JP6289299B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、外気導入部からの冷却風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータ冷却前の冷却風を取り入れる吸気管を有するエアクリーナとを備えた作業車に関する。
上記のような作業車においては、エアクリーナの吸気管を、その吸気口がラジエータにおける外気導入部側の壁面よりも外気導入部側(前側)に位置するように、エアクリーナから外気導入部側に延出したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平11−78987号公報(段落番号0024、図2〜4)
作業車としては、例えば、作業車の前端部にサイドディスチャージ式のモーアを装備して、車体前方の草を刈り取って車体の横外方に放出する草刈り作業を行うことがある。そして、このような草刈り作業時には、作業地の風向きなどに起因して、車体の横外方に放出した細かい刈草などが、車体の外気導入部に舞い戻って外気とともに外気導入部から車内に入り込むことがある。
又、寒冷地においては、例えば、作業車の前端部に除雪装置を装備して、車体前方の積雪を掻き取って車体の横外方などに放出する除雪作業を行うことがある。そして、このような除雪作業時には、作業地の風向きなどに起因して、車体の横外方などに放出した細かい雪が、車体の外気導入部に舞い戻って外気とともに外気導入部から車内に入り込むことがある。
これらのように細かい刈草や雪などが外気とともに車内に入り込むと、上記の従来構成では、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などがラジエータに向けて流れる外気(冷却風)とともにラジエータに向けて流動する。そして、その流れに乗って、それらの一部が吸気管の吸気口に達すると、その流れのままに吸気口から吸気管内に流入して、エアクリーナの内部に備えたエレメントに達するようになる。その結果、外気とともに流入した細かい刈草や雪などがエアクリーナのエレメントに付着してエレメントを目詰まりさせる不都合が生じ易くなる。そして、この目詰まりにより、エアクリーナからエンジンへのエアの供給が不足して、エンジンにおいてエア不足に起因した不完全燃焼が生じ易くなる。
本発明の目的は、細かい刈草や雪などが吸気管の吸気口からエアクリーナの内部に流入することに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生を効果的に抑制することにある。
本発明の課題解決手段は、
外気導入部からの冷却風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータ冷却前の冷却風を取り入れる吸気管を有するエアクリーナとを備え、
前記吸気管は、前記ラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向する吸気口を備え、
前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めした状態で前記吸気管を支持する支持部材を備え、
前記ラジエータは、外気が通過するラジエータコア部と通気性を有しないアッパータンクを備え、
前記吸気口は、前記壁面のうち、前記アッパータンクの前記壁面に対向している
この手段によると、吸気管の吸気口は、ラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向していることにより、外気導入部からラジエータに向けて流れる冷却風の風下に向けて開口することになる。
これにより、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などは、冷却風とともにラジエータに向けて流動し、その流れに乗って吸気管の吸気口の周辺に達しても、その多くが冷却風の流れのままにラジエータに向けて流動して、吸気口から吸気管内への流入が抑制されるようになる。
その結果、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などが、吸気口から吸気管内に流入し、エアクリーナのエレメントに付着してエレメントが目詰まりする不都合の発生を効果的に抑制することができる。そして、その目詰まりに起因したエンジンでのエア不足による不完全燃焼の発生を効果的に抑制することができる。
ところで、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などの吸気口から吸気管内への流入は、吸気管の吸気口をラジエータにおける外気導入部側の壁面に近づけて、その壁面と吸気口との間隔を狭くするほど、効果的に抑制することができる。
しかしながら、その壁面と吸気口との間隔を狭くし過ぎると、吸気管やエアクリーナあるいはラジエータなどの組み付けのバラツキなどに起因して、吸気管の吸気口がラジエータの壁面に吸い付く不都合を招く虞がある。
これに対し、この手段においては、前記支持部材を備えたことにより、吸気管の吸気口とラジエータの壁面との間隔を狭くしても、吸気管やエアクリーナあるいはラジエータなどの組み付けのバラツキなどに起因して、吸気管の吸気口がラジエータの壁面に吸い付く不都合が生じる虞を回避することができる。そして、この吸い付きに起因したエンジンでのエア不足による不完全燃焼の発生を阻止することができる。
従って、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などによってエアクリーナのエレメントが目詰まりすることに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生を効果的に抑制することができる上に、吸気管の吸気口がラジエータの壁面に吸い付くことに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生を阻止することができる。
また、この手段によると、ラジエータにおけるアッパータンクの壁面は、ラジエータコアなどのように通気性を有するものではないことから、通気性を有するラジエータコアなどを吸気管の吸気口に対向させるラジエータの壁面とした場合に招く虞のある、冷却風とともにラジエータに流れ込んだ細かい刈草や雪などがラジエータ側から吸気管の吸気口に流入する、といった不都合の発生を回避することができる。
従って、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などによってエアクリーナのエレメントが目詰まりすることに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の他の課題解決手段は、
外気導入部からの冷却風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータ冷却前の冷却風を取り入れる吸気管を有するエアクリーナとを備え、
前記吸気管は、前記ラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向する吸気口を備え、
前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めした状態で前記吸気管を支持する支持部材を備え、
前記ラジエータは、その上部に防振ゴム装着用の支軸を備え、
前記支軸を前記支持部材に流用している。
この手段によると、別構成の支持部材を備えることなく、吸気管の吸気口をラジエータにおける外気導入部側の壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めすることができる。
従って、部品点数の削減による構成の簡素化を図りながら、吸気管の吸気口がラジエータの壁面に吸い付くことに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生を阻止することができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記吸気口における開口は、上下方向幅よりも左右方向幅が広く形成されている。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記ラジエータは、その上部に防振ゴム装着用の支軸を備え、
前記支軸を前記支持部材に流用している。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記吸気管の吸気口側端部に、前記支持部材との係合によって前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めする係合部を備えている。
この手段によると、吸気管の係合部を支持部材に係合することにより、吸気管の吸気口をラジエータにおける外気導入部側の壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めすることができる。
従って、ラジエータにおける外気導入部側の壁面から設定間隔をあけた位置での吸気口の位置決めを容易に行うことができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記吸気管は、その吸気口側端部を形成する付属部品を着脱可能に備えている。
この手段によると、吸気管に対して付属部品を着脱することにより、吸気管を、その吸気口をラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向させる仕様と対向させない仕様とに簡単に仕様変更することができる。
これにより、吸気口がラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向するように吸気口側端部を形成した専用の吸気管と、吸気口がラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向しないように吸気口側端部を形成した専用の吸気管とを用意する場合に比較して、吸気管の仕様変更を簡単に行うことができる。又、その仕様変更を可能にするための部品管理を容易にすることができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記エアクリーナを、前記ラジエータを挟んだ外気導入部側とは反対側のエンジン側に配備し、
前記吸気管は、その吸気口側端部を前記ラジエータよりも外気導入部側に位置させる長さを有して前記エアクリーナから延出し、
前記吸気管の吸気口側端部を、前記吸気口が前記壁面に対向する形状に曲げ形成している。
この手段によると、エアクリーナを外気導入部側に配備する場合に比較して、外気導入部からラジエータへの冷却風などの流れをスムーズにすることができる。
これにより、エアクリーナを外気導入部側に配備した場合に招く虞のある、冷却風とともに外気導入部からラジエータに向けて流れる細かい刈草や雪などが、エアクリーナに当たってそれらの流れに乱れが生じることに起因して、吸気管の吸気口とラジエータにおける外気導入部側の壁面との間から吸気管の吸気口に流入し易くなる、といった不都合の発生を回避することができる。
従って、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などによってエアクリーナのエレメントが目詰まりすることに起因したエンジンでの不完全燃焼の発生をより効果的に抑制することができる。
トラクタの右側面図である。 トラクタの平面図である。 トラクタの正面図である。 原動部の構成を示す縦断右側面図である。 原動部の構成を示す横断平面図である。 原動部の構成を示す斜視図である。 エアクリーナの吸気構造を示す原動部の縦断正面図である。 エアクリーナの吸気構造を示す要部の分解斜視図である。 エアクリーナの吸気管における吸気口側端部の支持構造を示す要部の縦断右側面図である。 エアクリーナの吸気管における吸気口側端部の支持構造を示す要部の分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体フレーム1の前半部に原動部2を備え、車体フレーム1の後半部に搭乗運転部3を備えている。そして、原動部2の左右に駆動可能な操舵輪としての前輪4を配備し、搭乗運転部3の左右に制動可能な駆動輪としての後輪5を配備して、4輪駆動型に構成している。
図1〜6に示すように、車体フレーム1は、その前部側を形成する前フレーム6、前フレーム6の後部に連結した水冷式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)7、エンジン7の後下部に連結したクラッチハウジング8、クラッチハウジング8の後部に連結した中間フレーム9、及び、中間フレーム9の後端部に連結したトランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)10、などから構成している。そして、前フレーム6とT/Mケース10とにわたる左右一対の補強部材11を備えている。又、クラッチハウジング8の後端箇所に、前後方向視の形状が下向きU字状の支持フレーム12を立設している。
図示は省略するが、前フレーム6は、車体前方の積雪を掻き取って車体の横外方などに放出する除雪装置、又は、車体前方の草を刈り取って車体の横外方などに放出するサイドディスチャージ式のフロントモーア、などのフロントマウント式の作業装置を装着可能に構成している。
図1〜7に示すように、原動部2は、エンジン7などの配置空間を形成するボンネット13を備えている。又、支持フレーム12から車体前側に設定間隔をあけた位置に、その配置空間を車体前側のエンジンルームと車体後側のタンクルームとに区画する遮熱壁14を立設している。そして、車体前側のエンジンルームに、エンジン7、エンジン7に供給する空気を濾過するエアクリーナ15、酸化触媒及びDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)などを内蔵した排気浄化装置16、冷却ファン17、ラジエータ18、オイルクーラ19、バッテリ20、及び、ラジエータ用のリザーブタンク21、などを配備している。又、車体後側のタンクルームに燃料タンク22を配備している。
ボンネット13は、開閉揺動可能な第1カバー部13Aと、着脱可能な左右の第2カバー部13Bとを備えている。第1カバー部13Aは、支持フレーム12の上部に左右向きに備えた左右の支軸23を支点にして、エンジン7及びラジエータ18などを上方から覆う閉じ状態と、エンジン7及びラジエータ18などを開放する開き状態とに、上下方向に開閉揺動可能に構成している。そして、その前端に外気導入部Aとしてのフロントグリル13Cを備えている。又、フロントグリル13Cと隣接する前側の左右両側部に外気導入部Aとしての吸気部13Dを備えている。そして、その後側の上部と左右両側部とに排気部13Eを備えている。左右の第2カバー部13Bは排気部13Fを備えている。
エンジン7は、エンジンルームにおけるフロントグリル13Cから離れた車体後側の領域に、その出力軸(図示せず)が前後向きになる姿勢で配備している。遮熱壁14は、燃料タンク22の前面に沿って屈曲形成した板金材により構成している。
エアクリーナ15及び排気浄化装置16は、エンジンルームにおけるエンジン7の上方の空間に前後に並べて配備している。つまり、エアクリーナ15及び排気浄化装置16を、エンジンルームにおけるエンジン7よりも冷却方向上手側(車体前側)に立設するラジエータ18を挟んだ外気導入部側(車体前側)とは反対側のエンジン側(車体後側)に配備している。
エアクリーナ15は、ラジエータ18と排気浄化装置16との間に配備している。そして、エアクリーナ15の吸気部15Aからボンネット13のフロントグリル13Cに向けて延出する外気取り入れ用の吸気管24と、エアクリーナ15の給気部15Bからエンジン7の吸気部7Aにわたる中継用の吸気管25とを備えている。
外気取り入れ用の吸気管24は、ボンネット13とラジエータ18との間に形成した空間を通っている。そして、その延出端の吸気口24aをラジエータ18よりも外気導入部側に位置させる長さを有してエアクリーナ15の吸気部15Aから延出している。これにより、ラジエータ供給前の冷却風を取り入れるように構成している。
排気浄化装置16は、その長手方向が左右向きになる左右向き姿勢で、前フレーム6の後部に立設した支持フレーム26の上部に載置固定している。そして、これにより、遮熱壁14とエアクリーナ15との間に配備している。又、エンジン7の排気部(図示せず)から排気浄化装置16の排気導入部16Aにわたる中継用の排気管(図示せず)と、排気浄化装置16の排気部16Bから前フレーム6の右外方箇所に向けて延出する排気用の排気管28とを備えている。
排気浄化装置用の支持フレーム26は、左右方向にエンジン7を跨ぐ下向きU字状に形成している。
図4及び図5に示すように、冷却ファン17は、エンジンルームにおけるエンジン7よりも冷却方向上手側となる車体前側の位置に配備している。そして、エンジン7からの動力で正面視右回りに回転することにより、ボンネット13のフロントグリル13Cなどからエンジン7に向けて安定して流れる冷却風を発生させる。又、冷却後の冷却風を、ボンネット13の各排気部13E,13Fなどから機外に流出させる。
図1〜8に示すように、ラジエータ18は、エンジンルームにおける冷却ファン17よりも冷却方向上手側となる車体前側の位置に配備している。そして、フロントグリル13Cからの冷却風によりエンジン冷却水を冷却している。又、その冷却効率の向上を図るために、ラジエータ18から冷却ファン17にわたるファンシュラウド29を備えている。
ファンシュラウド29は、ラジエータ側からボンネット13に向けて延出する延出部29Aを備えている。そして、延出部29Aにおける上部の右側箇所に、前述した外気取り入れ用の吸気管24が通る空間をボンネット13との間に形成する切欠部29Bを備えている。
図4〜6に示すように、オイルクーラ19は、エンジンルームにおけるラジエータ18よりも冷却方向上手側となる車体前側の位置に、ラジエータ18のアッパータンク18Aとロアタンク18Bとの間のラジエータコア18Cに対向させた状態で配備している。
バッテリ20及びリザーブタンク21は、エンジンルームにおけるオイルクーラ19よりも冷却方向上手側となる車体前側の位置に左右に並べて配備している。
図4〜8に示すように、ラジエータ18は、その下部の左右両端部に防振ゴム装着用の支軸18Dを垂下姿勢で備えている。又、その上部の左右両端部に防振ゴム装着用の支軸18Eを起立姿勢で備えている。そして、下部の各支軸18Dに外嵌した防振ゴム30を介して、前フレーム6に備えた左右のラジエータ載置部6Aに載置している。
図4〜10に示すように、外気取り入れ用の吸気管24は、エアクリーナ15の吸気部15Aに接続する長尺の主管部を形成する樹脂製の主部品31と、吸気管24の吸気口側端部24Aを形成する樹脂製の付属部品32とを備えている。主部品31は、付属部品32に対する接続側端部31Aの形状を横長の楕円状に形成している。付属部品32は、その吸気側端部32Aとは反対側の主部品31に対する接続側端部32Bの形状を、主部品31の接続側端部31Aに着脱可能に外嵌する横長の楕円状に形成している。又、その側面視の形状を、吸気管24の吸気口24aとなる吸気側端部32Aの開口32aと接続側端部32Bの開口32bとが同じ方向を向く横向きJ字状に曲げ形成している。これにより、接続側端部32Bを主部品31に接続した状態では、吸気側端部32Aの開口32aが、ラジエータ18における外気導入部側の壁面18aのうち、アッパータンク18Aにおける外気導入部側の壁面である前面18Aaに対向するように構成している。そして、その吸気側端部32Aの開口32aの形状を、アッパータンク18Aの前面と同じ上下長さを有する状態で接続側端部32Bの開口32bよりも横幅を広くした横長の楕円状に形成している。
ちなみに、ラジエータ18における外気導入部側の壁面18aは、アッパータンク18Aにおける外気導入部側の壁面となる前面18Aa、ロアタンク18Bにおける外気導入部側の壁面となる前面、及び、ラジエータコア18Cにおける外気導入部側の壁面となる前面(吸気面)により形成している。
ラジエータ18の右上部に備えた防振ゴム装着用の支軸18Eは、外気取り入れ用の吸気管24を支持する支持部材Bに流用している。一方、付属部品32は、その接続側端部32Bの左側下部に、ラジエータ18の支持部材Bとの係合を可能にする係合部Cとしての係合孔32cを備えている。そして、ラジエータ18の支持部材Bに付属部品32の係合部Cを係合して支持部材Bにて外気取り入れ用の吸気管24を支持した状態では、吸気管24の吸気口24aをラジエータ18におけるアッパータンク18Aの前面18Aaから設定間隔をあけた位置に位置決めした状態となるように構成している。
尚、前述した設定間隔は、トラクタの前部に除雪装置を装備した除雪作業時、又は、トラクタの前部にフロントモーアなどを装備した草刈り作業時などにおいて、除雪装置又はフロントモーアなどが放出した細かい雪や刈草などが、外気とともにボンネット13のフロントグリル13Cなどからエンジンルームに入り込んだ場合に、その入り込んだ細かい雪や刈草などが、エアとともに外気取り入れ用の吸気管24の吸気口24aから吸気管内に流入することを抑制するために設定した狭い間隔である。
上記の構成により、付属部品固定用の専用部品を要することなく、外気取り入れ用の吸気管24における吸気口側端部24Aを形成する付属部品32を、ラジエータ18に対する適正位置に簡単に固定配備することができる。
そして、その適正位置では、外気取り入れ用の吸気管24は、その吸気口24aがラジエータ18におけるアッパータンク18Aの前面18Aaに対向することにより、その吸気口24aの向きが、エンジンルームを通る冷却風の流動方向と同じ向きになる。つまり、吸気管24の吸気口24aが外気導入部Aからラジエータ18に向けて流れる冷却風の風下に向けて開口することになる。
これにより、車内に入り込んだ細かい刈草や雪などは、冷却風とともにラジエータ18に向けて流動し、その流れに乗って外気取り入れ用の吸気管24における吸気口24aの周辺に達しても、その多くが冷却風の流れのままにラジエータ18に向けて流動して、吸気口24aから吸気管内への流入が抑制されるようになる。つまり、吸気口24aの向きを、例えば、エンジンルームを通る冷却風の流動方向と反対向きに設定する場合に比較して、除雪作業時又は草刈り作業時などにおいて外気とともにエンジンルームに入り込んだ細かい雪や刈草などが吸気管24の吸気口24aから吸気管内に流入することを効果的に抑制することができる。
又、その適正位置では、外気取り入れ用の吸気管24の吸気口24aが、ラジエータ18におけるアッパータンク18Aの前面18Aaから前述した設定間隔をあけた位置に位置することから、除雪作業時又は草刈り作業時などにおいて外気とともにエンジンルームに入り込んだ細かい雪や刈草などが吸気管24の吸気口24aから吸気管内に流入することをより効果的に抑制することができる。
その結果、エンジンルームに入り込んだ細かい雪や刈草などが、吸気口24aから吸気管内に流入し、エアクリーナ15のエレメント(図示せず)に付着堆積してエレメントが目詰まりする不都合の発生を効果的に抑制することができる。そして、その目詰まりに起因したエンジン7でのエア不足による不完全燃焼の発生を効果的に抑制することができる。
しかも、ラジエータ18の支持部材Bと付属部品32の係合部Cとの係合による位置決めにより、ラジエータ18の壁面18aと吸気管24の吸気口24aとの間隔を狭く設定しても、各吸気管24,25やエアクリーナ15あるいはラジエータ18などの組み付けのバラツキなどに起因して、外気取り入れ用の吸気管24の吸気口24aがラジエータ18の壁面18aに吸い付く不都合が生じる虞を回避することができる。そして、この吸い付きに起因したエンジン7でのエア不足による不完全燃焼の発生を阻止することができる。
その上、外気取り入れ用の吸気管24の吸気口24a(付属部品32における吸気側端部32Aの開口32a)を前述した横長の楕円状に形成することにより、その吸気口24aをアッパータンク18Aの前面18Aaに適正に対向させながらも、エンジンルームに取り込んだ外気の吸気口24aから吸気管内への流入を許容する領域を広くすることができ、エアクリーナ15を介してエンジン7に供給するエアの供給量を容易に確保することができる。
そして、外気取り入れ用の吸気管24における吸気口側端部24Aを、その主管部を形成する主部品31に対して着脱可能な付属部品32にて構成することにより、例えば、この外気取り入れ用の吸気管24を備えたエアクリーナ15を、除雪作業や草刈り作業などを行わない仕様のトラクタに採用する場合には、それに伴って不要になる吸気口側端部24Aを吸気管24から取り除いた状態でトラクタに組み付けることができる。
つまり、外気取り入れ用の吸気管24に対して付属部品32を着脱することにより、外気取り入れ用の吸気管24を、その吸気口24aをラジエータ18における外気導入部側の壁面18aに対向させる仕様と対向させない仕様とに簡単に仕様変更することができる。
これにより、吸気口24aがラジエータ18における外気導入部側の壁面18aに対向するように吸気口側端部24Aを形成した専用の吸気管24と、吸気口24aがラジエータ18における外気導入部側の壁面18aに対向しないように吸気口側端部24Aを形成した専用の吸気管24とを用意する場合に比較して、吸気管24の仕様変更を簡単に行うことができる。又、その仕様変更を可能にするための部品管理を容易にすることができる。
図4〜9に示すように、ボンネット13の第1カバー部13Aは、その内面におけるファンシュラウド29との対向箇所に、閉じ状態の第1カバー部13Aとファンシュラウド29の上部との隙間を塞ぐ弾性体33を張り付けている。
これにより、ラジエータ18を通過してエンジン7などを冷却することによって昇温した冷却風が、第1カバー部13Aとファンシュラウド29の上部との隙間を通って、ラジエータ通過前の冷却風に混入する虞を回避することができ、その混入に起因した冷却効率の低下を防止することができる。
又、第1カバー部13Aの閉じ状態では、その内面に備えた弾性体33が付属部品32に上方から面接触することにより、例えば、ラジエータ18における支持部材Bの上方への延出長さが短い場合であっても、ラジエータ18の支持部材Bと付属部品32の係合部Cとの係合状態を確実に維持することができる。
〔別実施形態〕
〔1〕吸気管24の吸気口24aを、ラジエータ18における外気導入部側の壁面18aの一部を形成するラジエータコア18Cにおける外気導入部側の壁面となる前面(吸気面)に対向させるようにしてもよい。又、ラジエータ18における外気導入部側の壁面18aの一部を形成するロアタンク18Bにおける外気導入部側の壁面となる前面に対向させるようにしてもよい。更に、ラジエータ18の外気導入部側に防塵網を備え、この防塵網によってラジエータ18における外気導入部側の壁面18aの一部を形成する構成においては、この防塵網に吸気管24の吸気口24aを対向させるようにしてもよい。
〔2〕ラジエータ18の左上部に備えた防振ゴム装着用の支軸18Eを、外気取り入れ用の吸気管24を支持する支持部材Bに流用してもよい。
〔3〕吸気口24aを壁面18aから設定間隔をあけた位置に位置決めした状態で吸気管24を支持する支持部材Bの構成としては種々の変更が可能である。
例えば、ラジエータ18のアッパータンク18Aにネジ孔を形成し、このネジ孔とこのネジ孔に螺合するボルトとが支持部材Bとして機能するように構成してもよい。
又、ラジエータ18又はファンシュラウド29に、ファンシュラウド29の切欠部29Bとボンネット13との間に形成する空間における外気取り入れ用の吸気管24との隙間を塞ぐように、外気取り入れ用の吸気管24に外嵌する弾性体を備え、この弾性体が支持部材Bとして機能するように構成してもよい。
更に、ラジエータ18又はファンシュラウド29とボンネット13とに、ファンシュラウド29の切欠部29Bとボンネット13との間に形成する空間における外気取り入れ用の吸気管24との隙間を塞ぐように、外気取り入れ用の吸気管24に上下方向から接触する弾性体を備え、これらの弾性体が支持部材Bとして機能するように構成してもよい。
尚、弾性体としては、その原料としてゴム又はポリウレタンなどを採用して、比較的高い保形性を有する海綿状に形成したものなどを採用することができる。
〔4〕支持部材Bとの係合によって吸気口24aを壁面18aから設定間隔をあけた位置に位置決めする係合部Cの構成としては種々の変更が可能である。
例えば、吸気管24の吸気口側端部24Aを、その横外側部位に、防振ゴム装着用の支軸18Eに外嵌する嵌合部を有するように構成して、この嵌合部が係合部Cとして機能するように構成してもよい。
又、上記〔3〕に例示したように、支持部材Bを外気取り入れ用の吸気管24に外嵌又は接触する弾性体で構成する場合には、吸気管24の吸気口側端部24Aに、弾性体に係合する係合溝を形成して、この係合溝が係合部Cとして機能するように構成してもよい。
〔5〕外気取り入れ用の吸気管24は、エアクリーナ15の吸気部15Aに接続する主管部と、吸気口24aがラジエータ18における外気導入部側の壁面18aに対向する形状に形成した吸気口側端部24Aとを一体形成したものであってもよい。
〔6〕エアクリーナ15を、エンジンルームにおけるラジエータ18を挟んだエンジン側とは反対側の外気導入部側に配備した状態で、外気取り入れ用の吸気管24を、その吸気口24aがラジエータ18における外気導入部側の壁面18aに対向するように形成してもよい。
本発明は、作業時に発生する細かい雪や刈草又は粉塵、あるいは、雨水、などがエンジンルームに入り込む不都合を招き易い、例えば、トラクタ、除雪車、草刈機、コンバイン、田植機、などの作業車に適用することができる。
15 エアクリーナ
18 ラジエータ
18a 壁面に
18A アッパータンク
18Aa 壁面
18E 支軸
24 吸気管
24a 吸気口
32 付属部品
A 外気導入部
B 支持部材
C 係合部

Claims (7)

  1. 外気導入部からの冷却風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータ冷却前の冷却風を取り入れる吸気管を有するエアクリーナとを備え、
    前記吸気管は、前記ラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向する吸気口を備え、
    前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めした状態で前記吸気管を支持する支持部材を備え、
    前記ラジエータは、外気が通過するラジエータコア部と通気性を有しないアッパータンクを備え、
    前記吸気口は、前記壁面のうち、前記アッパータンクの前記壁面に対向している作業車。
  2. 外気導入部からの冷却風によりエンジン冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータ冷却前の冷却風を取り入れる吸気管を有するエアクリーナとを備え、
    前記吸気管は、前記ラジエータにおける外気導入部側の壁面に対向する吸気口を備え、
    前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めした状態で前記吸気管を支持する支持部材を備え、
    前記ラジエータは、その上部に防振ゴム装着用の支軸を備え、
    前記支軸を前記支持部材に流用している作業車。
  3. 前記吸気口における開口は、上下方向幅よりも左右方向幅が広く形成されている請求項1記載の作業車。
  4. 前記ラジエータは、その上部に防振ゴム装着用の支軸を備え、
    前記支軸を前記支持部材に流用している請求項1又は3記載の作業車。
  5. 前記吸気管の吸気口側端部に、前記支持部材との係合によって前記吸気口を前記壁面から設定間隔をあけた位置に位置決めする係合部を備えている請求項1〜4のいずれか一項記載の作業車。
  6. 前記吸気管は、その吸気口側端部を形成する付属部品を着脱可能に備えている請求項1〜5のいずれか一項記載の作業車。
  7. 前記エアクリーナを、前記ラジエータを挟んだ外気導入部側とは反対側のエンジン側に配備し、
    前記吸気管は、その吸気口側端部を前記ラジエータよりも外気導入部側に位置させる長さを有して前記エアクリーナから延出し、
    前記吸気管の吸気口側端部を、前記吸気口が前記壁面に対向する形状に曲げ形成している請求項1〜6のいずれか一項記載の作業車。
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