軸方向に延在する複数の孔を形成してクラッド材を作製するクラッド材作製工程と、前記クラッド材の第1端側の接合面の全体または一部について前記クラッド材の中心軸に対し垂直でない面となるように加工した後、前記クラッド材の前記第1端側にダミーパイプを接続する接続工程と、前記接続工程の後に前記クラッド材の前記複数の孔それぞれにコアロッドを挿入する挿入工程と、前記挿入工程の後に前記クラッド材の第2端側を加熱し前記クラッド材と前記コアロッドとを一体化しつつ線引きしてマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を有し、前記ダミーパイプの内径が、前記クラッド材の前記複数の孔のうち前記クラッド材の中心軸に対し最外周にある孔群の外接円の径より2mm以上大きい。
本発明によれば、ロッドイン線引法に基づいてマルチコア光ファイバを製造するのに好適な方法が提供される。
本実施形態のマルチコア光ファイバ製造方法が適用される線引装置1の構成を示す図である。 接続工程を説明する縦断面図である。 クラッド材20における接合面を説明する図である。 接続工程を説明する縦断面図である。 クラッド材20およびコアロッド30の総重量Mを横軸とし、クラッド材20とダミーパイプ50との接合面22の面積Sを縦軸としたときの、接合部の破損の有無を示すグラフである。 接続工程を説明する縦断面図である。 接続工程を説明する縦断面図である。 接続工程を説明する縦断面図である。
本発明のマルチコア光ファイバ製造方法は、ガラスロッドに軸方向に延在する複数の孔を形成してクラッド材を作製するクラッド材作製工程と、前記クラッド材の第1端側の接合面の全体または一部について前記クラッド材の中心軸に対し垂直でない面となるように加工した後、前記クラッド材の前記第1端側にダミーパイプを接続する接続工程と、前記接続工程の後に前記クラッド材の前記複数の孔それぞれにコアロッドを挿入する挿入工程と、前記挿入工程の後に前記クラッド材の第2端側を加熱し前記クラッド材と前記コアロッドとを一体化しつつ線引きしてマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、を有し、前記ダミーパイプの内径が、前記クラッド材の前記複数の孔のうち前記クラッド材の中心軸に対し最外周にある孔群の外接円の径より2mm以上大きい。
前記接続工程において、前記クラッド材と前記ダミーパイプとの接続断面積S(mm)が、前記クラッド材および前記コアロッドの総重量をM(kg)としたときに、20(mm/kg) x M ≦ S なる関係式を満たすのが好適である。
記接続工程において、前記クラッド材の前記第1端側の接合面について周縁領域に対して中央領域が凹部となるように加工した後、前記クラッド材の前記第1端側に前記ダミーパイプを接続するのが好適である。
前記接続工程において、実質的にOH基を発生させない熱源を用いた加熱により前記クラッド材の前記第1端側に前記ダミーパイプを接続するのが好適である。前記クラッド材の前記孔の径と前記孔に挿入される前記コアロッドの外径との差が、前記クラッド材の外径の0.5%以下であるのが好適である。前記クラッド材の前記孔の内表面の粗さRaおよび前記コアロッドの外表面の粗さRaが100μm未満であるのが好適である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態のマルチコア光ファイバ製造方法が適用される線引装置1の構成を示す図である。線引装置1は、圧力調整部11、保持部12、線引炉13、外径測定部14、第1樹脂塗布部15、第1紫外線照射部16、第2樹脂塗布部17および第2紫外線照射部18を備える。線引装置1は、クラッド材20とコアロッド30とを加熱一体化しつつ線引きしてマルチコア光ファイバ40,41を製造することができる。
本実施形態のマルチコア光ファイバ製造方法は、クラッド材作製工程、接続工程、挿入工程および線引工程を順に行って、マルチコア光ファイバ40,41を製造する。クラッド材作製工程では、ガラスロッドに軸方向に延在する複数の孔21を形成してクラッド材20を作製する。接続工程では、クラッド材20の第1端側(上端側)にダミーパイプ50を接続する。挿入工程では、接続工程の後にクラッド材20の複数の孔21それぞれにコアロッド30を挿入する。線引工程では、挿入工程の後にクラッド材20の第2端側(下端側)を加熱しクラッド材20とコアロッド30とを一体化しつつ線引きしてマルチコア光ファイバ40を製造する。線引装置1は、これらの工程のうち線引工程で用いられる。
線引工程の詳細は以下のとおりである。ダミーパイプ50が保持部12により保持されて、このダミーパイプ50に接続されたクラッド材20と、クラッド材20の複数の孔21それぞれに挿入されたコアロッド30とは、線引炉13内に垂直に配置される。ダミーパイプ50の上部にある圧力調整部11によりクラッド材20の複数の孔21の内部の雰囲気および気圧が調整され、線引炉13によりクラッド材20およびコアロッド30の下端側が加熱されることで、クラッド材20とコアロッド30とが一体化されつつ線引きされてマルチコア光ファイバ40が製造される。
線引炉13の下端から出たマルチコア光ファイバ40は、外径測定部14により外径が測定され、第1樹脂塗布部15によりプライマリ樹脂が塗布され、第1紫外線照射部16により紫外線が照射されてプライマリ樹脂が硬化され、第2樹脂塗布部17によりセカンダリ樹脂が塗布され、第2紫外線照射部18により紫外線が照射されてセカンダリ樹脂が硬化され、これにより2層の樹脂層により被覆されたマルチコア光ファイバ41となって、ボビンにより巻き取られる。外径測定部14による外径測定結果に基づいて線引速度等が調整されて、所望のクラッド径を有するマルチコア光ファイバ40を製造することができる。
製造されるマルチコア光ファイバ40は、ITU-T国際規格G.652.Dに準拠することが望ましい。マルチコア光ファイバ40は、更にG.657.A1、G.657.A2、G.657.B3に準拠する曲げ損失特性を持つことが望ましい。これにより、マルチコア光ファイバ40は、G.652.Dに準拠する汎用シングルモード光ファイバと低損失で接続することが可能であり、且つ、伝送システム上はG.652.D光ファイバと同様に扱うことができる。
マルチコア光ファイバ40の各コアは、ステップ型、GI型、W型、トレンチ型など、コア間のクロストークや閉じ込め損失をはじめとした伝送特性を適切な値とするため、当業者が想起できる屈折率構造を取ることができる。マルチコア光ファイバ40のコア間のクロストークや閉じ込め損失を適切に設定する設計指針については、理論的解明されている。
また、マルチコア光ファイバ40の各コアの伝搬定数は、互いに同様であってもよく、互いに異なっていても構わない。また、マルチコア光ファイバ40は、各コアを別々のチャネルとして伝送する非結合型のものでもよく、複数のコアに跨ったスーパーチャネルとして伝送する結合型のものであっても構わない。
マルチコア光ファイバ40の各コアは、SiOを主成分としたガラスにより構成される。クラッドは、SiOガラスで構成され、F、Clを含んでいても含まなくても良い。
コアロッド30は、VAD、OVD、MCVD、PCVDといった気相ガラス合成法を用いる製造され得る。更に、コアロッド30は、VAD、OVD、MCVD、ロッドインコラプス法やそれに類する方法により中間光学クラッド層が設けられていてもよい。
マルチコア光ファイバ40,41は、必要に応じて着色され、光ケーブルや光コードといった一次製品へ加工され、必要に応じて他の光機器と接続するための光コネクタ等の接続部品が接続された製品として使用され得る。
ところで、ロッドイン線引法ではない通常の線引工程では、光ファイバ母材を保持する為の中実なダミーロッドを光ファイバ母材の第1端側(上端側)に接続して、光ファイバ母材の第2端側(下端側)を加熱し線引きを行う。これに対して、ロッドイン線引法では、線引き中のクラッド材の孔の内壁とコアロッドの外周面との隙間の圧力を管理する必要があることから、中実ではなく中空のダミーパイプをクラッド材の第1端側(上端側)に接続して、クラッド材の第2端側(下端側)を加熱しクラッド材とコアロッドとを一体化しつつ線引きを行う。
ロッドイン線引法によりシングルコア光ファイバを製造する場合、図2(a)に示されるように、クラッド材20において軸中心のみに孔21が設けられていることから、クラッド材20に接続するダミーパイプ50の肉厚tを厚くすることができる。これに対して、ロッドイン線引法によりマルチコア光ファイバを製造する場合、同図(b)に示されるように、クラッド材20において軸中心以外にも孔21が設けられていることから、クラッド材20の各孔を塞ぐことなくダミーパイプ50を接続するためには、ダミーパイプ50の肉厚tを薄くすることが必要できる。
ロッドイン線引法によりマルチコア光ファイバを製造する場合、クラッド材20の第1端側の端面のうちダミーパイプ50が接続される接合面の領域は、最外周に配置された孔21の中心位置からクラッド材20の外周までのクラッド層の厚み(Optical Cladding Thickness、以下「OCT」という。)のうちの一部の領域である。
一般に、汎用のシングルコア光ファイバのガラス径が125μmであるのに対して、マルチコア光ファイバのガラス径は125μmより大きくなる。ガラス径の増加は、曲げ歪による破断確率の増加を招き、また、光ファイバの製造コストの増大を招く。このことから、クラッド材20のOCTは、閉じ込め損失が許容可能である範囲内で薄くすることが望ましい。
図3は、クラッド材20における接合面を説明する図である。同図に示されるように、クラッド材20の最外周に配置された孔21の中心位置からクラッド材20の外周までのクラッド層の厚みがOCTである。クラッド材20の外径をDとし、クラッド材20の複数の孔21のうちクラッド材20の中心軸に対し最外周にある孔群の外接円の径をDとし、ダミーパイプ50の内径をDとする。クラッド材20における接合面22は、径Dから径Dまでのハッチング領域である。
ロッドイン線引法によりマルチコア光ファイバを製造する場合にクラッド材20においてダミーパイプ50と接続される接合面22の断面積は、ロッドイン線引法によりシングルコア光ファイバを製造する場合と比較して小さく制限される。経済性が高いマルチコア光ファイバ製造方法を実現するためには、クラッド材20を大型化することが望ましい。しかし、大型化によるクラッド材20の重量増加に耐え得るダミーパイプ50とクラッド材20との接合面22の面積(接合断面積)が満たすべき要件は、これまで明らかではなかった。また、例えば外径100mmといった太径のクラッド材20に対し、肉厚10mm以下のダミーパイプ50を接続する場合、接合の際の両者の粘性が互いに大きく異なることから、十分な強度を持った接合が困難となる問題があった。
そこで、本実施形態では、ダミーパイプ50の内径Dは、クラッド材20の中心軸に対し最外周にある孔群の外接円の径Dより2mm以上大きく設定される。すなわち、同図中のΔrは1mm以上とされる。図4に示されるように、クラッド材20およびダミーパイプ50それぞれの接続端面を加熱溶融して互いに接続すると、クラッド材20とダミーパイプ50との接合部における強度が十分に得られる前提で、ダミーパイプ50の接続端において内側に隆起部51が生じる場合がある。このような隆起部51が生じることがあっても、DがDより2mm以上大きく設定されていることにより、孔21はコアロッド30が挿入され得るだけの径を確保することができる。
また、本実施形態では、クラッド材20とダミーパイプ50との接合面22の面積S(mm)は、クラッド材20およびコアロッド30の総重量をM(kg)としたときに、20(mm/kg) x M ≦ S なる関係式を満たすように設定されるのが好ましい。図5は、クラッド材20およびコアロッド30の総重量Mを横軸とし、クラッド材20とダミーパイプ50との接合面22の面積Sを縦軸としたときの、接合部の破損の有無を示すグラフである。同図中で、○印は接合部の破損無しを示し、×印は接合部の破損有りを示す。同図に示されるように、接続断面積Sと総重量Mとが上記関係式を満たすことにより、クラッド材20およびコアロッド30の総重量Mが10kg以上であっても破損しない接続断面積Sを得ることができる。
これにより、不要な接合領域を確保する必要がなく、十分なダミーパイプ50とクラッド材20と接合の強度を得ることができ、且つ、クラッド材20の孔21へのコアロッド30の挿入が可能となる。
また、太径のクラッド材20対し薄い肉厚のダミーパイプ50を接続する場合、接合のための加熱の際に両者の粘性が互いに大きく異なることから、十分な強度を持った接合が困難となる場合がある。図6に示されるように、クラッド材20の粘性が十分に低下するように加熱した場合、孔21の形状が変形してしまい、接合後に孔21へのコアロッド30の挿入が困難になる場合もある。
そこで、図7に示されるように、接続工程において、クラッド材20の第1端側(上端側)の接合面22の全体または一部についてクラッド材20の中心軸に対し垂直でない面23となるように加工した後、クラッド材20の第1端側にダミーパイプ50を接続するのが好ましい。この面23と中心軸とがなす角θは60°以下であるのが好ましい。このようにクラッド材20の端面を加工することにより、熱源60からの熱をクラッド材20の径方向に効率的に伝えることができるので、孔21の変形に至る前にクラッド材20の粘性を下げやすくなり、ダミーパイプ50との接合を容易にすることができる。また、接合の断面積を実質的に増大することができる。
また、図8に示されるように、接続工程において、クラッド材20の第1端側(上端側)の接合面について周縁領域に対して中央領域が凹部となるように加工(ザグリ(counter boring)加工)した後、クラッド材20の第1端側にダミーパイプ50を接続するのが好ましい。凹部とする中央領域の径はダミーパイプ50の内径と略等しいのが好ましい。このようにクラッド材20の端面をザグリ加工することにより、クラッド材20とダミーパイプ50とを同様に加熱し粘性を互いに略同一にしながら接合することができるので、十分な強度を持った接続が可能となる。また、クラッド材20の孔21の端部を直接加熱する必要がないので、孔21の変形を抑制することができる。さらに、加熱加工時のクラッド材20へのOH基の拡散の影響を低減することもできるため、OH基の吸収による伝送損失の上昇を抑制することができる。
接続工程においてクラッド材20とダミーパイプ50とを加熱溶融して接続する為に用いられる熱源60は、実質的にOH基を発生させないものであるのが好ましい。このような熱源60を用いることにより、伝送損失の原因となるOH基がクラッド材20内に拡散することを防止することができる。OH基を発生させない熱源60として、プラズマバーナー、抵抗炉、誘導炉等を好適に用いることができる。
マルチコア光ファイバの断面上のコアの配置を高精度に実現するためには、ロッドイン線引き中のコアの動きを抑制することが望ましい。そこで、クラッド材20の孔21の径と孔21に挿入されるコアロッド30の外径との差は、クラッド材20の外径の0.5%以下であるのが好ましい。このようにすることにより、製造中のコアの偏心を抑制し、コア配置を高精度化することができる。クラッド材20の孔21の径と孔21に挿入されるコアロッド30の外径との差をクラッド材20の外径の0.5%以下と狭く管理した場合でも、本実施形態の製造方法を用いることにより、クラッド材20とダミーパイプ50との接合部の盛り上がりで、コア挿入が妨げられることがない。
ロッドイン線引法では、孔21の内表面およびコアロッド30の外表面それぞれの粗さが粗いと、クラッド材20の孔21にコアロッド30を挿入する際の両者の接触により、孔21の内壁またはコアロッド30の外表面に傷が発生して、気泡の原因となり、伝送損失が増大する。このことから、クラッド材20の孔21の内表面の粗さRaおよびコアロッド30の外表面の粗さRaは100μm未満であるのが好ましい。より好ましくは外表面の粗さRaは10μm未満である。
1…線引装置、11…圧力調整部、12…保持部、13…線引炉、14…外径測定部、15…第1樹脂塗布部、16…第1紫外線照射部、17…第2樹脂塗布部、18…第2紫外線照射部、20…クラッド材、21…孔、22…接合面、30…コアロッド、40,41…マルチコア光ファイバ、50…ダミーパイプ、60…熱源。

Claims (6)

  1. ガラスロッドに軸方向に延在する複数の孔を形成してクラッド材を作製するクラッド材作製工程と、
    前記クラッド材の第1端側の接合面の全体または一部について前記クラッド材の中心軸に対し垂直でない面となるように加工した後、前記クラッド材の前記第1端側にダミーパイプを接続する接続工程と、
    前記接続工程の後に前記クラッド材の前記複数の孔それぞれにコアロッドを挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後に前記クラッド材の第2端側を加熱し前記クラッド材と前記コアロッドとを一体化しつつ線引きしてマルチコア光ファイバを製造する線引工程と、
    を有し、
    前記ダミーパイプの内径が、前記クラッド材の前記複数の孔のうち前記クラッド材の中心軸に対し最外周にある孔群の外接円の径より2mm以上大きい、
    マルチコア光ファイバ製造方法。
  2. 前記接続工程において、前記クラッド材と前記ダミーパイプとの接続断面積S(mm)が、前記クラッド材および前記コアロッドの総重量をM(kg)としたときに、
    20(mm/kg) x M ≦ S なる関係式を満たす、
    請求項1に記載のマルチコア光ファイバ製造方法。
  3. 前記接続工程において、前記クラッド材の前記第1端側の接合面について周縁領域に対して中央領域が凹部となるように加工した後、前記クラッド材の前記第1端側に前記ダミーパイプを接続する、
    請求項1〜の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバ製造方法。
  4. 前記接続工程において、実質的にOH基を発生させない熱源を用いた加熱により前記クラッド材の前記第1端側に前記ダミーパイプを接続する、
    請求項1〜の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバ製造方法。
  5. 前記クラッド材の前記孔の径と前記孔に挿入される前記コアロッドの外径との差が、前記クラッド材の外径の0.5%以下である、
    請求項1〜の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバ製造方法。
  6. 前記クラッド材の前記孔の内表面の粗さRaおよび前記コアロッドの外表面の粗さRaが100μm未満である、
    請求項1〜の何れか1項に記載のマルチコア光ファイバ製造方法。
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