JP2550024B2 - 減圧cvd装置 - Google Patents

減圧cvd装置

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JP2550024B2 JP61056873A JP5687386A JP2550024B2 JP 2550024 B2 JP2550024 B2 JP 2550024B2 JP 61056873 A JP61056873 A JP 61056873A JP 5687386 A JP5687386 A JP 5687386A JP 2550024 B2 JP2550024 B2 JP 2550024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 単結晶基板上にβ−SiCエピタキシャル膜を形成する
ための減圧CVD装置であって、反応管を穴のあいた内側
管と外側管の2重管構造として大面積かつ大量の単結晶
基板上にβ−SiC膜を形成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、CVD(化学的気相成長)装置、より詳しく
は、β−SiC(立方晶炭化ケイ素)のエピタキシャル膜
を形成するための減圧CVD装置に関するものである。
β−SiCは半導体であり、その単結晶(エピタキシャ
ル成長)膜を利用して半導体装置を製造する場合にはシ
リコン半導体装置よりも高温動作性が良い(800℃でも
動作する)ので、耐環境デバイスとして期待されてい
る。そして、β−SiC膜を大面積でかつ同時に多数枚の
単結晶基板上に形成することができる成長装置が求めら
れている。
〔従来の技術〕
β−SiC膜を単結晶基板(例えば、Si単結晶ウェハ)
上にエピタキシャル成長させるには、CVD法で行なわれ
ており、常圧で1360℃もの高温の成長条件であった。こ
の常温CVD装置では、装入する単結晶基板はそのサイズ
が2インチ程度であり、処理枚数が数枚(10枚以下)で
ある。
そこで、(a)SiC成長温度を下げること、(b)上
述の常圧CVD法で行なわれている浸炭処理がなくてもよ
いこと、(c)より大きなサイズのSiC膜形成を可能に
すること、などを考慮して、本出願人は減圧CVD法(10T
orr以下の低圧下)によってβ−SiCエピタキシャル成長
膜を形成することを特開昭60−298071号(特開昭62−15
5512号公報)にして提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
提案した減圧CVD法では従来公知の横型減圧CVD装置を
使用しており、大量枚数の単結晶基板を装入した場合に
は下流側の基板上に成長するβ−SiC膜は上流側の基板
よりも薄くなりかつ同一板上でも厚さが均一でない。す
なわち、この膜厚均一は減圧CVD法であるので常圧CVDよ
りもかなり良いわけであるが、ウェハ内、バッチ内で大
量処理の場合により良くすることが求められている。
〔問題点を解決するための手段〕
真空ポンプに連通した反応管、該反応管内に装入され
る単結晶基板を搭載したサセプタ、該サセプタを誘導加
熱するために前記反応管の外周に配置されたコイル、お
よび反応ガスを前記反応管内へ供給するためのガス供給
管を含んでなる減圧CVD装置において、前記反応管が複
数の穴のあいた内側管と、該内側管を覆うように配置さ
れた外側管とからなり、前記単結晶基板上にβ−SiCエ
ピタキシャル膜を形成するためのケイ素含有ガスを前記
内側管内に流すために、該内側管内に接続された第1ガ
ス供給管と、炭素含有ガスを該内側管と前記外側管との
間に流す第2ガス供給管とが設けられていることを特徴
とする減圧CVD装置によってより均一性の高いβ−SiC膜
が大量枚数の単結晶基板上に得られる。
サセプタはカーボン製であり、単結晶基板を反応管に
多数収容するために鉛直に担持するようになっているの
が好ましい。
炭素含有ガスを構成する炭素化合物はCH4,C2H6,C3H8,
C4H10,C2H4,C2H2などであり、ケイ素含有ガスを構成す
るケイ素化合物はSiH4,Si2H6,SiH2Cl2,SiHCl3,SiCl4
どであるのが好ましい。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施態様
例によって本発明を詳しく説明する。
第1図は本発明に係るβ−SiCエピタキシャル成長用
の減圧CVD装置の概略図である。
第1図に示すように、本発明に係る減圧CVD装置の反
応管1は穴2のあいた内側管3と外側管5との2重管構
造となっている。穴2は複数列(例えば、120度の角度
で3列)で複数箇所(第1図で5ケ所)あけられてい
る。この反応管1には上流側蓋5および下流側蓋6が取
付けられている。上流側蓋5には内側管3内へケイ素含
有ガス(例えば、SiHCl3)を導入するためのガス供給管
7がその中央部に貫通して取付けられ、かつ内側管3と
外側管4との間に炭素ガス含有ガス(例えば、C3H8)を
導入するためのガス供給管8が貫通して取付けられてい
る。下流側蓋6には真空ポンプ9に接続された排気管10
が貫通して取付けられている。反応管1内にてβ−SiC
エピタキシャル膜を形成するための単結晶基板(シリコ
ンウェハ)21がカーボン製サセプタ22で担持され、この
サセプタ22を多数枚搭載するボート23に担持されている
(第1図、第2図および第3図)。このボート23は溶融
石英棒を組立てたものであり、サセプタ22であるカーボ
ン円板を鉛直に担持するようになっている。サセプタ22
の突起体24によって2枚の基板21がサセプタ22の両面に
担持されている(第2図および第3図)。反応管1の周
りに誘導加熱用コイル25(第1図)が配置されており、
これら高周波電力を印加することによって反応管1内の
カーボン製サセプタ22を所定温度まで加熱し、それによ
って基板21を加熱できる。
β−SiCエピタキシャル膜を単結晶基板21上に形成す
ることが次のようにして行なわれる。
まず、基板(シリコンウェハ)21を第2図および第3
図に示すようにカーボン製サセプタ22の両面に取付け、
それを多数用意してボート23に搭載する。このボート23
を反応管1内に装入する(第1図)。反応管1内を真空
ポンプ9を用いて排気し、反応管内圧力を7.0Torrにす
る。コイル25に高周波電力(8KHZ)を印加してカーボン
製サセプタ22を誘導加熱して基板21を1000℃に加熱し、
反応ガスを反応管1内へ流す。SiHCl3ガスをガス供給管
7に通して内側管3内へ流し、同時に、C3H8ガスをガス
供給管8を通して外側管4と内側管3との管へ流し、こ
れが穴2を通って内側管3の内側へ流入する。このとき
の反応管1内圧力を3Torrに維持する。この状態でβ−S
iCが40nm/分の成長速度にて基板21上にエピタキシャル
成長して、SiC膜を形成する。C3H8ガスの通る穴2が内
側管3にほぼボート23の全長にわたって設けられている
ので、多数の基板21のどこでもほぼ同じように反応して
β−SiCが均一に成長して均一なSiC膜が得られる。
〔発明の効果〕
本発明に係る減圧CVD装置によってβ−SiCエピタキシ
ャル膜を基板(ウェハ)内、バッチ内でほぼ均一に形成
することができ、その基板サイズが6インチでかつ基板
枚数が20枚以上であってもβ−SiC膜をそのように形成
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る減圧CVD装置の概略図であり、 第2図は第1図中線II−IIのシリコン基板を担持してい
るサセプタの正面図であり、 第3図は第2図中線III−IIIでのシリコン基板およびサ
セプタの断面図である。 1……反応管 2……穴 3……内側管 4……外側管 7,8……ガス供給管 21……単結晶基板 22……サセプタ 23……ボート 25……コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 努 川崎市中原区上小田中1015番地 富士通 株式会社内 (72)発明者 伊藤 喜久雄 川崎市中原区上小田中1015番地 富士通 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−54328(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ポンプに連通した反応管、該反応管内
    に装入される単結晶基板を搭載したサセプタ、該サセプ
    タを誘導加熱するために前記反応管の外周に配置された
    コイル、および反応ガスを前記反応管内へ供給するため
    のガス供給管を含んでなる減圧CVD装置において、 前記反応管が複数の穴のあいた内側管と、該内側管を覆
    うように配置された外側管とからなり、 前記単結晶基板上にβ−SiCエピタキシャル膜を形成す
    るためのケイ素含有ガスを前記内側管内に流すために、
    該内側管内に接続された第1ガス供給管と、 炭素含有ガスを該内側管と前記外側管との間に流す第2
    ガス供給管とが設けられていることを特徴とする減圧CV
    D装置。
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