JP6284821B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1に開示の空気入りタイヤでは、トレッドのタイヤ赤道面上、またはタイヤ赤道面に隣接する位置に中央陸部を形成し、この中央陸部をタイヤ幅方向に延びるサイプで複数のブロック状陸部片に分断している。そして、サイプに隣接するブロック状陸部片の端部を面取りすることで、ブロック陸部片の接地圧を分散させて、ブロック状陸部片に偏摩耗が生じるのを抑制している。
特開2009−61985号公報
上記空気入りタイヤでは、中央陸部を構成するブロック状陸部片に偏摩耗が生じるのを抑制できるが、トレッドのタイヤ幅方向に隣接する陸部間に生じる摩耗差を減少させる(トレッドに偏摩耗が生じるのを抑制する)という観点では、未だ改良の余地がある。
本発明は、トレッドに偏摩耗が生じるのを抑制することを課題とする。
本発明の請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドに設けられたタイヤ周方向に延びる複数の周方向溝によって、前記トレッドに形成された第1陸部と、前記トレッドに複数の前記周方向溝によって形成され、前記第1陸部にタイヤ幅方向に隣接し、前記第1陸部よりもタイヤ幅方向に沿った長さが長い第2陸部と、前記第1陸部にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、一端が前記周方向溝に開口し、他端が前記第1陸部内で終端し、タイヤ周方向の一方側の溝壁がタイヤ周方向の他方側の溝壁よりも前記第1陸部の踏面に対する角度が大きい第1溝と、前記第2陸部にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、両端が前記第2陸部を挟んでタイヤ幅方向両側の前記周方向溝にそれぞれ開口し、タイヤ周方向の前記一方側の溝壁がタイヤ周方向の前記他方側の溝壁よりも前記第2陸部の踏面に対する角度が小さい第2溝と、を有している。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、第1陸部に該第1陸部をタイヤ周方向に分断しない第1溝を設け、この第1陸部よりもタイヤ幅方向に沿った長さが長い第2陸部に該第2陸部をタイヤ周方向に分断する第2溝を設けることから、例えば、上記構成を有しないものと比べて、第1陸部と第2陸部の剛性を均一に近づけられる。これにより、第1陸部と第2陸部の摩耗差を減少させることができる。
また、上記空気入りタイヤでは、第1溝においてタイヤ周方向の一方側の溝壁の第1陸部の踏面に対する角度を他方側の溝壁の第1陸部の踏面に対する角度よりも大きくし、第2溝においてタイヤ周方向の一方側の溝壁の第2陸部の踏面に対する角度を他方側の溝壁の第2陸部の踏面に対する角度よりも小さくしていることから、タイヤ周方向の一方側をタイヤ回転方向側とした場合には、第2溝のタイヤ周方向の一方側の溝壁のエッジ(開口縁部)によって高いエッジ効果が得られ、第1溝のタイヤ周方向の一方側の溝壁のエッジ(開口縁部)に過剰な接地圧が作用しないため、エッジ周りの摩耗が抑えられる。また、タイヤ周方向の他方側をタイヤ回転方向側とした場合には、第1溝のタイヤ周方向の他方側の溝壁のエッジによって高いエッジ効果が得られ、第2溝のタイヤ周方向の他方側の溝壁のエッジに過剰な接地圧が作用しないため、エッジ周りの摩耗が抑えられる。
すなわち、上記空気入りタイヤは、車両の左右で着けかえることで、第1陸部と第2陸部の摩耗差をさらに減少させることができる。
以上のことから、請求項1に記載の空気入りタイヤによれば、トレッドに偏摩耗が生じるのを抑制できる。
本発明の請求項2に記載の空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1溝及び前記第2溝のそれぞれの溝深さは、前記周方向溝よりも浅い。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、第1溝及び第2溝のそれぞれの溝深さを周方向溝よりも浅くしていることから、第1陸部及び第2陸部の剛性をそれぞれ確保できる。
本発明の請求項3に記載の空気入りタイヤは、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第2陸部は、タイヤ赤道よりも車両装着外側に配置され、前記第1陸部は、前記第2陸部よりも車両装着内側に配置され、前記第1溝は、前記第1陸部の車両装着内側に位置する前記周方向溝から車両装着外側に向けて延びて前記第1陸部内で終端している。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、第1溝を第1陸部の車両装着内側に位置する周方向溝から車両装着外側に向けて延ばして第1陸部内で終端させていることから、第1溝による排水性を確保しつつ、車両装着外側からの入力(例えば、旋回(コーナリング)時の入力)に対して第1陸部の剛性を確保できる。
本発明の請求項4に記載の空気入りタイヤは、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1溝の溝幅は、車両装着内側から車両装着外側に向けて狭くなり、前記第2溝の溝幅は、車両装着内側から車両装着外側に向けて広くなる。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、第1溝の溝幅を車両装着内側から車両装着外側に向けて狭くしていることから、車両装着外側からの入力に対する第1陸部の剛性をより確保できる。また、第2溝の溝幅を車両装着内側から車両装着外側に向けて広くしていることから、第2溝による排水性が向上し、第1陸部と第2陸部の剛性をより均一に近づけられる。
本発明の請求項5に記載の空気入りタイヤは、請求項3又は請求項4に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1溝のタイヤ周方向の前記他方側の溝壁は、前記第1陸部の踏面に対する角度が車両装着内側から車両装着外側に向けて大きくなり、前記第2溝のタイヤ周方向の前記一方側の溝壁は、前記第2陸部の踏面に対する角度が車両装着外側から車両装着内側に向けて大きくなる。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、第1溝のタイヤ周方向の他方側の溝壁の第1陸部の踏面に対する角度が車両装着内側から車両装着外側に向けて大きくなり、第2溝のタイヤ周方向の一方側の溝壁の第2陸部の踏面に対する角度が車両装着外側から車両装着内側に向けて大きくなることから、第1陸部と第2陸部の剛性をより均一に近づけられる。
本発明の請求項6に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1陸部のタイヤ周方向に隣接する前記第1溝の間に設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、両端が前記第1陸部のタイヤ幅方向両側の前記周方向溝にそれぞれ開口するサイプと、前記第2陸部のタイヤ周方向に隣接する前記第2溝の間に設けられ、前記第1陸部と前記第2陸部との間に位置する前記周方向溝からタイヤ周方向に対して交差する方向に延びて前記第2陸部内で終端する第3溝と、を有している。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、第1陸部をサイプでタイヤ周方向に分断することから、第1陸部のタイヤ周方向の剛性が高すぎることで生じる偏摩耗を抑制できる。また、第2陸部に第3溝を設けることから、第2陸部周りの排水性が向上する。また、第3溝を第2陸部内で終端させることから、車両装着外側からの入力に対する第2陸部の剛性を確保できる。さらに、第1陸部にサイプを設け、第2陸部に第3溝を設けることで、第1陸部と第2陸部の剛性をさらに均一に近づけられる。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは、トレッドに偏摩耗が生じるのを抑制できる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッド展開図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 図1の矢印6で指し示す部分の拡大斜視図である。 図1の矢印7で指し示す部分の拡大斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載する。)10について説明する。本実施形態のタイヤ10は、主に乗用車用に用いられるタイヤである。なお、本発明はこの構成に限定されるものではなく、その他の用途の空気入りタイヤに用いてもよい。例えば、ライトトラック用、航空機用、及び、建築車両用などの空気入りタイヤとして用いてもよい。
図1には、タイヤ10のトレッド12の展開図が示されている。なお、図1中の矢印Xはタイヤ10の軸(回転軸)と平行な方向であるタイヤ幅方向を示し、矢印Yはタイヤ10の周方向(以下、適宜「タイヤ周方向」と記載する。)を示し、矢印Zはタイヤ径方向を示している。また、符号CLはタイヤ赤道を示し、符号Rはタイヤ10の回転方向を示している。本実施形態では、タイヤ幅方向に沿ってタイヤ赤道CLに近い側を「タイヤ幅方向内側」、タイヤ赤道CLから遠い側を「タイヤ幅方向外側」と記載する。
また、図1中の符号12Eは、トレッド12のトレッド幅TWの端部(タイヤ幅方向の端部)であるトレッド端を示している。
本実施形態のタイヤ10は、内部構造として従来公知の空気入りタイヤの内部構造と同様のものを用いることができる。このため、タイヤ10の内部構造に関しては、説明を省略する。
図1に示されるように、タイヤ10の路面との接触部位を構成するトレッド12には、タイヤ赤道CLを挟んで両側にタイヤ周方向に連続して延びる周方向主溝14がそれぞれ形成されている。両側の周方向主溝14の間には、中央陸部16が形成されている。この中央陸部16は、タイヤ赤道CL上に配置されている。なお、本実施形態の中央陸部16は、本発明の第1陸部の一例である。
また、トレッド12には、車両装着内側の周方向主溝14よりもタイヤ幅方向に沿って車両装着内側にタイヤ周方向に連続して延びる周方向主溝18が形成されている。なお、ここでいう「車両装着内側」とは、タイヤ10を車両に装着したときに車両の幅方向中央に対して近い側を指す(図1では、矢印IN側(左側))。また、後述する「車両装着外側」とは、タイヤ10を車両に装着したときに車両の幅方向中央に対して遠い側を指す(図1では、矢印OUT側(右側))。
車両装着内側の周方向主溝14と周方向主溝18との間には、中間陸部20が形成されている。また、周方向主溝18の車両装着内側には、中間陸部20にタイヤ幅方向に隣接するショルダー陸部22が形成されている。なお、本実施形態の周方向主溝14、周方向主溝18及び後述する周方向主溝24は、本発明の周方向溝の一例である。
また、トレッド12には、車両装着外側の周方向主溝14よりもタイヤ幅方向に沿って車両装着外側にタイヤ周方向に連続して延びる周方向主溝24が形成されている。車両装着外側の周方向主溝14と周方向主溝24との間には、タイヤ周方向に延びる中間陸部26が形成されている。この中間陸部26は、タイヤ赤道CLよりも車両装着外側に配置され、中央陸部16に対してタイヤ幅方向に隣接している。言い換えると、中央陸部16は、中間陸部26よりも車両装着内側に配置されている。また、中間陸部26は、タイヤ幅方向に沿った長さL2が中央陸部16のタイヤ幅方向に沿った長さL1よりも長くなっている。なお、本実施形態の中間陸部26は、本発明の第2陸部の一例である。
周方向主溝18の車両装着外側には、中間陸部26にタイヤ幅方向に隣接するショルダー陸部28が形成されている。
中央陸部16には、タイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が車両装着内側の周方向主溝14に開口し、他端が中央陸部16内で終端する中央溝30が設けられている。言い換えると、中央溝30は、車両装着内側の周方向主溝14から車両装着外側へ延びて中央陸部16内で終端している。この中央溝30は、タイヤ周方向に間隔(本実施形態では、一定間隔)をあけて複数設けられている。なお、本実施形態の中央溝30は、本発明の第1溝の一例である。
図2及び図3に示されるように、中央溝30は、タイヤ周方向の一方側(図1では上側)の溝壁30Aがタイヤ周方向の他方側の溝壁30Bよりも中央陸部16の踏面16Sに対する鋭角側の角度が大きくされている。具体的には、溝壁30Aの踏面16Sに対する鋭角側(直角含む)の角度θ1が溝壁30Bの踏面16Sに対する鋭角側の角度θ2よりも大きくされている。なお、本実施形態では、溝壁30Aは、踏面16Sに対してほぼ直角(角度θ1が略90度)とされている。
図2及び図6に示されるように、中央溝30の溝深さD1は、周方向主溝14の溝深さD0よりも浅くされている。なお、ここでいう「溝深さ」とは、溝の開口縁部から溝底部までの深さ(本実施形態では、タイヤ径方向に沿った長さ)を指す。
図1に示されるように、中央溝30の溝幅W1は、車両装着内側から車両装着外側に向けて狭くなっている。なお、ここでいう「溝幅」とは、溝の開口縁部間の距離(本実施形態では、タイヤ周方向に沿った長さ)を指す。また本実施形態の中央溝30は、溝底部が線状とされ、且つ溝底部の溝幅が略一定とされている。この構成により、中央溝30の浅溝感がなくなり、外観性が向上する。なお、本発明の中央溝30の溝底部の構成は上記構成に限定されない。
また、中央溝30溝壁30Bの角度θ2は、車両装着内側から車両装着外側に向けて大きくなっている。
また、中央陸部16には、タイヤ周方向に隣接する中央溝30の間にサイプ32が設けられている。このサイプ32は、タイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が車両装着内側の周方向主溝14に開口し、他端が車両装着外側の周方向主溝14に開口している。このサイプ32によって中央陸部16が複数のブロック16Aに分断されている。なお、ここでいう「サイプ」は、トレッド接地時に溝壁面同士が接触して閉じる程度の溝幅とされた細溝を指す。
中間陸部26には、タイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が車両装着外側の周方向主溝14に開口し、他端が周方向主溝24に開口する中間溝34が設けられている。この中間溝34は、タイヤ周方向に間隔(本実施形態では、一定間隔)をあけて複数設けられている。この中間溝34によって中間陸部26が複数のブロック26Aに分断されている。なお、本実施形態の中間溝34は、本発明の第2溝の一例である。
図4及び図5に示されるように、中間溝34は、タイヤ周方向の一方側(図1では上側)の溝壁34Aがタイヤ周方向の他方側の溝壁34Bよりも中間陸部26の踏面26Sに対する角度が小さくされている。具体的には、溝壁34Aの踏面26Sに対する鋭角側(直角含む)の角度α1が溝壁34Bの踏面26Sに対する鋭角側の角度α2よりも小さくされている。なお、本実施形態では、溝壁34Bは、踏面26Sに対してほぼ直角(角度α2が略90度)とされている。
図4及び図7に示されるように、中間溝34の溝深さD2は、周方向主溝14の溝深さD0よりも浅くされている。また、図1に示されるように、中間溝34の溝幅W2は、車両装着外側から車両装着内側に向けて狭くなっている。また本実施形態の中間溝34は、溝底部が線状とされ、且つ溝底部の溝幅が略一定とされている(図4及び図5参照)。この構成により、中間溝34の浅溝感がなくなり、外観性が向上する。なお、本発明の中間溝34の溝底部の構成は上記構成に限定されない。
さらに、中間溝34の溝壁34Aの角度α1は、車両装着外側から車両装着内側に向けて大きくなっている。
図1に示されるように、中間陸部26には、タイヤ周方向に隣接する中間溝34の間に中間溝36が設けられている。この中間溝36は、車両装着外側の周方向主溝14からタイヤ周方向に対して交差する方向に延びて他端が中間陸部26内で終端している。なお、本実施形態の中間溝36は、本発明の第3溝の一例である。
中間陸部20には、タイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が周方向主溝18に開口し、他端が車両装着内側の周方向主溝14に開口するサイプ38がタイヤ周方向に間隔(本実施形態では、一定間隔)をあけて複数設けられている。このサイプ38によって中間陸部20が複数のブロック20Aに分断されている。なお、本実施形態では、サイプ38の延長線上に中央溝30が配置されている。
また、中間陸部20には、タイヤ周方向に隣接するサイプ38の間にタイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が周方向主溝18に開口し、他端が中間陸部20(ブロック20A)内で終端するサイプ40が設けられている。なお、本実施形態では、サイプ40の延長線上にサイプ32が配置されている。
ショルダー陸部22には、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び一端が周方向主溝18に開口するサイプ42がタイヤ周方向に間隔(本実施形態では、一定間隔)をあけて複数設けられている。
ショルダー陸部28には、タイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が周方向主溝24に開口するサイプ44がタイヤ周方向に間隔(本実施形態では、一定間隔)をあけて複数設けられている。
また、ショルダー陸部28には、タイヤ周方向に隣接するサイプ44の間にタイヤ周方向に対して交差する方向に延びて一端が周方向主溝24に開口し、他端がショルダー陸部28内で終端するショルダー溝46が設けられている。
次に、タイヤ10の作用効果について説明する。
タイヤ10では、中央陸部16に該中央陸部16をタイヤ周方向に分断しない中央溝30を設け、この中央陸部16よりもタイヤ幅方向に沿った長さが長い中間陸部26に該中間陸部26をタイヤ周方向に分断する中間溝34を設けることから、中央陸部16と中間陸部26の剛性を均一に近づけられる。これにより、中央陸部16と中間陸部26の摩耗差を減少させることができる。また、車両を左右に旋回させたときの操縦安定性を向上できる。さらに、中央陸部16に中央溝30を設けることで、タイヤ赤道CL上に位置する中央陸部16周りの排水性が向上し、ウエット路面における走行性能が向上する。また、中間陸部26に中間溝34を設けることで、中間陸部26周りの排水性が向上し、ウエット路面における旋回性能が向上する。
また、タイヤ10では、中央溝30において溝壁30Aの角度θ1を溝壁30Bの角度θ2よりも大きくし、中間溝34において溝壁34Aの角度α1を溝壁34Bの角度α2よりも小さくしていることから、タイヤ周方向の一方側をタイヤ回転方向側とした場合には、中間溝34の溝壁34Aのエッジ(開口縁部)34AEによって高いエッジ効果が得られ、中央溝30の溝壁30Aのエッジ(開口縁部)30AEに過剰な接地圧が作用しないため、エッジ30AE周りの摩耗が抑えられる。一方、タイヤ周方向の他方側をタイヤ回転方向側とした場合には、中央溝30の溝壁30Bのエッジ30BEによって高いエッジ効果が得られ、中間溝34の溝壁34Bのエッジ34BEに過剰な接地圧が作用しないため、エッジ34BE周りの摩耗が抑えられる。すなわち、タイヤ10は、車両の左右で着けかえることで、中央陸部16と中間陸部26の摩耗差をさらに減少させることができる。
タイヤ10では、中央溝30及び中間溝34のそれぞれの溝深さD1、D2を周方向主溝14の溝深さD0よりも浅くしていることから、中央陸部16及び中間陸部26の剛性をそれぞれ確保できる。
さらにタイヤ10では、中央溝30を周方向主溝18から車両装着外側へ延ばして中央陸部16内で終端させていることから、中央溝30による排水性を確保しつつ、車両装着外側からの入力(例えば、旋回(コーナリング)時の入力)に対して中央陸部16の剛性を確保できる。これにより、タイヤ10の旋回時のグリップ性能が向上する。
また、タイヤ10では、中央溝30の溝幅W1を車両装着内側から車両装着外側に向けて狭くしていることから、車両装着外側からの入力に対する中央陸部16の剛性をより確保できる。また、中間溝34の溝幅W2を車両装着内側から車両装着外側に向けて広くしていることから、中間陸部26上の排水性を向上させつつ、中央陸部16と中間陸部26の剛性をより均一に近づけられる。
さらにタイヤ10では、中央溝30の溝壁30Bの角度θ2が車両装着内側から車両装着外側に向けて大きくなり、中間溝34の溝壁34Aの角度α1が車両装着外側から車両装着内側に向けて大きくなることから、中央陸部16と中間陸部26の剛性をより均一に近づけられる。
そして、タイヤ10では、中央陸部16をサイプ32でタイヤ周方向に分断されることから、中央陸部16のタイヤ周方向の剛性が高すぎることで生じる偏摩耗(中央陸部16が引きずることで生じる偏摩耗)を抑制できる。また、中間陸部26に中間溝36を設けることから、中間陸部26周りの排水性が向上する。また、中間溝36を中間陸部26内で終端させることから、車両装着外側からの入力に対する中間陸部26の剛性を確保できる。さらに、中央陸部16にサイプ32を設け、中間陸部26に中間溝36を設けることで、中央陸部16と中間陸部26の剛性をさらに均一に近づけられる。
以上のことから、タイヤ10によれば、トレッド12に偏摩耗が生じるのを抑制できる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 タイヤ(空気入りタイヤ)
12 トレッド
12E トレッド端
14 周方向主溝(周方向溝)
16 中央陸部(第1陸部)
18 周方向主溝(周方向溝)
24 周方向主溝(周方向溝)
26 中間陸部(第2陸部)
30 中央溝(第1溝)
30A 溝壁
30B 溝壁
32 サイプ
34 中間溝(第2溝)
34A 溝壁
34B 溝壁
36 中間溝(第3溝)
CL タイヤ赤道
X タイヤ幅方向
Y タイヤ周方向
Z タイヤ径方向

Claims (6)

  1. トレッドに設けられたタイヤ周方向に延びる複数の周方向溝によって、前記トレッドに形成された第1陸部と、
    前記トレッドに複数の前記周方向溝によって形成され、前記第1陸部にタイヤ幅方向に隣接し、前記第1陸部よりもタイヤ幅方向に沿った長さが長い第2陸部と、
    前記第1陸部にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、一端が前記周方向溝に開口し、他端が前記第1陸部内で終端し、タイヤ周方向の一方側の溝壁がタイヤ周方向の他方側の溝壁よりも前記第1陸部の踏面に対する角度が大きい第1溝と、
    前記第2陸部にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、両端が前記第2陸部を挟んでタイヤ幅方向両側の前記周方向溝にそれぞれ開口し、タイヤ周方向の前記一方側の溝壁がタイヤ周方向の前記他方側の溝壁よりも前記第2陸部の踏面に対する角度が小さい第2溝と、
    を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記第1溝及び前記第2溝のそれぞれの溝深さは、前記周方向溝よりも浅い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2陸部は、タイヤ赤道よりも車両装着外側に配置され、
    前記第1陸部は、前記第2陸部よりも車両装着内側に配置され、
    前記第1溝は、前記第1陸部の車両装着内側に位置する前記周方向溝から車両装着外側に向けて延びて前記第1陸部内で終端している、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1溝の溝幅は、車両装着内側から車両装着外側に向けて狭くなり、
    前記第2溝の溝幅は、車両装着内側から車両装着外側に向けて広くなる、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1溝のタイヤ周方向の前記他方側の溝壁は、前記第1陸部の踏面に対する角度が車両装着内側から車両装着外側に向けて大きくなり、
    前記第2溝のタイヤ周方向の前記一方側の溝壁は、前記第2陸部の踏面に対する角度が車両装着外側から車両装着内側に向けて大きくなる、請求項3又は請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1陸部のタイヤ周方向に隣接する前記第1溝の間に設けられ、タイヤ周方向に対して交差する方向に延び、両端が前記第1陸部のタイヤ幅方向両側の前記周方向溝にそれぞれ開口するサイプと、
    前記第2陸部のタイヤ周方向に隣接する前記第2溝の間に設けられ、前記第1陸部と前記第2陸部との間に位置する前記周方向溝からタイヤ周方向に対して交差する方向に延びて前記第2陸部内で終端する第3溝と、
    を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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