JP6281439B2 - 排ガス浄化フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
該ハニカム構造体に担持されたAg含有触媒と、
上記ハニカム構造体を構成する結晶粒の粒界中に存在する金属と、を有し、
上記金属はAg及び/又はNiであり、
上記粒界中に存在する上記金属の量は、上記ハニカム構造体の単位容積当たりに、0.1mol/L以上であることを特徴とする排ガス浄化フィルタにある。
上記ハニカム構造体の上記結晶粒の粒界中に上記金属を担持させる前処理工程と、
該前処理工程後に、上記ハニカム構造体に上記Ag含有触媒を担持させる触媒担持工程と、を有することを特徴とする排ガス浄化フィルタの製造方法にある。
排ガス浄化フィルタは、エンジンから排出される排ガス中に含まれるPMを除去するために用いられる。上記排ガス浄化フィルタは、ディーゼルエンジンに適用することもできるし、ガソリンエンジンに適用することもできる。
次に、排ガス浄化フィルタの実施例が図面を用いて説明される。
図1〜図3に示すごとく、本例の排ガス浄化フィルタ1は、ハニカム構造体2と、Ag含有触媒3と、ハニカム構造体2を構成する結晶粒21の粒界211中に存在する金属4とを有する。以下、本例の排ガス浄化フィルタ1を詳説する。
具体的には、まず、ハニカム構造体2の原料となるコージェライト原料を準備した。コージェライト原料は、シリカ、タルク、カオリン、アルミナ、水酸化アルミニウム等を含有した。そして、焼成後の最終的な組成が、SiO2:47〜53質量%、Al2O3:32〜38質量%、MgO:12〜16質量%となるように、原料組成の調整を行った。コージェライト原料は、水等の溶媒、増粘剤、分散剤等と共に混合されて粘土質に調整されている。粘土質のコージェライト原料は、金型を用いて押出成形され、その後乾燥されることによりハニカム成形体が得られた。
また、触媒3は、本例のように層状アルミナと、該層状アルミナに分散されたAgとからなることが好ましい。この場合には、触媒3がPMに対する優れた燃焼促進特性を示すため、排ガス浄化触媒1は、優れた燃焼速度でPMを燃焼除去することができる。一方、層状アルミナとこれに分散されたAgとからなる触媒3においては、一般に、高温環境下において触媒3からのAgの拡散が起こり易い。しかし、本例のように、粒界211中に金属4を有する排ガス浄化フィルタ1においては、上述のように触媒3からのAgの拡散が抑制される。したがって、触媒3が層状アルミナと、該層状アルミナに分散されたAgとからなる場合には、粒界211中の金属4の存在による触媒3からのAgの拡散抑制効果が顕著になる。
本例は、ハニカム構造体の結晶粒の粒界中に存在する金属量が異なる複数の排ガス浄化フィルタを作製し、これらの排ガス浄化フィルタについての高温耐久試験後のPM燃焼速度を比較する例である。
図10及び図11より知られるように、コージェライトからなるハニカム構造体においては、結晶粒の粒界中に存在するAg、Niなどの金属量は、ハニカム構造体の単位容積当たりに0.1mol/L以上であることが好ましい。この場合には、排ガス浄化フィルタは、高温環境下に晒された後でも高いPM燃焼速度を維持することができる。一方、粒界中に金属を担持させていない場合や粒界中の金属量が少なすぎる場合には、高温耐久試験後のPM燃焼速度が低下していた。
2 ハニカム構造体
21 結晶粒
211 粒界
3 触媒
4 金属
Claims (5)
- コージェライトからなるハニカム構造体(2)と、
該ハニカム構造体(2)に担持されたAg含有触媒(3)と、
上記ハニカム構造体(2)を構成する結晶粒(21)の粒界(211)中に存在する金属(4)と、を有し、
上記金属(4)はAg及び/又はNiであり、
上記粒界(211)中に存在する上記金属(4)の量は、上記ハニカム構造体(2)の単位容積当たりに、0.1mol/L以上であることを特徴とする排ガス浄化フィルタ(1)。 - 上記粒界(211)における上記金属(4)の存在量は、上記ハニカム構造体(2)の単位容積当たりに、0.2mol/L以下であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化フィルタ(1)。
- 上記Ag含有触媒(3)は、層状アルミナと、該層状アルミナに分散されたAgとからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化フィルタ(1)。
- 上記排ガス浄化フィルタ(1)は、ガソリンエンジンから排出される排ガス中に含まれる粒子状物質を除去するために用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化フィルタ(1)。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の排ガス浄化フィルタ(1)を製造する方法において、
上記ハニカム構造体(2)の上記結晶粒(21)の粒界(211)中に上記金属(4)を担持させる前処理工程と、
該前処理工程後に、上記ハニカム構造体(2)に上記Ag含有触媒(3)を担持させる触媒担持工程と、を有することを特徴とする排ガス浄化フィルタ(1)の製造方法。
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