JP6275590B2 - クレーン - Google Patents

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本発明は、クレーンに関し、より詳細には、重厚長大化を抑えつつ、走行装置による走行に起因するブームの走行装置の走行方向の揺れを低減して操作性を向上できるクレーンに関する。
橋形クレーンでは走行装置による走行に起因してクレーンの脚部などがたわんでブームが走行方向に揺れる。ある程度の時間が経過してもこのブームの揺れが収束しない場合には、ブーム上に配置されたトロリも揺れ続けて、トロリから吊り下げられる吊具と荷との位置を合わすことができなくなる。
このようにブームの揺れによりクレーンの操作性が悪化すると荷役作業時間が長期化して船の運搬スケジュールに遅れが生じる。そのため、クレーンの運転中のブームの揺れを防止して、操作性を向上するためにクレーンの脚部には高い剛性が求められていた。しかし、高剛性を実現するには、クレーンの脚部などの断面係数を大きくする必要があり、橋形クレーンの重厚長大化の原因となっていた。
クレーンではないが、重量の増大を抑制しながら構造物の剛性を向上することを目的として、懸架された鋼材桁の下面に炭素繊維補強部材を接着剤により接合した橋梁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この橋梁は、鉛直荷重による曲げモーメントが鋼材桁下面では引張応力となることから鋼材桁と炭素繊維とを接合することで引張強度を向上している。
橋形クレーンの操作性を最も阻害するのはクレーンの走行に起因するブームの走行方向の揺れであり、鉛直荷重に対する強度向上や静的たわみの抑制では、橋形クレーンの動的な揺れの抑制には効果がない。そのため、特許文献1の発明を単純に利用しても有効な解決策とはならない。
特開2003−193425号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、重厚長大化を抑えつつ、走行装置による走行に起因するブームの走行装置の走行方向の揺れを低減して操作性を向上できるクレーンを提供することである。
上記の課題を解決するための本発明のクレーンは、下部構造体と、この下部構造体の上端に接合された上部構造体とを備え、前記下部構造体が、下端部に走行装置が取り付けられた複数本の脚部と、前記走行装置の走行方向に対置された前記脚部どうしを連結する接合部材とを有し、前記脚部が矩形状横断面の箱型鋼構造物であり、前記上部構造体が、前記下部構造体に対して前記走行装置の走行方向と直交する一方向に張り出したブームを有するクレーンにおいて、前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置された少なくとも一方の壁面に直接的または間接的に接合され、前記脚部に沿って上下方向に延在する炭素繊維補強部材を備え、この炭素繊維補強部材が上下方向に延びる多数本の炭素繊維を含んでい
ることを特徴とする。
本発明のクレーンによれば、クレーンが走行装置により走行して脚部が走行装置の走行方向にたわむ際に脚部の引張側となる壁面に鋼材と比較して引張応力に対する伸びが小さい炭素繊維で構成された炭素繊維補強部材が接合されているので、脚部の高剛性化に伴う重厚長大化を抑制しつつ、脚部のたわみを抑制できる。これにより、脚部のたわみを起因とする下部構造体の水平振動やねじれ振動の発生が抑制されて、ブームの揺れを低減できるので、荷の位置合わせなどのクレーンの操作性を向上できる。
また、脚部の断面係数やその壁面の厚みを小さくしても、炭素繊維補強部材による補強によって脚部にたわみ難さを一定水準以上に維持できるので、脚部の軽量化には有利になる。
ここで、前記炭素繊維補強部材が、前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置されたそれぞれの壁面の外側面に、その脚部の全長に渡って連続して延在する構成にすることもできる。この構成によれば、炭素繊維補強部材よって脚部の全長に渡って脚部のたわみを抑制でき、ブームの揺れをより低減できる。なお、走行装置の走行方向に対置された両方の壁面のそれぞれに炭素繊維補強部材が接合されると、ブームの揺れの振幅を抑制するには有利になる。
また、前記炭素繊維補強部材が、前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置されたそれぞれの壁面の内側面に、その脚部の全長に渡って連続して延在する構成にすることもできる。この構成によれば、炭素繊維補強部材が脚部の内部に配置されるので、炭素繊維補強部材の炭素繊維の紫外線による劣化や経年劣化を防ぐ。
また、前記炭素繊維補強部材が、前記接合部材の表面上に連続して延在してこの接合部材の表面に接合されている構成にすることもできる。この構成によれば、炭素繊維補強部材が接合部材にも接合されることで、脚部と接合部材との接合部も補強できるので、より下部構造体の水平振動やねじれ振動の発生を抑制する。
また、前記脚部が、前記走行装置の走行方向に対置された壁面の内側面または外側面の少なくとも一方の面から垂直に突設される突出部材を有し、この突出部材の突出端部に前記炭素繊維補強部材が接合されている構成にすることもできる。
この構成によれば、脚部の壁面に炭素繊維補強部材を直接的に接合できない場合にでも、脚部の壁面から突出している突出部材を介して間接的に炭素繊維補強部材を接合できる。なお、この突出部材としては、脚部の壁面の内側面から突出して脚部の壁面の座屈を防止する座屈防止部材を例示できる。
本発明のクレーンの第一実施形態を例示する側面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III部分拡大図であり、図3(a)は炭素繊維補強部材を一部厚く接着した状態、図3(b)は炭素繊維補強部材を積層した状態を例示する。 図1のクレーンが走行した際の変形状態を例示する説明図である。 図1のクレーンが走行した際の別の変形状態を例示する説明図である。 本発明のクレーンの第二実施形態を例示する側面図である。 図6のVII−VII部分拡大図である。 本発明のクレーンの第三実施形態を例示する側面図である。 図8のIX−IX断面図の一例である。 図8のIX−IX断面図の他の例である。
以下、本発明のクレーンの実施形態について説明する。なお、図中では、走行装置の走行方向をx方向とし、ブームの張り出す方向をy方向(x方向と直交する方向)とし、脚部の立設方向をz方向(x方向及びy方向と直交する方向)とする。
図1に例示する第一実施形態のクレーン1Aは下部構造体10と上部構造体20と複数の炭素繊維補強部材30とを備える橋形クレーンである。下部構造体10は走行装置11と脚部12とシルビーム13とタイビーム14とポータルタイビーム15とを有している。下部構造体10の上部に支持される上部構造体20はガーダ21とブーム22とマスト23とトロリ24とワイヤーロープ25とスプレッダ26と運転室27と機械室28とを有している。
走行装置11のそれぞれは下部構造体10の下端の四隅に配置されて、岸壁2の縁2aに沿って延設されたレール上をx方向に走行する。脚部12のそれぞれは各走行装置11の上端から上方に立設されている。また、x方向に対向配置された海側の各脚部12とx方向に対向配置された陸側の各脚部12とがy方向に対向配置されている。シルビーム13とタイビーム14とはx方向に対向配置された脚部12同士を接合する接合部材である。また、このシルビーム13はx方向に延設されて、そのx方向の端部が対向配置された脚部12のそれぞれの下端に接合されている。タイビーム14はx方向に延設されて、そのx方向の端部が対向配置された脚部12のそれぞれの上端に接合されている。ポータルタイビーム15はy方向に延設されて、y方向に対向配置された脚部12同士を接合する。
ガーダ21はy方向に延設されてタイビーム14のそれぞれに接合され支持されている。ブーム22はy方向に延設されて下部構造体10からy方向の一方向に張り出している。また、このブーム22は一端部がガーダ21に接続され、その接続された部分を起点にして上方に起立可能に構成されている。マスト23はガーダ21とブーム22とを支持している。トロリ24はガーダ21とブーム22とをy方向に横行可能に構成されている。このトロリ24を介してワイヤーロープ25が垂下し、そのワイヤーロープ25にスプレッダ26が懸架されている。運転室27はトロリ24の後方側に配置されている。機械室28はガーダ21上に配置されて、トロリ24の横行用ドラムやワイヤーロープ25の巻き取り用ドラムなどの機器類が格納されている。
図2に示すように、脚部12は鋼材により構成されている箱型鋼構造物で、x方向に対向配置されている一対の壁面16、16とy方向に対向配置されている一対の壁面17、17とから横断面が矩形状に形成されている。
この脚部12の内部には座屈防止部材としてのスティフナー18と矩形状横断面の変形抑制部材としてのダイヤフラム19とを有している。スティフナー18は壁面16の内側面16a、又は壁面17の内側面17aの面に垂直に突設されている。このスティフナー18は脚部12のz方向の一端部から他端部に渡って延設されている。ダイヤフラム19はx−y平面の板状に形成されてz方向に間隔を空けて複数配置されている。このダイヤフラム19は各壁面16及び各壁面17に接合され、その平面の中央部が開口している。
そしてこのクレーン1Aでは、炭素繊維補強部材30がx方向に対向配置された各壁面16の外側面16bに接着されている。この炭素繊維補強部材30はz方向を長さ方向とする多数本の炭素繊維31に樹脂を含浸させて硬化させることによりシート状に形成され
ている。
炭素繊維31の外径は例えば4μm〜150μmであり、含浸させる樹脂は例えばエポキシ樹脂である。
シート状の炭素繊維補強部材30の長さ(z方向寸法)はクレーン1Aが走行装置11によってx方向に走行した際に引張応力が生じる脚部12の範囲を網羅する長さであることが望ましい。特に、炭素繊維補強部材30が脚部12の下端部から上端部までの全長に渡って連続して延設されると、脚部12の補強には有利になる。
また、炭素繊維補強部材30の幅(y方向寸法)は脚部12の幅(y方向寸法)よりも広く形成して、脚部12からy方向にはみ出した部分が壁面17にまで接着される構成にすることもできる。炭素繊維補強部材30の幅は脚部12の幅の50%以上であることが好ましく、80%以上が更に好ましい。
炭素繊維補強部材30の厚さ(x方向寸法)は一定でなくてもよい。図3の(a)に示すように、クレーン1Aが走行装置11によってx方向に走行した際に脚部12に生じている引張応力が特に大きい部位12aではその他の部位よりも炭素繊維補強部材30を厚くするとよい。また、図3の(b)に示すように、クレーン1Aが走行装置11によってx方向に走行した際に脚部12に生じる引張応力が特に大きい部位12aでは炭素繊維補強部材30に別体の炭素繊維補強部材32を積層してもよい。
図4及び図5に示すように、クレーン1Aが走行装置11によりx方向に走行すると、各脚部12がx方向にたわもうとする。
詳しくは、図4に示す点線のように、海側の各脚部12と陸側の各脚部12とが同一方向にたわもうとすることがある。この場合、下部構造体10は海側の各脚部12と陸側の各脚部12とが同位相に揺れ、ブーム22がx方向に揺れる。
又は、図5に示す点線のように、海側の各脚部12と陸側の各脚部12とが異なる方向にたわもうとすることがある。この場合、下部構造体10は海側の各脚部12と陸側の各脚部12とが逆位相に揺れ、ブーム22がx方向に大きく揺れる。この逆位相の揺れはその揺れが継続する時間も長い。
例えば、クレーン1Aの下部構造体10のy方向の幅L1を30m、ブーム22の張り出した長さL2を65mとする。海側の各脚部12と陸側の各脚部12とがx方向の異なる方向に10cmずつたわむと、ブーム22の先端は元の位置に対してx方向に±31.6cmの振幅で揺れることになる。このクレーン1Aと同種のクレーンではブームが5cm程度揺れるとスプレッダ26でコンテナを掴むことができなくなり、1m程度揺れると荷役作業自体に支障を来す。
ところが、本発明のクレーン1Aは、脚部12の引張側となる各壁面16に鋼材と比較して引張応力に対する伸びが小さい炭素繊維31で構成された炭素繊維補強部材30が接合されているので、各脚部12のたわみが抑制される。
従って、このクレーン1Aによれば、脚部12を箱型鋼構造物のみで高剛性にせずに炭素繊維補強部材30で補強することで、クレーン1Aの重厚長大化を抑えつつ、脚部12のたわみを起因とする下部構造体10の水平振動やねじれ振動の発生を回避して、ブーム22の揺れを低減できる。これにより、ブーム22の揺れの影響によって、スプレッダ26と荷との位置合わせが困難になること、その揺れが収まるまで作業を待機することなどがなくなるので、クレーン1Aの操作性が向上する。
また、このクレーン1Aによれば、脚部12の断面面積や各壁面16及び各壁面17の厚みを小さくしても、炭素繊維補強部材30による補強によって脚部12にたわみ難さを一定水準以上に維持できるので、脚部12の軽量化には有利になる。これにより、クレーン1Aの製造コストを低減できるだけでなく、岸壁2の強度を必要以上に向上する必要もなくなり、建設費を低減できる。また、コンテナ船やバルク貨物船が大型化しても既存の岸壁強度の制限内に収まるクレーン1Aを提供できる。
加えて、このクレーン1Aによれば、炭素繊維補強部材30が少なくとも脚部12の下端部から上端部までの全長に渡って連続して延在するので、脚部12の全域に渡って脚部12のたわみを抑制できる。また、下部構造体10に設けられた全ての壁面16の外側面16bのそれぞれに炭素繊維補強部材30が対向接着されるので、クレーン1Aが走行した際に脚部12がx方向の左右に揺れても、引張応力が掛かる全ての部位に対してその引張応力に抵抗して脚部12のたわみを抑制できる。
特に、上記のクレーン1Aは、ブーム22の揺れが収まるまでに長時間を有する逆位相の揺れに対して有効である。
なお、このクレーン1Aにおいては、クレーン1Aに対して外側に配置される壁面16、又は内側に配置される壁面16のどちらか一方に炭素繊維補強部材30が対向接着される構成にすることもできる。
また、このクレーン1Aにおいては、炭素繊維補強部材30はx方向を長さ方向とする多数本の炭素繊維31を含めば炭素繊維強化プラスチックや炭素繊維強化炭素複合材料などで構成することもできる。また、炭素繊維補強部材30は炭素繊維31を含有した材料をz方向に長さ方向を有する柱状に形成したもので構成することもできる。一つの壁面16に対向接着される炭素繊維補強部材30は一つに限定されずに、複数の炭素繊維補強部材30がz方向に連続して対向接着されてもよい。
図6に例示する第二実施形態のクレーン1Bはクレーン1Aと同様の構成のクレーンである。
但し、このクレーン1Bでは、炭素繊維補強部材30がシルビーム13からタイビーム14までに渡って延設されて、壁面16の外側面16bとシルビーム13の表面とタイビーム14の表面に接着されている。
図7に示すように、一方の炭素繊維補強部材30はクレーン1Bに対して外側に配置される壁面16に対向接着されると共に、その炭素繊維補強部材30の下端部が壁面16から下方に突出してはみ出されている。そして、この下端部のはみ出された部位33がシルビーム13のx方向の端面13aに対向接着されている。
他方の炭素繊維補強部材30はクレーン1Bに対して内側に配置される壁面16に対向接着されると共に、その炭素繊維補強部材30の下端部が壁面16からシルビーム13の延設方向であるx方向に湾曲して突出している。この下端部の湾曲部位34を除いた突出した部位35がシルビーム13の上端面13bに対向接着されている。
なお、炭素繊維補強部材30の上端部も下端部と同様にタイビーム14に接着されている。
上記のクレーン1Bによれば、第一実施形態と同様の効果を得ることに加えて、炭素繊維補強部材30がシルビーム13及びタイビーム14にも接着されることで、脚部12とシルビーム13との接合部、及び脚部12とタイビーム14との接合部も補強でき、より下部構造体10の水平振動やねじれ振動の発生を抑制する。
また、クレーン1Bに対して内側に配置される壁面16に接合される炭素繊維補強部材30の下端部が湾曲部位34により緩やかに湾曲していることで、脚部12とシルビーム13とが離間しようとする際に互いを引き付ける力が伝達されてその接合部を補強する。この湾曲部位34の曲率半径Rを大きくするとより力の伝達に有利である。
図8に例示する第三実施形態のクレーン1Cは脚部12の内部の構成以外はクレーン1Aと同様の構成のクレーンである。
図9に示すように、脚部12はスティフナー18とダイヤフラム19とに加えて、突出部材として接合用スティフナー40を有している。この接合用スティフナー40は座屈防止部41と複数の接合部42とを有している。
座屈防止部41はスティフナー18と同様に壁面16の内側面16aに垂直な方向に突設されている。この座屈防止部41は脚部12のz方向の一端部から他端部に渡って延設されている。複数の接合部42はz方向に所定の間隔ごとに配置されて、座屈防止部41に溶接されている。
そして、このクレーン1Cでは、炭素繊維補強部材30が脚部12の内側に配置されて、壁面16の内側面16aに接合用スティフナー40を介して間接的に接合されている。
炭素繊維補強部材30はダイヤフラム19の開口部内に配置されている。この炭素繊維補強部材30はボルト締めにより接合用スティフナー40の各接合部42と接合されている。また、炭素繊維補強部材30はダイヤフラム19の開口部内に配置されているため、幅(y方向寸法)が短くなるので、その分を補うように厚さ(x方向寸法)を厚くすることが望ましい。
なお、図10に示すように、炭素繊維補強部材30が脚部12の内側に配置されて、壁面16の内側面16aに、突出部材として90度アングルの形鋼材で構成された接合用スティフナー43を介して間接的に接合されてもよい。
上記のクレーン1Cによれば、第一実施形態と同様の効果を得ることに加えて、壁面16に炭素繊維補強部材30を直接的に接合できない場合にでも、接合用スティフナー40あるいは43を介して間接的に脚部12の壁面16に炭素繊維補強部材30を接合できる。
また、クレーン1Cによれば、炭素繊維補強部材30が脚部12の内部に配置されるので、炭素繊維31の紫外線による劣化や経年劣化を防ぐには有利になる。
1A、1B、1C クレーン
10 下部構造体
11 走行装置
12 脚部
13 シルビーム
14 タイビーム
16 補強対象壁面
16a 内側面
16b 外側面
18 スティフナー
19 ダイヤフラム
20 上部構造体
22 ブーム
30 炭素繊維補強部材
31 炭素繊維
40、43 接合用スティフナー
41 座屈防止部
42 接合部

Claims (5)

  1. 下部構造体と、この下部構造体の上端に接合された上部構造体とを備え、
    前記下部構造体が、下端部に走行装置が取り付けられた複数本の脚部と、前記走行装置の走行方向に対置された前記脚部どうしを連結する接合部材とを有し、前記脚部が矩形状横断面の箱型鋼構造物であり、
    前記上部構造体が、前記下部構造体に対して前記走行装置の走行方向と直交する一方向に張り出したブームを有するクレーンにおいて、
    前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置された少なくとも一方の壁面に直接的または間接的に接合され、前記脚部に沿って上下方向に延在する炭素繊維補強部材を備え、この炭素繊維補強部材が上下方向に延びる多数本の炭素繊維を含んでいることを特徴とするクレーン。
  2. 前記炭素繊維補強部材が、前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置されたそれぞれの壁面の外側面に、その脚部の全長に渡って連続して延在する請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記炭素繊維補強部材が、前記脚部の前記走行装置の走行方向に対置されたそれぞれの壁面の内側面に、その脚部の全長に渡って連続して延在する請求項1または2に記載のクレーン。
  4. 前記炭素繊維補強部材が、前記接合部材の表面上に連続して延在してこの接合部材の表面に接合されている請求項1〜3のいずれかに記載のクレーン。
  5. 前記脚部が、前記走行装置の走行方向に対置された壁面の内側面または外側面の少なくとも一方の面から垂直に突設される突出部材を有し、この突出部材の突出端部に前記炭素繊維補強部材が接合されている請求項1〜4のいずれかに記載のクレーン。
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