JP6288613B2 - ガス漏洩監視システム - Google Patents
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また、例えば、単一回のガス検知において、検知対象ガスの存在が検出された場合であっても、これが真に検知対象ガスの存在によるものなのか否かの判断は、必ずしも確実とは言えないため、検知対象ガスの存在が複数回繰り返し確認された場合に、警報を発する動作モードに移行されることが記載されており、また、このような警報動作の制御によっても、消費電力を低減することができることが記載されている。
冷凍空調機器における互いに異なる測定ポイントに設置された複数のガス検知器を1つのグループとする複数のガス検知器群と、
前記ガス検知器の各々を作動モードと休止モードとを繰り返すよう間欠的に駆動し、かつ、前記ガス検知器群毎に、同一のガス検知器群に属するガス検知器を順次に連続して作動モードとする動作シーケンスを実行する管理装置と
を具えてなり、
互いに異なるガス検知器群に属し、同時に作動モードとされる複数のガス検知器が同一の測定ポイントに設置されており、
前記管理装置は、当該同一の測定ポイントに設置された二以上のガス検知器が共に検知対象ガスの存在を検出したときに、当該測定ポイントにおけるガス漏洩を確認することを特徴とする。
前記管理装置は、前記ガス検知器群の各々に対応する複数の駆動回路を具えており、当該駆動回路の各々は、同一のガス検知器群に属するガス検知器の各々に共有のものであって、作動モードにある一のガス検知器に、一定の大きさに制御されたセンサ駆動電流を供給しながら、休止モードにある他のガス検知器に、当該センサ駆動電流より小さい予熱電流を供給する構成とされていることが好ましい。
前記管理装置は、前記予熱電流供給回路に、センサ駆動電流の大きさとの関係において設定された大きさの定電圧を入力する構成とされていることが好ましい。
しかも、同時に作動モードとされる互いに異なるガス検知器群に属する二以上のガス検知器が検知対象ガスの存在を検出したときに、当該ガス検知器が設置された測定ポイントにおけるガス漏洩が確認されるので、ガス漏洩を、速やかにかつ高い信頼性をもって確実に検出することができ、例えば突発的なガス漏洩にも対応することができる。
図1は、本発明のガス漏洩監視システムの一例における構成の概略を示すブロック図である。このガス漏洩監視システムは、例えば、互いに異なる測定ポイントに配置された複数のガス検知器10(a1〜a4,b1〜b4,c1〜c4,d1〜d4,e1〜e4)(以下、特定のものについて言及する場合を除いて、一部を省略して単に符号「10」を用いる。)と、これらのガス検知器10の各々が適宜の給電用/信号伝送用ケーブル18により接続された管理装置20とにより構成されている。
そして、このガス漏洩監視システムにおいては、各々複数のガス検知器10を1つのグループとする複数のガス検知器群15a〜15eが設定されている。この例においては、一のガス検知器群に属するガス検知器の数が4台、ガス検知器群の数が5つに設定されている。
各動作モード切り替えスイッチ401〜404におけるa接点41およびb接点42は、マイコン21より入力される動作モード切り替え信号によって、いずれか一方が閉成されるよう互いに連動して制御される。21c〜21fは、マイコン21における動作モード切り替え信号出力端子である。
各スイッチ手段45は、対応するガス検知器に係る動作モード切り替えスイッチのa接点41と連動して動作され、当該a接点41が閉成されることに伴って、スイッチ手段45が閉成される。そして、信号処理回路50よりの作動モードにあるガス検知器に係るガス検知信号は、マイコン21におけるガス検知信号入力端子21gに入力される。
ここに、ガス漏洩の確認は、同一の測定ポイントに設置されたすべてのガス検知器によって検知対象ガスの存在が検出される必要はないが、すべてのガス検知器によって検知対象ガスの存在が検出されることによって警報動作指令信号が発せられる構成とされることにより、警報動作について一層高い信頼性が得られる。
警報報知機構55としては、例えば警報音により警報を発するもの、発光により警報を発するものなどを用いることができ、また、複数の種類の警報報知機構が設けられた構成とされていてもよい。
図3は、図1に示すガス漏洩監視システムにおける各ガス検知器10の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。
この例の動作シーケンスにおいては、例えば、すべてのガス検知器10の動作条件が同一であって、同一のガス検知器群に属するガス検知器が順次に連続して作動モードとされると共に、各ガス検知器群における一のガス検知器が同時に作動モードとされる。
これにより、センサ駆動電流供給回路35における定電流電源回路31よりガス検知器10a1に対してのみセンサ駆動電流が供給されて当該ガス検知器10a1が作動モードされると共に、予熱電流供給回路38における電源入力端子39より定電圧が入力されることにより、同一のガス検知器群15aに属する他のガス検知器10(a2〜a4)の各々に対して予熱電流が供給されて当該ガス検知器10(a2〜a4)が休止モードとされる。
これにより、センサ駆動電流供給回路35における定電流電源回路31よりガス検知器10a2に対してセンサ駆動電流が供給されて当該ガス検知器10a2が作動モードされると共に、予熱電流供給回路38における電源入力端子39より定電圧が入力されることにより、同一のガス検知器群15aに属する他のガス検知器10(a1,a3,a4)に対して予熱電流が供給されて当該ガス検知器10(a1,a3,a4)が休止モードとされる。
そして、この例においては、各ガス検知器群15a〜15eにおける一のガス検知器が同時に作動モード、より具体的にはガス測定状態とされるよう、同期がとられた状態(動作モードの切り替えタイミングが同一となる状態)で、各ガス検知器10の動作状態が制御される。
このように、このガス漏洩監視システムにおいては、ガス検知器群の各々において、一のガス検知器によるガス測定が行われながら、他のガス検知器に対する予熱処理が行われる。従って、ガス検知器10が休止モードから作動モードに移行されたときに、半導体式ガスセンサ11の検知原理上必要とされる半導体式ガスセンサ11の暖機処理に要する時間を短縮することができる。
しかも、同時に作動モードとされる互いに異なるガス検知器群に属する二以上のガス検知器が検知対象ガスの存在を検出したときに、当該ガス検知器が設置された測定ポイントにおけるガス漏洩が管理装置20によって確認されるので、ガス漏洩の有無を、速やかにかつ高い信頼性をもって確実に検出することができ、ある程度の時間の間継続して生じるガス漏洩だけでなく、突発的なガス漏洩にも対応することができる。
具体的には例えば、休止モード時に半導体式ガスセンサ11に対する給電が停止されるよう間欠制御されることの他は、本発明に係るガス漏洩監視システムと同一の構成を有するガス漏洩監視システム(参照ガス漏洩監視システム)においては、センサ駆動電流を167mAとしたとき、例えば120分間以上の暖機処理が必要となるのに対して、上述したように、本発明に係るガス漏洩監視システムにおいては、暖機処理時間は例えば3分間でよく、従って、システム全体では、本発明に係るガス漏洩監視システムは、参照ガス漏洩監視システムの30〜60%の消費電力に抑えることができる。
例えば、一のガス検知器群に属するガス検知器の数は、ガス検知器群間で異なっていてもよい。
また、実際のガス漏洩監視システムにおいて、ガス検知器群の設定方法(グループ設定方法)は特に制限されるものではないが、例えば、給電用/信号伝送用ケーブルの長さが同等のものが同一のグループに含まれるよう設定することができる。
さらにまた、ガス検知器の具体的な制御条件は適宜に変更可能である。
さらにまた、本発明におけるガス検知器としては、通電により加熱された状態において検知対象ガスに感応するガス感応素子(検出素子)を有するガスセンサ、例えば、接触燃焼式ガスセンサなどを具えたガス検知器を用いることができる。また、検知対象ガスも、フロンガスに限定されるものではない。
10b1〜10b4 ガス検知器
10c1〜10c4 ガス検知器
10d1〜10d4 ガス検知器
10e1〜10e4 ガス検知器
11 半導体式ガスセンサ
121〜124 センサ信号出力端子
15a〜15e ガス検知器群
18 給電用/信号伝送用ケーブル
20 管理装置
21 マイコン
21a 電流検知信号入力端子
21b 電流調整信号出力端子
21c〜21f 動作モード切り替え信号出力端子
21g ガス検知信号入力端子
30a〜30e センサ駆動回路
31 定電流電源回路
32 電流検出回路
35 センサ駆動電流供給回路
38 予熱電流供給回路
39 電源入力端子
401〜404 動作モード切り替えスイッチ
41 a接点
42 b接点
45 スイッチ手段
50 信号処理回路
55 警報報知機構
Claims (3)
- 冷凍空調機器からの冷媒ガスの漏れを監視するガス漏洩監視システムであって、
冷凍空調機器における互いに異なる測定ポイントに設置された複数のガス検知器を1つのグループとする複数のガス検知器群と、
前記ガス検知器の各々を作動モードと休止モードとを繰り返すよう間欠的に駆動し、かつ、前記ガス検知器群毎に、同一のガス検知器群に属するガス検知器を順次に連続して作動モードとする動作シーケンスを実行する管理装置と
を具えてなり、
互いに異なるガス検知器群に属し、同時に作動モードとされる複数のガス検知器が同一の測定ポイントに設置されており、
前記管理装置は、当該同一の測定ポイントに設置された二以上のガス検知器が共に検知対象ガスの存在を検出したときに、当該測定ポイントにおけるガス漏洩を確認することを特徴とするガス漏洩監視システム。 - 前記ガス検知器の各々は、半導体式ガスセンサを具えてなるものであり、
前記管理装置は、前記ガス検知器群の各々に対応する複数の駆動回路を具えており、当該駆動回路の各々は、同一のガス検知器群に属するガス検知器の各々に共有のものであって、作動モードにある一のガス検知器に、一定の大きさに制御されたセンサ駆動電流を供給しながら、休止モードにある他のガス検知器に、当該センサ駆動電流より小さい予熱電流を供給することを特徴とする請求項1に記載のガス漏洩監視システム。 - 前記駆動回路の各々は、定電流電源回路を有するセンサ駆動電流供給回路と、予熱電流供給回路と、当該センサ駆動電流供給回路および当該予熱電流供給回路のいずれか一方をガス検知器に接続する、ガス検知器の各々に対応する複数のスイッチ手段とを具えており、
前記管理装置は、前記予熱電流供給回路に、センサ駆動電流の大きさとの関係において設定された大きさの定電圧を入力することを特徴とする請求項2に記載のガス漏洩監視システム。
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