JP5506858B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機の端子部に関するのである。
従来の回転電機の端子部は、モータ端子をブラシホルダと一体成型した構造にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−141948号公報
モータ端子をブラシホルダと一体成型した従来の回転電機では、モータ端子の種類が増えるとブラシホルダ成型の段階から別部品となり、部品の共通化ができなくなる。また、モータ端子を別部品にして、ブラシホルダとモータ端子を単純に溶接した場合、モータ端子のたわみによるモータ端子位置のバラツキが生じる問題があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、ブラシホルダの共通化を図り、かつモータ端子のたわみを抑え、モータ端子位置のバラツキを抑制できることを目的としている。
この発明に係わる回転電機は、モータ端子を保持するモータ端子ホルダ、このモータ端子ホルダのモータ端子を電気的に接続するブラシホルダ端子部とブラシ機構を有するブラシホルダ、及びこのブラシホルダを保持するハウジングを備え、上記モータ端子ホルダは上記ブラシホルダとは別体で構成し、このモータ端子ホルダは、上記ブラシホルダを貫通し且つ上記ハウジングに螺入したブラシホルダ取付用ネジの締め付けによって、上記ブラシホルダと共に上記ハウジングに固定し、上記モータ端子ホルダの上記ハウジングと対向する対向面には、上記ブラシホルダ取付用ネジによる締付け時に圧潰される第1リブと、上記ハウジングに固定されるヨークのヨーク取付用ネジによる締付け時に圧潰される第2リブとを設けたものである。
この発明の回転電機によれば、一体成型されていたブラシホルダからモータ端子を切り離すことにより、各種仕様のモータ端子に対しブラシホルダの共通化ができ、かつモータ端子位置のバラツキを抑制できる。
この発明の実施の形態1における回転電機のモータ端子を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のモータ端子とモータ端子ホルダの組み立て図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のブラシホルダを示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のモータ端子とモータ端子ホルダとブラシホルダの組み立て図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のハウジングのみを示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)中のA−A線を矢印方向に見た側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のハウジングにブラシホルダをブラシホルダ取付用ネジで固定した状態を示す図で、(a)は側断面図、(b)は背面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機のハウジングにヨークをヨーク取付用ネジで固定した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のモータ端子とモータ端子ホルダの組み立て図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のブラシホルダを示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のモータ端子とモータ端子ホルダとブラシホルダの組み立て図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のハウジングのみを示す図で、(a)は側断面図、(b)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のハウジングにブラシホルダをブラシホルダ取付用ネジで固定した状態を示す図で、(a)は背面図、(b)は図(a)中のB−B線を矢印方向に見た側断面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のハウジングにヨークをヨーク取付用ネジで固定した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のモータ端子とモータ端子ホルダとの変形例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機のハウジングの変形例を示す図で、(a)は側断面図、(b)は背面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の変形例を示す図で、回転電機のハウジングにブラシホルダをブラシホルダ取付用ネジで固定した状態を示し、(a)は側断面図、(b)は背面図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1
図1〜図7に基づいて実施の形態1における回転電機の端子部を説明する。
実施の形態1における回転電機の端子部は、モータ端子1を絶縁保持するモータ端子ホルダ2、モータ端子1を電気的に接続するブラシホルダ端子部3aとブラシ機構(図示せず)を有するブラシホルダ3、及びこのブラシホルダ3を保持するハウジング4によって構成されている。
図1に示すモータ端子1は、ブラシホルダ3と接合する接合部1aを有し、この接合部1aを、モータ端子ホルダ2の挿入孔2eに挿入することにより図2に示す保持状態となる。
モータ端子ホルダ2は、ブラシホルダ3とは別個の絶縁部材で新に形成され、各種仕様のモータ端子1に対応して当該モータ端子を保持可能とした構成になされている。
モータ端子1の接合部1aは、図3に示すブラシホルダ3のブラシホルダ端子部3aに、溶接される。この溶接によってモータ端子1とモータ端子ホルダ2は、ブラシホルダ3に機械的、電気的に接合され、図4に示す組み立て状態となり、電気回路を構成した従来の一体成型ブラシホルダと同じ機能を担う部品となる。
さらに、モータ端子ホルダ2は、図5、図6に示すように軸受部4fを有するハウジング4にブラシホルダ3を組み付ける際に、ブラシホルダ3とハウジング4で挟持、固定される。
すなわち、モータ端子ホルダ2の挟持、固定(ブラシホルダ3とハウジング4による)は、ブラシホルダ3の貫通孔3bを貫通すると共にハウジング4のネジ孔4aに螺入したブラシホルダ取付用ネジ5の締め付けによって行なわれるが、さらに詳しくは、モータ端子ホルダ2の下面に設けた垂下部2fを、ブラシホルダ3の切欠状段差部3cに介在させ、且つこの垂下部2fを切欠状段差部3cの垂直面とハウジング4間で挟持することにより行われている。
なお、ブラシホルダ3の切欠状段差部3cは、貫通孔3bにおいてハウジング4と対向する対向側に設けたものである。
また、上記のように構成することにより、モータ端子ホルダ2は、ブラシホルダ取付用ネジ5でブラシホルダ3をハウジング4に取付ける際、同時に固定できるので新たな部品を必要とすることがない。
また、モータ端子ホルダ2には、ハウジング4と対向する側に第1リブ2aと第2リブ2bが形成されている。
第1リブ2aは、モータ端子ホルダ2の垂下部2fに、ハウジング4に向かって突出するよう設けられ、この第1リブ2aは、ハウジング4のネジ孔4aでブラシホルダ取付用ネジ5を締めブラシホルダ3が固定される際に、ハウジング4とブラシホルダ取付用ネジ5の締結力によって圧潰される。そしてモータ端子ホルダ2は、第1リブ2aが潰れた状態でハウジング4に固定される。
また、第2リブ2bは、モータ端子ホルダ2の凹部2gに、ハウジング4の凸部4cと対向して設けられ、この第2リブ2bは、図7に示すように、透孔6aを通しヨーク取付用ネジ孔4bにねじ込まれたヨーク取付用ネジ7でヨーク6が固定された際に、凸部4cで押圧されヨーク取付用ネジ7の締結力によって圧潰される。そしてヨーク6は、第2リブ2bが潰れた状態でハウジング4に固定される。なお、透孔6aはヨークに設けたもの、ヨーク取付用ネジ孔4bはハウジング4に設けたものである。
上記のように構成されたモータ端子構造においては、ハウジング4にヨーク6をヨーク取付用ネジ7で固定する際の締結力により、モータ端子ホルダ2を介し、モータ端子1が接合部1aの箇所からハウジング4側へたわもうとするが、モータ端子ホルダ2がブラシホルダ取付用ネジ5の締め付けでハウジング4とブラシホルダの切欠状段差部3c間にはさまれ、たわみ方向に対して固定されているため、モータ端子1とブラシホルダ3との溶接によって生じる、モータ端子1のたわみによるモータ端子位置のバラツキを抑制することができる。
さらに、モータ端子ホルダ2に加わるハウジング4とヨーク取付用ネジ7の締結力は、モータ端子ホルダ2に設けている第2リブ2bが潰れることにより吸収され、上記のように構成することによってモータ端子1とモータ端子ホルダ2とブラシホルダ3とを一体化できるので、従来のモータ端子を一体成型したブラシホルダと変わりのないブラシホルダが得られるものである。
また、ブラシホルダとモータ端子を一体成型した従来品に比べ、モータ端子をブラシホルダから切り離した分割型にできるので、ブラシホルダの共通化が可能になる。
実施の形態2.
図1、図8〜図13に基づいて実施の形態2における回転電機の端子部を説明する。
実施の形態2における回転電機の端子部は、モータ端子ホルダ2及びハウジング4のいずれか一方に凸部2c(図8、図10参照)または凹部(図示せず)を設けると共に、モータ端子ホルダ2及びハウジングの他方に凹部4d(図11参照)または凸部(図示せず)を設け、ブラシホルダ3のハウジング4への組み付け時に、凸部2cと凹部4dを図12に示すように嵌合させることによりモータ端子ホルダ2をハウジング4に固定したものである。
以下、回転電機の端子部の構成を順次説明する。
まず、図1のモータ端子1が、モータ端子ホルダ2へ挿入され図8の状態となる。次に、図9のブラシホルダ3のブラシホルダ端子部3aの箇所で、モータ端子1の接合部1aが
溶接により接合されて図10の状態となり、実施の形態1と同様に一体成型ブラシホルダと同じ機能を担う部品となる。
ここから、ハウジング4のネジ孔4aにブラシホルダ取付用ネジ5を螺入し、図6と同様にブラシホルダ3を固定する。すなわち、ブラシホルダ3の貫通孔3bにブラシホルダ取付用ネジ5を通し、ハウジング4のネジ孔4aでブラシホルダ取付用ネジ5を締めブラシホルダ3が固定される。この時同時に、モータ端子ホルダ2に設けた凸部2c(図10)が、ハウジング4に設けた凹部4d(図11)に図12に示すように嵌合する。また、図13に示すように、ヨーク6は、ヨーク6の透孔6aを挿通しハウジング4のヨーク取付用ネジ孔4bに螺入したヨーク取付用ネジ7によって固定されており、この間に、モータ端子ホルダ2の第2リブ2bがハウジング4の凸部4cによって潰され、はさまれている。
このように構成されたモータ端子構造においては、ハウジング4にヨーク6をヨーク取付用ネジ7で固定する際の締結力により、モータ端子ホルダ2を介し、モータ端子1が接合部1aの箇所からハウジング4側へたわもうとするが、モータ端子ホルダ2が凸部2cでハウジングの凹部4dに嵌合しており、たわみ方向に対して固定されているため、モータ端子1とブラシホルダ3との溶接によって生じる、モータ端子1のたわみによるモータ端子位置のバラツキを抑制することができる。
さらに、モータ端子ホルダ2に加わるハウジング4とヨーク取付用ネジ7の締結力は、モータ端子ホルダ2に設けている第2リブ2bが潰れることにより吸収され、上記のように構成することによってモータ端子1とモータ端子ホルダ2とブラシホルダ3とを一体化できるので、従来のモータ端子を一体成型したブラシホルダと変わりのないブラシホルダが得られるものである。
また、ブラシホルダとモータ端子を一体成型した従来品に比べ、モータ端子1をブラシホルダ3から切り離した分割型にできるので、ブラシホルダの共通化が可能になる。
モータ端子1のたわみの抑制は、モータ端子ホルダ2とハウジング4のみにて実施(モータ端子ホルダ2とハウジング4との凹凸部嵌合)するため、一体成型ブラシホルダと変わらないブラシホルダの組付け性となる効果がある。
図8〜図13の実施の形態2においては、モータ端子ホルダ2の固定は、凸部2cとハウジングの凹部4dとの嵌合で実施しているが、図14〜図16の変形例によってもモータ端子ホルダ2の固定を実施できる。 すなわち、図14、図15、図16に示すように、図14のモータ端子ホルダの角部2d(図8の2cに相当)を、図15のハウジングの凹部4d1(4cと4eによって形成された部分)に嵌合させ、また図15のハウジングの凸部4cを第2リブ2bのあるモータ端子ホルダの凹部2g(図2(b)、図14(a)(b)参照)に嵌合させることによって、モータ端子1が,接合部1aを中心に回転、たわもうとしても上記の嵌合箇所でモータ端子ホルダ2が固定されるため、モータ端子1がたわむことはない。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 モータ端子
1a モータ端子の接合部
2 モータ端子ホルダ
2a モータ端子ホルダの第1リブ(リブ部)
2b モータ端子ホルダの第2リブ(リブ部)
2c モータ端子ホルダの凸部
2d モータ端子ホルダの角部
2e モータ端子挿入部
2f モータ端子ホルダの垂下部
2g モータ端子ホルダの凹部
3 ブラシホルダ
3a ブラシホルダ端子部
3b ブラシホルダの貫通孔
3c ブラシホルダの切欠状段差部
4 ハウジング
4a ハウジングのネジ孔
4b ハウジングのヨーク取付用ネジ孔
4c ハウジングの凸部
4d、4d1 ハウジングの凹部
4e ハウジングの凸部
4f 軸受部
5 ブラシホルダ取付用ネジ
6 ヨーク
6a ヨークの透孔
7 ヨーク取付用ネジ。

Claims (4)

  1. モータ端子を保持するモータ端子ホルダ、このモータ端子ホルダのモータ端子を電気的に接続するブラシホルダ端子部とブラシ機構を有するブラシホルダ、及びこのブラシホルダを保持するハウジングを備え、上記モータ端子ホルダは上記ブラシホルダとは別体で構成し、このモータ端子ホルダは、上記ブラシホルダを貫通し且つ上記ハウジングに螺入したブラシホルダ取付用ネジの締め付けによって、上記ブラシホルダと共に上記ハウジングに固定し、上記モータ端子ホルダの上記ハウジングと対向する対向面には、上記ブラシホルダ取付用ネジによる締付け時に圧潰される第1リブと、上記ハウジングに固定されるヨークのヨーク取付用ネジによる締付け時に圧潰される第2リブとを設けたことを特徴とする回転電機。
  2. 上記モータ端子ホルダは、上記ブラシホルダとは別個の絶縁部材で形成され、各種仕様のモータ端子に対応して当該モータ端子を保持可能としたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 上記ブラシホルダには、上記ハウジングと対向する対向面に段差部を設けると共に上記モータ端子ホルダには、垂下部を設け、この垂下部を上記段差部に介在させ、且つこの垂下部を上記ブラシホルダと上記ハウジングで挟持したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 上記モータ端子ホルダ及び上記ハウジングのいずれか一方に凸部又は凹部を設けると共に、上記モータ端子ホルダ及び上記ハウジングの他方に凹部又は凸部を設け、上記ブラシホルダの上記ハウジングへの組み付け時に、上記凸部と上記凹部を嵌合させることにより上記モータ端子ホルダを上記ハウジングに上記モータ端子がたわむ方向に対し固定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機。
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