JP6279458B2 - 過電流リレー部の固定構造及び回路遮断器 - Google Patents
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Description
図4は、特許文献1に記載された回路遮断器と同タイプの回路遮断器の内部構造を示す断面側面図である。
可動接点台5と端子7との間に配置される過電流リレー部6は、固定側の電磁石6aと、該固定側の電磁石6aに取り付けられたバイメタル6bと、上記固定側の電磁石6aに対して間隔が相対的に移動可能に固定された可動側の電磁石6cと、を有している。
このような過電流リレー部6は、上記可動接点台5と端子7との間をそれぞれリード線で接続された状態で、回路遮断器1のケース2の内側の底部にボルト等で固定されている。
また、固定側の電磁石6aをボルト等の締結手段で固定しているため、ボルト等の追加の部品や締結に係る工数が必要となる。
そこで、本発明は、ボルト等の締結手段を用いることなく、簡単な構成によって過電流リレー部を回路遮断器内に固定する構造を提供する。
前記ケースは、前記支持部材の下端を受ける取付部を有する側壁部を備え、前記カバーは、前記ケースの前記側壁部に対応する位置に突出する突当部を備え、前記ケースの前記取付部に前記支持部材を当接し、かつ前記カバーの前記突当部が前記支持部材の上端に当接することにより、前記支持部材を挟み込んで一体固定し、
前記支持部材は、背面部と左側部と右側部とを有し、
前記ケースの前記取付部は、前記支持部材の前記左側部及び前記右側部の下端を受ける位置に形成されており、
前記カバーの前記突当部は、前記支持部材の前記左側部と前記右側部とに対応する位置に対向して形成されており、
前記支持部材は、前記左側部及び前記右側部の少なくとも一方に、下端側及び外側に向けて開く爪部を備え、
前記ケースの前記側壁部は、前記爪部に対応する位置に溝部を備えることを特徴とする。
また、本発明の過電流リレー部の固定構造は、支持部をカバー及びケースに挟み込んで固定するため、駆動時に部品どうしが接触して異音が発生するのを抑制できる。
図1に示すとおり、本発明による回路遮断器10は、上面が開口するケース20と、このケース20を覆うように取り付けられるカバー30との間に、過電流リレー部40を挟み込む態様で一体化されている。
過電流リレー部40の支持部材41は、ケース20の底部から突出する側壁部21とカバー30の天井部から上記側壁部21に対応する位置に突出する突当部31との間に、それぞれ当接するように挟み込まれて固定されている。
図2に示すとおり、支持部材41は、図1に示すバイメタル42が結合される背面部41aと、該背面部41aに略直交して対向配置される左側部41b及び右側部41cと、で構成されている。
左側部41b及び右側部41cの上端面は、図1(a)に示すとおり、カバー30の突当部31の下端面に当接し、これらの下端面は、ケース20の側壁部21に当接するように形成される。このような位置関係により、支持部材41は、ケース20とカバー30とに挟み込まれるように保持固定される。
また、支持部材41の左側部41b及び右側部41cは、下端側及び外側に向けて開く一対の爪部41eを備える。この一対の爪部41eは、ケース20の側壁部21に上側から差し込むように取り付けた場合に、後述する側壁部21の溝部と協働して、左側部41b及び右側部41cに沿う方向への位置決めを容易にする機能を有する。
ここで、図2において、上記した凸部41c及び41eは、左側部41b及び右側部41cの両方に一対で形成されるものを例示したが、上記凸部41cの抜け止めの機能及び爪部41eの位置決めの機能をそれぞれ満足するものであれば、左側部41b又は右側部41cのいずれか一方のみに形成するものでもよい。
さらに、支持部材41の右側部41cには、上記可動コア44の側面の一部を受けて当該可動コア44の回動範囲を規制するための規制穴41gが形成されている(図1参照)。ここで、図2において、規制穴41gを右側部41cにのみ形成するものを例示したが、左側部41bのみに設けるもしくは両方に設けるように構成してもよい。
図3に示すとおり、一般の回路遮断器は三相交流の回路に適用されるため、本発明による回路遮断器10は、図1に示した電路を3経路備えている。なお、図3において、3つの電路のうちの中央の電路については、本発明による固定構造の理解を助けるために、過電流リレー部40の可動コア44を取り外した場合を示している。
また、図3において、ケース20は、底部から突出する2つの側壁部21を備えており、同様にカバー30は、上記2つの側壁部21に対応する位置に2つの突当部31を備えている。
これらの構成により、回路遮断器10の過電流リレー部40が取り付けられる領域には、ケース20の2つの側壁部21及び外周壁22と、カバー30の突当部31及び外周壁32とによって3つの分割領域が形成され、上記3つの過電流リレー部40が隙間なく取り付けることが可能となる。
そして、上記のとおり、ケース20にカバー30を取り付ける際に、カバー30の突当部31が支持部材41の左側部41b又は右側部41cの上端面と当接することにより、支持部材41がケース20の側壁部21とカバー30の突当部31との間に挟み込まれるように保持され、結果として過電流リレー部40がケース20とカバー30との間に固定構造を形成する。
このような固定構造とすることにより、支持部材41が4つの支持面(左側部41bの上下端面及び左側部41cの上下端面)で支持されることとなり、過電流リレー部の一端を底部にボルト等で締結固定していた従来の固定構造に比べて、過電流リレー部の固定が強固かつ確実なものとなり、結果として可動コア44の駆動時に生じる振動等により部品どうしが接触して異音が発生するのを抑制できる。
このような溝部21bを設けることにより、上記のとおり、支持部材41を上側から取り付けた場合に左側部41b又は右側部41cに外側に向けて形成された爪部41eが引っかかる構造となり、左側部41b及び右側部41cに沿う方向への支持部材41の位置決めを容易に行うことができる。なお、同様の溝部は、ケース20の外周壁22にも溝部22bとして形成することが好ましい。
また、溝部21bの幅は、支持部材41の爪部41eの幅とほぼ同一となるように形成するのが好ましい。このような形状により、支持部材41の位置決めの精度が向上するとともに可動コア44が回動した際に発生する振動を抑制することができる。
このような構成により、支持部材41の支持面が4つから6つ(左側部41bの上下端面及び左側部41cの上下端面に加えて受け部21cによる支承面)に増えることとなり、支持部材41の位置決め及び支持固定がより強固となる。
例えば、上記した実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
さらに、各実施例の構成の一部について、その他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、突当部31を支持部材41の左側部41b又は右側部41cの上端面だけでなく横方向の側面にも当接するような、いわゆるフォーク状の形状としてもよい。
これらの構成により、支持部材41の位置決め及び支持固定をより強固なものとすることができる。
20 ケース
21 側壁部
22 外周壁
30 カバー
31 突当部
40 過電流リレー部
41 支持部材
41a 背面部
41b 左側部
41c 右側部
Claims (1)
- 上面が開口するケースと、前記ケースの上面側を覆うように取り付けられるカバーと、
を有する回路遮断器の主電路に介装される過電流リレー部の固定構造であって、
前記過電流リレー部は、支持部材を有し、
前記ケースは、前記支持部材の下端を受ける取付部を有する側壁部を備え、
前記カバーは、前記ケースの前記側壁部に対応する位置に突出する突当部を備え、
前記ケースの前記取付部に前記支持部材を当接し、かつ前記カバーの前記突当部が前記支持部材の上端に当接することにより、前記支持部材を挟み込んで一体固定し、
前記支持部材は、背面部と左側部と右側部とを有し、
前記ケースの前記取付部は、前記支持部材の前記左側部及び前記右側部の下端を受ける位置に形成されており、
前記カバーの前記突当部は、前記支持部材の前記左側部と前記右側部とに対応する位置に対向して形成されており、
前記支持部材は、前記左側部及び前記右側部の少なくとも一方に、下端側及び外側に向けて開く爪部を備え、
前記ケースの前記側壁部は、前記爪部に対応する位置に溝部を備える
ことを特徴とする固定構造。
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JP2014247808A JP6279458B2 (ja) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | 過電流リレー部の固定構造及び回路遮断器 |
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JP2524071Y2 (ja) * | 1990-07-31 | 1997-01-29 | 松下電工株式会社 | 回路遮断器 |
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2014
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