JP6288612B2 - ガス検出システム - Google Patents
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Description
互いに異なる測定ポイントに設置された複数のガス検知器よりなるガス検知器群と、当該ガス検知器が設置される測定ポイントと離れた位置に設置された管理装置とにより構成されており、
前記ガス検知器の各々は、半導体式ガスセンサを具えてなるものであり、
前記管理装置は、前記ガス検知器群に属する各ガス検知器に共有の駆動回路を具えており、ガス検知器の各々を作動モードと休止モードとを繰り返すよう間欠的に駆動し、かつ、ガス検知器を順次に連続して作動モードとする動作シーケンスを実行する機能を有し、作動モードにある一のガス検知器に、一定の大きさに制御されたセンサ駆動電流を供給しながら、休止モードにある他のガス検知器に、当該センサ駆動電流より小さい予熱電流を供給することを特徴とする。
前記管理装置は、前記予熱電流供給回路に、センサ駆動電流の大きさとの関係において設定された大きさの定電圧を入力する構成とされていることが好ましい。
前記管理装置は、当該ガス検知器群の各々に対応する複数の駆動回路を具えており、各ガス検知器群における一のガス検知器を同時に作動モードとするよう、各ガス検知器を動作させる構成のものとすることができる。
しかも、作動モードとされる一のガス検知器におけるガスセンサにセンサ駆動電流が供給されながら、当該ガス検知器と同一のガス検知器群に属する他のガス検知器におけるガスセンサの各々に予熱電流が供給されるので、休止モードから作動モードに移行されたときに、ガスセンサの出力を安定させるために必要とされる暖機処理時間を大幅に短縮することができ、しかも、休止モード時に供給される予熱電流はセンサ駆動電流以下の大きさであるため、休止モード時にガスセンサに対する給電が停止されるよう間欠制御される構成のものに比して、システム全体として消費電力の低減を図ることができる。
図1は、本発明のガス検出システムに係るガス漏洩監視システムの一例における構成の概略を示すブロック図である。このガス漏洩監視システムは、例えば、互いに異なる測定ポイントに配置された複数のガス検知器10(a1〜a4,b1〜b4,c1〜c4,d1〜d4,e1〜e4)(以下、特定のものについて言及する場合を除いて、一部を省略して単に符号「10」を用いる。)と、これらのガス検知器10の各々が適宜の給電用/信号伝送用ケーブル18により接続された管理装置20とにより構成されている。
そして、このガス漏洩監視システムにおいては、各々複数のガス検知器10を一のグループとする複数のガス検知器群15a〜15eが設定されている。この例においては、一のガス検知器群に属するガス検知器10の数が4台、ガス検知器群の数が5つに設定されている。
ガス検知器10は、例えば冷凍サイクルにおける高温高圧ガス冷媒や高圧液冷媒が流れる配管及び機器の継手部分の近傍位置などに配置される。
各動作モード切り替えスイッチ401〜404におけるa接点41およびb接点42は、マイコン21より入力される動作モード切り替え信号によって、いずれか一方が閉成されるよう互いに連動して制御される。21c〜21fは、マイコン21における動作モード切り替え信号出力端子である。
各スイッチ手段45は、対応するガス検知器に係る動作モード切り替えスイッチのa接点41と連動して動作され、当該a接点41が閉成されることに伴って、スイッチ手段45が閉成される。そして、信号処理回路50よりの作動モードにあるガス検知器に係るガス検知信号は、マイコン21におけるガス検知信号入力端子21gに入力され、マイコン21によって、当該ガス検知器が設置された測定ポイントにおけるガス漏洩の有無が検出される。
図3は、図1に示すガス漏洩監視システムにおける各ガス検知器の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。
この例の動作シーケンスにおいては、例えば、すべてのガス検知器10の動作条件が同一であって、同一のガス検知器群に属するガス検知器が順次に連続して作動モードとされると共に、各ガス検知器群における一のガス検知器が同時に作動モードとされる。
これにより、センサ駆動電流供給回路35における定電流電源回路31よりガス検知器10a1に対してのみセンサ駆動電流が供給されて当該ガス検知器10a1が作動モードされると共に、予熱電流供給回路38における電源入力端子39より定電圧が入力されることにより、同一のガス検知器群15aに属する他のガス検知器10(a2〜a4)の各々に対して予熱電流が供給されて当該ガス検知器10(a2〜a4)が休止モードとされる。
一方、休止モードにあるガス検知器10(a2〜a4)にあっては、半導体式ガスセンサ11の予熱処理が行われる。
これにより、センサ駆動電流供給回路35における定電流電源回路31よりガス検知器10a2に対してセンサ駆動電流が供給されて当該ガス検知器10a2が作動モードされると共に、予熱電流供給回路38における電源入力端子39より定電圧が入力されることにより、同一のガス検知器群15aに属する他のガス検知器10(a1,a3,a4)に対して予熱電流が供給されて当該ガス検知器10(a1,a3,a4)が休止モードとされる。
そして、この例においては、各ガス検知器群15a〜15eにおける一のガス検知器が同時に作動モード、より具体的にはガス測定状態とされるよう、同期がとられた状態(動作モードの切り替えタイミングが同一となる状態)で、各ガス検知器10の動作状態が制御される。
このように、このガス漏洩監視システムにおいては、ガス検知器群の各々において、一のガス検知器によるガス測定が行われながら、他のガス検知器に対する予熱処理が行われる。従って、ガス検知器10が休止モードから作動モードに移行されたときに、半導体式ガスセンサ11の検知原理上必要とされる半導体式ガスセンサ11の暖機処理に要する時間を短縮することができる。
具体的には例えば、休止モード時に半導体式ガスセンサ11に対する給電が停止されるよう間欠制御されることの他は、本発明に係るガス漏洩監視システムと同一の構成を有するガス漏洩監視システム(参照ガス漏洩監視システム)においては、センサ駆動電流を167mAとしたとき、例えば120分間以上の暖機処理が必要となるのに対して、上述したように、本発明に係るガス漏洩監視システムにおいては、暖機処理時間は例えば3分間でよく、従って、システム全体では、本発明に係るガス漏洩監視システムは、参照ガス漏洩監視システムの30〜60%の消費電力に抑えることができる。
例えば、一のガス検知器群に属するガス検知器の数は、ガス検知器群間で異なっていてもよい。
また、実際のガス漏洩監視システムにおいて、ガス検知器群の設定方法(グループ設定方法)は特に制限されるものではないが、例えば、給電用/信号伝送用ケーブルの長さが同等のものが同一のグループに含まれるよう設定することができる。
さらにまた、ガス検知器の具体的な制御条件は適宜に変更可能である。
さらにまた、本発明におけるガス検知器としては、通電により加熱された状態において検知対象ガスに感応するガス感応素子(検出素子)を有するガスセンサ、例えば接触燃焼式ガスセンサなどを具えたガス検知器を用いることができる。また、検知対象ガスも、フロンガスに限定されるものではない。
10b1〜10b4 ガス検知器
10c1〜10c4 ガス検知器
10d1〜10d4 ガス検知器
10e1〜10e4 ガス検知器
11 半導体式ガスセンサ
121〜124 センサ信号出力端子
15a〜15e ガス検知器群
18 給電用/信号伝送用ケーブル
20 管理装置
21 マイコン
21a 電流検知信号入力端子
21b 電流調整信号出力端子
21c〜21f 動作モード切り替え信号出力端子
21g ガス検知信号入力端子
30a〜30e センサ駆動回路
31 定電流電源回路
32 電流検出回路
35 センサ駆動電流供給回路
38 予熱電流供給回路
39 電源入力端子
401〜404 動作モード切り替えスイッチ
41 a接点
42 b接点
45 スイッチ手段
50 信号処理回路
Claims (3)
- 冷凍空調機器からの冷媒ガスの漏れを監視するガス検出システムであって、
互いに異なる測定ポイントに設置された複数のガス検知器よりなるガス検知器群と、当該ガス検知器が設置される測定ポイントと離れた位置に設置された管理装置とにより構成されており、
前記ガス検知器の各々は、半導体式ガスセンサを具えてなるものであり、
前記管理装置は、前記ガス検知器群に属する各ガス検知器に共有の駆動回路を具えており、ガス検知器の各々を作動モードと休止モードとを繰り返すよう間欠的に駆動し、かつ、ガス検知器を順次に連続して作動モードとする動作シーケンスを実行する機能を有し、作動モードにある一のガス検知器に、一定の大きさに制御されたセンサ駆動電流を供給しながら、休止モードにある他のガス検知器に、当該センサ駆動電流より小さい予熱電流を供給することを特徴とするガス検出システム。 - 前記駆動回路は、定電流電源回路を有するセンサ駆動電流供給回路と、予熱電流供給回路と、当該センサ駆動電流供給回路および当該予熱電流供給回路のいずれか一方をガス検知器に接続する、ガス検知器の各々に対応する複数のスイッチ手段とを具えており、
前記管理装置は、前記予熱電流供給回路に、センサ駆動電流の大きさとの関係において設定された大きさの定電圧を入力することを特徴とする請求項1に記載のガス検出システム。 - 複数の前記ガス検知器群を具えており、
前記管理装置は、当該ガス検知器群の各々に対応する複数の駆動回路を具えており、各ガス検知器群における一のガス検知器を同時に作動モードとするよう、各ガス検知器を動作させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス検出システム。
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