以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
先ず、図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の予定管理システム1の構成を示すブロック図である。図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。図3は、携帯端末20の機能構成を示すブロック図である。
図1を参照して、本実施の形態の予定管理システム1を説明する。予定管理システム1は、顧客の商品、施設等の保守・点検・修理等のフィールド業務の作業予定を管理するシステムである。
図1に示すように、予定管理システム1は、予定管理装置としてのサーバ10と、複数の携帯端末20と、報知装置としての複数の腕時計装置Wと、入力端末40と、を備える。サーバ10、携帯端末20、入力端末40は、通信ネットワークNを介して通信接続される。
サーバ10は、フィールド業務を行う保守会社の作業予定管理を行うためのサーバ装置である。当該保守会社には、複数のサービス員が所属しているものとする。サーバ10は、各サービス員の作業の予定情報を管理する。また、サーバ10は、顧客から追加作業のオーダ(依頼)がある場合に、追加作業に適切なサービス員を選択して作業を割り当てる。なお、本実施の形態では、保守会社が、プリンタのフィールド業務を行う会社として説明するが、これに限定されるものではない。
サーバ10に既に予定情報が記憶されている作業を、既存作業とする。当日発生した緊急の作業等、サーバ10に新たに依頼され、担当するサービス員が決まっていない作業を、追加作業とする。
携帯端末20は、各サービス員が1人1台所持し、作業現場に携行する端末装置である。各サービス員は、担当する作業の予定に応じて、作業現場に移動して作業を実行する。携帯端末20は、タブレットPCであるものとするが、これに限定されるものではなく、スマートフォン等、他の携帯端末であってもよい。
携帯端末20は、通信ネットワークNを介してサーバ10と無線通信を行う。携帯端末20は、サーバ10から受信した追加作業の情報を表示する。また、携帯端末20は、追加作業の情報受信を腕時計装置Wに報知させ、サービス員からの作業承諾の可否の操作入力を受け付ける。
腕時計装置Wは、携帯端末20と同様に、各サービス員が1人1台所持し、作業現場に携行する端末装置である。腕時計装置Wは、近距離無線通信方式としてのBluetooth(登録商標)の通信方式で携帯端末20と無線通信を行う。腕時計装置Wを身につけたサービス員が、現場において、腕時計装置Wと携帯端末20との無線通信が可能な範囲で作業を行うことを想定している。
腕時計装置Wは、制御部と、表示部と、近距離無線通信部と、バイブレータと、を備える。腕時計装置Wの制御部は、近距離無線通信部を介して携帯端末20から追加作業に関する振動指示情報を受信すると、バイブレータを振動させるとともに、振動指示情報に含まれる追加作業の表題等の文字情報を表示部に表示する。こうして、腕時計装置Wを身につけたサービス員は、振動と、表題とにより、追加作業の依頼を知ることができ、追加作業の詳細を携帯端末20の表示情報で確認する。
入力端末40は、フィールド業務の会社のコンタクトセンタのオペレータが使用する端末装置である。コンタクトセンタとは、顧客からの作業のオーダを電話等により受け付けるサービスセンタである。入力端末40は、顧客からオーダされた追加作業の情報がオペレータにより入力され、そのオーダ情報をサーバ10に送信する。
通信ネットワークNは、インターネット等の通信ネットワークであり、専用線、LAN(Local Area Network)等を含んでもよい。
図2を参照して、サーバ10の機能構成を説明する。サーバ10は、ランク付け手段、選択手段、時間変更手段、送信手段、受信手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。サーバ10の各部は、バス17を介して接続されている。
CPU11は、サーバ10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU11は、作業追加プログラム151に従い、顧客から新たに追加作業が依頼されると、スキル、予定情報等に基づいて全サービス員をランク付けし、ランクが上位のサービス員を選択し、選択したサービス員が時間的な制約により追加作業を行うことができないランクの場合に、追加作業又は既存作業を時間変更した場合の予定情報への追加作業の追加を行い、サービス員に追加作業を指示する追加作業指示メールを送信し、送信先の携帯端末20からの応答情報を受信する。
また、CPU11は、現在位置記憶プログラム152に従い、携帯端末20から送信された現在位置情報、現在日時情報、状況、サービス員コード、作業コードを受信して記憶部15に記憶する。
操作部12は、各種キー操作入力を受け付けるキーボードを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。また、操作部12は、マウス等のポインティングデバイスを備え、位置情報の操作入力を受け付けて操作情報をCPU11に出力する。
RAM13は、情報を一時的に記憶する揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、後述するサービス員テーブル50、顧客テーブル60、オーダテーブル70、作業テーブル90、位置情報テーブル100と、作業追加プログラム151、現在位置記憶プログラム152と、が記憶される。
通信部16は、ネットワークカード等で構成され、サーバ10と、通信ネットワークNとの間の通信の制御を行う。通信部16により、サーバ10は、通信ネットワークN上の機器(携帯端末20、入力端末40)と通信が可能となる。
次いで、図3を参照して、携帯端末20の内部の機能構成を説明する。携帯端末20は、報知制御手段としてのCPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、無線通信部26と、GPS(Global Positioning System)部27と、報知手段としての報知部28と、近距離無線通信部29と、計時部30と、を備える。携帯端末20の各部は、バス31を介して接続されている。
ここで、CPU21、RAM23、表示部24、記憶部25は、サーバ10のCPU11、RAM13、表示部14、記憶部15と同様の構成を有するので、異なる部分を主として説明する。
CPU21は、携帯端末20の各部を制御する。CPU21は、追加作業報知プログラム251に従い、依頼された追加作業の追加作業指示メールをサーバ10から受信し、これらの情報をサービス員に報知し、サービス員からの応答情報の操作入力を受け付け、当該応答情報をサーバ10に送信する。
CPU21は、現在位置送信プログラム252に従い、現在位置情報、現在日時情報を取得して、状況、サービス員コード、作業コードとともにサーバ10に送信することを繰り返す。
操作部22は、表示部24の表示画面上に設置されたタッチパネルを備え、タッチ入力に応じた操作情報をCPU21に出力する。
記憶部25は、ROMで構成されているものとするが、フラッシュメモリやEEP(Electrically Erasable Programmable)ROM等の情報の読み出し及び書き込み可能なメモリにより構成されてもよい。記憶部25には、追加作業報知プログラム251と、現在位置送信プログラム252と、が記憶されている。
無線通信部26は、携帯電話通信等の無線通信方式により、通信ネットワークN上の基地局(図示略)と無線通信を行う。無線通信部26により、携帯端末20は、通信ネットワークN上の基地局を介して、サーバ10と通信が可能となる。
GPS部27は、携帯端末20の位置測位部である。GPS部27は、GPS衛星からGPS信号を受信し、当該GPS信号から携帯端末20の位置情報としての緯度経度情報を取得して、CPU21に出力する。
報知部28は、ブザー及びバイブレータを備え、ブザーの鳴音及びバイブレータの振動を出力して報知する報知部である。
近距離無線通信部29は、Bluetooth(登録商標)の通信方式により、腕時計装置Wと直接に近距離の無線通信を行う無線通信部である。
計時部30は、現在日時を計時する計時回路を備え、当該計時回路により計時した現在日時情報をCPU21に出力する。
次に、図4〜図6を参照して、サーバ10の記憶部15に記憶される情報を説明する。図4(a)は、サービス員テーブル50の構成を示す図である。図4(b)は、顧客テーブル60の構成を示す図である。図5(a)は、オーダテーブル70の構成を示す図である。図5(b)は、作業テーブル90の構成を示す図である。図6は、位置情報テーブル100の構成を示す図である。
サービス員テーブル50は、保守会社に所属するサービス員のマスタデータを有する。図4(a)に示すように、サービス員テーブル50は、サービス員コード51と、サービス名52と、所属53と、メールアドレス54と、スキル1レベル55、スキル2レベル56…と、の項目を有する。
サービス員コード51は、サービス員の識別情報である。サービス名52は、サービス員コード51のサービス員の名前である。所属53は、保守会社内におけるサービス員コード51のサービス員の所属である。メールアドレス54は、サービス員コード51のサービス員のメールアドレスである。メールアドレス54は、サービス員がログインした携帯端末20がメールの宛先となる。
スキル1レベル55は、サービス員コード51のサービス員のスキル1のレベルである。スキル1とは、所定の作業で必要な技能であり、例えば、プリンタの機種N3500の修理経験であるものとする。スキル1レベル55は、例えば、5段階で表される。
スキル2レベル55は、サービス員コード51のサービス員のスキル2のレベルである。スキル2は、スキル1とは異なるスキルである。スキルレベルの項目数は、スキル1、スキル2の2つに限定されるものではなく、3以上であってもよい。
顧客テーブル60は、保守会社に登録された顧客のマスタデータを有する。図4(b)に示すように、顧客テーブル60は、顧客コード61、顧客名62、住所63、電話番号64等の項目を有する。
顧客コード61は、顧客の識別情報である。顧客名62は、顧客コード61の顧客の名前である。住所63は、顧客コード61の顧客の住所である。住所63は、顧客の作業現場の位置情報となる。電話番号64は、顧客コード61の顧客の電話番号である。
オーダテーブル70は、顧客から保守会社に依頼されたオーダに関するデータを有する。図5(a)に示すように、オーダテーブル70は、オーダコード71と、顧客コード72と、対象機種73と、依頼内容74と、訪問希望日時75と、請求区分76と、作業内容77と、作業時間見込み78と、必要部材79と、必要スキル80と、変更可能開始日時81と、の項目を有する。
オーダコード71は、オーダの識別情報である。顧客コード72は、オーダコード71のオーダを依頼した顧客の識別情報である。対象機種73は、オーダコード71のオーダの作業対象の商品の機種の識別情報である。依頼内容74は、オーダコード71のオーダの依頼内容である。訪問希望日時75は、オーダコード71のオーダにおける顧客への訪問希望日時である。請求区分76は、オーダコード71のオーダの料金請求の情報である。
作業内容77は、オーダコード71のオーダの作業の内容である。作業時間見込み78は、オーダコード71のオーダの作業開始から終了までの見込み時間である。必要部材79は、オーダコード71のオーダの作業に必要な部材である。必要スキル80は、オーダコード71のオーダの作業に必要なサービス員のスキルである。変更可能開始日時81は、オーダコード71のオーダにおいて訪問希望日時75でサービス員が訪問できない場合の作業の変更可能な開始日時である。変更可能開始日時81は、顧客が許可している日時情報である。変更可能開始日時81は、時間(期間)により設定されてもよい。
作業テーブル90は、依頼されたオーダの作業に関するデータを有する。図5(b)に示すように、作業テーブル90は、作業コード91と、オーダコード92と、予定開始日時93と、予定終了日時94と、実績開始日時95と、実績終了日時96と、サービス員コード97と、の項目を有する。
作業コード91は、作業の識別情報である。オーダコード92は、作業コード91の作業が含まれるオーダの識別情報である。予定開始日時93は、作業コード91の作業の予定開始日時である。予定終了日時94は、作業コード91の作業の予定終了日時である。
実績開始日時95は、作業コード91の作業を実際に行った開始日時である。実績終了日時96は、作業コード91の作業を実際に行った終了日時である。サービス員コード97は、作業コード91の作業を行う予定又は実際に行ったサービス員の識別情報である。
位置情報テーブル100は、サービス員の現在(最新)の位置に関するデータを有する。図6に示すように、位置情報テーブル100は、サービス員コード101と、緯度102と、経度103と、状況104と、更新日時105と、の項目を有する。
サービス員コード101は、サービス員の識別情報である。緯度102は、サービス員コード101のサービス員が現在いる位置の緯度である。経度103は、サービス員コード101のサービス員が現在いる位置の経度である。状況104は、サービス員コード101のサービス員の現在の状況である。状況104は、作業開始、作業中、作業終了、(次の作業場所への)移動中、のいずれかの状況となる。更新日時105は、緯度102、経度103及び状況104の更新日時である。
次に、図7〜図13を参照して、予定管理システム1の動作を説明する。図7は、サーバ10で実行される作業追加処理を示すフローチャートである。図8は、図7の作業追加処理のランク設定処理を示すフローチャートである。図9は、図7の作業追加処理の作業組み換え処理を示すフローチャートである。図10は、携帯端末20で実行される追加作業報知処理を示すフローチャートである。図11は、携帯端末20で実行される現在位置送信処理を示すフローチャートである。図12は、サーバ10で実行される現在位置記憶処理を示すフローチャートである。図13は、追加作業又は既存作業の時間変更の一例を示す作業予定のタイムチャートである。
先ず、図7〜図9を参照して、サーバ10で実行される作業追加処理を説明する。作業追加処理は、顧客から新たに依頼された追加作業があると、サービス員を選択して追加作業を指示し、その応答情報を受信する処理である。
顧客は、電話により、新たに依頼するオーダの内容情報をコンタクトセンタのオペレータに伝える。入力端末40は、オペレータから、依頼されたオーダ情報の入力を受け付け、通信ネットワークNを介してオーダ情報をサーバ10に送信する。オーダ情報は、依頼元の顧客の顧客コード、対象機種、依頼内容、訪問希望日時、請求区分、作業内容、作業時間見込み、必要部材、必要スキル、変更可能開始日時を含む。
サーバ10において、通信部16を介してオーダ情報を入力端末40から受信開始したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された作業追加プログラム151との協働で、作業追加処理を実行する。
図7に示すように、先ず、CPU11は、通信部16を介して入力端末40からのオーダ情報の受信を完了し、受信したオーダ情報を記憶部15のオーダテーブル70に記憶する(ステップS11)。ステップS11では、新たなオーダコードが付与され、オーダ情報の顧客コード、対象機種、依頼内容、訪問希望日時、請求区分、作業内容、作業時間見込み、必要部材、必要スキル、変更可能開始日時が、オーダテーブル70の前記付与された新たなオーダコード71のレコードの、顧客コード72、対象機種73、依頼内容74、訪問希望日時75、請求区分76、作業内容77、作業時間見込み78、必要部材79、必要スキル80、変更可能開始日時81の各項目に追加作業の情報として記憶される。
そして、CPU11は、記憶部15のサービス員テーブル50を参照し、サービス員テーブル50の全サービス員のうち、未選択のサービス員(サービス員コード51)を1人選択し、記憶部15の作業テーブル90の選択中のサービス員の作業の予定日時情報を読み出す(ステップS12)。予定日時情報は、選択中のサービス員のサービス員コード97の各既存作業の予定開始日時93、予定終了日時94の情報である。
そして、CPU11は、選択中のサービス員についてのランク設定処理を行う(ステップS13)。ここで、図8を参照してステップS13のランク設定処理を説明する。
先ず、CPU11は、ステップS12で読み出した選択中のサービス員の予定日時情報について、ステップS11で記憶した訪問希望日時75及び作業時間見込み78の追加作業が割り当てられる空きがあるか否かを判別する(ステップS31)。予定日時情報に空きがある場合(ステップS31;YES)、CPU11は、記憶部15の顧客テーブル60、位置情報テーブル100を参照し、選択中のサービス員の現在の位置情報(緯度102、経度103)及び日時情報(更新日時105)と、追加作業の顧客の住所63と、ステップS11で記憶した訪問希望日時75と、ステップS12で読み出した選択中のサービス員の予定日時情報と、に応じて、選択中のサービス員が顧客の追加作業の現場に間に合うか否かを判別する(ステップS32)。ステップS32では、追加作業の現場の位置情報と、移動元の位置情報とから、その間の距離情報が算出される。また、移動速度は、例えば、各サービス員の移動速度の経験値に基づく予め設定された値とする。間に合うか否かの判別は、例えば、距離情報、移動速度を用いて判別される。
より具体的には、例えば、位置情報テーブル100の状況104が参照され、選択中のサービス員の状況104が移動中以外である場合、追加作業の顧客の住所63に対応する位置情報(緯度経度)と、選択中のサービス員における追加作業の直前の直前作業の顧客の住所63に対応する位置情報との差分により、当該サービス員が移動する距離情報が算出される。当該距離情報が予め設定された移動速度で除算されることにより、移動時間が算出される。直前作業の予定日時情報の予定終了日時に、移動時間を加算することにより、到着日時が算出される。到着日時が追加作業の訪問希望日時75以前か否かに応じて、選択中のサービス員が顧客の追加作業の現場に間に合うか否かが判別される。
また、選択中のサービス員の状況104が移動中である場合、追加作業の位置情報と、選択中のサービス員における現在位置情報(緯度102、経度103)との差分により距離情報が算出され、当該距離情報が予め設定された移動速度で除算されることにより移動時間が算出される。現在日時情報(更新日時105)に、移動時間を加算することにより、到着日時が算出される。到着日時が追加作業の訪問希望日時75以前か否かに応じて、選択中のサービス員が顧客の追加作業の現場に間に合うか否かが判別される。
間に合う場合(ステップS32;YES)、CPU11は、記憶部15のサービス員テーブル50を参照し、選択中のサービス員のスキル(スキル1レベル55、スキル2レベル56…)が、ステップS11で記憶した追加作業の必要スキル80を満たし必要スキルがあるか否かを判別する(ステップS33)。必要スキルがある場合(ステップS33;YES)、CPU11は、選択中のサービス員が追加作業を行うのに適切な度合いを示すランクをランクAに設定し(ステップS34)、ランク設定処理を終了する。ランクAは、サービス員が追加作業に対応可能であることを示すランクである。設定されたランクは、RAM13に記憶される。
必要スキルがない場合(ステップS33;NO)、CPU11は、選択中のサービス員のランクをランクBに設定し(ステップS35)、ランク設定処理を終了する。ランクBは、他からのサポートがあれば追加作業に対応可能であることを示すランクである。
間に合わない場合(ステップS32;NO)、CPU11は、ステップS33と同様の処理を実行する(ステップS36)。必要スキルがある場合(ステップS36;YES)、CPU11は、選択中のサービス員のランクをランクCに設定し(ステップS37)、ランク設定処理を終了する。ランクCは、追加作業の時間を変更すれば当該追加作業に対応可能であることを示すランクである。
予定日時情報に空きがない場合(ステップS31;NO)、CPU11は、ステップS32と同様の処理を実行する(ステップS38)。間に合う場合(ステップS38;YES)、CPU11は、ステップS33と同様の処理を実行する(ステップS39)。必要スキルがある場合(ステップS39;YES)、CPU11は、選択中のサービス員のランクをランクDに設定し(ステップS40)、ランク設定処理を終了する。ランクDは、サービス員の既存作業の時間を変更すれば追加作業に対応可能であることを示すランクである。
必要スキルがない場合(ステップS36;NO)、間に合わない場合(ステップS38;NO)、又は必要スキルがない場合(ステップS39;NO)、CPU11は、選択中のサービス員のランクをランクEに設定し(ステップS41)、ランク設定処理を終了する。ランクEは、追加作業に対応不可能であることを示すランクである。
図7に戻り、CPU11は、ステップS12で未選択であって次に選択可能なサービス員があるか否かを判別する(ステップS14)。次のサービス員がある場合(ステップS14;YES)、ステップS12に移行される。次のサービス員がない場合(ステップS14;NO)、CPU11は、ステップS13でランクを設定した全サービス員(サービス員コード)をランク順に並び替える(ステップS15)。ランクA〜Eは、A,B,C,D,Eの順にランクが低くなる。ステップS15では、全サービス員が、ランクの高い者から低い者へと順に並び替えられる。
そして、CPU11は、ステップS15で並び替えられた全サービス員(サービス員コード)のうち、未選択でランクが上位の1人のサービス員(サービス員コード)を選択する(ステップS16)。そして、CPU11は、ステップS16のサービス員について、追加作業の依頼のために、追加作業又は既存作業の組み換えが必要か否かを判別する(ステップS17)。ステップS17では、具体的には、選択中のサービス員のランクがランクC,D,Eであるか否かにより、作業の組み換えが必要か否かが判別される。
作業の組み換えが必要である場合(ステップS17;YES)、CPU11は、作業組み換え処理を実行する(ステップS18)。ここで、図9を参照して、ステップS51の作業組み換え処理を説明する。
先ず、CPU11は、オーダテーブル70を参照し、選択中のサービス員がランクC,Eであり且つ追加作業が時間変更可能であり且つ時間変更した追加作業を選択中のサービス員の予定日時情報に追加できるか否かを判別する(ステップS51)。ステップS51では、依頼されたオーダのオーダコード71の変更可能開始日時81に値が設定されているか否かにより、追加作業が時間変更可能か否かが判別される。時間変更可能である場合に、追加作業の訪問希望日時75を変更可能開始日時81に変更した場合の選択中のサービス員の予定日時情報の空き時間に追加作業を追加できるか否かが判別される。なお、ステップS51では、ステップS32と同様に、選択中のサービス員が、時間変更した追加作業及び既存作業の現場に間に合うか否かも判別されるのが好ましい。
追加作業が時間変更可能で予定日時情報に追加できる場合(ステップS51;YES)、CPU11は、時間変更後の追加作業を選択中のサービス員の予定日時情報の空き時間に追加する(ステップS52)。そして、CPU11は、選択中のサービス員の予定日時情報への追加作業の追加の成功を設定し(ステップS53)、作業組み換え処理を終了する。
追加作業が時間変更可能で予定日時情報に追加できない場合(ステップS51;NO)、CPU11は、オーダテーブル70、作業テーブル90を参照し、選択中のサービス員がランクD,Eであり且つ既存作業が時間変更可能であり且つ追加作業を選択中のサービス員の時間変更した予定日時情報に追加できるか否かを判別する(ステップS54)。ステップS54では、選択中のサービス員のサービス員コード97のオーダコード92に対応する変更可能開始日時81に値が設定されているか否かにより、既存作業が時間変更可能か否かが判別される。時間変更可能である場合に、ステップS12で読み出された選択中のサービス員の既存作業の予定日時情報の予定開始日時を変更可能開始日時81に時間変更した場合の既存作業の空き時間に追加作業を追加できるか否かが判別される。なお、ステップS54では、ステップS32と同様に、選択中のサービス員が、時間変更した既存作業及び追加作業の現場に間に合うか否かも判別されるのが好ましい。
既存作業が時間変更可能で追加作業が予定日時情報に追加できる場合(ステップS54;YES)、CPU11は、選択中のサービス員の予定日時情報の予定開始日時を変更可能開始日時81に時間変更して既存作業を時間変更する(ステップS55)。そして、CPU11は、ステップS55の既存作業の時間変更により、選択中のサービス員の予定日時情報に空いた時間に追加作業を追加し(ステップS56)、ステップS53に移行する。
既存作業が時間変更可能で追加作業が予定日時情報に追加できない場合(ステップS54;NO)、CPU11は、選択中のサービス員の予定日時情報への追加作業の追加の不可能を設定し(ステップS57)、作業組み換え処理を終了する。
図7に戻り、CPU11は、選択中のサービス員に追加作業用のスポット出勤を指示する追加作業指示メールを作成し、サービス員テーブル50を参照して、通信部16を介して、追加作業指示メールを選択中のサービス員のメールアドレス54宛に送信する(ステップS19)。追加作業指示メールには、ステップS11で受信した追加作業の情報(オーダ情報)と、ステップS18で作業を時間変更した場合の予定日時情報への追加作業の追加の成否結果及びその追加後の予定日時情報と、を含む。作業の組み換えが必要でない場合(ステップS17;NO)、ステップS19に移行される。
そして、CPU11は、通信部16を介して、所定時間内に、選択中のサービス員の携帯端末20から追加作業承諾の旨の応答情報を受信したか否かを判別する(ステップS20)。所定時間内に追加作業拒否の旨の応答情報を受信した場合、又は所定時間内に応答情報を受信しない場合(ステップS20;NO)、ステップS16に移行される。
所定時間内に追加作業承諾の旨の応答情報を受信した場合(ステップS20;YES)、CPU11は、作業テーブル90を参照し、追加作業の予定日時情報及び選択中のサービス員の識別情報を新たな作業のレコードに記憶して、追加作業を割当済に設定し(ステップS21)、作業追加処理を終了する。ステップS21では、追加作業の作業コード91の新たなレコードが追加される。そのレコードにおいて、追加作業のオーダコード71、予定日時情報(訪問希望日時、作業時間見込に対応する終了日時)及び選択中のサービス員の識別情報が、オーダコード92、予定開始日時93、予定終了日時94、サービス員コード97に記憶される。
また、ステップS18で追加作業が時間変更された場合、ステップS21で時間変更後の追加作業の予定日時情報が予定開始日時93、予定終了日時94に記憶される。また、ステップS18で既存作業が時間変更された場合、追加作業の予定日時情報と、ステップS21で時間変更後の既存作業の予定日時情報とが、追加作業と当該既存作業との予定開始日時93、予定終了日時94に記憶される。
次いで、図10を参照して、携帯端末20で実行される追加作業報知処理を説明する。追加作業報知処理は、依頼された追加作業の情報をサーバ10から受信してサービス員に報知する処理である。
携帯端末20において、無線通信部26を介して作業追加処理のステップS19で送信された追加作業指示メールをサーバ10から受信開始したことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に展開された追加作業報知プログラム251との協働で、追加作業報知処理を実行する。
図10に示すように、先ず、CPU21は、無線通信部26を介して、送信された追加作業指示メールをサーバ10から受信完了し、当該追加作業指示メールの内容を表示部24に表示する(ステップS61)。そして、CPU21は、報知部28により、追加作業指示メールを受信した旨のブザー鳴動及びバイブレータ振動を行う(ステップS62)。
そして、CPU21は、振動指示情報を生成し、近距離無線通信部29を介して、振動指示情報を腕時計装置Wに送信する(ステップS63)。振動指示情報には、追加作業の表題の文字情報が含まれる。腕時計装置Wは、振動指示情報を携帯端末20から受信すると、受信した振動指示情報に応じて、バイブレータを振動し、追加作業の表題を表示部に表示する。
そして、CPU21は、操作部22を介して、サービス員から追加作業指示メールの確認操作入力があるか否かを判別する(ステップS64)。確認操作で入力される操作情報は、追加作業の承諾又は拒否の情報を含む。確認操作入力がない場合(ステップS64;NO)、ステップS64に移行される。
確認操作入力がある場合(ステップS64;YES)、CPU21は、作業追加処理のステップS20に対応して、ステップS64で入力された操作情報を含む応答情報を作成し、無線通信部26を介してサーバ10に送信し(ステップS65)、追加作業報知処理を終了する。
次いで、図11を参照して、携帯端末20で実行される現在位置送信処理を説明する。現在位置送信処理は、携帯端末20の現在位置情報等を取得してサーバ10に送信することを繰り返す処理である。
携帯端末20の使用開始時には、ユーザとしてのサービス員から操作部22を介してユーザID及びパスワードが入力されてサーバ10に送信され、ユーザID及びパスワードによりログイン認証される。このユーザIDとして、サービス員のサービス員コードが使用されるものする。
携帯端末20において、操作部22を介してサービス員から現在位置送信処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に展開された現在位置送信プログラム252との協働で、現在位置送信処理を実行する。
図11に示すように、先ず、CPU21は、携帯端末20を所持するサービス員の状況をRAM23から読み出して参照し、作業中であるか否かを判別する(ステップS71)。サービス員の状況は、作業の状況に応じて、作業開始、作業中、作業終了、(次の作業現場への)移動中、の4つを設定可能である。当該状況はRAM23に記憶されるものとする。なお、当該状況は記憶部25に記憶される構成としてもよい。また、サービス員は、作業開始時と、作業終了時とに、操作部22を介してその状況を入力するものとする。
状況が作業中でない場合(ステップS71;NO)、CPU21は、操作部22を介してサービス員から作業開始の操作入力を受け付けたか否かを判別する(ステップS72)。作業開始の入力がない場合(ステップS72;NO)、CPU21は、RAM23に記憶されている状況を移動中に設定する(ステップS73)。
作業開始の入力がある場合(ステップS72;YES)、CPU21は、RAM23に記憶されている状況を作業開始に設定する(ステップS74)。そして、CPU21は、GPS部27から出力される現在位置情報を取得する(ステップS75)。
状況が作業中である場合(ステップS71;YES)、CPU21は、操作部22を介してサービス員から作業終了の操作入力を受け付たけか否かを判別する(ステップS76)。作業終了の入力がない場合(ステップS76;NO)、CPU21は、RAM23に記憶されている状況を作業中に設定する(ステップS77)。作業終了の入力がある場合(ステップS76;YES)、CPU21は、RAM23に記憶されている状況を作業終了に設定する(ステップS78)。
そして、CPU21は、計時部30から現在日時情報を取得し、無線通信部26を介して、ステップS75で最後に取得された現在位置情報と、取得した現在日時情報と、ステップS73,S74,S77,S78で設定されたRAM23に記憶されている状況と、ログイン時に入力されたサービス員コードと、現在の作業の作業コードと、を対応付けてサーバ10に送信する(ステップS79)。ステップS79で状況が移動中の場合、作業コードは送信されない。ステップS77,S78を通る場合には、ステップS79で現在位置情報が送信されない構成としてもよい。
そして、CPU21は、操作部22を介してサービス員から作業開始又は作業終了の操作入力に応じた割り込みが発生したか否かを判別する(ステップS80)。割り込みが発生した場合(ステップS80;YES)、ステップS71に移行される。
割り込みが発生していない場合(ステップS80;YES)、CPU21は、計時部30の現在日時情報を参照して、前回のステップS79での各種情報送信から予め設定した設定時間経過したか否かを判別する(ステップS81)。設定時間経過していない場合(ステップS81;NO)、ステップS80に移行される。設定時間経過した場合(ステップS81;YES)、ステップS71に移行される。
次いで、図12を参照して、サーバ10で実行される現在位置記憶処理を説明する。現在位置記憶処理は、携帯端末20から送信された現在位置情報等を受信して記憶する処理である。
サーバ10において、現在位置送信処理のステップS79に対応して、通信部16を介して、携帯端末20から送信された現在位置情報、現在日時情報、状況、サービス員コード、作業コードが受信開始されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された現在位置記憶プログラム152との協働で、現在位置記憶処理を実行する。
先ず、CPU11は、通信部16を介して、携帯端末20から送信された現在位置情報、現在日時情報、状況、サービス員コード、作業コードを受信完了する(ステップS91)。そして、CPU11は、受信した現在位置情報、現在日時情報、状況、サービス員コード、作業コードに基づき、記憶部15の作業テーブル90、位置情報テーブル100を更新し(ステップS92)、現在位置記憶処理を終了する。ステップS92では、位置情報テーブル100について、受信した現在位置情報の緯度、経度、状況、現在日時情報が、受信したサービス員コード101のレコードの緯度102、経度103、状況104、更新日時105に、記憶される。また、作業テーブル90について、受信した状況が作業開始である場合に、受信した現在日時情報が、受信した作業コード91のレコードの実績開始日時95に記憶される。同様に、受信した状況が作業終了である場合に、受信した現在日時情報が、受信した作業コード91のレコードの実績終了日時96に記憶される。
次いで、図13を参照して、図9の作業組み換え処理の具体例を説明する。ランク付けにより、サービス員「○○ ○○」がランクCとされ、サービス員「×× ××」がランクDとされた例である。
図13に示すように、作業予定のタイムチャートには、既存作業について、現在日時(時刻)T1と、実行済の既存作業W1と、実行中の既存作業W2と、後で実行する既存作業W3と、が表されている。この状態で、訪問希望日時が13:00で、作業時間見込みが1時間の追加作業O1がオーダされたものとする。また、追加作業O1の変更可能開始日時は、13:30に設定されているものとする。
ランクCのサービス員「○○ ○○」について、追加作業の直前の既存作業が13:00までの予定であり、13:30〜15:00に空きがあるため、追加作業O1の開始日時を変更可能日時13:30に変更することで、時間変更後の追加作業O1を空き時間に追加できる。
また、ランクDのサービス員「×× ××」について、既存作業W31は、13:00〜14:00であり、その変更可能開始日時が、14:30に設定されているものとする。既存作業W31の開始日時を変更可能開始日時14:30に変更することで、追加作業O1を空き時間に追加できる。サービス員「○○ ○○」や「×× ××」に送信される追加作業指示メールには、図13に示す時間変更後の作業予定のタイムチャートが表示可能な情報が含まれることが好ましい。
以上、本実施の形態によれば、サーバ10は、複数のサービス員のスキル及び既存作業の予定情報をサービス員テーブル50、オーダテーブル70、作業テーブル90に記憶し、追加作業のオーダ情報が入力端末40から受信された場合に、オーダ情報と、記憶された複数のサービス員のスキル及び既存作業の予定情報とに基づいて、前記複数のサービス員に対してランクを付ける。そして、サーバ10は、ランクが上位の人員を選択し、時間的な制約により追加作業を行うことができないランクのサービス員が選択された場合に、選択されたサービス員について、追加作業又は既存作業の時間変更を行い予定情報へ追加作業を追加する。そして、サーバ10は、追加作業の指示情報(追加作業指示メール)を選択されたサービス員の所持する携帯端末20に送信するとともに、追加作業を行うことができないランクのサービス員が選択された場合に、作業の時間変更による予定情報への追加作業の追加の結果の情報を追加作業の指示情報に含める。
このため、適切なサービス員を選択して追加作業を指示できるとともに、追加作業又は既存作業の時間変更をした場合の追加作業の追加の結果をサービス員に通知できる。
また、サーバ10は、追加作業の指示情報の送信先の携帯端末20から当該追加作業の承諾情報を受信しない場合に、ランクが次に上位の人員を選択する。サーバ10は、送信先の携帯端末20から追加作業の承諾情報を受信した場合に、追加作業の予定情報、又は時間変更後の作業の予定情報を、選択したサービス員に対応付けて作業テーブル90に記憶する。このため、追加作業が承諾されない場合に、次に適切なサービス員を選択して追加作業を指示でき、追加作業が承諾された場合に、選択したサービス員の作業の予定情報を適切に記憶(更新)できる。
また、サーバ10は、時間的な制約により追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、オーダテーブル70の追加作業の変更可能開始日時81に値が設定され追加作業の時間変更により当該追加作業の追加が可能であるか否かを判別し、可能である場合に、当該追加作業の変更可能開始日時81に応じて当該追加作業を時間変更する。また、サーバ10は、既存作業の変更可能開始日時81に値が設定され既存作業の時間変更により追加作業の追加が可能であるか否かを判別し、可能である場合に、当該既存作業の変更可能開始日時81に応じて当該既存作業を時間変更する。このため、追加作業又は既存作業を容易に時間変更できる。
また、サーバ10は、複数の携帯端末20から現在位置情報を受信する。そして、サーバ10は、複数の携帯端末20の現在位置情報と、現在日時情報と、オーダ情報の追加作業の開始日時情報及び現場の位置情報と、既存作業の予定情報と、に基づいて、各サービス員が追加作業の現場に間に合うか否かを判別し、その判別結果に応じて、複数の人員に対してランクを付ける。このため、追加作業の現場に間に合う適切なサービス員のランクを上げ、当該サービス員を優先的に選択して追加作業を指示できる。
また、携帯端末20は、追加作業の指示情報を受信すると、当該追加作業の指示情報の受信を報知部28に報知させる。このため、サービス員は、追加作業の指示情報の受信を確実に認識できる。
また、携帯端末20は、追加作業の指示情報を受信すると、当該追加作業の指示情報の受信を報知させるための振動指示情報を腕時計装置Wに送信する。このため、サービス員は、携帯端末20から離れていても追加作業の指示情報の受信を確実に認識できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15(ハードディスク)を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る予定管理装置、予定管理システム及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、追加作業が発生した場合に、ランクが上位の適切なサービス員を自動的に選択し、選択したサービス員宛に追加作業指示メールを送信する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、保守会社にディスパッチャが所属し、予定管理システム1の通信ネットワークNに、ディスパッチャ用の端末装置(ディスパッチ端末とする)が接続される構成としてもよい。
このサーバ10は、追加作業が発生した場合に、全サービス員のランク及び予定情報と、追加作業又は既存作業の時間変更をした場合の予定情報と、を生成して、ディスパッチ端末に送信する。ディスパッチ端末は、全サービス員のランク及び予定情報と、作業組み換えした場合の予定情報とを表示し、ディスパッチャからの任意に選択するサービス員の空き時間への追加作業の割り当ての操作入力を受け付け、その操作情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、受信した操作情報に対応するサービス員のメールアドレス宛に追加作業指示メールを送信する。この構成によれば、ディスパッチャが、全サービス員の情報を参照して、追加作業に最適なサービス員を判断できる。
また、上記実施の形態では、ランクA〜Eの順を、ランク上位のサービス員の選択の順としたが、これに限定されるものではない。ランク上位のサービス員の選択の順を、ランクA〜Eの順とは異なる順番としてもよい。また、ランクの種類及び数は、ランクA〜Eに限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、図9の作業組み換え処理において、選択中のサービス員に対応して、追加作業の時間変更と、既存作業の時間変更と、のいずれか1つを行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、選択中のサービス員に対応して、追加作業の時間変更と、既存作業の時間変更と、の両方を行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ランク付けに用いる判別要素として、空きがあるか否か、間に合うか否か、必要スキルがあるか否かを判別したが、これに限定されるものではない。例えば、ランク付けに用いる判別要素として、サービス員が追加作業に必要な部材を所持しているか否か、追加作業の顧客への訪問履歴回数等も用いる構成としてもよい。
また、上記実施の形態における予定管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の人員がそれぞれ所持する複数の携帯端末と通信接続される予定管理装置であって、
前記複数の人員のスキル及び既存作業の予定情報を記憶する記憶手段と、
追加作業のオーダ情報と、前記記憶された複数の人員のスキル及び既存作業の予定情報とに基づいて、前記複数の人員に対して前記追加作業を行うのに適切な度合いを示すランクを付けるランク付け手段と、
前記ランクが上位の人員を選択する選択手段と、
時間的な制約により前記追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、当該選択された人員について、当該追加作業及び既存作業の少なくとも1つの時間変更を行い前記予定情報へ前記追加作業を追加する時間変更手段と、
前記追加作業の指示情報を前記選択された人員の所持する携帯端末に送信するとともに、前記追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、前記作業の時間変更による前記予定情報への前記追加作業の追加の結果の情報を前記追加作業の指示情報に含める送信手段と、を備える予定管理装置。
<請求項2>
前記選択手段は、前記追加作業の指示情報の送信先の携帯端末から当該追加作業の承諾情報を受信しない場合に、前記ランクが次に上位の人員を選択し、
前記送信手段は、前記送信先の携帯端末から前記追加作業の承諾情報を受信した場合に、前記追加作業の予定情報、又は時間変更後の作業の予定情報を前記選択した人員に対応付けて前記記憶手段に記憶する請求項1に記載の予定管理装置。
<請求項3>
前記オーダ情報は、前記追加作業の開始日時情報及び変更可能日時情報を有し、
前記予定情報は、前記既存作業の開始日時情報及び変更可能日時情報を有し、
前記時間変更手段は、時間的な制約により前記追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、前記オーダ情報の変更可能日時情報に値が設定され前記追加作業の時間変更により当該追加作業の追加が可能であるか否かを判別し、可能である場合に、当該追加作業の変更可能日時情報に応じて当該追加作業を時間変更し、前記予定情報の変更可能日時情報に値が設定され前記既存作業の時間変更により前記追加作業の追加が可能であるか否かを判別し、可能である場合に、当該既存作業の変更可能日時情報に応じて当該既存作業を時間変更する請求項1又は2に記載の予定管理装置。
<請求項4>
前記複数の携帯端末から現在位置情報を受信する受信手段を備え、
前記オーダ情報は、前記追加作業の開始日時情報及び現場の位置情報を有し、
前記予定情報は、既存作業の予定時間情報及び現場の位置情報を有し、
前記ランク付け手段は、前記複数の携帯端末の現在位置情報と、現在日時情報と、前記オーダ情報の追加作業の開始日時情報及び現場の位置情報と、前記既存作業の予定情報と、に基づいて、前記各人員が前記追加作業の現場に間に合うか否かを判別し、その判別結果に応じて、前記複数の人員に対してランクを付ける請求項1から3のいずれか一項に記載の予定管理装置。
<請求項5>
請求項1から4のいずれか一項に記載の予定管理装置と、
前記複数の携帯端末と、を備え、
前記携帯端末は、
報知手段と、
前記追加作業の指示情報を受信すると、当該追加作業の指示情報の受信を前記報知手段に報知させる報知制御手段と、を備える予定管理システム。
<請求項6>
前記複数の人員は、それぞれ報知装置を身に着け、
前記報知制御手段は、追加作業の指示情報を受信すると、当該追加作業の指示情報の受信を報知させるための報知指示情報を前記報知装置に送信する請求項5に記載の予定管理システム。
<請求項7>
複数の人員がそれぞれ所持する複数の携帯端末と通信接続される予定管理装置のコンピュータを、
前記複数の人員のスキル及び既存作業の予定情報を記憶する記憶手段、
追加作業のオーダ情報と、前記記憶された複数の人員のスキル及び既存作業の予定情報とに基づいて、前記複数の人員に対して前記追加作業を行うのに適切な度合いを示すランクを付けるランク付け手段、
前記ランクが上位の人員を選択する選択手段、
時間的な制約により前記追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、当該選択された人員について、当該追加作業及び既存作業の少なくとも1つの時間変更を行い前記予定情報へ前記追加作業を追加する時間変更手段、
前記追加作業の指示情報を前記選択された人員の所持する携帯端末に送信するとともに、前記追加作業を行うことができないランクの人員が選択された場合に、前記作業の時間変更による前記予定情報への前記追加作業の追加の結果の情報を前記追加作業の指示情報に含める送信手段、
として機能させるためのプログラム。