JP2007054713A - ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的にPMを燃焼させることによって、触媒貴金属の使用量を抑えつつ、PM燃焼温度を低下させることができるディーゼルパティキュレートフィルタを提供する。
【解決手段】 パティキュレート酸化触媒は、ジルコニウムを主成分とするとともにセリウムおよびイットリウムを除く希土類金属が含まれたジルコニウム系複酸化物と、セリウムを主成分とするとともにセリウムを除く希土類金属またはアルカリ土類金属が含まれたセリウム系複酸化物との少なくとも一つを含有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気通路に配設されるとともに排気ガスを流通させることによりパティキュレートを捕集し、このパティキュレートをパティキュレート酸化材によって燃焼浄化させるディーゼルパティキュレートフィルタに関する。
ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(以下、PMという)は環境に与える影響が大きいため、このPMを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)が排気通路に設けられた自動車が増加してきている。このようにDPFを設ける場合、エンジン出力や燃費を維持するために、DPFに捕集されたPMを除去する必要がある。
そのための手段として、例えばDPFとして一般に用いられているウォールフロータイプの円筒状のフィルタにおいて、排気ガス流出側の流路における内壁面に白金(Pt)担持アルミナおよびNOxトラップ材が配設され、NOxトラップ材に吸収されていたNOによってPMを燃焼させるものが知られている(特許文献1参照)。
また、フィルタの排気ガス流路における内壁面に酸素吸蔵能を有するセリウム−ジルコニウム複酸化物が塗布されるとともに該複酸化物に酸化触媒作用を有する触媒貴金属を担持させ、瞬間的に切り換えられたリッチ空燃比雰囲気で上記複酸化物から活性酸素が放出され、この活性酸素によってPMを燃焼させる技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開平9−94434号公報 特開2003−334443号公報
これらの特許文献に記載のDPFでは、比較的低い燃焼温度でPMを燃焼させることができるとされているものの、さらにPM燃焼温度を低下させるために、効率的かつ短期間にPMを排除してDPFを再生することが求められている。
ところで、この種のDPFでは、その上流側にHC等を酸化させる酸化触媒が設けられることが多く、ディーゼルエンジンにおけるリッチパージ制御等により増量された燃料をこの酸化触媒で燃焼させることによりDPFに導入される排気ガス温度を上昇させ、PM燃焼を促進させる手段などが講じられている。したがって、この増量された燃料噴射期間を短縮させ、或いは燃料噴射量を低減するためにもPMを酸化燃焼させるDPFの再生を短期間に効率よく行うことが求められている。ここで、PMの酸化燃焼を短期間に効率よく行うために、白金等の触媒貴金属などを担体に担持させ、この触媒貴金属担持量を増量することも考えられるが、触媒貴金属の担持量を増量させると、コスト増になるばかりでなく、触媒貴金属の分散度合が低下してシンタリングが生じ易くなることも懸念される。
本発明は、上記の事情に鑑み、効率的にPMを燃焼させることによって、触媒貴金属の使用量を抑えつつ、PM燃焼温度を低下させることができるディーゼルパティキュレートフィルタを提供することを目的としている。
本発明者は、鋭意研究の結果、ジルコニウムを主成分とするとともにセリウムおよびイットリウムを除く希土類金属が含まれたジルコニウム系複酸化物と、セリウムを主成分とするとともにセリウムを除く希土類金属またはアルカリ土類金属が含まれたセリウム系複酸化物との少なくとも一つを含有する複酸化物が、酸素イオン(酸化物イオンとも呼ばれる)伝導性を有し、この酸素イオン伝導性を有する複酸化物を、上記酸素吸蔵能を有するセリウム−ジルコニウム複酸化物に替えてパティキュレート酸化触媒に含有させることにより、PMの酸化反応の継続性を向上させることができ、これによりPM燃焼速度を向上させてPMを効率的かつ短期間に燃焼させることができることを見出すとともに、同等のPM燃焼性能を有するセリウム−ジルコニウム複酸化物に比べてパティキュレート酸化触媒に含まれる触媒貴金属の使用量を抑制することができることを見出し本件発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)は、ディーゼルエンジンの排気通路に配設され、パティキュレートを燃焼させるための触媒貴金属を有するパティキュレート酸化触媒が設けられたディーゼルパティキュレートフィルタにおいて、上記パティキュレート酸化触媒は、ジルコニウムを主成分とするとともにセリウムおよびイットリウムを除く希土類金属が含まれたジルコニウム系複酸化物と、セリウムを主成分とするとともにセリウムを除く希土類金属またはアルカリ土類金属が含まれたセリウム系複酸化物との少なくとも一つを含有することを特徴とするものである。
この発明によれば、フィルタに堆積したPMを効率的かつ短期間に燃焼させることができる。これは次の理由によるものと推測される。
すなわち、上記ジルコニウム系複酸化物やセリウム系複酸化物は酸素イオン伝導性を有することから、DPF内部にPMが付着してその表面に局部的に酸素濃度が低い部位を生ずると、当該部位に酸素濃度の高いところから酸素イオンが当該複酸化物を介して移動し、活性酸素(O )となって順次放出される。
この活性酸素は炭素を主成分とするPMと反応し、つまりPMを酸化して火種を形成する。この火種が形成されると、その周囲の酸素が欠乏するが、上述したようにジルコニウム系複酸化物やセリウム系複酸化物を介して酸素イオンが順次移動し、この欠乏部位に活性酸素が継続的に供給されるので、この火種を中心にして燃焼領域が周囲に拡大することになる。このように、ある部位で生じた火種が継続的に燃焼して燃焼領域を拡大させるので、低い温度でもPMを効率的に酸化燃焼させることができる。このため、DPFの再生(PMの燃焼浄化)にあたり、エンジン或いはDPFに燃料を供給する場合でもこの燃料噴射量を減少させることができ、これによりフィルタの再生を効率的かつ短期間に行うことができ、燃費を向上させることができる。
しかも、後に実験データで示すように、パティキュレート酸化触媒に含まれる触媒貴金属について、セリウム−ジルコニウム系複酸化物と同等の燃焼速度を実現するために使用する量を低減することができ、このパティキュレート酸化触媒、ひいてはディーゼルパティキュレートフィルタを低コストで製造可能となる。
なお、ここで、ジルコニウム系複酸化物の希土類金属からセリウムを除外しているのはセリウム−ジルコニウム複酸化物は主に酸素吸蔵材として機能し酸素イオン伝導性が小さいためであり、またイットリウムを除外しているのは本件出願人による先願(特願2004−83078号)でジルコニウム−イットリウム複酸化物(ZrO−Y)を含むパティキュレート酸化触媒について特定しているためであり、本発明は、さらなる鋭意研究の結果、ジルコニウム−イットリウム複酸化物よりも更に良好な燃焼速度を得ることができるジルコニウム系複酸化物を見出したことに基づくものである。
上記ジルコニウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、スカンジウム、ネオジムおよびイッテルビウムから選択される少なくとも一種の金属であるのが好ましい(請求項2)。すなわち、これらの希土類金属は、後に実験データで示すように、PMの燃焼速度を向上させることができ、これによりPMを効率的に酸化燃焼させることができる。
また、セリウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、サマリウム、ガドリニウムから選択される少なくとも一種の金属であるのが好ましい(請求項3)。すなわち、これらの希土類金属は、後に実験データで示すように、PMの燃焼速度を向上させることができ、これによりPMを効率的に酸化燃焼させることができる。
さらに、セリウム系複酸化物に含まれるアルカリ土類金属は、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムから選択される少なくとも一種の金属であるのが好ましい(請求項4)。すなわち、これらのアルカリ土類金属は、後に実験データで示すように、PMの燃焼速度を向上させることができ、これによりPMを効率的に酸化燃焼させることができる。
また、この発明において、上記ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物との双方を含有し、セリウム系複酸化物が総質量に対して10質量%以上で80質量%以下の割合でジルコニウム系複酸化物と混合されているのが好ましい(請求項5)。
このように構成すれば、後に実験データで示すように、ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物との相互作用により単一で組成する場合よりも高いPM燃焼性能を示し、より効率的にPMを燃焼させることができる。
本発明のディーゼルパティキュレートフィルタは、フィルタに堆積されたPMを効率的かつ短期間に燃焼させることができ、これにより燃費を改善することができるとともに、触媒貴金属の使用量を抑えることができ、製造コストを抑制することができるという利点がある。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。図1はディーゼルエンジンの排気通路1にDPF3を組み付けた状態で示している。この図において、排気通路1を構成する排気管は、図外のディーゼルエンジン本体に排気マニホールドを介して接続される。そして、ディーゼルエンジン本体から排出される排気ガスは、白抜き矢印で示すように、排気通路1中を図1で左側から右側へ流れる。
上記排気通路1には、排気ガス中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼルパティキュレートフィルタ)3が設けられている。図2および図3はこのDPF3を模式的に表す説明図である。
上記DPF3は、外形が円筒状に形成された所謂ウォールフロータイプのフィルタであって、コージェライトやSiC,Siセラミックスにより、多数の流通孔5a(図4参照)が形成された多孔質壁5で区画して排気経路に沿って互いに平行に延びる多数のセル4(通路)を有するハニカム状に形成されたフィルタ本体6と、千鳥状に一部のセル4bの上流端側と他のセル4aの下流端側とを目封止する目封止部15とを備える。したがって、DPF3は、図3に矢印で示すように、上流端側が開口した上流側セル4aから流入した排気ガスが多孔質壁5を通って下流端側が開口した下流側セル4bへ流れて排出され、その間にPMが捕集されるようになっている。なお、このDPF3に替えて、上記セラミックスや焼結合金等の耐熱性材料を用いた、従来から知られている三次元網目構造担体を用いるものであってもよい。
この排気ガスが流通するDPF3の内部流路には、図4に示すように、その内壁面にPMを燃焼させるパティキュレート酸化触媒がコーティングされることにより、酸化触媒層8が形成されている。パティキュレート酸化触媒は、PMを燃焼させるための触媒貴金属とこの触媒貴金属を担持する担体としての複酸化物とが含まれている。なお、このパティキュレート酸化触媒から構成される酸化触媒層8は内部流路の全域に亘って形成されるものであってもよいし、内部流路の上流側、特に上流側セル4aおよび流通孔5aの内壁面に形成されるものであってもよい。
触媒貴金属は、白金(Pt),パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等から選択される少なくとも一種が例示され、例えば白金(Pt)について上記複酸化物にジニトロジアミン白金硝酸溶液を加えて混合し、蒸発乾固法によってこの複酸化物に担持される。この複酸化物に対する触媒貴金属の担持量は、例えば白金(Pt)についてジニトロジアミン白金硝酸溶液の濃度や量を調整することによって調節することができる。
この触媒貴金属を担持する複酸化物は、ジルコニウム(Zr)を主成分とするジルコニウム系複酸化物と、セリウム(Ce)を主成分とするセリウム系複酸化物との少なくとも一つが含まれている。
ジルコニウム系複酸化物は、その含有物のうちジルコニウムの含有率が最大となるように調整され、セリウム(Ce)およびイットリウム(Y)を除く希土類金属が含まれている。このジルコニウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、3価で安定な金属であることが好ましく、上記セリウム(Ce)およびイットリウム(Y)を除く、Sc,La,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luであり、中でもスカンジウム(Sc)、ネオジム(Nd)およびイッテルビウム(Yb)から選択される少なくとも一種の金属であることが好ましい。
なお、上記ジルコニウム系複酸化物に含まれる希土類金属からセリウム(Ce)が除外されているのは、セリウムが4価で安定となり、また所定の条件において後述するような酸素イオン伝導性を発揮せず、電子移動媒体として機能する場合があることから、酸素イオン伝導性を有効に発揮させることが困難だからである。
セリウム系複酸化物は、その含有物のうちセリウムの含有率が最大となるように調整され、セリウム(Ce)を除く希土類金属、またはアルカリ土類金属が含まれている。このセリウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、3価で安定な金属であることが好ましく、上記セリウム(Ce)およびイットリウム(Y)を除く、Sc,La,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luであり、その中でもサマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)から選択される少なくとも一種の金属であることが好ましい。また、このセリウム系複酸化物に含まれるアルカリ土類金属は、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)から選択される少なくとも一種の金属であることが好ましい。
この酸化触媒層8を形成するには、上記複酸化物に触媒貴金属を担持させた後、この触媒貴金属担持複酸化物を水およびバインダと混合してスラリーを生成し、このスラリーをフィルタ本体6の内部流路の内壁面にコーティングして、エアブローにより余分なスラリーを除去した後、乾燥、焼成する。この酸化触媒層8の層厚等は、スラリーの粘度や濃度等により調整可能である。また、酸化触媒層8を形成するパティキュレート酸化触媒に2種類以上の複酸化物が含まれる場合には、各複酸化物に触媒貴金属を担持させるのが好ましい。
パティキュレート酸化触媒は、上記例示した複数種のジルコニウム系複酸化物またはセリウム系複酸化物の中からいずれか一種類を含むものであってもよいが、ジルコニウム系複酸化物の中から少なくとも一種およびセリウム系複酸化物の中から少なくとも一種を選択してこれらの複数種類の複酸化物を含むものが好ましい。すなわち、後述の実験データで明らかになるように、このようにパティキュレート酸化触媒に各系統の複酸化物をそれぞれ含めると、PM燃焼速度が向上することが実験的に見出された。このメカニズムは必ずしも明らかではないが、異なる物性の複酸化物が混合されることにより酸素イオン伝導性および酸素吸蔵・放出能とがマッチングしてPM燃焼速度の向上について相乗的な効果が得られているものと考えられる。
これらのジルコニウム系複酸化物やセリウム系複酸化物は、酸素イオン伝導性を有している。この酸素イオン伝導性を有する複酸化物を用いたパティキュレート酸化触媒によってPMを酸化させるメカニズムは次のように推測される。図4は多孔質壁5を拡大して示す断面図であり、図5はPMの酸化メカニズムを示す説明図である。
ディーゼルエンジン本体から排気ガスが排出され、DPF3にPMが捕集されると、この酸化触媒層8上にカーボン9が堆積する。このカーボン9は多孔質で酸素を吸着する特性を有するため、酸素過剰雰囲気でこのカーボン9が堆積した酸化触媒層8の表面部分は酸素の吸着/脱離が起こり、この表面部分の酸素濃度が低下し、他の部分に対して微視的な酸素濃淡差を生じる。
このように酸化触媒層8の表面のある部分の酸素濃度が低下すると、この酸化触媒層8を構成する複酸化物が酸素イオン伝導性を有するため、酸素濃度が高い複酸化物内部から酸素イオンO2−が当該酸素濃度が低下している表面部分に移動する。この酸素イオンO2−は酸化触媒層8の表面に達して活性酸素となり、その結果、複酸化物表面にカーボンの酸化反応を生じ易いところが局所的に生ずる。
そして、反応条件が最も整った部位において、カーボン9の酸化反応が始まる。この酸化反応が始まるとそこに火種10を生じ、この火種10によってその周囲の酸素は欠乏して酸素欠乏空間11が形成される。酸素欠乏状態となると、通常はカーボン9の酸化反応、すなわち火勢が弱まりやがて火種10は消失するが、当実施形態のDPF3ではPM酸化触媒層8を構成するパティキュレート酸化触媒が酸素イオン伝導性を有する複酸化物を含有して構成されるため、この複酸化物の働きによって酸素欠乏空間11に活性酸素が継続的に供給されることにより、カーボン9の酸化反応は促進され、火種10を中心として燃焼領域が拡大していく。
すなわち、酸素過剰雰囲気下では、酸素欠乏空間11とその周囲との間で酸素濃淡差を生じるとともに、この濃淡差に基づき酸化触媒層8の複酸化物内部の微視的領域で電荷のアンバランスが生じ、これに伴ってこのPM酸化触媒層8の複酸化物を介して酸素濃度の高い部分からこの酸素欠乏空間11へと酸素イオンが移動される。そして、この酸素イオンが酸素欠乏空間11に活性酸素として放出され、これによりカーボン9と活性酸素との結合燃焼、すなわち酸化が促進されることになる。したがって、酸化触媒層8の表面の一部で生じた火種10は消失することなく、燃焼領域を拡大させていくので、カーボン9であるPMを効率的かつ短期間に燃焼浄化することができ、またこのためPMの燃焼温度を実質的に低下させることができる。
ここで、複酸化物に希土類金属などの3価、或いはアルカリ土類金属などの2価の金属が含まれる場合には、複酸化物の内部では、図5に示すように、ジルコニウムまたはセリウムの一部を3価または2価の金属(図中の黒丸で示す)で置換しているため、酸素イオン空孔が存在し、酸素イオンはこの空孔を介して搬送されることになる。
このような効果を確認するため、DPF3におけるPMの燃焼性能についての評価のために行った実験とその結果を、次に説明する。
(サンプルおよび実験方法)
(PM燃焼速度の評価実験)
評価実験のために、パティキュレート酸化触媒に含まれる複酸化物の成分および含有比率を変更した複数のサンプルを調製した。すなわち、DPF3のサンプルとして、ジルコニウム系複酸化物について9種類の実施例、セリウム系複酸化物について10種類の実施例、および4種類の比較例の触媒層表面にそれぞれ模擬PMであるカーボンブラックを堆積させ、これらについて雰囲気温度が590℃におけるカーボン燃焼速度を測定する実験を行った。
なお、本実験のDPF担体(フィルタ本体6)として、セルの構造が12mil/300cspiの炭化ケイ素製のDPF担体から見かけ体積25ccの円筒形にくり抜いたものを用いた。
(サンプル調製方法)
まず、各実施例および比較例の調製方法について説明する。
ジルコニウム系実施例の調製にあたっては、ジルコニウム酸化物に対して各々異なる希土類金属の酸化物を、その含有量を3段階で変化させ計9種類のジルコニウム系複酸化物を用意する。これらのジルコニウム複酸化物は、イオン交換水に混合する各金属の硝酸塩を溶解し、アンモニアにより調整したアルカリ性溶液を滴下し、各金属元素を含む沈殿を生成し、濾過、水洗、乾燥、焼成を行って生成される。そして、これらのジルコニウム系複酸化物に触媒貴金属としての白金(Pt)を担持させる。この白金の担持量は、50g/L(DPF3の1L当たり50g)のジルコニウム系複酸化物に対して0.5g/Lに設定している。一部のサンプルでは図6に示すようにこの白金担持量を50g/Lのジルコニウム系複酸化物に対して1.0g/L、2.0g/Lに設定したものも用意し、それぞれについてカーボン燃焼速度の測定を行っている。
すなわち、ZrO−Yb(Yb:3mol%)、ZrO−Nd(Nd:3mol%)、ZrO−Sc(Sc:3mol%)、ZrO−Yb(Yb:8mol%)、ZrO−Nd(Nd:8mol%)、ZrO−Sc(Sc:8mol%)、ZrO−Yb(Yb:12mol%)、ZrO−Nd(Nd:12mol%)、ZrO−Sc(Sc:12mol%)の各複酸化物粉末の各々に、ジニトロジアミン白金硝酸溶液を加えて混合し、蒸発乾固法によってPtをジルコニウム系複酸化物に担持させた。
これを乾燥させた後、乳鉢で粉砕し、電気炉において500℃の大気雰囲気で2時間加熱焼成を行ってジルコニウム系複酸化物からなるジルコニウム系触媒粉末(Pt担持複酸化物粉末)を得た。この得られたPt担持複酸化物を水およびバインダと混合してスラリーとし、目封止部15によって目封止されたフィルタ本体6にこのスラリーを吸引するとともにエアブローによって余分なスラリーを除去することによりウォッシュコートし、乾燥させてから電気炉により500℃の大気雰囲気で2時間加熱を行って焼成して、フィルタ本体6の内部流路の略全域に酸化触媒層8が形成されたジルコニウム系のサンプルを得た。
セリウム系実施例の調製にあたっては、セリウム酸化物に対して各々異なるアルカリ土類金属の酸化物を、その含有量を変化させ計10種類のセリウム系複酸化物を用意する。これらのセリウム系複酸化物は、硝酸第一セリウム水溶液と各アルカリ土類金属の硝酸塩水溶液とを混合し、ジルコニウム系複酸化物の生成と同様にアンモニアで共沈させて水酸化物を得た後、これを濾過、水洗、乾燥、焼成して粉末として生成される。そして、これらのセリウム系複酸化物に触媒貴金属としての白金(Pt)を担持させる。この白金の担持量は、50g/L(DPF3の1L当たり50g)のセリウム系複酸化物に対して0.5g/Lに設定している。一部のサンプルでは図6に示すようにこの白金担持量を50g/Lのセリウム系複酸化物に対して1.0g/L、2.0g/Lに設定したものも用意され、それぞれについてカーボン燃焼速度の測定を行っている。
すなわち、CeO−MgO(MgO:8mol%)、CeO−CaO(CaO:8mol%)、CeO−SrO(SrO:8mol%)、CeO−BaO(BaO:8mol%)、CeO−CaO(CaO:20mol%)、CeO−BaO(BaO:20mol%)、CeO−Sm(Sm:4mol%)、CeO−Sm(Sm:10mol%)、CeO−Gd(Sm:4mol%)、CeO−Gd(Sm:10mol%)の各複酸化物粉末の各々に、ジニトロジアミン白金硝酸溶液を加えて混合し、蒸発乾固法によってPtをセリウム系複酸化物に担持させた。
そして、上記ジルコニウム複酸化触媒と同様に、乾燥、粉砕、熱焼成を行ってセリウム系複酸化物からなるセリウム系触媒粉末(Pt担持複酸化物粉末)を得た。この得られたPt担持複酸化物を水およびバインダと混合してスラリーとし、上記ジルコニウム複酸化触媒と同様に、吸引およびエアブローによる除去をするとともに、乾燥、焼成を行って、フィルタ本体6の内部流路の略全域に酸化触媒層8が形成されたセリウム系のサンプルを得た。
比較例として、それぞれジルコニウム酸化物(ZrO)(第一稀元素化学工業社製)、セリウム酸化物(CeO)(日揮ユニバーサル社製)、ジルコニウム−セリウム複酸化物(Zr0.63Ce0.37)(阿南化成社製)、ジルコニウム−イットリウム複酸化物(ZrO−Y(Y:3mol%))(第一稀元素化学工業社製)を上記ジルコニウム複酸化物と同様に、白金(Pt)を担持させ、このPt担持酸化物をスラリーとし、吸引、除去、乾燥、焼成を行って、フィルタ本体6の内部流路の略全域に酸化物触媒層が形成されたサンプルを得た。なお、この比較例の白金担持量は、上記各複酸化物の担持量よりも多めに設定され、それぞれ酸化物50g/L(DPF3の1L当たり)に対して2.0g/Lに設定されている。
(カーボン燃焼速度評価実験)
こうして得られた各サンプルにつき、800℃の大気圧条件下で24時間放置するエージング処理を施し、模擬排気ガスを流通させるモデルガス流通触媒評価装置にセットした状態でカーボン燃焼性能評価を調べるカーボン燃焼速度評価実験を行った。
この実験としては、PMの燃焼性能を求める指標として、PMの代わりにカーボンブラック粉末(片山化学工業製)をDPF3に堆積させ、模擬排気ガスを流しながら昇温させた際にDPF3内部でのカーボン燃焼によって排出される、COおよびCOの濃度を用いて評価を行った。このカーボンブラック粉末の堆積は、10g/L相当のカーボンブラック粉末に10ccのイオン交換水を加え、スターラーを用いて5分間攪拌混合し、十分にカーボンブラック粉末を分散させる。これにサンプルであるフィルタ本体6の上流端側を浸すと同時に、浸した端面と逆側よりアスピレーターにより吸引を行った。この吸引により除去できない水分を、浸した端面側よりエアブローにより除去し、乾燥器にて150℃の温度で2時間かけて乾燥させた。
このカーボンブラック粉末を捕集させたDPF3をモデルガス流通触媒評価装置にセットして、15℃/minの割合で600℃まで昇温させつつ、酸素ガスおよび水蒸気がそれぞれガスの総流量に対して10体積%含まれ残りが窒素ガス等とされた模擬排気ガスをその空間速度が80000/hのとなるように流通させ、DPF3の出口部直後におけるCO,CO濃度を測定した。そして、このCO,CO濃度に基づいて次式に定めるカーボンの燃焼速度を求めた。なお、このカーボン燃焼速度は担体(DPF3)1L当たりに燃焼するカーボン量を示している。
Figure 2007054713
この結果を図6に示す。なお、図6は各比較例および各実施例についてのカーボン燃焼速度の測定結果をグラフ化したものである。
この図6によれば、ジルコニウム系複酸化物によって酸化触媒層8が形成されたジルコニウム系実施例(図6中ではZr系実施例)およびセリウム系複酸化物によって酸化触媒層8が形成されたセリウム系実施例(図6中ではCe系実施例)は、各比較例よりも良好なカーボン燃焼速度が測定された。すなわち、比較例はいずれもそのカーボン燃焼速度が0.5g/hを下回る結果となったが、ジルコニウム系実施例およびセリウム系実施例はいずれもそのカーボン燃焼速度が0.5g/hを上回る結果となった。
特に、Pt担持量が0.5g/Lの実施例とPt担持量が2.0g/Lの比較例とを比較しても、実施例の方がPt担持量が少ないにもかかわらずカーボン燃焼速度が高いことが分かる。すなわち、パティキュレート酸化触媒にジルコニウム系複酸化物或いはセリウム系複酸化物を含有させることにより少ないPt担持量で良好なカーボン燃焼速度を得ることができることが分かる。
このように実施例が比較例に対して良好なカーボン燃焼速度が得られたのは、実施例についてはパティキュレート酸化触媒に含まれるジルコニウム系複酸化物およびセリウム系複酸化物が酸素イオン伝導性を有することが最大の要因であると推測される。この酸素イオン伝導性は、次の理由により生じるものと考えられる。すなわち、ジルコニウム系複酸化物やセリウム系複酸化物の中でも一部が3価或いは2価の金属に置換されたものは、ジルコニウム或いはセリウムという4価の金属原子による結晶格子に、3価または2価の金属原子で置き換わっているため、図5に示すように酸素欠損部(酸素イオン空孔部)を生じ、この酸素欠損部を通じて酸素イオンが伝導されるものと考えられる。
したがって、図6に示すように、ジルコニウム系複酸化物およびセリウム系複酸化物のいずれの場合でも各酸化物に混合される希土類金属やアルカリ土類金属の含有量が高くなると、酸素イオン伝導性が向上することにより、カーボン燃焼速度が向上しているものと考えられる。
(複合複酸化物におけるカーボン燃焼速度評価実験)
次に、DPF3のパティキュレート酸化触媒中に、ジルコニウム系複酸化物およびセリウム系複酸化物を混合させた複合複酸化物を含有させて、そのときのカーボン燃焼速度の測定実験を行った。
まず、実施例として、ZrO−Nd複酸化物(Nd:12mol%)とCeO−Sm複酸化物(Sm:4mol%)との混合比を変更して、すなわち全質量に含まれるCeO−Smの含有率を0,33,66,100質量%の割合で変更した複数の複合複酸化物をサンプルとして作製した。各複酸化物には、Pt担持量は上記の実験と同様に、DPF3の1Lあたり0.5g含まれたものが用いられている。そして、各Pt担持複酸化物を一緒に水およびバインダと混合してスラリーとし、目封止部15によって目封止されたフィルタ本体6にこのスラリーを吸引するとともにエアブローによって余分なスラリーを除去することによりウォッシュコートし、乾燥させてから電気炉により500℃の大気雰囲気で2時間加熱を行って焼成して、フィルタ本体6の内部流路の略全域に酸化触媒層8が形成されたジルコニウム系のサンプルを得た。
こうして得られた各サンプルにつき、上記カーボン燃焼速度評価実験と同様に、エージング処理を施し、各サンプルに模擬PMとしてのカーボンブラック粉末を堆積させ、模擬排気ガスを流通させるモデルガス流通触媒評価装置にセットした状態でカーボン燃焼性能評価を調べるカーボン燃焼速度評価実験を行った。このカーボンブラック粉末の堆積方法やカーボン燃焼速度評価実験における各条件は、上記実験と同様である。
この結果を図7に示す。この図7によれば、ジルコニウム系複酸化物(ここではZrO−Nd複酸化物)とセリウム系複酸化物(ここではCeO−Sm複酸化物)との複合複酸化物におけるセリウム系複酸化物の質量割合を変化させると、各酸化物が各々単体でパティキュレート酸化触媒として用いられる場合よりも両者を混合させて用いる方がカーボン燃焼速度が上昇することが分かった。
このようにジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物とを混合してパティキュレート酸化触媒として用いることによりカーボン燃焼速度が上昇するメカニズムは必ずしも明らかではないが、各複酸化物の物性が相互に有効に作用すること、すなわちジルコニウム系複酸化物による酸素イオン伝導性およびセリウム系複酸化物による酸素イオン伝導性および酸素吸蔵・放出能が相互に有効に作用することによって高いカーボン燃焼速度を示し、PMを効率的に燃焼させることができる。
この場合、ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物との混合割合は特に限定されるものではないが、各々単体でカーボン燃焼速度を測定した場合にその燃焼速度が高い方の含有率を高めるのがよい。例えば、セリウム系複酸化物が総質量に対して10質量%以上であるのが好ましく、さらに好ましくは20質量%であるのがよい。また、そのセリウム系複酸化物は総重量に対して80質量%以下であるのが好ましく、さらに好ましくは70質量%以下であるのがよい。セリウム系複酸化物をこのような割合でジルコニウム系複酸化物に対して混合することにより、ジルコニウム系複酸化物またはセリウム系複酸化物の各々を単体として用いる場合に比べてPMをより効率的かつ短期間に燃焼させることができる。
以上、当実施形態のDPF3によれば、このDPF3に堆積したPMを効率的かつ短期間に燃焼させることができる。すなわち、パティキュレート酸化触媒に含有されるジルコニウム系複酸化物やセリウム系複酸化物は酸素イオン伝導性を有することから、DPF3内部にPMが付着してその表面に局部的に酸素濃度が低い部位を生ずると、当該部位に酸素濃度の高いところから酸素イオンが当該複酸化物を介して移動し、活性酸素(O )としてこの酸素欠乏部位に酸素が供給され、PMを継続的かつ効率的に燃焼させることができ、DPF3の再生(PMの燃焼浄化)にあたり、エンジン或いはDPFに燃料を供給する場合でもこの燃料噴射量または噴射期間を減少させることができ、これによりフィルタの再生を効率的かつ短期間に行うことができ、燃費を向上させることができる。
しかも、パティキュレート酸化触媒に含まれるPtなどの触媒貴金属について、セリウム−ジルコニウム系複酸化物と同等の燃焼速度を実現するために使用する量を低減することができ、触媒貴金属の使用量を節約してこのパティキュレート酸化触媒、ひいてはディーゼルパティキュレートフィルタを低コストで製造可能となる。
なお、以上に説明したDPF3は、本発明に係るDPFの一実施形態であって、その具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、変形例を以下に説明する。
(1)上記実施例では、ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物とをそれぞれ1種類づつ混合して複合複酸化物を作成したが、各系統の複酸化物から複数種類の複酸化物を選択してこれらを混合するものであってもよい。
(2)上記実施形態におけるDPF3の上流側(排ガス流れ方向上流側)にHC,COおよびNOを酸化する酸化触媒を設けるようにしてもよく、この場合にはこの酸化触媒から排出されるNOによってPMをさらに燃焼させ易くすることができる。
ディーゼルエンジンの排気通路にDPFおよび酸化触媒を組み付けた状態を示す説明図である。 当実施形態のDPFを模式的に示す正面図である。 同DPFを模式的に示す縦断面図である。 DPFの多孔質壁を拡大して示す断面図である。 PMの燃焼メカニズムを示す説明図である。 各Pt担持粉末から形成されたパティキュレート酸化触媒によるカーボン燃焼速度を示すグラフである。 ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物とをその混合割合を変化させた場合のカーボン燃焼速度変化を示すグラフである。
符号の説明
1 排気通路
3 DPF
6 フィルタ本体
7 酸化触媒層
9 カーボン
10 火種
11 酸素欠乏空間
15 目封止部

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンの排気通路に配設され、パティキュレートを燃焼させるための触媒貴金属を有するパティキュレート酸化触媒が設けられたディーゼルパティキュレートフィルタにおいて、
    上記パティキュレート酸化触媒は、ジルコニウムを主成分とするとともにセリウムおよびイットリウムを除く希土類金属が含まれたジルコニウム系複酸化物と、セリウムを主成分とするとともにセリウムを除く希土類金属またはアルカリ土類金属が含まれたセリウム系複酸化物との少なくとも一つを含有することを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ。
  2. 上記ジルコニウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、スカンジウム、ネオジムおよびイッテルビウムから選択される少なくとも一種の金属であることを特徴とする請求項1記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  3. セリウム系複酸化物に含まれる希土類金属は、サマリウム、ガドリニウムから選択される少なくとも一種の金属であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  4. セリウム系複酸化物に含まれるアルカリ土類金属は、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムから選択される少なくとも一種の金属であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  5. 上記ジルコニウム系複酸化物とセリウム系複酸化物との双方を含有し、セリウム系複酸化物が総質量に対して10質量%以上で80質量%以下の割合でジルコニウム系複酸化物と混合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
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