JP6281181B2 - 多層樹脂配線基板および基板モジュール - Google Patents

多層樹脂配線基板および基板モジュール Download PDF

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Description

本発明は、プリント配線基板等の柔軟性の低いリジット基板と電気的に接続される多層樹脂配線基板およびこの多層樹脂配線基板を備える基板モジュールに関する。
従来より、図8に示すように、柔軟性の比較的低い2つのプリント配線基板同士が折り曲げ自在の多層樹脂配線基板であるフレキシブルケーブルを用いて電気的に接続された基板モジュールが知られている(特許文献1参照)。
この場合、基板モジュール100は、2つのプリント配線基板101とフレキシブルケーブル102とを備え、両プリント配線基板101それぞれの一方主面には、フレキシブルケーブル102と接続するためのパッド101aが設けられるとともに、フレキシブルケーブル102にも、両プリント配線基板101それぞれのパッド101aと対応する複数の接続端子102aが設けられる。そして、両プリント配線基板101それぞれのパッド101aと対応するフレキシブルケーブル102の接続端子102aとが半田等を用いて接続される。このようにすることで、独立したプリント配線基板101同士がフレキシブルケーブル102により電気的に接続される。
特開平8−162757号公報(段落0032〜0042、図1等参照)
ところで、フレキシブルケーブル102は、例えば、それぞれポリイミドで形成された複数の樹脂層が積層されてなる多層樹脂配線基板であり、その柔軟性の高さから、折り曲げられた状態や湾曲した状態で使用される場合がある。上記した従来の基板モジュール100では、このようにフレキシブルケーブル102を折り曲げたり、湾曲させたりすると、両プリント配線基板101それぞれとフレキシブルケーブル102との接続部に、折り曲げたり湾曲させたりしたときの応力が集中するため、この応力により、当該接続部においてプリント配線基板101とフレキシブルケーブル102とが引き剥がされるおそれがあり、接続信頼性が低い。また、この傾向は、フレキシブルケーブル102の接続対象が、該フレキシブルケーブル102よりも柔軟性の低いリジット基板(例えば、エポキシ樹脂等で形成されたプリント配線基板)である場合に顕著化する。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、柔軟性の高い多層樹脂配線基板を外部と接続する場合において、両者の接続信頼性の向上を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の多層樹脂配線基板は、複数の樹脂層が積層されてなる積層体と、前記積層体に設けられた配線電極と、前記積層体に設けられて前記配線電極に接続された外部接続用の接続電極と、前記積層体の内部に設けられ前記接続電極を補強する補強部材とを備え、平面視において、前記補強部材は、前記接続電極およびその周辺を含む領域の少なくとも一部と重なるように配置され、前記補強部材は、それぞれ平面視が三角形状を有する複数の孔が形成されており、前記各孔の組み合わせによりトラス構造が形成されていることを特徴としている。
このように、積層体の内部に補強部材を設けることで、例えば、多層樹脂配線基板が外部と接続された状態で折り曲げられた場合であっても、その折り曲げ時の応力が接続電極を含む接続部に集中することなく、補強部材に分散されるため、外部と多層樹脂配線基板との接続信頼性が向上する。
また、補強部材が、接続電極およびその周辺を含む領域の少なくとも一部と重なるように配置されているため、本来、接続電極を含む接続部に集中する応力が、当該接続電極の近辺に位置する補強部材により分散されやすくなるため、効率よく外部と多層樹脂配線基板との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、多層樹脂配線基板を折り曲げたときの応力を補強部材により分散することができるため、接続強度を確保するために接続電極の面積(平面視での面積)を大きくする必要がない。したがって、多層樹脂配線基板に設ける接続電極の高密度化を図ることができるとともに、接続電極を含む多層樹脂配線基板に設ける電極の設計自由度が向上する。
また、補強部材を平板状に形成した場合、所定値以上の曲げ応力が働くと補強部材が塑性変形し、これにより、接続部にかかる応力を分散させるという補強部材の機能が低下することが考えられる。つまり、一体の平板状の場合、一部が塑性変形するとそれが全体に伝播して塑性変形してしまい補強部材の機能を発揮しなくなる。そこで、補強部材に複数の孔を形成することで、各孔が接続部にかかる応力を吸収し、補強部材全体が塑性変形するのを抑制することができるため、外部と多層樹脂配線基板との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、前記各孔それぞれは、平面視が三角形状を有し、前記各孔の組み合わせによりトラス構造が形成されてい。このようにすることで、平板状の補強部材にかかる曲げ応力の方向が各孔の三角形状により分解されやすくなるため、効果的に補強部材の塑性変形を抑制することができる。
前記補強部材が複数設けられ、前記各補強部材それぞれが異なる前記樹脂層に設けられていてもよい。このように、複数層に渡って補強部材を設けることで、多層樹脂配線基板に働く曲げ応力を、各補強部材それぞれに分散させることができるため、外部と多層樹脂配線基板との接続信頼性がさらに向上する。
前記補強部材が、前記配線電極と同じ金属導体で形成されていてもよい。このようにすることで、補強部材を同一樹脂層に形成される配線電極と同時に形成することができるため、外部との接続信頼性の高い多層樹脂配線基板を安価に製造することができる。
また、前記金属導体がCuであってもかまわない。このようにすることで、配線電極を形成する一般的な材料で補強部材を形成することができるため実用的である。
また、本発明にかかる基板モジュールは、上記した多層樹脂配線基板のいずれかを少なくとも2個備え、前記両多層樹脂配線基板よりも硬い材料で形成されたリジット基板が、前記両多層樹脂配線基板を電気的に接続するように、前記両多層樹脂配線基板にまたがって配置されていることを特徴としている。
リジット基板が両多層樹脂配線基板にまたがって配置されると、リジット基板と両多層樹脂配線基板それぞれとの接続部に曲げ応力がかかりやすい構造になるが、上記した多層樹脂配線基板を用いることで、リジット基板と多層配線基板との接続部の強化を図ることができるため、接続信頼性の高い基板モジュールを提供することができる。
本発明によれば、多層樹脂配線基板は、複数の樹脂層が積層されてなる積層体と、積層体に設けられた配線電極と、積層体に設けられて配線電極に接続された外部接続用の接続電極と、積層体の内部に設けられた補強部材とを備え、平面視において、補強部材は、接続電極およびその周辺を含む領域の少なくとも一部と重なるように配置されている。したがって、例えば、多層樹脂配線基板が外部と接続された状態で折り曲げられた場合であっても、その折り曲げ時の応力が、接続電極を含む接続部に集中することなく、補強部材に分散されるため、外部と多層樹脂配線基板との接続信頼性が向上する。
本発明の第1実施形態にかかる基板モジュールの断面図である。 多層樹脂配線基板の平面図である。 図1の基板モジュールの平面図である。 補強部材の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる基板モジュールの平面図である。 補強部材の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる基板モジュールの断面図である。 従来の基板モジュールの断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかる基板モジュール1について、図1〜3を参照して説明する。なお、図1は第1実施形態にかかる基板モジュール1の断面図、図2は基板モジュール1が備える多層樹脂配線基板2の平面図、図3は基板モジュール1の平面図であり、多層樹脂配線基板2に設けられた補強部材7aを説明するための図である。
この実施形態にかかる基板モジュール1は、図1に示すように、2つの多層樹脂配線基板2と、両多層樹脂配線基板2それぞれよりも硬い材料で形成されたリジット基板3とを備え、両多層樹脂配線基板2を電気的に接続するように、リジット基板3が両多層樹脂配線基板2にまたがって配置されている。
リジット基板3は、低温同時焼成セラミック(LTCC)基板、エポキシ樹脂等で形成されたプリント配線基板(PCB)、ガラス基板、セラミック基板などであり、その内部に電気回路等が形成されている。このとき、リジット基板3として、多層基板、単層基板のいずれを採用してもよい。また、その表面に電子部品(図示せず)実装したり、その内部に電子部品を内蔵する構成であってもよい。
両多層樹脂配線基板2それぞれは、略同じ構成であり、例えば、図1における紙面左側の多層樹脂配線基板2は、それぞれポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)およびビークル等の熱可塑性樹脂で形成された複数の樹脂層4a〜4cが積層されてなる積層体4と、該積層体4に設けられた配線電極5と、それぞれ所定の配線電極5に接続された外部接続用の複数の接続電極6と、補強部材7aとを備える。また、層間の配線電極5同士や上記した所定の配線電極5と接続電極6とを接続する層間接続導体8も積層体4の内部に形成される。以下、図1における紙面左側の多層樹脂配線基板2を例として、その構成について説明する。
この実施形態における配線電極5は、Cu、Al、Au、Agなどの金属導体(この実施形態では、Cu)で形成されており、それぞれ、周知の印刷技術やフォトリソグラフィ技術を用いていずれかの樹脂層4a〜4cの一方主面に形成される。
各接続電極6それぞれは、平面視が横長矩形状(Y方向が長辺)をなす金属導体(例えば、Cu、Al、Au)で形成され、図2に示すように、積層体4から露出した状態でX方向に並んで配置される。そして、リジット基板3の対応する接続端子3aに半田等を用いて接続される。また、図2の破線で囲まれた領域Rは、各接続電極6およびその周辺を含む領域を示している。なお、各接続電極6と各接続端子3aとの接続は、異方性導電フィルム(ACF)、異方性導電ペースト(ACP)、導電性接着剤等を用いて行ってもかまわない。
補強部材7aは、リジット基板3と多層樹脂配線基板2との接続部にかかる曲げ応力等を当該補強部材7aに分散させることにより、接続部を補強するものであり、積層体4の内部に設けられる。このとき、補強部材7aは、配線電極5と同じCuで形成されており、同じ樹脂層4bの同一主面に形成される配線電極5および補強部材7aは同時に形成される。なお、補強部材7aは、必ずしもCuで形成されている必要はないが、例えば、その他の金属のAu、Ag、Alや、アクリル、エポキシ樹脂、ガラス繊維など、各樹脂層4a〜4cを形成する樹脂よりも硬い材料で形成されるのが好ましい。
また、補強部材7aは、それぞれ同一樹脂層4bに形成された複数の補強片7a1で形成されており、具体的には、図3に示すように、平面視において、それぞれ平面視で三角形状に形成された複数の補強片7a1が、図2に示す領域Rと重なる位置に配置されている。なお、補強部材7aを、必ずしも領域R内に収まるように配置する必要はなく、例えば、補強部材7aの一部を領域R外にはみ出して配置するなど、本来、多層樹脂配線基板2を折り曲げた際に多層樹脂配線基板2とリジット基板3との接続部に集中する曲げ応力を分散させるのに都合のよい場所に適宜変更するとよい。なお、この実施形態における領域Rは、リジット基板3と積層体4とが平面視で重なる領域である。
したがって、上記した実施形態によれば、積層体4の内部に補強部材7aを設けることで、例えば、多層樹脂配線基板2がリジット基板3と接続された状態で折り曲げられた場合であっても、その折り曲げ時の応力が接続電極6を含む接続部に集中することなく、補強部材7aに分散されるため、リジット基板3と多層樹脂配線基板2との接続信頼性が向上する。
また、補強部材7aが、平面視において接続電極6およびその周辺を含む領域Rと重なる位置に配置されているため、本来、接続電極6を含む接続部に集中する応力が、当該接続電極6の近辺に位置する補強部材7aにより分散されやすくなるとともに、多層樹脂配線基板2における補強部材7aが配置された部分が他の部分よりも硬くなり、折り曲りにくくなることから、効率よくリジット基板3と多層樹脂配線基板2との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、多層樹脂配線基板2を折り曲げたときの応力を補強部材7aにより分散することができるため、接続強度を確保するために接続電極6の面積(平面視での面積)を大きくする必要がない。したがって、多層樹脂配線基板2に設ける接続電極6の高密度化を図ることができるとともに、接続電極6を含む多層樹脂配線基板2に設ける配線電極5の設計自由度が向上する。
また、補強部材7aを、それぞれ同じ樹脂層4bに配置された複数の補強片7a1で形成することにより、多層樹脂配線基板2を折り曲げたときの応力を、各補強片7a1の1つ1つに分散させることができるため、接続電極6を含む接続部にかかる応力を効率よく低減することができる。
また、各補強片7a1それぞれが、平面視で三角形状に形成され、補強部材7aが、各補強片7a1の各三角形状が組み合わされてなるトラス構造に形成されることにより、平面視で三角形状に形成された各補強片7a1それぞれの頂点に働く力が、該頂点から延びる2辺の方向に分解されやすく、ひいては、接続電極6を含む接続部に働く応力が異なる方向に分解されやすくなるため、リジット基板3と多層樹脂配線基板2との接続信頼性がさらに向上する。
また、補強部材7を配線電極5と同じCuで形成することにより、同一樹脂層4bに形成される補強部材7aと配線電極5とを同時に形成することができるため、リジット基板3との接続信頼性の高い多層樹脂配線基板2を安価に製造することができる。また、リジット基板3と多層樹脂配線基板2との接続部近傍は、作動時の熱がこもりやすいが、熱伝導率の高いCuで形成された補強部材7aを平面視で領域Rに重なるように配置することにより、接続部近辺に補強部材7aが配置されることになるため、基板モジュール1の放熱特性が向上する。
また、補強部材7aを、配線電極5を形成する材料として一般的なCuで形成するため実用的である。
また、リジット基板3が両多層樹脂配線基板2にまたがって配置されるという、リジット基板3と両多層樹脂配線基板2それぞれとの接続部に曲げ応力などがかかりやすい構造に、上記した構成の多層樹脂配線基板2を用いることで、接続信頼性の高い基板モジュール1を提供することができる。
(補強部材の変形例1)
次に、補強部材7aの変形例について、図4を参照して説明する。なお、図4は、補強部材7aの変形例を説明するための図であり、第1実施形態の基板モジュール1を説明するために参照した図3に対応する図である。
例えば、図4(a)に示すように、両多層樹脂配線基板2それぞれにおいて、補強部材7bを形成する各補強片7b1それぞれを平面視で長方形に形成し、紙面縦長(X方向に長い)と横長(Y方向に長い)の長方形を組合わせて各補強片7b1を配置することにより補強部材7bを形成してもかまわない。このようにすることで、各補強片7b1により多層樹脂配線基板2にかかる曲げ応力が分散されるとともに、X方向およびY方向の応力に対して多層樹脂配線基板2が曲がりにくい構造になるため、両方向の応力耐性に優れた多層樹脂配線基板2を提供することができる。
また、図4(b)に示すように、両多層樹脂配線基板2それぞれにおいて平面視において、各接続電極6と略同じ形状をなす複数の補強片7c1で補強部材7cを形成し、各補強片7c1を平面視で各接続電極6と重なる位置に配置するようにしてもよい。このようにすることで、接続電極6の直下が硬くなって曲がりにくくなるとともに、各補強片7c1により多層樹脂配線基板2にかかる曲げ応力を分散させることができるため、多層樹脂配線基板2とリジット基板3との接続信頼性が向上する。
また、図4(c)に示すように、両多層樹脂配線基板2それぞれにおいて、それぞれ平面視でX方向に長い矩形状を有する2つの補強片7d1をY方向に並べて配置することにより補強部材7dを形成してもよい。このようにすることで、X方向に働く応力に対して曲がりにくい多層樹脂配線基板2を提供することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかる基板モジュール1aについて、図5を参照して説明する。なお、図5は基板モジュール1aの平面図であり、第1実施形態の基板モジュール1を説明するために参照した図3に対応する図である。
この実施形態にかかる基板モジュール1aが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態の基板モジュール1と異なるところは、図5に示すように、補強部材7eが平板状に形成されており、この補強部材7eに、それぞれ平面視が三角形状をなす複数の孔7e1が形成されている点である。その他の構成は、第1実施形態と同じであるため同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、両多層樹脂配線基板2aそれぞれは、同じ構成であり、図5に示すように、例えば、紙面左側の多層樹脂配線基板2aは、平板状の補強部材7eに平面視が三角形状をなす複数の孔7e1が形成され、これらの各孔7e1の組み合わせによりトラス構造が形成される。また、補強部材7eは、平面視において、各接続電極6およびその周辺を含む領域R内に配置される。なお、補強部材7eを必ずしも領域R内に収まるように形成する必要はなく、例えば、その一部が領域Rからはみ出すような大きさ(平面視での大きさ)で形成してもよい。
このように、補強部材7eを平板状に形成した場合であっても、接続部に働く応力を補強部材7eに分散させることができるため、リジット基板3と多層樹脂配線基板2aとの接続信頼性の向上を図ることができる。
また、補強部材7eを平板状に形成した場合、所定値以上の曲げ応力が働くと補強部材7eが塑性変形し、これにより、接続部にかかる応力を分散させるという補強部材7eの機能が低下することが考えられる。そこで、この実施形態では、補強部材7eに複数の孔7e1を形成し、補強部材7eにかかる曲げ応力を各孔7e1により緩和させることで、補強部材7eの塑性変形を抑制することができるように構成されている。したがって、補強部材7eを平板状に形成した場合であっても、補強部材7eの機能を維持することができるため、リジット基板3と多層樹脂配線基板2aとの接続信頼性の向上を図ることができる。
また、各孔7e1それぞれを平面視で三角形状に形成し、これらの各孔7eの組み合わせによりトラス構造を形成することで、平板状の補強部材7eにかかる曲げ応力の方向が各孔7e1の三角形状により分解されやすくなるため、効果的に補強部材7eの塑性変形を抑制することができる。
(補強部材の変形例2)
次に、補強部材7eの変形例について、図6を参照して説明する。なお、図6は基板モジュール1aの平面図であり、第1実施形態の基板モジュール1を説明するために参照した図3に対応する図である。
補強部材7eに形成する各孔7e1それぞれの形状は、平面視が円状、多角形状など、種々の形状を採用することができる。例えば、図6(a)に示すように、それぞれ平面視が正方形をなす複数の孔7f1がX方向に並べて配置された補強部材7fを形成してもよいし、図6(b)に示すように、(a)に示した正方形の孔7f1を一の対角線で分割することにより形成された、それぞれ平面視が三角形状の複数の孔7g1がX方向に並べて配置された補強部材7eとは異なるトラス構造を有する補強部材7gを形成してもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかる基板モジュール1bについて、図7を参照して説明する。なお、図7は基板モジュール1bの断面図である。
この実施形態にかかる基板モジュール1bが図1〜図3を参照して説明した第1実施形態の基板モジュール1と異なるところは、図7に示すように、両多層樹脂配線基板2bそれぞれにおいて、積層体4に2つの補強部材7h,7iが設けられている点である。その他の構成は、第1実施形態と同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、両多層樹脂配線基板2bそれぞれにおいて、1つの補強部材7hが樹脂層4bに形成されるとともに、もう1つの補強部材7iが、補強部材7hが形成された樹脂層4bと異なる樹脂層4cに形成される。すなわち、両補強部材7h,7iが複数の樹脂層4b,4cに渡って設けられる。このとき、両補強部材7h,7iそれぞれは、第1、第2実施形態(補強部材の変形例1、2を含む)の各補強部材7a〜7gのいずれかで形成される。なお、両多層樹脂配線基板2bそれぞれにおいて、最下層の樹脂層4cの下側に、補強部材7iを覆うようにさらに樹脂層を設ける構成であってもかまわない。また、積層体4を構成する樹脂層4a〜4cの層数を増やすとともに、補強部材を3つ以上設ける構成であってもよい。
このように、2層4b,4cに渡って補強部材7h,7iを設けることで、多層樹脂配線基板2bに働く曲げ応力を、両補強部材7h,7iそれぞれに分散させることができるため、リジット基板3と多層樹脂配線基板2bとの接続信頼性がさらに向上する。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
例えば、上記した第1、第2実施形態では、積層体4を3つの樹脂層4a〜4cで形成した例について説明したが、積層体4を形成する樹脂層の層数は、適宜、変更するとよい。
また、多層樹脂配線基板2,2a,2bには、その一部に他の部分よりも硬い材料で形成されたリジット部が形成されていてもよい。
また、多層樹脂配線基板2,2a,2bに設ける接続電極6は、1つであってもかまわない。また、各接続電極6それぞれの形状は、上記した平面視が横長矩形状に限らず、例えば、平面視が正方形や円形であってもかまわない。
また、本発明は、複数の樹脂層が積層されてなる種々の多層樹脂配線基板に通用することができる。
1,1a,1b 基板モジュール
2,2a,2b 多層樹脂配線基板
3 リジット基板
4 積層体
4a〜4c 樹脂層
5 配線電極
6 接続電極
7a〜7i 補強部材
7a1〜7d1 補強片
R 領域

Claims (5)

  1. 複数の樹脂層が積層されてなる積層体と、
    前記積層体に設けられた配線電極と、
    前記積層体に設けられて前記配線電極に接続された外部接続用の接続電極と、
    前記積層体の内部に設けられ前記接続電極を補強する平板状の補強部材と
    を備え、
    平面視において、前記補強部材は、前記接続電極およびその周辺を含む領域の少なくとも一部と重なるように配置され、
    前記補強部材に、それぞれ平面視が三角形状を有する複数の孔が形成されており、
    前記各孔の組み合わせによりトラス構造が形成されている
    ことを特徴とする多層樹脂配線基板。
  2. 前記補強部材が複数設けられ、
    前記各補強部材それぞれが異なる前記樹脂層に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多層樹脂配線基板。
  3. 前記補強部材が、前記配線電極と同じ金属導体で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の多層樹脂配線基板。
  4. 前記金属導体がCuであることを特徴とする請求項に記載の多層樹脂配線基板。
  5. 前記請求項1ないしのいずれかに記載の多層樹脂配線基板を少なくとも2個備え、
    前記両多層樹脂配線基板よりも硬い材料で形成されたリジット基板が、前記両多層樹脂配線基板を電気的に接続するように、前記両多層樹脂配線基板にまたがって配置されていることを特徴とする基板モジュール。
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