JP6289953B2 - 細隙消弧型気中開閉器 - Google Patents

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本発明は、細隙消弧型の消弧機構を備えた気中開閉器に関するものである。
高圧配電線路や特別高圧配電線路に用いる開閉器として、特許文献1や特許文献2に示されているような細隙消弧型の気中開閉器が用いられている。細隙消弧型の気中開閉器は、支持碍子に保持された固定電極と、固定電極に接触した状態になる投入位置と固定電極との間に所定の絶縁距離を隔てた態になる開路位置との間を円弧状の移動通路に沿って移動させられる可動接点部を有する可動電極と、固定電極を収容した固定電極収容部及び可動接点部の移動通路に沿って設けられた細隙を内部に有する細隙消弧部を備えた消弧室とを備えている。細隙消弧部に設けられる細隙は、可動接点部を通過させ得る大きさの隙間を持って円弧状の移動通路に沿って伸びる円弧状の可動接点通過用細隙部と、可動接点通過用細隙部の外周側に形成されて、該可動接点通過用細隙部に連通させられた狭細隙部(可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間)とにより構成される。
図5は、特許文献1に示された細隙消弧型気中開閉器を示したものである。同図において、1は開閉器の構成要素を収容する金属ケース、2はアークにより加熱された際に消弧性ガスを発生する樹脂からなる消弧室、3は固定電極、4は可動電極、5は消弧室2に取り付けられた消弧鉄片である。
消弧室2は、固定電極収容部2aと細隙消弧部2bとを有し、固定電極収容部2a内に固定電極3を収容している。固定電極3は、消弧室2と共に碍子(ブッシング)6を介してケース1に支持されて、碍子6の中心を貫通する導体を通して図示しない外部端子に接続されている。
可動電極4は、鎌形(ほぼL形)に形成されて、その後端部がケース1に碍子7を介して支持された導体8に回動自在に支持され、導体8と碍子7の貫通導体とを通して図示しない外部端子に接続されている。可動電極4の中間部にはリンク9の一端がピンを介して回動自在に連結され、ケース1に回転自在に支持された絶縁駆動軸10に一端が固定された操作レバー11の他端がリンク9の他端にピンを介して回動自在に連結されている。絶縁駆動軸10と,操作レバー11と、リンク9とにより可動電極4を操作する操作機構12が構成されている。
可動電極4は、操作レバー11により操作されて、その先端の可動接点部4aが固定電極3の先端部寄りに設けられた固定接点部に接触した状態になる投入位置(図に鎖線で示した位置)と、可動接点部4aが固定接点部から開路時に必要な絶縁距離を隔てた状態になる開路位置(図に実線で示した位置)との間を円弧状の移動通路に沿って移動させられる。
消弧室2の細隙消弧部2bの内部には、細隙2cが形成されている。この例では、細隙2cが、可動電極の可動接点部4aの移動通路の一部をなすように設けられた可動接点通過用細隙部2c1と、可動接点通過用細隙部2c1の側方に(外周側に)該可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間を持たせて形成されて可動接点通過用細隙部2c1に連通させられた狭細隙部2c2とからなっている。
消弧鉄片5は、細隙2c内にアークが進入した際に該アークの周囲に発生する磁束を流す磁路を形成するために設けられている。図示の消弧鉄片5は、細隙2cを間にして、可動接点部4aの移動方向に対して直角な方向に(図の紙面と直交する方向に)相対する一対の側板部5a,5aと、これら一対の側板部の可動電極の移動通路と反対側に位置する端部間を細隙消弧部の外側で連結する背板部5bとを一体に備えた断面がコの字形の鉄製部材からなっていて、一対の側板部5a,5aの間に消弧室2の細隙消弧部2bを受け入れた状態で細隙消弧部2bに取り付けられている。
なお図5において、13及び14はそれぞれ、固定電極3と接地電位部との間及び可動電極4と接地電位部との間に設けられた避雷器である。
図5に示された開閉器において、可動接点部4aが固定電極3の固定接点部3aに接触して通電している状態で、可動接点部4aが固定接点部3aから離されると、消弧室2内の細隙を通して両接点部間にアークが発生する。このアークは交流アークであるため、消滅と再発弧とを繰り返している。アークが発生すると、消弧室のアークに触れている部分が、アークにより加熱されて消弧性のガスを発生するため、アークがこのガスに触れて冷却される。細隙内で発生しているアークの周囲には磁束が生じるが、この磁束の大部分は消弧鉄片5を通して流れるため、細隙内での磁束の分布は、アークの近傍で密になり、消弧鉄片の奥の部分で疎になる。この磁束密度の差により、アークを細隙の奥の方(この例では狭細隙内)に引き込もうとする電磁力が発生し、アークが狭細隙部の奥に引き込まれる。これによりアークが引き延ばされると同時に、狭細隙部内の圧力の急上昇により狭細隙部内から消弧性ガスが噴出してアークに吹き付けられるため、アークは急速に冷却されて消滅させられる。
図6は、特許文献2に示された細隙消弧型気中開閉器を示している。図6において、1′は絶縁樹脂からなる開閉器のケース、2は固定電極収容部2aと細隙消弧部2bとを有する消弧室、3は消弧室2の固定電極収容部2a内に収容された固定電極、4は先端に可動接点部4aを有する可動電極、5は消弧室の細隙消弧部2bに取り付けられた消弧鉄片である。固定電極3は、ケース1′の一側壁を貫通して取り付けられた導体15に接続されることにより消弧室2と共にケース1′に対して支持されている。また可動電極4は、その後端部寄りの部分がケース1′の他の側壁を貫通して取り付けられた導体8′に回動自在に支持されることによりケース1′に対して支持されている。可動電極4の後端部にピンを介してリンク9の一端が連結され、リンク9の他端は、絶縁駆動軸10に後端部が固定された操作レバー11の先端にピンを介して連結されている。リンク9と絶縁駆動軸10と操作レバー11とにより可動電極の操作機構12が構成され、この操作機構により、可動電極の可動接点部4aが円弧状の移動通路に沿って閉路位置と開路位置との間を移動させられる。この気中開閉器の動作は、図5に示された開閉器の動作と同様である。
特開2004−14191号公報 特開2004−319416号公報
この種の開閉器において、細隙の効果によりアークを確実に消滅させるためには、アークを細隙の奥(狭細隙部が設けられる場合には狭細隙部内)に引き込む力を増大させて、アークを確実に細隙の奥に引き込むことが必要である。アークを細隙の奥に引き込む力を強くするためには、固定接点部の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部(狭細隙部が設けられる場合には狭細隙部寄りの端部)及び細隙の奥側に位置する可動接点部の端部にそれぞれ固定電極側のアーク固定点及び可動電極側のアーク固定点を設定して、消弧鉄片5の入口部(背板部と反対側の部分)よりもある程度奥に入った部分をアークが通過するようにしておく必要がある。このように構成しておくと、アーク近傍の磁束密度と狭細隙部内の磁束密度との間に大きな差を生じさせて、アークを細隙の奥に引き込む力を大きくすることができる。アークが消弧鉄片の入口に近い位置(可動接点部の移動通路の内周寄り)を通過する状態になると、アーク近傍の磁束密度と細隙の奥の部分での磁束密度との差を大きくすることができないため、アークを細隙の奥に引き込む力が弱まり、消弧性能が低下する。
ところが、図5に示された従来の開閉器では,中間電極として作用する消弧鉄片5と、固定電極3の先端部の狭細隙部2c2側の端部3aと消弧鉄片5との間の距離よりも、固定電極3の狭細隙部2c2と反対側の端部3bと消弧鉄片5との間の距離の方が短い値を示すように固定電極3の先端部の形状と消弧鉄片5の固定電極側の端部の形状とが設定されているため、固定接点部3の狭細隙部寄りの端部及び可動接点部の狭細隙部寄りの端部にそれぞれ固定電極側のアーク固定点及び可動電極側のアーク固定点を設定して、これらのアーク固定点にアークの脚を固定しようとしても、可動接点部4aが固定電極3の先端から離れていく過程で、アークが中間電極として作用する消弧鉄片5に引っ張られて、アークの脚が狭細隙部2c2(細隙の奥の部分)から離れる側に(可動接点部4aの移動通路の内周側に)移動してしまい、アークを細隙の奥に引込む力が弱まって、消弧性能が低下することがあった。
また図5に示した従来の開閉器では、可動接点部4aが消弧鉄片5の内側から脱して開路位置に向けて変位していく過程で、細隙の奥側に位置する可動接点部4aの端部(狭細隙部寄りの端部)4a1と消弧鉄片5との間の最短距離よりも、可動接点部4aの他の部分と消弧鉄片との間の最短距離の方が短くなるように、可動接点部4a及び消弧鉄片5の形状が設定されているため、可動接点部4aが消弧鉄片5の内側から脱して開路位置に向けて変位していく過程で、アークが中間電極として働く消弧鉄片5に引っ張られて、アークの可動接点部側の脚が細隙の奥側とは反対の側に(可動接点部の移動通路の内周側に)移動してしまうことがあった。アークの脚が細隙の奥側とは反対の側に移動すると、アーク近傍の磁束密度と細隙の奥の部分での磁束密度との間に大きな差を生じさせることができなくなるため、アークを細隙の奥に引き込む力が弱まり、消弧性能が低下する。
図6に示した開閉器では、固定電極3の先端部と消弧鉄片5との間の距離が、固定電極の先端部の幅方向に沿ってほぼ等しい値を示すように、消弧鉄片の固定電極側の端部の形状と固定電極の先端部の形状とが設定され、可動接点部4aが消弧鉄片5の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部4aと消弧鉄片5との間の距離が、可動接点部4aの幅方向に沿ってほぼ等しい値を示すように、可動接点部の形状と消弧鉄片5の開路位置側の端部の形状とが設定されているが、このように構成されている場合も、消弧鉄片5が中間電極として働いてアークを引き寄せる作用をするため、アークの脚を細隙の奥側の位置(狭細隙部2c2に近い位置)に固定することが難しく、消弧性能を向上させることが難しかった。
消弧性能を向上させるためには、固定電極側のアークの脚及び可動電極側のアークの脚の少なくとも一方を、細隙の奥側に寄った位置に確実に固定して、アークが消弧鉄片の入口側に移動するのを抑える必要がある。
本発明の目的は、可動接点部を固定電極から引き離して開路動作を行わせる過程で、可動接点部と固定電極との間に生じたアークの固定電極側の脚及び可動接点部側の脚の少なくとも一方を、細隙の奥側に寄った位置に固定した状態を確実に維持することができるようにして、細隙の奥側へのアークの引き込みを確実にし、消弧性能の向上を図ることができるようにした細隙消弧型気中開閉器を提供することにある。
本発明は、固定電極と、先端に可動接点部を有して該可動接点部が固定電極に接触した状態になる投入位置と固定電極から開路時に必要な絶縁距離を隔てた状態になる開路位置との間を予め定められた移動通路に沿って移動させられる可動電極と、可動接点部の移動通路に沿って設けられた細隙を内部に備えた細隙消弧部を有する消弧室と、消弧室の細隙消弧部に取り付けつけられて、可動接点部と固定電極との間に生じたアークが細隙内に進入した際に該アークの周囲に発生する磁束を流す磁路を形成する消弧鉄片とを備えた細隙消弧型気中開閉器を対象とする。上記消弧鉄片は、細隙を間にして可動電極の移動方向に対して直角な方向に相対する一対の側板部と、細隙の奥側に位置する一対の側板部の端部間を細隙消弧部の外側で連結する背板部とを一体に有している。
本願においては、上記の目的を達成するために少なくとも第1ないし第9の発明が開示される。
本願に開示された第1の発明においては、固定電極の先端部の、前記細隙の奥寄りに位置する端部に固定電極側アーク固定点が設定されて、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短くなるように固定電極の先端部の形状と消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とが設定される。
上記のように構成すると、可動接点部が固定電極から離れていく過程で、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が維持されるため、アークの固定電極側の脚は、設定された固定電極側アーク固定点付近に確実に固定される。そのため、アークの固定電極側の脚が狭細隙部から離れていく方向に移動するのを確実に防いで、アークを細隙の奥に確実に引き込むことができ、消弧性能を高めることができる。
本願に開示された第2の発明においては、細隙の奥側に位置する可動接点部の端部に可動電極側アーク固定点が設定され、可動接点部が消弧鉄片の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部の可動接点側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と前記可動接点部の形状とが設定されている。
上記のように構成すると,可動接点部が消弧鉄片の内側から脱して開路位置側に移動していく過程で、可動接点部の可動接点側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるため、可動接点部側のアークの脚が狭細隙部から離れていく側に移動するのを防いで、アークを確実に細隙の奥に引き込むことができ、消弧性能を高めることができる。
本願に開示された第3の発明においては、固定電極の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部に固定電極側アーク固定点が設定されて、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短くなるように固定電極の先端部の形状と消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とが設定される。また本態様では、細隙の奥側に位置する可動接点部の端部に可動電極側アーク固定点が設定され、可動接点部が消弧鉄片の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部の可動接点側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と可動接点部の形状とが設定されている。
上記のように構成すると、可動接点部を固定電極から引き離して開路動作を行わせる過程で、可動接点部と固定電極との間に生じたアークの固定電極側の脚及び可動接点部側の脚の双方を、細隙の奥側に寄った位置に固定した状態を確実に維持することができるため、アークを更に確実に細隙の奥側に引き込んで、消弧性能を高めることができる。
本願に開示された第4の発明は、上記第3の発明に適用されるもので、本発明においては、消弧鉄片の各側板部が、消弧室内の細隙の固定電極側の端部が終端する位置に配置された第1の辺と、該第1の辺に隣接する位置にあって該第1の辺から可動接点部の移動通路の内周側に離れて行くに従って固定電極の先端部から離れていくように傾斜した第2の辺と、前記消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部にあって、前記細隙の固定電極と反対側の端部が終端する位置付近に配置された第3の辺と、該第3の辺に隣接する位置にあって、該第3の辺から可動接点部の移動通路の内周側に離れて行くに従って可動電極の開路位置と反対側に向かうように傾斜した第4の辺とを備えた多角形の輪郭形状を有している。
本願に開示された第5の発明は、第1ないし第4の発明の何れかに適用されるもので、本発明においては、上記細隙が、可動接点部の移動通路の一部をなすように設けられた可動接点通過用細隙部と、可動接点通過用細隙部の側方に該可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間を持たせて形成されて可動接点通過用細隙部に連通させられた狭細隙部とを有している。
本願に開示された第6の発明は、第1ないし第5の発明の何れかに適用されるもので、本発明においては、可動接点部の移動通路が円弧状を呈しており、可動接点部通過用細隙部も円弧状を呈している。
本願に開示された第7の発明は、第6の発明に適用されるもので、本発明においては、固定電極の先端部が、可動接点部の移動通路の内周側に向かうに従って消弧鉄片から離れていくように傾斜させられている。
本願に開示された第8の発明は、第6の発明又は第7の発明に適用されるもので、本発明においては、可動接点部が、消弧鉄片から脱した状態にあるときに、円弧状の移動通路の外周側から内周側に向かうに従って、消弧鉄片から離れていく方向に傾斜した状態で配置されるように設けられている。
本願に開示された第9の発明は、第1の発明ないし第5の発明の何れかに適用されるもので、本発明においては、可動接点部の移動通路が直線状を呈しており、可動接点部通過用細隙部も直線状を呈している。
本発明によれば、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離を、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態に維持して、可動接点部が固定電極から離れていく過程で、アークの固定電極側の脚を、設定された固定電極側アーク固定点付近に確実に固定することができるので、アークを細隙の奥に確実に引き込んで、消弧性能を向上させることができる。
また本発明によれば、可動接点部が消弧鉄片の内側から脱して開路位置側に移動していく過程で、可動接点部側のアークの脚が狭細隙部から離れていく側に移動するのを防いで、アークの可動接点部側の脚を可動接点側アーク固定点付近に固定した状態を維持することができるため、アークを確実に細隙の奥に引き込んで、消弧性能を向上させることができる。
更に、本発明によれば、アークの固定電極側の脚を、設定された固定電極側アーク固定点付近に確実に固定するとともに、アークの可動接点部側の脚を可動接点側アーク固定点付近に確実に固定した状態を維持することができるため、アークを更に確実に細隙の奥に引き込んで、消弧性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態の要部の構成を示した断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1の実施形態で用いる固定電極の一例を示した側面図である。 本発明の他の実施形態の要部の構成を示した断面図である。 従来の細隙消弧型気中開閉器の構造を示した断面図である。 従来の他の細隙消弧型気中開閉器の構造を示した断面図である。
以下図面を参照して本発明に係る気中開閉器の実施形態につき詳細に説明する。
図1ないし図3は本発明の第1の実施形態を示したもので、これらの図において、20はアークにより加熱された際に消弧性ガスを発生する樹脂からなる消弧室、21は固定電極、22は可動電極、23は消弧室20に取り付けられた消弧鉄片であり、これらは、図示しない金属製のケース内に収容されている。
消弧室20は、中空の固定電極収容部20aと、固定電極収容部20aの一端に一体化された細隙消弧部20bとを有して、その固定電極収容部20aの他端が、図示しない開閉器のケースに支持碍子25を介して支持された導体板26に適宜の手段により固定されている。
固定電極21は、例えば図3に示すように、基部21aの両端から一対の接触子片21b、21bを起立させて、接触子片21b,21bの先端を折り返すことにより、先端寄りの部分に接点部21cを形成した周知のもので、バネ性を有する良導電性の材料により形成されている。固定電極21は、開閉器のケースに支持碍子25を介して支持された導体板26にボルト27(図3参照)により締結されている。固定電極21の先端には、後記する細隙消弧部内の狭細隙部寄りに位置させてアークホーン21dが取り付けられている。固定電極21を支持した導電板26は、開閉器のケースを貫通した状態で取り付けられた図示しないブッシング端子の中心導体に接続される。
可動電極22は、ほぼ鎌形に形成されていて、その先端部に可動接点部22aが形成されている。可動電極22の後端部は、絶縁駆動軸30にボルト31により固定されている。絶縁駆動軸30の軸芯部には回転軸32が設けられ、この回転軸が図示しない駆動機構により回転操作されることにより、可動電極22の可動接点部22aが、図に鎖線で示したように固定電極21の接点部に接触した状態になる投入位置と、図に実線で示したように固定電極21から開路時に必要な絶縁距離を隔てた状態になる開路位置との間を予め定められた円弧状の移動通路Pに沿って移動させられる。
可動電極22の後端部寄りには端子部22bが形成され、この端子部が、開閉器のケースを貫通して取り付けられたブッシング端子(図示せず。)の中心導体に図示しない可撓導体を介して接続される。
図2に示したように、消弧室20の細隙消弧部20bの内側には、可動接点部22aの円弧状の移動通路Pに沿って伸びる細隙20cが形成されている。本実施形態では,この細隙が、可動接点部22aの移動通路の一部をなすように設けられた可動接点通過用細隙部20c1と、可動接点通過用細隙部20c1の側方に(細隙の奥側に)該可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間を持たせて形成されて可動接点通過用細隙部20c1に連通させられた狭細隙部20c2とからなっている。本実施形態では、可動接点通過用細隙部20c1と狭細隙部20c2とが同一の平面に沿うように配置されている。可動電極22が移動通路Pに沿って移動するのを許容するため、可動接点通過用細隙部20c1は狭細隙部20c2と反対側に開口した状態で設けられている。また消弧室20の固定電極収容部20aの一端には、可動電極を通過させ得るスリット状の開口部20dが形成され、該開口部20dを通して固定電極収容部20a内と細隙消弧部20b内の細隙とが接続されている。
図2に示されているように、消弧鉄片23は、細隙20cを間にして、可動電極の移動方向に対して直角な方向に相対する一対の側板部23a,23aと、これら一対の側板23a,23aの細隙の奥側に(狭細隙部20c2側に)位置する端部間を細隙消弧部20bの外側で連結する背板部23bとを一体に有している。消弧鉄片23は導体からなっていて、可動電極と固定電極との間に介在する中間電極として作用するため、可動接点部と固定電極との間にアークが発生した際に該アークを引き寄せる作用をする。従って、固定電極と消弧鉄片との間に相互間の距離が短い部分が存在すると、アークがその部分に引き寄せられてアークの脚がアーク固定点から離れ、狭細隙部から離れる方向に移動することがある。このような状態が生じると、アークを狭細隙部内に(細隙の奥に)引込む力が弱まるため、消弧性能が低下する。
本実施形態では、固定電極21の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部(狭細隙部20c2寄りの端部)に設けられたアークホーン21dに固定電極側アーク固定点A1(アークの固定電極側の脚を固定する点)が設定され、固定電極21の先端部の固定電極側アーク固定点A1が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離が、固定電極21の先端部の他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短くなるように、固定電極21の先端部の形状と消弧鉄片23の各側板部の固定電極側の端部の形状とが設定されている。
本実施形態ではまた、細隙の奥側に位置する可動接点部22aの端部(可動接点部22aの狭細隙部20c2側の端部)に可動電極側アーク固定点A2(アークの可動接点部側の脚を固定する点)が設定され、可動接点部22aが消弧鉄片23の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部22aの可動接点側アーク固定点A2が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離が、可動接点部22aの他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、消弧鉄片23の内側から脱した可動接点部22aが対向する消弧鉄片の各側板部の端部の形状と可動接点部22aの形状とが設定されている。
可動接点部が固定電極から離れた際に固定電極側のアーク固定点A1と可動接点部側アーク固定点A2との間でアークAを発生させるようにするため、可動接点部22aが固定電極21から開離する際に、可動接点部22aのアーク固定点A2が設定された部分が、固定電極のアーク固定点A1が設定された部分から最後に離れるように、可動接点部22aと固定電極21との間の位置関係を設定しておくことが望ましい。
本実施形態では、固定電極21と消弧鉄片23との間の距離及び消弧鉄片23の内側から脱した状態にある可動接点部22aと消弧鉄片23との間の距離に上記のような関係を持たせるため、消弧鉄片23の各側板部23aが、七角形の輪郭形状を有するように形成されている。即ち、図示の消弧鉄片23の各側板部23aは、消弧室20内の細隙の固定電極側の端部が終端する位置付近に配置された直線状の第1の辺23a1と、この第1の辺23a1に隣接する位置にあって該第1の辺から可動接点部22aの移動通路の内周側に離れて行くに従って固定電極21の先端部から離れていくように傾斜した直線状の第2の辺23a2と、消弧鉄片23の内側から脱した可動接点部22aが対向する消弧鉄片23の端部にあって細隙20cの固定電極と反対側の端部が終端する位置付近に配置された直線状の第3の辺23a3と、該第3の辺23a3に隣接する位置にあって、該第3の辺23a3から可動接点部の移動通路の内周側に離れて行くに従って可動電極22の開路位置と反対側に向かうように傾斜した直線状の第4の辺23a4と、消弧鉄片23の背板部23bに沿う直線状の第5の辺23a5と、この第5の辺23a5と第3の辺23a3との間を結ぶ直線状の第6の辺23a6と、第5の辺23a5に相対する位置で第2の辺23a2と第4の辺23a4との間を結ぶ直線状の第7の辺23a7との合計七つの辺を備えた七角形の輪郭形状を有するように形成されている。
本実施形態では、上記のように消弧鉄片23の各側板部23aに直線的に伸びる第1の辺23a1と第2の辺23a2とを設けて、狭細隙部側で測った消弧鉄片23の固定電極側の端部と固定電極21のアーク固定点A1が設定された部分との間の最短距離d1と、狭細隙部と反対側で測った消弧鉄片23の固定電極側の端部と固定電極21との間の最短距離d2との間にd1<d2の関係を持たせることにより、固定電極21の先端部の固定電極側アーク固定点A1が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離を、固定電極21の先端部の他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短くするという条件を満足させている。
また消弧鉄片23の各側板部23aに直線的に伸びる第3の辺23a3と第4の辺23a4とを設けて、消弧鉄片から脱した状態にある可動接点部22aのアーク固定点A2が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離d3と、可動接点部22aのアーク固定点A2から離れた側の端部と消弧鉄片23との間の最短距離d4との間にd3<d4の関係を持たせることにより、可動接点部22aが消弧鉄片23の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部22aの可動接点側アーク固定点A2が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離を、可動接点部22aの他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短い状態に保つという条件を満足させている。
本実施形態ではまた、可動接点部22aが消弧鉄片23の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部22aの可動接点側アーク固定点A2が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離を、可動接点部22aの他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短い状態に保つという条件を確実に成立させるため、可動電極22の可動接点部22aが、図1に実線で示したように消弧鉄片23から脱した状態にあるときに、可動接点部22aが円弧状の移動通路の外周側から内周側に向かうに従って消弧鉄片から離れていく方向に傾斜した状態で配置されるように設けられている.
上記の実施形態のように構成しておくと、可動接点部22aが固定電極21から離れていく過程で、固定電極21の先端部の固定電極側アーク固定点A1が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離d1が、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が維持されるため、可動接点部と固定電極部21との間に発生したアークAの固定電極側の脚は、設定された固定電極側アーク固定点A1付近に確実に固定される。そのため、アークの固定電極側の脚が狭細隙部から離れていく方向に移動するのを防いで、アークを細隙の奥に(本実施形態では狭細隙部内に)確実に引き込むことができる。
また上記のように構成しておくと,可動接点部22aが消弧鉄片23の内側から脱して開路位置側に移動していく過程で、可動接点部側のアークの脚が狭細隙部から離れていく側に移動するのを防ぐことができるため、アークの脚を可動接点側アーク固定点A2付近に固定した状態を維持して、アークを確実に細隙の奥に引き込むことができる。
上記のように,本実施形態によれば、可動接点部が固定電極から離れた際に両者間に発生するアークの固定電極側の脚及び可動接点部側の脚をそれぞれ狭細隙部に近い位置に設定した固定電極側のアーク固定点A1付近及び可動接点部側のアーク固定点A2付近に確実に固定することができるため、消弧室の狭細隙部内へのアークの引込みを確実に行わせて、消弧性能を向上させることができる。
図4は、本発明の他の実施形態を示したもので、この実施形態では、固定電極21の先端部が、可動接点部22aの移動通路の内周側に向かうに従って消弧鉄片23から離れていくように傾斜させられている。その他の点は図1に示した実施形態と同様に構成されている。
図4に示したように、固定電極21の先端部を、可動接点部22aの移動通路の内周側に向かうに従って消弧鉄片23から離れていくように傾斜させておくと、アークの固定電極側の脚がアーク固定点A1から離れて狭間隙部から離れる側に移動するのを防ぐための固定電極回りの設計を容易にすることができる。
上記の実施形態では、消弧鉄片23の各側板部の輪郭形状が七角形を呈しているが、本実施形態においては、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点A1が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離が、固定電極21の先端部の他の部分と消弧鉄片23との間の最短距離よりも短くなるように固定電極の先端部の形状と消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とが設定され、かつ可動接点部22aが消弧鉄片23の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部22aの可動接点側アーク固定点A2が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離が、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と可動接点部の形状とが設定されていればよく、消弧鉄片23の各側板部の輪郭形状は七角形に限定されない。
上記の実施形態では、固定電極の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部に固定電極側アーク固定点を設定して、固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離を、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短くするように固定電極の先端部の形状と消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とを設定するとともに、細隙の奥側に位置する可動接点部の端部に可動電極側アーク固定点を設定して、可動接点部が消弧鉄片の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部の可動接点側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離を、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態に保つように、消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と可動接点部の形状とを設定しているが、本発明はこのように構成する場合に限定されない。
例えば、固定電極21の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部に固定電極側アーク固定点A1を設定して、固定電極21の先端部の固定電極側アーク固定点A1が設定された部分と消弧鉄片23との間の最短距離が、固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短くなるように固定電極の先端部の形状と消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とを設定し、消弧鉄片23の内側から脱した可動接点部22aが対向する消弧鉄片の端部の形状と可動接点部22aの形状は従来例と同様に設定するようにしてもよい。
このように構成した場合には、アークの可動接点部22a側の脚を定位置に固定することができないおそれがあるが、アークの固定電極側の脚を、固定電極21の先端部の、細隙の奥寄りに位置する端部に確実に固定しておけば、アークの固定電極寄りの部分を細隙の奥側に確実に引き込んでアークを引き延ばことができるため、アークの可動接点部22a側の脚が多少移動しても消弧性能を向上させることができる。
また、細隙の奥側に位置する可動接点部22aの端部に可動電極側アーク固定点A2を設定して、可動接点部が消弧鉄片23の内側から脱して開路位置に向けて移動していく過程で、可動接点部の可動接点側アーク固定点が設定された部分と消弧鉄片との間の最短距離が、可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と可動接点部の形状とを設定し、固定電極21の先端部と消弧鉄片23の間の距離は従来と同様に設定するようにしてもよい。
このように構成した場合には、消弧鉄片の形状によっては、アークの固定電極側の脚を定位置に固定することができないおそれがあるが、アークの可動電極側の脚を可動接点22aの細隙の奥寄りに位置する端部に確実に固定しておけば、アークの可動電極寄りの部分を細隙の奥側に確実に引き込んでアークを引き延ばことができるため、アークの固定電極側の脚が多少移動しても消弧性能を向上させることができる。
上記の実施形態では、細隙部20cが、可動接点部の移動通路の一部をなすように設けられた可動接点通過用細隙部22c1と、可動接点通過用細隙部の側方に該可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間を持たせて形成されて可動接点通過用細隙部に連通させられた狭細隙部22c2とを有しているが、本発明は、細隙部20cの奥側の部分を狭細隙部としない場合にも適用することができる。
20 消弧室
20a 固定電極収容部
20b 細隙消弧部
20c 細隙
20c1 可動接点通過用細隙部
20c2 狭細隙部
21 固定電極
22 可動電極
22a 可動接点部
23 消弧鉄片
23a 消弧鉄片の側板部
23b 消弧鉄片の背板部
23a1 側板部の第1の辺
23a2 側板部の第2の辺
23a3 側板部の第3の辺
23a4 側板部の第4の辺

Claims (6)

  1. 固定電極と、先端に可動接点部を有して該可動接点部が前記固定電極に接触した状態になる投入位置と前記固定電極との間に開路時に必要な絶縁距離を隔てた状態になる開路位置との間を予め定められた移動通路に沿って移動させられる可動電極と、前記可動接点部の移動通路に沿って設けられた細隙を内部に備えた細隙消弧部を有する消弧室と、前記消弧室の細隙消弧部に取り付けつけられて、前記可動接点部と前記固定電極との間に生じたアークが前記細隙内に進入した際に該アークの周囲に発生する磁束を流す磁路を形成する消弧鉄片とを備え、前記消弧鉄片は、前記細隙を間にして前記可動電極の移動方向に対して直角な方向に相対する一対の側板部と、前記細隙の奥側に位置する前記一対の側板部の端部間を前記細隙消弧部の外側で連結する背板部とを一体に有している細隙消弧型気中開閉器であって、
    前記固定電極の先端部の、前記細隙の奥寄りに位置する端部に固定電極側アーク固定点が設定され、
    前記細隙の奥側に位置する可動接点部の端部に可動電極側アーク固定点が設定され、
    前記消弧鉄片の各側板部は、前記消弧室内の細隙の固定電極側の端部が終端する位置に配置された第1の辺と、該第1の辺に隣接する位置にあって該第1の辺から可動接点部の移動通路の内周側に離れて行くに従って固定電極の先端部から離れていくように傾斜した第2の辺と、前記消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部にあって、前記細隙の固定電極と反対側の端部が終端する位置付近に配置された第3の辺と、該第3の辺に隣接する位置にあって、該第3の辺から可動接点部の移動通路の内周側に離れて行くに従って可動電極の開路位置と反対側に向かうように傾斜した第4の辺とを備えた多角形の輪郭形状を有し、
    前記固定電極の先端部の固定電極側アーク固定点が設定された部分と前記消弧鉄片との間の最短距離が、前記固定電極の先端部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短くなるように前記固定電極の先端部の形状と前記消弧鉄片の固定電極側の端部の形状とが設定されるとともに、前記可動接点部が前記消弧鉄片の内側から脱して前記開路位置に向けて移動していく過程で、前記可動接点部の前記可動接点側アーク固定点が設定された部分と前記消弧鉄片との間の最短距離が、前記可動接点部の他の部分と消弧鉄片との間の最短距離よりも短い状態が保たれるように、前記消弧鉄片の内側から脱した可動接点部が対向する消弧鉄片の端部の形状と前記可動接点部の形状とが設定されていること、
    を特徴とする細隙消弧型気中開閉器。
  2. 前記細隙は、前記可動接点部の移動通路の一部をなすように設けられた可動接点通過用細隙部と、前記可動接点通過用細隙部の側方に該可動接点通過用細隙部よりも狭い隙間を持たせて形成されて前記可動接点通過用細隙部に連通させられた狭細隙部とを有している請求項1に記載の細隙消弧形気中開閉器。
  3. 前記可動接点部の移動通路は円弧状を呈しており、前記可動接点通過用細隙部は円弧状を呈している請求項1又は2に記載の細隙消弧型気中開閉器。
  4. 前記固定電極の先端部は、前記可動接点部の移動通路の内周側に向かうに従って前記消弧鉄片から離れていくように傾斜させられている請求項3に記載の細隙消弧型気中開閉器。
  5. 前記可動接点部は、前記消弧鉄片から脱した状態にあるときに、前記円弧状の移動通路の外周側から内周側に向かうに従って、前記消弧鉄片から離れていく方向に傾斜した状態で配置されるように設けられている請求項3又は4に記載の細隙消弧型気中開閉器。
  6. 前記可動接点部の移動通路は直線状を呈しており、前記可動接点通過用細隙部も直線状を呈している請求項1又は2に記載の細隙消弧形気中開閉器。
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