JP6282922B2 - 分岐サドル継手 - Google Patents

分岐サドル継手 Download PDF

Info

Publication number
JP6282922B2
JP6282922B2 JP2014098234A JP2014098234A JP6282922B2 JP 6282922 B2 JP6282922 B2 JP 6282922B2 JP 2014098234 A JP2014098234 A JP 2014098234A JP 2014098234 A JP2014098234 A JP 2014098234A JP 6282922 B2 JP6282922 B2 JP 6282922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
cap
protrusion
state
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014098234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015215044A (ja
Inventor
原田 潤
潤 原田
清史 青木
清史 青木
健二 橋津
健二 橋津
Original Assignee
株式会社クボタケミックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社クボタケミックス filed Critical 株式会社クボタケミックス
Priority to JP2014098234A priority Critical patent/JP6282922B2/ja
Publication of JP2015215044A publication Critical patent/JP2015215044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6282922B2 publication Critical patent/JP6282922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

この発明は分岐サドル継手に関し、特にたとえば、合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために本管の外周面に電気融着接合される、分岐サドル継手に関する。
従来、合成樹脂製の水道配水管の本管から、その内部に流れる水を停止することなく分岐を取り出す(つまり、不断水分岐する)ための管の分岐方法として、EFサドル継手などの分岐サドル継手を使用した方法が公知である。
たとえば、特許文献1には、従来の分岐サドル継手の一例が開示されている。特許文献1の分岐サドル継手は、本管の外周面に電気融着接合されるサドル部と、サドル部から突出する分岐部本体と、分岐部本体から側方に突出する分岐管接続部とを有している。また、分岐部本体内には、止水部材が上下動可能に設けられる。さらに、分岐部本体の上端開口には、キャップがねじの螺合による締め込みによって装着され、分岐部本体の外周面とキャップの内周面との間に設けられるOリング(ゴム輪)によってこの間が止水される。
特開2013−185642号公報 [F16L 41/06]
特許文献1の技術では、キャップを用いて分岐部本体の上端開口の止水を行うが、キャップの締め込みが不十分な状態で装着作業を終了すると、分岐部本体の外周面とキャップの内周面との間に設けられるOリングの止水機能が適切に発揮されずに、漏水が発生してしまう。
しかしながら、施工現場においては、「キャップが回らなくなるまで手で締め付ける」という曖昧な基準でキャップの締め込み作業を行うしかないのが現状である。このため、作業者の練度や作業条件などによっては、キャップの締め込み作業が適切に行われない場合があった。特に、不断水分岐を行う場合には、本管から分岐部本体内に流入する水の圧力(内水圧)がキャップに作用するので、キャップの締め込みに大きな力が必要となる。このため、キャップが適切に締め込まれたか否かを、キャップが回るか回らないかという作業者の力加減の感覚で判断することは難しく、このような作業者に依存した曖昧な基準でキャップの締め込み作業を行うことには不安があった。
また、キャップは、最後まで完全に締め込んだ締切状態においてのみ止水機能を発揮するものもあるが、特許文献1の技術のように、所定範囲(所定幅)の締め込み状態において止水機能を適切に発揮できるようにしたものもある。つまり、止水機能が適切に発揮されるキャップの締め込み状態には、適正範囲(止水許容範囲)のある場合がある。このため、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることを示す技術も望まれる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、分岐サドル継手を提供することである。
この発明の他の目的は、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることを示すことができ、キャップの締め込み作業を適切に行うことができる、分岐サドル継手を提供することである。
第1の発明は、合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために本管の外周面に電気融着接合される分岐サドル継手であって、分岐孔を有するサドル部、分岐孔の周縁部から立ち上がる分岐部本体、分岐部本体から側方に突き出す分岐管接続部、分岐部本体の上端部外周面に形成される雄ねじ部、雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有し、所定範囲の締め込み状態において分岐部本体の上端開口を止水する有頂円筒状のキャップ、キャップの下端または分岐部本体の外周面の一方に設けられ、キャップが止水機能を発揮する所定範囲に応じた当該キャップの回転範囲に対応する周方向長さを有しかつ雄ねじ部のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で傾斜する第1面を有する第1突起部、およびキャップの下端または分岐部本体の外周面の他方に設けられ、第1面と対向する第2面を有する第2突起部を備え、キャップが止水始め状態に達したことを、第1面と第2面とが一定の近接状態を開始することによって示し、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることを、第1面と第2面とが一定の近接状態を保つことによって示す、分岐サドル継手である。
第1の発明では、分岐サドル継手は、合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために本管の外周面に電気融着接合される継手であり、ポリエチレン等の合成樹脂によって一体的に形成されるサドル部、分岐部本体および分岐管接続部を備える。また、分岐部本体の上端部外周面には、雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部との螺合によって、分岐部本体の上端部に有頂円筒状のキャップが装着される。キャップは、所定範囲の締め込み状態において分岐部本体の上端開口を適切に止水するものである。そして、キャップの下端または分岐部本体の外周面の一方には、第1面を有する第1突起部が設けられ、他方には、第2面を有する第2突起部が設けられる。第1突起部の第1面は、キャップが適切に止水機能を発揮する締め込み状態の所定範囲に応じた周方向長さを有しており、また、雄ねじ部のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で傾斜する。第2突起部の第2面は、第1突起部の第1面と対向する面であって、キャップが所定範囲の締め込み状態となったときに、第1突起部の第1面と近接状態となる高さ位置に設けられる。そして、キャップが止水始め状態に達したことが、第1面と第2面とが一定の近接状態を開始することによって示され、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることが、第1面と第2面とが一定の近接状態を保つことによって示される。
以上のように、第1突起部の第1面が、分岐部本体の雄ねじ部のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で一様に傾斜する傾斜面とされることから、第1突起部の第1面と第2突起部の第2面とが近接状態になった後も、一定の近接状態を保ったままキャップの締め込みを進めることができる。この一定の近接状態を指標として利用するによって、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることを容易に示すことが可能となる。
第1の発明によれば、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることが、第1突起部の第1面と第2突起部の第2面とが一定の近接状態を保つことによって示される。したがって、作業者の力加減に依存した曖昧な基準でキャップの締め込み作業を行うことと比較して、キャップの締め込み作業を適切に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、止水始め状態において、第1突起部のキャップの回転方向における前端位置と第2突起部のキャップの回転方向における前端位置とが一致する。
の発明は、第1または第2の発明に従属し、第2面は、第1面の傾斜角度と同じ角度で傾斜する。
の発明では、第2突起部の第2面が、第1突起部の第1面の傾斜角度と同じ角度で傾斜する傾斜面とされる。これによって、第2突起部の第2面全体が、第1突起部の第1面と一様に近接状態となることが可能になり、作業者の指先の触感または目視による近接状態の確認が容易となる。
の発明は、第1から第3のいずれかの発明に従属し、第1突起部に設けられてキャップが締切状態に達したことを第2突起部と当接することによって示すストッパを備える。
の発明では、第1突起部には、キャップが締切状態に達したことを第2突起部と当接することによって示すストッパが設けられる。キャップが締切状態に達したときにストッパと第2突起部とが当接することによって、キャップのそれ以上の回転が阻止される、或いは、キャップの回転抵抗が大きくなって作業者にキャップが締切状態に達したことを気付かせるので、キャップの過度の締め込みが確実に防止される。
の発明は、第1から第4のいずれかの発明に従属し、第2突起部は、分岐部本体の外周面であって、分岐管接続部の分岐方向と同じ周方向位置に設けられる。
の発明では、分岐管接続部の分岐方向と同じ周方向位置に第2突起部が設けられる。分岐管接続部の分岐方向には、分岐管を配管するための溝が予め掘削されるので、分岐管接続部の分岐方向と同じ周方向位置に第2突起部を設けておくことによって、第1突起部の第1面と第2突起部の第2面とが近接状態にあるか否かを、側方からの目視によっても確認し易くなる。
この発明によれば、キャップが所定範囲の締め込み状態にあることが、第1突起部の第1面と第2突起部の第2面とが一定の近接状態を保つことによって示される。したがって、作業者の力加減に依存した曖昧な基準でキャップの締め込み作業を行うことと比較して、キャップの締め込み作業を適切に行うことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である分岐サドル継手を本管に取り付けた様子を示す図解図である。 図1の分岐サドル継手を示す平面図である。 図1の分岐サドル継手を示す正面図である。 図1の分岐サドル継手が備えるキャップを示す図解図であって、(a)はキャップの側面図であり、(b)はキャップの平面図である。 キャップを取り外した状態の図1の分岐サドル継手を示す正面図である。 分岐部本体に対するキャップの装着時において、キャップの締め込みが不十分なときの様子を示す図解図であって、(a)は分岐サドル継手の上端部を示す正面図であり、(b)は分岐サドル継手の上端部を示す断面図である。 分岐部本体に対するキャップの装着時において、キャップが所定範囲の締め込み状態に入ったときの様子を示す図解図であって、(a)は分岐サドル継手の上端部を示す正面図であり、(b)は分岐サドル継手の上端部を示す断面図である。 分岐部本体に対するキャップの装着時において、キャップが締切状態に達したときの様子を示す図解図であって、(a)は分岐サドル継手の上端部を示す正面図であり、(b)は分岐サドル継手の上端部を示す断面図である。 この発明の他の実施例である分岐サドル継手の上端部を示す図解図である。 この発明のさらに他の実施例である分岐サドル継手を示す正面図である。 キャップを取り外した状態の図10の分岐サドル継手を示す平面図である。 この発明のさらに他の実施例である分岐サドル継手の上端部を示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である分岐サドル継手10は、ポリエチレンおよびポリプロピレン等の熱融着可能な合成樹脂によって形成される水道配水管の本管100から分岐管102を取り出す際に、本管100の外周面に電気融着接合されるEF(エレクトロフュージョン)サドル継手である。分岐サドル継手10は、基本的には水道配水管を不断水分岐するための継手であるが、不断水分岐に用いることに限定されず、たとえば、新規に敷設する水道配水管の断水状態での分岐や、下水管やガス管などの分岐に用いることも可能である。
以下、図1−図3を適宜参照して、分岐サドル継手10の全体構成について説明する。図1−図3に示すように、分岐サドル継手10は、本管100と同種の熱融着可能な合成樹脂によって一体的に形成される、サドル部12、分岐部本体14および分岐管接続部16などを備える。この実施例では、サドル部12、分岐部本体14および分岐管接続部16のそれぞれは、ポリエチレンによって形成される。
サドル部12は、本管100の外径曲率とほぼ同じ内径曲率を有する半円筒状の板状体であり、その中央部には、平面視略真円形の分岐孔18が形成される。サドル部12の内径は、たとえば85mmである。また、サドル部12の軸方向の長さは、たとえば160mmであり、その厚さは、たとえば8mmである。
サドル部12の内周面側、すなわち本管100との接合面側には、分岐孔18を中心にして渦巻き状または葛折り状などの任意の形状に配置された電熱線20が埋設される。電熱線20の両端部は、サドル部12の表面から突出して形成される電源接続端子22に接続されており、この電源接続端子22を電源に接続して電熱線20に電流を流すことによって、サドル部12および本管100の接合面の樹脂が加熱溶融される。
また、分岐孔18の周縁部には、サドル部12の径方向外側(上方)に向かって立ち上がる短管状の分岐部本体14が形成される。分岐部本体14の軸方向長さは、たとえば110mmであり、その内径は、たとえば30mmである。分岐部本体14の軸方向における略中央部には、側方に突出する短管状の分岐管接続部16が形成される。この分岐管接続部16には、継手などを介して分岐管102が接続される。分岐管接続部16の内径は、たとえば22mmである。
分岐部本体14の内周面には、その全体に雌ねじ部24が形成される。そして、分岐部本体14の内部には、穿孔カッタ26が軸方向(上下方向)に移動可能に設けられる。穿孔カッタ26としては、公知の穿孔カッタを適宜利用するとよい。一例として、穿孔カッタ26は、プラグ部28およびカッタ部30等を含み、その全体がステンレス鋼(たとえばSUS304)等の硬質な金属によって一体的に形成される。
プラグ部28は、円柱状または円筒状に形成され、その外周面には、分岐部本体14に形成される雌ネジ部24と螺合する雄ネジ部32が形成される。また、プラグ部の上端部には、回転工具と係合する六角穴などの回転工具係合部(図示せず)が形成される。回転工具を用いて穿孔カッタ26に回転力を与えると、穿孔カッタ26は、雌ネジ部24と雄ネジ部32との螺合によって分岐部本体14内を軸方向に移動する。つまり、分岐部本体14内において、穿孔カッタ26の軸方向位置は自由に調整できる。一方、カッタ部30は、円筒状に形成され、プラグ部28の下端外周縁から下方に突出するように形成される。カッタ部30の先端は、下方に向かって鋭利となる形状に形成される。
また、分岐部本体14の外周面上端部には、雄ねじ部34が形成される。雄ねじ部34よりも上方の分岐部本体14の外周面には、雄ねじ部34から段差状に少し縮径した非ねじ部が形成されており、この非ねじ部の中央部には、周溝36が形成される。周溝36には、Oリング(止水部材)38が装着される。
分岐部本体14の上端部には、その上端開口を封止するためのキャップ40が装着される。図1−図3と共に図4に示すように、キャップ40は、分岐部本体14などと同種の合成樹脂(この実施例ではポリエチレン)によって、側壁42および天壁44を含む有頂円筒状に形成される。キャップ40の側壁42の外周面には、周方向に所定の間隔を隔てて、上下方向に延びる複数のリブ46が形成される。キャップ40の上下方向の長さ(高さ寸法)は、たとえば45mmであり、その外径は、たとえば70mmである。
キャップ40の側壁42の内周面下部には、分岐部本体14の雄ねじ部34と螺合する雌ねじ部48が形成されており、キャップ40の雌ねじ部48を分岐部本体14の雄ねじ部34に螺合させてキャップ40を下方に締め込んでいくことによって、分岐部本体14の上端部にキャップ40が装着される。雄ねじ部34および雌ねじ部48のピッチ(ねじ山の軸方向間隔)は、たとえば3mmである。つまり、キャップ40は、周方向に一回転されると、軸方向に3mm移動する。
また、キャップ40の側壁42の内周面上部には、雌ねじ部48から段差状に少し縮径した非ねじ部50が形成される。この非ねじ部50は、ねじが切られていない所謂ストレート部分であり、分岐部本体14にキャップ40が適切に装着されたときにOリング38に押し当てられ、周溝36との間でOリング38を圧縮する。このOリング28の圧縮によって、分岐部本体14外周面とキャップ40内周面との間隙が密封され、分岐部本体14の上端開口からの漏水が確実に止められる。
この際、キャップ40は、分岐部本体14の周溝36とキャップ40の非ねじ部50とによってOリング38が所定圧縮力で適切に圧縮され始めた止水始め状態(図7(b)参照)から、キャップ40の天壁44下面と分岐部本体14の上端とが当接してこれ以上の締め込みは不要となる締切状態(図8(b)参照)まで、適切に止水機能を発揮して分岐部本体14の上端開口からの漏水を防ぐ。つまり、キャップ40は、所定範囲の締め込み状態において分岐部本体14の上端開口を適切に止水する。この実施例では、キャップ40が適切に止水機能を発揮する締め込み状態の所定範囲は、キャップ14の軸方向に対する1.5mmの移動範囲、つまりキャップ40の周方向(回転方向)に対する180°(0.5回転)の回転範囲である。すなわち、キャップ40は、締切状態から−0.5回転までの範囲において、適切に止水機能を発揮する。なお、この所定範囲は、適宜設定変更可能であり、好ましくは締切状態から0〜−0.5回転の範囲内において設定される。
また、キャップ40の側壁42下端には、第1突起部52が一体的に形成される。第1突起部52は、側壁42の下端面42aから下方に突出すると共に、側壁42の外周面42b下端部から側方に突出するように形成され、キャップ40の周方向の略半周に亘って円弧状に延びる。この第1突起部52の下面(第1面)52aは、分岐部本体14の雄ねじ部34(キャップ40の雌ねじ部48)のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で一様に傾斜する傾斜面とされる。
下端面42aからの第1突起部52の突出高さ(下端面42aと下面52aとの距離)は、たとえば、キャップ40の回転方向における前端において4.5mmであり、キャップ40の回転方向における後端において2.9mmである。ここで、下端面42aから第1突起部52の突出高さは、適宜変更可能であり、たとえば第1突起部52の後端において下面52aと側壁42の下端面42aとが面一になるように第1突起部52を形成することもできる。ただし、第1突起部52の後端においても下端面42aから所定高さで突出するように、第1突起部52を形成することが好ましい。これによって、キャップ40を分岐部本体14に装着する際に、後述する第2突起部54の上面54aとキャップ40の下端面42aとがキャップ40装着時において近接状態となることを避けることができ、また、作業者が第1突起部52の後端を指先の触感で認識し易くなるからである。
また、外周面42bからの第1突起部52の突出高さは、たとえば5mmである。第1外周面42bからの突起部52の突出高さは、適宜変更可能であるが、少なくともリブ46の頂面と面一もしくはそれ以上の突出高さとされることが好ましい。これによって、作業者が第1突起部52を指先の触感で認識し易くなり、また、第1突起部52を上方から視認し易くなるからである。
さらに、第1突起部52の周方向長さ、つまり下面52aの周方向長さは、キャップ40が適切に止水機能を発揮する締め込み状態の所定範囲に応じた長さとされる。この実施例では、第1突起部52の周方向長さは、所定範囲である180°(0.5回転)の周方向長さに後述の第2突起部54の周方向長さを加えた長さとされる。第1突起部52の先端部(外周縁)における周方向長さは、たとえば141mmである。
図1−図3と共に図5に示すように、分岐部本体14の外周面には、第2突起部54が一体的に形成される。第2突起部54は、分岐管接続部16の分岐方向と同じ周方向位置に設けられ、分岐部本体14の外周面から側方に短円弧状に突出する。この第2突起部54の上面(第2面)54aは、第1突起部52の下面52aと対向し、第1突起部52の下面52aの傾斜角度(つまり分岐部本体14の雄ねじ部34のねじ山の螺旋傾斜角度)と同じ角度で一様に傾斜する傾斜面とされる。第2突起部54の先端部の周方向長さは、たとえば15mmである。また、分岐部本体14の外周面からの第2突起部54の突出高さは、キャップ40の外周面42bからの第1突起部52の突出高さに応じて設定され、第2突起部54の側面(外周面)は、第1突起部52の側面と面一となるようにされる。
さらに、第2突起部54の上面54aは、キャップ40が所定範囲の締め込み状態となったときに、第1突起部52の下面52aと近接状態となる配置高さ(高さ位置)に設けられる。
ここで、この発明における近接状態とは、第1面(第1突起部52の下面)52aと第2面(第2突起部54の上面)54aとが接触する状態、または軽く接触するかしないかという程度の近接距離にある状態を言い、少なくとも第1面52aと第2面54aとの距離が分岐部本体14の雄ねじ部34(雌ねじ部48)のピッチ(3mm)よりも小さくなる状態を言う。好ましくは、近接状態における第1面52aと第2面54aとの距離は、0〜1mmである。この実施例では、近接状態における第1面52aと第2面54aとの距離は、第1面52aと第2面54aとの接触による摩擦抵抗の発生を防止しつつ、第1面52aおよび第2面54aに指先で触れたときに接触状態と同視し得る距離である、0.5mmに設定される。
続いて、このような分岐サドル継手10を用いて、不断水分岐によって本管100から分岐を取り出す管の分岐方法について説明する。
先ず、本管100に対して分岐サドル継手10を電気融着接合する。具体的には、本管100の所望の位置に分岐サドル継手10を載置し、クランプ等の固定具(図示せず)を使用して、本管100外周面とサドル部12内周面とが密着するように固定する。そして、サドル部12内に埋設した電熱線20に通電して発熱させ、本管100外周面とサドル部12内周面とを融着接合する。また、分岐管接続部16に対して分岐管102を接続する。
次に、穿孔カッタ26を用いて本管100を穿孔する。具体的には、プラグ部28の回転工具係合部に回転工具の端部を挿し込んで、回転工具によって穿孔カッタ26を回転させることにより穿孔カッタ26を下降させる。そして、カッタ部30の先端部が本管100の内周面に到達するまで、カッタ部30によって本管100を穿孔する。本管100の穿孔後は、穿孔カッタ26が本管100から分岐管102に流れ込む水と干渉しないように、回転工具を用いて穿孔カッタ26を逆回転させることによって上昇させ、分岐部本体14の上端部内に穿孔カッタ26を配置する(図1参照)。
その後、キャップ40を分岐部本体14の上端部に装着して分岐部本体14の上端開口を封止する。キャップ40を分岐部本体14に適切に装着することによって、キャップ40の内周面と分岐部本体14の外周面との間隙がOリング38によって止水され、分岐部本体14の上端開口からの漏水が防止される。
ここで、図6−図8を参照して、分岐部本体14の上端部にキャップ40を締め込んで装着するときの様子について具体的に説明する。
キャップ40の締め込み作業(装着作業)を行うときには、キャップ40の雌ねじ部48を分岐部本体14の雄ねじ部34を螺合させ、第2突起部54の上面54aと側壁42の下端面42aおよび第1突起部52の下面52aとの間隔を指先で触ったり目視したりして確認しながら、キャップ40を締め込んで下方に螺進させていく。
この際、図6に示すように、キャップ40の締め込みが不十分な場合、すなわち分岐部本体14の周溝36とキャップ40の非ねじ部50との間でOリング38が適切に圧縮されていない状態においては、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとは、近接状態にならない。つまり、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが3mm以上離れる状態(雄ねじ部34の1ピッチ以上離れる状態)、或いは、第1突起部52と第2突起部54とが同一垂直軸上にない状態(第1突起部52の周方向範囲内に第2突起部54が収まらない状態)となる。作業者は、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にないことを指先の触感または目視によって確認することで、キャップ40の締め込みがまだ不十分であることを知ることができる。
一方、図7および図8に示すように、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にある場合、すなわち分岐部本体14の周溝36とキャップ40の非ねじ部50との間でOリング38が所定圧縮力で適切に圧縮されている状態においては、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが、近接状態になる。作業者は、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にあることを指先の触感または目視によって確認することで、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にある、つまりキャップ40が適切に装着されていることを知ることができる。以下、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にあるときの様子について、より詳しく説明する。
図7は、分岐部本体14の周溝36とキャップ40の非ねじ部50とによってOリング38が所定圧縮力で適切に圧縮され始めた止水始め状態を示す。このとき、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態(この実施例では0.5mmの距離)となる。また、この実施例では、止水始め状態において、第1突起部52のキャップ40の回転方向における前端の位置と第2突起部54のキャップ40の回転方向における前端の位置とが一致するようされる。作業者は、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態であって、かつ、第1突起部52および第2突起部54の前端どうしの位置が一致していること、つまり上方から見て第2突起部54が第1突起部52の下に完全に隠れた状態になったことを確認することで、キャップ40が所定範囲の締め込み状態に入ったことを容易に知ることができる。
図7の状態からキャップ40の締め込みがさらに進むと、図1および図3に示す状態を経て、図8に示す状態となる。この間、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとは、一定の近接状態を保ったままとなる。
ここで、仮に、第1突起部52の下面52aおよび第2突起部54の上面54aを互いに水平面とした場合には、キャップ40の締め込みが進むに従い、第1突起部52の下面52aが第2突起部54の上面54aに近づいていく。そして、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが当接した時点で、それ以上の締め込み(キャップ40の下降)は不可能となる。これに対して、この実施例では、第1突起部52の下面52aおよび第2突起部54の上面54aが、分岐部本体14の雄ねじ部34のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で一様に傾斜する傾斜面とされることから、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態になった後も、一定の近接状態を保ったままキャップ40の締め込みを進めることができる。第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが一定の近接状態を保ったままキャップ40の締め込みを進めることができるので、この一定の近接状態を指標として利用するによって、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にあることを容易に示すことが可能となる。
図8は、キャップ40が、天壁44下面と分岐部本体14の上端とが当接してこれ以上の締め込みは不要となる締切状態に達した様子を示す。このとき、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとは、一定の近接状態のままである。また、この実施例では、キャップ40の締切状態において、第1突起部52のキャップ40の回転方向における後端の位置と第2突起部54のキャップ40の回転方向における後端の位置とが一致するようされる。作業者は、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態であって、かつ、第1突起部52および第2突起部54の後端どうしの位置が一致していることを指先の触感または目視によって確認することで、キャップ40が締切状態に達したことを容易に知ることができる。これにより、必要以上の無理なキャップ40の締め込みが防止され、無理な締め込みによって分岐サドル継手10が破損されてしまうことが防止される。
なお、キャップ40の締め込み作業を行う場合には、基本的には締切状態まで、すなわち、分岐部本体14の周溝36とキャップ40の非ねじ部50との間でOリング38が所定圧縮力で適切に圧縮されると共に、キャップ40の天壁44下面と分岐部本体14の上端とが当接して、最も止水機能が高い状態となる締切状態までキャップ40を締め込むことが好ましい。しかし、内水圧の影響によってキャップ40の締め込みに大きな力が必要となった等の何らかの理由で、キャップ40を締切状態まで完全に締め付けることができない場合がある。この場合でも、作業者は、キャップ40が所定範囲の締め込み状態に達していることを確認することによって、安心してキャップ40の締め込み作業を終了できる。
上述のように、この実施例では、キャップ40が所定範囲の締め込み状態において分岐部本体14の上端開口を適切に止水する。そして、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にあること、つまりキャップ40の締め込み状態が適切に止水機能が発揮される適正範囲内にあることが、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが一定の近接状態を保つことによって示される。したがって、作業者は、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとの間隔を指先で触ったり目視したりして確認しながらキャップ40の締め込み作業を行うことによって、キャップ40の締め込みが十分であるか否かを容易に判断することができる。
特に、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にあることを第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが一定の近接状態を保つことによって示すので、目視による確認が難しい暗部などでの作業であったとしても、作業者は、指先の触感でキャップ40が所定範囲の締め込み状態に達したことを知ることができる。つまり、作業条件などにあまり左右されずに、キャップの締め込み作業を適切に行うことができる。
また、この実施例では、分岐管接続部16の分岐方向と同じ周方向位置に第2突起部54を設けている。これは、分岐管接続部16の分岐方向には、分岐管102を配管するための溝が既に掘削されており、他の周方向位置と比較して分岐サドル継手10の周囲に広い空間が形成されていることが通常であるからである。つまり、分岐管接続部16の分岐方向には、分岐部本体14に装着するキャップ40を側方から覗き込むことが可能な空間があるので、分岐管接続部16の分岐方向と同じ周方向位置に第2突起部54を設けておくことによって、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にあるか否かを、側方からの目視によっても確認し易くなる。ただし、第2突起部54を設ける周方向位置は、適宜変更可能である。
さらに、この実施例では、第2突起部54の上面(第2面)54aが、第1突起部52の下面(第1面)52aの傾斜角度と同じ角度で一様に傾斜する傾斜面とされる。これによって、第2突起部54の上面54a全体が、第1突起部52の下面52aと一様に近接状態となることが可能になり(つまり第2突起部54の上面54と第1突起部52の下面52aとが広範囲において一様の近接状態となることが可能となり)、作業者の指先の触感または目視による近接状態の確認が容易となる。
以上のように、この実施例によれば、キャップ40が所定範囲の締め込み状態にあることが、第1突起部52の下面(第1面)52aと第2突起部54の上面(第2面)54aとが一定の近接状態を保つことによって示される。したがって、作業者の力加減に依存した曖昧な基準でキャップ40の締め込み作業を行うことと比較して、キャップ40の締め込み作業を適切に行うことができ、キャップ40の締め込み不足や過剰の締め込みが防止できる。
なお、上述の実施例では、止水始め状態において、第1突起部52のキャップ40の回転方向における前端の位置と第2突起部54のキャップ40の回転方向における前端の位置とを一致させるようしたが、止水始め状態を示す第1突起部52と第2突起部54との周方向の位置関係は、適宜変更可能である。たとえば、止水始め状態において、第1突起部52のキャップ40の回転方向における前端の位置と第2突起部54のキャップ40の回転方向における後端或いは中央部の位置とを一致させるようしてもよい。同様に、締切状態を示す第1突起部52と第2突起部54との周方向の位置関係も、適宜変更可能である。たとえば、締切状態において、第1突起部52のキャップ40の回転方向における後端の位置と第2突起部54のキャップ40の回転方向における前端或いは中央の位置とを一致させるようしてもよい。
また、上述の実施例では、第2突起部54の周方向長さを15mmとしたが、これに限定されない。第2突起部54の周方向長さは、たとえば、第1突起部52と同等の180°(半周)程度の周方向長さにしてもよいし、5mm程度の短い周方向長さにしてもよい。また、第2突起部54の上面(第2面)54aは、必ずしも第1突起部52の下面(第1面)52aの傾斜角度と同じ角度で傾斜する必要もない。たとえば、図9(a)に示すように、第2突起部54の周方向長さを短くする場合などには、第2突起部54の上面54aを水平面としてもよい。さらに、第2突起部54の形状は、適宜変更可能である。たとえば、図9(b)に示すように、第2突起部54は、上面54aが湾曲面となる断面円形の突起であってもよい。
さらに、上述の実施例では、キャップ40の下端に第1突起部52を設け、分岐部本体14の外周面に第2突起部54を設けたが、これらの配置は逆でもよい。すなわち、図10および図11に示すように、分岐部本体14の外周面に対して、所定範囲に応じた周方向長さを有しかつ分岐部本体14の雄ねじ部34のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で一様に傾斜する第1面(上面)52aを有する第1突起部52を設け、キャップ40の下端に対して、第1突起部52の第1面52aと対向する第2面(下面)54aを有する第2突起部54を設けるようにしてもよい。このように第1突起部52および第2突起部54の配置を逆にしても、上述の実施例と同様の作用効果を奏し、キャップ40の締め込み作業を適切に行うことができ、キャップ40の締め込み不足や過剰の締め込みが防止できる。
さらにまた、図12に示すように、この発明の他の実施例として、第1突起部52に対して、キャップ40が締切状態に達したことを第2突起部54と当接することによって示すストッパ60を設けるようにしてもよい。たとえば、図12(a)に示すように、ストッパ60は、断面矩形の突起であって、第1突起部52のキャップ40の回転方向における後方側端部から下方に突出するように形成される。ストッパ60の下方への突出高さは、雄ねじ部34のピッチよりも小さく設定される。これは、キャップ40が所定範囲の締め込み状態になる前に、ストッパ60と第2突起部54とが衝突してしまうことを避けるためである。また、たとえば、図12(b)に示すように、ストッパ60は、第1突起部52の下面52aの傾斜角度を変更することによって形成することもできる。
このようなストッパ60は、キャップ40が締切状態に達したときに第2突起部54と当接することによって、キャップ40のそれ以上の回転を阻止する、或いは、キャップ40の回転抵抗(締付トルク)を大きくして作業者にキャップ40が締切状態に達したことを気付かせるので、キャップ40の過度の締め込みがより確実に防止される。なお、第1突起部52を分岐部本体14の外周面に設ける場合には、ストッパ60は、第1突起部52のキャップ40の回転方向における前方側端部に設けられる。
また、図示は省略するが、分岐部本体14の雄ねじ部34およびキャップ40の雌ねじ部48の少なくとも一方に対して、軸方向に延びる1または複数の水抜溝を形成することもできる。水抜溝は、たとえば、雄ねじ部34または雌ねじ部48の周方向の一部が切り欠かれることによって形成される。このような水抜溝を形成することによって、キャップ40の締め込み作業時において穿孔カッタ26上方への漏水が多い場合でも、キャップ40内から外部に適切に水を排出することができる。したがって、キャップ40内に水が充満してキャップ40の締め込みに必要な締付トルクが上昇してしまうことを防止できる。
また、上述の実施例では、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にあるか否かを、指先で直接触って確認するようにしたが、薄板状のバーコードカード(図示せず)をこの間に差し込むことによって確認することもできる。バーコードカードの厚みは、雄ねじ部34のピッチよりも小さく、かつ近接状態における第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとの距離よりも大きい厚みとされる。たとえば、バーコードカードは、厚み1.0mm、縦54mm、横85mmの矩形薄板状に形成され、1つの分岐サドル継手10につき1枚のバーコードカードが添付される。そして、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとの間に、バーコードカードを差し込むことができれば、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にないと判断し、バーコードカードを差し込むことができなければ、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にあると判断するとよい。これによって、第1突起部52の下面52aと第2突起部54の上面54aとが近接状態にあるか否かを確実に判断できる。なお、バーコードカードの代わりに、定規などの適宜の薄板状部材を用いてもよい。
さらに、上述の各実施例では、分岐部本体14の外周面に形成した周溝36に装着した1つのOリング38を用いて、キャップ40が所定範囲の締め込み状態において止水性能を発揮するようにしたが、キャップ40が所定範囲の締め込み状態において止水性能を発揮する態様については、特に限定されず、適宜な態様を採用可能である。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。また、傾斜角度などが「同じ」とは、厳密に同じという意味だけでなく、この発明の作用効果を奏しうる範囲内において、誤差程度の違いがある「ほぼ同じ」という意味も含む概念として使用している。
10 …分岐サドル継手
12 …サドル部
14 …分岐部本体
16 …分岐管接続部
26 …穿孔カッタ
34 …分岐部本体の雄ねじ部
40 …キャップ
48 …キャップの雌ねじ部
52 …第1突起部
52a …第1面
54 …第2突起部
54a …第2面
60 …ストッパ
100 …本管
102 …分岐管

Claims (5)

  1. 合成樹脂製の本管から分岐を取り出すために前記本管の外周面に電気融着接合される分岐サドル継手であって、
    分岐孔を有するサドル部、
    前記分岐孔の周縁部から立ち上がる分岐部本体、
    前記分岐部本体から側方に突き出す分岐管接続部、
    前記分岐部本体の上端部外周面に形成される雄ねじ部、
    前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有し、所定範囲の締め込み状態において前記分岐部本体の上端開口を止水する有頂円筒状のキャップ、
    前記キャップの下端または前記分岐部本体の外周面の一方に設けられ、前記キャップが止水機能を発揮する前記所定範囲に応じた当該キャップの回転範囲に対応する周方向長さを有しかつ前記雄ねじ部のねじ山の螺旋傾斜角度と同じ角度で傾斜する第1面を有する第1突起部、および
    前記キャップの下端または前記分岐部本体の外周面の他方に設けられ、前記第1面と対向する第2面を有する第2突起部を備え、
    前記キャップが止水始め状態に達したことを、前記第1面と前記第2面とが一定の近接状態を開始することによって示し、前記キャップが前記所定範囲の締め込み状態にあることを、前記第1面と前記第2面とが前記一定の近接状態を保つことによって示す、分岐サドル継手。
  2. 前記止水始め状態において、前記第1突起部の前記キャップの回転方向における前端位置と前記第2突起部の前記キャップの回転方向における前端位置とが一致する、請求項1記載の分岐サドル継手。
  3. 前記第2面は、前記第1面の傾斜角度と同じ角度で傾斜する、請求項1または2記載の分岐サドル継手。
  4. 前記第1突起部に設けられ、前記キャップが締切状態に達したことを前記第2突起部と当接することによって示すストッパを備える、請求項1から3のいずれかに記載の分岐サドル継手。
  5. 前記第2突起部は、前記分岐部本体の外周面であって、前記分岐管接続部の分岐方向と同じ周方向位置に設けられる、請求項1から4のいずれかに記載の分岐サドル継手。
JP2014098234A 2014-05-12 2014-05-12 分岐サドル継手 Active JP6282922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098234A JP6282922B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 分岐サドル継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098234A JP6282922B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 分岐サドル継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015215044A JP2015215044A (ja) 2015-12-03
JP6282922B2 true JP6282922B2 (ja) 2018-02-21

Family

ID=54752106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014098234A Active JP6282922B2 (ja) 2014-05-12 2014-05-12 分岐サドル継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6282922B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6754660B2 (ja) * 2016-09-30 2020-09-16 積水化学工業株式会社 分岐継手

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09119580A (ja) * 1995-10-27 1997-05-06 Toho Gas Co Ltd 電気融着式分岐継手
PL2671012T3 (pl) * 2011-02-01 2017-11-30 Parker Hannifin Manufacturing Germany GmbH & Co. KG Urządzenie łączące do przewodów rurowych lub wężowych ze wskaźnikiem stanu zmontowania

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015215044A (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101836024B (zh) 管接头
JP5871855B2 (ja) インナーリング
CN103968163A (zh) 管连接装置
JP6282922B2 (ja) 分岐サドル継手
JP5484090B2 (ja) サドル型分岐継手
JP2012177482A (ja) 分岐継手
KR101871167B1 (ko) 외관돌출에 의한 육안과 촉감으로 파이프 완전삽입확인이 용이한 산업용 멀티레이어 유체배관 클림핑 연결시스템 플라스틱 이음구조체
JP2007285444A (ja) 管継手
AU2016335461B2 (en) Pipe fitting assembly
JP6216273B2 (ja) 閉塞部材および支保孔の閉塞方法
JP6325773B2 (ja) 分岐サドル継手、その施工方法および管路
JP5781460B2 (ja) 分岐サドル継手およびその止水方法
JP6370066B2 (ja) 分岐サドル継手
JP5719639B2 (ja) 分岐栓付きサドル継手及び仮設配管用管継手
JP6360308B2 (ja) 管の分岐方法およびそれに用いる分岐サドル継手
JP4416091B2 (ja) 流体流路用管体の構造
KR101090413B1 (ko) 관 연결구
JP6243132B2 (ja) 分岐サドル継手
JP6325832B2 (ja) 分岐サドル継手
US20180017192A1 (en) Device and method for coupling pipes
KR101871168B1 (ko) 육안식별부에 의한 육안용이 식별형 산업용 멀티 레이어 유체배관 클림핑 연결시스템 플라스틱 이음구조체
JP6518124B2 (ja) リブ付管用補修材、及びリブ付管の補修方法
JP6315175B2 (ja) 分岐継手
KR102188307B1 (ko) 시공용이한 오배수용 플라스틱 사출이음관의 원터치 결합구조
JP2021099130A (ja) 分岐サドル継手

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20161221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6282922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150