JP6286882B2 - 防潮堤、二重鋼管及び上部構造物の構築方法 - Google Patents

防潮堤、二重鋼管及び上部構造物の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、防潮堤、上部構造物の基礎杭として用いられる二重鋼管及びこの二重鋼管が基礎杭として用いられる上部構造物の構築方法に関する。
従来より、上部構造物に作用する地震力に対して有効に抵抗するために、上部構造物の基礎杭として鋼管杭が用いられることがあり、例えば、特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造が提案されている。
特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、柱脚又は橋脚の下部に設けられるフーチングと、フーチングの下部に設置されて構造物を支持する鋼管杭とを備え、これらの間に設けられた接続部鋼管によって、フーチングと鋼管杭とが接合されるものである。
特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、接続部鋼管の上端側をフーチングの下端部に挿入し、接続部鋼管の下端側を鋼管杭の上端部に挿入して、接続部鋼管と鋼管杭の内部にコンクリートを充填することによって、この接続部鋼管と鋼管杭とからなる基礎杭の剛性を向上させるものである。
特開2001−159142号公報
しかし、特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、外鋼管となる鋼管杭の内側に、内鋼管となる接続部鋼管を配設して、外鋼管と内鋼管との間に形成される間隙及び内鋼管の内部にコンクリートを充填して基礎杭を構成するものであり、この基礎杭の剛性が周辺地盤と比較して著しく増大するものとなる。
このため、特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、この基礎杭の剛性が周辺地盤と比較して著しく増大するため、上部構造物に地震力等が作用した場合に、この基礎杭が打ち込まれた周辺地盤等の他の応力分担材に比較して、地震力等によって作用する断面力がこの基礎杭に集中することになり、基礎杭に大きな応力が発生するという問題点があった。
また、特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、この基礎杭に発生する大きな応力に抵抗することが必要となることから、この基礎杭の外鋼管となる鋼管杭や、内鋼管となる接続部鋼管の板厚を増大させ、また、材質を高強度化することによって、この基礎杭の製造コストが増大することになるという問題点があった。
さらに、特許文献1に開示されたフーチングと鋼管杭の接合構造は、鋼管杭や接続部鋼管の板厚を増大させ、材質を高強度化することで、この基礎杭の剛性が周辺地盤と比較してさらに増大することになり、地震力等によって作用する断面力がこの基礎杭にさらに集中することによって、基礎杭にさらに大きな応力が発生することになるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、外鋼管及び内鋼管の板厚を必要以上に増大させずに、外鋼管及び内鋼管の材質を必要以上に高強度化させないで、二重鋼管の製造コストの増大を抑制することができるとともに、十分な支持力を有する上部構造物を構築することのできる防潮堤、二重鋼管及び上部構造物の構築方法を提供することにある。
第1発明の防潮堤は、沿岸部に構築されて内陸部の浸水被害を防止する防潮堤であって、海側及び内陸側の地盤に基礎杭として設けられる二重鋼管と、海側及び内陸側の地盤の基礎杭に架設される断面方向連結梁と、壁体とを備え、前記二重鋼管は、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを有するとともに、前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態とされ、前記外鋼管の下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接されることを特徴とする。
第2発明の防潮堤は、第1発明において、前記断面方向連結梁は、前記基礎杭が挿通される鞘管を有し、海側の地盤から内陸側の地盤にかけて配設されることを特徴とする。
第3発明の二重鋼管は、上部構造物の基礎杭として用いられる二重鋼管であって、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを備え、前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物が構築され、前記内鋼管は、前記外鋼管の内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられ、前記外鋼管は、下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接されることを特徴とする。
第4発明の二重鋼管は、第3発明において、前記外鋼管及び前記内鋼管の何れか一方又は両方は、前記外鋼管の内面及び前記内鋼管の外面の何れか一方又は両方で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方の所定の範囲にジベルが設けられることを特徴とする。
第5発明の二重鋼管は、第4発明において、前記ジベルは、前記外鋼管及び前記内鋼管の何れか一方又は両方に突起付鋼管が用いられ、又は、前記外鋼管の内面及び前記内鋼管の外面の何れか一方又は両方に鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されることによって設けられることを特徴とする。
第6発明の二重鋼管は、第3発明〜第5発明の何れかにおいて、前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方で、略水平又は傾斜して設けられるリブプレートが設けられることを特徴とする。
第7発明の二重鋼管は、第3発明〜第6発明の何れかにおいて、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さと略同一であることを特徴とする。
第8発明の二重鋼管は、第4発明又は第5発明において、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さと略同一のものであり、前記ジベルは、少なくとも、前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方に設けられることを特徴とする。
第9発明の二重鋼管は、第3発明〜第6発明の何れかにおいて、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いことを特徴とする。
第10発明の二重鋼管は、第4発明又は第5発明において、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いものであり、前記ジベルは、少なくとも、前記外鋼管の上端部の内面及び前記内鋼管における前記外鋼管の上端部に隣り合う外面の何れか一方又は両方に設けられることを特徴とする。
第11発明の二重鋼管は、第6発明において、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いものであり、前記リブプレートは、前記内鋼管の外面から前記外鋼管の内面又は外面に架設されて設けられることを特徴とする。
第12発明の二重鋼管は、第3発明〜第6発明の何れかにおいて、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いことを特徴とする。
第13発明の二重鋼管は、第4発明又は第5発明において、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いものであり、前記ジベルは、少なくとも、前記内鋼管の上端部の外面及び前記外鋼管における前記内鋼管の上端部に隣り合う内面の何れか一方又は両方に設けられることを特徴とする。
第14発明の二重鋼管は、第6発明において、前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いものであり、前記リブプレートは、前記外鋼管の内面から前記内鋼管の内面又は外面に架設されて設けられることを特徴とする。
第1発明の二重鋼管は、上部構造物の基礎杭として用いられる二重鋼管であって、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを備え、前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物が構築され、前記内鋼管は、孔開き鋼板を外面に取り付けることによって、前記外鋼管の内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられることを特徴とする。
第1発明の二重鋼管は、第3発明〜第1発明の何れかにおいて、前記外鋼管は、前記内鋼管が内側に設けられて、前記内鋼管の下端部から前記外鋼管の内面に向かって架設されるテーパ部材が設けられた状態で、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられることを特徴とする。
第1発明の二重鋼管は、第3発明〜第1発明の何れかにおいて、前記内鋼管の中空状の内部空間には、前記外鋼管及び前記内鋼管の剛性の増大を抑制させるものとして、非応力伝達材料が収容されることを特徴とする。
第1発明の二重鋼管は、第3発明〜第1発明の何れかにおいて、前記内鋼管の中空状の内部空間には、支持地盤層の近傍である前記内鋼管の下端部においてのみ、経時硬化性材料が充填されることを特徴とする。
19発明の二重鋼管は、第1発明において、前記内鋼管は、下端部の内面に突起する突起付鋼管が用いられ、又は、下端部の内面に鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されることによって、ジベルが設けられることを特徴とする。
第2発明の二重鋼管は、第3発明〜第1発明の何れかにおいて、前記内鋼管の中空状の内部空間には、前記内鋼管及び前記外鋼管の何れか一方又は両方に円周方向の応力が発生する範囲においてのみ、経時硬化性材料が充填されることを特徴とする。
第2発明の上部構造物の構築方法は、基礎杭として二重鋼管が用いられる上部構造物の構築方法であって、下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接された外鋼管で地盤を掘削すると同時に、前記外鋼管を地盤に設ける外鋼管設置工程と、前記外鋼管の内側に内鋼管を設けて、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料を充填する内鋼管設置工程と、前記内鋼管の内部空間を中空状とした状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築する構造物構築工程とを備えることを特徴とする。
第2発明の上部構造物の構築方法は、基礎杭として二重鋼管が用いられる上部構造物の構築方法であって、下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接され、内側に内鋼管が設けられた外鋼管で地盤を掘削すると同時に、前記外鋼管及び前記内鋼管を地盤に設けて、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料を充填する二重鋼管設置工程と、前記内鋼管の内部空間を中空状とした状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築する構造物構築工程とを備えることを特徴とする。
第2発明の上部構造物の構築方法は、第2発明又は第2発明において、前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、支持地盤層の近傍である前記内鋼管の下端部においてのみ、経時硬化性材料を充填することを特徴とする。
第2発明の上部構造物の構築方法は、第2発明又は第2発明において、前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、前記内鋼管及び前記外鋼管の何れか一方又は両方に円周方向の応力が発生する範囲においてのみ、経時硬化性材料を充填することを特徴とする。
第2発明の上部構造物の構築方法は、第2発明〜第2発明の何れかにおいて、前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、前記外鋼管及び前記内鋼管の剛性の増大を抑制させるものとして、非応力伝達材料を収容させた状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築することを特徴とする。
第1発明〜第2発明によれば、内鋼管の内部空間を中空状として、外鋼管及び内鋼管の上方に上部構造物が構築されるため、外鋼管及び内鋼管の全体の剛性が、周辺の地盤と比較して著しく増大することを抑制することができ、地震力等によって発生する断面力を抑制することができ、周辺の地盤に比べて外鋼管及び内鋼管に発生する応力を小さくすることが可能となる。
また、第1発明〜第2発明によれば、外鋼管及び内鋼管の板厚を必要以上に増大させずに、また、外鋼管及び内鋼管の材質を必要以上に高強度化させないで、本発明を適用した二重鋼管の製造コストの増大を抑制することができ、十分な支持力を有する上部構造物を施工コストの増大を抑制しながら構築することが可能となる。
特に、第1発明〜第20発明によれば、地盤を掘削する下端部に掘削ビットが設けられた外鋼管で、地盤を掘削すると同時に外鋼管を地盤に設けることが可能となる。
特に、第1発明によれば、複数の間隔保持部材の先端部が外鋼管の内面に当接されることで、内鋼管の外面と外鋼管の内面とが、円周に沿って所定の間隔を確保して離間されたものとなり、内鋼管の外面と外鋼管の内面との間に空隙部を形成することが可能となる。
特に、第1発明によれば、外鋼管と内鋼管とが同時に地盤に埋設されるときの貫入抵抗を、管軸直交方向に拡径するように傾斜したテーパ部材で低減させることが可能となる。
特に、第1発明によれば、土砂等の非応力伝達材料が内鋼管の内部空間に収容されるのみで、外鋼管及び内鋼管の剛性の増大に寄与しないものとなり、外鋼管及び内鋼管の剛性の増大を抑制させながら、土砂等の非応力伝達材料を外部に廃棄することを必要とせず、土砂等の非応力伝達材料の廃棄に必要となる環境コストの増大を抑制することが可能となる。
特に、第1発明、第19発明によれば、周囲の剛性の大きい支持地盤層に埋設される部位及びその近傍である内鋼管の下端部においてのみ、内鋼管の内部空間に経時硬化性材料が充填されて、外鋼管及び内鋼管の下端部における一体性を確保、向上することが可能となる。
特に、第2発明によれば、外鋼管及び内鋼管の全体の剛性が増大することを抑制しながら、地盤反力等によって外鋼管及び内鋼管に円周方向の応力が発生して、外鋼管及び内鋼管を押し潰すように変形させる等の悪影響が懸念される範囲においてのみ、外鋼管及び内鋼管の下端部における一体性を確保、向上することが可能となる。
第2発明〜第2発明によれば、内鋼管の内部空間を中空状として、外鋼管及び内鋼管の上方に上部構造物が構築されるため、外鋼管及び内鋼管の全体の剛性が、周辺の地盤と比較して著しく増大することを抑制することができ、地震力等によって発生する断面力を抑制することができ、周辺の地盤に比べて外鋼管及び内鋼管に発生する応力を小さくすることが可能となる。
また、第2発明〜第2発明によれば、外鋼管及び内鋼管の板厚を必要以上に増大させずに、また、外鋼管及び内鋼管の材質を必要以上に高強度化させないで、本発明を適用した二重鋼管の製造コストの増大を抑制することができ、十分な支持力を有する上部構造物を施工コストの増大を抑制しながら構築することが可能となる。
特に、第2発明によれば、二重鋼管設置工程において、外鋼管で地盤を掘削すると同時に、外鋼管と内鋼管とを地盤に同時に埋設することが可能となる。
特に、第2発明によれば、周囲の剛性の大きい支持地盤層に埋設される部位及びその近傍である内鋼管の下端部においてのみ、内鋼管の内部空間に経時硬化性材料が充填されて、外鋼管及び内鋼管の下端部における一体性を確保・向上することが可能となる。
特に、第2発明によれば、外鋼管及び内鋼管の全体の剛性が増大することを抑制しながら、地盤反力によって外鋼管及び内鋼管に円周方向の応力が発生して、外鋼管及び内鋼管を押し潰すように変形させる等の悪影響が懸念される範囲においてのみ、外鋼管及び内鋼管の剛性を必要に応じて部分的に向上させることが可能となる。
特に、第2発明によれば、土砂等の非応力伝達材料が内鋼管の内部空間に収容されるのみで、外鋼管及び内鋼管の剛性の増大に寄与しないものとなり、外鋼管及び内鋼管の剛性の増大を抑制させながら、土砂等の非応力伝達材料を外部に廃棄することを必要とせず、土砂等の非応力伝達材料の廃棄に必要となる環境コストの増大を抑制することが可能となる。
本発明を適用した二重鋼管を基礎杭とする上部構造物を示す斜視図である。 本発明を適用した二重鋼管と上部構造物とを示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した二重鋼管の外鋼管の一部を示す拡大側面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大側面図である。 (a)は、本発明を適用した二重鋼管の一部を示す側方断面図であり、(b)は、本発明を適用した二重鋼管の底面図である。 本発明を適用した第1実施形態の二重鋼管と上部構造物とを示す一部破断側面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の上部構造物の構築方法の外鋼管設置工程において、外鋼管を地盤に打ち込む前の状態を示す側面図であり、(b)は、外鋼管を地盤に打ち込んだ後の状態を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の上部構造物の構築方法の内鋼管設置工程において、内鋼管を外鋼管の内側に設ける前の状態を示す側面図であり、(b)は、内鋼管を外鋼管の内側に設けた後の状態を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の上部構造物の構築方法の構造物構築工程において、外鋼管及び内鋼管の上方に防潮堤を構築した状態を示す側面図であり、(b)は、フーチングを構築した状態を示す側面図である。 (a)は、外鋼管設置工程において、外鋼管の下端部のみに経時硬化性材料を充填する状態を示す側面図であり、(b)は、内鋼管設置工程において、内鋼管の下端部のみに経時硬化性材料を充填する状態を示す側面図である。 (a)は、構造物構築工程において、掘削残土等の非応力伝達材料を内鋼管の内部空間に収容させた状態を示す側面図であり、(b)は、外鋼管及び内鋼管に円周方向の応力の発生が懸念される範囲のみに経時硬化性材料を充填する状態を示す側面図である。 本発明を適用した第2実施形態の二重鋼管と上部構造物とを示す一部破断側面図である。 (a)は、本発明を適用した第2実施形態の二重鋼管の一部を示す側方断面図であり、(b)は、本発明を適用した第2実施形態の二重鋼管の底面図である。 (a)は、本発明を適用した第2実施形態の上部構造物の構築方法の二重鋼管設置工程において、外鋼管及び内鋼管を地盤に打ち込む前の状態を示す側面図であり、(b)は、外鋼管及び内鋼管を地盤に打ち込んだ後の状態を示す側面図である。 (a)は、構造物構築工程において、内鋼管の内部空間を中空状とした状態を示す側面図であり、(b)は、非応力伝達材料を収容させた状態を示す側面図であり、(c)は、所定の範囲のみに経時硬化性材料を充填する状態を示す側面図である。 本発明を適用した第3実施形態の二重鋼管のジベルを示す側方断面図である。 本発明を適用した第4実施形態の二重鋼管のリブプレートを示す側面図である。 本発明を適用した第4実施形態の二重鋼管における外鋼管の天端の高さが内鋼管の天端の高さより低いものとなるときのリブプレートを示す側方断面図である。 本発明を適用した第4実施形態の二重鋼管における外鋼管の天端の高さが内鋼管の天端の高さより高いものとなるときのリブプレートを示す側方断面図である。 (a)は、本発明を適用した二重鋼管に発生する応力の状態を示す側面図であり、(b)は、従来の二重鋼管に発生する応力の状態を示す側面図である。
以下、本発明を適用した二重鋼管1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した二重鋼管1は、図1に示すように、津波や高潮を遮断する防潮堤53等の上部構造物5を支持するために、地盤7に基礎杭として埋設されるものである。
本発明を適用した防潮堤53は、海側及び内陸側の地盤7に基礎杭として設けられる本発明を適用した二重鋼管1と、海側及び内陸側の地盤7の基礎杭に架設される断面方向連結梁51と、壁体とを備える。断面方向連結梁51は、基礎杭が挿通される鞘管52を有し、海側の地盤7から内陸側の地盤7にかけて配設される。
本発明を適用した二重鋼管1は、図2に示すように、外鋼管2の天端の高さが、内鋼管3の天端の高さより低くなるもののほか、内鋼管3の天端の高さより高くなるものや、内鋼管3の天端の高さと略同一となるものもある。
本発明を適用した二重鋼管1は、第1実施形態において、地盤7を掘削すると同時に地盤7に設けられる外鋼管2と、外鋼管2の内側に設けられる内鋼管3とを備え、外鋼管2及び内鋼管3が埋設された地盤7の上方で、上部構造物5が構築される。
外鋼管2は、図3(a)に示すように、所定の内径により形成された断面略円形状の鋼管が用いられ、下端部2cの円周に沿って複数の超硬合金製等の掘削ビット21が取り付けられる。外鋼管2は、これに限らず、変形例において、図3(b)に示すように、複数の掘削ビット21が取り付けられた短鋼管29が、外鋼管2の下端部2cに溶接等で連接されてもよい。
内鋼管3は、図4に示すように、外鋼管2の内径よりも小さい外径により形成された断面略円形状の鋼管が用いられ、外鋼管2の内側に設けられた状態で、内鋼管3の内面3bによって取り囲まれた内部空間Aが形成される。
内鋼管3は、図4(a)に示すように、複数の孔開き鋼板等の間隔保持部材31が内鋼管3の外面3aに設けられる。内鋼管3は、間隔保持部材31の基端部31aが内鋼管3の外面3aに溶接等で取り付けられ、複数の間隔保持部材31が内鋼管3の外面3aの円周に沿って設けられることで、間隔保持部材31の先端部31bが外鋼管2の内面2bに当接される。
内鋼管3は、図4(b)に示すように、複数の間隔保持部材31の先端部31bが外鋼管2の内面2bに当接されることで、内鋼管3の外面3aと外鋼管2の内面2bとが、円周に沿って所定の間隔を確保して離間されたものとなり、内鋼管3の外面3aと外鋼管2の内面2bとの間に空隙部Gが形成される。
内鋼管3は、図5に示すように、内部空間Aを中空状として、内鋼管3の外面3aと外鋼管2の内面2bとの間に形成された空隙部Gに、モルタル、セメントミルク等の経時硬化性材料11が充填された状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5が構築される。
空隙部Gは、内鋼管3の外面3a及び外鋼管2の内面2bの何れか一方又は両方に、突起部12を形成させることができる。突起部12は、外鋼管2又は内鋼管3を圧延加工するときに形成されてもよく、また、鉄筋等を溶接することによって形成されてもよく、さらに、溶接によりビードを置くことによって形成されてもよい。
空隙部Gは、内鋼管3の外面3a及び外鋼管2の内面2bに形成された突起部12が、空隙部Gで硬化した経時硬化性材料11に係止されることによって、外鋼管2と内鋼管3とが管軸方向Xで互いにずれないように固定することができ、外鋼管2と内鋼管3とを強固に一体化することが可能となる。
空隙部Gは、複数の孔開き鋼板等の間隔保持部材31が内鋼管3の外面3aに設けられることによっても、空隙部Gで硬化した経時硬化性材料11に間隔保持部材31の孔開き部分31cが係止されることによって、外鋼管2と内鋼管3とが管軸方向Xで互いにずれないように固定することができ、外鋼管2と内鋼管3とを強固に一体化することが可能となる。
本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、第1実施形態において、本発明を適用した二重鋼管1が用いられるものである。本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、図6、図7、図8に示すように、最初に実施される外鋼管設置工程と、次に実施される内鋼管設置工程と、最後に実施される構造物構築工程とを備える。
外鋼管設置工程では、図6(a)に示すように、外鋼管2を周方向に回転させながら、外鋼管2の下端部2cに設けられた複数の掘削ビット21で地盤7を掘削し、外鋼管2が地盤7に埋設されて、外鋼管2の外面2aが地盤7との周面摩擦によって支持される。このとき、外鋼管設置工程では、図6(b)に示すように、外鋼管2の内側の土砂等がハンマグラブ等で排土され、外鋼管2で地盤7を掘削すると同時に、地盤7に外鋼管2が設けられて、外鋼管2の内面2bが洗浄される。
内鋼管設置工程では、図7(a)に示すように、地盤7に設けられた外鋼管2の内側に、内鋼管3が挿入されて設けられる。内鋼管設置工程では、図7(b)に示すように、内鋼管3の外面3aに設けられた複数の間隔保持部材31によって、外鋼管2の内面2bと所定の間隔で離間させて形成された空隙部Gに、経時硬化性材料11が充填される。
構造物構築工程では、図8(a)に示すように、内鋼管3の内部空間Aを中空状とした状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5を構築する。上部構造物5は、例えば、断面方向連結梁51に設けられた鞘管52に外鋼管2及び内鋼管3を挿通させて、地盤7から上方に向けて延伸された外鋼管2の上端部2dを、プレキャストコンクリートが用いられた防潮堤53の内部に挿通させることによって地盤7の上に構築される。
上部構造物5は、これに限らず、図8(b)に示すように、プレキャストコンクリートが用いられたフーチング54の内部に外鋼管2の上端部2dが挿通されて、地盤7の上に載置されるフーチング54が構築されるものであってもよい。また、上部構造物5は、プレキャストコンクリートが用いられるものに限らず、現場打ちコンクリート等によって構築されてもよい。
本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、外鋼管設置工程において、図9(a)に示すように、外鋼管2で地盤7を掘削すると同時に外鋼管2を地盤7に設けて、支持地盤層7aに埋設されて支持地盤層7a及びその近傍となる外鋼管2の下端部2cにおいてのみ、外鋼管2の内側に経時硬化性材料11を充填することができる。
このとき、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、内鋼管設置工程において、図9(b)に示すように、外鋼管2の内側に内鋼管3が設けられ、支持地盤層7aに打ち込まれる内鋼管3の下端部3cの内部空間Aに、経時硬化性材料11が充填されて硬化するものとなる。これにより、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、構造物構築工程において、周囲の剛性の大きい支持地盤層7aに埋設される部位及びその近傍である内鋼管3の下端部3cにおいてのみ、内鋼管3の内部空間Aに経時硬化性材料11が充填されて、外鋼管2の下端部2c及び内鋼管3の下端部3cにおける一体性を確保、向上することが可能となる。
本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、構造物構築工程において、図10(a)に示すように、外鋼管設置工程で排土された土砂等からなる掘削残土等の非応力伝達材料13を、内鋼管3の内部空間Aに収容させた状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5を構築することができる。
このとき、土砂等の非応力伝達材料13は、内鋼管3の内部空間Aに収容されるのみで、外鋼管2及び内鋼管3の剛性の増大に寄与しないものとなり、外鋼管2及び内鋼管3の剛性の増大を抑制させるものとなる。これにより、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、非応力伝達材料13を外部に廃棄することを必要とせず、非応力伝達材料13の廃棄に必要となる環境コストの増大を抑制することが可能となる。
本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、構造物構築工程において、図10(b)に示すように、断面方向連結梁51に設けられた鞘管52に外鋼管2及び内鋼管3が挿通される接合部55においてのみ、内鋼管3の内部空間Aに経時硬化性材料11を充填して硬化させることができる。これにより、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、外鋼管2及び内鋼管3の全体の剛性が増大することを抑制しながら、設計地盤面近傍(地盤表面が設計地盤面であれば、地盤表面近傍)や、接合部55等の断面力が集中する部位等、地盤反力によって外鋼管2及び内鋼管3に円周方向の応力が発生して、外鋼管2及び内鋼管3を押し潰すように変形させる等の悪影響が懸念される範囲においてのみ、外鋼管2及び内鋼管3の一体性を確保、向上することが可能となる。
次に、本発明を適用した二重鋼管1の第2実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
本発明を適用した二重鋼管1は、図11に示すように、第2実施形態において、あらかじめ外鋼管2の内側に内鋼管3が設けられ、外鋼管2及び内鋼管3が地盤7を掘削すると同時に地盤7に設けられて、地盤7の上方で上部構造物5が構築される。
外鋼管2は、図12に示すように、内鋼管3が内側に設けられて、内鋼管3の下端部3cから外鋼管2の内面2bに向かって、管軸直交方向Yに拡径するように傾斜して架設されるテーパ部材22が設けられる。テーパ部材22は、内鋼管3の下端部3cに基端部22aが溶接等によって取り付けられ、外鋼管2の内面2bに先端部22bが溶接等によって取り付けられる。
本発明を適用した二重鋼管1は、図11に示すように、内鋼管3の内部空間Aを中空状として、テーパ部材22の管軸方向Xの上方で内鋼管3の外面3aと外鋼管2の内面2bとの間に形成された空隙部Gに、経時硬化性材料11が充填された状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5が構築される。
本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、第2実施形態において、図13、図14に示すように、最初に実施される二重鋼管設置工程と、最後に実施される構造物構築工程とを備える。
二重鋼管設置工程では、図13(a)に示すように、あらかじめ外鋼管2の内側に内鋼管3が設けられた状態で、外鋼管2を内鋼管3とともに周方向に回転させながら、外鋼管2の下端部2cに設けられた複数の掘削ビット21で地盤7を掘削し、外鋼管2及び内鋼管3が地盤7に埋設されて、外鋼管2の外面2aが地盤7との周面摩擦によって支持される。このとき、二重鋼管設置工程では、図13(b)に示すように、内鋼管3の内側の土砂等がハンマグラブ等で排土されて、内鋼管3の内面3bが洗浄される。
二重鋼管設置工程では、外鋼管2の内面2bと所定の間隔で離間させて形成された空隙部Gに、経時硬化性材料11が充填される。本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、二重鋼管設置工程において、外鋼管2及び内鋼管3が地盤7に打ち込まれるときの貫入抵抗を、管軸直交方向Yに拡径するように傾斜したテーパ部材22で低減させることが可能となる。
構造物構築工程では、図14(a)に示すように、内鋼管3の内部空間Aを中空状とした状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5を構築する。また、構造物構築工程では、図14(b)に示すように、二重鋼管設置工程で排土された土砂等の非応力伝達材料13を、内鋼管3の内部空間Aに収容させた状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5を構築することができる。このとき、非応力伝達材料13は、内鋼管3の内部空間Aに収容されるのみで、外鋼管2及び内鋼管3の剛性の増大に寄与しないものとなり、外鋼管2及び内鋼管3の剛性の増大を抑制させるものとなる。これにより、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、非応力伝達材料13を外部に廃棄することを必要とせず、非応力伝達材料13の廃棄に必要となる環境コストの増大を抑制することが可能となる。
さらに、構造物構築工程では、図14(c)に示すように、断面方向連結梁51に設けられた鞘管52に外鋼管2及び内鋼管3が挿通される接合部55においてのみ、内鋼管3の内部空間Aに経時硬化性材料11を充填して硬化させることができる。これにより、本発明を適用した上部構造物5の構築方法は、外鋼管2及び内鋼管3の全体の剛性が増大することを抑制しながら、設計地盤面近傍(地盤表面が設計地盤面であれば、地盤表面近傍)や、接合部55等の断面力が集中する部位等、地盤反力によって外鋼管2及び内鋼管3に円周方向の応力が発生して、外鋼管2及び内鋼管3を押し潰すように変形させる等の悪影響が懸念される範囲においてのみ、外鋼管2及び内鋼管3の一体性を確保、向上することが可能となる。
次に、本発明を適用した二重鋼管1の第3実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
本発明を適用した二重鋼管1は、図15に示すように、第3実施形態において、外鋼管2及び内鋼管3の何れか一方又は両方が、外鋼管2の内面2b及び内鋼管3の外面3aの何れか一方又は両方で、外鋼管2の上端部2d又は内鋼管3の上端部3dにおける所定の範囲Lにジベル23が設けられる。本発明を適用した二重鋼管1は、これに限らず、外鋼管2の下端部2c又は内鋼管3の下端部3cにおける所定の範囲Lにジベル23が設けられてもよい。
ジベル23は、外鋼管2及び内鋼管3の何れか一方又は両方に突起付鋼管が用いられ、又は、外鋼管2の内面2b及び内鋼管3の外面3aの何れか一方又は両方に鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されること等によって設けられる。
ジベル23は、図15(a)に示すように、外鋼管2の天端の高さと、内鋼管3の天端の高さとが略同一となるときに、少なくとも、外鋼管2の上端部2d及び内鋼管3の上端部3dの何れか一方又は両方に設けられる。また、ジベル23は、図15(b)に示すように、外鋼管2の天端の高さが、内鋼管3の天端の高さより低いものとなるときに、少なくとも、外鋼管2の上端部2dの内面2b及び内鋼管3における外鋼管2の上端部2dに隣り合う外面3aの何れか一方又は両方に設けられる。さらに、ジベル23は、図15(c)に示すように、外鋼管2の天端の高さが、内鋼管3の天端の高さより高いものとなるときに、少なくとも、内鋼管3の上端部3dの外面3a及び外鋼管2における内鋼管3の上端部3dに隣り合う内面2bの何れか一方又は両方に設けられる。
ジベル23は、図9(b)に示すように、内鋼管3の下端部3cの内面3bに突起する突起付鋼管が用いられ、又は、内鋼管3の下端部3cの内面3bに鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されることによって設けられてもよい。このとき、ジベル23は、内鋼管3の内部空間Aに経時硬化性材料11が充填された場合に、外鋼管2の下端部2c及び内鋼管3の下端部3cにおける一体性を確保、向上することが可能となるものとなる。
次に、本発明を適用した二重鋼管1の第4実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
本発明を適用した二重鋼管1は、図16に示すように、第4実施形態において、外鋼管2の上端部2d又は内鋼管3の上端部3dで、略水平の水平リブプレート24又は傾斜した傾斜リブプレート25が設けられる。本発明を適用した二重鋼管1は、これに限らず、外鋼管2の下端部2c又は内鋼管3の下端部3cで、略水平の水平リブプレート24又は傾斜した傾斜リブプレート25が設けられてもよい。
水平リブプレート24又は傾斜リブプレート25は、例えば、外鋼管2及び内鋼管3の円周方向に12枚の板材を並べることによって設けられる。水平リブプレート24又は傾斜リブプレート25は、図17に示すように、外鋼管2の天端の高さが、内鋼管3の天端の高さより低いものとなるときに、内鋼管3の外面3aから外鋼管2の内面2b又は外面2aに架設されて設けられる。また、水平リブプレート24又は傾斜リブプレート25は、図18に示すように、外鋼管2の天端の高さが、内鋼管3の天端の高さより高いものとなるときに、外鋼管2の内面2bから内鋼管3の内面3b又は外面3aに架設されて設けられる。
本発明を適用した二重鋼管1は、図19(a)に示すように、第1実施形態〜第4実施形態の何れにおいても、内鋼管3の内部空間Aを中空状とした状態で、外鋼管2及び内鋼管3の上方に上部構造物5が構築されるものである。このとき、本発明を適用した二重鋼管1は、外鋼管2及び内鋼管3の全体の剛性が、周辺の地盤7と比較して著しく増大することを抑制することが可能となる。
これに対して、従来の二重鋼管91は、図19(b)に示すように、内鋼管93の内部空間Aにコンクリート94が充填された状態で、外鋼管92及び内鋼管93の上方に上部構造物95が構築されるものである。このとき、従来の二重鋼管91は、外鋼管92及び内鋼管93の全体の剛性が、周辺の地盤7と比較して著しく増大するものとなり、従来の二重鋼管91に地震力等が作用した場合に、地震力等によって作用する断面力F9がこの二重鋼管91に集中して、周辺の地盤7に比べてこの二重鋼管91に大きな応力P9が発生することになる。
従来の二重鋼管91は、この二重鋼管91に発生する大きな応力P9に抵抗することが必要となることから、外鋼管92及び内鋼管93の板厚を増大させ、また、外鋼管92及び内鋼管93の材質を高強度化することが必要となる。他方で、従来の二重鋼管91は、内鋼管93の内部空間Aに充填されたコンクリート94が、引張方向の応力P9を負担することができないため、引張方向の応力P9の増加分を外鋼管92及び内鋼管93のみで負担することになる。
従来の二重鋼管91は、内鋼管93の内部空間Aにコンクリート94が充填されて、剛性が著しく増大して大きな応力P9が発生することになり、この応力P9に抵抗するために板厚を増大等させることによって、さらに剛性が増大して応力P9が大きくなり、この応力P9のうち引張方向の応力P9を外鋼管92及び内鋼管93のみで負担することになるため、さらに外鋼管92及び内鋼管93の板厚を増大等させるというように、悪循環が生じるものとなる。
本発明を適用した二重鋼管1は、図19(a)に示すように、第1実施形態〜第4実施形態の何れにおいても、外鋼管2及び内鋼管3の全体の剛性が、周辺の地盤7と比較して著しく増大することを抑制することができ、地震力等によって発生する断面力を抑制することができ、作用する断面力F1を分散して、周辺の地盤7に比べて外鋼管2及び内鋼管3に発生する応力P1を小さくすることが可能となる。
これにより、本発明を適用した二重鋼管1は、従来の二重鋼管91のような悪循環が生じることを回避することができ、外鋼管2及び内鋼管3の板厚を必要以上に増大させずに、また、外鋼管2及び内鋼管3の材質を必要以上に高強度化させないで、本発明を適用した二重鋼管1の製造コストの増大を抑制することができ、十分な支持力を有する上部構造物5を施工コストの増大を抑制しながら構築することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :二重鋼管
11 :経時硬化性材料
12 :突起部
13 :非応力伝達材料
2 :外鋼管
2a :外面(外鋼管)
2b :内面(外鋼管)
2c :下端部(外鋼管)
2d :上端部(外鋼管)
21 :掘削ビット
22 :テーパ部材
22a :基端部(テーパ部材)
22b :先端部(テーパ部材)
23 :ジベル
24 :水平リブプレート
25 :傾斜リブプレート
29 :短鋼管
3 :内鋼管
3a :外面(内鋼管)
3b :内面(内鋼管)
3c :下端部(内鋼管)
3d :上端部(内鋼管)
31 :間隔保持部材
31a :基端部(間隔保持部材)
31b :先端部(間隔保持部材)
31c :孔開き部分
5 :上部構造物
51 :断面方向連結梁
52 :鞘管
53 :防潮堤
54 :フーチング
55 :接合部
7 :地盤
7a :支持地盤層
A :内部空間
G :空隙部
X :管軸方向
Y :管軸直交方向

Claims (25)

  1. 沿岸部に構築されて内陸部の浸水被害を防止する防潮堤であって、
    海側及び内陸側の地盤に基礎杭として設けられる二重鋼管と、海側及び内陸側の地盤の基礎杭に架設される断面方向連結梁と、壁体とを備え、
    前記二重鋼管は、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを有するとともに、前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態とされ、前記外鋼管の下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接されること
    を特徴とする防潮堤。
  2. 前記断面方向連結梁は、前記基礎杭が挿通される鞘管を有し、海側の地盤から内陸側の地盤にかけて配設されること
    を特徴とする請求項1記載の防潮堤。
  3. 上部構造物の基礎杭として用いられる二重鋼管であって、
    地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを備え、
    前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物が構築され、
    前記内鋼管は、前記外鋼管の内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられ
    前記外鋼管は、下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接されること
    を特徴とする二重鋼管。
  4. 前記外鋼管及び前記内鋼管の何れか一方又は両方は、前記外鋼管の内面及び前記内鋼管の外面の何れか一方又は両方で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方の所定の範囲にジベルが設けられること
    を特徴とする請求項3に記載の二重鋼管。
  5. 前記ジベルは、前記外鋼管及び前記内鋼管の何れか一方又は両方に突起付鋼管が用いられ、又は、前記外鋼管の内面及び前記内鋼管の外面の何れか一方又は両方に鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されることによって設けられること
    を特徴とする請求項4に記載の二重鋼管。
  6. 前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方で、略水平又は傾斜して設けられるリブプレートが設けられること
    を特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の二重鋼管。
  7. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さと略同一であること
    を特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の二重鋼管。
  8. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さと略同一のものであり、
    前記ジベルは、少なくとも、前記外鋼管及び前記内鋼管の上端部及び下端部の何れか一方又は両方に設けられること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の二重鋼管。
  9. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いこと
    を特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の二重鋼管。
  10. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いものであり、
    前記ジベルは、少なくとも、前記外鋼管の上端部の内面及び前記内鋼管における前記外鋼管の上端部に隣り合う外面の何れか一方又は両方に設けられること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の二重鋼管。
  11. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより低いものであり、
    前記リブプレートは、前記内鋼管の外面から前記外鋼管の内面又は外面に架設されて設けられること
    を特徴とする請求項6に記載の二重鋼管。
  12. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いこと
    を特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の二重鋼管。
  13. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いものであり、
    前記ジベルは、少なくとも、前記内鋼管の上端部の外面及び前記外鋼管における前記内鋼管の上端部に隣り合う内面の何れか一方又は両方に設けられること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の二重鋼管。
  14. 前記外鋼管の天端の高さは、前記内鋼管の天端の高さより高いものであり、
    前記リブプレートは、前記外鋼管の内面から前記内鋼管の内面又は外面に架設されて設けられること
    を特徴とする請求項6に記載の二重鋼管。
  15. 上部構造物の基礎杭として用いられる二重鋼管であって、
    地盤を掘削すると同時に地盤に設けられる外鋼管と、前記外鋼管の内側に設けられる内鋼管とを備え、
    前記内鋼管の内部空間を中空状として、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料が充填された状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物が構築され、
    前記内鋼管は、孔開き鋼板を外面に取り付けることによって、前記外鋼管の内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられること
    を特徴とする二重鋼管。
  16. 前記外鋼管は、前記内鋼管が内側に設けられて、前記内鋼管の下端部から前記外鋼管の内面に向かって架設されるテーパ部材が設けられた状態で、地盤を掘削すると同時に地盤に設けられること
    を特徴とする請求項3〜1の何れか1項に記載の二重鋼管。
  17. 前記内鋼管の中空状の内部空間には、前記外鋼管及び前記内鋼管の剛性の増大を抑制させるものとして、非応力伝達材料が収容されること
    を特徴とする請求項3〜1の何れか1項に記載の二重鋼管。
  18. 前記内鋼管の中空状の内部空間には、支持地盤層の近傍である前記内鋼管の下端部においてのみ、経時硬化性材料が充填されること
    を特徴とする請求項3〜1の何れか1項に記載の二重鋼管。
  19. 前記内鋼管は、下端部の内面に突起する突起付鋼管が用いられ、又は、下端部の内面に鉄筋等の棒状鋼製部材が溶接されることによって、ジベルが設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の二重鋼管。
  20. 前記内鋼管の中空状の内部空間には、前記内鋼管及び前記外鋼管の何れか一方又は両方に円周方向の応力が発生する範囲においてのみ、経時硬化性材料が充填されること
    を特徴とする請求項3〜1の何れか1項に記載の二重鋼管。
  21. 基礎杭として二重鋼管が用いられる上部構造物の構築方法であって、
    下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接された外鋼管で地盤を掘削すると同時に、前記外鋼管を地盤に設ける外鋼管設置工程と、
    前記外鋼管の内側に、前記外鋼管の内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられた内鋼管を設けて、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料を充填する内鋼管設置工程と、
    前記内鋼管の内部空間を中空状とした状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築する構造物構築工程とを備えること
    を特徴とする上部構造物の構築方法。
  22. 基礎杭として二重鋼管が用いられる上部構造物の構築方法であって、
    下端部に掘削ビットが取り付けられた短鋼管が連接され、内面と所定の間隔を確保する間隔保持部材が設けられた内鋼管が内側に設けられた外鋼管で地盤を掘削すると同時に、前記外鋼管及び前記内鋼管を地盤に設けて、前記内鋼管と前記外鋼管との間に経時硬化性材料を充填する二重鋼管設置工程と、
    前記内鋼管の内部空間を中空状とした状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築する構造物構築工程とを備えること
    を特徴とする上部構造物の構築方法。
  23. 前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、支持地盤層の近傍である前記内鋼管の下端部においてのみ、経時硬化性材料を充填すること
    を特徴とする請求項2又は2に記載の上部構造物の構築方法。
  24. 前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、前記内鋼管及び前記外鋼管の何れか一方又は両方に円周方向の応力が発生する範囲においてのみ、経時硬化性材料を充填すること
    を特徴とする請求項2又は2に記載の上部構造物の構築方法。
  25. 前記構造物構築工程では、前記内鋼管の中空状の内部空間に、前記外鋼管及び前記内鋼管の剛性の増大を抑制させるものとして、非応力伝達材料を収容させた状態で、前記外鋼管及び前記内鋼管の上方に上部構造物を構築すること
    を特徴とする請求項2〜2の何れか1項に記載の上部構造物の構築方法。
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