JP6287778B2 - エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
気相成長法によりエピタキシャル層を成長させるシリコン単結晶基板の表面に原料ガスを導入してエピタキシャル層を成長させたシリコンエピタキシャルウェーハが知られる。このようなエピタキシャルウェーハの製造条件として、例えば、特許文献1〜4には種々の製造条件が開示される。通常のエピタキシャルウェーハでは、原料ガスの濃度を1×10−4〜1×10−2mоl/lにし、気相成長中の反応温度を950〜1150度にして2μm以上のエピタキシャル層を形成するのが一般的である。
原料ガスが上記範囲より低濃度になるとエピタキシャル層の成長速度が遅く生産性が低下し、上記範囲より高濃度になるとエピタキシャル層中の欠陥が増加する。また、気相成長中の反応温度が上記範囲より低温になるとエピタキシャル層中の欠陥が増加し、上記範囲より高温になるとスリップの発生や原料ガスの気相反応の影響が強まり、製造条件として相応しくない。よって、上記のような原料ガスの濃度、反応温度でエピタキシャル成長がなされる。
特公平06−38403号公報 特開2000−100737号公報 特開2005−183510号公報 特開平10−209054号公報
近年、直径300mm以上のシリコンウェーハを用いて作製されたエピタキシャルウェーハが微細化された電子デバイスに広く使用されることにともない、エピタキシャルウェーハの平坦度の改善が求められている。
このエピタキシャルウェーハの平坦度を悪化させる要因として、ウェーハの表面上における結晶方位の違いより生じる成長速度差が注目される。例えば、主表面が(100)のシリコンウェーハにエピタキシャル層(シリコン層)を成長させる場合を考える。このシリコンウェーハの主表面を上から見て、そのウェーハの中心から外周に向かう<100>方向(結晶方位の基準)におけるウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の成長速度が遅くなる。その一方で、その結晶方位の基準(<100>方向)から、そのウェーハの中心を軸に45度ずれた<110>方向におけるウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の成長速度が大きくなる。よって、エピタキシャルウェーハの周縁部では、<100>方向と<110>方向の間でエピタキシャル層の膜厚の高低差が増大し、エピタキシャルウェーハの平坦度を悪化させる。これと同様の現象は、主表面が(110)のシリコンウェーハでも生じる。
この結晶方位の違いにより生じるエピタキシャル層の成長速度差は、例えば直径300mm以上のエピタキシャルウェーハでは、次のような領域で特に顕著に現れる。エピタキシャルウェーハの外周端からそのウェーハの中心に向けて内側に2mm入った幅2mmの環状領域(ウェーハの周縁部)で成長速度差が顕著となり、ウェーハの平坦度(サイトフラットネス)に影響を及ぼす。また、気相成長中の反応温度や原料ガス濃度として、従来一般的とされた上述の気相成長中の温度範囲や原料ガスの濃度範囲でもエピタキシャル層の成長速度差が生じ、エピタキシャルウェーハの平坦度に影響を及ぼしている。
本発明の課題は、結晶方位の違いにより生じるエピタキシャル層の成長速度差を低減するとともに、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、
主表面が(100)又は(110)のシリコンウェーハに原料ガスを導入してシリコン層をエピタキシャル成長するエピタキシャルウェーハの製造方法において、
温度を950〜1150度、原料ガスのガス濃度を1.0×10−4〜1.0×10−2mоl/lの範囲にするとともに、圧力を200tоrr以下にしてエピタキシャル成長をすることを特徴とする。
本発明者は、エピタキシャル成長時におけるウェーハ(成長用基板)の周縁部で発生するエピタキシャル層の成長速度差を低減させるため、様々な条件でエピタキシャルウェーハを作製して成長速度差を調査した。この成長速度差を調査するにあたり、主表面が(100)のシリコンウェーハを上から見て、その外周から中心に向けて2mm内側に入った環状地点におけるエピタキシャル層(シリコン層)の膜厚の最大値をT1とした。また、T1の地点をウェーハの中心回りに±45度回転した移動地点の膜厚平均値をT2とし、移動地点をウェーハの中心に向けて3mm移動した地点の膜厚平均値をT3とした。そして、(T1−T2)/T3によりエピタキシャル層の成長速度差を定義した。その結果、成長速度差が0.5%より大きくなると、エピタキシャルウェーハに求められる近年の平坦度の要求に悪影響を及ぼすことが分かった。
この成長速度差を0.5%以下に低減させるためには、一般的とされる原料ガスの濃度(1×10−4〜1×10−2mоl/l)、エピタキシャル成長中の反応温度(950〜1150度)を次のように調整すればよい。具体的には、上記範囲内でガス濃度を低濃度にするとともに、反応温度を高くすることで成長速度差を0.5%以下に低減させることは可能である。しかし、単に反応温度と原料ガスのガス濃度のみを調整すると、ウェーハの周縁部の膜厚が全体的に厚くなる傾向があり、エピタキシャルウェーハにおける近年の平坦度の要求を満足するものではない。
よって、本発明者は、成長用基板の周縁部に形成されたエピタキシャル層の膜厚変動を成長速度差とともに定義し、近年における平坦度の要求を満たすエピタキシャルウェーハを調査した。このような調査にあたり、シリコンウェーハの(100)主表面を上から見て、エピタキシャル層の外周からその中心に向けて2mm内側に入った第1環状地点のエピタキシャル層の膜厚平均値をT4とした。同様に、エピタキシャル層の外周からその中心に向けて5mm内側に入った第2環状地点の膜厚平均値をT5とした。そして、(T4−T5)/T5によりエピタキシャル層の周縁部の膜厚変動を定義した。その結果、常圧でエピタキシャル成長を行うと、成長速度差の低減と膜厚変動の低減を両立するのは困難であるとの事実に本発明者は直面した。
この事実に直面した本発明者は、エピタキシャル成長における成長条件について試行錯誤する中で、エピタキシャル成長における圧力(反応炉内の圧力)が成長速度差と膜厚変動に大きく影響を与えるとの知見を得た。そして、更に鋭意検討を重ねた結果、反応炉内を低圧にすることで成長速度差と膜厚変動の低減を両立できるとの結論に到達した。
具体的には、温度を950〜1150度、原料ガスのガス濃度を1.0×10−4〜1.0×10−2mоl/lの範囲にするとともに、圧力を200tоrr以下にしてエピタキシャル成長をすることで、成長速度差と膜厚変動の低減できる。
本発明の実施態様では、シリコンウェーハの主表面が(100)であり、
シリコン層の外周から中心に向けて2mm内側に入った第1環状地点のシリコン層の膜厚最大値をT1とし、主表面を上から見てT1の地点を中心回りに±45度回転した移動地点のシリコン層の膜厚平均値をT2とし、移動地点を中心に向けて3mm移動した地点の膜厚平均値をT3とし、(T1−T2)/T3で定義したシリコン層の成長速度差が0.5%以下であり、
第1環状地点の膜厚平均値をT4とし、第1環状地点から中心に向けて3mm内側に入った第2環状地点の膜厚平均値をT5とし、(T4−T5)/T5で定義したシリコン層の周縁部の膜厚変動の絶対値が1.3%以下にできる。そのため、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハを提供できる(良好なフラットネス品質を達成できる)。
また、本発明の別の実施態様では、シリコンウェーハの主表面が(110)であり、
シリコン層の外周から中心に向けて2mm内側に入った第1環状地点のシリコン層の膜厚最大値をT1とし、主表面を上から見てT1の地点を中心回りに±90度回転した移動地点のシリコン層の膜厚平均値をT2とし、移動地点を中心に向けて3mm移動した地点の膜厚平均値をT3とし、(T1−T2)/T3で定義したシリコン層の成長速度差が0.5%以下であり、
第1環状地点の膜厚平均値をT4とし、第1環状地点から中心に向けて3mm内側に入った第2環状地点の膜厚平均値をT5とし、(T4−T5)/T5で定義したシリコン層の周縁部の膜厚変動の絶対値が1.3%以下にできる。そのため、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハを提供できる(良好なフラットネス品質を達成できる)。
更に、本発明の実施態様では、原料ガスはトリクロロシラン又はジクロロシランを有する。また、シリコンウェーハの直径が300mm以上であると膜厚変動及び成長速度差を低減するのに効果的である。
本発明に使用する気相成長装置の一例を示す模式部分断面図。 主表面が(100)のシリコンウェーハにおける結晶方位(<100>方向と<110>方向)を示すシリコンウェーハの主表面を上から見た平面模式図。 主表面が(110)のシリコンウェーハにおける結晶方位(<100>方向と<110>方向)を示すシリコンウェーハの主表面を上から見た平面模式図。 エピタキシャルウェーハにおけるエピタキシャル層の膜厚を測定した測定箇所を示すエピタキシャルウェーハの平面模式図。 実施例1と比較例1におけるエピタキシャル層の成長速度差とエピタキシャル層の膜厚変動を百分率(%)で示した表。 実施例2と比較例2におけるエピタキシャル層の成長速度差とエピタキシャル層の膜厚変動を百分率(%)で示した表。 実施例3と比較例3におけるエピタキシャル層の成長速度差とエピタキシャル層の膜厚変動を百分率(%)で示した表。 実施例4と比較例4におけるエピタキシャル層の成長速度差とエピタキシャル層の膜厚変動を百分率(%)で示した表。
図1は本発明で使用される一例の枚葉式の気相成長装置1を示す。気相成長装置1により、シリコン単結晶ウェーハ上にシリコン単結晶膜(エピタキシャル層)が気相成長され、シリコンエピタキシャルウェーハが製造される。シリコン単結晶基板としては、主表面が(100)又は(110)のシリコンウェーハが用いられ、主表面にエピタキシャル層が形成される。
気相成長装置1は、透明石英部材やステンレス等の金属部材等から構成された反応炉2(気相成長炉)を備える。反応炉2の内部にはサセプタ3と、サセプタ3を支持する支持部4と、支持部4を通じてサセプタ3を駆動させる駆動部5を備える。
サセプタ3はエピタキシャル層を気相成長させる成長用基板W(例えばシリコン単結晶ウェーハ)を略水平に支持するように円盤状に形成され、表面には凹状に窪んだポケット部3aが備わる。ポケット部3aは、成長用基板Wの直径(例えば300mm)より少し大きく、基板Wの厚みと同程度の深さにサセプタ3の上面からくり貫かれるように形成される。
支持部4はサセプタ3の裏面側からサセプタ3を略水平に支持するように配置され、鉛直方向に伸びる支柱4aと、支柱4aの上部から斜め上方に延びて先端がサセプタ3裏面の周縁部に接続するアーム4bを備える。
支柱4aの下部には駆動部5が接続され、駆動部5は支柱4aを上下動、軸線O(鉛直方向)回りに回転駆動させることが可能なモーター等である。駆動部5により支柱4aが軸線O回りに回転するとサセプタ3も回転し、駆動部5により支柱4aが上下動するとサセプタ3も上下動する。
反応炉2の水平方向における一端側には、反応炉2内に各種のガスを略水平に導入するガス導入管6が接続される。ガス導入管6は反応炉2内に通じるガス導入口6aから反応炉2内にガスを導入する。ガス導入管6は、気相成長時にはガス導入口6aから反応炉2内に気相成長ガスGを導入する。気相成長ガスGは、シリコン単結晶薄膜の原料となる原料ガスと、原料ガスを希釈するキャリアガスと、薄膜に導電型を付与するドーパントガスを含む。例えば、原料ガスとしてはトリクロロシラン(TCS)又はジクロロシラン(DCS)等のシラン系ガス、キャリアガスとしては水素ガス、ドーパントガスとしてはボロンやリンを含むガスが用いられる。
ガス導入管6の他端側には、反応炉2内からガス(成長用基板Wを通過した気相成長ガスG等)を排出するガス排出管7が接続される。ガス排出管7は、反応炉2内に通じるガス排出口7aから反応炉2内に導入された気相成長ガスG等を反応炉2の外に排出する。
反応炉2の上下には、気相成長時に反応炉2内を加熱して反応炉2内の温度を調整できるヒーター8が備わる。
気相成長時に反応炉2内に導入する原料ガスのガス濃度、気相成長時の反応炉2内の反応温度、気相成長時の反応炉2内の圧力は図示しない制御部により制御される。気相成長時には、制御部により反応炉2内の温度(反応温度)、反応炉2内の原料ガスのガス濃度及び反応炉2内の圧力が調整される。例えば、気相成長時には、反応炉2内の反応温度が950〜1150度の範囲、原料ガスのガス濃度が1.0×10−4〜1.0×10−2mоl/lの範囲に調整され、反応炉2内の圧力が200tоrr以下に減圧される。
以上のように構成された気相成長装置1により成長用基板W(シリコンウェーハ)上にエピタキシャル層(シリコン層)を気相成長してシリコンエピタキシャルウェーハを製造する。主表面が(100)のシリコンウェーハにシリコン層を気相成長する場合、シリコンウェーハ上の特定の箇所でシリコン層の成長速度の差が顕著となる。図2Aは、主表面が(100)のシリコンウェーハを上から見た模式平面図を示し、図2Aを用いてエピタキシャル層(シリコン層)の成長速度差を説明する。図2Aに示すようにシリコンウェーハの中心から外周に向かう<100>方向におけるウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の成長速度が遅くなる。その一方で、<100>方向からウェーハの中心を軸に角度θ(45度)ずれた<110>方向におけるウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の成長速度が大きくなる。よって、<110>方向のウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の膜厚が増大するのに対し、<100>方向のウェーハの周縁部ではエピタキシャル層の膜厚が減少する。それ故、エピタキシャルウェーハの周縁部では、<100>方向と<110>方向の間でエピタキシャル層の膜厚の高低差が増大し、エピタキシャルウェーハの平坦度を悪化させる。
同様の現象は主表面が(110)のシリコンウェーハにエピタキシャル層(シリコン層)を気相成長する場合でも生じる。但し、シリコンウェーハの主表面が(110)であるため、図2Bに示すように<100>方向と<110>方向はウェーハの中心回りに角度α(90度)ずれる。
本発明者の知見によると、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハを作製するには、シリコンウェーハの周縁部におけるエピタキシャル層の成長速度差及び膜厚変動を両方とも低減させる必要がある。この成長速度差と膜厚変動は次のように定義される。
図3に示すように主表面が(100)のシリコンウェーハの外周Cから中心C0に向けて2mm内側に入った環状地点C1におけるエピタキシャル層の膜厚の最大値をT1(T1の地点をPT1)とした。また、シリコンウェーハを主表面から見てT1の地点PT1をそのウェーハの中心C0回りに±45度(シリコンウェーハの主表面が(110)ならば±90度)回転した移動地点P1、P2の膜厚平均値をT2とした。更に、移動地点P1、P2を中心C0に向けて3mm移動した地点P3、P4の膜厚平均値をT3とした。そして、(T1−T2)/T3によりエピタキシャル層の成長速度差D1を定義した。なお、膜厚平均値T2、T3はいずれもエピタキシャル層(シリコン層)の膜厚の平均値である。
また、第1環状地点C1のエピタキシャル層の膜厚平均値をT4とし、外周Cから中心C0に向けて5mm(第1環状地点C1から中心C0に向けて3mm)内側に入った第2環状地点C2の膜厚平均値をT5とした。そして、(T4−T5)/T5によりエピタキシャル層の周縁部の膜厚変動D2を定義した。
本発明者の知見によれば、従来一般的とされたエピタキシャル成長中の原料ガスの濃度(1×10−4〜1×10−2mоl/l)及び反応温度(950〜1150度)では、成長速度差D1と膜厚変動D2を低減させることが難しい。そこで、本発明者は、エピタキシャル成長時の圧力(反応炉2内の圧力)を調整することで、成長速度差D1と膜厚変動D2(膜厚変動の絶対値)をともに低減させ、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハを作製できることを見出した。
本発明の効果を確認するために以下に示す実験を行った。
(実施例)
実施例では、気相成長装置1により直径300mmのP型シリコン単結晶ウェーハ上にシリコン層を成膜し、シリコンエピタキシャルウェーハを作製した。そして、作製したエピタキシャルウェーハの成長速度差D1と膜厚変動D2を測定し、成長速度差D1と膜厚変動D2を百分率(%)で表した。即ち、測定した成長速度差D1及び膜厚変動D2の値にそれぞれ100を乗じた値を成長速度差の測定値、膜厚変動の測定値とした。
実施例1では、主表面が(100)のシリコン単結晶ウェーハを用いるとともに、原料ガスにTCSを用いてエピタキシャル成長を行った。また、エピタキシャル成長中の原料ガスのガス濃度を9.4×10−4mоl/l、反応温度を1080度、及び反応炉2内の圧力を200tоrrにしてエピタキシャル成長を行った。同様に反応炉2内の圧力を100tоrrにした状態でもエピタキシャルウェーハを作製した。反応炉2内の圧力が200tоrrでは、成長速度差が0.49%、膜厚変動が−1.18%となった。また、反応炉2内の圧力が100tоrrでは、成長速度差が0.42%、膜厚変動が−0.80%となった。
実施例2では、実施例1の原料ガスをTCSからDCSに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハの作製を行った。反応炉2内の圧力が200tоrrでは、成長速度差が0.47%、膜厚変動が−1.14%となった。また、反応炉2内の圧力が100tоrrでは、成長速度差が0.41%、膜厚変動が−0.78%となった。
実施例3では、実施例1の主表面が(100)のシリコン単結晶ウェーハを主表面が(110)のシリコン単結晶ウェーハに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハの作製を行った。反応炉2内の圧力が200tоrrでは、成長速度差が0.48%、膜厚変動が−1.25%となった。また、反応炉内の圧力が100tоrrでは、成長速度差が0.39%、膜厚変動が−0.88%となった。
実施例4では、実施例3の原料ガスをTCSからDCSに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハの作製を行った。反応炉2内の圧力が200tоrrでは、成長速度差が0.48%であり、膜厚変動が−1.22%となった。また、反応炉2内の圧力が100tоrrでは、成長速度差が0.39%、膜厚変動が−0.85%となった。
(比較例)
比較例として、反応炉2内の圧力以外は、実施例1〜4と同様にしてシリコンエピタキシャルウェーハを作製した。比較例1では、実施例1の反応炉2内の圧力200tоrr、100tоrrを760tоrr、400tоrrに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハを作製した。反応炉2内の圧力が760tоrrでは、成長速度差が1.32%、膜厚変動が−1.94%となった。また、反応炉2内の圧力が400tоrrでは、成長速度差が0.62%、膜厚変動が−1.64%となった。
比較例2では、実施例2の反応炉2内の圧力200tоrr、100tоrrを760tоrr、400tоrrに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハを作製した。反応炉2内の圧力が760tоrrでは、成長速度差が1.24%、膜厚変動が−1.95%となった。また、反応炉2内の圧力が400tоrrでは、成長速度差が0.60%であり、膜厚変動が−1.61%となった。
比較例3では、実施例3の反応炉2内の圧力200tоrr、100tоrrを760tоrr、400tоrrに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハを作製した。反応炉2内の圧力が760tоrrでは、成長速度差が1.22%、膜厚変動が−1.98%となった。また、反応炉2内の圧力が400tоrrでは、成長速度差が0.61%、膜厚変動が−1.71%となった。
比較例4では、実施例4の反応炉2内の圧力200tоrr、100tоrrを760tоrr、400tоrrに代える以外は同じ条件でエピタキシャルウェーハを作製した。反応炉2内の圧力が760tоrrでは、成長速度差が1.18%、膜厚変動が−1.98%となった。また、反応炉2内の圧力が400tоrrでは、成長速度差が0.61%、膜厚変動が−1.70%となった。
図4A〜Dは、実施例1〜4と比較例1〜4の成長速度差D1と膜厚変動D2を示す。図4Aでは、実施例1と比較例1が対となったデータが示される。図4Bでは実施例2と比較例2、図4Cでは実施例3と比較例3、図4Dでは実施例4と比較例4が対となったデータが示される。図4A〜Dに示すように反応炉2内の圧力を200tоrr以下にすることで成長速度差が0.5%以下であるとともに、膜厚変動の絶対値が1.3%以下となり、平坦度が良好なエピタキシャルウェーハを提供できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1 気相成長装置 2 反応炉
3 サセプタ 4 支持部
5 駆動部 O 軸線
W 成長用基板 C 外周
C0 中心 C1 第1環状地点
C2 第2環状地点

Claims (4)

  1. 主表面が(100)のシリコンウェーハに原料ガスを導入してシリコン層をエピタキシャル成長するエピタキシャルウェーハの製造方法において、
    温度を950〜1150度、前記原料ガスのガス濃度を1.0×10−4〜1.0×10−2mol/lの範囲にするとともに、圧力を200torr以下にして前記エピタキシャル成長をし、
    前記シリコン層の外周から中心に向けて2mm内側に入った第1環状地点の前記シリコン層の膜厚最大値をT1とし、前記主表面を上から見て前記T1の地点を前記中心回りに±45度回転した移動地点の前記シリコン層の膜厚平均値をT2とし、前記移動地点を前記中心に向けて3mm移動した地点の前記膜厚平均値をT3とし、(T1−T2)/T3で定義した前記シリコン層の成長速度差が0.5%以下であり、
    前記第1環状地点の前記膜厚平均値をT4とし、前記第1環状地点から前記中心に向けて3mm内側に入った第2環状地点の前記膜厚平均値をT5とし、(T4−T5)/T5で定義した前記シリコン層の周縁部の膜厚変動の絶対値が1.3%以下であることを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
  2. 主表面が(110)のシリコンウェーハに原料ガスを導入してシリコン層をエピタキシャル成長するエピタキシャルウェーハの製造方法において、
    温度を950〜1150度、前記原料ガスのガス濃度を1.0×10 −4 〜1.0×10 −2 mol/lの範囲にするとともに、圧力を200torr以下にして前記エピタキシャル成長をし、
    前記シリコン層の外周から中心に向けて2mm内側に入った第1環状地点の前記シリコン層の膜厚最大値をT1とし、前記主表面を上から見て前記T1の地点を前記中心回りに±90度回転した移動地点の前記シリコン層の膜厚平均値をT2とし、前記移動地点を前記中心に向けて3mm移動した地点の前記膜厚平均値をT3とし、(T1−T2)/T3で定義した前記シリコン層の成長速度差が0.5%以下であり、
    前記第1環状地点の前記膜厚平均値をT4とし、前記第1環状地点から前記中心に向けて3mm内側に入った第2環状地点の前記膜厚平均値をT5とし、(T4−T5)/T5で定義した前記シリコン層の周縁部の膜厚変動の絶対値が1.3%以下であることを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
  3. 前記原料ガスはトリクロロシラン又はジクロロシランを有する請求項1又は2に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  4. 前記シリコンウェーハの直径が300mm以上である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
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